臼沢塞は須賀京太郎に負い目を感じていた。
たった一人の一年生であるにも関わらずロクな指導もしてやれず、雑用を押し付けてしまった。
宮守にとっては最初で最後のインターハイ。顧問の熊倉トシの指導も必然的に三年生に偏る。
「仕方ないっすよ」と笑う京太郎の分も頑張ろうと意気込んだが――結果は、決勝にすら行けず敗退。

「ごめんね、京太郎……ごめんね……」

彼女は大学へ進学した後もOGとして頻繁に部室を訪れるようになった。
兎に角、京太郎の負担を減らす。京太郎が自分に尽くしてくれたように、自分が京太郎に尽す。
ただ、それだけを考えて――