怜「なぁ京ちゃん」
京太郎「なんですか、てかなんで俺の上に座ってんですか」
怜「気にしたらあかん。強いて言うなら罰ゲームや」
京太郎「いや、なんの話か見えないんですけど」
怜「だってまた四位だったやろ」
京太郎「うぐ、でも他にも四位の人はいたでしょ」
怜「わかっとらんなー。そんなんただの口実やで?口実」
京太郎「そんなドヤ顔してるとデコピンしますよ」
怜「やってもええけど、ここでうちが京ちゃんに襲われた叫んだらどうなるんやろな?」
京太郎「さっきからみんな見られてるのにそれはないでしょ」
怜「ならもっとくっつこか」
京太郎「ならの意味が全く分からない!」
竜華「……怜が取られた」
浩子「須賀くんが取られた、じゃないんですか?」
竜華「な、なんでうちがあんなアホを!」
浩子(ツンデレやなぁ。態度でバレバレやけど面白いから黙っとこ)
――――――
怜「で、話戻すけどな」
京太郎「そもそも戻すような話があったかどうかは疑わしいですね」
怜「初っ端から話そらしたのは京ちゃんやん」
京太郎「それはこの状態に問題があるからでしょ」
怜「このごくごく自然な状態になにか問題でも?」
京太郎「不自然極まりないですね」
怜「えー、うちら愛し合っとるやん」
京太郎「そんな事実はありません」
怜「もう、いっつもそれやん。こんな美少女のどこに不満があるん?」
京太郎「不満というか……俺達知り合ってまだ一ヶ月ですよ?」
怜「惚れた腫れたに理由なんてないやろ。文句なら入学式の日にうちを助けた自分に言えや」
京太郎「文句も何も、別に嫌ってわけじゃないですけど」
怜「なら問題なしー」
京太郎「節度ってもんがあるでしょうが!」
セーラ「おー、やっとるなぁ」
泉「毎日あきませんね」
竜華「……」
セーラ「んで、竜華は割り込まんでええんか?」
浩子「今日は特別だからって好きにさせてるみたいです」
セーラ「うおっ、なんやフナQいたんか」
浩子「なんだとはなんですか。またヒラヒラの服着せますよ」
セーラ「あ、俺用事思い出したわー。ほななー」
浩子「逃がしませんよっ」
セーラ「捕まってたまるか!」
泉「こっちも相変わらずのようで」
竜華「怜……」
――――――
怜「それはともかく、うち今日誕生日なんやけど」
京太郎「それは……おめでとうございます」
怜「予想以上にドライやなぁ。もちっと気持ちが欲しいわ」
京太郎「でもなんも知らなかったんで、プレゼントなんて用意してませんよ?」
怜「そんなんわかっとるわ。せやから気持ちでええって言うたやろ」
京太郎「気持ちって言われても……参ったな」
怜「心配せんでも、じっとしとるだけでええから」
京太郎「じっとしてるだけ……まさか園城寺さん――」
怜「んむ」
京太郎「――むぐっ」
怜「ぷはぁ……こっちがあげる形になったけど、うちのファーストキスどやった?」
京太郎「……俺も初めてですよ」
怜「ならあいこやん。じゃあもいっこだけなんかもらおうかな」
京太郎「これ以上なにをするっていうんですか!?」
怜「落ち着かないとまたぶちゅーやで?」
京太郎「ぐっ……!」
怜「簡単な話や。うちだけ京ちゃんって呼んどるのは不公平かなってことやな」
京太郎「名前で、呼べと?」
怜「せやな」
京太郎「……怜、先輩」
怜「ダメー」
京太郎「どうして!?」
怜「いいからやり直し」
京太郎「くそっ……怜、さん」
怜「はいダメー。ちょい他人行儀すぎるわ」
京太郎「あぁもう!怜!」
怜「大正解!賞品はあつーいキッスってことで」
京太郎「それはもういいから!」
竜華「もう我慢できへん……こらぁ!須賀ー!」
泉「今日もうちの麻雀部は平和……っと」
カンッ
最終更新:2014年05月11日 01:33