ハイ!エブリワン!マイネームイズ、キョータロー!


……今俺はとある温泉露天風呂にいます

泉質はナトリウム炭酸水素で、神経痛と筋肉痛、関節痛に効き目があるそうです

それほど高い温度ではないのですが、俺はものすごく体が熱くなっています

「京太郎さん…♪」

「京太郎……」

「京太郎くぅん…」

「須賀君…はぁはぁ」


小蒔さんと、白望さんと、絹恵さんと和の四人と入っているからです

なんでかというとですね、実はここは松実館なんですよ

ええ、なんやかんやで色んな高校の人が来てるんですよ、ええ

そんでもってですね、玄さんがですね「当旅館自慢の露天風呂へご案内しまーす!」と俺をここまで引っ張ってきたんですよ

でさ、貸切だと思うじゃん?違ったんだなー…

中には、俺が一度や二度、姿を思い浮かべて使わせてもらった方々がいらっしゃったんです

向こうもすぐに俺に気づいた

で、俺は気づいてすぐに立ち去ろうとしたんです

男って意気地がないもんだね、いざ目の前にご馳走があると気が竦んで逃げ出しちゃうもんだ

だけど、腕をぐいっと引っ張られて温泉のなかに連れ込まれた

「大きな声を出したらアカンで~?」とか「暴れんなよ…暴れんなよ…」とか囁かれて、体をおさえこまれた


……そして、いまみんなで仲良く一緒の湯につかっているわけです

はい、タオルなんか誰も巻いていません、マナーですし

それでいて近いんです、皆さん

しかも俺の体に触ってくるんです、腕とか肩とか首筋とか

あの、すばらバディのコマノドキヌシロがですよ?

あのインターハイのBブロックの中のおもち四天王みたいなもんですわ

そんな人らに触れられたらね

正直こっちからもささやかな反撃くらいはしたいです、あわよくばむしゃぶりつきたいです

でも、しません

俺は負けません

ここで屈したらただの野獣です(今はこの人らのほうが野獣な気もするけど)

俺は紳士なんです、だから負けるわけにはいかないんです

おもち四天王なんかには絶対に負けないっ!キリッ!


……なんて決意してたんですが、ここで一人暴走したのがいました


「ああ…!もう私我慢できないっ……ごめんなさい須賀君っ……ちゅっ」


和です

唇をふさいできました、突然

顔をがっしり掴んで自分の口を押し付けてきました

ついでに胸のほうも

「あらら、先こされたかー」

「む…」

「わ、私も京太郎さんと接吻したいですー!」

のんきな人らです

いま俺の口がとっても気持ちよくなってるというんに…

「んんっ、んっ…はぁはぁ須賀君須賀君須賀くぅんっ…んむ、んっ」

こんなに鼻息荒い和なんか見たことない、理性が売りのはずの彼女が理性を捨てている

どういうことなんでしょうか

「じゃあウチは京太郎君の背中にぃ…♪」

むふっ、絹恵さんのスイカがむにゅんっと押し付けられました

「私、右手貰う…」

ぶふっ、白望さんのメロンがぶにゅんっと右手の中におさまりました

「では、私はこの左手を…」

ぐふっ、小蒔さんのバレーボールがぐにゅんっと左の手の中に……

そして俺の唇を味わいつくした和が……

「ぷはぁっ、はぁっ、はぁっ、須賀君…私のも……」

和のお山が俺の顔に……あ、挟んでくれるんだ、ありがと


………うわぁ、すっげぇ…俺の前後左右むにゅむにゅのぽよぽよのたぷたぷだよ…


……

そんなフルアーマーお肉状態が五分くらいは続いたんでしょうかねぇ…
そのときは三十分以上もそうしていた気がしたんですが



まあ、あれですわ


何かが俺のなかで目覚めて、世界が回ったんです


スパークしてスネークしました



……ごめんなさい、この独白は『健全』をこころがけているので詳細はいえないんです


平たく言えば「みんなであったかくなるマッサージ」をした、ってとこです
ええ、何も間違ってはいません

ただ一言、










やっぱりおもちには勝てなかったよ……



……

それでですね、みんな「マッサージ」で白目むいて気絶しちゃったので俺が全員抱えて、
脱衣所へ寝かせて浴衣も着せてあげました

日ごろの成果です

部活でビリになった罰ゲームで部長が無茶ぶりして、
雀卓を背負ったまま学校の壁面をフリークライミングした事もありますから楽勝です

……今思えばあれはなんだったんだろう、しごき?可愛がり?愛の鞭?



すると、そこへ……

「京太郎君っ!次の子たちが来ているよー!」

玄さんです

「ごめんね、京太郎君……実はこの旅行は京太郎君がさっき温泉のなかでしていた事をみんなしたがっていたから、
一度にみんな集まってお相手してもらうために計画したことなの……

京太郎君に言わなかったのは『教えたら逃げる』って全員一致でまとまっていたから…
本当にごめんね…」


いえいえ、気にしないでください
めっちゃいい思いしましたし、まだまだ頑張れる気もするんですよ


「本当?」


はい、次の人たちがくるんでしょう?
では、和達のことお願いします

「はいっ!」

そういうと玄さんは和達の介抱をする準備にとりかかった

そして俺の方を振り向き…


「ここは私の旅館だから、お客さんより先に、というわけにはいかないけど……でも、最後なら、いいよね?
お姉ちゃんもそれでいいって言ってたし…」


が、頑張ります




次の日、ここの温泉の効能に筋肉痛があってよかったなーと、心底思いましたまる


健全にカンッ