灼母「見て見てあなた!この部屋から見える景色とっても素敵じゃない?」

灼父「うむ……そうだな」

灼母「夕飯は豪華海鮮バイキングですって、今からとても楽しみねぇ!」

灼父「うむ……そうだな」

灼母「でも私、蟹とかって苦手なのよねぇ……こうチクチクするじゃない?」

灼父「うむ……殻は俺が剥いてやろう」

灼母「やぁーねぇもう!頼もしいこと言っちゃって!!」バシッ



京太郎「仲が良いなぁ、あの人たちは」ポケーッ

灼「京太郎、荷物はもう降ろした?」

京太郎「はい、灼さんは今までどちらに?」

灼「お祖母ちゃんの付き添いでお土産屋さんに行ってた」

京太郎「そうだったんですか…………で、灼さん……そのTシャツはいったい……」ジーッ

灼「可愛かったから買っちゃった……どうかな?」

京太郎「た、大変よろしゅうかと……」ダラダラ

灼「そっか……良かった」クスッ

京太郎(この人のファッションセンスはやっぱり計り知れないな……)ゴクッ

灼「そう言えば京太郎……最初は旅行に行くの断ろうとしてたんだって?」

京太郎「うぐっ……なぜそれを……!?」ドキッ

灼父(すまん須賀くん、うっかり口が滑ってしまったんだ……許せ)

灼「どうして断ろうとしたの?」

京太郎「灼さんのお父さんから旅行の話を持ちかけてきたときは嬉しかったんですけど、なんていうか……居候が図々しく家族旅行に付いてきても良いのと思って……」

灼母「あらやだ、そんなこと考えてたの?」ポカーン

灼「お母さん?」

灼母「私たちはもうとっくに須賀くんの事は家族同然に思ってるのよ、ねぇ灼?」

灼「……なんで私に振るの?」

灼母「あなたはそういうことは心だけにとめておく子だからねぇ……バシッと言ってあげなさい!」

灼「うぅ……き、京太郎」クルッ

京太郎「な、なんですか?」

灼「私は……私だってもう京太郎の事は家族だと思ってるから……」

灼「だからそういう遠慮とかされると………凄く悲しくなるからやめてほしい……」

京太郎「灼さん………分かりました!それじゃあこの家族旅行は目一杯楽しませてもらいます!!」グッ

灼「……わ、分かれば良いの……」フイッ

灼母「まぁーた照れちゃって」プフッ

灼「照れてない!!///」カァァ

灼父「うむ……なぁ須賀くん、いっそのこと鷺森京太郎にならないか?」

灼「……っ!!?」ドキッ

京太郎「気持ちは嬉しいですけど……さすがにそれは……」アハハ…

灼父「冗談だ冗談」

京太郎(そんな仏頂面で言われても冗談に見えないし聞こえないっすよ……)

灼「……」シュン

灼母「……須賀灼」ボソッ

灼「ブフッ!?……ななな、何をいきなり!?」ガタッ

灼母「いやぁ……わが娘ながら可愛いリアクションだわ」クスクス

灼「お、お母さん!!///」カァァ

京太郎「?」


カン!