京ちゃんと過ごす●ヶ月淡編


「一日目」


淡「ちょっとどいてー……ん、なに?同じ一年のすがきょーたろー?

あっそ、じゃ」

………

「三日目」


淡「新しく麻雀部に入ったすがきょーたろー、ね

え、前に会ったって?知らない

きょーみない人のことなんて覚えてらんないもん

麻雀頑張るならせいぜい頑張ってねー」


………

「八日目」


淡「はぁー、つかれちった

流石の淡ちゃんも十荘分も打ち続けるのはしんどいって、
まあそんだけみんな私と打ちたいってことだよねー
本当、人気者は困るなーあっはっはっは……

……あ、いたの?

私だって自販機で飲み物くらい買うっての……あれ?あれれ?
おっかしーなー、こいつ壊れてるんじゃないのー

…あ、百円玉かと思ってたらこれ一円玉だった
あーもー、百円どこいったんだってばー!


え?

あ…奢ってくれるの、んーじゃあこれ……

ん、ありがと…


えーと、だれだっけ?きんぱつたろーじゃないし…

そうそう、きょーたろーって良い奴なんだね

今度からはちゃーんと覚えておくからね♪」


………

「十五日目」


淡「おーいっ!おーいってば!むぅー……


おーい!きょーたろー!!

…はぁ、やっと気づいた

まったくこーんな超美少女がずーっと声かけてやってるんだから早く振り向けっての!


え、聞こえていなかったって?
もー!なにいってんの!私が声かけたらすぐ気づく!いい?わかった?

へ、用?

んなの、決まってるじゃん


おはよ、きょーたろー♪」

………
………

「六十六日目」


淡「おーっすきょーたろー!団体戦どうだった?

え、出てない?補欠だった?

あはははっ!仕方ないかっ、きょーたろーだもんねー!

あっ、怒った怒ったー♪

きゃはははっ、にっげろー♪」

………
………

………

「百三十二日目」


淡「……ぐすっ……ぐすっ…


あ…きょーたろー…

…わたし…負けちゃった……

うちの高校、2位になっちゃった……

テルーもみんなも…絶対私のこと責めてる………

私…麻雀しかないのに……あの阿知賀のアイツから点取れなかった……

もうだめ……きょーたろーも笑っていいよ……むしろ笑ってよ……

こんなだめだめな私なんか……笑われればいいんだ……



え?


きょー…たろ…?

なんで…?

なんで…抱きしめてくれるの…?

補欠になってた事もからかってたのに…なんで…なんで………

私…麻雀で負けちゃったんだよ……もう何もないんだよ…それなのに……



きょーたろー……ぐすっ…きょーたろー……


うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」

………

「百三十六日目」


淡「はぁっ…はぁっ…はぁっ……あっ、いた!


きょーたろー!!

勝った!勝ったよ私!!うんっ!

団体戦も個人戦もこれで優勝だよっ!!

だからっ!だからねっ!きょーたろーに教えたくって!!

うんっ!うんっ!きょーたろーのおかげだよっ!

あのときと同じようにこうやって抱きしめてくれて、だから私頑張れた!

えへへ~きょーたろー


部のみんなでお祝い?

うーん、それよりこうやってきょーたろーに抱きついてる方がいいかなー

頑張った自分へのごほーびってやつ?


え?もちろんっ!これだけでも充分ごほーびだよっ♪

あ、ついでに頭もなでてほしいなー♪

えへへへへ~♪」

………

「百五十日目」


淡「きょーたろー!遊びにいこーよ!

え、宿題?ずっと忙しくて手つけられなかったって…え?

宿題、きょーたろーにはあるの?
私そんなのなかったけどなー

それじゃ遊べないの…?

やだ………やだやだやだー!
きょーたろーと遊びたいー!

……家にいるだけなら?
うんうんっ、それっ、それでいいから!

………ふふー♪

んー?楽しいよー
きょーたろーが真剣に悩んでる顔、見てると飽きないもん♪」

………

「二百日目」


淡「きょーたろー…

ねー、きょーたろーは?
知らない?………………そう

……きょーたろー
きょーたろー…きょーたろー…どこ…?

きょーたろーきょーたろーきょーたろーきょーたろー…………


あ…!

きょーたろぉぉぉーーーー!!!
どこにいってたのさ!もう探したんだよ!?いなくなったかと思って私がどれだけ心配したって…!!

え、用事?
ないよそんなの、なかったら男子部まで会いにきちゃダメなの?

女子の練習?…そんなの知らないもん!
きょーたろーと一緒にいるほうがずっとずーっと大事なんだもん!!

……一緒に行くから女子の練習に戻れ?
じゃあ…女子部の方にいてくれる……?

うん、それなら…いいよ

じゃ、いこっ♪」

………

「二百十日目」


淡「きょーたろー、部活いくよ♪


………え?

女子のほうに行けない…?

なんで?

なんでそんなこというの?

私何かした?きょーたろーのこと怒らせちゃった…の……?


嫌だ…嫌だ嫌だ嫌っ!イヤッ!イヤァァァーー!!

きょーたろーに嫌われたぁぁーー!!イヤァァァーーーーー!!!

イヤだ!イヤだよぉっ!!お願いきょーたろー!嫌わないで!!

もうわがまま言いませんっ!からかったりもしませんっ!言う事聞きますっ!!
何でもしますっ!何でもっ!何でもしますっ……だからぁ…おねがいだからぁ……!!


……きらってない?ほんとう…?
きょーたろー…私のことすき…?

すき……

すき…なんだぁ………

えへへ…

えへへへへへへえへへへへへへへ……

そっかぁ…やっぱりすきだったんだぁ…あははは

私もだいだいだーいすきっ♪

あーもう、とうとう言っちゃったぁ♪
えへへ、だいすきだよだいすきだいすきぃ♪

これで、かれしかのじょだねきょーたろー
やったぁ…うれしい…ほんとうにうれしい……

きょーたろー、さっきいったこと…

うん、ほんとうにきょーたろーのいうことなんでもきくよ
めいれい、する?

あ、でもでも、いっしょにいてくれなきゃいやだよ?
うん、それだけはゆずれないよ?


……はいっ、じゃあいっしょにぶかついこっ♪」


………

「同日・夕方」


淡「きょーたろー…きょーたろー…えへへ

きょーたろーってなまえよぶとき、すごくしあわせ…


……ねえ、きょーたろー

わたしね、わかってるんだ

もうこわれちゃったって

あたまのなかが、きょーたろーだらけで

ほかのことがなくなっちゃった

このまえまではね、ここにまーじゃんとテルーとスミレとまたのせんぱいとたかみーと

いろいろあったはずなんだけどね

いま、なんにもないの

きょーたろーいがいは

それとね、もうひとつわかってることあるんだ

きょーたろーがわたしからはなれちゃったら

わたし、しぬ

なんでだかわかんないけど、しぬってわかるんだー

きっとショックしってやつだね

しんぞーとまって、いきもとまって、ぜんぶぜんぶからっぽになるの

きょーたろーとはなれただけでね

ごめんね、きょーたろー

あのとき、きょーたろーがまーじゃんのないわたしでもだきしめてくれたこと

あれからだんだんわたしがおかしくなっていって

もうきょーたろーなしじゃ、いきていけなくなって

ごめんね、きょーたろー

でも、わたし、もっともっときょーたろーといたいから、まだとーぶんはしにたくないなー

だから、ね


ずっと、いっしょにいて、きょーたろー」

カンッ