洋榎「そういやガースーはこっちに引っ越してきたばっかなんやろ?」

京太郎「そっすねー」

絹恵「長野と比べて大阪ってどうや?」

京太郎「そうですね…山に囲まれてないって珍しいですね」

絹恵「…むしろ山に囲まれてるほうが珍しいような…」

洋榎「その代わりビルに囲まれとるけどなー」

京太郎「あとスーパーとかでも蜂の子やイナゴが置いてなかったり…」

洋榎「想像したら鳥肌が…」ザワッ

絹恵「京くんも食べるんか…?」

京太郎「若い人は流石に食べませんよー」ワハハ

絹恵「食べ物ってゆうたらコッチのたこ焼きやお好み焼きは食べた?」

京太郎「いえ、まだですけど…」

洋榎「なんやて工藤!」

京太郎「だって学校始まったばかりで忙しいですし…」

洋榎「よっしゃ!なら今からお好み焼き食べに行くで!」

京太郎「なんやて工藤!」

絹恵「でもおかんが晩御飯を…」

洋榎「別にまだ作ってないやろし夜はいらんてメールしとけば平気やろ」

絹恵(今晩から揚げの予定だったのになぁ…)

絹恵「はぁ…じゃあ割引券持っとるしアソコいかへん?」

洋榎「よし、んじゃ腹減らすために走っていくでーっ!」ピューン

絹恵「あっ、待って!」ダッ

京太郎「2人とも足速いな…」タタッ


洋榎「」チーン

京太郎「店に着いたとたんにこれですか」

絹恵「お姉ちゃん体力はないからな」

洋榎「2人…がっ…ありすぎるん…やっ…」ゼーハー

京太郎「男の子ですから!」フンス

絹恵「サッカーやっとったから!」フンス

洋榎「ま…じゃん…やっとる…」

京太郎「麻雀じゃ体力は付きませんって」

絹恵「とりあえずお水飲む?」スッ

洋榎「んぐんぐ…ぷはっ!」

京太郎「んじゃそろそろ注文していいですか?」

絹恵「京くんは何食べたい?」

京太郎「シンプルに"豚天"は1つ欲しいですね」

洋榎「"豚天"やのうて"豚玉"やろ!」

京太郎「…えっ?」

洋榎「…んっ?」

絹恵「それなー、関西と関東で呼び方違うらしいで?」

京太郎「そうなんですか?」

絹恵「関西では"玉"で関東では"天"なんや」

洋榎「ちなみに何で関東では"天"なんや?」

絹恵「天かすが入っているからってテレビで言うてたで」

京太郎「ふむふむ…じゃあ"豚玉"を食べたいですね」

絹恵「じゃあうちは"ねぎ玉"にしよかな」

洋榎「ならうちは"イカ玉"や」

京太郎「すいませーん!注文いいですかー!」


「イカ、豚、ねぎですね…こちらでお焼きしますか?」

洋榎「おねが「いえ、自分達で焼きます!」うえっ!!」

「かしこまりましたー、少々お待ちください」

京太郎「大阪だとお店側が焼いてくれるって本当なんですねー」

絹恵「京くんは自分で焼きたいんか?」

京太郎「いえ、ここは大阪人の実力を見せてもらいたいと思いまして!」

絹恵「いや、関西人は…」

京太郎「きっと綺麗に返してくれるんでしょうね!」キラキラ

絹恵(あかん…この期待の目は断りにくい)

洋榎(こっちでは普通焼いてもらうから案外できないんやけど…)チラッ

絹恵(これは頑張るしかないやろ!)メラメラ

洋榎(そやな!)メラメラ

京太郎(2人の後ろに炎が見える。お笑いだけでなくお好み焼きにもそれほどの情熱を…)ゴクリ

「おまたせしましたー、豚玉、イカ玉、ねぎ玉ですね…ご注文は以上で?」

京太郎「あれ…ご飯は頼んでないんですけど?」

洋榎「このお店はお好み焼きにはご飯が付いてくるんや!」

京太郎「おぉ…お好み焼きはおかずって本当だったのか!」

絹恵「とりあえずこれで大丈夫ですよ」

「はい、ごゆっくりどうぞー」

京太郎「じゃあ早速焼きましょう!」キラキラ

洋榎「よっしゃ!やるで!」

絹恵「うんっ!」


京太郎「そろそろいいですかね?」

洋榎「じゃあひっくり返すで…」ドキドキ

絹恵「よし…じゃあまずはうちから…」ドキドキ

京太郎「楽しみです!」

絹恵「いち…にの…ほっ!」バッ

京太郎「……」

洋榎「……」

絹恵「ふぅ…まあこんなもんやね!」

京太郎「すげーっ!絹恵さんすごい!」

絹恵「もっと褒めてええで!」ドヤァ

京太郎(あと胸張ってるせいでおもちもすごいです…)ゴクリ

京太郎「じゃあ次はおれが…えいっ!」クルッ

洋榎「うーん…ちょっと崩れたなぁ…」

絹恵「まあこれぐらいなら問題ないんやない?」

京太郎「思ったよりは簡単でしたね」

洋榎「最後はうちやな…」ドキドキ

絹恵「がんばって!」

洋榎「……でりゃーっ!」ババッ

京太郎「以外だ…普通に綺麗にできた」

洋榎(オチ的に失敗すると思うたか!うちやってできるんや!)

絹恵(誰に言ってるんや…?)

洋榎「あぁ…お腹いっぱいやぁ…」ゲフッ

京太郎「ダブル炭水化物は腹にきますねぇ…」ゲフッ

絹恵「食べたなぁ…ちょっと明日のご飯は控えんと」

洋榎「絹は胸に行くし大丈夫やろ」

京太郎「そうですね…」ジーッ

絹恵「ななっ…//」バッ

京太郎「逆に洋榎さんは胸に行かないから明日は…」

洋榎「なんやて!」ガシッ

京太郎「ヘッドロックなら洋榎さんじゃなく絹恵さんに…あだだだっ!!」ギリギリ

洋榎「ほら、うちの胸を存分に味わえ!」

京太郎「ギブ…アッ…プ……」

洋榎「ふんっ!」パッ

京太郎「あたた…それにしてもさっきの絹恵さんには驚きましたよ」

洋榎「ありゃ京太郎が悪いで」

京太郎「だってピザ切りじゃなくて格子切りにするなんて始めて聞きましたもん!」

絹恵「むしろそっちを初めて聞いたで!」

京太郎「大阪って他の県とは違うワンダーランドですね…」

洋榎「うちらからすると東のほうが不思議やけどなー」

京太郎「なんでまたこうやって大阪のこと教えてもらえませんか?」

洋榎「おっし!じゃあ今週末も遊びに行くで!」

絹恵「そやね!京くんにも早く大阪に慣れてもらいたいしな!」

京太郎「じゃあ次はたこ焼きを自分で作ってみたいんですけど…」

カン!