京太郎「岩舘さんが、俺の服を?」

揺杏「そ、ダメ?」

京太郎「いいですけど……ユキみたいなのは着れないですよ」

揺杏「えー?タキシードとか似合うと思うよ?背、高いし」ジーッ

京太郎「いやいや、結婚の予定とかないですからね?」

揺杏「じゃ、服仕立てるまでに彼女でも作ればー?」

京太郎「そんな無茶な……」ハァ

揺杏「へへ、京太郎には無理か!」ケラケラ

京太郎「……まだ一年ですから!まだまだチャンスはありますから!」

揺杏「えーないない、女友達いないじゃん、京太郎」ズバァ

京太郎「ぐ……!い、いやいますからね?女友達は……麻雀部に」

揺杏「ほらね!ユキとか、完全に脈無しでしょ?」

京太郎「……も、本内さんとか桧森さんとか、獅子原さんとか!」

揺杏「うっわー、マジきめぇ……」ヒキッ

京太郎「それじゃあ、岩舘さんが彼女になってくれれば……」

揺杏「……は、はぁ?バカなの?」ドキッ

京太郎「冗談ですごめんなさい!」ペッコリン

揺杏「………………あっそ」プイッ

京太郎「それで、本当にタキシードですか?」

揺杏「私服がいい?」

京太郎「そりゃ……作って頂けるなら」

揺杏「うしっ、おっけー」

京太郎「ありがとうございます、岩舘さん」

揺杏「……京太郎さ、その岩舘さんって呼ぶの、やめてくれない?」

京太郎「え?……岩舘様?」ポカーン

揺杏「そーじゃなくって!名前でいーから」

京太郎「でも、年上ですから……」

揺杏「私は爽とかにタメ口だし、気にしないって」

京太郎「……じゃあ……揺杏」キリッ

揺杏「よ、呼び捨て!?」

京太郎「あ、つい」

揺杏「い、いきなり呼び捨てとか、こっ、恋人、みたいじゃん……」ブツブツ

京太郎「揺杏さんですね、すいません」

揺杏「まーそれでいいかな……呼び捨てが……ゴホン、呼び捨てでも別にいいけど」ボソッ

京太郎「?」

揺杏「なんでもなーい」ツーン



京太郎「揺杏さん、か」

揺杏「な、なに?」

京太郎「いや、名前かわいいなーって」

揺杏「……わ、私、あんまり気に入ってないんだけど」

京太郎「どうしてですか?」

揺杏「なんか、変じゃない?ユキとか普通じゃん」

京太郎「変?いや、かわいいと思いますよ」

揺杏「っ……あ、ありがと」

京太郎「……もし、俺が揺杏さんと結婚したら」

揺杏「はあっ!?」ビクゥッ

京太郎「!?」ビクッ

揺杏「き、きょ、京太郎?な、なに言ってんの?結婚!?」アセアセ

京太郎「い、いや……結婚したら、須賀揺杏になるなーって」

揺杏「……あんたって、バカでしょ」ジトー

京太郎「バカ!?バカじゃないですよ!多分!」

揺杏「恋人にもなってないのになんで結婚の話が出るのよバカ、バーカ」プイッ

京太郎「そこまでバカバカ言わなくても……」

揺杏「……こ、恋人でもないのにさー」ブツブツ

京太郎「揺杏さんなら、結婚式の服も作ってくれますし」

揺杏「結婚したら、ねー」

京太郎「俺が結婚する時は、よろしくお願いします!」

揺杏「そーね、今は私服でいいのね?」

京太郎「いずれ出来る彼女に、ダサいって言われないような感じで!」キリッ

揺杏「……私だったら、言わないけど」ボソッ

京太郎「え?そりゃあ、作る人ですからね」

揺杏「そーいう意味じゃないんだけどー……」

京太郎「どういう意味ですか?」ポカーン

揺杏「だーかーらー………………私が、彼女だったらってこと」ボソッ

京太郎「……え」

揺杏「っ!あー!やっぱ今の無し!ごめん!///」ブンブン

京太郎「あ、あの、好きってことですか?俺を?」

揺杏「ち、違うって!あーいや、ち、違わないけどぉ……!///」カァァ

京太郎「それじゃ、その服でデート行こう、揺杏!」

揺杏「もー呼び捨て……わ、わかったわよ!作るわよ、タキシード!///」

京太郎「気が早いって、須賀揺杏!」

カンッ