プロA「あ、ありがとうございました…」

プロB「ぐっ…!」

プロC「………」


咲「ありがとうございました」


実況『つ、強すぎる!宮永プロ!圧倒的な強さを見せつけて終了!!』


咲「……」


パシャッパシャッ


記者「お見事です宮永プロ!いま対局を終えられて感想は?」


咲「そうですね、嬉しいです」


パシャッパシャッ


記者「この調子なら今年中に三冠達成も可能だと思いますか?」


咲「ええ、そうですね……質問は以上ですか?それでは…」



記者「ふぃー…相変わらずの氷の女王様だな、
あの目といい、抑揚のなさといい、質問するだけですくみあがっちまう…

………あの人が笑うところなんて誰か見たことあるのかねぇ…」


…………

警備員「あ、宮永プロ!さきほど不審な男があなたの控え室に入ろうとしていましたので追い払っておきました!」


咲「………どんな人?」


警備員「金髪でチャラチャラしてそうな男でしたよ、中学からの知り合いだと言っていたんですが、どうも胡散臭い
色々言いくるめてあなたにとりいろうとしている輩に違いありませんよ、プロの方には多いですからねぇ……」


咲「…消えて」


警備員「え……?」



咲「聞こえたでしょ、消えて

その前にその男の人を私の控え室につれてきて、それから消え失せて」


警備員「え…しかし、その…!」




咲「……私に何回、言わせる気?」

…………


京太郎「はっはっは!いやー、そりゃ止められるって話だよな!
こんな普通のナリした野郎が『宮永プロに呼ばれた』なんて言って信じる方がおかしいさ」


咲「ごめんね、京ちゃん

あの人はもう二度と京ちゃんに迷惑かけたりしないから」


京太郎「なーに咲が謝る事じゃねーし、警備員の人だってそれが仕事なんだからしゃーないって!

……それはそうと今日も絶好調だったんだって?おめでとう!」

咲「うん、ありがと……それでね京ちゃん…」

京太郎「わかってるよ……ほれ、膝かしてやるからこっち来な」


咲「うん、お邪魔します…………」

京太郎「いらっしゃい、ってか?」


咲「ふわぁぁ~…きょうちゃんあったかぁい……」

京太郎「…まったく、お前のこれは膝枕じゃなくて膝しがみつき、だな」


咲「だってぇ~…きょうちゃんのおひざの上、あったかいんだも~ん……ふにゃあぁぁ……」

京太郎「やれやれ、これが氷の魔王こと宮永咲の素顔だなんて誰も信じないだろうな…」

咲「そんなのまわりが勝手にいってるだけだも~ん…

わたしはこうやって~、
きょうちゃんにおひざ貸してもらって~、ぎゅーっとしてるときが一番しあわせなんだも~ん」


京太郎「ま、俺はいいけどよ…」

咲「にゅふふぅ~…」

京太郎「(麻雀を打っているときの咲といま俺の膝で甘えきっている咲……

どっちが本当の咲なんだろう…いや、どっちも本当の咲だとしたら、
どっちの咲のままなら、咲は幸せなんだろうか…

こんなにふにゃふにゃになっている咲を見ていると、
もしかしたら俺は咲を駄目しているだけかもしれない…そう思ってしまう

でも……)」


咲「うにゅぅぅ~…きょうちゃん大好き~…えへへ~

……ねえきょうちゃん…」


京太郎「ん?」

咲「ずっと一緒にいてくれるよね……?」



京太郎「(俺といる時は人間らしい咲になってくれる…

俺が唯一、咲を人間の世界に留めている存在だって自惚れていたい


わがままだな、俺…)」


京太郎「当たり前だろ、俺はずっとそばにいるよ」

咲「そっか、そうだよねっ!にゅふふふ……ずっと一緒、きょうちゃんとずっと…ふふふ」



カンッ