春「ねえ、京」
京太郎「なんだよ」
春「後悔してない?」
京太郎「何がさ。生憎とそんなもんはねーけど」
春「私と駆け落ち同然に鹿児島を出てきたことだよ」
京太郎「ああ?何言ってるんだ、皆祝福してくれたじゃねーか」
春「だけど……私、色々とめんどくさい女だよ?」
春「私は京を縛り付けているかもって」
京太郎「……バーカ」デコピンッ
春「いたっ」
京太郎「何アホなこと言ってるんだ」
春「あ、あほはないと思う。これでも、黒糖が食べれなくなるくらい悩んだ」
京太郎「そこまでかよ……」
京太郎「いいか、これだけは言っておくぞ」
京太郎「俺ははるるを好きになったことを後悔なんてしてない」
京太郎「縛り付ける?残念だったな、はるるに縛られるなら本望だ」
京太郎「逆に、縛り付ける勢いでいくぜ?もう、絶対にお前を離さないぞ」ギュッ
春「きょ、京……」
京太郎「はい、論破。めんどくさくても、いいさ。お前への愛は変わらない」
春「うん……私も。京が好き。この気持ちは何があっても変わらないから」
京太郎「今は俺達二人しかいないけど。それでも、俺は満足だから」
春「私も。京がいればいい、だから……いなくならないでね?」
京太郎「ああ、そっちこそ。いなくなったら誰がはるるの面倒を見るんだよ」
春「そうだよね……ふふっ」
京太郎「何笑ってるんだよ、恥ずかしいじゃねえか」
春「何でもないよ。ねえ、京……」
京太郎「今度は何だ」
春「キス、して欲しい」
京太郎「それぐらいならいつでもしてやるさ」チュッ
春「んっ…………ねえ、京」
京太郎「何だよ」
春「私、幸せだよ。とてもっ」
カン!
最終更新:2014年04月06日 20:26