485 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2011/02/14(月) 23:33:58 ID:a5TCRbHNO
今日はバレンタインデー、女の子が好きな男の子に自分の思いと共にチョコレートを渡す日。
妹尾佳織もまた自分の恋人である須賀京太郎にチョコを渡すべく、わざわざ清澄までやってきていた。
佳織は消極的な性格で京太郎と付き合ってだいぶ経つのにも関わらず、手を握る時ですら顔を赤らめてしまう恥ずかしがり屋さんだ。
しかし今日は大好きな大好きな京太郎のために徹夜をして手作りチョコを作ってきた。
佳織はこれを機に積極的になろうと決意をしていたが、渡す時が近付くにつれてだんだんと緊張で胸の鼓動が高鳴っている。
(あうう~どうしよう………きっと今の私は耳まで真っ赤になってるよね………早く京太郎君に渡して楽になりたい!)
佳織は深呼吸を繰返して京太郎が来てくれるのを待っていた。
「佳織さん」
「はっ、ふぁい!」
突然、自分の名前を佳織は慌てふためいた様子で振り向くと自分の思い人である京太郎が微笑んでいる。
ついにチョコを渡す時がやって来た。佳織は喉をゴクリと鳴らし京太郎の顔を見つめる。
「あ、あの…京太郎君!」
「はい?どうか…しましたか佳織さん?」
「こ、これ……チョコです!受け取ってください!」
佳織はカバンから手作りチョコレートを出すと、震えた手で京太郎へと差し出した。
京太郎は一瞬びっくりしたような表情の後、満面の笑顔になってチョコレートを受け取った。
「ありがとうございます佳織さん!俺………すごく嬉しいです!」
その言葉を聞いた佳織は嬉しそうにニッコリ笑い頷くと、自分から京太郎と腕を組んだ。
「か、佳織さん!?」
普段、控え目な佳織の行動に京太郎は驚く。佳織自身も内心ではドキドキしていたが、積極的になりたいという気持ちの方が勝っていた。
「京太郎君……駄目、かな?」
「…………いいえ、ちっとも駄目なんかじゃありませんよ。……佳織さん………大好きです」
「私も大好きだよ…………京太郎君」
佳織と京太郎はそっと寄り添い合い、やがて歩き出す。

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