助っ人京ちゃん Season2


まこ「………」タンッ

優希「………」タンッ

和「………」タンッ

咲「………」タンッ


まこ「………」タンッ

優希「………」タンッ

和「………」タンッ

咲「………」タンッ



まこ「……ノーテン」

優希「……ノーテン」

和「……ノーテン」

咲「……テンパイ」


まこ「……ふぅ」

優希「……はぁ」

和「……んん」

咲「………」


久「ど、どうも~……みんな~やってるかーい…ってね」


まこ「…チッ」

優希「…チッ」

和「…チッ」

咲「…ちっ」←舌打ちできない


久「う…うぅ~……そんな…皆冷たすぎるわよ」



まこ「お前さんの撒いた種じゃろがい」

優希「…まったくだじぇ……部長」

久「な、なぁに?」





優希「あの馬鹿犬はいつまで他の文化部会の助っ人やってるんだじぇ?」


久「そ、それがね~…まーたどこの部もよってたかって須賀くんに来てもらいたいってうるさくって…

  まったくいやんなっちゃうわよ」


和「部長が前回と同じように軽いノリで

  『文化部会で手伝いが欲しい?いいわよ』って言ってしまったせいで、

  私達の須賀君がまたどこぞの馬の骨どもに取られてしまったんですよ?」

久「ヒ…ヒサッ……」


咲「昨日は将棋部、おとといは百人一首部、その前がオセロ部、その前がドミノ部、その前が美術部、書道部……

  美術部と書道部の助っ人って何ですか?

  絵や字ぐらい自分らで描いてたらいいじゃないですか」

久「な、なんか彼…そっちの才能もあったみたいで、特別コーチのような形で声がかかったのよ…

  書道部では何も見ないで九成宮醴泉銘をオリジナルに忠実な書体で全文書いたって聞いたわ」

優希「なんだかわからないけど、それってすごいのか?」

和「一言でいうなら、人間業じゃありません」

まこ「もう我慢の限界じゃ!何のためにわしらが麻雀部の部活に来てると思っとるんじゃ!」 

久「え?そ、それは全国制覇を目指して……」


和「須賀君目当てに決まってるでしょうが!」

久「ヒサッ!?」


優希「アイツのいない清澄麻雀部なんてコーヒー豆のないコーヒーだじぇ!!」

久「ヒササッ!?」


咲「今日だって京ちゃん目当てで麻雀部に入ろうとしていた女どもに現実(カン)を見せ付けてやったんですよ!?」

久「ヒサササッ!?部長の知らないところで部員候補が潰されていたとか!!」


まこ「今日はチェス部にいっているらしいの……よし突撃じゃ」

優希「捕虜はいらない!ノーマーシーだじぇ!」

咲「でぃす、いず、すぱーるたー!」

和「『300』ですか?私は『アラビアのロレンス』を連想しましたが…」


久「こ…これは夢よ……そうよ久、疲れているから白昼夢を見ているのよ……

  本当は皆もっと麻雀を愛していて、お互いを尊重しあって、

  インターハイのために切磋琢磨して技術を高めあう素晴らしい仲間なのよ…

  そうよ、そうでなきゃ私は何のために3年になるまで待っていたのよ…」ブツブツ

…………

京太郎「ほら、そこでビショップをf2に指せばよかったんだよ

    安易にポーンを動かすな、大事な壁なんだからな」

チェス部員A「うぅ…」

京太郎「盤面を見てみろ、入城したキングの周りにばかり戦力が集中している

    こうなるとどうなるか、教えるためにも続けるぞ」


チェス部員B「あの金髪つえぇ…」

チェス部員C「あいつサッカー部員じゃなかったのか?」

チェス部員D「え、俺はあいつがバスケ部の試合に出てたの観たぞ?」

チェス部員E「俺はワンダーフォーゲル部員だって思ってた」

チェス部員F「馬鹿、なんで体育部のやつが文化部にきてるんだよ

      きっとバックギャモン部のやつさ」

チェス部員G「いやいや、オセロか将棋部からの刺客だろ?」

チェス部員H「まさか麻雀部じゃないよな?」

チェス部員一同「そりゃねーだろ!HAHAHAHAHA!!」

……

久「ムキー!ひねり殺したいぃーー!!

  ここにトカレフかマカロフがあったら迷わず撃ってたわ!ムキィィーーー!!」

まこ「大人しくなったと思ってたのにまーた無駄に元気取り戻したわ…」

和「須賀君の姿を見たからですよ、きっと……なんだかんだで部長も寂しかったんですね」

優希「でも許されないじぇ」

咲「私はもっと寂しかったんだから…」

……

チェス部員A「ポ、ポーンをd5に…」

京太郎「と、ここで俺のルークがc8からc1に移動っと、キングの横のe1ルークがこっちのルークをとったら、

    e2の俺のポーンがクイーンにプロモーションして詰み、

    でもお前のルークがe2のポーンをとったら、俺のルークがキングを刺す

    かといってお前のキングはキャスリングした位置から逃げられない

    完全なチェックメイトだな」

チェス部員A「あ……ありがとうございました…」

京太郎「ありがとうございました

    じゃあ次はスピードチェスでもすっか!これは将棋じゃ出来ないから楽しみだったんだよ

    誰か時計もってきてー」

チェス部員A「ファッ!?」


久「おーっほっほっほっほ!あれが我が” 麻 雀 部 ”の男子部員!須賀京太郎でしてよ!

  ” 麻 雀 部 ”の彼はチェスも達者ですの!さすが我が” 麻 雀 部 ”の部員は優秀ですこと!

  おーっほっほっほっほっほっほっほっほっひっさっさッサッサッサッサッサッサァ!!」

まこ「おいキャラ統一せいや」

和「うふふ、すごいでしょう?彼、私の主人なんですよ♪」

優希「と、このピンクは言っているけど本当は私の夫なので注意が必要だじぇ!」

咲「なんて牛とチビがのたまっているけど実際は私の旦那様だから誤解しないでね!」


チェス部員B「わしはあんな議会長なんてみとうなかった」

チェス部員C「わしも3股する男にうちの部員が完敗するところなんてみとうなかった」



京太郎「ピン!相対ピン!クロスピン!スキュア!フォーク!ルアーリング!

    ディスカバ!チェック!ダブルチェック!チェックメイトォォーー!!」

チェス部員A「アバー!!」


…………


京太郎「えーっと…一萬と三萬が河に捨てられているからチャンタはなくって…ヤオチュー整理してるならタンヤオ?

    じゃあ、一筒捨ててもいいのかな、っと」

和「ロン、国士無双……あなた馬鹿なんですか?」

京太郎「ぬわーーっっ!!」


久「あらら、あんなにかっこよかった須賀くんも麻雀じゃあ形無しね…」

優希「どうにも運がからむと弱くなるみたいだじぇ

   ……なのにバックギャモン部では活躍してたらしいけど」

久「麻雀の神様に見捨てられた男が麻雀部だなんて……ふふっ」


まこ「さーって、他の部で色々学んできたことを見せてもらおうかのう」

咲「寂しかった分、相手してもらうんだからね京ちゃん!」

和「まだまだ始まったばかりですよぉ?」


京太郎「ちくしょー!これだから、これだから麻雀は……!」


 ――やめられないぜ!


カンッ