京太郎「せっかく早めに帰ろうと思ったんだけどなぁ」

京太郎「ま、学校出る前に気づいて良かったって思えばいいか」

京太郎「まぁ咲に届けてもらうってのも……ん?なんか部室が騒がしいな」


???「だから!これは私が届けるからみんなは引き下がってよ!」

???「いけません!どうせもってかえって今夜のオカズにするんでしょう!?」

???「そうよ、きっとそうするわ、というわけで部長権限よ、渡しなさい……じゅる」

???「よだれを垂らしながらいうても誰も従わんと思うぞ?」

???「やっぱりここは正々堂々と麻雀で決めるべきだじぇ!」

???「そうだね!じゃあ私がやっちゃうとすぐ勝っちゃうから先に他4人でやって上位3人出してね!」

???「どうせそう言っておきながら家に帰るんでしょう?お見通しですよ」

???「困ったものねぇ……」

???「まったく、その前に、おぬしらはオカズ以外に何に使うんじゃ?」

???「え、えー……そんなの企業秘密に決まってるじぇ」


京太郎「な、なんだか、変な話になってるような……とりあえずこっそり覗いてみよう、そうしよう」


咲「何に使うって、そりゃあ鑑賞だってするし、ちょこっと布もらったりとか」

和「単純にクンカクンカモフモフとかないんですか?」

久「絶対それ単純じゃないわよね、いったい何よクンカクンカモフモフって」

優希「というか、そんなこと聞いてくるワカメ先輩はオカズ以外何に使うんだじぇ!」

まこ「そんなもの和の言ったことじゃ、京太郎のにおいはな、色々と良いアイディアが沸くんじゃ」

咲「あーわかる、京ちゃんのにおい嗅いだら絶対勝てるんだよねー」

優希「確かに、前のテストのときにバカ犬のにおいを嗅いだらやけに点数が良かったじぇ」

久「一体須賀君のにおいってどうなってるのよ……」

まこ「じゃろう?だから、わしはそれを持って帰ってにおいを嗅いでインスピレーションをじゃな」

咲「だめですよ、この中学校のときの京ちゃんの体操服から作った予備ハンカチあげるんで今回は引き下がってください」

まこ「キャッホォォォォォウ!」

和「咲さん、それ、あと何枚あります?」

優希「あ、それ私も欲しいんだじぇ!この間バカ犬の汗を拭いてやったハンカチとトレードだじぇ!」

咲「優希ちゃんはいいよ、等価交換だね……けど、和ちゃんはなぁ?今回、引き下がってくれる?」

和「ぐ、ぐぬぬ……」

久「というより、まこが抜けて4人になったことだし、麻雀で決着でもつけましょ?」

咲「うーん、まぁいいでしょう……本気、出しますけど」ゴッタオ

和「いくら本気の咲さんが相手でも、今回ばかりは引けませんからね」

優希「ふっふっふ、実は私はな……タコスより京太郎のにおいのほうが強くなれるんだじぇ、たとえ南家になろうと勝てる!」


京太郎「な、なんでこんな意味のない争いが始まってるんだ」

京太郎「なんだろう、かわいい女の子が俺の体操服を取り合ってるのに全然うれしくないや」

京太郎「……いつ、部室に入ったらいいんだ?もう今入ってしまうか?」

京太郎「よし……そうだな、いくか」ガチャ

咲「京ちゃんの体操服は私の物!カン!カン!さらにカン!もいっちょカン!」

和「い、いきなりそれは勝てませんよ……」

久「あ、あきらめたらおしまいよ……」

優希「う、うぅ……バカ犬~」

京太郎「」

咲「無駄だよ!そうやって京ちゃんに助けを求めてもここにはこ……な、い」

久「どうしたの咲……ってあは、あはははは」

京太郎「えーっと、その……体操服、もって帰りますね」

和「! ま、待ってください須賀君!それはいけません!」

優希「そうだじぇバカ犬!お前は早くここから出るんだじぇ!」

咲「そうだよ京ちゃん!さっきのはただのNGだから!テイクツー入るよ!」

京太郎「わ、ちょ、押すなって、うわっ!?」バタン

京太郎「し、閉め出されてしまった」

京太郎「テイクツーとか言われても、いつからなんだよ、くそっ」

京太郎「……しかたない、ここは……ハギヨシさーん!」

ハギヨシ「お呼びですか?」

京太郎「すいませんハギヨシさん、実はかくかくじかじかで……」

ハギヨシ「そのぐらいお安い御用です、では行ってまいります」

京太郎「お願いします……ハギヨシさんと知り合いでよかった」

京太郎「何かあったときは呼んでくれれば飛んでいきます、とは言ってたけどここまで早いだなんて」

京太郎「頼みますよ……」


ハギヨシ(むふふ、京太郎君の体操服だなんて、妄想と股間が膨らみますね……むふふ)

ハギヨシ(さて、目標は……ありましたね)

咲「カン!カン!さらにカン!」

優希「まった!それロンだじぇ!」

和「なるほど、国士無双なら暗カンでもいけますね!」

久(成り行きで参加しちゃってるけど、私部長権限でよく須賀君のにおい嗅いでるのよねー)

咲(次にそれやったらどうなるかわかりますよね?部長)

久(こいつ直接脳内に……!)

ハギヨシ「むふふふふ、色々と盛ってる執事に不可能はありませんからね」

ハギヨシ「皆さんが麻雀に集中してて良かったです、あとはトイレにいって……ん?」ピリリリリ

ハギヨシ「はい、こちらハギヨシです……どうしましたか?透華お嬢様」

透華『どうしましたか、ではありませんわ!ハギヨシ、今すぐ帰ってきなさい!』

透華『それと……ちゃんと手に持ってるものももって帰ってくること、いいですね?』

ハギヨシ「な、なんですか?私は今手に携帯しかもっておりませんが」

透華『須賀君の体操服がそこにあるんでしょう?今すぐ持って帰ってきなさい!早く!』

ハギヨシ「わ、わかりました……しかたありませんね、ぱぱっと京太郎君の家にいってパンツの1枚でも盗って帰りましょう」


京太郎「お、俺の体操服入れが消えてる……ってことは、ハギヨシさんがやってくれたか」

京太郎「あとは帰ってくるのを待つだけだな……」

~~~~~~~~30分経過~~~~~~~~~~

京太郎「お、遅いな……咲たちはさっきからずっと麻雀打ってるし」

京太郎「ちょっとメールでもしてみるか……」

京太郎「今どこですか……っと、送信」

~~~~~~~~龍門渕~~~~~~~~

透華「でかしましたわ!ハギヨシ!」

衣「おー、ちゃんと京太郎のにおいがするぞー!やたー!」

一「これぐらいあるなら布もらって僕の服に縫っても大丈夫だね」

純「まさかお前が面積少ない服着てる理由って……まさか」

一「そう、このためと、京太郎君を誘惑するためだよ」

ハギヨシ「では、私はこれにて……」

智紀「ポケットの中、京太郎のパンツが……3つ、ある」

透華「!? ハギヨシ、それを今すぐ出しなさい!」

ハギヨシ「ぐぬ、ぐぬぬ……わかりました」

衣「おー、これは……」

純「オレは体操服はいいや、こっちもらうぜ」ヒョイッ

一「うわぁ……穿く用?」

純「? 当たり前だろ?」

透華「さて、ハギヨシ……よくやってくれましたわ!」

智紀「私もこっちをもらう……」ヒョイッ

ハギヨシ(や、やばい……あと1着しかない……これをどう死守しよ……ん?)ピリリリリ

ハギヨシ「メール……京太郎君から……!」

ハギヨシ(今どこですか……そういえばあれから30分以上たちますね)

透華「ハギヨシ……このメールはどういうことですか?」

ハギヨシ「じ、実はかくかくじかじかで」

衣「なんだ……衣は京太郎の体操服を着れないのか」

透華「このまま黙っておきたいですが、それはさすがにいけませんわ……返してきなさい!」

ハギヨシ「ハッ!」シュバッ

ハギヨシ(仕方がありませんね、10分ほど公園のトイレで時間をつぶしましょう)


京太郎「結局メールかえってきてないな……」

京太郎「仕方がない、部室に戻るか……ん?」

モモ「おぉーっと足が滑ったっスー!」

京太郎「」

モモ「いやー目の前に人がいるとは思ってもいなかったっス!」

京太郎「……こんなとこで何やってですか、東横さん」

モモ「別にステルスして視察とかじゃないっスよ!」

京太郎「は、はぁ……とりあえず、スパイってことですか?」

モモ「一応そうなるっス……でも、なんか今日のリンシャンさん……怖いっス」

京太郎「咲が……怖い?ちょっと見てきますね」


咲「キエテル、キョウチャンノタイソウフク……」

和「コノナカノダレカデショウネ……ホカノダレカガトッテイクナンテオカルト、アリエマセン」

優希「ふ、二人ともー?目が死んでるじぇー?」

久「でも、なんでなくなってるの?京太郎君の気配ならまだ学校内にあるし」

まこ「わしにまかせろい……クンクン、これは龍門渕の執事のにおい!……うっぷ」オロロロロ

京太郎「……ハギヨシさん何やってるんですか」

咲「フーン……そういえば京ちゃんと結構仲良かったよね」

和「そうですねぇ……代わりに取ってもらったと考えるのが妥当でしょうけど」

優希「バカ犬の気配はこの部室の前」

久「絶対持ち逃げしてるわ……」

京太郎(バレてる!?それにハギヨシさん何でもち逃げしてるんですか!?)

モモ「ど、どうっすか?怖いっスよね……?」

京太郎「……ちょっとまってくれ、電話かける」

モモ「?……別にいいっスけど」

ピリリリリリリリ

ハギヨシ「ハァ、ハァ、京太郎君……うっ!」ピリリリリリ

ハギヨシ「これで7発目……そろそろ行かないといけませ……ん?」ピリリリリリ

ハギヨシ「はいどうも、こちらハギヨシです」

京太郎『あなたは今、どこにいますか?』

ハギヨシ「……龍門渕ですね、透華お嬢様に絞られていたもので」

京太郎『すぐにこっちにこれます?いやきてください来い』

ハギヨシ「わ、わかりました」

京太郎『ちゃんと体操服も持ってきてくださいね?では』ピッ

京太郎「ふぅ、これですぐきてくれるだろ」

モモ「なんか、今日はいろんな人が怖くなる日っスね……」

京太郎「さっきの俺、変でした?」

モモ「人でもやっちゃいそうな目だったっス」

京太郎「ゔっ……そんな目してたかなぁ?」

モモ「してたっスよ……まぁ、深くは追求しないっす」

京太郎「そうしてもらえるとありがたいです……と、あれはハギヨシさんか」

モモ「? 一体何が見えて……うわっ!?」

ハギヨシ「すいません、遅れました」

京太郎「遅れすぎです、そのせいで……ほら」


咲「どうやってあの執事に地獄を見せてあげようか……ふふふ」

和「そうですね、この紙を亀頭に挟んでシュパッとしちゃいましょう」

ハギヨシ「え、えげつない……」

京太郎「はぁ、自業自得ですね、体操服返してくださいよ」

ハギヨシ「ど、どうぞ……では私はこれで!」

モモ「な、なんだかすごい人っすね」

京太郎「一応執事ですし、あれぐらいできないとだめなんじゃないですかね?」

モモ「お、恐ろしい……それじゃあ私はここら辺で帰らせてもらうっす、というか帰らせて欲しいっす」

京太郎「まぁ、部室から禍々しいオーラでてるしなぁ……途中まで送りますよ?」

モモ「いや、いいっす、私は被害者になりたくないっす!それじゃ!」ドヒューン

京太郎「あ、いっちゃった……まぁあの人ステルス?だし、大丈夫か」

京太郎「でもあそこまで拒否されると悲しいな……」

京太郎「……俺も、帰ろう」


~~~~~~~~~~~~~~次の日の放課後~~~~~~~~~~~~~~

京太郎「やばっ、部室で勉強してたから筆箱忘れてきちまった」

京太郎「明日の朝でもいいけど、早いにこしたことはないし、取りに行くか……」

京太郎(あれ?……なんだか部室が騒がしいぞ?)







カン!