京太郎「う……ん…」ガバッ


京太郎が目覚めたのは真っ白い部屋の中だった。


京太郎「こ……ここはどこだよ!?俺は確か咲と別れた後、白い光りに包まれて…」

?「目覚めたみたいですね京太郎」

京太郎がの声のした方に顔を向けると…一人の少女が立っていた

?「おはよう、京太郎……調子はどう?」

京太郎「お前か……俺をさらったのは!お前は何者だ!」

?「私はsakiという世界の創世した者…とでも良いかしら…?」

京太郎「あん…?何を言っているんだお前!」

立「そうね………『立』とでも呼んでもらえれば問題はないわ」

京太郎「立……saki……創世した者……だと」

立「そう、あなたは…いや、あなたにまつわる全ての存在は私が作り出したのよ」

京太郎「言っている事が全くわからねえよ…!」

立「なら、黙って聞いててちょうだい…話をスムーズにすませたいから」


立と名乗る少女が指をパチンと鳴らすと、京太郎の視界が真っ白になる。


京太郎「ぐわっ…!?……………ここは清澄高校?」

京太郎が目を開けると、そこは清澄高校だった。

京太郎「うおおおっ!?俺が空を飛んでいる!」

立「落ち着いて京太郎、あなたはただ私の写した世界を見ているだけだから」

京太郎「写した世界…?」

立「そう、私が見せているのはあなたがいたsakiの世界……そして」パチン

京太郎「なんだ……この世界は!?」

京太郎「これが1番目の世界……この世界でのあなたは片岡優希と一緒にいた」

京太郎「1番目って…じゃあ俺は」

立「あなたは13番目の京太郎よ」

京太郎「13番目だと……?」

立「そう、現在京太郎はあなたを含め13人も存在する……それぞれ自分の世界で生きているわ」

京太郎「だから……なんだっていうんだよ」

立「でも…やがて世界は一つになる…、故にあなたという存在は一人にならなければならない…」

京太郎「アンタは俺に何が言いたいってんだ……」


そう問いかける京太郎に対して、立は冷たい眼差しで京太郎を見つめる。


立「京太郎……あなた達13人にはこれから戦ってもらいます……」

立「そして、最後の一人になった者が……一つとなったsakiの世界での『須賀京太郎』として生きてもらう」

京太郎「は……はぁ!?」

立「つまり……自分の存在をかけた戦いが始まるのよ…13番目の京太郎…」

京太郎「ふざけるな!誰がそんな事を…!」

立「もう物語は始まっている……止める事はできない…」

京太郎「ちょっと待てよお前―――!」

立「さあ、お行きなさい京太郎……そして勝ち取るのです…あなたという存在を」パチン

京太郎「うわああああああああああ!」


ピカァァァァァァ……

そして、しばらくの時が流れた。


京太郎「う……ん…ここは…麻雀部の部室…」ムクッ

京太郎「俺は寝ぼけて夢を見ていたのか?……それとも本当に…」


パラララララ パラララララ

京太郎「なんだ…?なんだか騒がしいぞ」

京太郎が外を見るとそこには衝撃的な光景が広がっていた。

京太郎(3番目)「ベーリング海で鍛えたこの俺を甘く見るなよ!」バシュン バシュン

京太郎(11番目)「ホーッホッホッホッホッ!そういうあなたも私を甘く見ないでいただきたい!」パラララララ パラララララ


[京太郎 残り13人]


京太郎「な……なんで俺が二人いて、殺し合いをしているんだよ!」

京太郎(10番目)「それがこの世界のルールだからだよ!」チャキッ

京太郎「なに――――!」


ダァァァァァン!

京太郎「あ……危なかった…!」

京太郎(10)「ちっ……運がいい野郎だぜ!」カチャ

京太郎「よせよ!なんで自分同士で戦う必要がある!?こんなバカな真似…」

京太郎(10)「馬鹿が!例え外見が同じでも…中身は全く違うんだよ!」ダァーン!

京太郎「うわあああああああ!」チュイン

京太郎(10)「それに自分が消えるか消えないかがかかってんだ……四の五の言ってる暇はねえ!」ダァーン!

京太郎「よせ!やめろ!」チュイン

京太郎(10)「そういう訳だ13番目の俺!悪いがさっさと死んでくれや!」

京太郎「くそっ……話をしても無駄か!……逃げるぞ」タッタッタッ……

京太郎(10)「待ちやがれ!こうなったら…」ガチャン


シュウウウウウ……

井上(10)「待ちやがれ京太郎!」タッタッタッ…

京太郎「何…!?あれは龍門渕高校の……!」

井上(10)「うおおりゃあああああああああああ!」パラララララ

京太郎「あ、危なっ!」チュイン チュイン チュイン

井上(10)「おとなしく殺されやがれってんだ!」パラララララ

京太郎「見境なし……って訳かよ!どうしたらいいんだ!」チュイン チュイン チュイン

京太郎(5番目)「さあ、10番目の京太郎が13番目の京太郎を追い詰めている~!このまま13番目は殺られてしまうのでしょうか~!?」

京太郎「な……なんだ!?」

京太郎(5)「さあ!この戦いの実況は私、5番目の京太郎がさせていただきます!」

京太郎「こいつが…5番目の世界での俺!?」

京太郎(5)「正解正解!私は5番目の京太郎だ~!」

京太郎(5)「それよりもよそ見をしていて大丈夫なのだろうか13番目の京太郎!? 魔の手はお前の喉元にまで迫っているぞぉぉ!」

京太郎(10)「鬱陶しい野郎だ!おい、ノッポ!アイツも始末しろ!」

井上(10)「おうよ!」パラララララ

京太郎(5)「おおーっと!?まさかの私に対しての攻撃!」

京太郎(5)「予想していたとはいえ、これはマズイ事になってしまったぞ~!」チュイン チュイン チュイン

京太郎「な……なんだか知らないけど、今のうちに逃げよう」タッタッタッ…

京太郎(5)「さあ、私としてもやられっぱなしでは終われません!私もアシストを召喚させていただきましょう!」ガチャン

井上(10)「な…なんだぁ!?」

京太郎(5)「選ばれし戦士達よ……出てこいやァ!」


シュウウウウウ……

まこ(5)「清澄ナメんなコラァァァァァ!」

京太郎「あれは……染谷先輩!?なんだかプロレスラーの格好をしているけど……」

まこ(5)「ブゥッ!」

井上(10)「ぐわあああああああああ!目が!目がぁ!」

京太郎(10)「な…!?毒霧だとぉ!?」

まこ(5)「来いよオラァァァァァァ!」バシィ! バシィ! バシィ!

井上(10)「ち……チキショぉぉぉぉぉぉ!卑怯だぞてめえぇぇぇぇ!」ビシッ! ビシッ! ビシッ!


バリィィィン!

リンシャンカイホー「シャアアアア!」グルグル…

まこ(5)「な…なんじゃこの馬鹿デカイ蛇は!?」

井上「く…くそっ!放しやがれ!」

リンシャンカイホー「シャアアアアアアアア!」ギリギリギリ…

まこ・井上「ぐわああああああああああ!」ミシミシミシ…

京太郎(5)「おおーっと!?突然、蛇が乱入して来たぞ~!?でかい!」

京太郎(5)「その長さはゆうに20メートルくらいでしょうか!?恐ろしくデカイ蛇に私も困惑しております!」

京太郎(7番目)「ハハハハハ!ブラジルで発見したリンシャンカイホーの力……とくと見ろ!」

京太郎(10)「クソッタレがぁ!あんなふざけた蛇…倒せる訳ねーだろーがよ!」

京太郎(5)「さあ!私の有利な状況から一転、一気にピンチに追いこまれてしまったぁぁ!」

京太郎(5)「さあ、私はどうしたらよいのでしょうか!全く分かりません!」

京太郎「と…とにかくにげろ~!」ピュー!

京太郎「はぁ…はぁ…!どうにか逃げ切る事が出来たぜ…」

京太郎(2番目)「うわぁぁぁぁ!」ブォン!

京太郎「なっ!?」ヒョイッ

京太郎(2)「守ってみせる…!ともきーさんの居場所は俺が守るんだぁ~!」ブォン ブォン ブォン

京太郎「やめろ!俺達が戦うなんて間違っている!こんな馬鹿な事はやめるんだ!」

京太郎(2)「黙れ!そうやって俺をだますつもりなんだろう!その手には乗らねーよ!」ブォン

京太郎(駄目だ!完全に自我を失っている!――畜生! 自分自身の狂った姿を見るなんて胸クソ悪いぜ!」

京太郎(2)「うわあああああ!」ガチャン


シュウウウウウ……

京太郎「ま……またかよ!」

智紀(2)「………………」


カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ…

京太郎「い…一体何が起きるってんだ!?」

智紀(2)「…………」


カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ

京太郎「………?」

智紀(2)「…………」


カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ

京太郎(2)「うわあああああ!殺してやるぅぅ!」ブォン ブォン ブォン

京太郎「何もないのかよ!?」ヒョイッ ヒョイッ ヒョイッ

京太郎(2)「待っててください智紀さん!智紀さんの世界は俺が……!」


バシュンッ ビシッ…

京太郎(2)「えっ…………?」グラッ…

智紀(2)「―――――――!?」ピタッ

京太郎「な…なんだ今のは!?一体何が起こったんだ…?」

智紀(2「京太郎…………!」タッタッタッ…

京太郎(2)「す……すいませ…ん……智紀さ………俺……智紀さんの事を…まも……」ガクッ…

京太郎「し……死んだ…のか……!?」

智紀(2)「京太郎…………………」シュウウウウ……

京太郎「龍門渕の人の身体が…消えていく…?」

?「アシストは自分に深刻なダメージを負ったり、召喚した京太郎が死ねば消滅する」ガチャン

京太郎「お……お前が…こいつを…!」

京太郎(9番目)「アシストが強力だった場合、召喚主を先に殺る……この戦いの基本だぜ…」チャキッ

智紀(2)「………………ありがとう…京太郎…」シュウウウウ……

京太郎「消えた……」

京太郎(9)「これで2番目の世界は消えた…という事だ」チャキッ


[京太郎 残り12人]


京太郎「テメェ……!」キッ…!

京太郎(9)「そう怖い顔するなよ……お前だって分かってた事だろ?」

京太郎「だからって…こんなの間違ってるぜ!どうして…こんな事に…」

京太郎(9)「じゃあお前は、大人しく殺されろって言うのかよ?」

京太郎「違う!そういう訳じゃねえよ!」

京太郎(9)「じゃあ、どういう訳なんだ…?」

京太郎「それは…それは…!」

京太郎(9)「…………フゥ…、どうやらお前には戦う事が出来ないみたいだな…終いだ」チャキッ

京太郎「くっ………!」

京太郎(9)「戦えない奴は死ぬだけだ……この場所ではな…」

京太郎「やめろ……!もうこんな馬鹿げた事は…」

京太郎(9)「お前は、己の世界を守る事もせずに死ぬ……もう一人の自分とはいえ情けないもんだぜ…」チャキッ

京太郎(1番目)「伏せろ!」バシュン バシュン

京太郎「えっ!?」

京太郎(9)「チッ…!新手か……」ヒョイッ ヒョイッ

京太郎(1)「そっちの銃を持ってない方の俺!早くこっちに来るんだ!」バシュン バシュン

京太郎「もしかして…俺の事を言っているのか…?」

京太郎(1)「早くしろ!そろそろボウガンの矢が切れる!」バシュン バシュン

京太郎(9)「チッ……面倒くせぇ…!」チャキッ

京太郎(仕方ない…!今はあのボウガンを持っている方の指示に従おう!)


タッタッタッ…

京太郎(9)「逃げるつもりか!?そうはさせん!」チャキッ


タッタッタッ……

京太郎(9)「―――いや、今はやめておくか。囮は多い方がいいからな…」ガチャン…



【体育倉庫】

京太郎「はぁ…はぁ…助かったぁ…」

京太郎(1)「大丈夫だったか……?あの世界の京太郎は俺の知る中でもトップレベルの実力を持っている……危ない所だった」

京太郎「なんで俺を…助けたんだ?」

京太郎(1)「お前が京太郎同士で戦う事が間違っている、と言っていたからだ…」

京太郎「それは……どういう事なんだ?」

京太郎(1)「俺も…お前と同じ気持ちだからだ。同じ京太郎なのに殺し合うなんて、絶対に間違っている」

京太郎「それじゃあ……!」

京太郎(1)「だが、戦いを求めている京太郎がいるのも事実だ。……さっきの京太郎みたいにな」

京太郎「………なんで、こんな事になっちまったんだろう……」



【食堂】


モモ(4番目)「やれるものならやってみろっす!」

モモ(7番目)「上等っす!こっちはアンタと違ってサソリやら毒蜘蛛やらで死線を掻い潜ってきたっすよ!」ポカッ

モモ(4)「馬鹿にするなっす!私はムチで何回も打たれてるっす!」ポカポカッ

モモ(7)「だからどうしたっす!ただ単に自分の変態っぷりをアピールしてるだけじゃないっすか!」ポカッ

モモ(4)「う…うるさいうるさいうるさいっす!私の癖に生意気っすよ!」ポカッポカッポカッ

モモ(7)「やったっすね~!お返しっす!」


ポカポカポカポカポカポカポカ

京太郎(7)「えーい!リンシャンカイホーはまだ戻ったこないのかよ!」



【プール】

京太郎(3番目)「まずいな!数で圧されつつある!」バシュン バシュン

ガースー雑魚A「あいややややや!戦いは数なんですよぉ!」パラララララ

ガースー雑魚B「エッエッエッ!力こそ数、数こそ力ですぅ!」パラララララ

京太郎(12番目)「ふっ、ただの船乗りがこのドン・京太郎に戦いを挑むなど百万年と3日早いわ!」パラララララ…

京太郎(3)「くそっ、こうなったら……出てきやがれ!」ガチャン


シュウウウウウ……

池田(3)「うおえええええええええっ…!凄く気持ち悪いし…!」

京太郎(3)「出て来て早々に吐いてんじゃねええええええ!」パラララララ

ガースー雑魚A「アラアラ、いい吐きっぷりですねぇ」



【広場】

ガォーン ガォーン

京太郎(11番目)「ホッーホッホッホッ!案外としぶといですね!」ダァーン ダァーン

京太郎(10番目)「けっ!その鬱陶しい笑い方を治してやるよ!…こいつでな!」ガチャン


シュウウウウウ……

透華(10)「さあ行きますわよ!パソコン!マジック」パラララララ

智紀(10)「了解……アンテナ…」ダァーン ダァーン

一(10)「ボク達の世界を守るんだ!」パラララララ

衣(10)「おまえたちー!がんばれ~!」

京太郎(11)「ホッーホッホッホッ……数で攻めて来ましたか!これはちょっと厄介ですね!」ダァーン ダァーン

京太郎(10)「へへっ…!アシストを呼び出すのは……多い方がいいんだよ!」パラララララ

京太郎(11)「 ホッーホッホッホッ!こうなったら私も……」ガチャン


シュウウウウウ……

睦月(11)「みんな~!睦月だよ~!私なりに~!?」


パラララララララララララララララ

睦月(11)「きゃあああああ!?やっぱり駄目だ!あの口紅がなければ私は――!」

京太郎(11)「ホッホッホッ……戦いにおいて、彼女はあまり役に立ちませんね……それなら!」ガチャン


シュウウウウウ……

ギャラリーっB(11)「ウリィィィィィィ!むっきーは俺が守るゥゥゥゥゥゥ!」タッタッタッ

透華(10)「な…なんですのあれは!?」

智紀(10)「過激なファンは死をも恐れない……」

京太郎(10)「けっ!んなもん、まとめてぶっ殺してやんよ!」パラララララ



【再びプール】

京太郎(5番目)「さあ、ガースーファミリーの攻撃を受けている3番目の京太郎!」

京太郎(5)せっかく呼び出したアシストも池田という役立たずが呼び出されるという残念な結果に!これは3番目、ピーンチ!」

ガースー雑魚A「さっきから五月蝿いですねえ!やっちまいましょ!」パラララララ

まこ「やかましゃああああああ!雑魚のタマが当たるわきゃねーだろおおおお!」ビシッ ビシッ ビシッ

ガースー雑魚A「いやややややや!もうやだよやだよ~!」バシッ バシッ

京太郎(5)「おおーっと!出ました染谷まこの竹刀ラッシュ!竹刀は銃よりも強し!それが染谷まこという戦士だぁぁ!」

池田(3)「うえええ……まだ気持ち悪いし……うっぷ!」

京太郎(3)「この役立たずがあああああ!」


パラララララ…… パラララララ…

京太郎「銃声がさっきから鳴り止まないな…」

京太郎(1)「……俺達同士で戦っているんだろうな」

京太郎「……くそっ!何が世界の創世者だよ!あの立って奴!」

京太郎(1)「奴は俺達の事を単なる物語に使う道具として見ているのだろう……」

京太郎(1)「でなければ、こんな馬鹿げた事など考えはしない…」

京太郎「結局、俺達が頑張っても立の前じゃ無駄だって事かよ……ふざけるなってんだ!」ドガッ


?「そいつは違うぜ13番目の兄ちゃん…」


京太郎「だ、誰だ!?」

京太郎(8番目)「どんな 人生にも無駄なもんなんかありやしないんだい……」

京太郎(8)「人は何かを成すがために生まれてくるんでさあ」ゴクゴク…

京太郎(1)「お前は…8番目の京太郎」

京太郎(8)「隣…空いてっかい?」

京太郎「お、お前は戦うつもりは…ないのか?」

京太郎(8番目)「なんだい、13番目の兄ちゃんは戦いをお望みかい?」

京太郎「いや、そういう訳じゃ……」

京太郎(8)「なら……物騒な話は止めましょうや…」グビグビ…

京太郎(1)「お前も…俺達と同じように戦う事は間違いだって思っているのか…?」

京太郎(8)「グビグビ…………………さあ、どうだろうねぇ」

京太郎「なんだかあやふやな答えだな…」

京太郎(8)「俺はただ………戦う時が来たら戦うだけさ。今はその時じゃあない…そういう話って事さね…」

京太郎「………9番目の奴が言ってたけど…これは自分の世界を守る戦うだって……お前はどう思っているんだ?」

京太郎(8)「……………世界を守るためねぇ」グビグビ

京太郎(8番目)「そんな大層なもんじゃあないと思うんだけどなぁ……」

京太郎「えっ…?」

京太郎(8)「まっ、自分の世界を守るために戦うっていう意見も…あるんじゃないかね」

京太郎(1)「だからって俺達が戦う理由は…」

京太郎(8)「ふわぁ~!なんか言ったかい1番目の兄ちゃん?」

京太郎「ふ……フリーダムすぎる…!」

京太郎(1)「やれやれ…なんだか真面目に考えるのが馬鹿らしくなってきた…」

京太郎(8)「戦う事が……間違いだって言うのなら何が正しいってんだい?」

京太郎(1)「なに…?」

京太郎(8)「それを示しもしないで拒否してばっかりてのは筋違いじゃあないかい?」

京太郎「それはそうですけど…」

京太郎(8)「まっ……後ば自分が決める事だろう…頑張んな」タッタッタッ…

京太郎「行ってしまった……なんだったんだろうか」

京太郎(1)「何が正しいのかを示せ、か……確かに8番目の京太郎の言う通りかもしれないな」


こうして、京太郎達の戦いは一夜を明ける…しかし、戦いが止まる事はなかった



【家庭科室】

京太郎(11番目)「ホッーホッホッホッ!いい加減しつこいですね~!」パラララララ

京太郎(10番目)「てめえの笑い声がウザくてしょうがないぜ!」ダァーン ダァーン

ゆみ(7)「蒲原!今のうちに敵の背後から攻撃するぞ!」

蒲原(7)「ワハハー!りょーかい」サッ…

京太郎(7)「リンシャンカイホーが行方不明の今、皆さんには期待していますよ!」パラララララ…

睦月(7)「うむ」

妹尾(7)「今日も大変だなぁ…」

京太郎「今のうちに早くこの場所から離れよう……」コソコソ

京太郎(1)「隠れながら移動するのも…なんだか情けない気分になってくるな」

咲(6番目)「あはははははははははは、京ちゃんみーっけ!」ブォン

京太郎「うおっと!?あぶねーって……咲!なんで咲がこんな所に…」

京太郎(1)「落ち着け、おそらく奴は別の世界の咲だ…」

京太郎(6番目)「お前の言う通りだぜ…こいつは俺の世界の咲だ」

咲(6)「あっ、京ちゃーん!見ててね京ちゃん…今から別の京ちゃんを殺してあげるから!でも安心して別の世界の京ちゃん!」

咲(6)京ちゃんは京ちゃんだからいーっぱい愛しながらじっくりゆっくり…殺してあげるからね~!」

咲(6)あははははははははははははははははははははははははは!」

京太郎(1)「この感じは……まるで…」

咲(6)「ほらほらほら京ちゃああん!よそ見しちゃあ駄目だよ~!あはははははははははは」ブォン

京太郎「うおっと危な……止めろ咲!そんな物騒なものを捨てるんだ!」

京太郎(1)「13番目の京太郎…残念だが、彼女に説得は通用しない」

京太郎「と…どうしてだよ!?咲はきっと分かって……」

咲(6)「すきあり~!」ブォン ブォン

京太郎「うおおおっと!?あぶねーあぶねー!危うくやられる所だったぜ……確かに話が通じる相手じゃあなさそうだ…」ヒョイッ

咲(6)「なんで逃げるのかなぁ~!?京太郎は私に殺されればいいんだよ~?」

咲(6)他の奴に殺されるなら~私に殺されなよ~!あは…ははははあははははははははははははははは!」ブォン ブォン ブォン

京太郎「なんだよこれ……こんなの俺が知ってる咲じゃねえよ!」

京太郎(6番目)「まあ、お前の気持ちも分からないでもない…事実、俺も最初はお前と同じだった」

咲(6)「あははははははははははははははは!京ちゃーん!京ちゃーん!」

京太郎(6)「だけど…それでも俺は咲のいる世界を守りたいんだ」

京太郎(6)「例え監禁されたり、スカンガンで気絶させられたりしても、俺は咲が可愛いんだ」

京太郎「そんな…!」

京太郎(6)「狂ってるとか頭がおかしいとか言われようが……俺は咲の存在を守る!…だから、俺は…お前達を倒す!」

咲(6)「あはははははあははははは!京ちゃんだーい好き!」

咲(6)永遠に私の京ちゃんにしてあげる!別の世界の京ちゃんだってその方が嬉しいよね?嬉しいよね!!」

京太郎(1)「似ている…………こいつは、俺に」

咲(6番目)「私達の世界を壊すなんて許せないよね~!そんな悪い京ちゃんは私が殺してあげる!あははははは」ブォン ブォン

京太郎(6)「ああ……そうだな咲」

京太郎「くそっ!あんなデカイ鉈…当たったらひとたまりもない!」ヒョイッ

京太郎(1)「13番目の京太郎…お前のアシストは何が出てくるんだ!」

京太郎「アシスト…光から出てくるあれの事か!?あれって一体何なんだよ!?」

京太郎(1)「もしかしてお前……アシストを持っていないのか!?」

京太郎「持っているもいないも……俺にはさっぱり分からねーよ!」ヒョイッ

京太郎(1)「持って…いないのか。まさかアシストを持っていない京太郎がいたなんて」

咲「あははははははははははははははははははははははははは!」ブォン!

京太郎(1)「…………やむを得ない。本当は……こいつを使いたくなかった」スチャッ

京太郎(6番目)「あれはまさか…!咲!あの1番目の俺を早く倒せ!じゃないと……」

咲(6)「あはははははははははは分かったよ京ちゃーん!」タッタッタッ…

京太郎(1)「優希………!」ガチャン


シュウウウウウ……

咲(6)「あはははははははははは!じゃあね1番目の京ちゃーん!」ブォン


ガギィンッ!

咲(6)「な……なに!?」

優希(1)「そんなおもちゃで京太郎を殺そうなんて…私を馬鹿にするんじゃないじょ!」バキッ!

咲(6)「きゃあああ!?」バタッ

京太郎(6)「さ…咲!」

京太郎「あれは……タコス!?」


優希(1)「きゃははははははははははははははははははははははははは!」

優希(1)「さ~き~ちゃ~ん!一緒にあソビましょ~♪ひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ」ドルン…ドルルン…!

京太郎(1)「……………」

京太郎「あれは……チェーンソー!?なんでタコスがそんなものを…」

優希(1)「みんなー!ジェイソンごっこをしようじぇ~!」

優希(1)「モチろん私がジェイソンで~他のみんながコロされるイッパん人の役だじょ~♪」

優希(1)「あひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ」ドルゥゥゥゥン!

咲(6)「面白いじゃない!そんな無駄にデカイものよりも私の鉈の方が役に立つよ!京ちゃーん!

咲(6)「今から優希ちゃんを始末してあげるから応援してね~!」

咲(6)「あはははははははははははははははははははは」チャキッ

優希(1)「きゃはははははははははは!イッパン人役は黙ってバラバラになっちゃえ~!」ドルゥゥゥゥン!

京太郎「狂ってる……何もかもが狂ってやがる!」

京太郎(6)「またあの時の悲劇がよみがえった……か」

京太郎(1)「…………………くそっ!」


ガシャアアアアアン!

京太郎(6)「な…なんだ!?」

リンシャンカイホー「シャアアアアア!」

京太郎「あれはまさか……昨日の馬鹿デカイ蛇!?」

リンシャンカイホー「キシャアアアアア!」

咲(6)「なにをこの蛇~!私の邪魔をしないでよ~今から優希ちゃんを殺そうとしているのに~!」

優希(1)「きひひひひひひひひひひひひひひひ」

優希(1)「蛇だろうがなんだろうが私の邪魔をする奴はみーんなバラバラニしてやるじょ~!」

京太郎(6)「咲、ここは一旦退こう。あの蛇は相手にするには無理がある!」タッタッタッ…

咲(6)「あ~ん!待ってよ京ちゃ~ん!せっかく皆を始末しようとしたのに~!」タッタッタッ…

京太郎「あんな化け物…勝てるわけがねえよ!」

京太郎(1)「しかし、召喚した京太郎を見かけないが……もしかしてこの蛇は暴走しているのか?」

京太郎「俺達も早く逃げた方がいいと思う!あんなの人間の手に負える訳ない!」

京太郎(1)「そうだな…優希!俺達も早く……」

優希(1)「キャハハハハハハハハハハハ!」タッタッタッ…

京太郎「おいタコス!どこに行くんだよ!」

京太郎(1)「戻ってくるんだ優希!俺達はこっちに…」

リンシャンカイホー「シャアアアアア!」

京太郎「まずいぞ!蛇がこっちに向かってくる!」

京太郎(1)「やっぱりこうなってしまったか……くそっ!」

リンシャンカイホー「キシャアアアアア!」

京太郎「早く逃げようぜ1番目の俺!」

京太郎(1)「……仕方ない!優希……後で必ず見つけ出してやるからな!」タッタッタッ……

咲(6)「あははははははははははどこまで逃げるの京ちゃ~ん!」

京ちゃん(6)「とにかく、あの蛇が見えなくなるまでだ!あいつさえいなければ……」


バシュッ ビシッ

京太郎(6)「ぐわっ!?」バタッ

咲(6)「きょ……京ちゃん!?足から血が…!」

クボ星人A「イケダァァァ!」ガシッ

咲(6)「な…なにこいつ!?離してよ!私は京ちゃんの所に行かないと」

クボ星人の大群「イケダァァァ!タルンデルンジャネーゾ!イケダァァァ!」ガシッ ガシッ ガシッ

咲(6)「離して!離してよこの化け物!」

京太郎(6)「さ……咲!さきぃぃぃぃ!」

京太郎(9番目)「悪いがお前のアシストは厄介だから拘束させてもらったぜ」

京太郎(6)「お…お前は9番目の!」

京太郎(9)「気分はどうだい…6番目の俺」チャキッ

京太郎(6番目)「てめえ…!」

京太郎(9番目)「さて、最後に言いたい事はあるか?それくらいはサービスしてやるよ」

咲(6)「京ちゃん!私の可愛い京ちゃん!離せ!離せブタ共!京ちゃんは私が助ける!こんな奴に殺らせない!」

クボ星人「イケダァァァ!イケダァァァ!」

京太郎(9)「無駄だよ。いくら咲とはいえ、集団のクボ・コーチ星人から逃げる事は不可能だ」

京太郎(6)「さ……き…ごめんな…咲…」

咲(6)「やめてよ!京ちゃんを殺さないで!京ちゃんは…世界で一番大切なんだから!」

京太郎(9)「じゃあな…6番目の俺」チャキッ

京太郎(6)「咲……俺は…お前を……愛して…!」

咲(6)「いやあああああああああああああああああああああ!やめてえええええええええええええええええええええ!」

クボ星人「イケダァァァ!イケダァァァ!タルンデルンジャネーゾイケダァァァ!」


ダァーン………

[京太郎 残り11人]



【校庭】

照(4)「京ちゃん…私も力を貸してあげるから…必ず勝つのよ?」ダァーン ダァーン

京太郎(4番目)「分かっていますよ照さん……必ずコイツらを倒してみせますぜ!」パララララ

ハギヨシ(10)「思っていたよりやりますね……流石はスパイの世界…と言った所でしょうか」

歩(10)「ハギー様!この戦いが終わったら…塩むすびを……」


ダァーン!

歩(10)「あ………う…まさか…こんな……」シュウウウウ……

透華(10)「キィィィィィ!何をやっていますのメイドは!?」ダァーン ダァーン

京太郎(10番目)「クソッタレがぁ!よそ見をするからだ!」パララララ

蒲原(7)「ワハハー、まばたきしている余裕なんかないなー!」

モモ(7)「それにしてもリンシャンカイホーはどこに行ったっすかね?」


ガシャアアアアアン!

リンシャンカイホー「シャアアアアア!」

照(4)「な…何!?あの長い蛇は一体……」ダァーン ダァーン

モモ(7)「ようやく来たっすねリンシャンカイホー!これで勝てるっす!」

ゆみ(7)「ああ…少し不安ではあるが…」パララララ

透華(10)「いくらなんでも卑怯ですわ!勝てるはずありませんわ!」パララララ

京太郎(10番目)「またあの蛇かよ!?ふざけるなってんだ!」パララララ

一(10)「どうするのアンテナ!?ボク達に蛇を倒す手段なんかないよ!」

ハギヨシ(10)「誠に辛い事ですが……撤退した方が良いと思われます」

妹尾(7)「一気に形勢が逆転したよ!やったねみんな!」

京太郎(4番目)「仕方ない…俺達も逃げましょう照さん!」

京太郎(7番目)「ははははは!流石はリンシャンカイホー!圧倒的じゃないか俺達の世界は!」

ゆみ(7)「少し卑怯な気もするが…私達の世界を守るためだ…仕方ない」

蒲原(7)「ワハハー!そのとーりそのとーり!」

リンシャンカイホー「シャアアアアア!」

モモ(7)「ありゃ…なんだかリンシャンカイホーの様子がおかしいっすよ?」

睦月(7)「うむ……こっちに向かってきます!」

京太郎(7番目)「てか……こっちに向かって倒れてきているし!」

蒲原(7)「ワハハ…もしかしてかなりヤバイって感じ?」

ゆみ(7)「まずいぞ!早く逃げろぉ~!」

京太郎(7番目)「よ…よせリンシャンカイホー!こっちに来るな!」

リンシャンカイホー「シャアアアアアアアアアア!」

一同「ぎゃああああああああああああ!」


ズゥゥゥゥゥン………


[京太郎 残り10人]



【校舎裏】

京太郎「どうやらあの蛇はまいたみたいだな…」

京太郎(1番目)「ああ……だが優希を見失ってしまった」

京太郎「なあ……なんでタコスはあんな風になっちまったんだ…?元からああだったのか?」

京太郎「いや、違う…俺と一緒にいた時はいつもの優希だった…あいつがああなってしまったのは…」

京太郎「ああなったのは…?」

京太郎(1」「俺が交通事故でし――――」


ピ イ イ イ イ イ イ

京太郎「ん……なんだこの音は…」


ドカァァァァン……!

京太郎(1)「今度は爆発音―――!?一体なにが……」


ピ イ イ イ イ イ イ ドカァァァァン!

京太郎「うわあああ!?なんだよこれ!?一体なにが起きてんだよ!?」

京太郎(1)「敵の襲撃……いや違う、見ろ!爆発が至る所で起きている!」


ピイイイイイイ ドカァァァァン… ピイイイイイイ ドカァァァァン…

京太郎「一体なにが起きてるってんだ!?別の世界の俺が爆弾を使って無差別攻撃を仕掛けているのか!?」

京太郎「分からない……とにかく、この場から離れるぞ!このままだと爆発に巻き込まれる!」

京太郎「わ、分かった!」タッタッタッ…


ピイイイイイイ ドカァァァァン! ドカァァァァン! ドカァァァァン!

マホ(11)「きゃああっ!こっちでも爆発が起きてますよぉ!」

京太郎(11番目)「畜生が!このドン・京太郎に対して無差別攻撃を仕掛けるなんて、ふざけた真似をしやがる!」

マホ(11)「は…早く安全な場所に避難しましょう~!」

京太郎(11)「言われなくても分かっている!」


ピイイイイイイ ピイイイイイイ ピイイイイイイ ドカァァァァン ドカァァァァン

透華(10)「一体なにが起きておりますのマジック!?いきなり爆弾が降ってくるなんて…!」タッタッタッ…

一(10)「分からないよアンテナ!このままじゃあボク達が…」

井上(10)「一体どこのどいつだよ!?こんな狂った事をしやがるのは!」

京太郎(10番目)「チキショー!どこに逃げても爆発がやまねえ!どこに逃げれば…」


ピイイイイイイ ドカァァァァン!

智紀(10)「―――――!」バタッ

一(10)「パソコ~ン!」

智紀(10)「アイル………ビー……バック……」バタッ

京太郎(10)「駄目だ!こっちにも爆弾が……!」


ピイイイイイイ ピイイイイイイ ピイイイイイイ ピイイイイイイ ピイイイイイイ

京太郎(10)「う わ あ あ あ あ あ あ あ あ あ ! 」


ドカァァァァン ドカァァァァン ドカァァァァン ドカァァァァン


[京太郎 残り9人]


京太郎(5番目)「止まらない!爆発が止まらな~い!まさに阿鼻叫喚!まさに悪夢!」

京太郎(5)「実況している私の近くでも爆発が起きており、非常に危険な状態だ~!」

京太郎(5)「私はどこへ逃げたらよいのか全くわかりませ~ん!」


ピイイイイイイ ドカァァァァン!

池田(5)「ぎゃあああああああああ!」


ピイイイイイイ ドカァァァァン…

京太郎(3番目)「くそっ……なんで…急に……爆発……が…!?」ガクッ

京太郎(8番目)「……どうやら逝っちまったみたいだね……全く悲しいこった…」


[京太郎 残り8人]


京太郎(8)「それにしてもこの爆発は一体どこから起きてるのかね……早く止めないと大変な事になるよ」



【屋上】

シイイイイイイ…… バシュン!

優希(1)「きひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ何もかもぶっ壊れればいいじょ!」

優希(1)京太郎の世界を破壊する奴らを皆殺しだじぇ!」


シイイイイイイ バシュン バシュン バシュン

優希(1)「クックックッ……キャハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」



【屋上】

優希(1)「きゃはははははははは!まさか屋上に爆弾が馬鹿みたいにあるなんて…きっと神様が私にくれたものに違いないじぇ!」

優希(1)「待っててね京太郎……私と京太郎だけの世界がもう目の前まで来ているんだじょ!」

優希(1)「ひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ」


シイイイイイイ ポイッ

優希1「今度はダイナマイトだじぇ~!当たると痛いじょ~!あはははははははははははは!」


ドカァァァァン……

京太郎(4番目)「お前かタコス!こんな爆発を起こしているのは!」チャキッ

照(4)「気をつけて京ちゃん…あの子、正気じゃないわ!」

モモ(4)「観念するっすよ!この爆弾魔!」

優希(1)「うるさい連中だじょ………」ガサコソ…

京太郎(4)「動くなタコス!そこから動いたらお前を撃つぞ!」チャキッ

優希(1)「撃てるものなら…撃ってみろだじょ!」バッ!

京太郎(4)「な――――!?アイツ、身体中に爆弾を縛り付けてやがる!」

照(4)「狂ってる…完全に狂ってるわこの子!」

モモ「あり得ないっすよ!世界を守るために自分の身体に爆弾を仕掛けるなんて…」

優希(1)「あはははははははははははは!お前達の方こそ下手な真似をしたら…吹き飛ばすじょ~!」

京太郎(4)「クソが……ふざけた真似しやがって…!」

優希(1)「すきありだじょ」ポイッ

カラン…カランカラン…

京太郎(4)「しま――――!」


ドカァァァァン!

照・モモ「きゃああああああああああああ!」シュウウウウ…

優希(1)「ゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラ!京太郎がバラバラになったじょ~!」


[京太郎 残り7人]


京太郎「何だ、屋上から爆発が起きたぞ!?」

京太郎(1)「あの笑い声はまさか……優希!?」タッタッタッ

京太郎「ちょっ、ちょってくれよ~!」タッタッタッ

京太郎(1)「優希…待っててくれよ優希…!」


ピイイイイイイ ドカァァァァン…

京太郎「なぁ…どうしてタコスはあんな風になってしまったのかまだ教えてもらっていなかったよな……良かったら教えてくれないか?」

京太郎「……優希が狂ったのは…俺が交通事故で死んだからだ」

京太郎「なんだって……じゃあ!」

京太郎(1)「俺がその事を知ったのは立と出会ってからだ。奴は優希が俺が死んだ後、何をしたのか…見せてくれたよ」

京太郎「…………」

京太郎(1)「最初は信じられなかったよ…アイツが俺のせいで人を殺してしまうなんて…」

京太郎(1)「でも、これも全て俺のせいなんだとも思った…」

京太郎(1)「さらに立は俺にこう言った…もし、お前が最後の1人として勝ち残ったなら…俺が死んだ事をリセットしてやるってな」

京太郎「なんだよそれ…!」

京太郎(1)「そうすれば優希がおかしくなる事もなく、復讐のために人を殺める事もない」

京太郎(1)悲劇は起きる事もなく、お前も優希も幸せになるだろう…と立は言ったんだ」

京太郎「あの外道―――どこまで汚い真似を!」

京太郎(1)「でも…それを聞いた時、俺は…戦おうと思ってしまった。優希を助けるためなら…なんでもしてやるってな」

京太郎(1)「だが………奴は…立はこともあろうにおかしくなった優希を俺のアシストにしやがったんだ!」

京太郎「……あの野郎!」

京太郎(1)「立にとってあの約束は…俺を戦わせるための手段に過ぎなかった…」

京太郎(1)「それに気がついた時は、例えようのない怒りと憎悪が俺の中に沸き起こったんだ」

京太郎(1)「だから俺は、京太郎同士で戦う事は間違いだって思ったんだ」タッタッタッ…

京太郎「1番目の俺……」

京太郎(1)「今、俺がやらなければならない事はただ一つ…優希をとめる事だ!」

京太郎(1)「これ以上、優希がおかしくなるのは耐えられない……!」

京太郎「……そうだな!俺だってタコスがおかしくなるのを見たくねえ!俺も手伝うぜ!」

京太郎(1)「すまない…恩にきる!」

京太郎(8番目)「なら、俺も一緒に行かせてもらうとするよ」タッタッタッ…

京太郎「お前は…あの時の京太郎!?どうしてここに…?」

京太郎(8)「なーに!俺達は同じ京太郎なんだ!細かい事は気にするない!」


シイイイイイイ バシュン

優希(1)「キャハハハハハハハハハハ!もっともっと爆発するじょ!出来るだけ多くの敵を巻き添えにするんだじぇ~!」キャッキャッ

京太郎(1)「やめろ優希!」

京太郎「なんだこりゃあ!?なんでこんなに爆弾が…」

京太郎(8)「それに…黒焦げになった別の世界の俺達がいるねい……怖い怖い」

優希(1)「あはははははは京太郎!なんで他の京太郎が一緒にいるんだじぇ!?」

優希(1)そうか!今から殺すんだな~!じゃあ今から爆弾で殺してやろうじぇ~!ひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ」

京太郎(1)「もうやめるんだ優希!こんな馬鹿な事…俺は望んでいない!俺はもう…お前が誰かを傷付ける姿を見たくないんだよ!」

京太郎「1番目………」

優希(1)「何を言っているんだ京太郎…?私は京太郎を守るためにやっているんだじょ?なのになんで…やめろなんて言うんだじぇ!?」

京太郎(1)「俺は…お前がそんな風になってまで蘇りたいなんて思ってない!」

京太郎(1)「例え…俺の死がリセットされたとしても、そのために生まれた沢山の犠牲はリセットされる訳じゃないんだよ優希!」

京太郎「………1番目」

京太郎(8)「なるほどねい……」

優希(1)「………」

京太郎(1)「だから優希…もうこんな事は」

優希(1)「違う」

京太郎(1)「京太郎はそんな事は言わないじぇ…いつだって京太郎は私の事を好きでいてくれたんだじょ」

京太郎(1)京太郎はいつだって私の味方なのに…それなのに…!」ギリギリギリギリギリギリ

京太郎(1)「優希!」

優希(1)「お ま え は き ょ う た ろ う じ ゃ な い 」

京太郎「なっ…!?アイツ、身体中に爆弾を!」

京太郎(1)「優希…!何をするつもりだ!?」

優希(1)「私の大好きだった京太郎はここにはいない、私だけの京太郎はどこにいるの?私は…私は…」シュポッ…

シイイイイイイイイイイイイ

優希「私には誰も…誰もいないんだじょおおおおおおおおおおおおおおお!」

京太郎「まさかタコスの奴…ここを爆破するつもりじゃあ!」

京太郎(8)「そいつはえらい事になったねい!このままじゃあ俺達も…」

京太郎(1)「優希………!」グッ

優希(1)「あはははははははははははははははははははは!壊れろ!何もかも壊れてしまえ!こんな世界いーらーなーい!」


シイイイイイイイイイイイイ……

京太郎(1)「13番目の京太郎……短い間だったがお前と一緒にいれて良かったぜ」

京太郎「えっ……それはどういう事だよ…」

京太郎(8)「まさかあんた……死ぬつもりじゃあないだろうね…?」

京太郎(1)「………………ニッ」


タッタッタッ… ガシッ

優希(1)「――――――!」

京太郎(1)「優希……お前は1人じゃない…俺がいる…俺がずっと一緒いる……だから…」


スタッ…… ヒュウウウウウ……

京太郎「きょおたろおおおおおおおおおお!」

京太郎(1)「ごめんな優希……全部俺が…俺が悪いんだ……」

優希(1)「違うよ……京太郎は何も悪くないよ……悪いのは全部……」

京太郎(1)「優希……!お前…」

優希(1)「京太郎……大好きだじょ……次に生まれ変わってもまた京太郎を好きになりたい……」ギュッ…

京太郎(1)「優希………俺もだよ優希…ずっとお前と…一緒に…」ギュッ…


ドカァァァァン………


[京太郎 残り6人]




最終話「時を抜け出そう」・前編