京太郎「今日は先に帰ってたんですね」

えり「初めて一緒に過ごすバレンタインですもの」

えり「少し、無理をしてみました」

京太郎「ここ一週間全然会えなくて寂しかったですよ」

えり「わかってます……これで、機嫌を直してください」

えり「手作りでないのが、心残りですけど」

京太郎「あ……この店、サークルでも有名でしたよ」

京太郎「手に入れるの、大変だったんじゃないんですか?」

えり「気にしなくていいですよ、疲れたわけではありませんし」

京太郎「でもほら、少し鼻声っぽいですよ」

えり「だ、大丈夫ですよ……」ズズッ

えり「……ぅ」

京太郎「熱、計りますよ」

えり「……いいですよ」

京太郎「じっとして……」ピトッ

えり「っ……」ピトッ

えり(京太郎くんの顔……近い)

えり(おでこ、冷たい)

えり(……心配かけさせてしまいますね)

京太郎「やっぱり、熱出てるじゃないですか」

えり「問題ないですよこのくらい」

京太郎「今から布団敷くので、ゆっくり休んでください」

京太郎「明日はサークルも休みっすから、看病しますよ」

えり「京太郎くんに移してしまったら悪いですよ」

えり「そんなことより、早くチョコを食べてみてください、きっと美味しいですから」

京太郎「顔色悪いのにバカなこと言わんでください、布団敷きますよ」スタスタ

えり「あ……」

えり(せっかく、手に入れた休みなのに、こんな……)

えり(……チョコ、溶けちゃうじゃないですか)

えり(…………そうだ)

京太郎「えりさーん、身体拭けますかー?」

えり「無理……ですね」

京太郎「タオル持ってくんで、抜いどいてくださーい」

えり「はい」

えり(実行するなら、今)

京太郎「すぐ拭きますか……ら……え」

京太郎「なんでチョコ食ってる途中なんすか」

えり「ん」クイックイッ

京太郎「裸でチョコ食ってるって、ぶっちゃけ変ですよ」

えり「」

京太郎「右腕から拭きますよ」

えり「」グイッ

京太郎「え」

えり「ん……」

京太郎「んんっ!?」

えり「……っは……」

えり「チョコ、美味しかったですか?」

京太郎「……凄く」

えり「ふふっ、嬉しいです」

京太郎「……ふふっ」

京太郎(なんかエロいです)



カン