恵「今日も友達のところに行くのか?」

和「はい、咲さんのお家に」

恵「そうか、お前が約束を守った以上私はもうとやかく言わない、成績も落としていないしな」

恵「気を付けて行ってきなさい、あまり迷惑をかけないようにな」

和「はい、行ってきます」

――今日も私は、父を騙して家を出る

――友達の家に行くというのは本当だけど、その目的地は全く違う

京太郎「いらっしゃい和、準備できてるから上がってくれよ」

――罪悪感が無いといえば嘘になります

京太郎「しかし、和もハマったよなぁ……俺も楽しいからいいけど」

――しかしそれでも、胸に訪れるこの期待感とわくわく、そしてあの悦びには敵いません

京太郎「じゃあ、俺の部屋に行こうか」

――ああ、またあの快感が味わえるのだ――――

和「さあ、じゃあ早速しましょう」カチャカチャ

京太郎「ちょ、ちょっとは落ち着いてくれよ和」

――私は待ちきれず、部屋に入るなり直ぐに須賀君に求めてしまいました

京太郎「和はこれに弱いからな……そらっ!」

和「ああっ!」

――須賀くんは私の弱い所を的確に、あらゆる角度から攻めてきます

――やはりこれは私とだけでなく咲さんやゆーきともしている須賀君に一日の長があると言えます

京太郎「これでちょっと休憩しようぜ」

和「まだまだ、後三回はやりますよ!」

――初めてしたときは経験の無さからおっかなびっくりで、ただただ三人に翻弄され、戸惑い、嬲られるだけでした

――でも同時に「麻雀以外にもこんなに楽しいことがあったのか」と思いました

――持ち前の負けず嫌いも手伝い、今ではこうして須賀君にお願いして何度も付き合ってもらう程になってしまいました

京太郎「今日は頑張ったけど……これで、決まり!」

和「きゃあ!」

ドォォォォーーン!

WINNER!ルイージ!

――この、TVゲームというものに

―――――
―――

京太郎「いやー、和も大分腕を上げたよなぁ」

京太郎「スマブラならもう咲よりも強いんじゃないか?」

和「そうですか?」

京太郎「そうそう、マリカやぷよぷよだったらもう俺でも勝てなそうだし」

京太郎「また4人で集まってゲーム大会するか、今度は接戦になるだろうし」

和「はい!今度は私が一位になりますからね!」

京太郎「ふっふっふっ、甘いなあ和は」

京太郎「和が経験してない対戦ゲームなんてまだまだあるんだぞ、ほら!」ドサッ

和「ボンバーマン……マリオパーティー……カスタムロボ……007……?」

京太郎「いやー、また俺たちに翻弄されて涙目になる和を見られると思うと楽しみだなぁ〜〜」

和「なっ、泣いてません!泣いてませんからね!」

和「ゲームでもそうですけど、最近須賀君は意地悪じゃないですか?」ジトー

京太郎「ゴメンゴメン、普段は俺がやられる側だから、何か楽しくなっちゃって」

京太郎「普段とは違った和の一面も見られるし、さ」

和「なあっ!」カァー

和「や、やっぱり意地悪です」プイッ

京太郎「ゴメンってば、ついでにもう遅いから家に帰った方がいいぜ?送るからさ」

京太郎「それにホラ、これ貸してあげるから機嫌直してくれよ」つ3DS

和「しょ、しょうがないですね、そこまで言うなら許してあげます」ソワソワ

和「……ちゃんと送って下さいね、須賀君」スッ

京太郎「お任せください、お姫様」テヲトル

和「ふふっ、この借りたゲームでもっと練習してボコボコにしちゃいますから、覚悟して下さいね!」

京太郎「(全然関係ないソフトが入ってるなんて言えない)」

カンッ

〜〜おまけ〜〜

思いがけずゲームにハマり、のめり込んでいった原村和

和「須賀君に借りたゲーム……何が入ってるんでしょうか」カチッ

和「えっと、ポケ……モン……?」

この後、さらに深い闇にハマっていくことを、彼女はまだ知らない

もいっこカンッ