京太郎「部長め……いつか絶対○してやる……」ブツブツ


○に入る文字は想像にお任せする。
いきなり若干衝撃的な独り言が出てしまってしまっているが、勘弁してもらいたい。
なんもかんも部長が悪いのだ。
俺はあの後、おとなしく女性陣が泊まっているホテルから自分が泊まるホテルに向けて歩き出した。
道すがら部長からもらったホテルの予約券と地図が入った封筒を取り出し道順を確認しようと封を開けたのだが……。


京太郎「絶対許さん……」ブツブツ


予約券と地図のほかに一枚のメモが入っており、そこには長野の奸雄、我らが竹井久の字でこう書かれていやがった。


『ついでに↓の買い出しをお願いね。よろしく♪』


そんな一言ともに日用品やら食料品やらの一覧が記載されていた。
最初っからこの腹積もりだったのか。
自分のホテルに向かうのにどこがついでだちくしょーめ。
なにが『よろしく♪』だコンチクショウ。
今度部長の携帯の待ち受け画像をクッソ濃厚なホモ画像に差し替えてやる。
この前エロ画像と思ってリンク踏んだらホモ画像だった俺の衝撃をあの女にも味あわせてやる。


京太郎「はぁ」


と思いつつも、結局おとなしく買い出しに行ってしまう自分の下っ端根性に涙が出そうになる。
そんなわけで俺は再び荷物を抱えて炎天下の中こうやって歩き回る羽目になったのだ。
現在はようやく買い物が終わり、荷物を抱えて再び女性陣が泊まっているホテルに向けて歩き始めている。


京太郎「暑い……眠い……絶対……絶対やってやる」ブツブツ


長距離移動の疲労と暑さと睡眠不足で精神状態がそれなりにキているようだ。
またすれ違った人に変な目で見られた。通報されなきゃいいけど。

まぁ、口ではこうやって悪態をついているけど、部長ににっこりと笑いながら
ありがとうって言われちゃうと俺の怒りは持続しないのは経験上わかりきっている。
しかも熱心に指導してくれたり、たまにお茶を入れてくれたりすると、
これからも頑張るかという気になってしまう自分の単純な精神構造にも呆れる。
美人って得だよな、ほんと。
しかも時々脆い所を見せてくるから余計に性質が悪い。

そんな訳で俺こと須賀京太郎は愛すべきあの憎たらしい部長が嫌いになれないまま今に至る。
クソッ、なんて時代だ。


京太郎「買い忘れないよな?」


両手で持っていたスーパーの袋をすべて片方の手に持ち変える。
かなりの重量だが持てなくはない。
空いた片方の手でメモを取り出しそれとスーパーの袋に視線をやる。
漏れはないと思うが後からまた買い出しに行くのも面倒だから一つ一つ確認をする。

全国に出場を決めたとはいえ規模としては相当小さい我らが清澄高校麻雀部。
それこそ姫松なんかの超名門の学校であれば食事の用意もホテルがしてくれるようだが、
残念ながらうちの部の予算ではホテルを借りるだけで手いっぱいである。
滞在中の食事は自分たちで用意をしなくてはならない。
毎日毎日外食していては金が続かないため、少なくとも夕食はホテルの設備で自炊生活が続く。
ビバ悲しき格差社会。
部長も学校側から予算をひねり出そうとしたようだが限界があったようだ。

来年は流石に学校側も汲んでくれると思うが、どうなのかね。
所詮は地方の公立高校だ。
よその名門のような待遇になるにはもう少し実績積まなきゃいけないかもしれない。
もしかしたら来年もこんなかも。
……さすがに来年は俺がやらされないよな?


京太郎「飲み物は人数分……。お菓子、インスタント系の食品……」


まぁ、そんなわけで買い出しの量も結構なものだ。
ついつい、メモを読みふけっていて前方への注意を怠っていたのが悪かった。
唐突に衝撃を感じる。
片手に持った買い物袋が何かに引っかかったかのように引っ張られる。


?「きゃっ」


そんな声響いたのとと買い物袋の一つを地面に落としてしまうのは同じタイミングだった。
地面にペットボトルやお菓子類がぶちまけられる。
明らかな俺の前方不注意で誰かにぶつかってしまったようだ。


京太郎「すいません! 大丈夫ですか?」

?「だ、大丈夫です。こちらこそすみません」


ぶつかったであろうその女性は俺に頭を下げた後、ぶちまけられたものを拾ってくれている。
俺も慌てて手伝おうとしたのだが、体が動かなかった。

セーラー服を着ているのだから高校生だということはわかる。
長い黒髪。
すらりと伸びた細い手足。
いかにも大和撫子っていう感じの美人だ。
だが、それ以上俺の目を引き付けるモノがそこにあった。


京太郎「(ふ、ふふぉ、おふぉぉぉぉ。なんや、なんやこのおもちは)」


長野生まれの長野育ちなのになぜか関西弁になるのも仕方ない。

なにこれ。
こんなことがあっていいの?

でかい。
でかい。
大事なことなので2回言いました。

すごい。
ほんとにしゅごい。
心の声なのに思わず噛んじゃう。

日頃、和のおもちを見続けている俺はこの数か月、和のおもち最強と思っていた。
長野の大会とかでたくさんの女子高生を見ることになった。
無論、その中ではなかなかのおもち力をお持ちの方々もたくさん居た。
だが和に勝てる兵は居なかった。
だから、俺はその時点で慢心していたのだ。

和のおもちこそ、最強。

だから俺は、この道を極めたつもりでいた。
和という完全者(ペルフェクティ)が身近にいる。
それだけで俺は満たされていた。
和のおもちを見ているだけでとても幸せだったのだ。


(見すぎだと汚物を見るような目で見られたこともあるけど。それはそれでなんだかゾクゾクした)


だが、それは驕り、怠慢だった。
まさか、まさか和を大きく上回るおもち力を持つ剛の者が居るとは。
長野の外に目を向ければまだまだ未知のおもちがあるのだ。
歩むことを辞めるにはまだ早い。
さらなるおもちを求めて、これからも精進しよう。

歩むことをやめた時老いていくって偉い人が言ってたし。

そこまでの思考に1秒。
そして、その後は体を動かすたびにたゆんたゆん揺れるそれに目を奪われていた。


京太郎「(おっきぃよう。すごいよぅ)」


先ほどとは別の意味で人格が破壊されてきた気がする。
あのおもちに触ったらどう感じるのだろうか。
顔を埋めたらどうなるのだろうか。
いや、むしろ頭に乗せられるよね。あの大きさなら。

昔、おっきなおもちの女性が男性の頭に胸を置いたら衝撃で男性の首が折れたって話をテレビで見たことがある。
当時は笑いながらそのテレビを見ていたのだが今は別の気持ちだ。
あのおもちを俺の頭に乗せてくれるのなら首の骨が折れようが、そこでくたばろうが後悔はない。
……土下座して頼んでみようか。


?「あの、どうしました?」


そこまで考えたタイミングで女性が不思議そうに俺に声をかけてきた。
邪心を読まれたのだろうか。俺は慌てて首を振った。


京太郎「い、いえ。大丈夫です!」


そういいながら俺も慌てて地面に落ちたお菓子やジュースを拾い上げた。
女性も首をかしげながらも拾うのを手伝ってくれる。
いい人や。
おもちでかくて美人でいい人って天は何物この人に与えるんだ。
咲や優希が得られなかったおもち力はこの人に行ってしまったのか。

ほら、今も体を揺らすたびにふるふるしとる。
こんなことあっていいのか。
服とブラジャーという二重の拘束具があるというのにあの暴れっぷり。
何たる暴れん坊将軍。
思わず俺の暴れん坊ならぬ暴れん棒が……。

いや、やめておこう。
あまり意識すると下半身に無駄な血液を集めることになる。
そうなったらいろんな意味でマズい。
気づかれた日にはThe Endである。
東京に来て初めての観光地が警察署とか笑えない。
名残惜しいがそのやんちゃなおもちから視線を外した。


?「これで全部ですね」

京太郎「ありがとうございます、っとと」


その人はそう言いながら買い物袋に拾った物を入れてくれた。
いったんほかの荷物を下ろし、もう一度抱えなおす。
俺の大量の荷物にびっくりしたのだろうか、その人は目を丸くしていた。


?「凄い荷物ですね、大丈夫ですか?」

京太郎「あ、大丈夫です。もうすぐそこなんで」


そう言いながら視線を女性陣が宿泊しているホテルに向けた。
するとその人は何かに気付いたように手を合わせて口を開いた。


?「あら。もしかして、麻雀で?」

京太郎「はい、そうです。まぁ、俺は応援ですけどね」

?「偶然ですね、私たちもそうなんです。鹿児島代表の石戸と申します」


鹿児島代表という言葉に聞き覚えがあった。
ここ最近、部での対策会議などで他校の情報を聞くことが多かったけど、その中でも優勝候補の一つ。


京太郎「……確か、永水女子でしたっけ?」

霞「ご存知でしたか」


少し驚いた表情を見せるけどまぁ、当たり前だ。
牌に愛された子と言われる、確か……そう、神代さんを擁する永水女子だ。
俺自身は対策会議にそこまで参加したわけではないけれども、それぐらいは覚えている。


京太郎「うちの麻雀部で全国に出場したのは女子なんですよ。その兼ね合いで」

霞「なるほど。男子にも知られるぐらい有名になったのかと驚きました」


くすくすとわらっている。
おもちばっかりに目を取られるけど、この人凄く美人だとしみじみ思う。
最初はこのクソ暑い中買い出しに駆り出されることになって部長を恨んでいたが、こんな出会いがあるとは。
部長には感謝せざる得ない。
感謝の念を込めて携帯の待ち受け画像はガチホモ画像からソフトなBL画像ぐらいにしておいてやろう。


霞「そういえば、あなたはどちらから?」


ふと石戸さんが訪ねてくる。
あぁ、考えてみれば名乗ってなかった。
いかんいかん。


京太郎「すみません。えっと、長野代表の清澄高校です」

霞「っ!?」

京太郎「まぁ、さっき言った通り俺は応援ですけどね。須賀と言います」

霞「清澄、高校の……」

京太郎「石戸さん?」


石戸さんはすごく驚いた表情で俺の顔をまじまじと見ている。
少し照れくさいものがあるが、その表情は若干引っかかる。
うちの高校はそこまでマークされるほどに有名になったのだろうか。


霞「……いえ、なんでもありません。須賀さん、ですね」


何やら普段呼ばれない言い方をされて何やら背中がくすぐったくなってくる。
落ち着かない。


京太郎「いや、石戸さん先輩ですよね? 俺みたいな1年坊主には畏まらず、もっと雑に呼んでください。
       しゃべり方だってもっと雑でいいです」

霞「……じゃあ、須賀君、でいいかしら?」

京太郎「はい、大丈夫です」


聞きなれた呼び方プラスちょっと言葉遣いが崩れてきたことが嬉しく感じる。
だけどそれとは対照的に石戸さんは何やら考え込んでいる素振りを見せていた。


霞「……須賀君、今からホテルに戻るのよね?」

京太郎「はい、そうですけど」

霞「よければ、一緒に行かない? 私たちの宿泊先もあっちのほうだから」


その言葉に即座に頷いたのは言うまでもないだろう。
麻雀やってて良かった。
生きてて良かった。
素晴らしき哉、人生!


霞「須賀君の所は男女合同で部活をしているのね」

京太郎「はい、そうです。とは言っても、男は俺一人しかいないんですけどね」


ホテルまでの歩く道すがら石戸さんから清澄高校についていろいろ質問を受けている。
最初は偵察か? と若干身構えたがあまり麻雀のことに触れられることがなかったため俺も気軽に答えている。
すれ違う人がチラチラとこちらを見ているが、当然だ。
こんな美人でこれほどの物をおもちの人が歩いていれば絶対見る。
誰だってそーする。俺だってそーする。


霞「男の子ひとりじゃ、大変じゃない?」

京太郎「うーん、まぁ、こうやって力仕事任されることも多いですし大変といえば大変な時もありますかね」


そう言いながら両手の買い物袋を持ち上げた。
ちなみに石戸さんは手伝うと言ってくれたが丁重にお断りした。
純粋に悪いのもあるし、あの白魚のような手にこのような重いものを持たせちゃいかんでしょ。


霞「そう……」

京太郎「でもしょうがないですよ。あいつらは強いですけど、俺は初心者レベルですし」


と、ここまで話したところでなぜか唐突にあくびが出そうになった。
こんな美人と話しているのにあくびが出そうになるとは俺の睡眠不足も相当らしい。
咄嗟に顔をそむける。


京太郎「俺が、弱いのが、悪いん、です」

霞「っ!」


あくびを噛み殺しながら喋ったからなんか途切れ途切れなしゃべり方になってしまった。
ホテルに帰ったら少し寝るか。
そう考えながら視線を石戸さんに視線を戻すと、何やらいたたまれない表情をしている。
どうしたのだろう?
顔をそむけていたが間抜けな顔が見えてしまったのだろうか?
くそ、せっかくの出会いのチャンスをこんなことでつぶすのも馬鹿らしい。
シャキッとしなければ。


京太郎「う、すみません。と、とにかく、だからせめてこういうことでメンバーの力になりたいなって思って」


俺は軽く笑って言ってみるが石戸さんの表情はこわばったままだ。
どうしたのだろうか。
そこまで驚かれるような話をしたつもりはないが。


霞「……いいの?」

京太郎「えっ?」

霞「さっきから聞く限りだと、あまり麻雀打ててないんでしょ? お友達も居なくて男の子たった一人で。辛く、ないの?」


ずいぶんと深刻な表情だ。
俺の置かれている状況というのはそんなに同情されるようなものだろうか?
レギュラーメンバーが練習に勤しむ中、1年生が雑用をこなすことなんてどんな部活でもよくある話だと思うんだけどなぁ。
サッカー部の友人も、ボールにはほとんど触れずに基礎トレーニングや声出し、雑用ばかりだって愚痴ってたし。
まぁ、レギュラー以外が俺一人で、男も俺一人という状況はなかなかに特殊だけど。
とは言え、大なり小なり高校生の部活なんてこんなものだと思うが。


京太郎「辛くないですよ。それに、こうやって雑用やってても」


辛気臭い空気を吹き飛ばそうと、そういいながら笑って見せる。
だが俺の笑みを見て石戸さんはビクリと体を震わせた。


京太郎「皆の役に立てるならそれでいいって思うんです。ほかのメンバーが麻雀に集中できるなら、俺幸せですよ」

霞「須賀……君」

京太郎「それに、たまには一緒に麻雀打ったりするんですよ」


今はほとんどないのは事実だけど。
とは言え、インターハイが終わったら時間割いてくれるって約束してくれたし。


京太郎「当然、たっぷりと苛められますけどね。でも、(皆と打てるなら)それも楽しいんです」


それを聞いた石戸さんは何か信じられないものを見るように口を抑えた。
……何か変なことを言っただろうか。



(再び清澄宿泊地)

和「それにしても、本当にそんな噂が広がっているんですか?」

咲「うん、ちょっと、突拍子もなさ過ぎて信じられないというか」

ゆみ「……まぁ、そうだろうな。ちょっとノートパソコンを借りてもいいか?」

久「どうぞ。ネットは一応つながっているけど」

ゆみ「助かる。確か……」カタカタッターン

佳織「うん、ここですね」ユビサシ

咲「このページって?」

桃子「いわゆる高校の麻雀部向けコミュニティサイトってところっすかね。知らなかったんすか?」

咲「あはは……。私機械はちょっと苦手で」

まこ「わしは存在は知っておったがあまり見る機会はなかったな」

優希「私もだじぇ。どれどれ」ノゾキコミ

ゆみ「えぇっと……。あぁ、これだ」カチカチ


  【鬼畜?】清澄高校を語るスレ Part55【褒め言葉です】


久「Part55って……どれだけ伸びてるのよ」

佳織「お、おかしいですね。今朝の時点じゃPart50だったのに」

智美「誰かが燃料でも投下したか? ワハハ」

ゆみ「とりあえず開くぞ?」カチカチ

睦月「過去スレもだいぶ多くなりましたね」


  清澄高校を語るスレ
  清澄高校を語るスレ Part2
  【人の皮を被った】清澄高校を語るスレ Part3【悪魔】
  【やめろ】清澄高校を語るスレ Part4【俺はMじゃない】
  【M奴隷】清澄高校を語るスレ Part5【育成中】
  【夢は】清澄高校を語るスレ Part6【全国制覇(物理)】
  【カンで】清澄高校を語るスレ Part7【2人死んだ】
  【宮永照】清澄高校を語るスレ Part8【暴力はいいぞ】
  【3筒じゃと】清澄高校を語るスレ Part9【このドサンピンが】
  【その豚足】清澄高校を語るスレ Part10【本当に豚の?】
  【嶺上で】清澄高校を語るスレ Part11【5人は殺せる】
  【大魔王からは】清澄高校を語るスレ Part12【逃げられない】


まこ「Part2からPart3の間にいったい何があったんじゃ」



207 20XX/XX/XX(X) 15:48:06.75 ID:ChaChanoo
清澄酷杉ワロタ
こりゃお仕置きやね

208 20XX/XX/XX(X) 15:49:15.21 ID:kurochanO
そんなことよりおもち画像をよこすのです。

209 20XX/XX/XX(X) 15:49:41.37 ID:tomokIiio
もしもしは帰れ

210 20XX/XX/XX(X) 15:55:51.18 ID:hunaQ213o
207にはカン(物理)が飛んだようです。

211 20XX/XX/XX(X) 15:59:51.88 ID:kookoookO
今北産業

212 20XX/XX/XX(X) 16:02:51.36 ID:eririndao
≫211
  • 清澄東京に立つ
  • 男子部員を奴隷扱いはガチ(目撃者多数)
  • トーナメントで当たらないことを祈る住人

213 20XX/XX/XX(X) 16:03:13.97 ID:hayari17o
≫211
清澄東京上陸
外道
悪党

214 20XX/XX/XX(X) 16:05:38.05 ID:kooKoookO
サンクス
気になるのは、性的な意味での調教がどこまで進んでるか。

215 20XX/XX/XX(X) 16:07:52.31 ID:shapeshto
目撃者の話では噂の男子部員の目のクマは結構ひどかったらしい。
……あっ(察し)

216 20XX/XX/XX(X) 16:07:54.31 ID:joinjoino
鬼畜やなぁ……。

217 20XX/XX/XX(X) 16:07:59.20 ID:megemegeo
鬼畜やでぇ……。

218 20XX/XX/XX(X) 16:09:15.44 ID:Legendo!O
15でヤクザの情婦になれる女子高生が居る傍ら、アラフォーで独身の女子プロが居るらしい。

219 20XX/XX/XX(X) 16:10:36.48 ID:kooKoookO
なんでや! 小鍛冶プロ関係ないやろ!

220 20XX/XX/XX(X) 16:12:49.73 ID:hayari18o
はやりんは永遠の17歳だろ! いい加減にしろ!

221 20XX/XX/XX(X) 16:14:00.11 ID:tomokIiio
はやりんID真っ赤wwww



和「うわぁ」ドンビキ

睦月「奴隷扱いの目撃者多数とか書いてありますけどいったい何したんですか?」

咲「多分、部の荷物、京ちゃんが全部持ってくれたから。多分その姿を見て……」

和「手伝うって言ったんですけどね」

まこ「それと……あれじゃな」チラッ

和「そういえばあの時周りが騒がしかったですよね」チラッ

咲「確かに」チラッ

久「」

優希「」

久「わ、私は犬呼ばわりはしてないわよ」メソラシ

優希「私だって10秒以内に来いとか酷いことは言ってないじぇ」メソラシ

桃子「なにやってるんすか……」

佳織「冗談だったにしろ、結果的に噂に信憑性を持たせちゃいましたね」

まこ「確かに、こりゃひどいのう。最初は擁護してくれる意見もあったようじゃが、証拠となる行動が見れて祭り状態じゃ」

ゆみ「ん? 待て、何か新しい書き込みが来ているぞ」



264 20XX/XX/XX(X) 17:11:44.44 ID:daikoIkuO
噂の清澄の男子生徒が歩いているのを発見!
これよりスネークを開始する。

265 20XX/XX/XX(X) 17:12:12.98 ID:greenteaO
時間が不吉すぎる件について。
気を付けて。

266 20XX/XX/XX(X) 17:12:23.52 ID:megemegeo
キターーーーーーーーー!

267 20XX/XX/XX(X) 17:12:39.81 ID:nanoYO!+o
男子生徒は監視されてる可能性があるから、マジでやめといたほうがええですよー

268 20XX/XX/XX(X) 17:12:46.56 ID:kooKoookO
これは期待せざるを得ない。

269 20XX/XX/XX(X) 17:13:41.11 ID:eririndao
続報はよ

270 20XX/XX/XX(X) 17:14:57.17 ID:daikoIkuO
男子生徒は買い物袋を4つぐらい持って歩いてる。
見る限りかなり重そう。
結構ふらふらしているし、あまり体調は良くなさそうな感じ。

引き続きスネークを続行する。

271 20XX/XX/XX(X) 17:15:31.27 ID:joinjoino
乙。続報も期待しとるでー。
男子生徒が不憫すぎて泣ける。

272 20XX/XX/XX(X) 17:15:48.61 ID:hizamakuo
スネーク無理したらあかんで。
それにしてもこの暑い中一人で大量の買い物に行かせるとは外道やで

273 20XX/XX/XX(X) 17:15:59.17 ID:megemegeo
体調悪いんかね?
まぁ、悪の巣窟に居れば体調がおかしくなっても無理はないけど。



まこ「久……あんた……」

久「あ、あはは、宿泊券を入れた封筒に買い出しの品をお願いするメモを入れていたのよね。びっくりさせようと思って」

和「うわぁ」

智美「ワハハ。さすがの私も引くな」

久「ちょ、ちょっと待って! 睡眠不足って話だったし可哀そうだから今日は頼むのをやめようとは思ってたのよ!」

咲「(明日は頼もうと思ってたんだ……)」

睦月「じゃあ、なんで須賀さんは買い出しに?」

久「えっと、その……封筒から買い出しメモ抜くの忘れてたわ」テヘッ

桃子「素晴らしくゲスっすね」

ゆみ「竹井に関しては噂通りじゃないかと疑いたくなるな」

和「一度、父と母に相談したほうがいいかもしれませんね」

咲「部長……(白い眼)」

久「ごめんなさい、ほんとごめんなさい。須賀君にも帰ってきたら謝るから」カタカタ

佳織「あっ、続報が来てますよ」



317 20XX/XX/XX(X) 17:22:57.17 ID:daikoIkuO
男子生徒がどっかの学校の生徒と接触!

なんかめっちゃおっぱい大きいし、恐らく永水女子の石戸霞!

318 20XX/XX/XX(X) 17:24:31.57 ID:nanoYO!+o
石戸さん逃げて。超逃げて。

319 20XX/XX/XX(X) 17:24:31.63 ID:dousosin0
下手に近づいた女は広島ヤクザに危ない店に売られていくという。
しかも永身水とか巫女さんじゃん。
これは……(ゴクリ

320 20XX/XX/XX(X) 17:25:58.79 ID:eririndao
ぐう畜

321 20XX/XX/XX(X) 17:25:59.20 ID:megemegeo
マジか。
眼鏡の地味そうな顔しとる癖にやることえげつないな。

322 20XX/XX/XX(X) 17:27:45.13 ID:greenteaO
眼鏡に罪はない。
悪いのは広島ヤクザ。

322 20XX/XX/XX(X) 17:27:52.53 ID:kurochanO
そんなことより石戸さんのおもち画像をよこすのです。
もうこちらは準備できているのです。

323 20XX/XX/XX(X) 17:28:11.37 ID:hayari17o
≫322
さっさとパンツ履け。そういうスレじゃないから。

324 20XX/XX/XX(X) 17:29:28.83 ID:daikoIkuO
一緒に歩き始めた。
話はよく聞こえないけど男子生徒の話を聞いていたたまれない顔してるね。
もう少し近づく。

325 20XX/XX/XX(X) 17:30:43.82 ID:eririndao
≫322
検討を祈る。



まこ「広島ヤクザ……眼鏡……地味……」ズーン

和「そ、染谷先輩。こういうの気にしてもきりがないですから」アセアセ

佳織「元気出してくださーい」アセアセ

咲「京ちゃん……何やってるの」

優希「油断も隙もない奴だじぇ! 他校の女の子引っかけるとか!」

久「と、ともかく大至急呼び戻した方がよさそうね。思ったより人に見られてるみたいだし」

ゆみ「そう、みたいだな。かなりの注目を浴びているようだし」

久「と、とにかく電話電話」とぅるるるるる



(その頃の京太郎)

京太郎「ん、ちょっと失礼します」


俺は呆然としている石戸さんを尻目にポケットの中に震える手を伸ばす。
携帯の画面表示は『部長』の文字。
買い物袋を無理矢理片手に持ち通話ボタンを押した。


京太郎「はい?」

久『須賀君、今すぐ、なるべく今すぐその場を離れて急いで帰ってきて』


通話口からは聞きなれた部長の声。
だが、明らかにトーンが焦っている。


京太郎「えっ? もうあとちょっとでホテルですからそんなに――」

久『いいから! とにかくその場を離れて! いろいろまずいことになってるの!』

京太郎「は、はい!」


のっぴきならない口調の部長の声に思わず返事を返す。
何かあったのだろうか。
少なくともいつも余裕を見せている部長が焦っているのだ。
ただ事ではないだろう。


京太郎「わかりました、わかりましたから。すぐに戻ります」

久『お願いね』


電話を切り、石戸さんに向き合う。
石戸さんは俺の顔を心配そうに見ていた。
俺はそんな石戸さんに軽く頭を下げた。


京太郎「すみません、部長が(緊急事態だから)早く戻ってこいって」

霞「っ!」

京太郎「なんでしょうかね? 怒らせるようなことしたかな」


もしかしてこの前、部長が持ってきたクッキーを食べてしまったのがバレたか。
それとも、この前の強風の時にスカートがめくれ上がった瞬間、部長のパンツ見たのがばれたか。
あっ、ちなみに色はピンクでした。


京太郎「というわけですみません、ちょっと先に失礼します」

霞「須賀君!」


そういって踵を返した瞬間、石戸さんから声をかけられた。
軽く振り向くと何かを決心したかのように辛さを押し隠した表情の石戸さんが口を開いた。


霞「須賀君が幸せだっていうなら……もう、何も言わない。だけど、辛いことがあったら相談に乗るから。いつでも頼ってね」

京太郎「? ありがとう、ございます?」


そんな思い言葉をかけてもらうほどのことを俺、話しただろうか。
まぁ、気づかっていただけるのはありがたいのでお礼だけ言う。
それにこれからも石戸さんと接点もてるぜヒャッホウっていう下心もあった。


京太郎「それじゃ、失礼します」

霞「えぇ、また、ね」


そういいながら霞さんは少し辛そうに手を振ってくれた。
もしかして石戸さん俺に一目ぼれしたか?
だから俺にこんな優しいのか!?
いやーつれーわ。イケメンって、まじつれーわ……って。

ないない。あるわけない。

染谷先輩がぶりっこキャラに目覚めて「まこりんだよ♪」とか言い出すぐらい、ない。
咲の単行本が3か月に1回のペースでコンスタントに出るぐらい、ない。

……むっ、何か怪しい電波を受信したみたいだ。最後にわけわからんこと言ってしまった。



(再びホテル)

久「ふぅ、とりあえずこれで一安心かしらね」

ゆみ「……いや、そう言うわけでもなさそうだ」カチカチ



587 20XX/XX/XX(X) 17:36:24.03 ID:daikoIkuO
男子生徒が電話を取ってる。
どうやらあの部長からだって。
早く戻って来いって言われてるみたい。

588 20XX/XX/XX(X) 17:36:51.57 ID:shapeshto
あっ……(察し)

589 20XX/XX/XX(X) 17:38:07.63 ID:Legendo!O
石戸さんの身の安全が危ぶまれれる。

590 20XX/XX/XX(X) 17:40:29.32 ID:daikoIkuO
男子生徒は走って帰ってった。
石戸さんずいぶん悲しそうな顔してる。
流石にあれを追いかけるのは無理だからスネークはここまでにさせてもらうわ。

話の内容は断片的にしか聞き取れなかったけど

  • メンバーは男一人
  • 男の子は現在の状況を心から幸せだと思ってる。
  • 石戸さんは須賀君に相談に乗るよとか言ってた。

これは確定

591 20XX/XX/XX(X) 17:41:45.00 ID:kooKoookO
乙。
石戸さんマジ天使
近いうちに石戸さんとは会う予定があるからちょっと聞いてみようかな。

592 20XX/XX/XX(X) 17:41:47.49 ID:joinjoino
乙。
しかしそれだけ大量の買い物させておきながらさっさと帰ってこいとかマジ鬼畜

593 20XX/XX/XX(X) 17:42:01.57 ID:nanoYO!+o
男子生徒、調教完了してたか

593 20XX/XX/XX(X) 17:42:47.81 ID:hunaQ213o
マジキチ

594 20XX/XX/XX(X) 17:43:49.03 ID:dousosin0
やはり監視されてたのかもね。
他人に知られる前に釘を刺したか。
怖いわ



久「……結局これはこれで悪評が広がっちゃったような」

咲「逆効果になっちゃったかなぁ」

佳織「でも、ほっといても似たようなことになってたと思いますよ」

睦月「そうですね」


まこ「ヤクザ……」ズーン

久「そしてこっちもダメージデカいわね……」



京太郎「も、もどりました」ゼェゼェ

咲「おかえりなさい、京ちゃん。大丈夫?」

京太郎「お、おう。なんとか。外暑すぎだって」

咲「はい、お茶。あと、生ものは冷やしておくね」タタタ

京太郎「あいよ、頼んだ。……ふぅ」ゴクゴク

京太郎「(というか何度目だこのやり取り)」

久「お帰りなさい、須賀君」ズーン

京太郎「うぉっ……ぶ、ちょう?」ビクッ

久「いつもいつもごめんね。本当にごめんね」ドヨーン

京太郎「な、何ですかいきなり」

久「須賀君が優しいことをいいことに、いつもいつも体よく使っちゃって」

京太郎「ちょ、ちょっと」

久「でも信じて。決して須賀君が嫌いだからとかそういう理由じゃなくて……その……」

京太郎「待ってくださいってば! 別に怒ってませんしそんな嫌だと思ってませんってば!」アセアセ

久「……ほんと?」

京太郎「ほんとですってば! というか1年坊主が雑用するなんて珍しい話でもないじゃないですかっ」

京太郎「それに今は大会中なんですし。選手じゃない俺がこういうことするのは当たり前ですってば」アタフタ

京太郎「ほら、それに俺だって部員として役に立ちたいというかなんというか」アタフタアタフタ

久「……うん、ありがとう。須賀君」ニッコリ

京太郎「」

京太郎「(しまった。いろいろ復讐するはずだったのにすべて許す気になってしまった)」

京太郎「(えぇい、この悪女め)」



(それから少しして)

京太郎「(パソコン見ながら)なんすかこれ」ドンビキ

久「まぁ、こういう噂が広まってるってわけなの」タメイキ

咲「私たちもさっき鶴賀の人たちに聞いたばっかりなんだけどね」

久「もう行かなくちゃいけないってことでさっき帰っちゃったけど、改めてお礼言わないといけないわね」

京太郎「俺もあんまりネット見ないからなぁ……。道理で妙に注目を集めてたわけだ」

咲「うん。買い出しに行ってる京ちゃんもばっちり見られてみたいだから、急いで帰ってきてもらったんだ」

京太郎「しっかし酷いなこれ。俺の精神が破壊されてるだのM奴隷だの。現実の要素がひとつもないじゃねーか」

久「噂って怖いわね……」

京太郎「それにしたってなんで俺の顔までバレてるんですかね? 結構道行く人に顔を見られたんですけど」

京太郎「咲たちは県で優勝したときいろいろ取材を受けたからまだわかるんですけど……」

久「あぁ、それも鶴賀の人たちが教えてくれたんだけど……。
   ほら、少し前に部の活動風景の写真が欲しいって感じの取材が来たでしょ?」

京太郎「あぁ、はい。ありましたありました。でも、あの時俺は隅っこに居て映らないようにしてたはずなんですが」

咲「それがね、隅っこの方にちょっぴり映ってたみたい」

久「画像はこれね」パソコンカチカチ

京太郎「……確かに映ってる。全然気づかなかった。っていうか!」

京太郎「長野県の一部でしか出回らない地方の情報ペーパーに載ってる、心霊写真ぐらいの小ささで映ってる俺の画像が何で……」

久「それはもう、ネットは怖いとしか言いようがないわね。彼らが本気になった時の情報収集能力は電子妖精もビックリよ」

咲「その割にデマも多いのが……。何なんだろう、カン(物理)って」

久「私は全ての黒幕ポジションよ。どうしてこうなったのかしら……」

京太郎「(若干イメージ通りの気がするけど黙っておこう)」

京太郎「あれ? そういえば和たちは?」

咲「えーっと」

久「あれ」ユビサシ

京太郎「ん?」フリムキ


まこ「ふーんだ。どうせわしなんて可愛げのない女じゃ」ゴロゴロスネスネ

まこ「可愛くないあまりヤクザにみられる女じゃ」スネスネ

まこ「見た目だって地味地味な地味子で女に見られとらんし」スネスネ

まこ「麻雀の内容だって地味で特集記事の中じゃあ扱い小さいし」スネスネ

まこ「どーせわしなんて新刊でもろくに登場しとらんのじゃろ?」スネスネ

まこ「SSとかでも人物表記が『ワカメ「~」』とかになっとるんじゃろ?」スネスネ

まこ「そもそも出てこなかったり、出てきたとしてもエロシーンのキンクリ要員で
   感想で『ファッキンワカメ!』とか言われとるんじゃろ?」スネスネ

まこ「知っとるんじゃ。ふんだ、もう知らん」プィッ

和「そ、染谷先輩ー。元気出してください、所詮噂です」オロオロ

優希「というか何かよくわからない電波受信しちゃってるじょ! しっかりするじぇ!」アセアセ


京太郎「何事ですか!?」

咲「えっとね、ネットでの評判をいろいろ見てたんだけどね」

久「まこの悪評が安定してヤクザポジションでね。しかも『あんな地味なのに』って枕詞がよくついてたから……」

咲「染谷先輩、すっかりスネちゃったの。さっきからずっとあんな感じ」

京太郎「なるほど。しかし、あんな染谷先輩初めて見ましたよ」

久「まこもいろいろ溜めこんでいたのかしらねぇ」


まこ「わしだって私服でもスカート履くし、メイド服みたいなフリフリした服だって好きなのに」スネスネ

まこ「これでも店では看板娘扱いなのに」スネスネ

まこ「あー、でも和たちが手伝いに来たときはすっかり人気とられとったな。やっぱりそんなもんか」スネスネ

まこ「あーあ、本編でももうちょっとスポットライト当たらんもんかのぅ」タメイキ

まこ「せめて2話ぐらい通してわしをフィーチャーした回があってもええじゃろうに」スネスネ

和「染谷先輩、もはや何を言っているのかわからないです」

優希「どうするんだじぇ、この状況……」



(それからしばらくして)

咲「ご飯できましたよー」

和「とは言っても今日は簡単にカレーとサラダですけどね」

優希「そのかわりたくさん作ったからおかわりするといいじぇ」

久・まこ・京太郎「わーい、ご飯だご飯だ」

久「ってまこ、ナチュラルに復活しないでよ」

まこ「まぁ、いつまでもいじけてるわけにもいかんしな。それに……」

久「それに?」

まこ「腹も減ったしな」ケタケタ

久「うん、まこのそういうところ好きよ」

京太郎「つか悪いな、3人に任せちまって」

咲「さっきも言ったでしょ? 京ちゃんは今日もう十分働いたからいいの」

和「そうですよ須賀君。疲れてるんですよね? ゆっくりしててください」

優希「ふふん。私たちの優しさに感謝するといいじょ。そしてこーんな美少女3人が作ったカレーに平伏するといいじぇ!」

和「……ゆーきはご飯炊いただけですよね?」

優希「なんのことだじぇ」メソラシ

久「はいはい。それじゃあ、手を合わせてください」

一同「」パシッ

久「いただきます」

一同「いただきます」

京太郎「(思わず反応しちゃったけど小学校かここ)」



(その頃の永水宿泊地)

小蒔「霞ちゃん、大丈夫? 帰ってきてからあまり元気が……」

霞「ごめんね、私は大丈夫だから」タメイキ

巴「噂の清澄の人と会ったんでしたっけ。その、そんなに酷かったんですか?」

霞「えぇ、目にクマ付けて、体調もあまりよくなさそうでね。そんな状態で体震わせながら自分が弱いのが悪いって言うの」

春「……それは」

小蒔「見てるのもつらいですね……」

霞「電話で怒鳴られながらね、それでも自分は幸せだって言うの。本当に心からって感じで。私何も言えなくて」ウツムキ

初美「仕方ないですよー。私だってそんな人に何を言ったらわからないです」

巴「被虐趣味というものがあるというのは、その、聞いたことがありますけど、
    まさか当人を目の前にすることになるとは思いませんからね」

小蒔「正直わからない世界です」

霞「せめて悩みがあったら相談してほしい、とは伝えたけどね。須賀君、酷い目にあってなければいいけど……」


京太郎「おぉ、この肉柔らかいな。そんなにいい肉買ってこなかったのによくあの短時間でこんなに柔らかくできたな」モグモグ

咲「ふふーん。それはね、火を通す前にお肉をヨーグルトにつけておいたの。そうすると柔らかくなるんだよ」

京太郎「なるほどなー。柔らかくするためには弱火で長時間煮込むもんだと思ってたけどそんな技があるとは。うまいうまい」モグモグ

咲「使ったヨーグルトはそのままカレーに入れちゃってもおいしくなるからおすすめだよ」モグモグ

和「咲さん、本当に手際がいいんであまり出番がありませんでした。凄いですね」

咲「そ、そんなことないよ。家でも料理する機会は多いから、慣れてるだけだよ」テレテレ

優希「むぅ、咲ちゃんのお嫁さんパワーは留まるところを知らないじぇ。恐ろしい子だじぇ」

咲「ちょっとやめてよ優希ちゃん。そ、それに和ちゃんだって料理上手だよね。以前食べたお弁当おいしかったし!」ワタワタ

和「ウチは両親が二人とも忙しい人ですから。咲さんと同じで料理する機会が多かったんです」モグモグ

京太郎「なるほどなー。女子力高いな二人とも。それに引き替え」チラッ

優希「……なんだじぇ?」

京太郎「いえ、何でもありませんよ? ご飯炊いただけの優希さん」ニコッ

優希「あら、これは失礼いたしましたわ、犬太郎さん」ニコッ

京太郎・優希「ふふふふふ」

和「何をやっているんですか……」

ガヤガヤ



(その頃の新道寺宿泊地)

煌「……」

煌「……優希」

煌「……和」

煌「嘘、ですよね。そんなすばらくないこと」

煌「あんないい子だったのに、人を奴隷にするなんて」

煌「そんなこと……」

煌「信じたくありません」ウナダレ

哩「花田? 食事だとさっき美子が呼びに来よったろ?」ガチャ

煌「……すみません、食欲がありませんので」

哩「そうか。事情は聴いとうが……あまり、思いつめんことな」

煌「大丈夫です。明日にはちゃんと気持ちを切り替えていきますから」

哩「そうか。花田の言葉なら信じるぞ」

煌「ありがとうございます」ペコリ

哩「私も正直半信半疑っちゃけど、姫子が実際に現場を見よったからな……」

煌「……本当に」

哩「ん?」

煌「本当にいい子なんですよ、二人とも。先輩先輩って慕ってくれて」

煌「私のとってもすばらな、自慢の後輩なんです」

哩「花田……」


和「あっ、須賀君。おかわり食べますか? よそってきますよ」

京太郎「いや、いいって。それぐらい自分でやるから」

和「いいですよ、ちょうど飲み物を取ってこようとしたところですから」カチャカチャ

京太郎「すまん、ありがとな和」

和「量はさっきと同じぐらいでいいですか?」

京太郎「大丈夫、それぐらい食える! よろしく」

咲「やっぱり男の子ってたくさん食べるね」モグモグ

京太郎「まぁ、育ち盛りだからなー」

優希「私も育ち盛りだからおかわりしようか迷うじぇ」モグモグ

まこ「んじゃ、京太郎。食べるならちゃんと野菜もたべぇ。ほれ」トリワケ

京太郎「うっ」

まこ「そこで知らん顔しとる優希もじゃ」トリワケ

優希「じぇっ!?」

久「お母さんみたいね、まこ」ニヤニヤ

まこ「やめんか」

和「おかわり持ってきましたよー」

ワイワイ



(その頃の姫松宿泊地)

恭子「……以上が2回戦で当たる清澄高校の特徴です」

郁江「私も実際目撃したし、間違いないと思うわー」

洋榎「なんやこれ、たまげたなぁ」ドンビキ

絹「お姉ちゃん、しっかりしてや」

漫「」ガタガタガタガタ

由子「し、しっかりするのよー。相手が1回戦で落ちる可能性だって……」

恭子「残念やけど、その可能性は低いと思うわ。去年の全国3位を破っての出場やし、
     1回戦の相手は比較的小粒やから間違いなく上がってくると思うわ」

由子「じゃ、じゃあ私の相手はヤクザ……」ガタガタガタ

漫「豚足の作り方……1000枚差し上げますので至急教えてください……」ケイタイカチカチ

絹「ほら、上重さんも戻ってきぃや。それにしても長野はレベルが下がったって噂だったのに」

洋榎「去年の龍門渕も相当な強さやったんけどなぁ。特に天江衣とか化け物じみた強さやったで」

漫「長野には化け物や魔人を生み出す下地でもあるんでしょうか?」

恭子「とにかく、いろんな意味でキッツイ相手になると思うわ。覚えといてや」

一同「はーい」

洋榎「それにしても、清澄は今頃何して過ごしとるんやろな」

絹「奴隷扱いしている男の子も連れて来とるようやし、もしかして……」

漫「弱者に人権はないなんて長野怖いわぁ……」

由子「実力主義が行き過ぎるのも困りものなのよー」

恭子「苛められとるんやろか。可哀想に……」


優希「ひとつ頂きっ!」サッ

京太郎「あっ、俺の雪見○福!」

優希「ほら、こっちもひとつやるからわけっこだじぇ?」ヒョイッ

京太郎「雪見○福のひとつとピ○のひとつじゃ比重が違いすぎるだろっ!」

優希「雪見○福うまいじぇー」モグモグ

京太郎「こいつ……。カレーの後のアイスという至福の時間を」プルプル

久「ほらほら、私のア○スの実ひとつあげるから喧嘩しないの」クスクス

まこ「ほれ、わしのモ○王も少しやろう」パキッ

京太郎「おぉ……ちょっと豪華になった。得した気分」ニヘラッ

優希「感謝しろよ?」

京太郎「お前は反省しろ!」

アハハハハハ

久「さて、ご飯も食べて口直しのデザートも頂いたところで始めましょうか」

咲「ふぇ?」トローン

和「咲さん、お腹一杯になって眠いのはわかりますけどもうちょっと頑張ってください」

京太郎「子供か」

久「ともかく『第1回! 清澄高校の悪評をどうしましょう会議』を始めます。はい、拍手」

一同「わー」パチパチパチ

まこ「現地入りして一番にやる対策会議が自分たちの悪評に対してとは」

優希「予想だにしてなかったじぇ」

久「そうね。でも、私たちが極悪非道の手段だという噂が流れているのは事実なのよ」

久「私が悪童・猛悪凶徒・悪逆の徒とおおよそ女の子につくとは思えない二つ名がついた外道キャラで」

まこ「わしが人を売りとばすことも苦にしない暴力大好きなヤクザの一人娘で」

優希「私は豚足を丸かじりする狂犬だじぇ」

和「誠に遺憾ながらヤクザの愛人だのS嬢だの言われてます」

咲「私は凶手とか魔王とか妖魔とか悪鬼羅刹とかもはや人間じゃないよ……」

京太郎「で、俺はこの5人に虐げられていると。で、調教もされてると」

久「……改めて言葉にすると酷いわね、これ」

まこ「どうしてこうなった」ガックリ

京太郎「それにしても話としてはかなり突飛だと思いますけどよく信じられてますよね、これ」

久「うーん、話をまとめると昨日まではネタ半分の人もいたみたいだし、擁護してくれる人もいたんだけどね」

優希「すべて今日、悪いところばっかり見られた結果信じられちゃったみたいだじぇ」

和「ばれない嘘をつくためには嘘に真実を混ぜることと言いますが、結果的にその格言をある種実行してしまいましたね」

久「で、何か意見ある人?」

まこ「意見というか、対応手段は一つしかないと思うんじゃが」

久「と言うと?」

まこ「今も昔も、根も葉もないデマに対しては無視するしかなかろう」

和「まぁ、そうですよね」

優希「そもそも、弁解したくても弁解する場がないじぇ」

京太郎「後はそれにプラスして、外ではおとなしくしてるっていう感じっすかね?」

まこ「そんなところじゃろうな。特に久と優希」チラッ

久・優希「うっ」

まこ「何時ものノリで行動しようると火に油を注ぐことになるで大人しうしとれ」

久・優希「はーい……」ションボリ

まこ「和と咲についてはあまり気にしなくても大丈夫じゃとおもうが、
   ちぃとした会話も聞かれとる可能性がある。わしも含め、気を付けるとしよう」

咲・和「はい」

まこ「そして京太郎」

京太郎「お、俺もですか?」

まこ「うむ。京太郎はとにかくシャンとしとれ。人と話をするときとか変に遜ったりせず、堂々としとるようにな?」

京太郎「は、はい」

まこ「ビクビクしたり自信なさげな発言をするとどう取られるかわからん。とにかく気を付けぇ」

京太郎「わかりました……」

京太郎「(やべっ。石戸さんにいろいろ誤解されるようなこと言っちゃったかも……)」

京太郎「(……黙っておこう)」

久「ふぅ。対策としてはこんな感じかしらね?」

優希「いろいろ不安だじぇ」

和「大丈夫ですよ。もともと突拍子もない噂話ですし、すぐに消えるとは思います」

まこ「そうじゃそうじゃ。堂々としとればいいんじゃよ。堂々と」

咲「」コックリコックリ

京太郎「咲ー。寝るなら風呂入って着替えてから寝ろー」ツンツン

咲「」ハッ

咲「寝てない! 寝てないよ寝てないよ!」ブンブン

京太郎「そうだな、寝てないな。ほら、ティッシュやるからヨダレ拭け」サシダシ

咲「きょ、京ちゃんサイテー!」ゴシゴシ

優希「サイテー」ニヤニヤ

和「最低です」ニッコリ

久「最低ね」トリアエズノルシカナイワネ

まこ「最低じゃな」トリアエズノットコウ

京太郎「何だこの流れ……」

久「そうだ。最低と言えば、須賀くーん。他校の女の子引っかけてたんだってー? しかも巨乳の」ニヤニヤ

京太郎「」

優希「そ、そうだったじぇ! 東京着いてそうそう何してるんだじぇ!」

京太郎「引っかけたって……。道端でぶつかったのをきっかけに歩きながら少し話をしたですよ?」

久「ぶつかったふりをしてナンパとはずいぶん古典的な手法を使ったわね?」

京太郎「だからナンパじゃないんですってば!」

和「須賀君……」シロイメ

まこ「和。許してやれ。京太郎じゃって男。そういうことをしたくなることもあるもんじゃ」ウンウン

咲「京ちゃん……」

京太郎「こいつら……」プルプル


とまぁ、こんな感じで対策会議はそこそこに俺たちは結構楽しく東京の初日を過ごした。
あのあと少ししてから改めて自分のホテルに行き、ハギヨシさんと出会うことになる。
以前タコス作れと言われて失敗し、今日そのことを優希にからかわれたことを思い出し、
タコスづくりをハギヨシさんに教わることになるがそれは別の話として置いておこう。

そんなわけで開会式まではおとなしく過ごし、噂の鎮静化を待ったがなかなかのその火は消えることなく、
そのまま開会式に突入し全国大会が始まった。

ここからがまた、すったもんだ喧々諤々の騒ぎが始まることになる。
だが、俺を含め清澄高校一同誰も予期していなかったのである。

そんなことも知らず開会式までの時間をまったりと過ごすのであった。