京太郎「ん……」

12月25日、どこぞの聖者が生まれた日。
しかし須賀京太郎は、その聖者の宗派に属していなければ、その教えを信じているわけではない。
そして高校生となった今では、幼い頃に信じていた赤い服の白髭をたくわえた老人を待つほど幸せな脳みそをしていない。
さらにクリスマスを恋人たちの過ごす日という風習にも、彼は頭を傾げている。
そもそも日本は神道国家であり仏教国家である。宗教観というものがとてつもなく薄い日本国民にとって、とりあえず乗っておこうという程度のイベントでしかないのだ。
つまり、この日は彼にとって何の変哲もない日と同じだった。

京太郎「……ふあ」

起床。
いつもと変わらない目覚め、そうなるはずだった。

京太郎「…………ん?」

自分の隣にいる、彼女を見なければ。

京太郎「……ファッ!?」

思わず変な声が出てしまった。だが、それは仕方ないと言い訳をしたい。
誰かが、いる。しかも女の子。
いや、顔を見たわけではない。すっぽり掛布団で隠れているため、顔は見えない。
ただ、見え隠れしている足と手からして、女の子のものとわかった。
さらに言えば、彼女は今裸であることもわかってしまった。
京太郎は一気に目が覚める。

京太郎「だだだ、誰だ!?」
???「ん、ん~」

ベッドから飛び出して警戒する。何の目的があって自分と同衾していたのか、問い詰めなければならない。
彼女も起きたようで、覆っていたふさりと掛布団が崩れて落ちる。

和「おはようございます、須賀くん」
京太郎「の、和!?」

そこにいたのは、同じ麻雀部員の和だった。
その姿は、赤いリボンを局所を申し訳程度に巻いて隠した程度で、ほぼ裸だった。
とくに、その豊満な胸では、ちょっと動いただけでずれて大事な部分が見えそうに……。

京太郎「わわ~!!和、頼むから隠してくれ!」
和「どうしてですか?折角の須賀くんへのクリスマスプレゼントですのに」
京太郎「クリスマス、プレゼント……?」
和「はい♪」
京太郎「それって、どういう……」
和「男の人って、好きですよね。こういうの」

そう言って、胸を強調するように突き出した。
胸元には、リボンが蝶結びで縛られている。それを解いてしまえば、全身のリボンが弛んで全てが見えてしまう。

京太郎「プレゼントは、和?」
和「受け取って、くれませんか。須賀くん」
京太郎「喜んで!!」
和「ひゃんっ♪」


カン