霞「随分とお疲れのようだけど、今日はどこへお出かけしていらしたの。神代本家の旦那さまは」

京太郎「こそばゆいから呼び方は替えないようお願いしたはずですよ。今日は明星と買い物です」

霞「明星ちゃんと? どうしてまた」

京太郎「服やら靴やらいろいろ買っておきたかったそうで、俺も暇でしたからかばん代わりにね」

霞「それは本当にお疲れさまです、なんなら肩でも腰でも揉んで差し上げましょうか? うふふ」

京太郎「霞さんが言うほど疲れてはいませんよ。明星といっしょに出かけるのは楽しかったから」

霞「だったら明星ちゃんも喜んでいることでしょうね。あの子、あなたに気があるみたいだから」

京太郎「それはいいことを聞いた。小蒔さんには内緒にしておきましょう」

霞「いけない人ね。石戸の女を二人も夢中にさせるなんて」

京太郎「出会ったころを思い出しますね。霞さんが俺をからかって、俺がめでたく舞い上がって」

霞「変わったことと言えば、京太郎くんにからかい甲斐がなくなってしまったことくらいかしら」

京太郎「まさか、今でもそれなりにドキドキしてますよ。霞さんはいつだって俺の憧れですから」

霞「…………」

京太郎「へへ」

霞「立場が変わるとなんだか面白くないものね。変に余裕ぶっちゃって、おっぱい星人のくせに」

京太郎「それはもう、毎日元気をもらってますから。小蒔さんのおっぱいにね」

霞「臆面もなくそんなことを言える京太郎くんが大好きよ。明星ちゃんにも聞かせてあげたいわ」

京太郎「それはちょっと勘弁してほしいですね。俺がこんなことを話せるのは霞さんだけだから」

霞「この子はまた可愛くないことを言って。あまりお上手がすぎるのも考えものなんですからね」

京太郎「嘘じゃありませんよ。霞さんだって俺の大切な人です」

霞「…………」

京太郎「とかなんとか言ってみたりして。ちょっと格好良すぎましたかね?」

霞「ばか」

京太郎「え?」

霞「ばか! ばかばかばか、京太郎くんのばか!」

京太郎「ちょっと霞さん、痛くないけど痛いですから! これでも神代本家の大黒柱ですから!」

霞「だってこんなのあんまりじゃない! 私ばっかり恥ずかしくて、私ばっかり舞い上がって!」

京太郎「霞さん」

霞「責任、取ってよ」



霞「責任取って、浮気しなさいよお」