菫「ふーむ……」

京太郎「進路ですか、三年の夏からって、早くないですか?」

菫「まぁな。だがぼちぼち就職の話も出て来ている」

京太郎「はー…大変ですねぇ」

菫「そうでもないぞ。ほとんど格好だけのようなものだ」

京太郎「どうやって遊ぼうか考えてる俺に比べたら十分だと思いますが」

菫「一年生なのだから当然だ、私も二年前はそうだったろ?」

京太郎「……確かに」

京太郎「でもわざわざお父さんの知り合いの会社を外すのって面倒くさいですね」

菫「仕方ないだろう、面識があれば父の元で働くのと変わらなくなってしまう」

京太郎「そうすればいいのに」

菫「絶対に嫌だぞ……周りから気を遣われて、余計な男が寄り付いて来るのが目に見えてる」

京太郎「あー……」

菫「異性は京太郎だけでいい」

京太郎「……じゃあ仕方ないですね」

菫「あぁ」

京太郎「もっとも菫さんなら結局誘蛾灯になりそうな気がしますけど」

菫「その程度なら大学生活で慣れたよ」

京太郎「そういえば……」


カンっ