2年生集合+α

大人っぽく見られたい玄、灼、漫、衣の話


灼Side


京太郎「とりあえず3年のフロアに来たわけですが」

灼「私に足りないものが見つかる・・・はず」

京太郎(今のままでいい・・・なんて今の鷺森さんに言ったら怒られるな、うん)


灼「ん?声がする」

京太郎「どれどれ・・・お、奥の休憩スペースで歓談中ですね」



洋榎「一発逆転のロン!『倍返しだ!』」

胡桃「いつツモるか、『今でしょ!』」

初美「『お・も・て・な・し』」

洋榎「いつ使うんそれ」

初美「接待麻雀とかですよー」

胡桃「いや、言っちゃ駄目でしょ」



灼「いた・・・」

京太郎「愛宕さんと鹿倉さんと薄墨さんですね」


ワイワイ


京太郎(よく喋るなーあの3人。特に愛宕さん)

灼「・・・」

京太郎(確かにあのマシンガントークを思考中にされたら気が散るなぁ)

灼「見つけた」

京太郎「お、彼女たちから何かヒントが?」

灼「うん。ヒントは会話に有・・・」

京太郎「・・・決め台詞?」

灼「違・・・。会話の内容じゃなくて会話という行動そのもの」

灼「話題を尽かさないトーク力、歯に衣着せぬ発言・・・私には無い要素」

京太郎「確かに・・・(トラッシュトークをかます鷺森さんが想像できない・・・)」

灼「あの場に私が放り込まれたら最後、地蔵のように固まるだけ・・・」

京太郎「愛宕さんあたりが上手くいじってくれる可能性もありますけど」

灼「さっそく特訓しなきゃ・・・」

京太郎「へ?」


カサッ

洋榎「ん?」

胡桃「どったの?」

洋榎「今そこに須賀おらんかった?」

初美「見えなかったですよー」

洋榎「・・・気のせいか」


別の休憩スペース

灼「・・・」

京太郎「・・・」

京太郎(特訓をすると言ってここに座ってから3分が経過している…)

灼「い、」

京太郎「い?」

灼「良い天気だね…」

京太郎「そ、そうですね…」

灼「・・・」

京太郎(会話終わった!?ていうか、鷺森さん普段もうちょっと喋れるでしょ!)

灼「す、須賀君は散歩好き?」

京太郎「(すげえ緊張してる・・・)ええ、好きですよ」

二人「・・・」

京太郎(しまった、今のは俺が悪い!話を膨らませることなくイエスorノーで答えてしまった!)

京太郎「鷺森さん、力抜いて!普段通りでいいんですよ!」

灼「え、ち、力入ってた?」

京太郎「そりゃあもう・・・」

洋榎「力入ってたんは須賀もやで」

京太郎「え、愛宕さん!?」

胡桃「何してんだか。トークの練習?」

初美「トークというよりは面接みたいな雰囲気でしたよー」


洋榎「なるほど。そんならうちらに任しとき」

京太郎「え、任せるって」

洋榎「ガールズトークで修行や。男は退場ー」

京太郎、OUT

洋榎「よし、ほな・・・好きな男おる?」

灼「ええ!?な、なんでいきなり・・・」

洋榎「ガールズトークの定番と言えばコイバナやろ!」

胡桃「コイバナ・・・といっても阿知賀って女子高だよね」

灼「はい・・・」

初美「宮守と永水もですねー」

洋榎「・・・」

灼「す、好きな人はいます・・・?」

洋榎「聞き返された!そらそや、こん中で共学姫松だけやん・・・」

胡桃「もしかして、鷺森さんにとって一番近しい男子高校生って須賀?」

灼「・・・そうなる、かも」

洋榎「・・・鷺森さん、トークはテンポが大事や。最初は簡単な訓練から始めな」

灼「な、なるほど」

洋榎「じゃあこれから私がする質問に「はい」か「いいえ」でテンポよく答えてな」

灼「りょ、了解」

胡桃・初美(なんか企んでるな・・・)


「麻雀は好き?」「はい」「学校は楽しい?」「はい」「そのネクタイは大事なもの?」「はい」
「清澄は強敵だと思う?」「はい」「でもいい人が多いと思う?」「はい」

洋榎「須賀京太郎のことが好き?」

灼「はい」


灼「・・・・・・はっ!!ち、ちがっ///!」

胡桃「はい、告白いただきましたー」

灼「今のは、な、流れで///!」

洋榎「なら「いいえ」?」

灼「う、それとも違う気がす・・・う~ん」

初美(真面目な子ですねー)

灼「・・・す、少し「いいえ」寄りの「はい」で!」

3人「・・・?」

【3人の思う「いいえ」寄りの「はい」】

はい | | | | | | | | | いいえ
     ↑このへん?


洋榎「・・・なるほど、頑張りや」ポンッ

胡桃「うん、それはもうほぼ「好き」だ」

灼「で、ですから違っ///!」

初美「でも、鷺森さん自身、須賀君となら楽しく話せてるんじゃないですかー?」

灼「え…」

初美「須賀君に限らず、阿知賀のお仲間さんたちとも会話は弾むはずですよー」

灼「は、はい。それは…確かに」

初美「無理せず、自分のペースでその人、その人に対して「お喋り」になっていけばいいんですよー」

初美「私たちはそのスピードがちょっと早いだけの話です」

灼「・・・無理しなくていいんですね」

初美「そういうことです。さ、修行は終わりですよー」

灼「ありがとうございましたっ」ペコリ

胡桃「無理やり良い話っぽくしたね?」

初美「間違ったことは言ってないつもりですよー」

胡桃「まあ、皆がみんな愛宕さんみたいにうるさかったら麻雀どころじゃないからね」

洋榎「なんやて!」


帰り道。

洋榎「・・・二人にしつもーん」

胡桃・初美「?」

洋榎「須賀京太郎のことが好き?」

胡桃「・・・」

初美「・・・」

2人「「まあまあ」で」

洋榎「む、それズルない?」

胡桃「はいかいいえでとは言ってないでしょ?」

初美「ちょうど真ん中くらいだと思えばいいですよー」

テクテク

洋榎「「いいえ」寄りの「はい」か・・・上手い表現やん」ボソッ

灼「お待たせ須賀く・・・」

京太郎「あ、終わりましたか。どうです?何か掴めました?」

灼「うん、少し・・・」

京太郎「ほう」

灼「だから、私、その・・・」

京太郎「?」

灼「も、もっと須賀君と話したい」

灼「君の前なら、「おしゃべり」な私になれる気がするから・・・」

京太郎「(ドキッ)ぜ、ぜひ。こちらこそ・・・」

灼「・・・ありがと・・・」



灼「・・・「おしゃべりな人」って大人?」

京太郎「今更そこに疑問持たれましても・・・」

灼「なんか違う気がしてき・・・ば、場に流された!」

京太郎「一応言っておきますが言いだしっぺは鷺森さんですよ」


灼Side カン!