「女が年を重ねることは必ずしも嬉しいことだとは限らないのよ?」

「まだそんな歳でもないでしょう?」

「そうね、まだ学生だもの。でもそう気配りすることは将来、必要になることよ?今の内から心がけるのはきっと役立つわ」

「いつものアドバイスですか」

「ええ」

「なら有り難く受け取っておきますよ。これがモテる男への近道、ですもんね」

「わかってきたじゃない。年上の言葉は素直に受け取っておくべき。教育してきた甲斐があるってものよ。須賀君もいい男になってきたわ」

「まぁ、目に見えた成果はないんですけどね」

「若いうちは色々とを吸収しておくべきよ。今はまだ実感はないだろうけどちゃんとあなたは成長してる。いずれわかる時がくるわ」

「そんなもんですかね」

「そんなものよ。でもまぁ…もしこのまま須賀君の魅力に誰も気づかないままだったら」

「はい?」



「私がもらってあげるわ」

「っ…やっぱりまだ部長には敵わないな」

「ふふ、だってあなたの師匠だもの」

「でもそんな事はありえませんよ」

「あら?言うじゃない」

「『もらってやる』なんて言えないようにいずれ骨抜きにして差し上げます」

「……面白いことを言うわね。いいわ、楽しみに待っててあげる」