http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1361456681/





<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<

【海鮮居酒屋「ブッ飛びヤキトリ」】

私の名前は竹井久。花も恥じらう○九歳。今日は年に一回の定例集会に参加するため評判の居酒屋に足を運んだの。

久「ごめーん!! 遅くなったわ!!」

ゆみ「なーに、たかだか10分程度だからな。これから始めるところだ」

透華「久さんは何を飲みまして?」

久「それじゃ、生中で!」

華菜「おじさーん! 生中一丁!!」

居酒屋の大将「はーい!! 生中一丁!!!」

貴子「まぁ、早く座れよ」

久「久保コーチ、ありがとうございます」

店員さん「はい、生中おまちぃ!」

美穂子「それじゃ、始めましょうか」

まこ「おうっ!」

智美「それじゃ、第20回風越・清澄・龍門渕・鶴賀麻雀部合同同窓会を始めるぞー!!」

一同「おーーーーっ!!」

智美「では、カンパーイ!!」

一同「カンパーイ!!!」

ゴクッ、ゴクッ

優希「プハッ! 美味い!!」

佳織「このために生きてるって感じがするよね!!」

星夏「食べ物何頼みます?」

和「適当に頼めばいいと思いますよ」

優希「じゃあ、百合豚とタコスとワカメ」

店員さん「はい! ゆり豚とタコスとワカメですね!」

衣「ところで智美」

智美「ワハハ、なんだ~?」

衣「仕事は順調か?」

店員さん「はい、ゆり豚の角煮とタコス、そしてわかめの酢の物です!」

純「…ゆり豚?」

智樹「○○県のブランド豚らしい… なんでも飼料の中に百合根を混ぜてるんだとか…」

純「へぇ… おっ、旨いな!」


智美「ああ、順調すぎて怖いくらいだぞ~」

ゆみ「…頼むから事故るなよ…」

未春「確か、高速バスの運転手でしたよね?」

智美「ああ、そうだぞ~」

透華「今はどこの路線を担当してるんですの?」

智美「新宿の往復路線がメインだな~」

まこ「しかし、蒲原さんの運転はかなり上手いからの~」

ゆみ「確かに… 免許取ってから2年目くらいですごく上手くなってたからな」

佳織「大型二種も楽勝だったらしいしね」

智美「そう言う、久はどうなんだ~」

久「市役所の仕事なんてたいしたことないわよ」

純代「公務員って安定してるから羨ましいです」

睦月「しかし、プロ雀士で活躍する人がこの中から2人も出ましたね」

桃子「そうっすね、誇らしいすっよ」

透華「あっ、店員さんハーブ鶏と羊とトリッピーお願いします」

店員さん「はい! ハーブ鶏と羊とトリッピーですね!」

美穂子「…そういえば、私たちも30手前ですね…」

華菜「…時が経つのは早いし…」

純代「10年経って、変わった人、変わらない人がいますね」

まこ「まぁ、一番変わったのはあの人じゃろうな…」

和「そうですね」

店員さん「はい! ジンギスカン鍋と、雀の姿焼き、通称『トリッピー焼き』とモモ(ネパール風蒸し餃子)です!」

衣「だからな、衣は言ってやったのだよ!!」

貴子「そうかそうか! それは良かったな!!」

桃子「久保さーん… 未だに私、影が薄いんっすよ~(泣)」

貴子「そうか… しかし、そのうちいい事が有るさ! だから落ち込むな! 相談は乗ってやる!」


華菜「…絶対に久保コーチが一番変わってるし…」

星夏「…私たちの代では『鬼の久保』でしたが、今では『仏の久保』ですからね…」

美穂子「私が卒業して4年経った辺りかしら… 何があったの?」

純代「お子さんが生まれたんですよ、ちょうどその時」

睦月「人生の大イベントを経験すると変わるんですね…」

咲「済みません! 遅れました!!」

久「咲! 遅かったわね!!」

咲「…スミマセン、ちょっと連絡を待ってたもので…」

貴子「おお、宮永プロか! 元気そうだな!!」

咲「久保コーチもお元気そうで。お子さんお元気ですか?」

貴子「ああ、やっぱり子供っていいよな~ 一番上が小学校に入ったんだが」

貴子「「お母さん… 学校行くの怖い… 一緒に来て」って上目遣いで見てくるんだ!」

咲「へ~、可愛いですね!」

貴子「そうだろ!」

和「店員さ~ん! 焼酎水割りでお願いします!」

咲「あっ、私も黒霧島ロックで!」

まこ「いきなり!!」

店員さん「はい! 水割りとロックお待ち!!」

咲「ゴクゴクゴク… プハァッ! 美味しい!」

華菜「…宮永プロ… いきなり飛ばし過ぎではありませんか…?」

咲「何言ってるんですか、池田プロ。水みたいなものですよ」

優希「…いや、ロックを水みたいなものって…」

未春「しかし、今回は全員揃いませんでしたね…」

ゆみ「そうだな… 残念だ」

咲「『山翡翠』のお湯割りください!!」

店員さん「はい!」

風越・清澄・龍門渕・鶴賀麻雀部合同同窓会メンバー

風越:福路美穂子、池田華菜、吉留未春、深堀純代、文堂星夏、久保貴子

清澄:竹井久、染谷まこ、宮永咲、片岡優希、原村和、須賀京太郎(欠席)

龍門渕:龍門渕透華、天江衣、井上純、国広一、沢村智紀

鶴賀:加治木ゆみ、蒲原智美、津山睦月、妹尾佳織、東横桃子


美穂子「…ところで須賀君は何か用事でもあったのかしら?」

咲「………」ピクッ

ゆみ「いや、それがな… 連絡がつかなかったんだ…」

透華「えっ!?」

店員さん「はい!『山翡翠』のお湯割りお待ち!」

咲「ゴクゴクゴク… プハァッ!」ダァン!!

一同「……!!!」ビクッ

咲「店員さん!! 『爆弾ハナタレ』のロックください!!」

店員さん「はーい!!」

桃子「ど、どうしたんすか? リンシャンさん…」

久「そ、そうよ… 何か様子が変よ…」

咲「………京ちゃんと連絡が取れないんです………………… この二ヶ月…」

一同「…えっ!?」

純代「そういえば、お二人付き合ってましたよね?」

咲「…うん、京ちゃん、今北海道にいるから遠距離恋愛だけどね…」

佳織「遠距離恋愛… 素敵な響きですよね」

咲「…実際そうでもないですよ… 好きな時に会えないし…」

店員さん「『爆弾ハナタレ』のロックお待ち!」

咲「ゴクゴクゴク… プハァッ!」

衣「も、ものすごい勢いだ…」

咲「店員さん! 『魔王』ボトルでください!」

店員さん「はい、只今!」

智紀「須賀君はなんで北海道に行ったんだっけ?」

咲「…私たちが初めてインターハイに行ったときに、白糸台の又野さんから釣りの面白さを教わって…」

咲「…で、長野に帰ってから渓流釣りにハマって…」

咲「…イワナとかの生態に興味が出て自分で調べてたら、もっと色々知りたくなって…」

咲「…北大の水産学部に入学して、それで研究にはまり込んでしまって博士課程まで進んじゃったって感じですね…」

純「そ、それはまた…」

咲「一週間に4、5回は連絡取り合ってたのに! ここ二ヶ月全く連絡がないんですよ!!?」

店員さん「『魔王』のボトルお待ちです!!」

久「それって… 浮気?」

咲「京ちゃぁぁぁああああぁぁん!!」

まこ「久! わりゃあ、何火種を煽っとんのじゃ!!!!」

久「ご、ゴメン! つい!!」

華菜「でも… 男って気が移ろいやすいって言うし…」

咲「ウワァァァァァァァァアアアアァァァァァン!!!(泣)」

貴子「池田ァ!! 火にオクタニトロキュバンをブチ込んでんじゃねえぞ!!」

華菜「ヒィィィィィ!! ごめんなさいだし!!!」

桃子「…オクタニトロキュバンって何すか?」

智樹「最強の爆薬…」ボソッ

純「…なんでそんなこと知ってんだよ…」

智紀「A secret makes a woman woman」

一「…いや、格好を付けられても…」

咲「…グスッ、連絡がつかずに、心配で心配で… だから… 飲まないとやってられないんですぅ!!!」

久「その気持ちはわかるけど! 焼酎をラッパ飲みするのはやめなさい!!」

優希「咲ちゃん! 急アルになるから止めるんだじぇ!!!」


未春「…純粋に考えると博士論文の執筆が大変だからじゃ…」

和「普通そうだと思いますよね?」

透華「恋する乙女は盲目ということですか」


チャチャー チャーチャー (←咲の携帯の音)

智紀「宮永さん、携帯鳴ってる。須賀君から」

一同「…………………へっ?」

睦月「…なんで須賀君からってわかるんですか?」

智紀「…サブの表示を見た」

一「そ、そうなんだ…」

咲「は、早く出ないと…!!」

久「咲… スピーカーモードにしなさい」

咲「へっ?」

優希「…心配かけた犬には皆でお説教だじぇ!」

まこ「さぁ…」

和「早く…」

ピッ

京太郎『あっ、咲?』

一同「この! バカタレーーーーーー!!!!!!」
京太郎『ウォッ!!』

優希「このバカ犬! 咲ちゃんほっぽり出して何してるんだじぇ!!?」

久「浮気みたいな、咲を裏切る行為してたなら容赦しないわよ…」

和「地獄の果てまでも追いかけますからね」

まこ「まぁ、覚悟するんじゃな…」

京太郎『なんか俺、誤解されてるぅ!!? と言うかなんで咲の携帯にみんなが!!?』

桃子「同窓会の最中ですよ、須賀君」

京太郎『その声は東横さん?』

ゆみ「…まぁ、論文で忙しいのはわかるが連絡くらいはしてやれ」

京太郎『その声はゆみさん? 論文なんかとっくの前に書き終わってますよ』

純「なおのこと悪いじゃないか!?」

京太郎『なるほど… スピーカーモードで話してるんですね… 一つ一つ説明するから落ち着いて聞いてください』

智美「ワハハ、じゃあ何か、二ヶ月前に博論書き終わって暇が出来たと」

京太郎『ええ』

睦月「で、一時的に長野に帰ってこようとしていたら教授に捕まったと」

京太郎『はい、その通りです』

透華「そしてカムチャッカの調査に無理やり同行させられたと…」

京太郎『そうですよ。しかも「パスポートは持ってるな? 明日出発だ!」
とか言い出すんですから連絡のしようがなかったんですよ』

京太郎『しかも、調査地域は電波の届かない辺境… ついさっき帰ったばかりなんです』

一「そ、それはなんとも…(汗)」

美穂子「ご苦労様です」

京太郎『これで誤解は解けましたか? 特に、清澄の皆は…』

久「あ、アハハハハ…(汗)」

和「そ、そうですよね。須賀君が咲さんを裏切るなんてことしませんよね(汗)」

優希「し、信じてたじぇ! 京太郎!!(汗)」

まこ「わ、わしもじゃ!!!(汗)」

京太郎『…あれだけ激しく非難しといてそれですか?』

久・和・優希・まこ「御免なさい」

華菜「…携帯に向かって土下座する図っていうのもシュールだし…」

未春「まぁ、仕方ないよね…」

京太郎『咲…』

咲「何? 京ちゃん…」

京太郎『いや… 長いあいだ連絡できなくてゴメン…』

咲「ううん、いいんだよ。こうして京ちゃんの声が聞けたから」

京太郎『それと、もう一つ言いたいことがあるんだ』

咲「?」

京太郎『俺、来年度から信州の大学の常勤講師になることが決まってな』

咲「!? それじゃ、長野に帰ってくるの!!?」

京太郎『ああ、俺たち付き合ってもう10年になるだろ? だから、この機会にけじめを付けようと思うんだ』

咲「そ、それって…」

京太郎『咲… 結婚しよう』

咲「!!」ポロッ

一同「うぉぉぉぉぉおおおおぉおぉぉぉおぉ!!!」
京太郎『うわぁっ!! だから! 機械の前で大声出さないでください!!』

優希「よく言ったじぇ! 犬!!」

桃子「すっごい情熱的だったっすよ!!」

ゆみ「ヘタレだと思っていたが、男を見せるじゃないか! 見直したぞ!!」

久「須賀君! よくやったわ!!」

京太郎『しまったー!! スピーカーモードのままだったのか!! 恥ずーっ!!!/////』

咲「京ちゃん…」

京太郎『…咲…』

咲「とっても嬉しいよ… こちらこそ不束者ですがよろしくお願いします!」

京太郎『!! ああっ!!』

咲「それじゃ、2週間後にこっちに帰ってくるんだね?」

京太郎『ああ、その時に咲の両親への挨拶とか行くから』

咲「うん! 分かった! 楽しみにしてるね!!」

京太郎『ああ、それじゃ!』


ピッ!

衣「さき! おめでとう!!」

透華「おめでとうございます! 宮永さん」

貴子「宮永プロ、おめでとう!」

咲「みんな… ありがとうございます!!」

久「それにしても… この同窓会の結婚者はこれで3人か…」

まこ「すざまじい未婚率じゃの…」

純代「…………………」オロオロオロ

星夏「…………………」オロオロオロ

睦月「…………………」オロオロオロ

華菜「…ん?」

華菜「純代に文堂、そして睦月… どうしたし?」

星夏「あ、あの…」

美穂子「? どうしたの言いにくいことなの?」

星夏「じ、実は…」

未春「実は?」

星夏「ご、五月に籍を入れるんです! 私!」

一同「へっ!?」

純代「文堂も!?」

睦月「星夏さんもですか!?」

一同「なぬっ!?」

星夏「深堀先輩に津山先輩もですか!?」

和「い、一気に結婚予定者が5人も…」

久「正直羨ましい… 私なんて男から声をかけられたことすらないのに…」

まこ「失恋とか、片思いならあるが…」

桃子「いわゆる喪女ってやつっすね~」

智美「この中で喪女の人、手あげて~」

スッ… (←貴子、咲、純代、星夏、睦月以外の出席者全員)


一同「…………………」

智美「ワハハ… このくらいじゃ泣かないぞ…」

佳織「…も、もうそろそろ私達30だよね…(震え声)」

智紀「ふ、触れてはいけない…(震え声)」

咲「そ、そういえば…」

未春「な、何… 宮永さん」

咲「い、いや… なんでも…」

優希「気になるから途中で止めないで欲しいじぇ!!」

華菜「か、覚悟は出来てるし! 宮永プロ、言いかけたことを言うんだし!!」

咲「…京ちゃんから聞いたんですけど…」

一同「…うんうん…」

咲「京ちゃんがよく知ってる数学科と社会学の教授2人があるデータを取ったらしいんですよ…」

桃子「そ、それで…」

咲「…県予選を含む女子麻雀のインターハイに出場した選手って卒業後15年以内での未婚率が9割を超えるって」

一同「…………………(絶句)」

和「そ、それって… インターハイが始まってからずっとですか?」

咲「ううん… 2○年前から急にらしいよ…」

智紀「2○年前…」

優希「2○年前のインターハイって何があったっけ…?」

一同「…うーん…………………」

星夏・睦月「!!!」

貴子「ん? どうした?」

星夏「思い出しました!!」

睦月「2○年前って言ったら、あれですよね!」

星夏「ええ!!」

華菜「一体何があったんだし!!」

星夏・睦月「小鍛冶プロのインターハイ初制覇!!」

一同「…えっ!?」

久「そ、それが一体なんの関係が…」

まこ「…確か小鍛冶プロって…」

一同「…………………」シーン…

貴子「確かにあれは、何かを雀力に変えてるような強さだよな…」

久「い、嫌よぉぉぉ!! この先ずっと一人なんて絶対嫌!!」

まこ「わしかっていやじゃ!!」

ゆみ「あ、アハハハ… なぁ、モモ… 今度神社のお祓い巡りをしようか…」

桃子「お供するっすよ… 先輩… 私も独身貴族で枯れていくのは嫌っす」

智紀「そ、そんなのって… そんなのって…」ブツブツ

一「…一体何者なの… 小鍛冶プロって…」ガクガクブルブル

佳織「…の、呪いなのかな…(震え声)」

智美「…RPGとかのゲームだとボスを倒せば呪いとか解けそうなもんだけどなぁ…」ワハハ…

一同「それだ!!」

智美「…へっ?」

咲「あ、あの… 皆さん…(汗)」

華菜「な、なんでこっちを見るんだし…(汗)」

     ガシッ!!

咲・華菜「ヒィィィィ!!」

久「…貴女達に使命を与えるわ…」

ゆみ「…プロリーグで是非とも小鍛治健夜を倒してこい…」

咲・華菜「ちょ、ちょっと!!」

まこ「出ないと京太郎を寝取るぞ」

咲「そんな理不尽な!!!」

優希「当然だじぇ…」

和「私たちの未来のためにもぜひ頑張ってください…」

美穂子「華菜…」

華菜「な、なんでしょうか… キャプテン…」

未春「三味線って猫の皮を使うらしいね…」

華菜「みはるーーん! どう言う意味だし!!」

一「まぁ、二人が勝てば晴れて呪いは解ける、小鍛治健夜にかかっている呪いも解けるんじゃないかな」

透華「そうですわね… 小鍛冶プロの為でもあるんですのよ」

咲「い、いつの間にか真実になってるし…」

華菜「諦めたほうが早いと思うし…」

佳織「頑張らないと本当に寝取りますよ…」

咲「それだけはさせない!!」

華菜「…かなちゃんも頑張るしかないんだろうな…」トホホ…

こうして、打倒小鍛治健夜の使命をおびた二人…

追い詰められた獣のごとくプロリーグで勝ちを重ねていく。

そうして、リーグ最終戦において小鍛治健夜を相手に見事ワンツーフィニッシュを決める。

なお、最終戦の時に咲および華菜の大応援団が組織されることになる。

…構成員は何故か殆どが高校で麻雀をやっていた女性たちばかりであった…。

なお、健夜はこの対局の半月後にデキ婚をすることとなる。

また、未婚率も劇的に改善することとなった。



咲と京太郎が3児に恵まれて暖かい家庭を築いたことを記して、このSSを終わることにしよう。


                 Fin