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このSSは以下のSSの設定を引き継いでいます

京太郎「クリスマスなのに何の予定もない」

--須賀家--

ゴシゴシ……

京太郎「うーむ、汚れが綺麗に取れるな……さすがハギヨシさんに教えてもらった龍門渕グループの洗剤だ」

優希「京太郎ー」

京太郎「なんだー?」

優希「おばさんがそろそろお昼だし休憩にしようって言ってるじぇ」

京太郎「おぉ、わかった。 じゃあ俺の部屋行くか」

優希「うん。 労働お疲れ様だじぇ、あなた♪」

京太郎「やめんか、恥ずかしい。 それより悪いな、せっかく来たのに大掃除であんま相手出来なくて」

優希「大丈夫! カピと遊んで退屈はしてないからな! なっ、カピ!」

カピ「キュー」

京太郎「それならいいんだけどな……なんにしろ掃除中はカピには部屋の外に出てもらわなきゃいけないから助かった」

優希「私、プール付きの部屋なんて初めて見たじぇ」

京太郎「カピバラってかわいいんだけど世話が大変なんだよ」

優希「そうなのか?」

京太郎「ああ、トイレは水の中だし、歯を削らせないと柱とかコードとかかじっちゃうし、
    病気になっても診てくれる動物病院が少ないし、暖かい場所の動物だから
    温度調節出来る環境も必要だし……特に長野は寒いからな」

優希「そうかぁ……結構大変なんだな」ナデナデ

カピ「キュー」

京太郎「まっ、だからこそ世話のしがいがあるのかもしれないけどな。
    そういえば優希、お前の昼はいつものタコスでいいか?」

優希「うむ、今日も愛情たっぷりの京太郎特製タコスを頼む!」

京太郎「了解」

京太郎(それに、世話かかるのはもう2人いるしな……咲とか隣のこいつとか)

優希「……今、変な事考えなかったか京太郎?」

京太郎「いや、別に」

京太郎「ふぃー……労働の後のお茶は格別だな」

優希「今日も京太郎の作ったタコスは美味しいじぇ♪」

京太郎「ははっ、そりゃ光栄だ」

優希「思えば京太郎も昔はひどかったじぇ……タコスミタコスとか」

京太郎「おい、やめろ。 今なら師匠もいるしあんなミスしないっつーの」

優希「麻雀ではまだまだミスしまくりだけどな!」

京太郎「い、いちおう、直撃はそれなりに減っただろ! 来年こそ一回戦突破、いや、全国に行ってやるさ!」

優希「言うだけなら誰にでも出来るじぇ」

京太郎「ぐ」

京太郎(そうなんだよなあ……来年になったら新入生も入ってくるし、もしかして本格的に俺いらなくなるんじゃ……)

優希「……なんなら私が色々教えてあげてもいいぞ?」

京太郎「えっ?」

優希「わ、私は天才だしな! 京太郎に教えながらだって自分の練習は出来るじぇ! だから……」

京太郎「……ぷっ」

優希「! な、なんで笑うんだじぇ!?」

京太郎「だってお前……顔赤いじゃないか」

優希「うえっ!?///」

京太郎「他にも色々考えてるのはバレバレだから、そっちも素直に言ってくれていいのにさ」ナデナデ

優希「うう……」

京太郎「まあ、教えてくれるなら素直にお願いするよ、頼むぜ優希先生?」

優希「お、おう! 任せておけ!」

京太郎「さて休憩終わり! 大掃除の続きしてくるかー」

優希「い、いってらっしゃいだじぇ」

京太郎「ああ、いってくるな」

パタンッ

優希「ふう……京太郎のやつ、最近いつもより優しくてちょっと戸惑っちゃうじぇ……」

優希「クリスマスに来た時ちょっとだけ期待はしてたけど、まさか本当に付き合えるなんて思わなかったな……」

優希「……えへへ///」

京太郎「やっと終わったぜ……本当悪いな、結局一日中大掃除だった」

優希「ううん、ちょくちょく構ってくれたから寂しくはなかったじぇ。 今だってこうして送ってくれてるし」

京太郎「女の子には優しくしろって師匠に教えられてるしな。 それが付き合ってるとなると尚更、だろ」

優希「……///」

京太郎「優希?」

優希「バカ京太郎……不意打ちにも程があるじぇ///」

京太郎「あー……すまん。 なんだかんだでやっぱり浮かれてんのかも、俺」

優希「い、嫌じゃないけどな!」

京太郎「ん、ありがとな。 おっ、着いたぜ」

優希「あ……もうちょっと一緒にいたかったじぇ……」

京太郎「また明日会えるじゃないか。 そりゃ明日は皆で集まるから2人きりとはいかないけどよ」

優希「うん……」ションボリ

京太郎「……しょうがねぇなあ」スッ

優希「えっ、京太郎……んっ」

京太郎「……」

優希「……」

京太郎「……ふう」

優希「……ぷはっ、はあ、はあ……」

京太郎「なんだよ、息止めてたのか?」

優希「だっ、いきな、おま、こんな!///」

京太郎「なに言ってるかわかんねーぞー」ワシャワシャ

優希「ふぁ! な、撫でるなバカー!///」ゲシッ

京太郎「うおっ!?」

優希「京太郎のバカ、変態、発情犬ー!///」タタタッ、バタンッ

京太郎「いてて……あいつ思いっきり脚蹴りやがって」

京太郎「……さすがにいきなりすぎたか?」カチャ……

京太郎「ん?」

優希「……///」ジー

京太郎「優希?」

優希「お、送ってくれてありがとうな! ま、また明日だじぇ京太郎!」バタンッ

京太郎「……」

京太郎「……どうやら嫌われてはいなかったみたいだな」

京太郎「帰るか……」スタスタ

京太郎「……」スタスタ

京太郎「……」タタタッ

京太郎「……うがああああっ!!///」ダダダッ

京太郎「なに冷静に考えたらすげぇこっぱずかしい事してんだよ、俺は!」

京太郎「それになんだよ、あれ! なんなんだよ、おい!」

京太郎「ちょっと前まで平気でスカートめくってたような優希が、今じゃあんな顔真っ赤にして照れて……」



京太郎「かわいすぎるんだよ、バカヤロー!」



--翌日--

京太郎「ちーっす」

咲「あっ、京ちゃん! 久し振り!」

京太郎「久し振りって……一週間も経ってないだろ」

咲「わかってないなー、京ちゃん。 ほら、和ちゃんと優希ちゃんを見てみなよ」


優希「のーどちゃん、久しぶりー!」ガバッ

和「久しぶりですね、ゆーき」

優希「うーん、相変わらずのどちゃんは抱き心地抜群だじぇ」スリスリ

和「もうゆーき。 くすぐったいからやめてください」

優希「えー」

和「えー、じゃありません」

咲「ね?」

京太郎「いや、何が、ね?なんだよ」

咲「久しぶりって言われて一々揚げ足取るのは、京ちゃんくらいって事!」

京太郎「なんだとー、そんな生意気な口を利くのはこの口かー?」

咲「ひょ、ひょうひゃん、ほっへた、ひっはらないでよー!」

京太郎「ふん、今日はこのくらいで勘弁してやろう」

咲「ううっ……ひどいよ京ちゃん」

カチャ

久「どうやら皆、相変わらず元気にやってるみたいね。 安心したわ」

まこ「風邪も流行っとるみたいじゃが、どうもうちには関係なさそうじゃのう」

優希「あっ、部長に染谷先輩だじぇ!」

久「優希、私はもう部長じゃないわよ? 今の清澄高校麻雀部の部長はまこなんだから」

優希「そういえばそうだったじぇ……」

京太郎「おーい、優希! ちょっと来てくれよ」

優希「おーう! じゃあまた後でだじぇ、部長ー!」

和「またゆーきったら……竹井先輩、染谷部長、お久しぶりです」

久「久しぶり和、クリスマスは楽しんだかしら? 何かいい話とかなかった?」

和「私は家族と過ごしましたから特に何かあったかと聞かれると……」

久「あらあら……それじゃあ咲は?」

咲「私ですか? 私は東京でお姉ちゃんと一緒でしたけど」

久「あー……確かにそれも大事ね、うん。 でもあなた達もうちょっと浮いた話とかないの?」

咲「浮いた話、ですか?」

久「そっ。 まこも家の手伝いだけだったらしいし、うちにはどうも部活以外に高校生らしい青春が足りないわ」

まこ「あんたも同じじゃろうが」

久「私はいいの、受験生だから。 でも咲も和も早い内になんとかしないと、
  ズルズル年取って麻雀しか取り柄がない実家でお母さんにメロン切ってもらうようなアラフォーになっちゃうわよ?」

和「なんなんですか、その具体的すぎる例は……」

咲「あはは……確かにそれはちょっと嫌かも」

久「はあ……どうやら私の卒業までここにはそういう話題はなさそうね」

和「えっ」

まこ「んー? どうしたんじゃ、和」

和「いえ、なんでも……」チラッ

久「なに、気になるわね」チラッ


優希「何してるんだ京太郎! そこはこっちの牌を捨てるべきだじぇ!」

京太郎「あっ、そうか……悪い悪い。 じゃあ改めて……あ」ロン

優希「あ」

京太郎「おい、優希~?」

優希「て、てへへ……失敗失敗だじぇ」

京太郎「お前なあ」


久「ああ、そういえば優希と須賀君には今年のクリスマスどうしたか聞いてなかったわね」

咲「京ちゃんの事だからまた家で過ごしてたと思いますけどね……」

まこ「優希のやつもあまり浮いた話はなさそうじゃな」

和「えっ」

咲「えっ、なに和ちゃん……そんなに驚いてどうかしたの?」

和「い、いえ……」

久「優希ー、須賀君ー、ちょっといい?」

京太郎「なんですか?」

優希「なんですかだじぇ」

久「いや、あなた達は今年のクリスマスどうしたのかなーって」

京太郎「ああ、それはですね……いいか、優希?」

優希「ん……別に隠す事でもないしな」

京太郎「そうか。 あのですね部長、ちょっとお話があるんですけど」

久「どうしたの、改まって」

京太郎「実は……俺、優希と付き合う事になりました」

久「えっ」

咲「ええっ!?」

まこ「ほう」

和「……」

久「はぁ~……まさかあなた達がねぇ、いつから?」

京太郎「クリスマスから、ですね」

和「!?」

まこ「まあ、優希は確かにわかりやすいくらいアピールしてたからのう。 しかし京太郎がそれに応えるとは」

優希「うっ、バレバレだったのか……京太郎は全然気付いてくれなかったのに」

咲「……でも、いいことだね。 うん、2人共おめでとう」

京太郎「はは、ありがとうな咲」ナデナデ

咲「もうー、彼女持ちがあんまりこういう事しない方がいいんじゃないの?」

京太郎「ああ、それもそっか」

優希「やきもち妬いちゃうじぇ、あなた♪」

京太郎「やめろっちゅうの」


和「ちょっと、待ってください!」

優希「のどちゃん?」

和「ゆーき、本当にあなた達はクリスマスから付き合いだしたんですか?」

優希「う、うん……そうだけど」

咲「の、和ちゃん、本当にどうしたの? さっきからなんか変だよ?」

和「だ、だって……おかしいじゃないですか」

久「おかしいって……何が?」

和「だって、そうなると……」



和「ゆーきと須賀君は、付き合う前から2人きりで泊まりがけの旅行をしていた事になってしまうんですよ!?」

優希「のどちゃん!?」

久「へぇ、そんなことしてたの」キラーン

咲「わあ……京ちゃん達、大人ー……」ドキドキ

まこ「最近の一年は進んでるんじゃなあ」

和「付き合っているならともかく、まだ付き合う前からそんな……そんなオカルトありえません!」

優希「のどちゃん! それは内緒にしてくれるって……」

京太郎「あっ、これやぶ蛇だ」

久「ねぇ、優希」ガシッ

優希「えっ……」

咲「ちょっとその旅行について聞きたいなあ」ガシッ

優希「あ、う……」

まこ「部長としては部員間で何があったか知らんといけんし……まあ諦めてくれ」ガシッ

久「さぁ、尋も……じゃなかった! 特訓するわよー!」ニヤニヤ

咲「竹井先輩! 優希ちゃんが点棒減らす度に色々聞くのがいいと思います!」キラキラ

久「いい考えね。 それじゃあさっさと対局を始めるとしましょう!」ニヤリ

まこ「すまんの優希、この元部長さんは受験勉強のストレスで面白い事に飢えとるんじゃ」

優希「あわわわわわ、た、助けて京太郎ー!」

京太郎「……悪い、無理」

優希「は、薄情者ー!」

咲「優希ちゃん、麻雀を楽しもうよ!」クツシタヌギーノ

久「トバしたら何を聞いちゃおうかしら、ふふふ」カミシバリーノ

まこ「まあ、直撃狙いをどう流すかの訓練にはなるじゃろ」メガネハズシーノ

優希「じぇぇぇぇぇ……!」


京太郎「すまん優希……この埋め合わせは必ずする」

和「須賀君!」

京太郎「和……」

和「あの、私もしかしてとんでもない事を」

京太郎「あー、まあ確かに付き合う前からそんな旅行してた俺達も軽率だったし……和が驚くのも無理ないから気にすんなって」

和「私の育った環境からしたら考えられませんでしたから、つい……優希には悪い事をしてしまいました」



咲「それロンだよ、優希ちゃん!」

久「ロンね」

まこ「すまんのう、ロンじゃ」

優希「」

京太郎「女の好奇心ってこえぇ……」

和「あの、須賀君」

京太郎「優希、マジごめん……えっ、なんだ和」

和「私も須賀君に聞きたい事があります」

京太郎「なんだよ……」

和「須賀君、あなたは本当に優希が好きで……」

京太郎「好きだ」

和「即答、するんですね」

京太郎「本心だからな」

和「そう、ですか……須賀君……優希を、私の大切な親友を、よろしくお願いします」

京太郎「ああ、まかせてくれ」

和「泣かせたら承知しませんからね」

京太郎「……ああ、善処するよ」

咲「ロン! あっ、優希ちゃんのトビ終了……」

優希「じゃあこれで……」

久「次の半荘ね♪」

優希「!?」

まこ「だから言ったじゃろう、諦めんさいと」

優希「誰か助けてぇ……」ウルウル

京太郎「早速破りそうだけど」

和「……すみません」

優希「ひどい目にあったじぇ……」

京太郎「お疲れ様、って言っていいのかどうか」

優希「うるさい、裏切り者」

京太郎「悪かったって……まさか立てなくなるくらいボロボロになるとは思わなかったんだよ。
    だからこうして背負って帰ってるんじゃないか」

優希「それくらい裏切り者への罰として当たり前だじぇ。 それにしても、今日は咲ちゃん達が本気で怖くなった……」

京太郎「全国大会レベルで楽しんでたっぽいからな……」

優希「なんか後2年は清澄の天下になりそうだじぇ」

京太郎「だろうな……来年はお前に咲に和に染谷先輩、再来年だって
    染谷先輩が卒業してもまだ3人いるしな。 清澄はまだまだいけるさ」

優希「……京太郎も」

京太郎「ん?」

優希「京太郎もその1人だじぇ」

京太郎「えっ、だけど俺は……」

優希「来年は見せてくれるんだろ? 私に京太郎が全国に上がる瞬間を」

京太郎「……」

優希「来年はきっと新入生も入るから、雑用だって京太郎に任せっきりにはならないじぇ」

優希「だから……来年になっても退部なんてしないよな?」

京太郎「……」

優希「京太郎?」

京太郎「はっ、やめるわけないだろ。 せっかくお前が教えてくれるんだし、
    だいたい俺がいなくなったら誰がお前のタコス作るんだよ」

優希「そうか……なら、よかった、じぇ……」

京太郎「優希?」

優希「スー……スー……」

京太郎「寝ちまったか」

京太郎「……ありがとな優希。 お前のおかげでもう少し頑張れそうだわ」

京太郎「いっちょ目指してやるよ、清澄高校男女全国進出をな」

京太郎「だからお前も俺のそばにいてくれよ?」

優希「京太郎……むにゃ、大好きだじぇ……」

京太郎「俺も大好きだぜ、優希」



カン!




--おまけ--

咲「あっ、京ちゃんに対局の約束するの忘れてた……」

咲「まっ、いっか。 今度でも」

咲「優希ちゃん、なんだかんだで嬉しそうに話してたなあ……すっごく幸せそうだった」

咲「私もいつかそんな相手が見つかるのかな?」

咲「んー、わかんないや。 咲ちゃんの先の事はわかりません……なんてね」

咲「……ちょっと文学少女的にインスピレーションが湧いてきたかも」

咲「ちょっと書いてみようかな……えっとタイトルは、うん、これにしよう!」

咲「【雑草少年とタコス少女】!」

もいっこカン!