(どうする・・衣は須賀を満足させる気みたいだけど、あんな状態じゃ・・うっ、お、俺が手伝えば・・少しは楽に・・け、けど、良いのか・・俺でも、いやでも・・こ、衣を助けるためでもあるんだし、よ、よし!)
 京太郎で良いのか、ではなく自分で良いのか、そんな迷いを抱きつつも衣の為、そんな言葉が純の背中を押し、それを言葉にしようと席を立った純は口を開く。
「須賀京太郎・・私を・・衣の代わりに・・抱いて欲しい」
「うん?」「えっ?」「なぁ・・なんで?」
 その発言に驚き声を上げたのは京太郎、衣、そして純、純は信じられないと言った表情で目の前にいる言葉を発した当人である智紀を見つめていた、しばしの沈黙が辺りを飲み込む、その沈黙を最初に破ったのは衣だった。
「駄目だ、認めら無いぞ智紀、確かに衣は京太郎を満足させるに至っていない、だからと言って恋人でも・・好きでもない者の相手をするなど駄目だ・・うわぁ!?」
 智紀に掴みかかろうと手を使い、起き上がろうとした衣だが、上手く力が入らず体制が崩れて転びそうになると、すぐさま京太郎が手を伸ばして衣を支える。
「よっと・・落ち着け衣、その・・なんかそう言う意味じゃないみたいだぞ・・ほら」
「京太郎・・それはどういう・・あっ・・」
 京太郎に言われるまま正面に居る智紀をよく見る衣、その目に映ったのは何かを必死に考える智紀の姿であった、そして智紀が口を開く。
「そ、その・・代わりと言ったけど、そういう意味の代わりでは無い、衣としているのを邪魔すると悪いから・・衣が休んでいる間に抱いて欲しいと思っただけ、う、上手く言葉にできない・・」
 自分の言い表したことが上手く言えず、戸惑いながらも必死に説明しようとする智紀、その気持ちは京太郎にも衣にも伝った。
「・・それはつまり・・智紀も京太郎が好き・・なのか?」
「わからない、初めての気持ち・・けど、これがきっと好き・・という感情、衣がずっと羨ましかった・・もしも、ありえないかもしれないが須賀京太郎に抱かれているのが自分だったらと想像すると・・心と体が疼いた・・」
 とても恋する乙女とは程遠く感じるほどの言葉、だがそれを話し京太郎を見る智紀の表情は頬が赤く染まり、紛う事無き恋する者で衣を納得させるには十分であった。
「わかった、先ほどは好きでもない者などと言ってすまなかったな・・衣はもう何も言わない、後は智紀と京太郎次第だ・・」
「いいの・・・衣、ありがとう」
 智紀の説明と表情で気持ちを悟った衣は謝るべきところだけ謝り、これ以上口を挟まない事を明言し、智紀は首と一度だけ左右に振って、衣に礼を述べると視線を京太郎に戻し己の思いを口にした。
「正直恋愛と言うものはよくわからないけど・・須賀京太郎、私は貴方の事がもっと知りたい・・私の事も知って欲しい、もっと貴方と親密に慣れたらと考えると・・たまらなく嬉しくなる、これが恋・・なんだと思う、
 私は正直言って・・女性らしいとはとてもいえない・・外見も気にしないからあまり綺麗でもないと思う、それでも、もし・・もし嫌でなければ・・私を恋人にして欲しい」
 お世辞にも色気をなど感じさせない智紀の告白、しかしそれがどれ程必死に捻り出された物かと言うのは、不安そうに体を小刻みに震わせている智紀を見れば京太郎も理解できた、京太郎は一度衣を見て頷いたのを確認して智紀を真っ直ぐ見つめる。
「嫌な訳ありませんよ・・沢村さんが俺を想ってくれるのは凄く嬉しいです、俺も沢村さんは好きですよ・・今は友達と言うか知り合いとしてですから、だから・・女性として好きになるのは今からですけど・・良いですか?」
「・・構わない・・むしろ望むところ、・・須賀京太郎・・好き・・大好き・・」
 京太郎は逆に訪ねられ、それが何を意味するか理解した智紀から不安と緊張が消え去り、自然と笑顔になり今度はしっかりと好きである事を告げ、目を瞑る京太郎に顔を近づける。
「俺も好きですよ・・」
 京太郎がそれに答え、刹那、唇が重なり・・そして離れた。
「・・これが・・キス、なんていうか・・胸が暖かくなって凄い・・気持ち良い・・、なるほど・・衣が気に入るのも・・納得・・」
 初めてのキスによほど感激したのか、智紀はうっとりとした表情で語りながら、衣をちらりと見て、衣が京太郎にキスしてもらった場面を思い出し今なら良く分かると深く頷いた。
「うむ・・衣も京太郎との接吻は大好きだ、でもな智紀、今智紀がしたのと、衣が智紀と純に見せたのは少し・・いや大きく違うぞ、あれは凄い接吻だからな」
「凄い接吻・・ディープキス・・」(確かに・・あれは違った、なんと言うか雰囲気もそうだけど・・もっと互いを貪る様な、そうな・・今のより凄いの・・)
 衣に言われ先ほどの行為と今自分が体験した行為が違う事を認識する智紀、そして認識してしまうと知識欲か性欲か、衣に見せられたディープキスに沸々と興味が湧いてくる。
(してみたい、けど・・どういえば、とりあえず・・お願いする)「須賀京太郎・・その・・私も・・あの・・ん!?」
 興味から願い出ようとする智紀、口にしようとしたのは良いがどの様にお願いしたら良いかはわからず戸惑っていると、智紀が何を従っているか理解した京太郎は智紀の唇を自分の唇で塞ぐ。
「うっ・・んくっ・・」(あっ・・わかってくれた・・でも、これは・・さっきとおな・えっ、し、舌・・す、須賀京太郎の舌が口に・・うっ、な・・舐められている!?)
 違いなど分からず一瞬疑問を感じた智紀だったが、侵入してきた京太郎の舌によりあっさり看破され、そのまま口の中を弄ばれる。
「ん~・・はぁ・・んっ!!」(そ・・想像以上・・あたま・・まっしろに・・だめ・・わたしも・・しあ・・ああっ・・からん・・あぅ!?)
 想像の遥か超える快楽に意識が朦朧とする智紀、少しは京太郎を気持ちよくさせようと思い舌を伸ばすも、それもまた京太郎の舌に絡み取られ嬲られ・・そして。
「ぷはぁ・・はぁぁぁ・・はぁぁぁ・・あぅ・」「おっと・・大丈夫ですか?」
 唇が離れて京太郎の舌から解放された智紀は、ディープキスが衝撃からか力なく倒れそうになり京太郎は咄嗟に智紀を抱きとめる。
「はぁぁ・・はぁぁ・・大丈夫じゃない・・頭が真っ白になって・・意識が飛ぶかと・・思った・・それに、体が・・あ・つ・い・・」
 荒い息遣いのまま京太郎の腕から抜けた智紀は、覚束無い足で立ち虚ろな瞳で妄言のように呟きながら着ている物を脱いで下着姿になると、手を後ろに廻す。
 ぷるん!
 智紀がブラジャーを外すと、圧迫から解放された柔らかく大きく実った二つの果実が京太郎の前に全容を晒す。
「おおっ・・沢村さんって胸大きいんですね」
「・・原村和よりは小さいと思う、須賀京太郎はこれ位の大きさは嫌いじゃない?」(自信は・・無い訳ではない、けどもしかしたら・・極端が好きって可能性もある、だったら・・どうしよう・・)
 感心するような京太郎の言葉に、智紀の意識も少しはっきりしたのか、そんな心配事が頭をよぎり思わず訊ねてしまう。
「嫌いだなんてそんな・・和と比べるとかじゃなくて、恋人の胸は特別ですから・・沢村さんの胸も好きですよ・・うっぷ!?」
 好き、その言葉が聞こえた瞬間、智紀は京太郎の頭に抱きつき、京太郎の顔面に自らの乳房を押し当てる、嬉しそうな笑みを浮かべ全身で喜びを表す様に。
「今までは動くのに邪魔だし、肩がこるから好きじゃなかったけど、須賀京太郎がそういってくれるなら・・自分の胸好きになれそう」(たった一人が・・好きって言ってくれただけで、でもそれがこんなに嬉しいなんて、これが恋の力・・なのかな?)
 人に恋する気持ちが段々と分かってきた気がする智紀、だがそんな気持ちにひたる時間は無かった、なぜならば。
「んんっんっっ~~~!!」「あっ!・・っと・・い、いけない!」
 幾等恋人の乳房が柔らかく触れて気持ちよい物だとしても所詮は肉の塊、押し付けられて息が出来ずにいた京太郎が苦しそうにもがくと、智紀は慌てて抱きついていた手をどけて京太郎を解放する。
「ぷはぁぁ・・・はぁはぁ・・乳に溺れて死ぬのが夢って・・はぁはぁ・・前に友達が話していたけど・・さすがに・・死ぬのはちょっと・・あはは」(あんまり気にされてもなんだけど・・って・・沢村さん・・あっ~ちゃ~)
 冗談を交えながら苦笑い浮かべる京太郎、智紀を気遣っての言動なのだが、肝心の智紀は目に見えて落ち込んで見えた。
「・・ごめん・・なさい、須賀京太郎の言葉が嬉しくてつい・・今ので胸も私もきら・ひゃぁ!?」
 落ち込んだ智紀は謝って飛びついた理由を話し、その続きで不安も口にしそうになったが、それは京太郎が智紀の両乳房を鷲掴みにする事によって防がれた。
「俺をなんだと思っているんですか、あの程度で嫌いになりませんよ・・ほら、わかりましたか!」
 智紀の言葉が腹立たしかったのか、智紀の乳房を揉むために動かされていた京太郎の指には少しばかり力が入っていた。
「はひぃぃ!?・・ごめんっっ!?・・わ、わかったからぁぁ!!・・はふぅぅ・・」
 智紀のわかったという言葉で、京太郎の指はようやく止まり、行き成りの快楽に混乱して戸惑っていた智紀は息をついた。
「わかってくれればいいんですよ・・少しは自身をもってください、大丈夫です・・俺は好きなんですよ・・智紀の事」
「あっ・・名前・・ふふ、私も・・京太郎の事が好き、京太郎で・・良い?」
 笑顔で名前を呼ばれ不安が一気に吹き飛んだ智紀は嬉しそうに笑いながら、京太郎の言葉に答えながら、京太郎を名前で呼ぶ許可を求める、それに対して京太郎の返事は・・キスだった。
「・・良いに決まっているだろう・・って格好をつけたところでなんですが、その・・結構辛いから・・そろそろ良いですか?」
 苦笑しながら我慢の限界を示すように、京太郎は固く勃起したペニスで智紀のおま○こを下着の上から突く。
「あっ・・う、うん、良いに決まっている、パンツを脱ぐからちょっとまって・・あれ・・なかなか・・あっ・ととっ・・なんとか・・脱げた・・おまたせした・・あっ・・」
 智紀は一旦京太郎から身を離して直ぐにでも下着を脱ごうとするが、先ほどの自慰行為で湿って肌に張り付き脱ぎ辛く、バランスを崩しながらも何とか脱ぎ終えて、再び京太郎を見る、すると先ほどとは違い京太郎が全裸で立っていた。
「智紀だけ裸なのはずるいかなって、それにこの方が互いの熱をよく感じ取れるだろう、好きな相手とは沢山感じて・・気持ちも快楽も深めたいなって・・」
「確かに・・互いに肌を触れ合わせるほうが・・良さそう、はぁぁぁ・・考えていたまた興奮してきた・・うっ、京太郎!」
 京太郎の言葉に、肌を擦り合わせながら、互いの熱を性を感じ取るところを想像した智紀は艶かしい溜め息をつきながら我慢できなくなったのか京太郎に抱きついた。
「・・おっと・・うわぁ!?」
 突然智紀に全体重を預けられた京太郎は、ベッドに足が引っかかりそのままベッドに倒れこんだ。
「あっ、ごめん京太郎、けど・・想像したら、こんな風に・・肌を重ねて・・」(京太郎の体・・大きくてあったかい、それに・・これが京太郎の・・におい・・ドキドキする・・)
 謝りながらも智紀は先ほど想像していた京太郎の温もりに触れ、京太郎の匂いを嗅いで感じるのは謝罪の気持ちよりも胸の高鳴り。
「平気だから・・気にしなくても良いって、それよりも智紀は平気なのか?」
 特に痛むところも無いので気にした様子も無い京太郎は、自分よりも智紀の身を案じて視線を自分の胸に顔を埋める智紀に向けた。
「怪我って意味では・・何とも無い、けど・・こんなに京太郎の匂いをかいだら・・うっ、へ、平気じゃない・・はぁぁ・・京太郎と・・ますますしたくなる、今すぐにも・・京太郎・・このまましても良い?」
 上半身を起こし京太郎を見下ろした智紀は、怪我は無かったものの京太郎の匂いで欲情をし辛そうな表情をしながらも、それ以上暴走しない様に自らを必死に抑えつけながら、京太郎に許可を請う。
「このままって・・その、十分に解さないと・・痛いですよ?」
「大丈夫、京太郎と衣を見ながら・・はぁぁ・・自慰を・・自分で弄っていたから・・十分に解れている・・それに騎乗位の方が楽だと・・うっ」(最後の・・結ばれる瞬間は、京太郎と・・一つに・・なりたい・・)
 身を案じてくれる京太郎に、心配の必要が無い事とこの体位の有意義さを説明する智紀、本当ならば直ぐにでも始めたいところであったが、体だけではなく心も一緒になる為に京太郎の一言を必死で待つ、そして京太郎もその気持ちを理解した。
「わかりました、それじゃあ・・これで、ただ・・あんまり痛かったら、止めてくださいね・・智紀が必要以上に痛がるのは、俺も望むことじゃありませんから・・」
(あっ、やっぱり京太郎は優しい、それに今のは・・恋人として向けられた優しさ・・恋人として私に・・)「京太郎、大丈夫、それくらいは自分で調整できる・・だから・・する・・」
 優しさに触れて、今一度自分が京太郎の恋人になった事を強く認識した智紀は、笑みを浮かべながら、京太郎のペニスを自分のおま○こに押しる。
「ああ、自分のタイミングで良いからな・・」
「わかっている・・まずは先を咥え込んで・・それで・・」(ここから痛みを伴うはず、一気にしたほうが・・痛みは少ないはず・・よし!)
 ペニスの先を膣内に咥え込むと、痛みを少なく終わらせようと体重を掛けて一気に腰を落とす。
 ズブッッッッッ!!
「いだぁぁ!!ぐぅぅぅぅ!!」(これが破瓜の・・凄すぎる、けど・・耐えないと・・京太郎に余計な心配を・・)
 破瓜の痛みは智紀の予想を難なく上回るほどの激痛で、智紀は顔を歪めて叫んでしまいそうになるも京太郎に余計な気を使わせないように押し殺そうとする。
「うっ・・くぅぅ、智紀・・声は抑えなくて良い、初めは痛くて当たり前だから、それに・・声を出した方が楽になるから・・だから声に出してもいいんだぞ・・思いっきり」
 必死に絶える智紀が忍びなかった京太郎は、少しでも智紀を楽にしようと声を出すようにアドバイスをする。
「い、いだああああああああああああ!!」
 京太郎の言葉が引き金になり、耐えることなど忘れ智紀は有らん限りの力をこめて痛みを叫んだ。
「・・どうだ・・少しはましになったろう・・・」
「はぁ・・はぁ・・うん、京太郎の言う通り、声に出したら・・大違い、まだ痛むけど・・さっきに比べたら・・雲泥の差・・これなら・・くっ!」
 声を出して痛みが随分と和らいだのか、先ほどの耐え忍ぶ顔から一転して笑みまで見せる智紀。
「まだ痛いか・・まあ初めてじゃしかたないかな、それじゃあ・・もう少し痛みが引くようにおまじないだ・・よっと!」「えっ、おまじない・・んっ!?」
 京太郎が腹筋を使って上半身を起こす、突然の事に驚いた智紀であったが、直後唇を奪われて更に驚く。
「・・どう、少しはおまじない利いたか?」
 唇を離し京太郎が尋ねると、最初は目をぱちくりさせていた智紀だが直ぐにキスされた事を理解し、その表情が笑みに変る。
「うん、凄く利いた、これなら・・動いても大丈夫なはず・・私が動くから京太郎は寝転んでくれていて」
「別に痛いなら、もう少し休んでも良いんだぞ、智紀の膣内に入っているだけでも結構気持ちいいから」
「その・・今のキスで・・我慢できなくなった、京太郎をもっと感じたい・・京太郎を私に刻みつけて欲しくて、体が・・心が疼く、だから動きたい、無理はしないから・・お願い・・」
「智紀・・ふっ、そこまで言われると刻み付けたくなるよな、それじゃあ・・・頼むぞ」
 智紀は恥ずかしそうに視線を逸らす、京太郎も智紀にそこまで言ってお願いされては止める気になれず、むしろ智紀の言う通り智紀に自身を刻み付けたく思い、智紀の言う通り再び寝転んで智紀の動きをまつ。
「まかせて欲しい・・それじゃあ・・くっ!?」(やっぱりまだ痛い・・けど)
 動こうとした瞬間、苦痛に顔を顰める智紀、だがそれで怯むほど智紀の決意は甘いものではなかった。
 じゅぶ・・じゅぶ・・じゅぶ・・
「うっく!!、あっく!!・・くっっ!!」(痛い、けど・・だんだん・・痺れてきたのか痛みが・・)
「うっ・・」(気持ちいけど、智紀はまだ辛そうだな・・とは言え止めるのは・・なんだしな、よし、それなら・・)
 なんとか腰を動かすものの未だ痛みの方が強い様子の智紀を見て、早く痛みよりも快楽を感じさせようと智紀の乳房に手を伸ばし揉み解す京太郎。
「ふあぁぁぁ!!・・きょ、京太郎・・な、なにを!?」
「いや、手持ち無沙汰だったから、それにこうすれば智紀も気持ちいいかなって、嫌か?」
 急に乳房を揉まれて驚く智紀、京太郎は冷静に応えながら乳房を揉む手を動かし続ける。
「いやじゃなひぃぃ!!・・痛いのも忘れて・・でもわ、私ばかりきもちよくわぁぁぁ!!・・なっていられない!」(このままじゃ駄目・・もっと京太郎に気持ちよくなってもらう!)
 胸を愛撫されて苦痛よりも快楽の色が強くなってきた智紀、更に自分ばかり気持ちよくなっていてはいられないと思い、腰動かす速度を上げた。
 じゅぶじゅぶ・・じゅぶじゅぶ・・
「んはぁ!!京太郎の大きいのがあぁぁ!!・・ど、どう・・京太郎私の膣内はぁぁ!?」
「ああ、智紀が動くたびに・・くっ!、自分で動くのとはまた違って・・気持ちいいぞぉ!」
 速度に上がるに連れて苦痛は次々と快楽に塗りつぶされてゆき、智紀の声もどんどんと艶が増してゆく、その動くに相応して智紀の膣内は京太郎のペニスをうねりながら締め付け、自身が動き時とはまた違った快楽を京太郎に与え、声を上げさせた。
「はぁぁ、京太郎がよろこんでいる・・んんっ!!」(嬉しい・・もっと、もっと、もっと!!)
 耳で目でそして体で恋しい人の喜んでいる様子は智紀に伝わり、それが智紀の興奮を誘い腰の速度を更に速めさせた。
 ズブッッッッ!!ズブッッッ!!
「もっとぉぉぉ!!もっとぉぉぉ!!きもちよくなってぇぇきょうたろうぉぉぉぉ!!」
 声で腰で膣内で自分を気持ちよくさせようと必死になる恋人を見て、京太郎も当然興奮し気持ちよくならない訳がない。
「くっっっ!!きもちいいぞぉぉ!!ともきもぉぉもっとみだれろぉぉ!!」
 気持ち良さそうにしながらも、智紀にやられっぱなしでは男の面子に関わるのか、智紀に対して更に快楽を与えようと両乳房を鷲掴みにした。
「ひゃぁぁ!!まぁ・・まけないぃぃぃぃ!!」
 揉まれるのとは違う強い快楽に一瞬動きが止まる智紀、快楽に身と膣内を震わせながらも京太郎に負けないよう、腰を持ち上げて持ち直そうとした、その時。
「へっ!?」
 先ほど一度して予想以上に疲れていたのか、智紀は突然足の力が抜けたのに驚く、それと同時に亀頭だけ膣内に収められていたペニスは、一気に智紀の膣内を一番深いところまで貫いた。
 ズブッッッ!!
「くはぁ!?いくぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」
 散々高められた快楽、不意打ちは最後の止めとなるには充分すぎるほどのもので、智紀は一気に絶頂にもっていかれた、そしてタイミングが外されたのは京太郎も同じで、更に智紀の絶頂による強力な締め上げも追加され、限界を迎えた。
「くっっ!?お、俺もでるぅ!!」
 ドクゥゥゥン!!ドクゥゥゥン!!ドクゥゥゥゥン!!
「あつぅぅぅぅぅ!!な、なにぃぃぃ!?おなかぁぁぁやけるぅぅぅぅぅ!!!」
 絶頂で混乱している中で膣内に吐き出された精液に戸惑う智紀、だが智紀の混乱など余所に京太郎の射精が簡単にとまるわけも無く。
「精液だよ・・ほらもっとでるぞぉぉ!!」
 ドクゥゥゥゥン!!ドクゥゥゥゥン!!ドクゥゥゥゥン!!
「せいえきぃぃぃぃ!?、あはぁ、きょうたろうがぁぁぁきもちよくなったしょうこぅぅぅぅ!!」
 頭が真っ白に染まりそうに快楽でも、精液が出る=京太郎が気持ちよくなった証拠であると言う事はわかるらしく、智紀は喜びにそしてそれによって発生した快楽に更に身を震わせた。
「そうだぁぁ智紀の膣内がきもちよくてぇぇ・・」
「わらしのからられぇぇぇ・・うれしぃぃぃ!!うれひぃぃぃぃぃ!!」
「くっっっ、さ、最後だぁぁぁ俺に色にそまれぇぇぇぇ!!」
 ドクゥゥゥゥゥン!!ドクゥゥゥゥゥン!!
「そまるぅぅぅ!!きょうたろういろにぃぃぃぃぃぃ!!、かはぁぁ・・」
 京太郎の最後の一撃で頭の中まで完全に真っ白に染まりきった智紀は、体を大きく震わせると京太郎の胸へと倒れこむ。
「ひゃぁぁぁ・・はぁぁぁ・・はぁぁ・・はぁぁ・・」
「はぁぁ・・はぁ・・ふふ、気持ちよかったぞ・・智紀・・」
 絶頂とそれに至るまでの行為で体力を使い果たした智紀は、ただただ荒い息遣いで京太郎の胸に顔を埋めていた、そんな恋人を愛おしそうに見つめ京太郎が感想を述べると、智紀も顔を上げて京太郎を見る。
「はぁぁぁ・・はぁぁ・・はぁぁ・・わ・・わらしも・・すごく・・きもちよかった・・あはぁ・・・」
 荒い息遣いに舌足らずな言葉ながらも、智紀のその笑顔はとても満足気で、京太郎との行為が如何に有意義なものであったかは明白であった。
「智紀の想いしかと見届けさせてもらったぞ・・すばらしかったぞ、おめでとう・・・そしてこれからは同じ京太郎の恋人としてよろしく頼むぞ、智紀」
「衣・・うん、こっちこそ・・・よろしく、ふふ・・京太郎の恋人・・」
 情交中黙って見守っていた衣が智紀に近づき祝辞を述べると、智紀も衣から京太郎の恋人と認められたのが嬉しいのか口元を緩めた、そしてもう一人黙って、ではなく喋れずに居た者は、今も声を発さないまま黙って三人を見つめていた、それは。
「はぁぁぁ・・・」(・・と、智紀の奴・・凄いな・・こ、告白して・・それで・・)
 智紀の京太郎への突然の告白、そしてそのままキスからの情交へ、その流れがあまりに見事すぎたのか純は何か言葉を発するのも考えるのも忘れ見入っており、今ようやくその緊張から解き放たれたところであった。
(さ、最初は痛そうだったのに、さ、最後は・・あ・・あんなに激しく、乱れて・・いやらしい音に・声も・・沢山・・ううっ)
 見入っていた為か純の記憶は意外なほど鮮明で、京太郎と智紀が互いに肉体を擦りつけ、部屋に響き渡るような淫らな音と声でまぐわう姿を、頬を染めながらも容易に思い出すことができ、そんな中で思うのは。
(も、もしも・・俺が手伝うって言ったら、こ、衣に・・怒られていたんだよな、じゃ、じゃあ・・もしも智紀みたいに普通に告白したら・・俺も智紀みたいに・・)
 もし自分が智紀と同じ様に京太郎に告白したらと、そんな事を想像しながら京太郎とその恋人二人に視線を向ける純、だが。
(無理だな・・よく考えろ、智紀は・・あんまり恋愛に興味無さそうだったけど、胸は大きいし、それになんだかんだ言っても綺麗だよな・・それに比べて俺は背が高くて・・力があって・・って、女性に対しての褒め言葉じゃないよな・・)
 告白に成功した友達と比べ、自分の女性としての魅力が思いつかずがっくりと肩を落とした純には、智紀と同じ様に告白しても断られる状況しか思いつかなかった、しかしその程度で諦める純ではなかった。
(ま、まて・・そんな告白する前から負けた気でどうする、須賀は・・可愛いって言ってくれたんだぞ、大丈夫だ、だから告白を・・って、大丈夫だよな・・たぶん大丈夫だと思う・・いや思いたい・・)
 京太郎に言われた可愛いと言う言葉を思い出し、なんとか告白へのやる気を上げようとする純であったが、だが一度感じた不安はどんどんと大きくなってゆき、頑張ろうとする心を簡単に砕こうとする、だから。
(いや、でも・・あれだよな、須賀も今日は衣と智紀の相手に三回もしたんだ、何回できるか知らないけど今日は疲れただろうし、告白しても俺だけできないってのは寂しいし、けど須賀に無理させるわけにもいかないし、今日のところは)
 逃げの思考、それらしい言い訳を考え、なんとか今告白せずに済まそうとする純、ただ純は知らなかった男が平均何回できるかなど、そして京太郎がその平均を大きく上回ると言う事も、そして純がそれに気付くのはこの直後。
「うっ・・京太郎・・その、京太郎のが・・まだ固くて、このまま・・刺激され続けると・」
「ああ・・・イッてから刺激されっぱなしじゃ辛いよな・・ごめんな、気付かなくて・・」
 少し休んで痺れていた感覚が戻った智紀が、膣内の刺激を敏感に感じ取り辛そうな顔で
それを訴えると、京太郎は気付かなかったことを詫びる。
「気にしていないから・・京太郎も気にしないで・・、抜くね・・くっ・・うんはぁ・・」
 智紀は笑みを浮かべ一度だけ首を振り、度重なる快楽で重くなっていた腰をゆっくりと上げて京太郎のペニスを引き抜くと、体を転がして京太郎の横に転がる。
「うっくぅぅ・・あっ・・あ、あふれぅぅぅ・・」
 ごぽぉ・・ごぽぉ・・
 京太郎の横に寝る体勢になりながら、栓の役割を果たしていたペニスが抜けた影響で智紀の膣内から精液が溢れ出た。
(あ、あんなに・・射精したのに、さ、三回も・・そ、それなのに、なんだよアレは!?)
 智紀の膣内から流れる精液の量に驚いた純であったが、だが純がそれよりも驚いたのは智紀の横、すなわち京太郎の股間で雄雄しく聳え立つ、三回射精しても尚変らぬ硬さを誇る京太郎のペニスであった。
(嘘だろう・・まだできるのかよ、で、でもできそうだよな・・となればど、どうする・・ここで告白すれば、あ、あるいは・・けど・・)
 純にとっては突然できた予想外の思いを遂げるチャンス、いや断られるピンチだろうか、言うべきか言わざるべきか迷う純であったが、答えが出るまで待ってくれるほど状況は甘くはなかった。
「はぁぁ・・京太郎・・今、舐めて・・綺麗にする・・うっっ・くぅぅ・・」
 破瓜の血と愛液、そして精液でべとべとに汚れた京太郎のペニスを口で綺麗にしようと、顔を京太郎の股間に持っていこうとする智紀であったが、度重なる絶頂で体は重く思うように動かないのか悔しそうな表情を浮かべていると。
「はい、ストップ・・智紀、そんな無理してフェラチオしなくてもいいんだぞ」
 智紀の頭に京太郎の手が置かれ、無理やり動こうとしていた智紀を制止する。
「きょ、京太郎・・・け、けど・・」
「してくれるのは凄く嬉しいけど、あんまり無理してまでして欲しくはないから・・だから今は休んでくれ、頼むよ」
「うっ・・わ、わかった、少し休んでからにする・・」
 最初は渋った智紀だったが、頭を撫ぜられながら笑顔でお願いされると何故か嫌とは言えず、照れくさそうに頬を染めながら聞き入れるのだった。
(良いな・・智紀の奴・・お、俺も告白したら、あ、あんな風に・・)
 京太郎に頭を撫ぜられる智紀を羨ましそうに見つめる純、その脳裏に浮ぶのは告白すれば今の智紀と同じ様に笑みを浮かべて撫ぜられる光景、しかし。
(で、でも・・無理だよな、お、俺みたいな男っぽい奴、お、俺も・・も、もう少し可愛げがあれば、透華達に男だなんだって言われなくて済んで・・須賀にも・・)
 普段、男だなんだと言われてもあまり気にしていなかった純、だがここに来てその言葉が大きく肩に圧し掛かる、もう少し衣の様な可愛げがあれば、そうすれば京太郎にと、そんな純の視線の先に居る京太郎に衣がゆっくりと擦り寄る。
「きょうたろうぅぅ・・智紀が今しばらく休むのなら、もう一度・・衣の相手をして欲しいぞ・・」
 甘えた声を出して、先ほど出来なかった続きを強請る衣、当然京太郎も嫌な顔などはしないものの少し考えていた。
「う~~ん、俺は良いけど・・智紀フェラしてくれるの、衣とした後になるけど良い?」
「構わない・・休みながら、ここで見物させてもらう・・二人の行為を・・」
 すまなそうに言う京太郎に対して、休んでいる事は変わらない智紀は嫌そうな顔も見せず、むしろ観戦する気満々の様子だった。
「そうか・・ありがとうな智紀・・・よっと、それじゃあ・・するか衣?」
 智紀の頭を撫ぜていた手を止めると、京太郎は上半身を起こして衣に声をかけた。
「うん、衣は・・京太郎と交わりたい」
 これからの事を期待し笑みを浮かべた衣が目を瞑ると、京太郎はそれに答えるように目を瞑って衣の唇に自分の唇を重ねた。
(うっ、き、キスか・・何回見ても気持ち良さそうだな・・お、俺もこ、告白したら・・してくれるのかな・・あんな風に衣や智紀みたいに・・き、キスを・・)
 ふと、純の脳裏で京太郎とキスをしている人物が衣から自分に代わる、それは妄想、現実ではない妄想、それでも純はとても幸せな気分になった、だからだろうか。
(良いな・・凄く良い、も、妄想する位は自由だよな、け、けど・・あれだな、いきなりこんな離れた位置で告白は無いよな、ま、まずは・・そうだ、須賀の前まで歩くだろう・・)
 純の妄想は更に勢いをます、妄想の中なのに現実味の無さを感じた純はそれを補う。

「純?」「えっ・・井上さん?」「うん・・どうした純?」
 純がベッドに歩み寄ると、それに気付いた智紀、京太郎、衣が少し驚いた様子で声を上げて純を見上げる。
(そう・・きっと、いきなり俺が近づいたから驚いて、それで不思議そうな顔で見るんだよな・・きっと、少し安易か?、・・でも俺の妄想だしな・・だ、だから、こ、この後は・・)
 あまりに安易と思える自分の妄想に思わず苦笑する純、だが自分の妄想であるならば、都合が良いのは当然の事、だから何の疑いも無く続けた。
「須賀・・お、俺は・・お前が好きだ、お、俺みたいな男っぽい奴は嫌かもしれないけど、でも・・す、好きになっちゃって、だから・・」
(ああ、せめて妄想の中で位上手くいえたらな・・け、けど、この方が現実っぽいかな・・兎に角、告白を聞いて、それで・・須賀はきっと、いきなりの告白に少し戸惑って、それで・・遠慮がちにお、俺を褒める・・けど、また戸惑う)
「えっ・・えっ~と、その・・た、確かに井上さんはかっこいいとは思いますけど、男な訳ないですし、井上さんは可愛い女の子だと思いますよ・・って、年下なのに可愛いとか生意気ですかね?」
 純の妄想通りに、京太郎は突然の告白に少し混乱しながらも、純が男っぽいと言う事は否定して褒めるが、再び戸惑う。
「いや・・その・・嬉しいぜ、須賀にか、可愛いって言ってもらえて、なぁ須賀・・その、よければこ、告白の答えも教えてくれないか?」(こうやって、も、求めたらきっと、衣をちらっと見て、それで・・須賀の答えは決まっていて)
 京太郎が衣を見ると、衣も京太郎の視線に気付いて何が聞きたいのかを理解すると、笑顔で一度だけ大きく頷く、それは純ならば受け入れても良いという証、それを見た京太郎も衣見てこくりと頷いた。
「俺も・・好きですよ、今は友達としてですが、だからさっき智紀に言った通り・・恋人としてはこれから好きになってゆく、それで良いなら」
「ふっ、良いぜ・・俺に惚れさせてやる!」(なんか、お、男っぽい台詞だな・・けど、良いか、妄想だし)
 思わず出た男の様な台詞も、妄想の中であると思えばどうでも良くなり、それよりも受け入れてもらえたという喜びが純の顔を緩ませた、そしてこの後はもちろん。
 純はベッドの上に載って、京太郎と視線を同じ高さに持ってゆく。
「なあ、須賀・・キスしたい・・」
「はい、俺もしたいです、井上さんとキス」
(うわぁぁぁ・・妄想の中でも、す、須賀の言葉が嬉しすぎてつい・・)
 思わずだらしないほどの笑顔になりそうになり、表情が崩れすぎないように意識して目を瞑る純、そして京太郎はゆっくりと純の唇に自分の唇を重ねた。

(あ、暖かいよな・・こんな風に、うん・・・こんな風に?)
 唇に当たる感触、そして伝わってくる熱、妄想のはずなのに妙にリアリティを感じる純、眼を開くとまだ妄想の中にあるのか京太郎の顔が目の前にあった。
(須賀だ・・って、当たり前だよな・・今須賀とキスして・・って、あれ・・もしかして、俺・・本当に須賀と、キ・ス・し・て・い・る?)
 夢見心地ではあったが夢と・・妄想と呼ぶにはあまりに長く、感触、匂い、熱、どれも鮮明すぎて、純もそれが現実であると理解し始めたところで唇が離れた。
「なんで・・俺・・須賀とキスしているんだ?」(夢・・って言うか妄想で告白して、なんで・・俺本当にキスを?)
 自分の理解を超えた事態に、呆けた表情で何度も首を傾げる純。
「なんで・・って?」「何を言うのだ純、告白したではないか・・京太郎に」
 キスを終えて、いきなりそんな事を訊ねられた京太郎は訳も分からず首を傾げる、それを見ていた衣も首を傾げながら、純と京太郎がキスをしていた理由を短く説明した。
「こ、こくはく・・って、だ、誰が・・・誰に?」
 少し考えればわかりそうなものだが、それが考える余裕も無いのか純は思いっきり首を傾げながら誰とも無く訊ねると、今度は智紀がその質問に丁寧に答えようとする。
「純がこう・・京太郎に好きって、自分は男っぽいから嫌かも知れないけど・・」
「ス、ストップ、わ、わかった、わかったから・・もう良い・・」(お、俺が妄想だと思っていたことが・・現実の事、つ、つまりお、俺が・・こ、ここ、告白!?)
 自分がした告白の内容を他人から聴かされると言う羞恥プレイに耐え切れず、半泣き状態で智紀の言葉を止める純、一応状況を理解できたものの混乱は増すばかりでショックを受けて頭を抱える。
「井上さん、何か悩んでいるようですけど・・どうかしましたか?」
「えっ・・いや、その・・須賀には関係ない・・ことも無いか、えっ~と・・そのな、う~んと・・」(な、なんて言えばいいんだ、妄想と勘違いして告白した・・ってただの頭がおかしい奴だよな・・)
 自業自得とは言え京太郎への告白が原因なのだから、京太郎が関係無いとは言えなくなってしまた純は、素直に話す気にはなれずどう言えばよいか悩みまくる。
「もしかして・・・キスが嫌でしたか、それとも気持ちよくなくてがっかりしましたか?・・なら遠慮せずに・」
 必死に何かを考えている純を見て、京太郎は自分とのキスが期待していた物よりも劣っていたから、言い辛いのかと思いすまなそうな表情で謝ろうとするが。
「そんな訳無い、凄く気持ちよくて暖かくなって、これがキスなんだって幸せな気分になって、凄い気持ちよかったし嬉しかったぞ!!・・・あ、あぅ」(お、おおおお、俺は何を口走っているんだ!?)
 京太郎に勘違いされているのが嫌で、初めてのキスで感じた素直に感想を力強く述べる純、しかしその内容の凄まじさに今度は違う意味で頭を抱えることになった、しかしその必死さは京太郎にも伝わり、京太郎は安心した様に笑みを浮かべた。
「はは、俺も気持ちよくて・・嬉しかったですよ」
「あっ・・う、うん、それはよかったな」(な、なんか・・京太郎の笑顔、い、何時もと違うって言うか、凄く良いな・・傍から見ているより何倍も、やっぱり恋人としてみてくれているからかな?)
 京太郎の笑顔に純の心臓が激しく脈打つ、何度か見たはずの京太郎の笑顔だが、今はそれが何処か違って見えた、実際京太郎の笑顔が違うのか、それとも純の心境の変化なのかはわからないものの凄く嬉しい事だけは間違えなかった。
 だが、いや、だからと言うべきか、喜び同時に純の脳裏に浮んだのは戸惑い。
(こ、このままじゃ駄目だよな、あ、あの告白は・・間違いみたいなものだし、で、でも・・そんなこと言ったら嫌われるか?)
 本当の事を言えばあきれられるのではないかと言う不安、嫌われるのではないかと言う恐怖に包まれそうになる純。
(で、でも・・やっぱり、お、俺も見て欲しい、俺の正しい気持ちを知って欲しい、それに・・・ちゃんと須賀の笑顔を正面から、胸を張って見たい!)
 戸惑いを覚えさせたが京太郎の笑みならば、戸惑いを晴らして踏み込ませたのもまた京太郎の笑みであった、純は欲求と言うにはあまりに純粋な願いを抱いて口を開く。
「す、須賀、聞いてほしい実は・・」

「と、兎に角そういうわけで、さっきの告白は間違いで、勘違いだ!」
 純は全て話した、妄想と現実を混ぜこぜにして告白し、そのままキスまで至ったこと、そしてそのキスでこれが自分の妄想ではなく現実だと知ったこと、それを聴いた京太郎の反応はと言うと。
「は、はぁ・・」
「な、なんだよ、その気の抜けそうな返事は、そ、そりゃぁ・・も、妄想と現実をごちゃ混ぜにして告白するなんて奴嫌かも知れ無いし、そんなメルヘンな考え俺みたいな奴には似合わないだろうけどよ・・」
 間の抜けた声を上げる京太郎に、純は呆れられて何も言わないのかと思い自虐な言葉を吐き捨てた。
「あっ、いえ、違いますよ、急に妄想と言われて確かに驚きましたが、そんなに呆れたりはしていませんよ・・ただ一つ気になっただけで」
(と、取りあえず、呆れた訳じゃなくて良かった)「な、なんだよ、何が気になるんだ?」
 京太郎の言葉に胸を撫で下ろす純、少し嬉しそうにしながら京太郎が気にしている内容を訊ねた。
「いや、その・・妄想と現実をごっちゃにしたって言いましたけど、井上さんって俺の事・・好きなんですよね・・・?」
「へっ・・?」(な、なんでそんな事聞くんだ・・・?)
 遠慮がちに確認してくる京太郎に、純は間の抜けた声を上げて混乱していた、そんな純に助け舟を出したのは京太郎の恋人になりたての智紀と恋人暦が一番長い衣であった。
「ふぅぅ・・純、あれが間違いで取り消したのなら、告白自体も取り消しになる」「そうだな・・あれを取り消すなら、もう一度告白しなければ京太郎の恋人にはなれないぞ」
「・・はい?」(えっ、俺は・・誤解を解いただけで、告白自体を取り消したわけじゃ・・えっ、あ、あれ・・も、もしかして・・・あれか!?)
 その時純の数分前の自分の言葉を思い出す、『さっきの告白は間違いで、勘違いだ!』と、それを理解した瞬間顔が真っ青になる。
「いや、ち、違う、あ、あれは告白は間違いだけど、好きが京太郎なのは間違いじゃなくて・・って違う、そうじゃなくて・・だから・・その・・えっ~と・・」(なんていえば良いんだよ!?)
 純は混乱した、勘違いを正してこれで晴れて恋人になれるかと思っていたのに、その矢先に出た問題に、このままでは恋人にと言う話も立ち消えになってしまいそうな事態に、半泣きになりそうになりながら必死に考えるも妙案など出る訳も無く。
「あっ、あの・・井上さん、その・・もう良いんですよ、わかりましたから・・」
(うっ、須賀の奴もう良いって、あ、呆れて嫌いに・・うっ、も、もう自棄だ!)「男っぽくて嫌かも知れないし、あんな勘違いで告白するような女嫌かも知れ無いけど、それでも俺は須賀、お前が好きなんだよお、男としてぇぇ!」
 厭きれられ嫌われたと思った純は、自分の心を、自分の思いを、京太郎に届けようと思い力いっぱい叫び上げた。
「・・な、なんで・・わかったって言ったのに・・態々、しかもそんなに力強く?」
 別に京太郎は呆れた訳ではない、ただ辛そうにしていた純を見兼ねて止めようとしただけ、それなのに何故かその直後に力強い告白をされてしまい、今度は京太郎が混乱してしまう。
「だ、だって、わかったって、俺に呆れて、もう良いって・・そういうことだろう?」
「違う・・たぶん京太郎は、純が必死なので・・純がどれほど自分を好きかがわかった、だから・・『わかった、もう良い』って・・でしょう・・京太郎?」
 純の勘違いを訂正したのは京太郎ではなく智紀であった、なるべく分かり易い様に説明をして、最後に京太郎を見て自分の考えが間違っていないかを確認すると、京太郎は何度か首を立てに振って間違いで無い事を認めた。
「えっ、そ、そじゃあ・・今の告白って・・しなくてよかったのか?」
「あっ、はい・・すみません井上さん、勘違いさせちゃって・・」
「い、いいって、別にただ本当の気持ちを言っただけだし・・ちょ、ちょちょちょっと、おおお、大きめな声で・・べべべ、別にききき、気にすることじゃないぞ・・あははは」
 笑い飛ばそうとする純であったが、やはり恥ずかしかったのか耳まで真っ赤に染めて、ショックを受けている様子であった、それは京太郎もわかっており、当然見てみぬ振りをするようなことはしない。
「すみません、恥ずかしい思いさせちゃって・・・けど、井上さんの告白、すごく嬉しかったです、俺も井上さんが好きですよ・・・女性として」「えっ・・あっ・・」
 そんな感想を言いながら京太郎は純の顔に手を当てると、そのまま自分の顔を近づけてゆく、言葉に喜びを覚えながら迫り来る京太郎に驚いて固まる純、そして。
(き、キス・・お詫び・・いや・・ご褒美か・・まあ・・どっちでもいいか・・・って、えっ・・な、なんだこれ!?)
 唇が重なる、どうして京太郎がキスをしてくれるのか、少し気になった純であったが、京太郎の暖かさに触れているうちにどうでもよくなり、喜びのうちに目を瞑り身を委ね様とした、その時、突然、予想もしていなかった感覚に目を見開く純。
(し、しし、舌・・なんで舌、えっ、これキスだよな、あっ・・そうかこれが衣の言っていた凄いやつか・・た、たしかに・・これは・・すごい・・なぁぁ・・もっとほしい・・)
 突如進入してきた京太郎の舌に戸惑う純、だがそれが衣の会話に出てきたものだとわかると、特に抵抗もせず直ぐにその快楽に身をゆだねるばかりか、自ら舌を伸ばして更なる快楽を強請ると京太郎もそれに応え舌を絡め取る。
(すごっ・・おれの・・ぜんぶなめられて・・あ、あらま・・まっしろにぃ・・・ああ・・)
 意識まで塗りつぶされそうな快楽に身を焦がす純、永遠に続くと思われた行為も、京太郎の唇が離れ終わりを告げる。
「ふぅぅ・・気に入りましたか・・今の?」
「はぁぁぁぁ・・はぁぁ、あ・・ああ、凄いな・・・なんか、口だけじゃなくて・・体も・・ううっ・・・はぁぁぁぁぁ」
 離れて感想を尋ねられた純は、息を整えながら少し惚けた表情で答えると、その快楽を蘇ってきたのか身を震わせ艶かしい息を吐いて立ち上がる。
「体が・・熱い・・もう、我慢・・・できない・・・ううっ・・くっ、ああ、もうっ!!」
 体の火照りを訴えた純は、その熱さを少しでも和らげようと服を脱ごうとするが、先ほどのキスの後遺症か頭がぼうっとして上手くシャツのボタンが外れず、イラついた純はシャツのボタンを引きちぎり脱ぎ捨て、ズボンと下着も早々に脱ぎ捨てた。
「おおっ~なんとも男らしい・・」「凄いな・・純は」「・・・・・」
「へっ?、あっ、お、俺・・その・・あの・・こ、これは・・その」(や、やっちまった)
 智紀と衣が感心する声で、一気に現実に引き戻された純は自らの格好とボタンが弾け飛んだシャツを見て、自分がどんな行動を取ったかを理解した。
(ただでさえ・・お、男っぽいのに、こ、こんな風な脱ぎ方したら・・・須賀も・・)
 緊張した面持ちで想い人に視線を送る純、だが京太郎は特に何か言葉を発するわけではなくじっと純を見つめていた。
(な、何も言わない・・)「な、なぁ・・須賀・・そ、そんなに驚いたか?」
「そ、そうですね・・・結構驚きました」
「だよな・・やっぱりあんな服の脱ぎ方する女、嫌・・だよな・・あははは」(お、終わったな・・俺の恋・・)
 一応笑いはしたものの、純は明らかにショックを受けており力なく肩を落とす、そして次に来るであろう終了の言葉に嫌々ながらも耳を傾け、あきれているであろう京太郎を見る、しかしその目に映るのは。
「えっ~と、井上さん誤解していませんか・・俺が驚いたのは、井上さんの裸が・・その・・予想以上に素敵だなって」
「・・・へっ?」
 戸惑い、少し恥ずかしそうにしながら、先ほど黙り込んでいた理由を話す京太郎、だが突然の事態に何が何やら理解できない純は間の抜けた声を上げる。
「あっ、予想って言っても前から裸を想像していた訳じゃありませんよ、井上さんって背が高くて胸もあるし脂肪もついてないみたいだから、前からモデルみたいだなって思っていて、改めて見て・・綺麗だなって思って」
「モデルみたいで・・綺麗・・って、ええっ!?」
 純が誤解しないように分かりやすく丁寧に説明をする京太郎、それを聞いた純は混乱する、理解できなかったからではない理解したから故の混乱だった。
(モデルは、何回かファンから言われたことはあるけど、まあクラスの男子から羨ましいとか言われたことはあるけど、須賀に言われるとなんか違うな、いや、それよりも須賀の奴き、綺麗って言ったよな?・・聞き間違いか?)
 しっかり聞いたはずなのに、嬉しすぎる言葉だからか、我が耳を疑ってします純。
(も、もう一回・・聞いても、大丈夫だよな・・間違っていたとか、あきれられたりしない・・よな)「す、須賀・・い、今俺の事綺麗って・・言ったよな?」
 もしも、これが間違いならばこのまま聞かないほうが幸せなのだろうと思いながらも、もう一度京太郎の、愛する人の口からその言葉が聴きたくて純は訪ねると、京太郎はにっこりと笑みを浮かべて答えた。
「はい、井上さんは凄く綺麗ですよ」
「あっ・・ふわぁぁ・・」(き、聞き違いじゃない・・間違いじゃない、め、滅茶苦茶嬉しい・・)
 聞き間違いで無い事を認識した純、その言葉を噛み締めて幸せな気分に浸る、しかし幸せすぎる為か純の思考が麻痺していた、だから。
「それじゃあ、俺と情交を交わしたいと思うか!?・・・あっ」(お、俺はな、何を口走っているんだ・・折角女としてみてくれたのに、こんな言い方したら・・ううっ・・)
 浮かれてつい口を滑らせてしまった純は、慌てて口を塞ぐも既に手遅れ、吐き出した言葉を飲み込むことは許されず、今日何度目かの自己嫌悪に陥り京太郎から顔を背ける純。
「したいですよ・・」「えっ?・・んっ・・・」
 言葉に反応した純が京太郎の方を向くと行き成り唇を奪われた、突然の事態に純が混乱し硬直していると少しして唇が解放をされ、京太郎が真剣な眼差しで訴えてくる。
「井上さんの気持ち・・伝わってきました、そこまで俺を思ってくれて嬉しいです、だから俺は井上さんにもっと触れたい、もっと井上さんの色々なことが知りたいです、だから・・俺は井上さんと情交を交わしたいです・・」
「お、俺だって・・須賀をもっと知りたいし、俺を知って欲しい、だ・・だから、し、してくれ!」
 有りっ丈の想いを言葉に乗せて、純は京太郎に応えた。
「じゃあ、しましょうか・・っと言いたいところなんですけど、えっ~と・・先に井上さんとしても良いか衣?」
(そ、そうか、さっき衣とするって・・うっ、でも、今日できるのって回数的に考えてもこれが最後だろうし・・駄目だったら・・仕方ないよな、直ぐ言わなかった俺の責任だし・・)
 一応先に情交をすると約束をした手前、許可を取ろうと衣に視線を向ける京太郎、純も譲ってくれないなら仕方ないと思いつつ衣に視線を送る、しかし。
「うん、純が先でかまわないぞ」
「えっ、い、良いのか、その・・譲ってもらって言うのもなんだが、衣は須賀の一番の恋人だろう、それなのに・・・」
 あまりにあっさりと了承されたので、純の方が驚き思わず聞き返す。
「うむ、純の告白、心の叫びは、見ていた衣にもしっかりと伝わった、だから今は純に譲ろう、ただしこれは純が初めてだから特別な事だ、今後はこのようなことがあっても譲るつもりはない・・それを努々忘れるな」
「わかった、今は衣の行為に甘えさせてもらうぜ、ありがとうな」
 純を見て改めて順番を譲ることを了承する衣、しかし最後に釘を指しながらにやりと笑う、純も衣の思いを理解してただ今はその言葉に甘え礼を言うのだった。
「うん、そう言う訳だ京太郎、純から先に頼むぞ、でも・・純が終わったらちゃんと衣の相手をしてくれないと、衣は拗ねるぞ」
「ああ、わかった・・ちゃんと相手させてもらうよ」
 少し拗ねる衣だったが、京太郎の言葉を聴くと直ぐに機嫌を直して笑顔を見せた。
(あれ・・須賀って、これで最後だよな、衣の相手って・・)
「それじゃあ・・しましょうか、えっ~と、まずはベッドに行きますか?」
「えっ・・あっ、その・・」(だ、駄目だ、今は須賀との行為に集中しろ)
 衣の言った事が気になり京太郎に呼びかけられたのに反応が遅れてしまった純は、一番重要な事以外の考えを振り払おうと首を左右に振るうのだが、今その行為は別の意味を持っているなどとは思ってもいなかった。
「えっ、立ったままするんですか?」
「へっ?、あっ・・いや、その・・お、おかしいか?」(ち、違うだろう、ここはベッドに・・って、け、けど・・今更だよな)
 純が首を振った理由をベッドが嫌だと思った京太郎、念の為にこのまま始めても良いのか確かめるのだが、純もほぼ反射的に返事をしてしまう、自分でも驚くほどの。
「いえ、そんな事ありあませんよ、初めてだからベッドの方が楽かなって思って・・井上さんがしたいなら、立ったままで」
(い、言えない・・こんな優しくしてくれる奴に、で、できるなら良いよな・・)「ああ、立ったままで頼む、そ、それで・・その、い、いれるんだよな!?」
 なるべく望みを叶えようとする京太郎の優しさが裏目に出て、何と無く言い出せなくなってしまった純はそのまま突き進もうとするが。
「えっ、いや・・その、まずは解さないと・・辛いですよ」
「えっ、ほ、解す・・だって、その衣や智紀は・・・」
 不思議そうに首を傾げる純、それもそのはず純もある程度の知識があるとは言え、これだけの行為を目の当たりにしたのは今日が初めてであった、だから知識も衣と智紀の時のものだけ、なんとなくそれを理解した京太郎も説明を始める。
「えっ~とですね、衣はするの・・慣れているのと、今日はキスでよく感じてくれたら解さなくても良かったんであって、智紀は自分で解してましたんで・・その、井上さんも・・」
「い、いや、し、してないぞ・・俺は見ていて感じていただけで・・あっ」
 説明をして最後に遠慮がちに問う京太郎に、純は自慰行為をしていないことを証明しようとするとも相変わらず余計なことまで言ってしまうのだった。
「すみません、恥ずかしい思いをさせてしまった・・それじゃあ、まずはほぐしますね・・」
 京太郎は純を慰めながら、純の後ろに廻ると、左手を純の左乳房に右手はそっとしたに伸ばして純のおま○こに触れた。
 くちゃ・・くちゃ・・
「ひゃぁぁ!?、こ、これが、ほぐっすぅぅ!・・ひぃぃぃ!?」
 京太郎の手は壊れ物を扱うかのように、優しく優しく乳房を揉み解し、膣内に少し指を入れて内部を解す。
「確かに・・濡れていますね、それに・・胸も握りやすくて凄く良いですね・・」
 指伝わる湿り気を確かめ、純の胸を揉みながら満足気な笑みを浮かべる京太郎。
「ひゃぁぁ!?、須賀は俺の胸も・・好きになってくれるのか?、智紀みたいに大きくないけど・・」
「大きさは関係ありませんって、だって好きな人の・・恋人の胸ですから、好きですよ」
(好きな人って・・恋人って言いやがった、や、やばい滅茶苦茶嬉しい・・でも、もっと好きって言わせたい、もっと俺を知って・・)「そ、そうか・・」
 好きな人、恋人、その言葉だけで純は感じたこと無い幸福感に満たされる、だが満たされはずなのに直ぐに餓えてしまう、だから想うもっと愛して欲しいと。
「な、なあ須賀、その・・もうそろそろ良いんじゃないか、お、お前を迎える準備・・」
 逸る気持ちを抑え、恥じらいに耐えながら、何時もとは違う遠まわし口調で京太郎を求める声を上げる純。
「そうですね、もう良いとおもいますよ、それに・・・俺も井上さんとしたくて、うずうずしていますから・・」
 いきり勃ったペニスを押し付けて、自分も我慢の限界である事を告げる京太郎。
「そ、そうか、俺も・・もう、だから」(今、井上さんって言ったよな、衣も智紀も名前で呼んでいたのに・・言わないと駄目なのかな、と、年上だから遠慮しているとか?、けどこんな事一々言うと女々しいって・・・って、俺は女だろう・・)
 京太郎と結ばれる、それで万々歳の筈の純、しかし自分がまだ苗字で呼ばれている事が気になってしまう、そんな自分の女々しさが嫌になると同時に、散々からかわれてきている男っぽさも嫌になった。
「井上さん・・痛かったら声に出してくださいね、その方が楽になりますから・・ああ、どうしても無理そうな場合はそう言ってくれれば止めますから、お願いしますね」
「あ・・ああ、わかっている・・」(ま、また井上って・・ど、どうする・・言うか、言ったら・・よ、呼んでくれるかな?)
 一応返事はするものの、最初に苗字で呼ばれたのが気になり、どうすれば名前で呼んでもらえるか考えていた。
「えっ~と、すみませんが・・そこの壁に手をついてこっちにお尻を向けてくれますか、直立のままだとし辛いんで」
「ああ・・」(じゅ、純って・・呼んでくれたら、幸せだよな・・す、好きな男が呼び捨てで・・それで・・純って・・)
 京太郎の指示に従い、純は京太郎に背を向けたまま壁に手をついてお尻を突き出す、一応京太郎の言葉は耳に入っているが、頭は既に名を呼ばれることでいっぱいだった。
「それじゃあ、いきますよ・・井上さん」
 そんな純の意思など知らない京太郎は、固く勃起したペニスを純のおま○こに宛がい、挿入しようとした、その時。
「あっ、ちょっとまて!」「えっ・・っと、何ですか・・」
 純に声を掛けられ、寸でのところで動きを止めた京太郎は急に止められた事もありかなり驚いているようで、それは後ろに顔を向けた純にも理解できた。
(な、何やっているんだよ俺は、い、いくら名前を呼んで欲しいからって・・こ、こんなところで止めたら須賀だって嫌になるんじゃ・・)
 肉体的にも精神的にも互いに良い状態で始められるはずだった行為を、自らの行動で潰してしまう京太郎に嫌われるんじゃないかと心配する純、しかし。
「・・ああ、すみません、初めてで不安ですよね、なるべく優しくはしますから・・安心してください」
 純の考えとは違い、京太郎は純を不安がらせてしまったと思い謝りながら、純の不安を取り除くための優しい言葉を掛けた。
「あっ、う、うん・・頼むわ」(や、やっぱり優しいな須賀って・・)
 京太郎の優しさが嬉しくなり、つい反射的に返事をしてしまう純。
(って、ち、違うだろう・・そうじゃなくて、け、けど今更名前呼んでほしいってだけで止めたとか言ったら怒られるかな、いや怒られるくらいなら良いけど・・もし嫌われたら・・だ、黙っている方が良いよな・・)
 京太郎に嫌われることを考えると純は頭から血の気が引くのを感じ、止めた本当の理由を話さずに済ませようとするが。
「井上さん・・もう少し緊張を解いてからにしますか?」
「あっ・・」(別に苗字でも良いだろう、須賀の恋人になれたのは変わらないんだし・・)
「どうしました・・井上さん?」
(呼んで欲しいな、名前で・・純って・・)
 黙っていると決めたはずなのに、京太郎に井上と呼ばれるたびにで、自分も名で呼んで欲しいと言う欲望が沸々と純の中に沸き立ち、そして。
「悪い須賀、その・・・今止めたのって別に優しくして欲しいとか、そんなことじゃないんだ・・」
「えっ、じゃあ・・どうして止めたんですか?」
「それはその、お、俺も須賀に・・いや京太郎に、名前で・・純って呼んで欲しいなって、俺も京太郎って呼びたいし・・だから、それが理由で、こんな事で嘘つく女って嫌だよな・・」
 欲望に背を押され本当の理由を話す純、だがその表情にいつもの男らしさなど無く、ただ嫌われる事を怯えるごく普通の少女の顔であった。
「それが・・止めた本当の理由・・うっ・・」
(呆れている・・いや怒っているのか・・)「その、こんな事で止めてわる・」
 溜め息をつきながら手で口を押さえて、声を押し殺そうとする京太郎、それを見て純は京太郎が怒っている早々に謝ろうとする純、しかし次の瞬間聞こえてきた声は意外なものであった。
「・・はは、確かに衣や智紀・・他の恋人も名前なのに、井上さんだけは苗字で呼んでいましたね、そうか名前をですか・・ははは」
「・・・はぁ、そ、そんなに笑わなくても良いだろう・・お、俺だって・・」
 堪えきれなく笑い出す京太郎、あまりの事態にあっけに取られ大口を開けた純だったが、直ぐに何故笑われたのか理解して文句を言いたげな表情で京太郎を睨み付けた。
「あっ、すみません・・その、別におかして笑ったわけじゃないんですよ、ただその・・不安に怯えながらお願いをする井上さんが、あまりに可愛らしくて・・・つい、はは」
「か、かかかか、可愛らしいって・・お、お前な・・そ、それに今、また・・そ、それだけだよ、もう自由にしろ!」(ま、まったく京太郎の奴は・・け、けど、可愛いって)
 先ほどの純の表情を思い出し再び笑う京太郎、それとまた苗字で呼ばれたこともあり、純の途端に不機嫌そうに顔を背けるも、可愛いと言われ内心それほど不機嫌と言う訳ではない。
(井上さん、可愛らしいとは思っていたけど、今のあの表情は反則的だったからな、う~ん、確かに普段男らしさもあるからギャップが強いからかな・・でも、幾等可愛らしくても笑うのは駄目だったな・・)
 京太郎は心の中で反省しながら、純の耳元にそっと近づいて耳打ちをする。
「笑ったりしてすみませんでし、好きな人に名前を呼んで欲しいと思うのはごく普通の事なのに・・ゆるしてくれるかい・・・純」
 自分の非を認め謝罪をして、最後に相手の名前を囁く京太郎。
(呼んだ!、今、俺の事名前で、うう、嬉しい、滅茶苦茶嬉しい、け、けど・・まだ、これは・・は、始まりで、だから・・この勢いで)「ゆ、許して欲しければ・・お、俺を満足させてみろよ・・きょ、京太郎!」
 呼ばれた瞬間、叫んで転げまわりたくなるほどの喜びの中で、まだ京太郎との情交を済ませていない事を思い出した純は、お尻を突き出して名を呼びながら交換条件の様なモノを突きつける。
「わかりました、ではしっかり感じてください・・謝罪の気持ちと好きだって気持ちを・・その体で」
「お、おう・・い、一気にこい・・」
 交換条件を聞いた京太郎は、当然嫌な顔一つせずに自分のペニスを純のおま○こに押し当てる、その声とペニスの感触に顔と体を強張らせる純。
(う~ん、こんな状態だと・・余計に痛い気が、けど言っても逆効果だろうし・・あっ、そうだ)
 普通に言っても無理だろう状況に、ある事を考え付いた京太郎は直ぐにそれを実行に移す。
「力を抜いてください・・可愛い純ちゃん」
「おっ・・へっ、か、かわいいじゅんちゃ・・ぐあああああああああああああ!?」
 ズブブブッッッッッッッ!!
 突然の可愛いとちゃん付けに気を取られた純の体から力が抜け、京太郎はそれを見逃さずペニスを一気に純に膣内の一番奥までたたきつけた。
「くはぁぁ・・な、なに・・しやがるぅぅ・・それにぃぃ・・いまのくわぁ・・いいって?」
「ごめん・・でも、ああでもしないと純の緊張が解けないと思ってさ・・、普通に言ったら余計に緊張させてしまいそうだから・・」
「確かにそうだけど・・よぉ・・くっ、つまり今の可愛いは俺を油断させるための・・嘘かよ」
 理由を聞いて何故可愛いと言われたのか納得する純、だがいくら油断させる為とは言え、お世辞を言われたと思い腹を立てる純、しかし。
「注意逸ら逸らそうとして言ったは事実だけど、純が可愛いと思ったのも本当の事だぞ・・・そこは信じて欲しいな」
「うっ・・ま、まあ・・信じてやるよ・・一応・・」(か、可愛いって・・本当だったんだ・・嬉しい・・)
 京太郎の真剣な口調に、可愛いと褒められたのが嘘で無いと理解した純は、口では大して興味なさ気な感じをかもし出すも、心もの中では京太郎の言葉を噛み締め喜びに打ち震えていた。
「ありがとう、それとごめんな変なタイミング言って勘違いさせちゃって・・これはお詫びだ・・」
「べ、別にそんな・・あぅ・・んん・・・」
 自分の言葉を信じてくれた礼と、勘違いさせた事を謝りながら純に顔を近づけた京太郎、別にお詫びなどしてもうつもりは無かった純だが、お詫びの品がキスだとわかると素直にそれを受け取る。
「・・きょうた・んんっ!?」(な、なんで・・二回も・・って、あっ、これって・・)
 唇が離されお詫びが終わったと思った純は京太郎の名を呼ぼうとする、だがそれは直後に来た二度目のキスにより遮られる、二度目のキスの意味が分からず疑問に感じる純であったが、ひとつ思いつく事があり二度目のキスも素直に受けいれた。
「はぁぁ・・な、なあ、二度目のってもしかして・・智紀の時に言っていた・・」
「はい、純の痛みが少しでも楽になる様におまじないです・・少し楽になりましたか?」
「うん?・・・ああ、痛みは・・・楽になったぞ、け、けどな・・その・・」
 京太郎におまじないの効き目を利かれた純は、痛みはましになったと言いながらも、何か言葉を濁す。
「痛むなら無理しなくていいんですよ・・」
「い、いや、本当に痛み大丈夫なんだ、それは本当だ・・うん、その痛みがましになったら、なか・・って言うか・・そこに京太郎のがあるって・・だから、その・・」
まだ痛みがましになっていないと思った京太郎は、純の痛みが引くのを待つつもりである事を告げるが、純はそれを否定して痛みが引いている事を告げる、だがやはりその後に続く言葉は勢いを感じず詰まったものであった。
「純さん?」
 そんな純を不思議そうに見つめる京太郎、そんな視線に気付いた純はなんとか自分の思いを伝えようとするが。
「だ、だから・・その、ああああ、もう疼くんだよ体が!、京太郎のおちんちんが膣内にあると思うと!、だ、だからもっと俺に京太郎を感じさせて欲しいんだよ!、文句あるか!?」
 途中で我慢できなくなったのか、自分の抱えていた気持ちを全て吐き出した純は京太郎を睨み付ける、だがその眼に言葉ほどの強さはなく、取り返しのつかない言葉を発してしまい不安で今にも泣きそうな少女の眼差し。
「・・・ふっ、ありませんよ、言ったじゃないですか、感じさせるって・・俺の純を好きだって気持ちを」
「京太郎・・お、おう、感じさせてくれよな!」
 恥かしさの限界に達したのか、返事をした直後に純が京太郎から視線を逸らし正面を向くと、京太郎も笑みを浮かべながら体勢を直して純の後ろに構える。
「じゃあ・・はじめるよ・・」「お、おう、こ、こい!」
 京太郎が声を掛けると、純は緊張し構えてしまい、余計な力が入りまくった結果、体がガチガチに硬くさせる、それは見ている京太郎もわかるほど明確なものであった。
(どうしよう、緊張しないで・・って言っても余計緊張させちゃう気が、冗談でも言って・・解れないよな・・・あっ、そうだ・・・)
 どうにか純の緊張を解こうとする京太郎であったが、中々良い方法が思いつかず考えあぐねていると、先ほどの事を思い出す。
「純、いくよ・・力を抜いて」「お、おう、わ、わかっているて!」
 当初の予想通り、やはり緊張をしないように促すも、逆に緊張させてしまうだけ、そこで京太郎は一計を案じる。
「そんなに力まなくていいんだぞ、可愛い純ちゃん」「へうっ!?」
 可愛いとちゃん付けで呼ばれた瞬間、あっけに取られた純の体から力が抜ける、そして京太郎はその瞬間を見逃さない。
 じゅぶ・・じゅぶ・・じゅぶ・・・
「いづぅぅ!?・・ま、またぁふぃうちか・・ぎょぉ!?」(お、同じ手に引っかかるなんて・・か、かわいいって・・いわれただけなのに・・)
 挿入時と同じ作戦に引っかかってしまい、悔しそうにしながらもまだ残っている破瓜の痛みに顔を歪める純。
「すみません、けど・・・ああでもしないと、純の緊張が解けなくて、余計な苦痛を背負わせてしまいますから・・・」
「ぐぅぅぅ!!・・・だ、だったら・・文句言えねぇぇぇぇ!?・なぁぁ・・」(俺に気を使ってくれたのか、ま、まあ・・それなら、仕方ないよな・・う、嘘でも・・)
 腰を動かしてピストン運動しながら京太郎は、何故態々ちゃん付けと可愛いといったのかを話す、理由を聞いた純は自分の事を気遣った京太郎の行為を責める気にはなれず、だが嘘で可愛いといわれ少し悔しそうな表情をしていた。
「ふふ、拗ねた顔も可愛いですね純ちゃんは・・・」
 ズブッッッ・・ズブッッ・・ズブッッ
「へっ!?、ひゃぁぁぁ!?・・にゃ、にゃんれぇぇ!!お・・俺のひょうしょうわかるんらぁぁぁ!?」(お・・俺、前しか向いて無いのに・・)
 言葉に気を取られた純は膣内を襲う刺激に声を荒げる、だがその色は先ほどから徐々に変化を見せる痛みから快楽へと、そんな中でも純は疑問に感じていた何故、京太郎の位置から見えるのは後頭部だけのはずだから。
「なんでって・・鏡に写っているからですよ、気付きませんでしたか?」
「へっ・・かがみぃ?」(・・・あっ、本当だ・・)
 京太郎に指摘され正面を良く見た純の視界に飛び込んできたのは、間の抜けた表情をする自分と、そんな自分を後ろから貫き不思議そうな表情をしている京太郎の姿だった。
(俺なんて顔してんだ・・・あっ、京太郎って・・あ、あんな顔で・・って)「お、お前、いいい、何時から・・きじゅ・・いっ・・てたんら!?」
 焦って舌を噛み涙目になりながらも質問を続ける純、その問いに返ってきたのは。
「何時からも何も・・ここに泊まるときは常にこの部屋を・・使っていますから・・」
 行為に始める時はより前、つまり部屋に入った時には鏡の存在を知っていた発言に衝撃を受ける純、それが意味するのはつまり。
(さ、最初から・・か、かかか、顔見られて・・間の抜けた顔も、最初に貫かれて痛みを堪える顔ももぉぉ!?・・か、可愛いって言われて・・よ、喜ぶ顔も・・ぜ、全部!?)
 見られていないと思い、安心してやってしまっただらしの無い表情を、行為の最初から全て見られていた事を理解する純、それと同時に襲ってくるのは羞恥心と絶望感であった。
(くぅぅ、さ、最初から・・羞恥プレイを楽しもうって、京太郎のやつ・・ここを・・って・・この部屋のこの場所選んだのは俺だ・・)
 一瞬、京太郎を攻めたくなる純であったが、それが己のミスだと分かると、より強い絶望感を感じてしまう。
「どうしたんですか・・気持ちよくありませんかぁ?」
 そんな悩んだ表情をしている純を見て、まだ気持ちよくなれないのかと思い京太郎は速度を上げて突き上げる。
 ズブッッズブッッッズブッッッ
「ひゃぁぁぁ!?・・ふ、ふいうちはひ、ひきょ!!・・はぁぁぁ!?」(か・・かお・!?)
 一突きされるたびに今考えていた事など忘れ快楽に声を上げる純、だが直ぐにそれでまた恥ずかしい表情をしていると思うと慌てて片手で顔を覆い隠す。
「顔なんて隠して、折角のいい顔しているんですから・・・見せてくださいよ・・っと」
 京太郎は純が顔を覆い隠していた方の手首を掴むと、そのままその手を引っ張り後ろに伸ばさせる。
「う、うわぁぁ・・な、何するんだよ!?」「駄目ですよ・・」
 純は慌ててもう一方で顔を覆い隠そうとするが、そちらの手首も京太郎に捕まれ、もう一方と同じ様に後ろに引っ張られた。
「うわぁぁぁぁ!!、も、もう見るな・・見るんじゃねぇぇぇぇぇ!?」
 恥ずかしさのあまり頭を振り回しながら、奇声に近い悲鳴を上げながら顔を真っ赤にして叫んでいた、そんな純を見て京太郎も掴んでいた手首を離し純に問いかけた。
「・・・純さんは、そんなにしている時の顔を俺に見られるのが嫌ですか?」「・・・えっ?」
 時が止まる、純が頭を止めて正面を見ると、寂しそうな表情で自分を見る京太郎の顔が映りこんでいて、それを確認した次の瞬間。
「そんなに嫌なら・・・目瞑りましょうか?」
 京太郎の気遣いに、恥ずかしさで混乱していた純の頭は、一気に冷静さを取り戻した。
(な、何してんだよ俺は・・そう言う事しているんだから、見られるのも当然だろう、その程度も・・覚悟していなかったのかよ、それなのに京太郎はそんな俺に気遣って・・ば、馬鹿野郎!)
 自分が今何をしているのかを改めて考え、純は思い知る、己の覚悟の甘さを、そして思い知ったからこそ、純が行動に移る。
「なぁ、京太郎・・・」
「気にしないで下さい、純さんが・・恋人が嫌がる事はしたくありませんから」
 鏡越しに見る京太郎の笑み、少し寂しそうに見えたが、それでも自分に向けられた優しさを感じ、喜びを覚えてします純。
(だ、駄目だ駄目だ)「ち、違うんだ、そのさっき・・・手で顔を隠したり、頭を思いっきり振ったり、叫んだのは・・・か、感じている顔や、その間の抜けた顔を、お前に見せたってお、思うと・・つい・・」
 余計な考えを振り払い、純は先ほどの行動を取ってしまった理由を話そうとするが、最後の最後でつまってしまう、京太郎は何と無く言いたいことを理解できた様子で確認の為に訊ねる。
「つまりは・・恥ずかしくて、ついやってしまったと?」
「あ、ああ・・・そうだよ、けどそう言う事しているんだから見られて当たり前なのに、は、恥ずかしくて・・ついな・・」(こ、こんな事・・呆れられるかな?)
 鏡から顔を逸らして恥ずかしそうに答える純、答え終えた後で京太郎がどんな表情をしているかが気になり、ちらりと横目で鏡を見つめる純、そこに映っていたのは下を向いて肩を震わせる京太郎の姿。
「恥ずかしさのあまり・・・顔を覆い隠すのは・・まだしも、頭を振り回したんですか・・・ま、まったく・・」
 肩と同じく震える声で、ぽつりぽつりと言葉を漏らす京太郎であったが、最後に口を押さえて黙り込んでしまう。
(どうした・・も、もしかして怒っているのか、余計な事で折角の気分が台無しにされたから、ど、どうしよう『面倒だから』って理由で止められたら・・いや、こ、行為位なら良いけど、付き合う事自体をや、止めたいって言われたら・・)
 京太郎を怒らせたと思った純は、黙り込んだ京太郎の次の言葉を想像する、それは最悪の中でも特に最悪なもので、想像しただけで純の顔を血の気が失せる。
(あ、謝れば・・ゆ、許してくれるかな・・京太郎は優しいし、で、でも・・い、いや、諦めるな・・よ、よし)「あ、あのよう・・へ、変な行動とって・・わ、わるか」
 想像のような最悪な結果を避けようと、純がすぐさま謝ろうとした、瞬間、京太郎は口に当てていた手を離し顔を上げた、そして。
「ふふふ・・はははは」
「へっ・・きょ、京太郎・・な、なんで・・笑って・・へっ、お、怒っていたんじゃ・・えっ・・?」
 予想とは余りに違う、真逆と言ってもいいほどの京太郎の反応に、戸惑うのではなく混乱してしまい、鏡と京太郎の顔を交互に見比べる純。
「えっ・・ふふ、何を怒るんですか?」
「いや、その、だから・・あ、ああいう反応をする女は面倒で嫌かなって・・って、人が滅茶苦茶心配していたのに、い、何時まで笑っている気だよ!?」
 京太郎の疑問に答えようとした純だが、その間も笑っている京太郎を見て、妙にムカついたのか文句を言いながら京太郎を恨めしそうに睨み付ける。
「ああ、すみません・・つい・・」
「な、なんだよ・・そんなにおかしいかよ、俺がは、恥ずかしがっているのがよ・・、くそ・・こ、これじゃ・・心配していた俺が馬鹿みたいじゃねえかよ・」
 声に出して笑うのは止めた京太郎だが、謝る中でもやはり顔には笑みを浮かべており、それを見た純は悔しそうに言葉を漏らしながら京太郎から視線を逸らす。
「ふぅぅ・・ごめんな純、確かに少しおかしかったのはあるけど・・笑っちゃったのはそれだけが原因じゃないから・・」
「な、なんだよ、じゃあ、何がげ・・んいん・・だって・・」
 謝って笑っていた訳を話そうとする京太郎に、よほど腹が立ったのか文句を口走る、が頭に何か暖かい感触を感じて、ゆっくりと視線を鏡に戻す、すると先ほどとはまた違う優しげな笑みを浮かべる京太郎が映っていた。
「だって・・・そんな風に恥ずかしがる純が、とっても可愛いって思えてさ・・」
「か、可愛いって・・ほ、本当か・・・本当にそれで笑っていたのかよ!?」
 可愛いの、その一言で怒りなど吹き飛ぶ純、だが悲しいかなそれを直ぐに信じる気にはなれなかった。
「はい、それとさ、衣の話を聞く限りは・・・純って衣のお父さんって感じがしていたから、ああ・・そんな人が俺の前では女性としての部分を見せてくれているんだって思ったら・・嬉しくなって・・つい」
「う、ううう、嬉しいのか、あ、あんな態度を取る、おおお、女が!?」(お、俺は何言っているんだ・・こ、こんなじゃ京太郎も・・)
 素直に喜べば良いものの悲しいかな、それができる程純は女性として褒められた経験が無く、信じたい言葉とは裏腹な言葉が口から出てしまう、そして心配そうに京太郎に視線を向ける純、だが。
「はい、だって・・あんな純が見られるのって、恋人の特権でしょ?」
 京太郎は気にする風も無く・・いや、寧ろ嬉しそうに恋人である事を自慢するようなそんな笑みを浮かべていた。
(よ、良かった・・怒ったり呆れたりしてないみたいだ、で、でも・・恋人の特権か、う、うんそうだよな・・恋人でこう言うのをしているんだから仕方ないよな・・で、でも)「こ、恋人の特権ってのはわかるけどよ・・あんまり見るんじゃねえよ」
 恋人の特権と言う言葉に喜びを感じ、自身を納得させようとする純あったが、恥らう気持ちは健在で、文句の様な言葉がつい口をついて出てしまうが。
「無理ですね」
「なぁ・・ううっ、お、俺の困った顔とか・・照れている顔とか、見て何が楽しいんだよ?」
 あまりにもあっさりと否定されてしまい、そのまま流す気にもなれずつい理由を訪ねてしまう純。
「何がって・・好きな人の色々な面を見るのって楽しいじゃないですか、それに知れば知るだけその人の事を愛せますから」
「ば、馬鹿なこと言っているんじゃねえよ・・そそ、それに本当に見られたくない顔だってあるだろうが!?」(こ、こいつ・・何あっさりと言ってくれているんだ・・け、けど・・)
 さも当たり前に笑顔で答える京太郎に、照れくさくなったのかつい乱暴な言葉を吐いてしまう純であったが、よく考えれば理解できなくもなかった。
「だから・・さっきも言いましたが、純が本当に嫌なら目を瞑りますよ・・いつでも言ってください・・」
(うっ、め、目を瞑ったら・・見えなくなるし、は、恥ずかしくも・・け、けど・・)
 先ほどもあった京太郎の提案、目を瞑って貰えば恥ずかしさは感じなくなる、だがそれと同時純の心に芽生える感情がある、それはもっと見て、もっと愛して欲しいと言う欲望。
「目・・瞑りましょうか?」
「へ、変な顔するかもしれないけど、それで嫌いになったとか言ったらな、殴るからな!」(俺って奴は・・素直に見てくれって言えばいいものを・・なんでこんな風に・・京太郎は怒ってないかな?)
 結果的に欲望が勝ったものの、恥ずかしさからつい強い口調で脅しとも取れる己の発言に、素直になりきれない自分に少し嫌気を覚えながら、心配そうに京太郎を見る純、しかし。
「言いませんよ・・それに・・さっきから色々な純を見て、より好きになっていますから」
 嫌そうな表情など微塵も見せず優しく微笑んだ京太郎は、告白を受けて時よりも好きになっている事を告げる。
(きょ、京太郎の奴・・恥ずかしげも無く・・よ、よし)「見たければみろよ、け、けど見るなら今以上好きにならなかったら承知しないからな!」
「もちろん好きなりますよ・・だから、もっと色々な表情を見せてくださいね」
 京太郎の言葉に触発された純は、見る事を認め勢いのままに己の欲望も口走る、それを聞いた京太郎は楽しそうな笑みを浮べる。
「もちろん好きになりますよ・・だからもっと、色々な表情を見せてくださいね・・」
「わ、わかった・・・こ、こいよ・・ごくっ・・」
 京太郎がゆっくりと腰を引きながらそう言うと、それが何を意味しているのか純も察すると、緊張で顔と体を強張らせて固唾を呑み来る衝撃に備える。
「もう少し力を抜いてください、可愛い純ちゃん」「なっ、またぁ!?」
 純の注意がそれて体の力を抜けた瞬間、京太郎はペニスで純の膣内を一番奥まで貫く。
 ズブッッ!
「ひぐぅぅぅぅ!!・・い、いきなり卑怯だぞ・・きょうたろろぉぉぉぉ!!」
「すみません、でもさっきの純、体に余計な力が入っていたもんで、ああでもしないと・・でも可愛いのは本当ですから」
 腰をゆっくりと動かしながら、先ほどの行動にでた理由を説明した京太郎は最後に笑顔でもう一度純の好きな言葉を呟いた。
「ま、まらぁ・・か、簡単に使いすぎだ!」(そ、そんなにいわれたら、落ち着く暇が無いだろうがぁぁ!)
 鼓動を高めた純は、口では文句だが表情はそう語ってはいない、やはり嬉しいのか口元は微妙に緩み、それに反するように膣内は京太郎のペニスを締め付ける。
「ふ~ん・・でも、嬉しそうな顔していますよ・・・それとこっちも喜んでいますよ!」
 ズブッッ!!ズブッッ!!
「か、きゃぉぉぉぉぉ!?・・なかぁぁぁぁぁぁ!?」
 表情と膣内を言葉とペニスで指摘されて、自分の感情が京太郎に丸分かりである事を知った純の感情に徐々に変化が生まれる。
(ば・・ばれているなら・・も、もう・・我慢しなくても・・いいかなぁ)「あひゃぁぁぁぁぁぁ!?・・あっぱっ・・くぅぅぅぅぅされるぅぅぅ!!」
 そんな事を考えている間にも京太郎は待ってはくれず、純は徐々に快楽に侵食されてゆき、漏れるのも文句から甘い声に変わり始める。
「純、凄く気持ち良さそうな顔しているぞ、ほら・・鏡を見てごらん」
(かがみぃ・・・うわぁぁ・・)「えっちぃぃぃ!!・・かおしてるぅぅ・・きょうたろうは・・こんなかおの・・お、おれはき、きらいじゃないかぁぁぁ!?」
 京太郎に指摘されて鏡を見る純、鏡などあまり見ながらそこに映っていたのは今まで見た事も無い快楽に崩れる自分の顔であり、少し不安を覚えたのかそんな問いが口から零れる純。
「嫌いだなんて・・好きに決まっているじゃないですか、俺の言葉で・・俺のペニスで感じてくれているんですから、それに感じている顔も可愛いですから」
「か、かわいいとかぁぁぁぁ!!・・そ、そういう・・うれしいこというなよぉぉぉ!!」
 京太郎の褒め言葉に照れも無く、いや照れは有るものの先ほどとは純の反応は明らかに違っていた、誰が見ても分かるほどに。
「そうか・・嬉しいか、そういう素直な純も可愛いぞ・・」
「すなおなおれもってぇぇぇ!!そんな・・そんなうれしこというなよぉぉぉぉ!!・・お、おかしくなるだろうぅぅぅ!!」
 素直なところを褒められた純は、少し戸惑いながら歓喜に体を膣内を震わせ、感じるままに声を上げる。
「はぁぁはぁ・・良いんですよ、おかしくなっても・・・もっと気持ちよくなってゆく、純の顔を見せてくれぇぇ!!」
 ズブッッッッ!!ズブッッッッ!!ズブッッッッ!!
「ひぐぅぅぅぅ!!きょうたろうのおっきいのぁぁぁぁ!!おれのなかであばれているぅぅぅぅぅ!!」
 純の色んな表情に見るため速度を速めてペニスで純の膣内を突き上げる京太郎、その狙い通り純の表情はどんどんと快楽の色が濃さを増してゆく、膣内も同じ様に締め付けが強くなっていた。
「当たり前だろう、純のあんな表情とこんな締め付けられた・・興奮して・・気持ちよくなって大きくならないわけないだろう!」
「これかきょうたろうぁぁ・・よろこんれるしょうこなんらぁぁ!、くぅぅ・・らめら・・そんなうれひぃぃ・・こと・・いわれたらぁぁ、よふぇいきもちよふなっひまふぅぅ!!」
 自分が京太郎を喜ばせている証拠を文字通り突きつけられた純、僅か張り抗っていた意識も快楽に塗りつぶされてゆく。
「ひょうたろうぅぅ・・も、もうぅ・・おれぇぇ・・」
 廻らない呂律で己の限界が迫っている事を告げる、しかしその目には自分だけが達していいのかと言う迷いの色が僅かばかり見受けられた、そんな純を見て京太郎は笑う、だがその顔に余裕は無い、なぜなら。
「ああ、俺も限界だから・・だから純も俺と一緒にイって、その顔をしっかり見せてくれ・・」
「う、うん・・わらっら・・みれろよぉ、お、おれのいふかおぉぉぉぉ!!」 
 純の膣内で締め付けられていた京太郎も絶頂は近く、それを聞いた純の目が光り鏡に顔を向けた、すると京太郎は少し腰を引き、そして。
「ああ・・見せてくれ純!」
 そう言うと京太郎は純を快楽の頂点に導くため、勢いをつけて一気にペニスで純の膣内を突き上げた。
 ズブッッッッッッッッ!!
「みられなからぁぁぁぁいぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」
 我慢する必要も無くなった純は、鏡に自分の顔を映しながら感じるままに一気に絶頂に達し、その大きな快楽に体を大きく震わせ、膣内は愛おしい者をより気持ちよくさせんとぎゅっと締め付けて、京太郎を絶頂に導く。
「くっっっ!俺もイクぞ!!」
 ドクゥゥゥゥン!!ドクゥゥゥゥン!!ドクゥゥゥゥン!!
「あふっ!?なんらぁこれぇぇぇえ!?はらんなかやふぁれるぅぅぅぅぅ!!」
 膣内に吐き出される精液の熱さに声を上げ、それによって与えられる快楽にさら身を震わせる純、快楽に染まる顔は何時もの凛々しさは影を潜め、だらしない雌のモノへと変化していた。
「くぅぅぅ!凄くエッチな顔しているぞ、純!」
 ドクゥゥゥゥン!!ドクゥゥゥゥゥゥン!!ドクゥゥゥゥン!!
「らぇっふぇぇぇぇ!!ひょうはろうはひもひよふさせふふぁらぁぁ!!えっふぃなほはふぃらふぃぃ!?」
 精液に意識まで塗りつぶされそうになる中で聞こえた京太郎の声に、呂律が回らない中で心配そうな言葉を叫ぶ純、だが心配する意識に反し純の体は更に快楽を得ようと京太郎のペニスを締め付ける。
「くっっ・・いいや、そんな顔の純ちゃんも可愛いなって、思ってさ・・」
 今日何度目かの『可愛い』と言う言葉、しかし今までとは少し状況が違った。
「ひっ・・ひっま!かふぁひひとふあぁいっふあららめぇぇぇぇぇ!!」
 京太郎の言葉を意識した瞬間、僅かばかり残っていた純の理性が完全快楽に飲み込まれ、もはや純の中に抗うものは何も無く、より恋人を喜ばせるために、より恋人から快楽を与えてもらうために、純の膣内は更に京太郎のペニスを締め付けて射精を促す。
「くっっ、これが最後だぁぁぁ!」
 ドクゥゥゥゥゥゥン!!ドクゥゥゥゥゥゥン!!
「まらぁひふぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」
 大好きな相手に褒めてもらえたと言う喜びを耳で感じ、大好きな相手の気持ちよくした証拠である精液を膣内で感じ、快楽に意識を持っていかれた純は体を仰け反らせ。
 ぷしゃぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・
「・うっ・・れれ・・るぅ・・・」
 股間から透明な液体を噴出したかと思うと、今度は純の体から一気に力が抜けた。
「おっと・・大丈夫か純・・純?」
 純が倒れこまないように慌てて抱え込む京太郎は、純に呼びかけてみるが、返事も反応も返ってこなかった。
「純・・?」「はぁはぁ・・はぁ・・はぁ・・」
 京太郎が顔を覗き込んでもう一度呼びかけてみるが、荒い息遣いだけが聞こえ何の反応も返ってこなかった、つまり。
「気を失っているのか・・う~ん、下手に起こさない方がいいよな、衣、智紀、悪いけど少し開けてくれるか」
「わかった」「うん」
 純を休ませようと考えた京太郎は、衣と智紀にベッドにスペースを作るように言うと、二人は素直にそれに従いスペースを開けた。
 後ろから抱きかかえたまま純をベッドに運ぶ京太郎、純をベッドにうつ伏せで寝かせると京太郎はペニスを引き抜く。
「うっ・・はぁ・・はぁ・・くっ、・・はぁはぁ・・あ・・あれか鏡が・・無い、俺は・・?」
 股間が刺激されて目が覚めたのか、荒い息遣いのまま前を見た純は、そこあると思っていた鏡が無くて首を傾げる。
「あっ、目を覚ましちゃいましたか、すみません・・少し休んでもらおうとしたんですが?」
「はぁはぁ・・きょうたろう・・あ、あれ・・はぁ・・はぁ・・う、動けねえ・・うっ、それに股間から・・あふっ!」
 京太郎の声のする方に体を向けようとする純、しかし絶頂の余韻で上手く体に力が入らず、全身をもぞもぞと動かそうとすると膣内から精液が逆流してきた。
「あれだけ派手に達したんですから無茶しないで下さい、仰向けにしますか、それとも座りますか?」
「えっ、あっ、悪い・・はぁぁ、座らせてくれ」
 京太郎は無茶をしないように釘をさすと、京太郎は体勢だけ聞いて純の体を持ち上げて座らせる。
「あ、ありがとうな、京太郎」
「どういたしまして、ところで体は大丈夫ですか・・痛いところとかありませんか?」
「えっ・・ああ、うん・・なんか全身がだるいけど、大丈夫だろう・・って言うか、これって京太郎の精液だよな、つまり俺・・本当に京太郎と」
 全身に気だるさと疲労を覚える純、しかしそれはどこか幸せなもので、股間に手を伸ばすと膣内から逆流してきた京太郎の精液を指で拭う事が出来、それを体験が夢で無い事を確信する。
「はい、俺と純は恋人になって・・情交を交わしたんですよ・・」
「そ、そうだよな・・あ、あそこで・・俺と京太郎は・・・す、凄かった、なんか色々と気持ちよくなりすぎて、最後は頭真っ白になって・・・つぅぅ!?」
 京太郎から情交と言う言葉を聞かされ、純は先ほどまで使用していた鏡の前に目をやると、だんだん最中の記憶が鮮明になってきたのか、最後に漏らして気を失った事までも、慌てて自分の足についていた液隊を拭い臭いを確かめる純。
「えっ~と、どうかしたか純・・あっ、もしかして最後に・」
「ち、違うぞ、あれはしょ・・ぅぅ、おしっこじゃないからな、漏らしてないからな、に、臭いもしてないんだからな、ほ、ほら・・あれだなんていうんだ、えっ~と・・」
 純は京太郎に何かを指摘される前に、顔を真っ赤にしながら快楽のあまり失禁した訳ではない事をわかってもらうために、必死に説明しようとするが、上手く言葉が思い出せずにつまってしまう。
「確かに臭いはしない、可能性敵には潮のほうが高い」「うん、つまり漏らしたではなく噴いたというほうが正しいな」
「うんうん、そうだ潮だ、潮・・智紀と衣言う通り・・って、智紀、衣!?」
 隣から聞こえてきた声に二度か頷いた純は頷いて話を続けようとするが、その声の主に気付くと話を止め驚いた様子で振り向いた。
「どうしたのだ、純?」「どうかした・・?」
(い、居るに決まっているんだろ・・智紀は俺の前にしていたし、衣は俺に順番譲ってくれたんだから・・で、でも俺が衣や智紀のしているとこ見ていたみたいに・・衣や智紀も・・)
 存在を失念していたなどと言える訳も無く黙り込んでします純、頭に過るのは痴態の数々と、それをどれほど見られたかと言う心配であった。
「もしかして・・まだ意識がはっきりしないのか?」「頭がぼうっとしているなら休んだ方が良い」
「えっ・・いや、まあまだ疲れはあるけど・・平気だ、うん・・」
 反応の無い純を心配そうに覗き込む衣と智紀に、直ぐに返事を返して大丈夫な事を示す純、事実それほど頭がぼうっとしている訳ではない、むしろ考えて悩むほどには頭は動いていた。
(見られていたよな・・当然、でも・・何処まで見られたんだ・・たぶん全部だろうな)「な、なあ衣、智紀、そのよ・・俺が京太郎と情交しているところって・・しっかりと見ていたか?」
 確かめるのも恥ずかしい純だが、確かめないで考え続けるのも性格的に出来ず、思い切って衣と智紀に訊ねてみた。
「当然だ、可愛いといわれて戸惑うところや純の顔が快楽に染まるところ、最後の潮を噴くのもしっかりとこの目に焼き付けたぞ、途中気まずくなった時はどうなるかと思ったが、杞憂であったな」
「私も、純も京太郎も気持ち良さそうで、幸せそうだった・・私もあんな風になっていたのかなって思うと、体がまた熱く・・それに純の意外な・・可愛い一面も見られた・・」
「うっ・・や、やっぱり・・潮噴くところもちゃんと・・見られていたか・・はぁぁぁぁ」
 可愛いと言う言葉にも少し引っかかりを覚えた純だが、やはりそれよりも潮を噴いた場面をばっちり見られていた事の方が気になって、長い溜め息をついた。
「どうした純・・それほど潮を噴くのを見られたのが気になるのか?」
「あ、当たり前だろう・・って言うか、ひ、引いただろう・・衣も智紀も・・」
 友達とは言え、初体験で潮噴きをしたら倦厭されるのではないかと心配する純、しかし。
「何故引く必要がある、驚いたかと聞かれれば驚いたが・・」
「私も・・初めて生で見たからびっくりはした・・・けど、そこまで気持ちよかったのかと思っただけで引く事は無い・・」
「そ、そうなのか?」
 衣と智紀はただ驚くと同時に感心しているだけで、特に倦厭するような様子も無く、質問をした純が驚く結果となった。
「そうだ、恋しい者との情交で想いが弾け、快楽に身を焦がすは自然の理だ、感じすぎて色々となる事はあるだろうが・・だがそれは些細なことだ、気にするでないぞ純」
「私もそう思う・・あの感覚は凄すぎる、色々なモノが噴出すような・・潮を噴くのは個人の体質的なものだと思う・・・」
 楽しげに語る衣と、話しながら思い出したのかブルっと体を震わせる智紀。
「体質的なものか・・なら仕方ないよな」(よ、よかった・・衣と智紀が引いてなくて、引かれていたら流石に凹むからな・・)
 二人の話を聞き納得してゆくにつれ純の表情から不安の色が無くなる、しかし。
「うん、京太郎も潮位気にしないだろうかな、なぁ京太郎?」
(そ、そういえば、京太郎が潮を噴く女が嫌じゃないって決まっているわけじゃ、ど、どうする、まだお漏らしの方が可愛げあるとか、あ、あるいは・・どっちも嫌とかだったら、た、確かさっき最後に・・何か言おうとしていたよな・・)
 衣の言葉で純の緊張感は一気に最高まで持っていかれる、ようやく安心を手に入れたと思ったら一転、再び不安に叩き落され悪い考えばかりが浮び、だが出来ることも無くただ京太郎の言葉に耳を傾けていた。
「えっ・・ああ、その・・」
「な、なな、なんだよ・・やっぱりき、汚いと思っているのか・・い、言いたきゃ言えよ!?」
 何か言い辛そうにしている京太郎に、強めの口調ではっきりするように言う純、しかしそれが強がりである事は、心や体と同じく震える声で周囲にはバレバレであった、そして京太郎もそれを見抜くと、迷い無く純を後ろから抱きしめた。
「違うぞ純・・俺は純が俺との情交で潮を噴くまで感じてくれて嬉しく思ったぞ」
「う、嘘だろ・・じゃあ、なんでさっき・・」
 信じられないといった感じの純に、京太郎は苦笑いを浮かべながら答えた。
「だって・・純が滅茶苦茶気にしているみたいだから、喜んで良いものかどうか迷ってさ・・恥ずかしい思いさせちゃったのは事実だからな」
「うっ、つまり・・京太郎は嫌じゃないんだな、俺が潮を噴く女でも?」(あんまり言うと鬱陶しいかな・・)
 しつこくすると嫌われるかもと不安を抱きながらも、どうしても京太郎からの一言が欲しくなり、つい問うとしまう純、そんな純の気持ちもわかるのか京太郎は嫌な顔もせずに答えた。
「純が潮を噴こうが噴くまいが、俺が純を好きな事には変わりありませんよ、だからそんなに気にしないでください」
「京太郎、そうだな・・京太郎が好きで居てくれるなら、この癖もそんなに悪くなって思えるぜ・・ありがとうな京太郎」
 再びかけられた優しい言葉に、全ての不安が吹き飛び安心した純は満足気な笑みで京太郎に答えるのであった。
「なぁ、言ったとおりであろう・・純」
「衣・・うん、ありがとうな、それと余計な心配掛けて悪かったな・・智紀も」
 目の前で嬉しそうに笑ってくれている衣を見て、横に居る智紀にも一緒に心配かけてしまったことを謝る純。
「気にしていない・・嫌われたと不安に思うのは仕方ない事・・」「その通りだ、不安や心配は恋に付き物だからな・・だが京太郎ならば、それを吹き飛ばしてくれるがな」
「ああ、今さっき充分思い知ったよ・・・はぁぁぁぁ・・・うっ・・」(また・・精液が・・)
 自分達の恋人が優しいことを確認しあいながら、張り詰めていた気が抜けた純は大きく息をつくと、体も緊張が解けたのか、膣内から精液が流れ出るのを感じる。
「どうした、純・・まだ気になる事でもあるのか?」
(下手に何かいうよりは・・正直に言ったほうが良いか)「その・・京太郎の・・せ、精液が溢れてきて・・」
 誤魔化そうとして散々な結果にあった為、少し恥ずかしそうにしながらも正直に話す純。
「そうか・・確かに京太郎の射精は量の濃さも・・熱さも・・すべてが凄いからな・・・」
「確かに・・・満たされて余るほどだった・・膣内も体も・・頭も全部真っ白になるみたいで・・凄かった」
 京太郎の精液を膣内で受けた感覚を、頬を染めうっとりとした表情で考え深げで語る衣と智紀。
「うんうん、だよな・・そんなのを四回もできるってどんだけ・・」
「四回?、純、何を終わった様な事を言っているんだ、京太郎はまだできるぞ・・」
 京太郎の精力に感心し頷きながら漏らした純の言葉に、衣は首をかしげて疑問を呈した。
「えっ・・いや、さすがに・・もう・・」
「・・なぁ!?」
「えっ・・いいっ!?」
 衣の言葉の否定しようとした純であったが、京太郎を見た智紀が驚きの声を上げた為、否定するのを止めて振り返り驚いて固まる、二人が見ているのはもちろん京太郎の顔ではなく、もっと下にある股間で一際自己主張しているモノであった。
「きょ、京太郎・・そ、それって・・」(な、なんでまだ・・大きいままなんだよ!?)
「・・す・・ごい・・」(四回も射精したら小さくなるって・・思っていたけど、もしかして絶倫?)
「えっ~と、衣の言う通りで・・四回じゃ、ちょっと治まらないかなって・・」
 唖然とした純と智紀を見て、京太郎はどう言ったものかわからずただ苦笑いを浮かべるのみであった。
「衣の言った通りであろう、純も智紀も京太郎を侮りすぎだ」
「いや・・四回でも充分に・・いや、まあ・・凄いな」(いったい・・後どれ位できるんだ?)
「認める、ぐぅの音も出ない・・」(・・侮っているつもりなんてなかった、ただ・・京太郎は私の予想を上回る人物なのは確か・・いったい後何回位できるんだろうか・・)
 別に侮っていたわけではない純と智紀、だが京太郎の精力を目の当たりにした状態では言葉が出ず、ただ感心すると同時に京太郎が後何回できるのかと言う疑問だけが頭の中を駆け巡るのだった。
「分かればよい・・さて京太郎、さきほどは純に譲ったが・・次こそは衣の番だぞ」
 そんな純と智紀の気持ちなど知るよしも無い衣は、ただ二人に認めさせたことに満足気な笑みを浮べ、気分よく京太郎に自分の番を主張した。
「もちろん、わかっているよ・・けど、その前に綺麗にした方が良いかな・・これ」
 京太郎が衣に応えつつも視線を下に向けると、衣だけではなく智樹や純もそれに釣られ京太郎の視線の先に注目する、そこにあるのは二度の行為で血と愛液と精液に染まった京太郎のペニスであった。
「確かに、智紀と純と情交の証が・・沢山でベタベタしているな・・」
(あれが・・俺が京太郎とあ、愛し合った証・・い、いや俺だけじゃなくて、智紀の分も・・け、けど、残っているのはほとんど俺のか、こ、衣の奴あんなまじまじと見て・・なんか恥ずかしいな)
(純と京太郎の情交の名残・・少しは私の分もあるかな、まあそれはどちらでも良い、問題は綺麗にすると言う京太郎の言葉、あれを綺麗にすると言う事はつまり・・あ、あれを・・し、したいけど・・駄目今は衣の番・・)
 感心して色々なモノに塗れたペニスを見つめる衣と、まるで情交そのモノを見られているような錯覚に陥り照れる純、そして綺麗にするという言葉から衣に聞いた口を使った掃除を連想し、してみたいと言う欲求に駆られるも衣の番だと心に言い聞かせて我慢しようとする智紀。
「ああ、このままじゃ少しし辛いかなって・・今拭くからちょっと待っていてくれ」
「それならば衣が・」「ふ、拭く位なら私が・・あっ・・」
 京太郎の言葉に衣だけではなく、したいしたいと沸々と気持ちを滾らせて智紀も思わず声を上げてしまうも、その直後自分が何を口走ったかに気付き慌てて口を押さえるが、時すでに遅く。
「おお、そう言えば智紀もしたいと言っていたな、あの時は体力的に無理だったが・・回復したのならばするか?」
「えっ・・で、でも、衣も純が終わるのを待っていた・・今は衣の番だから・・」
 智紀の言葉で、智紀がしたがっていたのを思い出した衣は直ぐにお掃除フェラの権利を譲ろうとするが、衣の番を奪う気にもなれない智紀は断ろうとするが。
「純に順番を譲ったのは衣の勝手だ、それに・・譲った理由は純が初めてだったからだからな、智紀も・・ふぇらちおは初体験であろう、だから今回は特別だ」
(初めてだから特別・・今回だけは良いのかな・・)「ほ、本当に良いの衣?」
 特別、その言葉で智紀の気持ちも揺らぎ、そのまま訊ねてしまう。
「無論だ、ただしふぇらちおだけだぞ、次に京太郎のおちんちんを受け入れるのは衣だからな」
「わかっている・・安心して、その京太郎は・・するのは私で良い?」
 にやりと笑いながら釘を刺す衣に対して、智紀は笑顔で頷きながら、京太郎に掃除をするのが自分でも良いのかを確かめる。
「俺は良いって言うか、してくれるのは嬉しいけど・・良いのか、その・・かなり凄いから・・無理しなくても良いんだぞ?」
 汚れ具合を見て初めて経験する智紀にさせるのに躊躇する京太郎であったが、智紀は首を横に振る。
「うんん・・無理じゃない、綺麗にしたい・・そして出来れば気持ちよくなって欲しいから・・だからお願い・・させて欲しい」
 真剣な目で頼み込んでくる智紀、京太郎もそこまでされて断る理由など無く。
「わかった、こちらこそ頼めるか智紀」
「うん、しっかりと綺麗にさせてもらう・・それじゃあ京太郎、ベッドに座って・・足を外に向けて・・」
「ああ・・こうだな」
 短い返事をしながら、京太郎は智紀の指示に従い足を外に向けてベッドの淵に腰掛けた。
(と、智紀の奴凄いな、あ・・あんな凄いのをく、口で綺麗にするのかよ・・は、初めてだろう当然!?、初めてなのにその・・自分のでも無いのがついたモノをな、舐め取るって・・あ、あれには俺の・・そ、そうだ俺の!?)
「と、とととと、智紀、良いのか・・そ、それって、かなり俺のがついているぞ・・」
 座る京太郎を見ながら、今から行われるであろう行為を想像した純は、京太郎のペニスについているモノの多くが自分のモノであることを思い出し慌てふためき、行為を行う智紀に訊ねた。
「元から、衣のした後でする気だったから・・・別に気にならない」
「い、いや、けどな・・その、お、俺は、その・・潮噴いただろう・・」
 自分のモノでは無いモノを舐め取る事を気にした風も無い智紀に、潮も気にしていないのかを訊ねる純であったが智紀の答えは変わらず。
「特に気にしていない、それに潮を噴いたと言っても挿入状態だったから、ほとんど掛かっていないと思う」
「うっ・・た、確かに、け、けどな・・」
 逆に納得させられてしまい、それでも舐め取られるのが恥ずかしいのか何とか反論しようとするも。
「もしかして・・純もお掃除フェラをしたい?」
「えっ、い、いや・・俺はそんなフェラなんてしたく・・・京太郎だって、俺にされても嬉しく無いだろう!?」(さ、さすがに舐めるのはな・・)
 そこまで止められる事を不思議に思った智紀に、逆に聞かれてしまい慌てて否定しようとする純であったが、したく無いとは言い切れず、だが汚れている性器を舐めると言う行為に躊躇する面もあり、仕方なく京太郎に話を降るが。
「いや・・純がしてくれるなら嬉しいけど・・」
「なぁ!?」(う、嬉しいって・・お、俺が・・あ、あれを・・舐めたら京太郎はう、嬉しいのか!?)
 予期せぬ京太郎の答えに、自分がフェラチオをしている場面を思い浮かべて頬を染める純。
「でも・・嫌なら無理してまでして欲しいとは思わないぞ、恋人には嫌な思いはなるべくさせたくないから・・」
「ま、まあ・・そうだな嫌なら無理するのはな・・」(い、嫌じゃなきゃ・・して欲しいのか・・やっぱり、したら京太郎は喜んでくれるのか、俺が・・京太郎を・・)
 京太郎の補足する言葉を聞き返事をするが、純の頭は既にフェラチオの事でいっぱいになって、多少あった嫌悪感も恋人を自分の口で喜ばせられるという魅力の前では霞、流されそうになったのだが。
「純も決意ができたらさせてもらえば良い、私は先にさせてもらう・・」
(と、智紀・・そう言えば智紀が先にしたいって言っていたよな、それに衣から譲って貰ったのって智紀だよな・・だったら、ここで俺がしたいって言っても・・邪魔するのも)「あっ、ああ・・そうだな・・」
 自分より先に自分より強く、やる気を前面に押し出した智紀の前では、流石に欲を出すのも気が引けた純は素直に引き下がる。
「・・京太郎・・そろそろはじめて良い?」
「ああ、待たせて・・ごめん」
「気にしていない、元々純に訊ねたのは私だから・・だから京太郎も気にしない」
 待たせたことを謝る京太郎に、智紀は首を横に振って否定した。
「・・そうか、じゃあ・・お願いできるかな」
「任せて・・と言っても初めてだから衣の様にはいかないと思う、でも・・頑張るから、だから私の口で・・気持ちよくなって欲しい・・」(・・もしも京太郎が喜んでくれたら・・)
 京太郎にお願いされやる気を更に掻きたてられた智紀は、初めての行為に少し自信の無い様子ではあったものの、気合とやる気、そして想像力だけは充分で、京太郎が気持ちよくなった姿を思い浮かべ・・口元に笑みを浮かべていた。
(智紀の奴・・やる気充分だな、まあ・・そりゃそうか、あんな風に頼まれたら・・俺だって・・、きょ、京太郎も・・俺がするって言ったらあんな風にお願いして・・)
 京太郎と智紀のやり取りを見ていた純は、智紀と同じ言葉を自分にむけて言われた場合を思い浮かべ心臓が大きく脈打つのを感じた。
(す・・凄いな、でも・・本当に向けられたらもっと・・・って、妄想している場合じゃないよな、でもお願いは俺がしたいって言わないと、で・・でも言える状態じゃないし、それに次は衣だから・・できるとしてもその次・・・うん?)
 最初からフェラチオをやる気だった智紀もそうだが、一度順番を譲ってもらった衣の時も割り込む気がしない純は、次に自分の順番を想像した時、ある事に気付く。
(京太郎はもう四回射精しているよな、智紀と衣が一回ずつだとしても次の俺の番でな、七回目!?・・さ、さすがに・・それは、いや・・でも・・)
 純は侮ってなどいない、既に自分の予想を上回っているのだから当然か、だがだからこそ分からない次に自分の番が廻ってくるのか、純は廻ってこない可能性を高く感じていたが、衣の言葉が頭の隅に引っかかっていた。
(これ以上考えてもな・・・でも、さすがに邪魔するのはな・・)「な、なぁ・・衣、こんなこと聞いても良いか分からないけどよ・・京太郎って何回位できるんだ?」
 既に自分が想像できる範囲では無く、考えるのを早々に放棄した純は、本人に聞くかとも思ったが、盛り上がっている京太郎と智紀を邪魔する気にはなれず、今はまだ暇そうで先ほど侮るなと言っていた衣に訊ねる。
「う~ん・・京太郎は絶倫だからな、六回から八回ほどと言ったところか・・」
「は、八回!?・・八回って、あ、あんなのが八回も続くのか?」(八回って、あ、あんなのが後、四回も続くのかよ・・幾等なんでも・・で、でも絶倫なら・・嫌、でもな・・)
 衣の口から聞こえてきたのは、純の予想を大きく上回る、いや飛び越える結果で信じる信じない以前に混乱しまくる純。
「俄かに信じ難くとも無理は無い、だが京太郎は凄いんだ・・まあ八回と言うは多いときの話で、無論・・そこまで回数が至らない場合もあるがな」
「まあ・・そりゃそうだよな・・」(六回って可能性もある・・いやその方が高いか、それでも充分凄いけど、でもそれだと後二回だから、つまり俺には・・廻ってこないか・・)
 八回よりも六回の方が納得の行く純、だが少ない方で考えて場合の自分に廻ってくる可能性の低さにがっくりと肩を落としうな垂れる。
(まあ・・仕方ないか、ああ言ったのは俺だしな、それにこれで恋人関係がどうにかなる訳でも無いから、幾等でもチャンスはあるだろう・・)
 何かと理由をつけて諦めようとする純、しかし喜んでほしいと思う気持ちと、好きな人を喜ばせたいという欲望はそう簡単に治まる、抑えられるものではない、故に。
「はぁぁ・・でも、俺もしたかったな・・」
 溜め息と共に心の声が漏れる、だが純は気付かない、と言うよりは想像すらしていない、自分が今何を言っているかなど、だから。
「したかったって・・フェラチオを?」
「はぁぁ、それ以外になにがあるんだよ、あんな態度とって、こんな事思うのはわがままに見えるかもしれないけどよ・・でも、やっぱり好きな人が喜んでくれるって聞くと・・してやりたくなるだろう・・」
 問いかける言葉に答える純、意識していない為かあまり恥ずかしそうにせず、ただ思い感じていることを口にした。
「わかる、確かに京太郎が喜んでくれるなら・・やる気が出る」
「だろう・・俺だって、京太郎を喜ばせたいって言うか、喜んで欲しいって気持ちがもある・・でも幾等やる気出しても回数はどうにもなら無いからな、はぁぁぁ・・譲ってくれとは言えないからな・・」
 同意してくれる声が嬉しかったのか、更に話し続ける純、だができないと言う事実を自らで再認識すると溜め息をついて、無理そうな願いを口にする。
「・・譲るのは無理・・」「わかっているよ・・そんなの・・言われなくても」
 あまりの予想通りの答えに、思わず苦笑しながら頷く純、しかし、話しかけた相手の言葉はそこで終わっていなかった。
「譲るのは無理だけど・・一緒にするなら・・」
「一緒にって、二人で京太郎のを舐めるのか、・・・ううっ、確かにそれなら俺も智紀も京太郎を喜ばせることができるか・・・い、いや、でも・・それだと俺はよくても・・その智紀や・・衣は・・」
 想像すらしていないかった案に、その光景を思い浮かべて頬を染めた純、それは自分も智紀も、そして京太郎も満足させられる名案に思えたが、自分は問題が無くても智紀と衣の気持ちを考えれば、直ぐに首を縦に振ることはできなかった。
「衣は問題ないぞ、二人一緒でなら・・時間もあまり変わらないだろうからな、それに京太郎を、恋しい相手を気持ちよくさせて、喜んで欲しいと言う気持ちはよく分かる・・京太郎も問題なかろう?」
「えっ・・ああ、って言うか、俺はしてもらう方だから・・純がそれで良いなら、問題ないぞ」
 そんな問題は不要とばかりにあっさり提案を肯定する衣、最後に京太郎にも意見を尋ねるが当然純が嫌がっていないのならば問題ないと改めて強調した。
「そ、そうか・・衣も京太郎も問題ないか・・って、えっ!?・・な、なんで・・二人が返事を・・って言うか、お、俺もしかして・・声に出ていたのか?」(って言うか、い、今話していたのが、衣でも京太郎でもないって事は・・つまり)
 ようやく純も、自分が頭で考えているだけではなく言葉にしていた事も気付き顔を上げる、それと同時に気付く今の返事をしたのが衣と京太郎であるのならば、今純が話している相手はそれ以外と言う事になる、つまりは。
「・・純・・もしかして私と話をしている・・つもりじゃなかった?」
 純の態度を不思議に思ったのか、智紀は疑問に感じたことを訊ねながら首を傾げた。
「うっ、そ、それは・・その、はぁぁ・・その通りだ・・」
「なるほど・・・道理で素直すぎると思った・・」
 言い逃れする気も起きなかったのか、純の素直な答えに疑問が解けてすっきりとした表情の智紀。
「わ、悪かったな・・どうせ俺は素直じゃねぇよ、・・・そ、それよりも智紀、京太郎のまだ綺麗になってないけど、お前なんでまだしてないんだよ?」
 恥ずかしさから話題を変えようと、純はちらりと視界の隅に入った、まだ汚れている京太郎のペニスを見て智紀のフェラチオに話題を逸らそうとするが。
「しようとしたら『八回』って純の声が聞こえたから何事かと思って中断したら、その少し後に『したかったな』って言うから、それで・・したかったのはフェラチオか否かを訊ねたら・」
「わ、わかった・・邪魔して悪かったな・・」(俺の責任か・・)
 淡々としていながら分かり易い智紀の説明を聞き、結果として更に自分を辱めることになった純は慌ててそれを止めて謝るが、智紀はゆっくりと首を左右に振る。
「それは良い、それよりも・・今は純に聞かなければならないことがある・・」
「な、なんだよ・・これ以上何が聞きたいんだ!?」(もう話すことは無いだろう・・あれが本音だって言ったんだし・・)
 智紀が何を聞こうとしているのか、皆目検討も付かず体と表情を強張らせる純、そして智紀の口がゆっくりと開いた。
「するの?、しないの?」
「なぁ!?」(するか・・しないかって、フェラチオをだよな・・ど、どうする・・)
 とても短く単純で主語も無い問いであったが、純は何を問われているのか直ぐに理解して考えようとするが。
「・・・したくないなら・・私は一人でするけど」「くぅぅ・・」
 熟考する時間は与えられず、智紀に直ぐに答えを出すように求められ戸惑っていると。
「純、純の気持ちはよくわかったから・・さっきも言ったけど、無理しなくても良いんだぞ」
「京太郎・・」(そうか・・京太郎もちゃんと返事していたんだから聞いているよな・・俺の本音、・・はは、何を躊躇しているんだ俺は・・もう隠すことも無いだろう)
 自分を気遣う恋しい人の言葉で、純は先ほどまで漏らしていた本音を聞かれていた事を思い出すと、悩んでいる事が馬鹿らしくなり、笑って智紀の問いに答えた。
「智紀、俺もするぞ・・良いよな?」
「純・・もちろん、駄目なら提案なんてしない」
 悩みを吹っ切った純の笑みを見て、智紀も満足そうな笑みを浮かべた。

 純はベッドから降りると智紀と一緒に、ベッドに腰掛けている京太郎のペニスが目の前に来るように床に腰を下ろす。
「あ・・改めて見ると、大きいな・・これが・・俺の膣内に・・はぁぁ」(こ、こんなに・・沢山、俺のが・・凄いにおいが・・)
「うん・・こんなに大きいのが、私の膣内で暴れて・・気持ちよくしてくれた・・、その証拠に純と私と京太郎の・・色々液隊でべとべとして、エッチな匂いが・・はぁぁ」
 改めて見る京太郎のペニスの大きさに驚く純と智紀、それと同時にペニスに纏わりつく、自分達の初めてを捧げ証の破瓜の血と愛液と精液の後を見て、その独特の雌と雄が交じり合った薫りを嗅いで艶かしい息を漏らす。
「あの・・確かめるのは良いんですけど、そのまま放って置かれると少し辛いんですが」
「へっ・・あっ、そ、そうだったな・・うん、そろそろ始めないとな、初めだから上手くいかないかも知れないから・・何か不味いところがあれば言えよな」(や、やばい・・匂いを嗅いでいたら、さっきの事思い出して意識が飛びかけた・・)
「うん・・直ぐにする、駄目なときは指摘してくれると良い、それと・・気持ちよくても・・教えて欲しい」(匂いに・・興奮している?、早く・・始めたい・・早く喜ばせたい)
 強い匂いにトリップしそうになる純と智紀、しかし京太郎の辛そうな声に我を取り戻し、直ぐに行為を始めることを告げるが、やはり初めてだからか少し感じていた不安も口にした。
「ああ、ちゃんと言うよ・・だから頼むな、純、智紀」
「ま、任せろ・・」「うん・・気持ちよくなって、京太郎」
 京太郎の顔を見上げながら微笑んだ純と智紀は、左右からそれぞれ舌を出しながら顔を近づけてゆき、そして。
 ぺろーーーーん・・ぺろーーーーん・・×2
 左右の動きを合わせるように、ペニスの根元からカリの部分までの汚れを舐め取る純と智紀。
「うん・・いいですよ、くぅ・・」
「ふぉーか・・」(よし・・最初はよかったみたいだな、しかし・・口の中べたべたで、嗅いでいる時より、強い臭いで・・味も変だし、これって京太郎の精液・・それとも俺か智紀のか?・・い、いや・・あんまり考えないでおくか・・)
「ふぅ・・わかった」(最初は特に困ってない・・問題はここから、それにしても匂いが凄い何か体が熱くなるような、それに味も・・ごくっ、喉に引っかかるような・・粘々してて、これが精液の・・いや私たちのも混ざった味?、まあどっちでもいい)
 まずは最初の一手でミスをしなかった事に安堵する純と智紀、初めて口にする味とそれに伴い口の中に広がる香りに少々戸惑いながらも、純は気恥ずかしさから、智紀は優先すべき事柄から、それぞれ意識を切り替えて次の行動に移る。
「純・・悪いけど、先っぽ貰う・・」「えっ・・さ、先っぽ?」
 智紀は突然そう宣言すると、戸惑う純を尻目に京太郎の亀頭を銜え込んでまだ手付かず、いや舌付かずの亀頭に残っている色々なモノを激しく舐め取る。
 ぺろぺろぺろぺろ
「くっっ・・と、智紀、良いぞ・・舌が亀頭を撫ぜているが・・分かる」
(やっぱり・・これで良いんだ・・)「ぷはぁ・・わかった、続ける」
 自分の考えが間違い出なかった事を確信し安心した智紀は、京太郎のペニスを更に綺麗に、そして京太郎を気持ちよくするべく更に続けようとする。
(と、智紀の奴・・凄いな、あ、あそこって・・おしっこも出るとこだろう、で、でも京太郎の奴気持ち良さそうだな・・って感心している場合か、お、俺も・・するんだろ、でも先っぽは智紀だよな、なら・・俺は・・)
 智紀の行為に感化されたのか、純も京太郎を気持ち良くさせようと思うが、亀頭の方は智紀が咥えている為に何もできないと判断すると、視線を下に向けて意を決する。
「お、俺もするぞ・・京太郎、痛かったら言えよな!」「へぇ!?」「んんっ!?」
 純も宣言をして口を開いたかと思えば、直ぐに京太郎の左の玉袋を銜え込む、その行動には突然感触を感じた京太郎だけではなく、亀頭に奉仕を続けている智紀も驚いた。
 れろれろ・・ぺろぺろ・・れろれろ・・
 塗れていた液体の一部は重力に従い下に垂れてきていて、それらは玉袋まで至っており、純は口に含みそれらを舐めて取りながら、舌先で弄ぶように玉を転がす、もちろん男性の弱点である事はわかっているので、なるべく優しくだが。
「そ、そこはぁぁ!、くっっっ・・はぁぁ、じゅ、純・・初めてなのに・・そこまで、それに上手いな・・あんまり強くされると、あれだけど・・ほどよくて気持ちいいぞ」
 初めてフェラチオをする、純にここまでされると思っていなかった京太郎は一瞬驚き体を硬直させたが、直ぐに純の見事な舌遣いに緊張は和らぎ感嘆の声を上げた。
「・・はぁぁ、・・空腹しのぎにアメとかよく舐めていたからな、玉上のも転がすのは得意だ・・」(よし・・大丈夫みたいだな、それなら・・もう一つの方も)
「・・まふぇられない・・」(私も・・京太郎を喜ばせる)
 褒められたことで自身の行動と舌遣いに自身が持てたのか、純は綺麗になった方を離してもう一方の玉袋を食え込む、それを見ていた智紀も対抗心に駆られ口の動きを再開させた。
 あむぅ・・あむぅ・・あむ・・ぺろぺろ、ぺろぺろぺろ・・ちゅぅぅぅ
「純・・くぅ、そこだけじゃなくて・・竿の部分・・そう・・良いぞ、智紀・・まだ尿道にも残っているから・・くぅぅ、そうだ・・吸い出してくれると気持ちいい、はぁぁ・・純も智紀も上手いな・・凄く気持ち良いぞ」
 上下から責めてくる純と智紀に、気持ちのよい場所やして欲しいことなどを告げ、それが叶うと京太郎は溜め息をついて、満足気な笑みで感じていることを素直に告げる、それはもちろん純にも智紀にもしっかり聞こえており。
(俺・・口で京太郎を喜ばせているんだな、なんだろう・・凄く嬉しいな、衣がフェラチオしたがるのも納得だな、こんなに嬉しいなら・・って、まだ終わって無いんだから気を抜いた駄目だろうが、さ、最後まで気をぬかずに・・ふふ)
 自分が京太郎を気持ち良くできていると言う事実に、幸せで胸が熱くなる感覚を覚えながらも、まだ行為が終わっていないので気を引き締め直し取り掛かろうとする純、しかしその嬉しさは簡単に抑えきれず、その口元からは笑みが零れていた。
(ああ、熱い、京太郎が喜んでくれている私と純の口で、私も喜ばせている、そう考えると胸が、体が、意識が熱くて溶けてしまいそう、でもまだ駄目、溶けるのは京太郎のおちんちんを綺麗にして、もっと喜んでもらって、それで)「・・あっ」
 京太郎の言葉で体を火照らせる智紀、それはとても幸せな熱さで、そのまま身を任せたくなるが、純と同じくまだ行為が終わっていないことを認識して続けようとする、
だがその後に続くであろう展開を考えた瞬間、ある事に気付いた智紀の動きは止まりペニスから口を離して小さな声を上げた。
「うん?」「どうした智紀、もしかして嫌に・・はならないか、疲れたか?」
 てっきり行為を続けるものだと思っていた純は驚いて同じく口を離して首を傾げる。
一方される側の京太郎も不思議そうに首を傾げる、一瞬臭いや味で嫌になったのかと想像するが、それならばもっと早く離しているはずだと思いその考えを捨て、別の理由を考えるが、智紀はそれに対して首を横に振る。
「違う、嫌になって無いし疲れてもない・・ただ、このまま位置関係で続けて、京太郎が今よりも気持ちよくなってくれたらって・・想像したら、少し問題があるかと・・」
「京太郎が気持ちよくなって・・それの何が問題なんだ?」
 抵抗感もなくなり、すっかりフェラチオに見せらていた純は、別段問題も無いと言いたげな表情で首を傾げる、もちろん智紀も京太郎を気持ちよくさせる事には抵抗などあろう筈も無い、ただ智紀が気になっていたのは。
「智紀・・もしかして、俺があのまま射精まで行ったら、全部・・は無理でも、大部分を浴びるのは自分になるって、それを気にしているのか?」
「・・そう、射精は・・京太郎が気持ちよくなって、絶頂に達した証だから・・純はそれでも良いの?」
 話を聞いていた京太郎が、智紀の言いたいことを読み取り代弁すると、智紀は大きく頷き改めて純に訊ねた。
「京太郎が気持ちよくなってくれた証・・そ、そりゃあ欲しいけどよ、でも・・出る所は一つだろう、だったら・・最初からする予定だった智紀が貰うのが当然だろう、お・・俺はさせてもらっただけでも」
 問われた純は包み隠さず本音を口にするも、智紀の好意で参加させてもらった負い目からさせて欲しいとは言えずにいた、ただ純の本音を聞いた智紀は口元に笑みを浮かべた。
「うん・・確かに、精液が出るのはおちんちんの先っぽ・・銜え込めるのは一人だけ、そう・・あくまでも銜え込むのなら・・一人が限界と言う事、だったら・・咥えなければ良い」
「へっ・・で、でも・・受けるって言うなら・・口じゃないのか?」
「受け方にも色々ある・・そして私は、京太郎の気持ちよくなった証を・・受け止められれば・・何処であろうと構わない・・だから・・京太郎、ちょっと・・失礼する・・」
 頭に疑問符を浮かべまくる純を見て、智紀は楽しげな笑みを浮かべると、京太郎に一言断りを入れて両乳房で京太郎のペニスを包み込んだ、すると智紀の胸の谷間から京太郎のペニスの先端が顔を覗かせた。
「京太郎のおち・・おちんちんを、胸で挟んでって・・そ、そのまま胸でするのかよ!?」
「正確には胸と口で、ところで京太郎はパイズリされるの・・嫌いじゃないかな?」
 当然の行為に驚いて声を上げる純に、冷静に間違えている部分を訂正しながら、京太郎にこれから始める行為が嫌いで無いかを訊ねる智紀、決心して行動に移したものの、その顔には多少不安げな色が出ていた。
「ああ・・和にもしてもらったことあるしな、嫌いどころ好きだだぞ・・って他の女性の名前だしたら不味いか?」
「問題ない・・京太郎が嫌でならならば、それで良い・・さて純・・」
 他の恋人の名前には特に反応をみせず、京太郎がパイズリを好きな様子に安心した様子の智紀は視線を再び純に移し声をかける。
「こうやって・・胸で扱きながら先っぽを舐めれば、咥え込まずに・・初心者の私達でも、京太郎を最後まで気持ちよくすることが出来ると思う・・そうすれば口内は無理でも、顔に浴びること位はできると思うけど・・どうする?」
「ど、どうするって、と、智紀は良いのかよ・・俺と・・っっぅ」(俺は馬鹿か・・ここまでしてもらって、何を聞こうとしているんだよ・・俺に気を使ってここまでしてくれたんだ・・ここはしないと悪いよな・・)
 自分が愚かな質問をしようとしていた事に気付き、慌てて言葉を飲み込んで、己の愚かさを呪った純は、気を使ってくれた智紀の事を考えて直ぐに返事をしようとする、しかし。
(だぁぁぁぁ、違うだろう、智紀が聞きたいのはそう言う事じゃなくて・・京太郎が俺で気持ちよくなった証を・・口じゃなくて顔面でも受け取りかどうかだろう・・)
 自分が考えていることが間違いである事に気付いた純は、改めてここまでしてくれた智紀の気持ちを頭の隅に置きながらも、己がどうしたいのかを考えようとするが。
(って、もう答え言っているんだから、今更考えるのも恥ずかしがるのも無駄か)「俺だって京太郎の気持ちよくなってくれた証欲しいから、口でも顔でもどこでも良いから・・だから・・するに決まっているだろう!」
 先ほど自身が口にした言葉を思い出した純は、考えるのを止め、少し恥ずかしいのを我慢して、純は自分の気持ちを改めて素直に、そして力強く宣言するのだった。

「それじゃあ、そろそろ・・始める、京太郎・・パイズリは初めてだから上手く良くはわからないけど全力を尽くす・・だから、存分に・・気持ちよくなって欲しい」
「お、俺も・・全力を尽くす・・だから、い、いっぱい射精しろよな!」
 緊張感からか肩に力が入り緊張した面持ちで始める前の決意を述べる智紀と純、そんな二人の言葉を受けて京太郎は口元に笑みを浮かべた。
「最初に言ったけど、智紀と純がしてくれるってだけ嬉しいから・・でも、してくれるなら俺も楽しませてもらうよ、だから・・気持ちよくしてくれよ、智紀、純」
「京太郎・・うん、任せて」「京太郎・・お、おう、任せろ!」
 京太郎の言葉で智紀と純の顔から緊張感が多少抜け、更に京太郎にお願いされたことで、二人の体にやる気が満ち溢れ力強い言葉を返す。
(しかし、京太郎のおちんちん凄く熱くて、挟んでいるだけで・・全身にその熱が伝わってくるみたい・・って、いけない・・勝手に興奮している場合じゃない)「・・始める」
 胸の谷間に挟まっているペニスの熱さに誘発されて、体の奥底が熱くなってゆくのを感じる智紀、そのまま流されたら奉仕をする前に終わってしまうと思い、気合を入れなおし一声だけ発すると動き出した。
 まずは両乳房を掴んだ智紀は、その二つの肉の塊を擦り合わせながらゆっくりと上下に動かす。
「うん・・良いぞ、もう少し早くても良いぞ」
「わかった・・」
 京太郎に言われるまま、智紀は胸を動かすスピードを上げる、ただ上げるだけではなく、時折ペースを緩めたりして変動を付けながら。
「はっ、くぅ・・良いぞ、うん・・そうやって不規則な刺激も・・気持い良いぞ!」
「うん・・もっと味わう、私も・・味わうから」
 智紀の大きく適度に柔らかい乳房によって与えられた刺激に、思わず声を上げる京太郎、それを聞いた智紀は嬉しそうな、そして楽しそうな笑みを浮かべながら、亀頭に向けて舌を伸ばす。
(京太郎凄い気持良さそうにしている、智紀も凄い・・幸せそうだし、あれって挟む方のも気持ち良いのかな・・俺の胸でもギリギリ・・)
 体の一部を遣い、京太郎に快楽を与える智紀を羨ましそうに見つめる純、自然と視線は自分の胸に向いおり、頭の中で京太郎のペニスが挟めるかどうかを考えていた。
 ぺろぺろ・・
「・・苦い、これが・・我慢汁」
(って、考えるのは後だ、早くしないと智紀が一人で終わらせちまうから・・まずは、京太郎を気持ち良くする事だけを考えろ)「と、智紀・・俺もするぞ・・」
 亀頭を舐めた後の智紀の感想を聞き、ふと我に返った純は、このままでは何も出来ずに終わってしまうと気付くと一声かけて、顔を出し智紀が舐めていた亀頭の先、鈴口の部分を舐める。
 ぺろ・・ぺろ・・
「うっ・・た、確かに苦いな・・なんなんだこれ?」
 勇んで舐めたものの、予想よりも凄い味だったのか純も智紀と同じ様に顔を顰めた。
「それは京太郎がちゃんと気持ちよくなってくれている証だ」
「カウパー線液とか、我慢汁とか色々呼び名はありますけど、衣の言う通り・・気持ちよくなってくると、それが出るんですよ・・」
 自身有り気に話す衣、それを足りないであろう部分を補足するする京太郎。
「そ、そうなのか・・そんなのが出るまで智紀の胸で気持ちよく・・」
「確かに、智紀の胸は気持ちよかったですけど・・さっき、智紀と純に舐めてもらって気持ちよくされていましたから・・それもあるんですよ」
「そ、そうか・・そうだよな、うん、じゃあ・・ちゃんと出させた責任は取らないとな」「私も・・ちゃんと自分のお尻は自分で拭く・・」
 先ほどのしかめっ面もどこへやら、自分達が気持ちよくさせられた証拠だと聞いた純と智紀は、躊躇なく鈴口から溢れ出す我慢汁を舌先で争う様に舐めだす。
 ぺろ・・ぺろ・・ぺろ・・ぺろ・・
「くぅぅ・・ちょ、ちょっと・・そんなに舐められた、お、俺も・・さっきので結構、あんまり耐えられないかも・・」
 代わる代わる責めてくる快楽に、思わず情け無い声を漏らす京太郎、だが当然と言うべきかその言葉を聞かされて止めるように智紀と純ではなかった。
「我慢は厳禁・・したい時に射精してくれればいい」
「ああ・・だから、もっと気持ちよくしてやるろ・・ほら、智紀、胸のほうがお留守だぞ!」
「ひっ!?」
 純は智紀の腕の動きが止まっていると見るや、手を伸ばして智紀の両乳房を掴み、先ほど見ていた時のように上下に動かす、ただし動きは荒々しいものであった。
「じゅ、純・・きゅうには、ひゃあぁ・・そんなにすると、京太郎の・・おちん・・の熱でぇ・・熱いくぅ!?」
(や、柔らかい・・・この胸で京太郎を・・)「何言っているんだよ・・折角挟めるだけのモノがあるんだから・・こうしないとな・・それに、ほら・・京太郎も・・・」
 自分では予想できない他者にさせられた行為に思わず声を漏らす智紀、一方の純は手に触れた柔らかさを羨ましそうに見て、少し意地悪な口調で手を動かし続けた。
「くぅぅぅ・・こ、これは・・さっき智紀の時と違ってこ、これは・・これで・・」
「京太郎が・・京太郎が私の胸で・・はぁぁ・・舌も・・使う」「俺も・・胸を使えない分、舌で・・満足させるぜ」
 京太郎の顔が快楽に染まるのを見て、智紀は文句を言う気も失せる、と言うより京太郎に更に快楽を与えたいという欲望が勝ち舌を伸ばす、純も智紀の胸を揉んだり押し付けあったりさせながら、再び舌を伸ばす。
 ぺろぺろぺろ、ぺろぺろぺろぺろ
 胸の谷間から顔を覗かせるペニスの先に、智紀と純の舌による集中砲火が浴びせられる、鈴口だけではない、カリ首や亀頭全体が二人の舌により荒々しく舐め取られ、
 時折互いの舌が絡みつくが二人は気にした様子もなく、ただ愛おしい者を喜ばせる為に舌を動かすと、その思いと行動が通じ京太郎が叫ぶ。
「悪い智紀・・純、お、おれ・・もう!」
「ふぅ・・何も気にすることは無い・・かけて・・ふふ」「ああ・・俺も、智紀も・・顔で・・受け止めるから・・たっぷり射精しろよ・・あはぁ」
 京太郎の快楽に飲み込まれそうになった叫びに、智紀と純は不敵な笑みを浮かべ最初から予定されていたかのように、左右からカリ首に舌をつけ、そのまま鈴口まで舌を這わせて舐め上げる。
 ぺろーーーーん
「ぐぅぅぅ、でるぞぉぉぉ!」
 その連携は京太郎を達せさせるには充分なもので、京太郎の叫び声と共にペニスが大きく脈打つ。
(くる・・受け止める!)(こい・・全部受け止めて!)
 京太郎を絶頂に導けた事に、思わずガッツポーズでもしたくなる智紀と純であったが、達せさせられた証である精液を受けるために、最後まで気を抜かず身を構えるのだが。
 ビクゥゥゥゥゥン!!ビクゥゥゥゥゥゥン!!ビクゥゥゥゥゥン!!
「うぷぅぅ・・なぁ!・・凄い勢い、口にも・・顔にも・・おおっ!?」「なんだ・・五回目・・ごぽぉ・・量じゃ無いだろう!?」
 予定していた顔面や智紀の胸だけではなく、口の中や髪の一部まで精液で汚される智紀と純、その京太郎の射精量に驚くものの、一瞬でそれがまだ始まったばかりだと知る。
「ま、まだでるぞぉぉ!」
 ビクゥゥゥゥゥゥン!!ビクゥゥゥゥゥン!!ビクゥゥゥゥゥゥン!!
「ま・・まら、うぷっ・・つづくの!?」(京太郎のおちんちんが・・乳房の間で暴れている・・もう五回目なのに・・ううっ)
「どんだけ・・ごほぉ、だ・・すんだよ!?」(膣内の時も・・凄いと思ったが、智紀の胸を・・通じて俺の手にまで・・脈打ちが伝わって・・くぅぅ)
 乳房に挟んでいる智紀どころか、京太郎の射精の勢いは智紀の乳房に手を添えていた純にまで伝わってきており、二人の驚愕の色に染まるも、それも束の間であった。
(わ、私の膣内でも・・こんな風に、だ、だめぇ・・熱いのが顔にも・・口の中にも・・沢山、それに・・においもぉぉ・・もう・・なにも・・)「ら・・らめぇ・・」
(こんな・・凄いのを・・俺は膣内で受けたのか・・こんな熱いのを・・た、沢山、顔も・・口も・・精液で・・ぜんぶきょうたろうの・・においれぇ・・いっぱいにぃぃ・・)「らまん・・れきねぇ・・」
 京太郎の精液が染めているのは、智紀と純の口や顔全体や髪や胸だけでは無い、その熱と味と匂いよって智紀と純の頭の中も、そして。
「こ、これで・・最後だぁあ!!」
 ビクゥゥゥゥゥゥゥゥン!!ビクゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!
 最後に一撃が智紀と純に降り注ぎ、智紀と純は顔も口も頭の中も真っ白に染め上げた。
「いいぐぅぅぅぅぅ!!」×2
 声をハモらせ、体を大きく震わせて、仲良く絶頂に達する智紀と純。
「はぁ・・はぁ・・ふ、二人とも・・イッたのか・・?」
「はぁぁ・・はぁぁ、うぷぅ・・お・・おめぇら・・ぱか・・みらいにぃ・・らふらら・・はぁぁ・・はぁ、おもひらひれぇぇ・・うっ、かはぁ!」
「はぁぁぁ・・はぁ、げぽぉ・・あんなにぃ・・はぁぁ、むれ・・しれひされら・・はぁはぁ・・あんな・・すほひぃ・・におひぃ・・かかされ・・はらぁぁぁ・・ろうれん・・うっく・・くはぁぁ!」
 京太郎に訪ねられて、文句を言おうとする純と冷静に語ろうとする智紀、しかしどちらも絶頂の余韻か呂律が廻っておらず、また体を小刻みに震わせていた、そんな二人を見た京太郎は。
「うん二人が凄くよくしてくれたからな、ありがとうな、智紀、純、凄く気持ちよかったぞ」
 お礼を口にすると共に、智紀と純の頭を優しく撫ぜて労をねぎらう。
「はぁぁ・・これはいい、ぜっちょうとはちがう・・けど、むねがあったかくて・・ふふ」(これが衣の言っていた・・これなら衣が楽しげに話すのも納得、それにこれは京太郎を喜ばせることもできた・・)
「はぁぁ・・が、がきじゃ・・ないんだから、あたまなんて・・でも、いやじゃないかな・・」(ファンの子を撫ぜたりするけど、こうして撫ぜられるのも悪くないな・・あっ、そうか・・好きな奴に褒められるのって、こんなに嬉しいんだな・・)
 智紀と純、言っていること考えることは違うものの、京太郎を気持ちよく出来たという満足感と京太郎に頭を撫ぜられ心地よさに頬を緩めるのは同じであった。
「ふふ~ん、どうだ智紀、純、京太郎に頭を撫ぜられるのは心地よいであろう?」
「うん、確かに心地良い・・あっ、衣、ごめん、今代わる・・」「年下に撫でられるのも・・悪くないかなって、あっ・・衣、悪い、直ぐ退くわ・・」
 感想を尋ねられた智紀と純は素直に答えたものの、その問いをしたのが待たせていた衣だとわかると、直ぐに退いて順番をまわそうとするが。
「はぁぁ・・他の恋人の幸せを邪魔するほど、衣は野暮でも心が狭くも無いぞ・・確かに京太郎と早く愛し合いたいことは否定しないが、でも・・今は智紀と純の時間だ、だから存分に幸せを噛み締めろ」
 自分が急かしたと思われたことに呆れ溜め息をついた衣は、京太郎と早くしたい事は否定しないものの、邪魔する気がない事を言い聞かせた。
「衣・・うん、わかった、そうさせてもらう」「良いのかね・・まあ、ここで何か言っても時間が延びるだけか・・わかった、それじゃあ・・もう少しだけ、感じさせてもらうか・・」
 衣の気持ちを汲み、そして自身もまたもう少しこの幸せに浸りたいと思っていた智紀と純は、素直に衣の言葉に従い、京太郎の手の温もりに身を委ねるのであった。
「ありがとうな衣、待たせた分は・・たっぷりとするから・・」
「うん、期待しているぞ京太郎、しかしたっぷりか・・・ふぅ~、今日後何度出してもらえるか・・」
 智紀と純の頭を撫ぜながら衣に礼を言いつつ、待たせた分のサービスする事を告げる京太郎、一方告げられ衣はこの後の事を想像しながら、頬を染めて言葉通り期待に胸を高鳴らせる。
「何度もって・・出来ても後一回くらいじゃ・・あまり複数回は無理な気が・・」「純・・声に出ている」
 京太郎と衣の会話を聞いて、思わず疑問に感じたことを口にしてしまう純と、それを嗜める智紀、しかし気分を盛り下げられること言われた衣はいたって気にした様子もなく。
「う~ん、そうだな・・純の言う通り、下手をすれば後一度が限度かも知れない・・」
 むしろこの後の事を再び想像し、純の言葉を肯定する様な呟きをする。
「ああ、あんまり無理するのはよくないかなって・・・」(まあ、別に次が限界でも不思議じゃないよな、六回って言っていたし・・というかあれだけ五回射精できる方が・・)
「確かに、無理は体に良くない・・」(確かにあんなに量を射精するのに、何度もなんて・・と言うか五回目の時点で充分・・)
 純も智紀も驚くというよりは衣の言葉に納得してしまう、だがその考え自体が勘違いである事を二人は数秒後に気づくことになる。
「そうだな・・無理は良くないか、しかし京太郎がたっぷりと言ってくれたのだ、衣が一度でへたばる訳には・・」
「えっ、へたばるって・・衣が、後一度が限界ではと言うのは・・京太郎の事だろ?」
 衣の言葉にわが耳を疑った智紀は、そのまま疑問を衣にぶつけるが返ってきた答えは。
「何を言う、京太郎が六回で終わる分けがなかろう」
 さも当然だと言わんばかに答える衣、だがその言葉で驚いたのは返された智紀ではなく、その前に居た純であった。
「ま、まてまて、なんで六回で終わりじゃないんだ、あ、あれだけ射精したんだぞ、それに衣だって俺が聞いたとき、六回から八回だって・・あれって嘘だったのかよ!?」
「衣は嘘なんてついてない、純が『あと』何回京太郎ができるかと聞いたのだから、衣はちゃんと答えたぞ!」
「嘘・・それって、つまり・・」「六回から八回って言うのは・・」
 嘘吐き呼ばわりされたと思ったのか、衣は怒りを露にして純に、先ほどの言葉が間違いで無いと事を断言すると、智紀と純の表情が驚愕にそまり始め。
「当然京太郎の残り回数だ・・・まったく京太郎が一桁で終わる訳なかろう」
 最後は少し呆れ気味に呟く衣であったが、その言葉が智紀と純に届くことはなかった、何故なら京太郎が十回以上できると分かった時点で。
「う・・嘘・・」「嘘だろおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」
 智紀も純も驚きすぎて、それ以外の事が耳に入る余地など無かった。

「珍しく純が食べ物にも手を付けず机に突っ伏していると思えば、まさかそんな大事があったとは・・ふぅぅ、驚きましたわ」
 日も変わり、純と智紀が京太郎の恋人となった翌日の龍門渕高校麻雀部にて、部室に来た透華が最初に目にしたのは、机の上にある食べ物にも手を出さず、机に突っ伏している純の姿であった。
 それを見て、少なからず異常を感じた透華は、近くに座る智紀に何があったのかを訊ねると、智紀は特に戸惑うことも迷うことも無く、素直に昨日の一部始終を話し、それを聞いた透華が納得したところで、先ほどの言葉が透華の口から出たのである。
「でも、純がへたばっているのに智紀は平気なんだね?」
 首を傾げながら、透華の隣に立つ一が智紀にそんな疑問を投げかけた。
「平気ではない、私も昨日の疲れはまだ残っている、ただ純が私よりも疲れているのは昨日純が私よりも多く回数をこなしていたから、私は二回だったけど、純は三回だった」
「京太郎さんとの情交が凄まじいのはわかりますわ、でも一回でここまで差は・・」
 二人の体力差を考えてか、智紀の説明に今一つ納得がいかない様子で首を傾げる透華。
「今の回数は京太郎に膣内に射精してもらった時のもの、達した回数は別で私はフェラの時も含めて四回、純は・」「それいじょう言うんじゃねぇぇぇ!!」
 透華の疑問に答えようとする智紀であったが、それは先ほどから机に突っ伏して話だけは聞いていた純によって止められた。
「あら純、起きていましたの?」
「はぁぁ、たくぅ・・自分の初体験の話を聞かされながら眠れるかって・・」
 眠っていたと思っていたのか、それともわざとか、ほんの少しだけ驚きを見せる透華に対し、溜め息をつきながら愚痴を漏らす純。
「あはは・・確かに恥ずかしいよね、ごめんね純」
「赤の他人や、男性ならばまだしも・・ここにいるのは京太郎の恋人ばかり、特に問題は感じない」
「智紀の言うとおりですわ、それに京太郎さんとする時は見られながらも多いですのよ、話された位で一々気にしては京太郎さんの恋人など務まりませんわ」
 苦笑しながら謝る一だけで、智紀は何故話すのが悪いのか分からず首をかしげ、透華にいたっては些細な事と相手にした様子も無い。
「はぁぁ、あのな・・確かに、京太郎には恋人も多いのはわかるし・・たぶん情交のときは複数ですることが多いだろうけどよ、あれを一人で治めるのは・・なんていうか、その・・」
 溜め息をついて反論しようとする純であったが、透華の言葉に昨日の事を思い出したのか、頬を染めて体をぶるっと震わせ、最後に言葉は篭ってしまう。
「はっきりしませんわね・・男らしくはっきり言いなさい!」
「あ、あのな、俺はおん・」
 純の態度を見て透華は苛立ち、はっきり話す様に男と言う言葉を強調する、正しそれに一番反応を示したのは当の純ではなく。
「透華、それは違う、純は男の子っぽいところもあるけど、凄く女の子」
「と、智紀・・」「えっ、なんでだ?」「あら、智紀・・女だというのは知っていますわ、でも純のどこが女らしんですの?」
 智紀であった、さすがに智紀に言われるとは思っていなかったのか、一も純も驚いた表情であったが、透華だけは冷静そうにどこが女らしかったのかを智紀に問う。
「京太郎に可愛いとか褒められた時とか、京太郎に突かれて感じてイク時の顔とか声とか・・こんな風に」
 智紀は手に持ったブック型のパソコンを少し弄り、透華達の方にディスプレイを向けた、するとディスプレイには。
『ひぐぅぅぅぅ!!きょうたろうのおっきいのぁぁぁぁ!!おれのなかであばれているぅぅぅぅぅ!!』
「ぶぅ!!」「これは確かに、凄いですわ」「うわぁぁ、本当だ・・凄く女って言うか・・雌って言うか・・」
 後ろから京太郎に突き上げられて絶頂に達する純の姿が、横から音声つきでばっちり映っていた。
「な、なななな、なんだよこれぇぇ!、なんでこんなモン撮っているだよ、嫌がらせか!?」
 すぐさま智紀に詰め寄る純、しかし興奮している純とは違い智紀は落ち着いた様子でこう答えた。
「もし本当に京太郎が衣を騙していて、これからも出す気だったら証拠を撮っておこうとうごかしていて、そのまま忘れていた」
「うっ、そ、そうか・・それなら仕方ないけど・・いや、でもよ、なんで残しているんだよ、直ぐに消せば良いだろう!?」
 理由が理由の為か少し怒る気が削がれた純だが、恨めしそうな目と声で残している理由を尋ねると、智紀はまたしてもあっさりと答える。
「京太郎と純が初めて結ばれた時の映像、二度とは無い大切な思い出だから消すのは聞いてからと思って・・」
(た、確かに・・初めては一回だけだから消せば二度と見られないか・・)「お、思い出ね・・まあそれはそうだけどよ、でも・・ほら当然智紀も映っているんだろう、自分のだと恥ずかしくてつい消したくなったとかは・・?」
 思い出と言う言葉に消すのが惜しくなってゆく純、しかし恥ずかしさも残っており自分と同じく撮られていたであろう智紀は、自分と同じく恥ずかしくて消してしまいたくならなかったのか訊ねると。
「残念ながら私の音声だけだっだ、仕方ないから音声だけ抜き出したけど・・聞く?」
「いや遠慮する・・はぁぁ」(智紀はそう言うの、好きな方だったのか・・)
 悔しそうにする智紀を見て、消せという気力も無くなったのか純は溜め息をついて肩を落とした。
「ああっ、純・・体を震わせて・・」「当然ですわ、京太郎さんの射精を膣内で受ければ私や一だって、このように・・」
「だぁぁぁ、お前らは何時までも見ているんじゃねえよぉぉ!、って言うか智紀も、もう人に見せるんじゃねぇぞ・・」
 純は机に置かれたブック型のパソコンを取り上げて閉じたかと思うと、注意しながら智紀に渡す。
「わかっている、これからは京太郎以外に見せるときは純の許可を貰う」
「いや京太郎にも・・いや、まあ・・京太郎なら良いか・・」
 自分の初体験を見られるのは恥ずかしいが、恋しい人が自分との初体験を見たがっていると思うと、悪い気がせず否定できない純であった。
「ふぅぅぅ、確かにあの純は凄く女らしかったですわ」
「う、うん、あんなのを見せられたら・・もう男らしくとは言えないよね・・」
「あんまり・・嬉しく無いぞ・・はぁぁ」
 映像を見て興奮したのか透華も一も少し頬を染めながら、純が女らしいことを認めた、だが恥ずかしい映像を見られた純は、認められても素直には喜べず肩を落として大きく溜め息をついた。
「あら純、さっきよりも疲れている様子ですわね・・本当に大丈夫ですの?」
「はぁぁ、疲れさせているのはお前だろう・・って言うか、もともと疲れているのも、あんな恥ずかしい思いをしたのも透華、お前が原因だろうが・・」
 純の顔色を見て心配した様子を見せる透華、純はもう一度大きく溜め息をつくと、恨めしそうに文句を言う。
「あら、私と京太郎さんの電話を勝手に聞いて勘違いして、確かめもせず勝手に動いたのは誰でしたかしら?」
 純の恨み言に対して自分に非が無いこと主張する透華。
「た、確かに、それは悪かった・・でも俺等だって、もしかしたら衣が悲しむことになるんじゃないかって、心配で・・それで透華も騙されていて、衣を傷つけたら後悔するんじゃないかって心配で、それで・・」
「勝手に動いたことは謝る、でも衣も透華も私たちにとって大切な人、だから凄く心配だった」
 盗み聞きをして、思い違いで動いてしまったのは本当の事で、何一つ言い訳をしない純と智紀であったが、ただ衣と透華を大切に思っていることだけはしっかりと告げる。
「私が衣の悲しむような真似をする訳ありませんわ、純も智紀も全然わかっていませんわ!」
「うっ・・」「・・・はぁぁ」
「と、透華・・それは流石に言いすぎなん・・」
 透華の言葉にうな垂れる純と智紀、見かねた一がフォローを入れようとするが。
「ま、まあ・・驚かせようとして、京太郎さんと恋人関係になっていたことを言わずにいた私にも落ち度はありますから、そ、それについては謝罪しますわ・・余計な心配をかけて、すみませんでしたわ」
「あっ、ああ・・いや、俺らも悪かったな、盗み聞きしてよ」「ごめん・・なさい」
 大切といわれて嫌な気分はしない透華は、自分の非も認めて純と智紀に謝罪すると、純と智紀も盗み聞きしたことを謝罪する。
「透華・・・、智紀、純、僕もごめんね黙っていて、僕が話していたらこんな風にならなかったのに・・」
「良いって、それに一から聞いていたら、こんな風に恋人になれたのかわからないし」
「うん、結果が良かった、私も恋人なれて嬉しかったから・・終わりよければすべてよし」
 透華に続いて謝罪を口にする一であったが、純も智紀も今の状態が良いようで、起こることも無く一を許した。
「これで黙っていた件については、今後言わないと言う事で・・よろしいですわね?」
「ああ、わかっているよ」「了解した」「うん」
 念の為に確認する透華に同意する純と智紀と一、これでこの話も終わり話題が違うことに移ると思いきや。
「はぁぁ、でもよ・・本当にびっくりしたぜ、衣以外に恋人が居るって聞いた時には、しかも衣が認めているって聞いた時にはよ」
「あら、また蒸し返しますの?」
 話題が戻るのかと思い、さきほどの言葉を聞いていなかったのか言いたげな非難する視線を純に送る透華、それに気付いた純は慌てて首を大きく左右に振る。
「いやいや、そうじゃなくてよ、透華や一だけじゃなくて、人数もそうだけど、あのタコス娘・・片岡も、恋人だって言うじゃないか、だから驚いたぜ」
 単純に人数とその面々に驚いただけだと話す純、それを聞いて一と透華も納得した様子で頷いた。
「そうだね、僕も宮永さんと衣と京太郎君が最初にしているのを見た時は凄くびっくりしちゃったよ」
「私も五人目と言われた時は・・かなり驚いてしまいましたわ、しかし京太郎さんはちゃんと其々を愛して大事にしてくださいます、ですからたとえ他に誰が居ようとも私は京太郎さんを愛するだけですわ」
 自信満々、余裕たっぷり、自分が五番目と聞いた当初は驚き焦っていた透華であったが、今や誰の名前を聞こうとも焦る気配は無い。
「おっ~凄い自身だな、まあ・・俺も智紀も京太郎には良い印象持っていたからな、衣が許しているなら・・加わっても大して驚かないか」
「それだけじゃない、もう透華が一番気にするであろう、原村和も加わっている・・だから他に気にする相手も居ない」
「当然ですわ、ほほっ・・うん、原村和・・何故智紀は原村和の名を挙げたんですの?」
 感心と言うよりは納得した様子を見せる純と智紀に、余裕の高笑いをしようとした透華であったが、聞こえたライバル視している和の名に目の色が変わり智紀に問いかけると、純と智紀が互いの顔を見合わせて首を傾げる。
「なぜって・・透華だって知っているだろう、原村和も京太郎の恋人だった」
「い、いいい、何時の間に!?」
「原村和が六番目で、私が七番目で純が八番目だから、透華がなった後で私達が告白する前」
 冷静に淡々と透華の問いに答えてゆく智紀、すると透華の表情は先ほどの余裕から一転して落ち着きは消え驚きに染まる。
「そ、そんなわ、私と原村和がお、同じ殿方のこ、恋人!?」
 なにやら衝撃を受けている透華を横目に、椅子から立ち上がり体を乗り出して話を始める智紀と純。
「な、なぁ・・もしかして、透華は知らなかったのか・・原村和が巨京太郎の恋人の一人だって・・」
「あの態度から見るに用意に想像がつく、それと・・そこで苦笑いを浮かべている、一は知っていたと言う事も・・想像がつく」
 智紀が一を見れば、それに続いて純も一を見る、見られた一は苦笑を続けながら立ち上がり二人の会話に加わる。
「実はね衣に聞いていたんだけど、その・・透華ここ数日忙しそうだったから、それで・・」
「黙っていたと・・」「衣にも黙っていてもらった・・」
 純と智紀の言葉に小さくこくりと頷く一、とは言え二人とも一を責める気にはなれない、むしろ今の透華を見る限りははじめの行動が正しいものだと思えた。
「あっ~もう、ここで考えていても埒が明きませんわ、ハギヨシ!」
「はい」
 頭を掻き毟って考えるのを止めた透華が名を叫ぶと、ハギヨシがどこからともなく姿を現した。
「車の用意を、それと衣も呼んできてくださる」
「はい、直ぐに準備をいたします」
 透華が指示を出すと、ハギヨシはまた何処かに姿を消した。
「何をしていますの、貴方達も準備なさいな」
「えっ、な、なんだ・・・何処か行くのか?」「この状況で行くとしたら一つだけ」
 純は透華がどこに行こうとしているか分からない様子であったが、智紀はすぐさま透華が何所に行こうとしているのか理解する、そして一が目的地と思われる場所の名を告げる。
「清澄高校麻雀部、京太郎君のところだね」
「ええ、こうなったら、京太郎さんと原村和本人から、直接話を聞かなければ気がすみませんわ」
「いや、まて・・別に直接聞かなくても・・」
 気がすまないと言う理由で押し掛けることに抵抗を示し、止めようとする純だったが。
「いいえ、京太郎さんにお聞きしなければ気がすみませんわ、それに・・純と智紀は昨日も一昨日も逢っているのだから良いでしょうけど、私はもう五日も・・はぁぁ、兎に角行くと言ったら行くんですわ!」
「そ、そうか・・まあ、仕方ないか」(な、なんだよ・・聞きたいっていうよりは、逢いたいっていうのが本音か・・なら仕方ないか・・)
 和の事が気にしているのは確かであろう、しかしそれよりもそれを理由に逢いたいと言うのが透華の本音であろう、そんな本音を見抜いてしまった純は途端に止める気も失せてしまった。
「そうですわ、さぁ、行き先が分かったのなら早く準備なさい、これから私達の愛おしいお方に会いに行くのですから、少しでも綺麗にしておかないといけませんわ」
 折角恋人に会えるのだから、身嗜みを整えるように言い聞かせる透華、しかし当の本人も。
「透華、さっき頭を掻き毟ったから髪が崩れているよ」
「うっ、私としたことがはしたない姿を京太郎さんにお見せしてしまうところでしたわ・・こほん、では一あちらで身支度を整えますわよ」
 自分の事を失念していた透華は、少し頬を染めると咳払いを一つして、気持ちを切り替え一に髪型を直すように命じる。
「はい、了解しました、透華お嬢様、ふふ」「もう、嫌ですわ一ったら・・ふふ」
 楽しげに笑みを浮かべながら一と透華は、身支度を整えるために部屋を後にした。
「はぁぁ、行っちまったか・・でも本当に良いのか・・さすがに全員で行ったら迷惑なんじゃ」
「なら、純はここに残る?」
 京太郎に迷惑が掛かるんじゃないかと心配する純に、不敵な笑みを浮かべながら問いかける智紀。
「うっ、そ・・それは・・」
 即答できない純、それは迷惑だと思う一方で透華と同じ気持ちを抱く部分もあるからであろう。
「ふふ・・ごめん、意地悪なことを言って、純の心配もわかる、でも透華の気持ちも良く分かる・・それに私も逢いたいから・・京太郎に」
「はぁぁ、言われなくてもわかるって、お、俺だって同じ気持ちだからよ・・」
 意地悪をしたことを謝り素直に自分の気持ちを話す智紀に、純は溜め息をつき恥ずかしそうにしながらも智紀の言葉に同じ気持ちである事を認めた。
「なら・・」「行くに決まっているだろう!、お、俺だって逢いたいからな・・」
 もう一度智紀が問おうとする前に、一度認めて開き直ったのか純は自分の決意を高らかに宣言する頬を赤く染めながら。
「うん、それで良い『素直になれば京太郎はもっと愛してくれる』って、アドバイスを貰ったから・・」
「誰に・って、衣しかいないか・・ふぅ、それじゃあそのアドバイスにしたがって行くか」
「うん、私もそうする」
 問いが終わる前に自分で答えを導き出した純が、アドバイスを素直に受け入れる事を決めると、智紀もそれに同意する。
「純、智紀、何をしていますの、行きますわよ!」
「はぁぁ、やれやれ・・それじゃ行くか」「うん」
 準備がすっかり終わった透華の自分達を急かす声が聞こえると、純と智紀は互いに見合い、そして。
「大好きな恋人に逢いに!」×2
 声を重ねて、部屋を飛び出した。
  終わり。




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