京太郎「(大阪来訪も二回目になると色々慣れるわなぁ…)」

京太郎「(一回目は緊張して眠れなかったのに今回はぐっすりスヤスヤタイムだぜ)」

京太郎「(つっても…お陰で肩とか首とかがちょっと凝りを訴えてるんだけれど)」

京太郎「(でも、こればっかりは仕方ないよな)」

京太郎「(思ったより椅子も柔らかくって緊張さえしてなきゃ割りと簡単に眠れただけでも御の字だ)」

京太郎「(実は一回目は結構、眠かったからなぁ)」ハハッ

京太郎「(親父が言うにはそう言うのも慣れるみたいだし…)」

京太郎「(大阪訪問は別にこれからだってするんだから、別に急いでどうこうってのを考えなくて良いだろ)」

京太郎「(それより…今日はちょっと早めに着いたけど漫さんはもういるかな?)」

漫「京太郎君!」

京太郎「おわっと…もう。またいきなり飛びついたら危ないですよ」

漫「えへ…京太郎君なら受け止めてくれるっていう信頼の証?」

京太郎「そりゃ普通の時なら全然オッケーですけどね」ナデナデ

漫「はふん…♪」

京太郎「でも、腰痛めたりしちゃったら今日遊べなくなりますよ」

漫「そん時はホテルで一日中介護してあげるし、大丈夫♥」

京太郎「介護だけで済むのかなぁ…」

漫「下の世話まで完璧やで?」

京太郎「だからこそ怖いんですけど…っとまた忘れてた」

漫「ん?」

京太郎「今日も漫さんは可愛いですよ。そのジャケット似合ってます」

漫「えへへ…今日はちゃんと忘れずに言えたんやね。偉い偉い」

京太郎「ふふん。俺だって少しくらいは成長するんですよ」

京太郎「でも…そろそろハーフパンツは寒くないですか?」

漫「うーん…そうやねんけど…」

京太郎「何か理由でも?」

漫「…うちスカート似合わへんから…」

京太郎「そんな似合わないイメージはないんですけど…制服姿も可愛かったですし」

漫「そりゃ制服は誰にでも違和感ないようになっとるもんやし」

漫「ただ…うちが市販品のスカート履くとな…ロングだとコレじゃない感が凄い」

京太郎「い、いや…そんな事ないと思いますけど…」

漫「…無理してお嬢様ぶってるようにしか見えへんでも?」

京太郎「…だ、大丈夫ですよ」

漫「……」携帯パカッ

漫「」ピッピッスッ

京太郎「…」プルプル

漫「笑わへんかったのは評価するけど…あかんやん!震えとるやん!!」

京太郎「いや、それはもう色使いや形からして漫さんに合ってないものですし…」

京太郎「もうちょっと色々探せばもっと良いのありますって多分」

京太郎「つーか、なんでそんな写真携帯に保存してるんですか」

漫「…仕方ないやん。この時の写メ消したらあかんのが罰ゲームやねんし…」

京太郎「(あ、そういうところは真面目なんだな)」

漫「まぁ、こうして笑いが取れる事もあるからええねんけれど…」

京太郎「(やっぱり意外とちゃっかりしてる)」

漫「それにたまーにチェックされるから消した時が怖いんよね…」ブルッ

京太郎「俺は姫松の罰ゲームが怖くなって来ました」

漫「代行が嬉々として罰ゲームやるから…カオスな時は本当カオスやで…」トオイメ

漫「で、まぁ、スカートの話に戻るけど…ミニやと今度はより子どもっぽく見えてなぁ…」

京太郎「それってダメなんですか?」

漫「死ぬ」

京太郎「えっ」

漫「上も自然と子どもっぽいのにせえへんかったらあかんから…相乗効果で中学生っぽく見えるし」

漫「友達と一緒にいる写メ後で見返すと…一人だけ浮きまくってて死にそうになるんや…」

京太郎「い、いや、でも、若々しく見えるって良い事じゃないですか」

漫「うちまだそれに喜べるような年やないもん…」シュン

漫「それに…ほら、うち京太郎君が好きな部分がそこそこやし」

京太郎「(そこそこって言うかかなり大きいと思います)」デレデレ

漫「あ、またエッチな顔して…まだお預けやで」ムネカクシ

京太郎「そ、そこまで期待してないですってば!」

漫「まぁ…下手に若々しいファッションしようとすると違和感が凄いんよ」

京太郎「うちの優希はそんな事ないですけど…」

漫「片岡さんくらい突き抜けてたら、逆に似合うやろうけど…うちは童顔なだけやからね」

漫「身長はそれなりにあるし、どうにも違和感が残るファッションしか出来ひんしなぁ…」

漫「でも、パンツ系ならどっちでもないし、気軽に身につけられるやろ?」

京太郎「うーん…確かにそんな気も…」

漫「だから、うち基本的にパンツ系しか持ってへんの」

京太郎「でも…スカート姿の漫さんも見てみたいなぁ」チラッ

漫「制服やったらまた着てあげてもええよ?」

京太郎「くっ。ガードが硬い…!」

漫「ふふ。まぁ、そういう意味じゃうちに似てるのは神代さんやし、普段どんな格好しとるのか気にはなるけど」

京太郎「巫女服です」

漫「えっ」

京太郎「小蒔は制服以外には殆ど巫女服しか持ってません」

漫「…正直、それって反則臭いと思う」

京太郎「俺もそう思います…」

漫「巫女さんだからって巫女服オンリーとか…うちがどれだけ日頃苦労して服を選んでるか…!」

京太郎「どうどう」

漫「ぅ~…仲間意識持っとったのに裏切られた気分や…」

漫「まぁ、それは差し引いても、本職巫女ってのは憧れる話やね」

京太郎「やっぱりそういうのって女の子の憧れなんですか?」

漫「そりゃ紅白袴可愛いし…まぁ、それだけやないけど」

京太郎「??」

漫「…本職やったらコスプレエッチも興奮するやろ?」ポソッ

京太郎「う…ま、まだお預けじゃないんですか」

漫「お預けやでー♪」

漫「でも、その時の為に色々、溜めこんどいてほしいやろ?」ニコッ

京太郎「ぅ…この悪女…」

漫「焦れとるうちを放っといて他の女に手ぇ出しとる京太郎君の方がよっぽど悪いと思う」ニッコリ

京太郎「すみません…」

漫「ふふ…♪まぁ、怒っとる訳ちゃうし」

漫「ただ、うちは一ヶ月分溜まっとる訳やし、京太郎君にも溜めとて欲しいなぁって」チラッ

京太郎「ぜ、善処します…」

京太郎「それで…今日は何処に行くんですか?」

京太郎「水着持って来いって言われたんで一応、持って来ましたけど」

漫「ふふふ…まぁ、殆ど予想ついとるやろうから先に言うけど…今回のデートコースは世界の大温泉!スパワールドや!」ババーン

京太郎「え…?なんですそれ?」

漫「えっ」

京太郎「…こっちでは有名なんですか?」キョトン

漫「あ、あかん…これが地域差って奴か…」

漫「こっちでは割りと頻繁にTVCMやっとるんやけど…」

京太郎「海遊館は知ってましたけど…まったく知りません…」

漫「ま、まぁ…全国区じゃないかもしれへんけど、こっちじゃ比較的メジャーなんやで…」カァァ

京太郎「だ、大丈夫ですって。全然、恥ずかしくありませんから!」

漫「うぅ…でも、自信満々にドヤ顔しちゃったし…」

京太郎「い、いや、アレは分からない俺が悪いんですよ!!」

京太郎「そ、それで…そのスパワールドってのはどんな施設なんですか?」

漫「え、えっと…早い話が温水レジャー施設って奴やね

漫「屋内プールと温泉がメインって所やろうか」

京太郎「へぇ…温泉かー」

漫「勿論、混浴もあるで?」

京太郎「ぅ…」

漫「ふふ…♪合宿思い出しちゃった?」

京太郎「…思い出してムスコが疼いちゃいましたよ」

漫「でも、お預け~♪」

京太郎「ぬぐぐ…その分、後で思いっきり鳴かせてやりますからね」ダキッ

漫「ぅ…んっ…♥」ゾクゾクッ

漫「楽しみにしとる…よ…♪」



………



……






漫「そんな訳で到着やー」

京太郎「おぉ、結構門構えは立派な感じですね」

漫「それなりに昔からやっとるけど何度かリニューアルしとるしな」

漫「中は宿泊施設も兼ねとるのもあって、高さもそれなりのもんやで」

京太郎「じゃあ、今日の宿泊は…」

漫「勿論、ここやで!」

京太郎「大丈夫なんですか?」

京太郎「こういうのってかなり高いイメージがあるんですけど…」

漫「その辺は大丈夫。友達の親に株主がおって優待券もろうたから」

漫「流石にタダやないけどかなり安い値段で利用できるはずやで」ドヤァ

京太郎「なんという抜かりの無さ」

漫「ふふん。大阪人のちゃっかり具合をなめたらあかんでー♪」

漫「っと、それより早く入ろうか」

漫「実はうちも久しぶりやから楽しみなんよね」

京太郎「(そんな訳でお金払って中に入った訳だけれど…)」

京太郎「(結局、また幾つか漫さんに支払って貰っちまったぜ…)」

京太郎「(この前のこともあるし警戒してたんだけど…ちょっと気を抜いた間に…もう…)」

京太郎「(勿論、そうやってお金を出してくれるのは正直、有難いんだけどさ…)」

京太郎「(バイトしてるっつっても金銭的に余裕がある訳じゃないし)」

京太郎「(ただ…そうポンポンとお金出されてしまうと…なぁ)」

京太郎「(普段、一番、つらい思いをさせているだけに…色々やってあげたい)」

京太郎「(それは…贖罪…っつうよりは自己正当化の域なんだろうけれどさ)」

京太郎「(そうと分かっていても、お金を出してもらうのは心苦しい)」

京太郎「(金に余裕さえあればこっちが全額出してあげたいくらいなんだから)」

京太郎「(はぁ…本当、金がないってのは情けない話だな…)」

京太郎「(このままいけば俺は三人を養う事になるんだし…将来設計とか真面目に考えよう…)」

京太郎「(三人もの美少女独占しといてお金が足りないから働いて下さいなんて情けない事絶対言いたくねぇし…)」

京太郎「(にしても…漫さん遅いなぁ…)」

京太郎「(女性の着替えには時間がかかるって分かってるけど…もう俺が更衣室から出て20分近く経ってるんだよなぁ…)」

京太郎「(もう空気入れで浮き輪も膨らませたし準備万端なんだけど)」

京太郎「(咲たちと夏にプール行った時だってこんなに時間がかかったりはしなかったから…ちょっと心配だなぁ…)」

漫「ごめん。お待たせ」

京太郎「あぁ…漫さ…」

漫「どうかした?」キョトン

京太郎「いや…なんて言うか…」

漫「???」

京太郎「す、すっげーエロいんですけど…」

漫「ふふん。そうやろ?」ドヤァ

京太郎「つーか…エロ過ぎじゃないですか、それ」

京太郎「紐ビキニな上にフリルまでついてるとか…下着に見えるレベルなんですけど」

京太郎「しかも、布地少なくて…激しく動いたらすぐにポロリしちゃいそうですよ…」

漫「大丈夫。マイクロビキニほどやないし」

京太郎「そんなの着てきたらすぐに着替えさせますよ…まったく」


漫「ん?独占欲?」

京太郎「あ、当たり前じゃないですか」

京太郎「マイクロビキニなんて俺以外の誰かに見せちゃいけません」

京太郎「今のそれだってナンパされてもおかしくないくらい刺激的なんですからね」

漫「ふふ…♪だったら、ずっと須賀君に傍に居て、虫よけになって貰わへんかったらあかんね♥」

京太郎「ぅ…いや、それくらいだったら喜んでやりますけど…」

漫「けど?」

京太郎「俺が先にケダモノになりそうなんですけど」メソラシ

漫「そん時はそん時で、部屋にでも飛び込めばええんちゃう?」クスッ

漫「宿泊のオプションに一日入館無料の奴あったし、今日と明日は何度でも入れるで」

京太郎「それなら…いや、ダメですね」

漫「ん?」

京太郎「そう言うのは後でも出来るんで、今はデートです」

漫「ふふっ…せやね。こうして久しぶりに会えたんやし…今は親睦を深めよっか♪



漫「それで…他になにか言う事ないん?」

漫「エロいだけやったら女の子は喜ばへんで?」クスッ

京太郎「ぅ…その…可愛いし、似合ってます」

漫「それだけ?」

京太郎「…正直、押し倒したくなりました」

漫「…それだけ?」

京太郎「…あぁ!もう!世界で一番、可愛いですよ!ドキってしました!」カァァ

漫「ふふ…♪最初からそうやって素直になっておけばよかったのに…♥」

京太郎「うぅ…いや、でもやっぱ恥ずかしいじゃないですか…」

漫「そんな風に恥ずかしがる京太郎君を見えてうちはご満悦ですよ?」

京太郎「くぅ…後で覚えてて下さいね」

漫「んー…京太郎君の照れ顔やったら覚えとるかも」

京太郎「くそぅ…段々、漫さんが強くなって言ってる…」

漫「こういう掛け合いで鍛えられとるんは別に京太郎君だけやないんやで」クスッ

漫「まぁ…それはさておき、まずはプールや!」

京太郎「おぉ…スライダーが三種ありますね」

漫「オールフリーパス買っとるから2つは一日乗り放題や!」グッ

京太郎「後は流れるプールや普通の奴…後はアスレチックみたいな遊具と…ひと通り揃ってる感じですね」

漫「流石に波の出るプールとかはないけど、そう言うのはプールオンリーの施設でもあるトコとないトコあるしなぁ」

京太郎「まぁ、普通にレジャーとして遊ぶならこの程度で十分ですよね」

漫「そうそう。期待してくると期待ハズレなのは否定せんけど」

漫「あくまで要素の一つとして見たら、それなりのもんが揃うとる思うよ」

漫「ほぼ年がら年中キャンペーンやっててプールと温泉、ジム施設を1000円で利用出来る訳やしね」

京太郎「おっジムまであるんですか?」

漫「そうやで。後で行ってみる?」

京太郎「ちょっと興味あるんで…行きたいっす」

漫「じゃあ、うちはそんな京太郎君の格好ええところ見せてもらおうかな」

京太郎「は、ハードルあげないで下さいよ…」


京太郎「な、何はともあれまずは準備運動ですよ!」

漫「ふふ…せやね」

漫「屋内で温水や言うてもお風呂とはまたちゃう訳やし、ちゃんと準備運動せんと」

京太郎「ですね…っと」ヨイショ

漫「よいしょ」プルプル

京太郎「ど、どっこいしょー」グッグ

漫「ほいこらしょー」プルプル

京太郎「…」

漫「どしたん?」

京太郎「…目の前でプルプル震えるおもちに目が行ってしまって…」

漫「スケベー♪」

京太郎「仕方ないですって!だってそんな…すばらなおもちが…」

漫「ん?」ギュゥッ

京太郎「ぐぁ…!ちょ…だ、ダメですって!」マエカガミ

漫「何がダメなん~♪」ギュッ

京太郎「そ、そうやって胸を強調するのがダメなんです!!」

漫「もう飽きるほど揉んどるやろうに…本当、京太郎君はスケベやねー♪」クスクス

京太郎「し、仕方ないじゃないですか。おもちは別物なんです」

京太郎「それに漫さんの凄い揉み心地良いんで…全然、飽きる事なんてないですよ」キリリッ

漫「ぅ…♪」

京太郎「あ、もしかしてちょっと嬉しかったですか?」

漫「そ、そんな訳……ち、ちょっとはある…かも」カァ

京太郎「漫さんかーわーいーいー!」ニヤニヤ

漫「うぅぅ…ほ、ほら!ええから準備体操の続きするで!」

京太郎「からかってたのに反撃食らっちゃう漫さん可愛い!」

漫「うぅぅぅ…っ」

京太郎「照れながら誤魔化しちゃう漫さん可愛い!」

漫「きょぉくぅぅうん!?」

京太郎「怒った漫さんもかわ…うへぁ!?」

京太郎「流石にプールに突き落とすのはちょっとやり過ぎだと思います」ベター

漫「知らへんもーん」ツーン

京太郎「まぁ、そんな冷たくない感じだったんで全然だいじょうぶでしたけど…」

京太郎「もし、溺れたらどうしてくれるんですか」

漫「その時はまぁ…うちの愛の篭ったベーゼで人工呼吸をやね」キリッ

京太郎「漫さんやった事あるんですか?」

漫「ほ、保険の授業でやり方は習ったで!うろ覚えやけど」

京太郎「…その時が来たら別の人にお願いします」

漫「ちょっ!?な、何でなん!?」

京太郎「いや、アレって結構、難しいですから…ちゃんとした講習とか受けてないと逆に危なくする事もありますし」

漫「そうなんや…って…うちは京太郎君が溺れた時に見知らぬ人にキスされるのを見ぃひんかったらあかんの?」

京太郎「まぁ、そうなりますかね」

漫「…次にプールに行く前にちゃんと人工呼吸のやり方復習しとこう…」

漫「って随分と詳しいけど、京太郎君はやった事あるん?」

京太郎「えぇ。何度か」

漫「…嘘ぉ…」

京太郎「いや、友達と泳ぎに行くとですね…ほぼ必ずと言って良いほど溺れる奴がいるんで…」

京太郎「自然、人工呼吸のやり方も熟知するようになったというか…しないと命に関わったというか…」トオイメ

漫「…それってもしかして宮永さん?」

京太郎「あ、やっぱり分かりますか」

漫「まぁ、これまでも京太郎君に何度か宮永さんのポンコツ伝説聞いてるし…」

漫「(正直、京太郎君から聞いてへんかったら嘘か脚色入りすぎやと思うレベルのものやけど)」

京太郎「はは。まぁ、そんな訳で漫さんが溺れても、唇は俺が護りますんで安心してください

漫「…いや、安心したけど…別の意味でもやもやしてきたって言うか」

京太郎「え?」

漫「もうええもん…京太郎君のばーか…」

漫「(あんまりええ印象のない子と何度もキスしてるって聞いて面白いはずないやん…)」

漫「(幾ら京太郎君の中で、それがキスの範疇にないって分かっててもやっぱりもやもやするもんやって)」

京太郎「???」

漫「(でも…あの様子やとまったく分かっとらへんのやなぁ…)」

漫「(京太郎君からすれば宮永さんは手のかかる妹みたいなもんなんやってのはこれまでで良く分かっとるし…)」

漫「(人工呼吸だって気にならへんくらい意識しとらへんのやろうなぁ…)」ハァ

漫「(…とは言え…素直に『宮永さんに嫉妬してます』なんて言うのも格好悪いし…)」

漫「(何より宮永さんに負けたみたいでかなり癪や)」

漫「(だから…ここでうちが選ぶべきなのは…)」

京太郎「あの…漫さん?」

漫「ええから準備体操の続きしよか」ニコッ

京太郎「あ、あの…これって…」

漫「ほら、体育の時やるやろ?背中合わせにお互いの腕を絡ませて交互に相手を持ち上げる奴」

京太郎「…いや、確かにやりますけどね」

京太郎「でも、これ…漫さん逆じゃないですか?」

漫「だって、うちのひ弱な腕じゃ京太郎君持ちあげられへんし?」ムニュゥ

京太郎「だからって俺に後ろから抱きつくのは間違ってないですかね!?」

漫「間違っとらへんよ。これが普通」

京太郎「おかしい…俺の知ってる普通と違う…」

漫「それとも…京太郎君はうちに抱きつけれると…何か困る事でもあるんかなぁ…ぁ♥」サワッ

京太郎「ちょ…む、胸擽らないでくださいよ…!」

漫「ふふ…♪結構、京太郎君って胸も敏感さんやね…♥」

漫「可愛くて…ゾクゾクするわぁ…♪」

京太郎「そ、そう言うのはせめて部屋で人のいない所でやってくださいって!」

漫「…だって、人居らへんかったら京太郎君に反撃喰らうやん?」

京太郎「俺が我慢出来なくなったらどうするんですか…もう…」

漫「そん時は襲われるって叫ぶし」ス

京太郎「質悪いなぁもう…」

漫「お仕置きやもん…質悪いくらいでええの」ポソッ

京太郎「え?」

漫「何でもあらへんよー」スネー


京太郎「さて…それじゃまず流れるプールに行きますか」

漫「ぅー…」

京太郎「まったく…何拗ねてるんですか」

漫「別に…拗ねてへんもん」ムスー

京太郎「それだけ不機嫌そうな顔してちゃ説得力ないですって」

漫「それでも…拗ねてなんかおらへんしー」スネー

京太郎「…じゃあ…俺の手を取ってくれますか?」

漫「…え?」

京太郎「入る為の階段があるとは言え…エスコートはあった方が良いでしょう?」

漫「…まったく…しゃあないなぁ…」ソッ

京太郎「有難うございます」

漫「…いや、うちの方こそ…ごめんな。変な風に拗ねて…」

京太郎「いや、俺もちょっとデリカシー無さすぎでしたよ。デートの最中に他の子の名前出すべきじゃなかったです」

京太郎「お詫びとして…エスコート頑張るんで…許してください」

漫「ん…しゃあないから許してあげる」クスッ


漫「しかし…浮き輪で流れるプールってのはええもんやねー」プカー

京太郎「そうですね。なんて言うかリラックス出来る感じです」プカー

漫「…このまま仰向けになったらラッコの気分が味わえるやろか」

京太郎「貝が足りないから60点ってところですね」

漫「中々、厳し目な採点やね」

京太郎「これでも漫さんの可愛さに免じてかなり甘く点をつけてるんですよ?」

漫「えー…じゃあ後何が足りひんの?」

京太郎「毛深さとかヒゲとか?」

漫「う…そんな事言ったら、男の京太郎君しか味わえへんやん」

京太郎「まぁ、俺だってそんなに毛深い訳じゃないんですけどね」

漫「京太郎君、顔綺麗やもんねー。たまに女の子に見れるくらい」

京太郎「いや、流石にそれは良い過ぎでしょう」

漫「いやいや、ほんまやって。宮守の小瀬川選手とか姉妹って言われても信じられるくらいやで」

京太郎「流石にそれは小瀬川選手に失礼じゃないですかねー…」

漫「むー…じゃあ、今度、京太郎君、女装しよ」

京太郎「な、なんでそうなるんですか!?」

漫「だって、女装したら女顔かそうじゃないかって一発で分かるやん」

京太郎「分かったとしても女装なんてしたくないですって!」

漫「えー…ええやん一回くらい」

京太郎「絶対に嫌です!!」

京太郎「それよりほら、今はプールを楽しみましょうよ!」

漫「…そんなに嫌なん?」

京太郎「寧ろ、どうして嫌じゃないのかって思うのか不思議なくらいなんですけど」

京太郎「つーか、漫さんの方こそ彼氏に女装させるとか抵抗ないんですか?」

漫「んー…まぁ、これが明らかに似合わへんかったらちょっとって思うかもしれへんけれど…」

漫「京太郎君やったら絶対に似合うと思うし…」

京太郎「例え、似合っていても俺は絶対に嫌ですからね」

京太郎「こういうのは似合う似合わないの問題じゃなくって男のプライドに関わるんですから」

漫「むー…そこまで言うなら…諦める…けど…」

京太郎「ほっ…」

漫「今度、一緒に罰ゲームつきサシ麻雀でもやろっか」ニコッ

京太郎「全然、諦めてないじゃないですかーやだー!!」


漫「しかし、こうして流れてるとずっとこのままでいたくなるなぁ」プカー

京太郎「確かに…流されてるだけでも楽ですしね」

京太郎「それに、こうしていると海○館の動物たちもまた違う目で見れそうです」

漫「そやねー。また行ってみたいなぁ…」

京太郎「そうですね。今度は餌やりの時間に合わせていきましょう」

漫「うん」ニコッ

京太郎「まぁ、流れながら言うようなアレじゃないんですけどね」

漫「このまま○遊館まで流れていけたらええのになぁ…」

京太郎「そのままジンベエザメの水槽のドボンとか」

漫「んで、ジンベエザメと一緒に泳ぐんやね」

京太郎「そしてトラフザメに襲われると」

漫「じ、ジンベエザメ親分と一緒やったら大丈夫やし」

京太郎「実はジンベエザメ親分とトラフザメは黒いエサの流れで繋がっていまして」

漫「な、なんやって…!?」

京太郎「昔は同じカゴのエサを食べたこともあると言って懇意にしてるらしいですよ」

漫「く、黒い…黒いわぁ…」

漫「まぁ、現在進行形で同じカゴのエサ食っとるんやろうけど」

京太郎「水槽同じですからねー」

漫「でも、このまま海遊館まで流れていけたら中々、面白いんとちゃうやろうか」

漫「こうチューブみたいなのでずぅぅぅっと通せば、未来都市みたいでええやろ」

漫「人も来るし赤字も解消出来る!いける!!いけるでこれは!!」

京太郎「その代わり建設費用とメンテ代と許可を取るのに莫大なお金が掛かりそうですけどね」

漫「そういう夢壊すような事言うの禁止ー」ウリウリ

京太郎「わっ!ちょ!や、止めて下さいよ!浮いてるんですから!」

漫「先に人の夢をぶち壊しにした京太郎君が悪いんやでー」クスクス

京太郎「じゃあ、ほら、お返しです!」

漫「わきゃ!?ちょ、わ、脇は反則やって!!」

京太郎「先にやったのはそっちじゃないですか」

漫「ぬぐぐ…えいっ!」スッ

京太郎「なんのぉ!!」ビシィ


漫「…とりあえず無駄な事は止めへん?」

京太郎「…そうですね。争いなんて下らないです」

漫「それに気づくのに…うちらはとても大事なものを犠牲にしてしもうた…」

京太郎「アーニー…ジン…リチャード…すまない…」

漫「皆ええ人やったのに…どうしてこんな事に…」

京太郎「皆の為にも…俺達は前に進まないといけません…」

漫「そう…やね。俯いている暇なんかあらへん。流されるんやなく…うちらの意思で前に進むんや」

京太郎「まぁ、実際、五分程度の時間と係員の人に注意された事による羞恥心くらいなんですけど」

漫「アーニーさんが時間でジンさんが羞恥心やとしたら、リチャードさんはどっから来たんやろうね?」

京太郎「こうやってノリで会話している時に使ってる時間とかどうでしょ」

漫「という事はリチャードさんはこうしている今も犠牲になっとるんか…」

京太郎「リチャードェ…」

漫「でも、流れるプールって誰もおらへんかったら思いっきり泳ぎたくなるやんな」

京太郎「あぁ、分かります。なんか魚気分味わえそうですよね」

漫「うちは人魚気分だと主張したい」

京太郎「はは。まぁ、漫さんだったらセクシーで可愛い人魚になれそうですね」

漫「ふふ。そん時は京太郎君を歌で誘惑してあげるね♪」

京太郎「そういや漫さんはカラオケとか結構行くんですか?」

漫「あんま行かん方やねー。それより部活で忙しいし」

漫「うちは実力的にそれほど他の部員と差がある訳ちゃうしね。やっぱ負けたくあらへんから」

京太郎「強豪校もやっぱり大変なんですね…」

漫「そりゃそうやで。選抜やら部内対抗戦やらで色々あるんやから」

漫「まぁ、そういうのを含めて姫松選んでよかったってうちは思うとるけれど」

漫「…問題は代行のお遊びが…なぁ…」

漫「育成の腕は確かやねんけど…どうにもこう…おちゃらけとると言うか…」

京太郎「ノリの良い漫さんにそう言われるとかよっぽどなんですね…」

漫「うちとは格と言うか方向性が違うんよね…」

漫「あの人ホント突拍子もない人やから」

漫「今もこのプールの中からにょきっと生えてきてもうちは驚かんよ」

「もぉそんなん出来る訳ないやん~」

漫「」ビクッ

京太郎「ど、どうしました?」

漫「い、いや…何でも…」

漫「(さ、流石に気のせいやんな?)」

漫「(周りにいるカップルの会話が突然、クリアに聞こえただけやって)」ブルッ

京太郎「あ、寒くなって来ました?一旦、上がります?」

漫「だ、大丈夫!大丈夫やで!」

漫「(い、幾ら代行でも話題にしただけで湧いて出るような事はあらへんやろ)」

漫「(うん。物理的に考えてあり得へんし、ないない)」

漫「(…………そのはずやのにあの人ならやってもおかしくないって思えるのは何でなんやろうなぁ…)」

「うふふ~」


漫「ま、まぁ、話を戻すけど!競泳とか面白いと思わへん?」

京太郎「競泳ですか?」

漫「そうそう。この流れるプールで競馬みたいに泳いで貰ってやな」

漫「自治体が元締めになってそれにお金賭けて貰う訳や」

漫「水泳選手の受け皿や育成にもなるし、自治体も儲かる。ついでに言えば箱物の再利用も出来るで!」

京太郎「おぉ…そう聞くと中々に面白そうな企画に思えますね」

漫「S字クランクやら曲がりくねった特殊なコースとかあるからなー」

漫「それを利用せえへん手はないで!!」

京太郎「まぁ、問題は水中という動きが鈍るシチュエーションだと競馬や競艇なんかとはまた違うって事でしょうけど…」

漫「やっぱ難しい?」

京太郎「実際、やってみないと分かりませんけど、先行逃げ切り型が有利過ぎる気がしますね」

漫「まずはその辺のルール整備からかぁ…」

京太郎「(アレ?なんかマジになってる?)」

漫「うー…うちの頭じゃ面白そうなルールが思いつかへん…」

京太郎「はは。まぁ、その辺りの事が簡単に思いつくならもうどこかの自治体がやってると思いますよ」

京太郎「ただ…折角、流れるプールを利用してる訳ですし、水流で有利不利をつけるのも面白いかもしれませんね」

漫「そういうの出来るん?」

京太郎「いや…完全に思いつきで話してるんで、まったく分かんないです」

漫「えーちょっと感心したのに…」

京太郎「この流れるプールの原理も分かってないのにちゃんとしたアイデアなんか出せませんって」

漫「まぁ、それはうちも同じやなぁ…これ本当、どうなっとるんやろ」

京太郎「壁に穴が空いてるところから水流が出てきてるのかなぁって推測は出来るんですけどねー」

漫「でも、それだけやったらこんな流れにはならへんわなぁ…」

京太郎「その辺はプールの形とか人がいたりするから、色々あるんじゃないですかね」

漫「あーなるほど。そう思ったら流れるプールって殆ど普通の輪になっとらへんわな」

京太郎「緩やかなウェーブを描いてるのも水流維持の為なのかもしれませんね」

漫「って、目の前に洞窟が来たでー♪」

京太郎「あ…アレはまさか…」

漫「知っとるんか須賀君!」

京太郎「いや、知らないですけど」

漫「えー…今のは面白いこと言ってくれる流れちゃうん?」

京太郎「そういうのは基本的に漫さんに任せてるんで」

京太郎「と言う訳で漫さん、俺の代わりに何かどうぞ」

漫「えっえっ……えっと…」アタフタ

漫「あ、あれこそ世界の果て…とか?」

京太郎「おぉ…なんかそれっぽい」

漫「ふ、ふふーん!この程度の無茶ぶりに答えられへんかったら大阪人ちゃうで」ドヤァ

京太郎「じゃあ、あの中に入るとどうなっちゃうんですか」

漫「え…えっと…た、食べられる」

京太郎「何に?」

漫「こ、こうライオン的なアレ?」

京太郎「名前は?」

漫「え、エンド・オブ・ライオーンとか…」

京太郎「エンド・オブ・ライオーン…」ナマアタタカイメ

漫「もう!もう!!」カァァ

漫「幾ら何でも無茶ぶりしすぎ」ムスー

京太郎「はは。すみません。漫さんがあんまりにも弄り…いえ、可愛かったもので」

漫「今、弄りって言った?」

京太郎「気のせいじゃないですかね?」

漫「むむむ…さっきから京太郎君が生意気やわぁ…」

京太郎「さっき人のこと弄りまくってた人に言われたくないです」

漫「ぬぅ…でも、このままされっぱなしやと先輩の威厳が…」

京太郎「漫さんは俺にとって最初からずっと素敵な先輩ですよ」

漫「こ、このタイミングでそういう事言うの卑怯やで」

京太郎「まぁ、そろそろご機嫌とっとかないと後で怖いんで」

漫「そ、そう言われるとまた別の意味で微妙な気分になるわぁ…」

京太郎「はは。まぁ、俺にとって漫さんは最初から先輩らしい先輩だったってのは本当の事ですよ」

京太郎「ただ、先輩だからって何もかもを自分で解決しようとせず、たまには俺も頼って下さいとは思いますけど」

漫「うん…♪その時はよろしくね…♥」

漫「そう言えば…なんで京太郎君はさっきから浮き輪の外におるん?」

京太郎「いや、これかなり大きな浮き輪ですけど、二人はキツイじゃないですか」

漫「大丈夫。いけるって!」

京太郎「いや、まぁ、無理とは俺も思いませんけど…でも、かなり密着する事になりますし」

漫「あかんの?」

京太郎「えっ」

漫「密着したらあかんの?」

京太郎「…そりゃダメでしょ。マジで我慢出来なくなりますって」

漫「でも、ほら、そろそろ世界の果てが近づいとるで」

漫「二人で身を寄せて協力せえへんかったら食べられるかも…」

京太郎「エンド・オブ・ライオーンにですか?」

漫「…つ、次その名前出したら水ぶっかけるから」カァァ

京太郎「はいはい」クスッ

漫「と、とにかくやね。今のでうちは痛く傷つきましたー」

漫「だから謝罪と賠償ついでに京太郎君もこっちに来るのを要求しますー」

京太郎「えー…でも…漫さんと密着して自制出来る自信がマジでないんですってば」

漫「んー…それやったら…ペッティングくらいやったらオッケーやで♥」ポソッ

京太郎「…~っ!」ゾクッ

京太郎「ってやりませんよ!?やりませんからね!!」

京太郎「俺は浮き輪の外側にぶら下がって周囲を警戒する事にします」

漫「えー…つれへんなぁ…」

京太郎「仕方ないじゃないですか。俺ももうちょっとデートそのものを楽しみたいですし」

京太郎「それに浮き輪の外側に居たってイチャイチャくらい出来ますよ」

漫「でも、この状態やと京太郎君と触れられへんし…」

京太郎「だったら…ほら」ギュッ

漫「んぁ…♪」

京太郎「へ、変な声出さないで下さいよ」

漫「ご、ごめん。でも、いきなり後ろからお腹抱くのは卑怯…♥」

京太郎「横からだとこれくらいしか抱く場所ないですし、我慢してください」

漫「いや…別に嫌じゃないんやけど…寧ろ…今のでうちの方がキュンって来ちゃったって言うか…♪」

京太郎「…そっちの意味でも我慢してくださいよ…」

漫「ま、まぁ、とりあえず…洞窟まで来た訳やけど…」

京太郎「うぉ…!なんだ今のは!?」

漫「滝やねー。どばーと降りてるみたい」

京太郎「俺はエンド・オブ・ライオーンの唾液と思いましたよ」

漫「その名前禁止って言ったで?」ツネッ

京太郎「痛っ!」

京太郎「いや、でも、格好いいと思いますよ、エンド・オブ・ライオーン」

漫「嘘つき…あんな顔しとった癖に…」

京太郎「いや、アレは漫さんが微笑ましかっただけででしてね」

京太郎「(まぁ、ライオーンはないと思ったのは事実だけど)」

漫「…なーんか引っかかるんやけどぉ?」

京太郎「き、気のせいですってば…うひゃ!?」

漫「ふふーん。油断しとったな!」

京太郎「…今度はミストですか」

漫「そうそう。ただ流れてるだけやなくて楽しめるように色々と考えてくれとるんやな」

漫「まぁ、この滝とミストの所為でお化粧落とすのにちょっと時間掛かったんやけど…」ポソッ

京太郎「(あぁ…だから、遅かったのか)」

漫「まぁ、それはさておき、ようやく洞窟から抜けられたな」

京太郎「エンド・オブ…」

漫「京太郎君?」ジトー

京太郎「や、ヤツからの追手もないみたいですね」

漫「ふふん。うちらのコンビネーションに恐れをなしたんやな」

京太郎「洞窟内じゃ主に仲間割れしかしてなかった気がしますけど」

漫「それでも水面下で協力しとったんやって」ドヤァ

京太郎「…上手いこと言ったつもりですか?」

漫「え…あ、あかんかった?」

京太郎「いや、素直に感心しました」

漫「そ、それやったらそうと早く言ってぇや!」

京太郎「はは。漫さんが可愛いんでつい」

漫「むー…それじゃ罰ゲームとして京太郎君もあの洞窟に住む怪物の名前考える事な」

京太郎「え…マジですか」

漫「うちだけそのネタで弄られるの不公平やん」ムスー

京太郎「それ以前に山ほど人のこと弄ってた人に言われたくないんですけど!?」

漫「アレは弄りやないで。誘惑しとっただけや」クスッ

京太郎「尚更、質が悪いですよ…まったく…」

京太郎「しかし…名前…名前かぁ…」

漫「(あ、一応、真面目に考えてくれるんや)」

京太郎「黒き獅子の王…読みはケーニッヒシュヴァルツァーレーヴェとかどうでしょう?」

漫「く、黒き獅子…」

京太郎「違います。ケーニッヒシュヴァルツァーレーヴェです」キリッ

漫「……」

京太郎「……」

京太郎「…すみません。やっぱり忘れて下さい」カァァ

漫「京太郎君…そう言うのはせめて中学生までで卒業せえへんかったらあかんと思うよ」ナマアタタカイメ

京太郎「そ、卒業してましたよ!!た、多分!」

京太郎「で、でも、今の俺の語彙じゃ、エンド・オブ…」

漫「」グッ

京太郎「あ、アイツの名前に勝てるインパクトが思いつかなくてですね…!」

京太郎「だからこう…中学の頃の自分に戻れば、何かインパクトのある名前が出てくるんじゃないかとそう思って…」

漫「封印を解き放ってしまった訳やねんな…」

京太郎「出来れば永遠に封印しときたいものだったんですけれどね…」トオイメ

漫「でも、何でドイツ語なん?」

京太郎「ドイツ語、格好良いじゃないですか」

漫「いや、それはまぁ…なんとなく分かるけど」

京太郎「もし、大学進んだら第三言語はドイツ語にしようと思ってます」キラキラ

漫「(あ、これ途中でドイツ語の難しさに泣きを見るタイプやな。空気で分かる)」

京太郎「っていうか、なんで漫さんもすぐにあれがドイツ語だって分かったんですか?」

漫「う…そ、それは…その…」

京太郎「それは?」

漫「うちにもこう…尖ったナイフみたいな時期があってやね…」

京太郎「具体的には?」

漫「ちゅ、中学二年生くらい…」

京太郎「…」ナマアタタカイメ

漫「もうっ!しゃあないやん!アレは誰もがかかるハシカみたいなもんなんやしっ」

漫「ドイツ語やフランス語に憧れるのは誰だって一度はある経験やろ!!」

京太郎「いやーまさか漫さんにもそんな時期があったなんてー」ボウヨミ

漫「ぬぐぐ…自分だってケーニッヒなんちゃらな癖に…」

京太郎「そ、それは言わないで下さいよ…折角忘れかけてたのに」

漫「嫌や。これ絶対、一生言い続けたるし」ツーン


京太郎「結局、アレから結構流れてますねー」

漫「せやねー。ケーニッヒなんとかにも何度も飲まれたし」

京太郎「も、もうそれは良いじゃないですか」カァァ

漫「ふふ…まぁ、ちょっと身体も冷えてきたし、そろそろ上がろっか」

京太郎「って事は…」

漫「ふふ…そうやで!今からうちらが行くのはプールの花形!!」

漫「スライダーや!!」ババーン

京太郎「実はさっきからアレ気になってたんですよねー」

漫「真ん中にどどーんとあるからねー」

京太郎「です。結構、悲鳴めいたものも聞こえますしね」

漫「京太郎君はジェットコースターとか大丈夫なタイプ?」

京太郎「よっぽどヤバイのでない限り絶叫系は平気ですよ」

京太郎「あ、でも、夢の国のスペースマウンテンは大丈夫云々以前に思いっきり酔いました…」

漫「あーアレ辛いらしいなぁ…」

京太郎「他のマウンテン系は大丈夫だったんですけど、スペースだけは平衡感覚狂うんですよねー…」

京太郎「漫さんは夢の国経験は?」

漫「一応、一回だけ。まぁ、学校行事で行っただけやからあんま堪能しとらんけどね」

京太郎「マウンテン系はどうでした?」

漫「平日でも一時間待ちとかやったし、全スルーやったなぁ…」

京太郎「平日でも結構、人気あるんですね」

漫「大学生とか修学旅行中の学生とかだけやなく、見るからに私服の学生とかおるからなー」

京太郎「あー何か親が子どもに学校休ませて行ったりするらしいですね」

漫「結局、そういうの親が行きたいだけやと思うんやけどなぁ…」

京太郎「本当に子どもの事思ってたら学校休ませたりはしない訳ですしね」

漫「基礎勉強の遅れって一生、尾を引くかもしれへん問題やし…自分を誤魔化す為の言い訳以外の何者でもないやろ」

京太郎「夢の国にそれだけの魅力があるのは認めますけどね…かと言って子ども休ませたりするのは正直、やり過ぎだと俺も思います」


漫「まぁ、こっちはどれだけ人多い言うても20分待ちくらいやし安心やね!」

京太郎「フリーパスも安くないですからねー…」

京太郎「一回乗ったらそれで十分!って人も多いのかもしれません」

漫「それにまぁ子ども連れは大抵、キッズプールの方行っとるしな」

京太郎「あぁ、子ども用のもあるんでしたっけ?」

漫「そうそう。アスレチックとか色々あって楽しそうやったで」

漫「まぁ、子ども限定で同伴やないと小学生以上は入れへんから、今のうちらはまだ無理やけどね」クスッ

漫「何時か一緒に行ってみたい…って言うのはちょっと重いかな?」ジッ

京太郎「まさか。俺も…そうなりたいと思ってますよ」ギュッ

漫「えへへ…」

京太郎「ま…もうちょい待ってて下さい」

京太郎「胸張って挨拶…なんて無理ですけど…それでも漫さんを迎え入れたい気持ちに嘘はありませんから」

漫「うん…♪楽しみにしとるね…♥」

漫「そんな訳でやって来ました第一の刺客!」

京太郎「デスループ…でしたっけ。随分と大仰な名前ですけれど」

漫「ぶっちゃけうちはこれに関しては予備知識まったくないで!!」

漫「ここ数年前に出来たらしいけど、うちはその後来とらへんしね」

漫「そしてこれにはフリーパス使えへん!ぶっちゃけ高い!!」

京太郎「そんなトリに相応しい代物を最初に持ってきて大丈夫だったんですか?」

漫「ふふふ…!それもそうやねんけどな!!」

漫「でも、ほら…やっぱ気になるやん?」ウズウズ

京太郎「まぁ、さっきからバンッ!って音しまくりですからね」

漫「そうそう。噂には聞いとったけど…やっぱあんだけ自己主張されたら気になるやん」

京太郎「他のスライダーからも声はあがってますけど、こっちは段違いですしね」

漫「どんなんなんやろうなぁ…」ウズウズ

京太郎「楽しみですね…って、そろそろか」

漫「どっち先に行く?」

京太郎「最初は漫さんに譲りますよ」

漫「ふふ…♪じゃあ、すぐ降りてきてね」

京太郎「はいはい。でも、下で待ってちゃダメですよ。危ないですから」

漫「…どうやった?」

京太郎「まぁ…なんて言うか悪くはなかったですよ」

京太郎「箱の中からふっと落ちていく浮遊感は今までのスライダーにはなかったものですし」

京太郎「…ただ…良くも悪くもそれだけと言うか…」

漫「…うん。その後は特に何の変化もない普通のスライダーなんよね…」

京太郎「スピードそのものはあって迫力はあるんですけど…」

漫「それやって最初の落下感には負けるしなぁ」

京太郎「面白くない訳じゃないんですけど…いろんな意味で出オチと言うか何というか」

漫「もうちょっと乗ってみたい気はするけど、フリーパス使えへんアレにもう一回乗る為に20分待つのはちょっとなぁって気がする…」

京太郎「まぁ、先に別のスライダー楽しんでからにしましょう」

漫「そうやね。折角のオールフリーなんやし、ガンガン乗って行こうか!」

京太郎「次はうずうずバーンですか」

漫「こっちは二人一組で乗れるしね」

京太郎「あ、本当だ。浮き輪2つつなげたみたいなので滑ってますね」

漫「あ、それで前か後のどっちに乗る?」

京太郎「前後で何か違うんですか?」

漫「良ぉ知らんけど体重とか空気抵抗とかで結構ちゃうみたいやで」

京太郎「じゃあ、まずは俺が前で良いですか?」

漫「了解。それじゃその後、交代してみよっか」

京太郎「そうですね。どうせなら二回楽しんでみたいですし」

漫「ふふ…結構、ノリ気やん」

京太郎「まぁ、折角のオールフリーパスなんで色々楽しまないと損ですし」

漫「全部合わせて5回はすべらへんと元取れへんしね」

京太郎「5回くらいなら結構すぐな気もしますけど…」

漫「待ち時間考えると結構、長いもんやしなぁ…」

京太郎「そういうのを考えると5回乗るって結構、ハードル高いですよね」

漫「平日やったら簡単に元取れるんやろうけど…」

京太郎「その辺はお互いに学生故致し方ないですよ」


漫「っと…次みたいやね」

京太郎「それじゃそろそろ覚悟を決めますか」

漫「うちと一緒に…堕ちてくれる?」クスッ

京太郎「勿論。何処まででも一緒ですよ」

漫「ふふ…♪それやったら何処に堕ちても…うちは世界一の幸せものやね…♥」

係員「はーい。次の方、イチャついてないでこっち来て下さーい」

京太郎「あ、すみません」

漫「怒られちゃったなぁ」クスッ

京太郎「流石にちょっと馬鹿なやり取りしすぎでしたね…っと」ヨイショ

漫「はいっと…準備おっけー」

京太郎「こっちもおっけーです」

係員「じゃあ、流しますねー」

漫「きゃああっ♪」

京太郎「おぉぉぉおっ!」

漫「結構早いいいいぃぃ!」

京太郎「んでもって暗いいいいぃぃ!!」

漫「ってうひゃあんっ♪」

京太郎「うぉ…外か…」

漫「あー…暗いとやっぱりちょっと怖さが増すなぁ」グルングルン

京太郎「そうですねー。加速感も凄いありましたし」グルングルン

漫「ただ…まぁ…その…なぁ」

京太郎「…えぇ」

漫「このぐるぐるゾーンって…凄い…その…」

京太郎「まぁ、広いし開放的だしドンドン減速していくしでまったく怖くありませんね」

漫「ドーナツの中身をグルグル回っとるだけやし…加速なんて出来ひんしなぁ…」

京太郎「慣性で動いてると言っても良いくらいですし…」

漫「これはこれでメリーゴーランドみたいで楽しいけど…」

京太郎「スライダー的楽しさからはちょっとずれてますね…」

漫「逆にスライダー苦手な人はこっちの方がええかもしえへんね」


漫「…どうやった?」

京太郎「まさか最後、係員の人に流してもらう事になるとは思ってませんでした」

漫「まぁ、出口は入り口と同じくらいのサイズしかあらへんしねー」

京太郎「最後は渦潮みたいにずおっって落ちていくタイプでも良いと思ったんですけど…」

漫「その辺はやっぱり事故が怖いんちゃうかな?」

京太郎「スピード出たまま落ちちゃうとあちこちにぶつかっちゃいそうですしねー…」

漫「逆にスピードが出えへんと転覆して真っ逆さまになりかねへんし」

京太郎「ただ…今のままだと色々と惜しいのは確かですね…」

漫「そうやねんなぁ…スライダー苦手な人は最初の暗くて加速する部分がダメやろうし」

京太郎「逆にスライダー好きな人にとっては途中のぐるぐるゾーンは減速していくばかりで物足りないでしょうしね」

漫「何ともこう…どっちつかずなスライダーと言うか」

京太郎「面白くない訳じゃないんですけど、グルグルゾーンにもう一味欲しい感じでしたねー」

漫「さぁ、そんなグルグルに別れを告げて、今度はぞくぞくバーンや!」

京太郎「こっちはこっちで悲鳴も大きいですね」

漫「ぐるぐるとは打って変わったこの悲鳴…これこそがスライダーやで」ウットリ

京太郎「まぁ、実際、見てる限り、かなり怖そうですよねアレ」

漫「かなりの加速距離から70度の傾斜を一気に駆け上がり、そのままプールへGO!」

京太郎「こりゃあゾクゾクしますねー」

漫「まぁ、ゾクゾクしすぎて事故もあるみたいやねんけどな」

京太郎「えっ」

漫「まぁ、大丈夫。命に別状があるようなもんちゃうし」

京太郎「いや、それでも一気に不安になったんですけど…」

漫「ゾクゾクするやろ?」ニコッ

京太郎「そういうゾクゾクは要りませんでしたよ…」


漫「まぁ、精々が傾斜の途中で横転して身体打つくらいやし大丈夫大丈夫」

京太郎「うーん…大丈夫…なのかなぁ…」

漫「それにいざって時は京太郎君が護ってくれるやろ?」ニコッ

京太郎「そりゃ勿論、護りますけれどね」

漫「それなら大丈夫。ほら、今なら少しは空いとるみたいやし、早よ行こ?」

京太郎「分かりましたよ。その代わり安全第一ですからね」

京太郎「嫁入り前の身体を傷物にする訳にはいかないんですから」

漫「うちはもう会う度に傷物にされとるんやけれど?」クスッ

京太郎「そ、そういうのとはまた別物ですよ!」カァァ

京太郎「まぁ、そっちの意味でももうちょっと身体を大事にしてほしいと思うんですけどね!」

漫「ふふ…♪その辺は京太郎君次第やね♥」

漫「主導権握っとるんは京太郎君なんやし…京太郎君が大事にしてくれるなら問題あらへんのちゃう?」

京太郎「そりゃ…まぁ、そうなんですけど。だからって誘惑とかされるとですね…」

漫「さーて、とりあえず滑ろっかぁ」

京太郎「くっ…スルーするつもり満々なんですね…」

漫「うひゃあ!やっぱり怖かったぁ!!」

京太郎「あの後ろに重力引かれるのが堪りませんね」

京太郎「ある意味では一番、絶叫系に近いのかもしれません」

漫「そやねー。ここが一番人気なんも頷ける結果やったわ」

京太郎「デスループもぐるぐるゾーンもスライダーとしては物足りなかったですしね」

漫「うんうん。そういうのを求める人は、こっちのぞくぞくゾーンが一番、ええかもな」

京太郎「まぁ、スリルを求めすぎて横転しないように気をつけないといけませんけど」

漫「後二人の体重差が40以上離れとるとお断りされるのも気ぃつけへんとね」

京太郎「男女だと40差はあり得ない訳じゃないですしね」

京太郎「…ただ、デスループ前は測ってましたけど…ぐるぐるゾーン前は測っていなかった気が…」

漫「まぁ、最初に警告もされとるし自己責任言う奴やろ」

漫「流石に明らかな体重差ある場合は係員の人が警告もするやろうしね」

漫「んー…っ!とりあえずひと通りスライダー乗ってみたけどどうやった?」

京太郎「個人的に一番、面白かったのはぞくぞくゾーンでしたね。アレはもう一度、乗ってみたいです」

漫「うちはもっかいデスループも行ってみたいかなぁ…一回だけやと何か損した気分やし」

京太郎「じゃあ、後でまた一緒に行きましょうか」

漫「そうやね。でも…その前も先にプールで遊ばへん?」

京太郎「いいですね。今度は何処に行きます?」

漫「キッズプールはどうやろ?」クスッ

京太郎「行けませんって」

漫「実はうちの中には京太郎君の子どもが…!」

京太郎「それは別の意味でゾクってするんで止めて下さい」

漫「実は冗談や無いって言うたら?」

京太郎「今すぐプールから出て、もっと母体を大事にするように言い聞かせますよ」

漫「ふふ…♪それやったら許してあーげる♪」

漫「まぁ、ほら、ビーチボール持ってきたし、今度は水球で勝負なんてどうやろ?」

京太郎「お、良いですね」

漫「ちなみに負けたら一枚ずつ脱いでいくんやでー」

京太郎「え、えぇ!?」

漫「ふふ♪勿論、冗談やで」

京太郎「あ、当たり前じゃないですか…」

京太郎「そんなルールだったら勝てないし負けられない微妙なものにですね…」

漫「でも、スリルはあらへん?」

京太郎「ありすぎて気が気じゃなくなるんでそう言うのはせめて二人っきりの時にしてください」

漫「…先にイッた方が一枚脱いでいくとか?」

京太郎「…別に俺は構いませんけど、それ漫さんが不利過ぎません?」

漫「うん…うちも自分で言っててそう思った…」

漫「ま、まぁ、気を取り直して…とりあえず勝負な!」

漫「負けた方がどうとかは終わった後で考えよう!」

京太郎「ま、それが一番ですね。でも、負けませんよ!」

漫「それはこっちのセリフやでー!」

………



……







漫「あー…悔しいー…」

京太郎「身長も力も違うんですから仕方ないですって」

漫「そりゃそうやろうけど…殆ど勝てへんかったのはやっぱりなぁ…」シュン

京太郎「日頃から鍛えてますから」キリリッ

漫「ぬー…まぁ、手加減されるよりはマシかもしれへんけど」

京太郎「(実際、結構手加減してこの結果だったのは黙っておこう)」

京太郎「まぁ、彼氏の格好いいところが見れたって事で納得して下さい」

漫「確かに京太郎君凄い格好良かったんやけど…見惚れちゃったくらいなんやけど…」

京太郎「あー…まぁ、そうやって素直に頷かれると結構、気恥ずかしかったりもですね」ポリポリ

漫「…うちの勝ち?」

京太郎「えぇ。漫さんには負けましたよ」

漫「ふふ…♪それじゃ機嫌も直してあげる♪」

漫「んで…ついでやし、焼き鳥とかも買って小腹膨らませよっか」

京太郎「ですね。何だかんだで結構、動きましたし」

漫「うん。このちゃちい味が何とも言えへん安っぽさを演出しとるなー」

京太郎「海の家を思い出す安っぽさと値段の高さ…これこそプールって感じですね」

漫「そうやねー。でも、こんなので馬鹿にしとるんやなく喜んどるなんて日本人くらいなもんやろうなぁ」クスッ

京太郎「あー確かに外国人がファストフードの安っぽさに喜んでる印象はあんまりありませんね」

漫「ピザの大きさやハンバーガーの大きさに喜んどるイメージはすぐに湧いて出てくるけどね」

京太郎「後はバーベキューとかですかね」

漫「あー…豪快にトングで肉焼いてバーベキューソースにジューって感じ」

京太郎「ですです。で、コーラをがぶ飲みして野菜は殆どないとか」

漫「こんな事言ったら失礼やろうけど…凄い分かるわぁ」

京太郎「実際はこんな食生活してる外国人…と言うかアメリカ人なんて殆どいないらしいんですけどね」

漫「実際は冷食と宅配なんやったっけ?」

京太郎「一般家庭はそうらしいですよ。まぁ、テレビの情報なんで大げさに言ってるだけかもしれないですけど」

漫「う…でも、かき氷食べたらちょっと冷えてきたな…」ブルッ

京太郎「大丈夫ですか?ちょっと休憩します?」

漫「いや…それよりどうせやしお風呂入りに行こう」

京太郎「お風呂…ですか?」

漫「そうそう。プールと同じ階にそのまま入れる混浴エリアがあるから」

京太郎「あー良いですね」

京太郎「俺も結構、冷えてましたし、一回、芯まで温まりたいです」

漫「それじゃ決まりやね。これ食べ終わったらそっち行こっか」

京太郎「うす。まぁ…それまでがちょっと長い感じですけどね」

漫「焼き鳥にたこ焼きに唐揚げに焼きそば…それにかき氷と…」

京太郎「ちょっと調子に乗って買いすぎました…」

漫「これも全部、夏の日差しが悪いんや…」

京太郎「絶賛、秋から冬に片足突っ込んでる真っ最中ですけど」

漫「そういうツッコミは野暮ってもんやで京太郎君!」


………



……






京太郎「で、こっちが噂の混浴エリアですか」

漫「正確にはバーデゾーンって奴やね」

漫「ドイツかどっかの温泉地をイメージして作られたらしいで」

京太郎「確かに西洋風の立派なお風呂って感じですね」

漫「お金持ちが美女侍らして入りながらカクテル・グラス持っててもおかしくない感じやな」

京太郎「まぁ、俺の隣には漫さんがいるんで、足りないのは後、お金とカクテル・グラスだけですね」

漫「ふふ…♪シャッチョさん。お酌。する。ですか?」

京太郎「何で片言なんですか?」

漫「今のうちは東南アジアから家族を食べさせる為に京太郎君に端金で買われて来た奴隷なんや」キリッ

京太郎「いつの間にそんな設定作ったんですか…」

漫「その方が興奮するかなー思うて」クスッ

京太郎「いきなり過ぎて興奮も何もありませんでしたよ」

京太郎「と、言うか別に何時も通りで大丈夫ですって」

京太郎「そのままの漫さんが俺は一番、好きなんですから」

漫「ん…♪もう…またそんな女殺しな事言うて…♥」

京太郎「本心ですから仕方ないです」

京太郎「はぁ…あぁ…」ブルッ

漫「ふあ……ぁ」ブルルッ

京太郎「いやぁ…冷えた身体に温水は効きますねー」

漫「そやねー。一気に温まった感じ」

京太郎「何だかんだ言ってプールで遊びっぱなしだったから結構、身体も冷えてたんですね」

漫「うんうん。まぁ、その分、楽しかったからええけど」

京太郎「まぁ、まだスライダーとかは滑り足りない感じですけど…」

漫「その辺りはまた後か明日で構わへんやろ」

漫「今日は休日で10時までプール開いとるし」

京太郎「寧ろ、それくらいに行った方がスライダー楽しめて良いかもしれませんね」

漫「そうそう。折角の泊まりなんやし、ゆっくりしよ」ニコッ

京太郎「ですね」

京太郎「でも、温泉ってここだけなんですか?」

漫「ううん。また別の階に男湯と女湯があるよ」

漫「こっちはプールのついでに入れる混浴エリアってだけやから2つだけしかないし」

京太郎「2つ…?ってあ、展望風呂もあるんですか」

漫「そうそう。通天閣も見えて眺めもええ…らしいんやけどな」

京太郎「何かあるんですか?」

漫「いや…地元の人間からすれば通天閣見てもなぁって感じやし…」

漫「それに空かてそんなに綺麗ちゃうし…星が見れる事もそんなに多くないから…」

京太郎「漫さんからすればそんなに魅力を感じないと?」

漫「それだけやったらまだええねんけど…あっちはここよりさらに人多いからなぁ」

京太郎「あー…こっちも結構、人がいますもんね」

漫「スパワールドで唯一、混浴できるエリアやから仕方ないねんけどねー」

漫「ただ、ゆっくりお風呂入ってのんびりしたいんやったら展望よりもこっちの方が多少はマシかなぁ」


京太郎「漫さん的にはもうちょっとのんびりしたい感じですか?」

漫「と言うか…その…」モジモジ

京太郎「ん…?」

漫「京太郎君と一緒にお風呂入っとると…あの時の事思い出すって言うか…」

京太郎「…もしかしてスイッチ入ってます?」

漫「ま、まだ入っとらへんよ…た、多分やけど…」

漫「でも…何かお風呂とはまた違った熱で身体がポカポカして…京太郎君が何時もよりもイケメンに見えるん…♪」

京太郎「何時もはイケメンじゃないんですか?」

漫「イケメンやで…♥うちが大好きで大好きで堪らへん恋人なんやもん…♥」

漫「でも…今は…それよりももっと魅力的で格好ええ…旦那さんに見えて来るん…♪」ナデナデ

京太郎「ちょ…す、漫さん!そんなところ撫でたら…っ!」

漫「だ、大丈夫…まだうちは大丈夫やから…こ、こうさせて…?そ、そうしたら収まると思うし…」

京太郎「だ、だからって俺の内股撫でるのはやりすぎじゃ…」

漫「目の前にあるの従業員用の出入口しかあらへんし、バレへんって…♥」

漫「それより今は…京太郎君の事感じひんと…どうにかなっちゃいそうやし…♥」


京太郎「は…ぁ…す、漫さん…っ!」

漫「あは…♪京太郎君のチンポさん…もうおっきくなって来とるで…♥」

京太郎「そりゃ…そんな風にねちっこく撫でられたら誰だってそうなりますって…」

漫「その気に…なってくれとるんや…♪」スッ

京太郎「す、漫さん…っ!?」

漫「どうかしたん…?」

京太郎「い、いや…あの…胸が…胸がですね…?」

漫「胸が…なぁに?」クスッ

京太郎「俺の腕に当たってるどころか包み込んでるんですけど…っ」

漫「もっと京太郎君の事感じたいって思ったら…自然と…ね♥」

京太郎「う…い、いや、光栄な話ではあるんですけど…でも…」

漫「でも?」

京太郎「やばいですって…これ…一応、周りに人いるんですから…」

漫「誰もこっちなんて見とらへんし…声あげへんかったら分からへんってば♥」

京太郎「で、でも、誰かがこっちに気づいたら…」

漫「お風呂でおっきくしとるんがバレてしまうかもなぁ…♥」

漫「でも、それやったらチンポちっさくすればええだけやろ?」クスッ

京太郎「で、出来る訳ないじゃないですか…!」

漫「そう?普通の人やったら中々、萎えて勃たへんと思うで?」

漫「それでもこうやって大きくしとるんは京太郎君もそういう事期待しとったからちゃうの?」

京太郎「さ、流石の俺でもこれだけの前でするつもりはありませんでしたよ…!」

漫「じゃあ…どうするつもりやったん?」クスッ

漫「うちの事…今日はどんな風にレイプするつもりやったんか聞かせて…?」

京太郎「そんなつもりは最初からありませんってば…」

京太郎「普通にデートっぽいデートして…夜そういう雰囲気になったら…くらいしかですね」

漫「ふふ…♪そういうのもロマンチックでええね…♥」

漫「でも…うち…もう…そんなん無理みたい…♪」

漫「そんなデートする前に…身体が火照って堪らへんの…♥」