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    とある日の清澄高校


    京太郎「うし、ツモだ。4000.2000」

    和「須賀君、最近落ち着いてますね」

    京太郎「ん?」

    和「うち筋が、ですよ」

    咲「あー、そういえば前みたいな浮き沈みがなくなったねー」

    優希「そうだじぇ。前なんか引く牌引く牌ゴミばかりかと思えばダブリー一発三連続とかもあったじょ」

    京太郎「あはは……なんでだろうな。練習の成果、かもな。まー相変わらず三人からトップとれる事は少ないけど。当然っちゃあ当然だしな」

    和「当然、とは?」

    京太郎「まだまだ練習不足ってことだよ。みんなに比べりゃ俺なんてまだひよっこだしな。もっと経験積まなきゃな」

    和「……うん、いい心がけです」

    優希「犬にしてはいい心がけだじょー!」

    京太郎「だぁーれが犬か!」

    咲(……先週の月曜日からだっけ、京ちゃんが落ち着き出したの)

    咲(なにか、あったのかな)

    京太郎「さぁーもう一局!」

    優希「おう!」

    咲(かんがえすぎかぁ)

    咲(まぁ、京ちゃん前よりもっと楽しそうに打ってるしいいか♪)←のほほんヘル分岐点


    とある日の龍門渕
    月齢ー十六夜

    ハギヨシ「着きました」

    京太郎「毎度毎度すいませんハギヨシさん」

    ハギヨシ「いえ、こちらが招く立場でございますれば……おや?」

    京太郎「ん?門の前に立ってるのは」


    衣「む、きょうたろー」

    京太郎「衣さん」

    衣「龍門渕へようこそ」

    京太郎「おじゃましますー」


    京太郎「いや、なんで改めてこんなことを?」

    衣「ん?いままで衣は『須賀京太郎』を招き入れていたのだ。今日から招くはきょうたろーだ」

    京太郎「何が違うんですか?」

    衣「わからぬか、ならよいのだ。さぁ、今日も麻雀しよう、きょうたろー!」トタタタター

    京太郎「え、あ、はい。って、おいてかないでー」


    ハギヨシ(そう、あの晩から須賀くんは変わったのです。恐怖と狂気の王ではなく。深淵の闇の王ではなく)


    京太郎「イチダァ!ニダァ!サンダァ!ヨンダァ!ゴハンダァ!!満貫!!」

    衣「ぐぁっ!!」

    ハギヨシ(ヘルカイザー京となって)

    京太郎「他人の懐にある点棒を奪い取ってでも、俺は、かぁっ!!!」

    透華「もう発音できていないですわ」

    衣「ぬぅ、まだだ!まだ衣の点棒は尽きていない!」

    ハギヨシ(月の満ち欠けによって力が上下する力は失われ、彼は異才を失いました、が)

    ハギヨシ(衣様と打つ時に限って、なぜか極度の興奮状態に陥るようになりました)

    衣「次の局がある限り、次のツモ順がある限り、100点でも残っている限り!衣は負けない!衣のターン!」

    一「ついてけないよー……」

    ハギヨシ(しかも、なんでか衣様までそのテンションにつられる有様。二人が打つと、部室はとても騒がしくなります)

    京太郎「エボリューションリザルトツモ!!」

    衣「まだまだぁ!!」ゴォッ!!

    ハギヨシ(正直嫌いじゃありません)

    京太郎「あ、ツモです。1300オール」

    智紀「そしてこの落差である」

    衣「」ゼヒュー、ゼヒュー

    透華「あんまり声を張り上げるからですわ」ナデナデ

    純「体力差も歴然だなー。おっと、チー」

    一「衣も嬉しいんだよ。対等に渡り合うーとかじゃなくて、素のままで全力ぶつけ会える「天敵」ができてさ」

    京太郎「んー、新月に近いほど強いとか言われてもイマイチ実感がなー。もうないし」

    純「その力が拮抗しあって、衣の能力だけにはメタはってるんだよなー。それロンな」

    京太郎「ぬおっ」

    智紀「話しながらだと、よく振るね」

    京太郎「なはは、集中力無くて……やっぱり龍門渕の皆さんつえーや」


    一(衣と京太郎は同じで、私たちより京太郎が弱くて、衣は私達以上)

    一(これが、相性の悪さってやつなのかな)

    京太郎「んあー、結局ラス、かぁ」

    智紀「負けるわけには、いかない」

    純「だなー、年季が違うよ」

    京太郎「そりゃそうかー……あ、そういえば。龍門渕さん」

    透華「はい?」

    京太郎「今日、たしか麻雀いがいにもやりたいことがあって俺を呼んだらしいですけど、なんなんですか?」

    透華「あぁ、それh「それは衣が説明するぞ!!」…」

    衣「実はな?京太郎。本日読んだ理由もう一つはな、実は ハギヨシの料理試食会なんだ」

    京太郎「試食、ですか」

    衣「うむ。普段食べ慣れている私たちよりも、その他のものの意見を聞いた方がいいのだ」

    京太郎「確かに、第三者からの意見は参考になりますよね」

    ハギヨシ「というわけで、こちらです」パカッ

    一「へー、これはマカロン?」

    透華「どれ、早速一ついただきますわ、ハギヨシ」サクッ

    衣「ころももー!」パクッ

    純「いただきーっと」バクッ

    智紀「ん、いただきます」カリッ

    一「いただくね、ハギヨシ」モグッ


    透華「あぁ、パーフェクトよハギヨシ」

    ハギヨシ「もったいなきお言葉」

    京太郎「じゃあ、俺もいただきます」パクッ

    京太郎「これは……うまい!」

    衣「そうだろう!ハギヨシのお菓子は美味しいだろう!」エッヘン

    京太郎「ハギヨシさん、これ本当美味しいですよもしかして隠し味にホワイトチョコを?」

    ハギヨシ「おお、お気づきになられましたか」

    純「へー、全然わからなかった」

    智紀「味覚、いいんだね」

    京太郎「んー、確かにパーフェクト……もういっこ」パクッ

    衣「あー!衣の分食べちゃダメだぞ!」ピョンピョン

    京太郎「えー、でも一人三つくらいはありますよ」

    衣「えー!?もっと食べたいぞー!」ピョンピョン

    京太郎「全く。じゃあ俺のぶんひとつあげますよ」

    衣「ほんとかー!」

    京太郎「えぇ、はいあーん」

    衣「あー……」

    ハギヨシ「」ほっこり

    透華「」ほっこり

    衣「…こ、こどもあつかいするなー!」ペチン

    京太郎「いてっ」

    京太郎「叩かなくたって」ヒリヒリ

    衣「す、すまない」オロオロ

    京太郎「別にいいですけどね」

    智紀「ふふ……そういえば、須賀君は料理するの?」

    京太郎「え、どうしてわかったんですか?」

    智紀「味覚鋭いし、それに、前ハギヨシがタコスの作り方教えたって」

    京太郎「あー、まぁかじる程度には」

    純「へー、すげえなぁ」

    一「食べてみたいねー」

    透華「!!そうですわ!須賀君、いまから何か作ってきなさい」

    京太郎「え?いまから!?」

    純(あー、キッチン自慢したいんだな)

    衣「ぉ、衣も京太郎が何か作るなら食べてみたいぞ!」

    京太郎「うっ……わ、わかりましたよ。ハギヨシさん。使っていいものとか教えてもらえませんか?」

    ハギヨシ「えぇ、畏まりました」

    衣「楽しみだなー♪」

    京太郎「とはいっても、あまり時間内しなぁ。適当に……同じマカロンじゃあれだし、ね」

    ハギヨシ「おや、いつのまに練習を?」

    京太郎「いえ、なんか適当にバーっとやったら美味しいのができて、試食させたらマカロンに似てるって」

    ハギヨシ「ほぅ」キラーン

    京太郎「んじゃー適当にシュークリームとかでも」

    ハギヨシ「適当に、シュークリームとな」ピクッ

    京太郎「ええ、設備すっげーし。ハギヨシさん、泡立て器は?」

    ハギヨシ「こちらに……」


    一「ちょっと覗いて見よーっと」ソーーッ


    京太郎「かぁつ!かぁつ!俺はかぁつ!!」ガシャガシャガシャガシャ

    ハギヨシ「もっと!もっと!ハリー!ハリー!ハリー!」


    一「」




    <俺は!まけたくなぃぃい!!!!


    透華「凄まじいですわね」

    純「あぁ」

    1時間後
    ※>>1はせいぜいケーキが限界だからシュークリーム作ったことない。一時間でできるかは知らん

    京太郎「皆さん、できましたよー」

    智紀「素に戻ってるのがなお怖い」

    京太郎「え?」

    智紀「なんでもない」

    衣「おいしそうだ!いただきまぁす!」パクリッ!

    純「んー、この短時間で何個も甘いのはなぁ」サクッ

    一「まぁまぁ。いただきます」モフッ

    透華「では、失礼」シャクッ

    智紀「ん」モグッ

    ハギヨシ「おや?ひとつあまりましたよ?」

    京太郎「ハギヨシさんどうぞ」

    ハギヨシ「……ありがとうございます。では」カプッ


    「!!!」

    ハギヨシ「こ、これは」

    透華「そんな……まさか」

    智紀「こんなことが!」

    純「しんじらんねぇ!」

    一「ありえない!」

    京太郎「え!?も、もしかしてまずかった?!味見はしたけど」

    衣「おいしい!すっごいおいしいぞきょうたろー!」パクパク

    京太郎「へ?」

    ハギヨシ「なっ……なっ……」

    智紀「ハギヨシよりも」

    透華「美味しいなんて!!」

    京太郎「え?」

    ハギヨシ「負け、た」サラサラサラ…

    ハギヨシ、----年続けた執事生活の中で、始めての敗北だった

    純「これ、店で一つ2000円とかでも買うレベルだな」

    一「皮はサックリ中はふんわり、クリームは甘さを抑えてどんどん食べたくなるね!」

    衣「むぐむぐ……ぁ、もう終わっちゃった」ショボーン

    京太郎「俺のなんかでよければ、また作りますよ」ナデナデ

    衣「ほ、ほんとうか!やくそくだぞ!」

    京太郎「もちろん」