http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1341225918/

    エイスリン『(゚Д゚)ノ』

    シロ「……」

    エイスリン『(゚д゚)』

    シロ「……」

    エイスリン『(´;ω;`)』

    シロ「……なに」

    エイスリン『(^_^;)』グー

    シロ「……塞」

    塞「はいよ」⊃トッポ

    エイスリン『(*≧∀≦*)アリガトー』

    塞「豊音もいる?」

    豊音「ありがとー」

    豊音「美味しいよー」モグモグ

    胡桃「私も貰うね」

    塞「どうぞー」

    胡桃「ありがと」ポリポリ

    胡桃「そうだ」

    胡桃「先生が皆でいると声が大きくなっちゃうから、新幹線の中では気を付けなさいて言ってた」

    胡桃「気を付けなきゃ」

    エイスリン『(^_^)ノ』ハーイ

    豊音「わかったよー」

    塞「そうだな、静かに食べようか」

    胡桃「よいしょ」

    豊音「充電するの?」

    胡桃「うん」

    胡桃「長野つくまでシロの膝の上にいるー」グテー

    シロ「ダルい」

    塞(車内で自分の座席を離れシロの膝の上へ座りに行くのもマナー違反だということになぜみんな気づかない)

    豊音「二人は仲いいねー」ニコニコ

    エイスリン「トヨネ」

    豊音「うん?」

    エイスリン「」カキカキ

    エイスリン『トヨネ(・∀・)人(・∀・)エイスリン ナカマー』ニコニコ

    豊音「ふふふ、そうだね」ニコニコ

    塞(なごむな)モグモグ



    ガタンゴトンシンカンセーン 



    シロ「……着いた?」

    塞「うん。みんな降りるよ」

    胡桃「充電完了!今日も頑張るぞ」

    エイスリン「ガンバル」

    豊音「長野なんてはじめてきたよー」

    塞「私もはじめてだ」

    胡桃「塞なんかエロい」

    塞「なんでだよ!」

    豊音「今日の練習試合の相手校て有名なところなんだっけ?」

    胡桃「そうだよ。去年はメンバー5人が全員一年生でありながらも、県の団体戦を優勝して全国でも3位という成績を残した強豪校だよ」

    塞「去年全国を経験したメンバーは今も健在しているし、全国前の練習相手としてはこれ以上ない相手だろうね」

    エイスリン「キョウテキ」ゴクリ

    豊音「そんなすごい人達と麻雀できるなんて楽しみだよー」

    塞「楽しみねぇ」

    胡桃「豊音は大物だよ……本当」

    豊音「おっきくないよ!」

    塞「いや、そうじゃなくて」

    豊音「?」

    胡桃「肝が据わってるてことよ」

    豊音「なるほどー」

    エイスリン『┐('〜`;)┌ヤレヤレレダゼー』

    豊音「ふふふ」ニコニコ

    豊音「でもすごいなー。そんな強いところが今回の練習試合を承諾してくれるなんて、インターハイ前で調整が大変な時期なのによくOKしてくれたねー」

    塞「龍門渕はインターハイに出れないぞ」

    豊音「え」

    塞「今年は決勝で敗れたらしい、だから私たちとの練習試合も受け入れてくれたんだ」

    胡桃「僅差だったらしいけどね」

    エイスリン「ドガカタノ?」

    塞「清澄高校だそうだ」

    豊音「どこかで聞いたようなー無いようなーだよ」

    胡桃「去年、一昨年と人数不足で試合には出れなかったみたいだけど、今年からは人数も集まって試合にも出れるようになったみたい」

    塞「部員数も男子を含めて6人しかいないみたいだな」

    エイスリン「うちとにてるね」

    胡桃「そうだね。部員が少ない分メンバー間の連携がとれてるだろうし強敵だろうね」

    豊音「仲の良さだったらウチも負けないよー」

    エイスリン「ウン!」

    塞「そうだな」

    胡桃「なんにせよ。まずは今日の練習試合で勝って、自信をつけましょうか!」

    豊音・エイスリン「オー!」

    塞「お、ぉー」

    胡桃「塞、恥ずかしがるなよ」ニシシ

    塞「べ、別に恥ずかしがってなんかいない!」

    豊音「ふふふ、シロも一緒にやろうよー……てあれ?」

    豊音「シロがいないよー?」

    胡桃「え、うそ、さっきまでそこにいたのに!」

    エイスリン「トイレ、イキタイッテイッテタヨ!」

    塞「なんだ、そういうことか。それなら、ここで待っていたらそのうち帰ってくるだろ」

    胡桃「もー、勝手な行動は慎んで欲しいのに」ムキー

    エイスリン『(つ´∀`)つ マァマァ』

    豊音「シロ大丈夫かなー。迷子になってないかなー?」

    塞「大丈夫だろう。シロはああ見えて意外としっかりしてるし」

    胡桃「そうだね。知らない場所とはいえ、すぐそこにトイレが見えるのに迷子になるなんてありえないでしょ」

    豊音「そうだよね。迷子なんてありえないよねー」

    一同「アハハハ」


    シロ「……ダルい」

    シロ(……)

    シロ(ここどこ?)

    シロ(パッと見で駅内のトイレ見つからなかったから、繁華街の方へと向かったはいいけど)

    シロ(人の多さに嫌気が差したから近くの公園に避難した)←いまここ

    シロ(……)

    シロ(とりあえずベンチで休もう)

    シロ「はぁ」

    シロ「ダルい」



    京太郎「ふぅ、これで頼まれていたものは全部かな」


    アリガトウゴザイマシター


    京太郎「相変わらず人使いが荒いな、部長は……」

    京太郎「わざわざこんな遠い所まで買い出しに行かせるなんて」

    京太郎「はぁ」

    京太郎「顔合わせづらいのは分かるけどさ……」

    京太郎「こういうのは違うだろ」

    京太郎(咲と優希の告白以来、わたくし須賀京太郎が告白の返事をしようとするたびにその都度、部長・咲・優希によって示し合わせたようにはぐらかされている)

    京太郎(まぁ、はぐらかすという行為には目を瞑ると。だけど、そのはぐらかし方がな……)

    京太郎(ある時はアツアツのお茶を顔面にぶちまけられ)

    京太郎(またある時は直前にセクハラ扱いされ)

    京太郎「そして今日に至っては完全に厄介払いみたいな感じで、こんな遠くまで買い出し行かされるし……」シクシク

    京太郎「あの人達は本当に俺の事が好きなのだろうか」

    京太郎「はぁ」

    京太郎「めげるわ」


    京太郎「それにしても今日は暑いなー」

    京太郎「お!あの公園、自販機あるじゃん!」

    京太郎「飲み物でも買って少し休憩してから戻ろっかな」

    京太郎「その方が都合いいだろうしね……」シュン

    京太郎「はぁ、たまにはゆっくりしますかね」


    ガコン


    京太郎「」ゴクゴク

    京太郎「ふぅ」

    京太郎「今日のように暑い日はやっぱ冷えた麦茶に限るな」

    京太郎「飲み物も買ったしベンチで休憩しようかな」

    京太郎「できれば日陰がいいけど……あった!」

    京太郎「よっこらしょ。ふぅ、いっぱい歩いたから疲れたぜー」

    京太郎「……ん?」

    シロ「」ジー

    京太郎(なんでだろう、すごく見られてる……)

    シロ「」ジー

    京太郎(ま、気にしなくていいだろう。しばらくの間我慢すればすぐに飽きるだろうし)

    シロ「」ジー

    京太郎(それにしても見たことない制服だな、他県の人かな?)

    シロ「」ジー

    京太郎(修学旅行生かな? でも長野に修学旅行なんて来るのか? 常識的に考えたら長野よりも佐渡がある隣の県の新潟行くよな……、それに普通は東京や大阪、北海道、沖縄とかに行くのが一般的だろうし)

    京太郎(だいたい修学旅行生が旅行先で単独行動するなんてありえないだろうし)

    京太郎(友達がいないのか? いやいや、友達がいない人はそもそも修学旅行に参加しない)

    京太郎(あの人は一体何者なんだ……)

    シロ「」ジー



    10分後


    シロ「」ジーーーーー

    京太郎(ガン見してるよ!)

    京太郎(いつまでこっち見てるんだよこの人! 俺なんか変なところあるのかな? ヤバイ、すごい気になってきたー!)

    シロ「ジーーーーー」

    京太郎(声に出しちゃった)

    シロ「ジーーーー」

    京太郎「……」

    シロ「ジーーーー」

    京太郎「……」

    シロ「ジーーーー」

    京太郎「あ、あの」

    シロ「ん」

    京太郎「何か私に御用でしょうか?」

    シロ「ん」コク

    京太郎「一体、どのようなご用件でしょうか?」

    シロ「トイレに行きたい」

    京太郎「あー、そういうことだったんですか。トイレなら目の前のこの通をまっすぐ行って突き当たりを左に曲がったらありますよ」

    シロ「ありがと」

    京太郎「はい、どういたしまして」

    シロ「……」

    京太郎「……」

    シロ「……」

    京太郎「……あの」

    シロ「ん?」プルプル

    京太郎「行かないんですか……トイレ?」

    シロ「行きたい」プルプル

    京太郎「なら行けばいいじゃないですか!」

    シロ「一歩でも動いたらやばい」プルプル

    京太郎「え」

    シロ「……ダルい」モジモジ

    京太郎「そういうことなら、もっと早く言ってくださいよ!」

    シロ「男の人に話しかけるの恥ずかしかった」モジモジ

    京太郎「あなたは現在進行形で男の人にもっと恥ずかしいことカミングアウトしてますよ!」

    シロ「」ポッ

    京太郎「ポッ、じゃないですよ! あー、もうどうしよう」

    シロ「限界は近い、頑張っていい案考えて」

    京太郎「他人事! なんで? もっと焦りましょうよ!」

    シロ「ちょいタンマ」

    京太郎「へ?」

    京太郎(なんだよこの人、一歩でも動いたら漏れそうて状況なのになんでこんなに余裕なんだよ)



    3分後



    シロ「名前は?」

    京太郎「……須賀京太郎です。お姉さんの名前は」

    シロ「小瀬川白望、ダルいからシロでいいよ」

    京太郎(自分の名前をダルいって……)

    京太郎「分かりました。シロさん」

    シロ「ん」

    京太郎「……」

    シロ「……」

    京太郎「……」

    シロ「……」

    京太郎「……え、終わり?」

    シロ「……」

    京太郎「ちょいタンマ宣言からしばらく時間を空けて何か考えていた様子だったから黙って見てましたけど、この後どうするか考えていたんじゃないんですか!?」

    シロ「……考えた」プルプル

    京太郎「それなら早く考えたことを言ってくださいよ! 見たところもう限界そうですし、俺にできることなら協力しますからとりあえず言ってください!」

    シロ「確実に成功するパターンとギリギリ間に合うかどうか怪しいパターンの二つを考えた」

    京太郎「それなら前者の方がいいですよ! 方法は?」

    シロ「まず須賀が私をすぐ後ろの茂みまで運ぶ」

    京太郎「はい」

    シロ「次に須賀の持っているペットボトルを空にして私の元へ持ってくる」

    京太郎「……はい?」

    シロ「最後に私が色んなものを犠牲にして茂みで用 京太郎「それ以上いけない!」す」

    京太郎「何をトチ狂ってんですか! ダメですよ、そんなの!」

    シロ「そう」カー

    京太郎「恥ずかしいなら言わなきゃいいのに……」

    シロ「別に恥ずかしくないし」

    京太郎「さいですか」

    シロ「ん」

    京太郎「あーもう気を取り直して、後者のパターンでいきましょう」

    シロ「須賀が私をお姫様抱っこでトイレまで連れて行く」

    京太郎「お、お姫様だっこですか? おんぶとかじゃダメなんですか?」

    シロ「……おんぶの格好は色々とまずい」

    京太郎「どうしてですか?」

    シロ「……察して」

    京太郎「あー、なんかすいません」

    シロ「そろそろ本当にやばい」プルプル

    京太郎「それじゃ行きますよ!」

    シロ「いいの?」

    京太郎「何がですか」

    シロ「私って結構大きいし重いと思うよ」

    京太郎「確かに女性の中では大きいほうかもしれませんが、男の俺から見たら他の女性と大差ないっすよ!」

    シロ「そういうものなの?」

    京太郎「そういうものです」ニコ

    シロ「そっか」

    京太郎「それに、さっき協力すると言いましたしこれくらい何ともないっす」

    シロ「ありがと」

    京太郎「それじゃあ持ち上げますよっと」

    シロ「ん」モジモジ

    京太郎「シロさんスラーっとしてるからか、軽いですねー」

    シロ「そう」

    京太郎「なるべく揺れないように移動しますが、問題があったら遠慮なく言ってください。できるだけ修正しながら移動しますか」

    シロ「ん、よろしくね」

    京太郎「はい」




    ガコン、シャーー



    シロ「ふぅ」

    シロ(危なかった)

    シロ(もう少し時間が経ってたら完璧にアウトだった)

    シロ(須賀には感謝しないと)

    シロ(それにしても)

    シロ(今日はいっぱい動いたな)

    シロ「もう動けない」

    シロ「……ダルい」

    シロ(ベンチで休憩しよ)

    シロ「」テクテク

    京太郎「問題なかったみたいですね」

    シロ「うん、ありがと須賀」

    京太郎「どういたしまして」

    シロ「ん」

    京太郎「……その手は何ですか?」

    シロ「おんぶして」

    京太郎「なんでですか!」

    シロ「今日はたくさん歩いたから」

    京太郎「からって……そんなに歩いたんですか?」

    シロ「いつもの十倍くらい歩いた」

    京太郎「そういう理由なら仕方ないですけど……でも、シロさんはいいんですか?」

    シロ「なにが?」

    京太郎「いや、さっき男の人に話しかけるのものすごく躊躇してたじゃないですか。それを考えると、お姫様抱っこについては緊急状態だったので仕方なくみたいな感じだったんじゃないんですか?」

    シロ「男の人に触られることよりベンチで休むことの方が大切」

    京太郎「……さいですか」

    シロ「それに須賀に触られるのは嫌じゃなかったし」

    京太郎「はい?」

    シロ「正直、あのお姫様だっこは癖になりそうな位いい気分だった」

    京太郎「そういうもんなんでしょうか? まあ、なんにせよ喜んでもらえて光栄ですよ」

    シロ「ん」

    京太郎「それじゃあ戻りますか」

    シロ「乗っていいの?」

    京太郎「はい」

    シロ「失礼します」

    京太郎「はいよっと」

    シロ「ふぅ、悪くない」

    京太郎「じゃあ行きますね」

    シロ「ん」

    京太郎「……」テクテク

    シロ「……」

    京太郎「……」テクテク

    シロ「……」

    京太郎「……」テクテク

    シロ「……」

    京太郎(わ、話題がない)

    京太郎(何か話しかけたほうがいいのだろうか)

    京太郎(でもシロさん疲れたって言っていたしそっとしといてあげたほうがいいのかも)

    京太郎(それに、見たところシロさんはお話大好きな今時女子なんて感じしないし)

    京太郎(この沈黙も居心地悪いものでもないし、しばらくこのままでいいかな)

    シロ「ねぇ」

    京太郎「どうしました?」

    シロ「須賀はいい匂いするね」スンスン

    京太郎「え?」

    シロ「ハマるー」スンスン

    京太郎「さっきからやけに静かだったから何をしてのるかと思えば、本当に何してるんですか!」

    シロ「目の前に須賀の首筋があったのでつい。反省はしている」クンクン

    京太郎「だーーー! 反省してるならやめて下さいよ! 普通に恥ずかしいですからーー!」

    シロ「嫌よ嫌よも」クンカクンカ

    京太郎「好きなうち……て、違いますよ! ほ、ほら今日は暑かったんで汗もかきましたし汚いのでやめ」

    シロ「だがそれがいい」スーハー

    京太郎「へ、へんたいだー」

    シロ「ふふふ」



    シロ「堪能した」フゥ

    京太郎「……もうお嫁に行けない」シクシク

    シロ「さすがにそれはキモいよ、須賀」

    京太郎「ひどい!」

    シロ「ダルい」

    京太郎「そして、放置!」

    シロ「お腹減ったなー」

    京太郎「……」

    シロ「お腹減ったなー」チラーミィ

    京太郎「……」

    シロ「……」チラチーノ

    京太郎「……」

    シロ「おな 京太郎「分かりましたよ!」」

    シロ「ありがとー須賀」

    京太郎「はぁ、まぁいいですけど……」

    シロ(私が言うことじゃないけど損な性格だな)

    シロ「近くにコンビニとかあった?」

    京太郎「ありませんね、だからこれで我慢してください」ガサゴソ、ヒョイ

    シロ「タコス?」

    京太郎「はい」

    シロ「どうしたの、これ?」

    京太郎「ここに来る前に作ってきたんですよ」

    シロ「須賀が作ったの?」

    京太郎「師匠に横でコツを教えてもらいながらでしたけどね」

    シロ「凄いね」

    京太郎「まだまだ修行中の身ですけどね」

    シロ「食べていい?」

    京太郎「どうぞ」ニコ

    シロ「いただきます」

    シロ「」モグモグ

    シロ「」ゴックン

    シロ「おいしい」

    京太郎「そうですか。それは良かったです」

    シロ「」モグモグ

    シロ「ん」ヒョイ

    京太郎「?」

    シロ「食べる?」

    京太郎「え」

    シロ「あーん」

    京太郎「ち、ちょっとシロさん!」

    シロ「あーん」

    京太郎「恥ずかしいですよ!」

    シロ「あーん」

    京太郎(なぜか逆らえない空気が……)

    シロ「あーん」

    京太郎「あ、あーん」


    カプッ


    京太郎「何やってんだろ、おれ……」

    シロ「須賀はういやつ」

    京太郎「……」

    シロ「須賀飲み物もらっていい?」

    京太郎「いいですけど、飲みかけの麦茶しかないですよ?」

    シロ「それがいい」

    京太郎「へ」

    シロ「間違えた。それでいい」

    京太郎「そ、そうですか。はいどうぞ」

    シロ「ありがと」

    シロ「」ゴクゴク

    シロ「ふぅ」

    シロ「落ち着くなー」

    京太郎「そうですね」

    シロ「本当、須賀には至れり尽せりだ」

    京太郎「ははは」

    シロ「ごめんね。たくさん迷惑かけて」

    京太郎「迷惑だなんて思ってないですよ」

    シロ「そう」

    京太郎「はい」

    シロ「……」

    京太郎「……」

    シロ「……」

    京太郎「……」

    シロ「須賀ー」

    京太郎「なんですかー?」

    シロ「ダルい」

    京太郎「そうですか」

    シロ「肩かしてー」

    京太郎「嫌でーす」

    シロ「問答無用」コテ

    京太郎「あーあ」

    シロ「ちょうどいい高さ」グテー

    京太郎「匂いは嗅がないでくださいよ」

    シロ「……フリ?」

    京太郎「違います」

    シロ「そう」

    京太郎「はい」

    シロ「……」

    京太郎「……」

    シロ「……」

    京太郎「……」

    シロ「……」

    京太郎「……」

    シロ(あー)

    シロ(居心地いいな)

    シロ(きっと須賀は、ダルいのが好きな私のことを気遣って何も聞いてこないんだろうな)

    シロ(ういやつめ)

    シロ(……)

    シロ(宮守に須賀を連れて行けないかな)

    シロ(胡桃が私で充電して、私が須賀で充電して)

    シロ(悪くないな)

    シロ(……宮守?)

    シロ「やばい」

    京太郎「いきなりどうしたんですか?」

    シロ「やばい」ダラダラ

    京太郎「だから何がやばいんですか?」

    シロ「練習試合に遅刻しそう」

    京太郎「へ」



    長野に来た事情説明中



    京太郎「シロさん、あなた……」

    シロ「」テヘ

    京太郎「テヘ、じゃなくてですね……、携帯に連絡来てるでしょう」

    シロ「ん?」

    シロ「本当だ」

    京太郎「とりあえず、連絡してどこに向かえばいいか聞きましょう」

    シロ「ん」ヒョイ

    京太郎「……なんで俺に携帯渡すんですか?」

    シロ「怒られる」

    京太郎「そりゃそうでしょ」

    シロ「怒られたくない」シュン

    京太郎「……」

    シロ「……」シュン

    京太郎「……わかりましたよ。俺が電話で事情を説明します」

    シロ「あ、ありがと」パー

    京太郎「お任せあれー」

    シロ「何それ?」

    京太郎「へ?」

    シロ「今のやつ」

    京太郎「何と言われましても……」

    シロ「正直、アレはない」

    京太郎「……」

    シロ「アレはない」

    京太郎「……なんかすいません」

    シロ「うん」

    シロ「ん」ヒョイ

    シロ「後は通話押すだけ」

    京太郎「姉帯豊音さんにかけるんですね?」

    シロ「ん。豊音なら怒られないと思うし」

    京太郎「そうですか。それでは、早速かけますねー」

    プルプルプル、ピッ!

    豊音「シロー! 今、どこにいるのー? 心配したよー!」

    京太郎「あ、あのー」

    豊音「ふぇ、シ、シロじゃない人が出たよー。どういうことなのー?」

    京太郎「私は先程からシロさんと行動して」

    豊音「しかも男の人だよー!」オトコ!? ざわざわ

    京太郎「あ、あのー」

    豊音「は、はい! なんでしょう」

    京太郎「話し続けてもいいですか?」

    豊音「あ、はい。わかりました」

    京太郎「私は先程からシロさんと行動を共にしている須賀というものです」



    事情説明中



    豊音「そうだったんだー」

    京太郎「はい。現在もシロさんはその公園にいます」

    豊音「そうなんですかー。て、それじゃあまだ駅の近くなんですかー!?」

    京太郎「そういうことになりますね」

    豊音「どうしよ……、困ったなー」

    京太郎「どうしたんですか?」

    豊音「私達はもう対戦相手の高校に着いちゃってるんだよー。シロはああ見えてしっかりしてるから、もしかしたら、もう目的地に向かってるもんだと思って……」

    豊音「こちらから申し込んだ練習試合だから遅刻するのはダメだと思ったし、どうしよう……」

    京太郎「……」

    京太郎「その高校の名前を教えてください」

    豊音「え、え?龍門渕高校だよー」

    京太郎「龍門渕ですか!?」

    豊音「そ、そうだよー」

    京太郎(タコス作っている時、ハギヨシさんが龍門渕の麻雀部が練習試合をするとか言っていたけど、まさか……)

    京太郎「あの、皆さん麻雀部の方ですか?」

    豊音「そうだよー。シロに聞いたの?」

    京太郎(やっぱりそうか……それなら)

    京太郎「俺が龍門渕までシロさんを連れて行きますので、皆さんは試合の準備していて下さい」

    豊音「え、でもいいの?」

    京太郎「はい。それに龍門渕の麻雀部には知り合いがいるので、俺の方からも話しとくので心配いりませんよ」

    豊音「そうなの!? なにからなにまで、ありがとー。本当に助かるよー」

    京太郎「困ったときはお互い様ですよ」

    豊音「それじゃあ、申し訳ないけどシロのことよろしくねー」

    京太郎「はい。任せといてください!」

    豊音「ひとまずバイバイだね」

    京太郎「はい、では」ピッ

    京太郎「ふぅ」

    シロ「お疲れ」

    京太郎「はい。それじゃあ龍門渕へ向かいますか」

    シロ「わかった」

    京太郎「今回はおんぶとか要求しないんですか?」

    シロ「……したいの?」

    京太郎「いや、そういう訳じゃなくて……。ダルくないのかなと思って」

    シロ「死ぬほどダルい」

    京太郎「いいんですか?」

    シロ「須賀、荷物たくさん持ってるじゃん」

    京太郎「気にしてもらえてたんですね」クス

    シロ「わざわざ目的地まで案内してもらうのに、そんなこと頼めない」

    京太郎「そうですか」

    シロ「そう」

    京太郎「……」

    シロ「……」

    京太郎「シロさんちょっと待っててください」

    シロ「ん?」

    京太郎「ちょっと、連絡するところがあるんで」

    シロ「わかった」



    連絡中



    京太郎「すいません。よろしくお願いします」

    京太郎「はい。ありがとうございます。それでは、ひとまず失礼します」ピッ

    京太郎「ふぅ」

    シロ「誰と話してたの?」

    京太郎「友達ですよ」

    シロ「そう」

    シロ「それじゃ行こ」

    京太郎「龍門渕は繁華街側と逆方面ですから歩いたら、20分位かかりますよ?」

    シロ「いい」

    京太郎「それじゃあ、向かいますか」

    シロ「ん」

    京太郎「それにしてもシロさん麻雀部だったんですね」

    シロ「ん」コク

    京太郎「実は俺も麻雀部なんですよ」

    シロ「そうなの?」

    京太郎「はい。超弱いですけどね」

    シロ「私は強いよ」

    京太郎「あの龍門渕と練習試合が組めるくらいですから、そうだとは思いましたよ。でも、まさか岩手の代表とは……」

    シロ「」ドヤー

    京太郎「ははは」


    シロ「ふぅ」

    京太郎「大丈夫ですか?シロさん」

    シロ「大丈夫じゃない。ちょーダルい」

    京太郎「大丈夫そうですね」

    シロ「須賀、冷たい」

    京太郎「そんなこと言われても、まだ5分も歩いてないですし」

    シロ「自分のペースを守ることって大切だと思う」

    京太郎「まぁ、それはそうですけど」

    シロ「そう」

    京太郎「それにしても……、そろそろ合流してもいい頃だと思うんだけど……」

    シロ「合流?」

    京太郎「あ、言っていませんでしたね。実は 衣「きょうたろーーーーーー!」へぶっ!」

    衣「再会の時、待ちわびたぞ京太郎!」

    京太郎「いててて、衣さん危ないですからタックルは止めて下さいと、あれほど言ったじゃないですか!」

    衣「すまない。久しぶりに親友の顔を見たら自制が気かなかった」

    京太郎「久しぶりって、さっき師匠にタコスの作り方教えてもらっている時に会ったじゃないですか!」

    衣「そんな昔のことは忘れた!」

    京太郎「えー」

    ハギヨシ「京太郎さん、お待たせして申し訳御座いません」

    京太郎「いえ、すいません師匠。いきなりこんなこと頼んじゃって」

    ハギヨシ「問題ありませんよ。透華お嬢様からもお許しをもらっていますので」

    京太郎「透華さんにも今度会ったら、お礼を言わないと」

    ハギヨシ「そうして頂けたら、透華様もきっと喜びます」ニコ

    衣「京太郎」ムギュー

    京太郎「はいはい」ナデナデ

    衣「ふへへへ」ムギュー

    ハギヨシ「衣様、お口が開いていますよ」

    衣「む、いかんいかん」

    衣「それでは行くとしようか! 京太郎、宮守の先鋒」

    シロ「須賀、説明」ギュ

    京太郎「はい。こちらの女性が衣さん、龍門渕の大将です」

    衣「今日はよろしく頼む」

    シロ「よろしくお願いします」ペコ

    シロ(このちっこい人が、去年のインターハイで大活躍した龍門渕の大将なんだ)

    京太郎「そして、こちらの男性が龍門渕家の執事であり、俺の料理の師匠のハギヨシさん」

    ハギヨシ「よろしくお願いします」ペコ

    シロ「どうも」ペコ

    京太郎「さっき俺が電話していた相手はハギヨシさんで、シロさんを龍門渕まで送り届けてはくれないかとお願いしたんです」

    京太郎「そしたら快く引き受けてくださって、今に至るってわけです」

    シロ「そう」

    シロ「ハギヨシさんありがとうございます」

    ハギヨシ「お気になさらないで下さい」

    シロ「それでも、ありがとうございます」

    ハギヨシ「はい、どういたしまして」

    京太郎「それじゃあ早速で悪いですが師匠、運転お願いしてもいいですか」

    ハギヨシ「はい」ニコ

    衣「衣は京太郎の隣に座るぞ!」ムギュー

    京太郎「押さないでくださいよ、衣さん」

    シロ「……」ムー

    シロ「私も須賀の隣がいい」ギュ

    京太郎「分かりましたから、二人とも抱きつかないでください!」

    ハギヨシ「仲がよろしいことで」ニコニコ

    京太郎「見てないで助けてくださいよ……」

    ハギヨシ「そんな無粋な真似はできませんよ。私はあくまで執事ですから」

    京太郎「それ言いたかっただけですよね……」

    ハギヨシ「どうでしょうね」ニコニコ

    シロ「須賀は相変わらずいい匂い」スンスン

    衣「わかってるではないか宮守の先鋒、この匂いは癖になる」スンスン

    京太郎「ぎゃーーーーー」

    ハギヨシ「では出発しますね」

    シロ「暴れないで須賀、匂いが嗅げない」クンカクンカ

    衣「今日はちょっと汗臭いな……」クンカクンカ

    シロ・衣「だが、それがいい」キリッ

    シロ・衣「」握手

    京太郎「ぎゃーーーーーー」




    キング・クリムゾン







    まこ「『結果』だけじゃ! この世には『結果』だけが残る!」






    龍門渕高校


    京太郎「ひどい目にあった……」ゲッソリ

    衣「至福の時であった」ツヤツヤ

    シロ「ふぅ」ツヤツヤ

    ハギヨシ「それでは、会場の方に案内しますね」

    シロ「ん」

    衣「うむ」

    京太郎「それでは師匠、後のことはよろしくお願いします」

    ハギヨシ「はい。了解しました」

    シロ「え?」

    衣「まぁ、已む無しだな」

    シロ「須賀、どういうこと?」

    京太郎「俺は練習試合を見るわけにはいかないんですよ、シロさん」

    シロ「どうして?」

    衣「なんだ? 言ってなかったのか京太郎」

    京太郎「シロさんが麻雀部だって知ったのが、ついさっきだったもので」

    京太郎「言うタイミングが……」

    シロ「?」

    衣「宮守の先鋒、端的に言うと、京太郎が所属しているチームがインターハイの長野代表なんだよ」

    シロ「!」

    京太郎「俺が見に行っちゃうと、シロさんのチームを偵察しに来たみたいな形になっちゃうんですよ」

    衣「全国前のこの時期に初出場が当たるかもしれないチームに情報がバレてしまうのは致命的だろ」

    シロ「そっか」シュン

    シロ「でも、須賀は麻雀弱いって言ってた」

    衣「それは本当だ」キッパリ

    京太郎「そんな即答しなくても……」

    京太郎「まぁ、俺が弱いってだけで女子勢は鬼の様に強いっすよ」

    シロ「そうだったんだ……」

    京太郎「なんかすいません、騙したみたいな感じになっちゃって……」

    シロ「大丈夫、気にしてない」

    京太郎「そうですか」

    シロ「ん」

    京太郎「……」

    シロ「……」

    京太郎「……」

    シロ「……」

    衣「……」

    衣「ふむ。私は先に行くとしようハギヨシ案内してくれ」テクテク

    ハギヨシ「かしこまりました衣様。小瀬川様、すいませんが5分ほどお待ちください」

    シロ「はい」

    ハギヨシ「それでは後ほど」ササッ

    シロ「……消えた?」

    京太郎「師匠は執事ですから」

    シロ「その理由はおかしい」

    京太郎「あはは」


    京太郎「気を使わせちゃいましたかね?」

    シロ「そうだね」

    シロ「京太郎、今日は色々とありがとう」

    シロ「楽しかった」

    京太郎「俺もなんだかんだ楽しかったです」

    シロ「須賀のチームも全国来るんだよね」

    京太郎「はい」

    シロ「そう」

    京太郎「……」

    シロ「……」

    京太郎「……」

    シロ「みんな待ってると思うし、もう行かなきゃ」

    京太郎「そうですね」

    シロ「携帯」

    京太郎「はい」


    ピロリーン


    シロ「ん」ヨシ

    京太郎「登録完了っと」

    シロ「なんでわかったの」

    京太郎「なんとなくです」ニコ

    シロ「ふふふ」ニコ

    京太郎「ははは」ニコ

    シロ「ねぇ須賀」

    京太郎「なんですか」

    シロ「ひとつお願いしていい?」

    京太郎「そうですねー、内容によります」

    シロ「今のは、なんでも言ってくださいって言うところ」プクー

    京太郎「さすがになんでもは無理ですし……、でなんですか? お願いって」







    シロ「最後にもう一回だけ匂い嗅いでいい?」

    京太郎「この空気でそれですか!?」

    シロ「お願い」ジー

    京太郎「うっ」

    シロ「」ジー

    京太郎「……」

    シロ「ジー」

    京太郎「声に出てますよシロさん……」

    シロ「」ジー

    京太郎「わかりましたよ。これっきりですよ……」

    シロ「ちょろい」

    京太郎「ちょろいとか言わないでくださいよ! シロさんに見つめられると何故か断りずらくなっちゃうんですよ!」

    シロ「ふふふ」

    京太郎「この人、小悪魔だ……」

    シロ「それじゃあ失礼して」ギュ

    京太郎「シ、シロさん!? 何も抱きつかなくても」

    シロ「ふぅ」スンスン

    京太郎「聞いてないしー!」

    シロ「須賀うるさい」スンスン

    京太郎「あ、すいません……て、おかしいでしょ……」

    シロ「須賀ー」

    京太郎「なんですかー」








    シロ「またね」チュ







    京太郎「え」

    シロ「次に会うときは唇をもらう」ヒョイ

    京太郎「はい?」

    シロ「その返事は肯定と見たよ」ニコ

    シロ「全国で待ってる」

    シロ「またね」

    シロ「京太郎」タッタッタッタ



    京太郎「シロさん!」

    京太郎「ていうか今、俺の名前!」




    シロ「ハギヨシさん案内お願いします」

    ハギヨシ「気付いてましたか……、覗き見する気はなかったのですが申し訳ありません」

    シロ「いいよ、気にしてないから」

    ハギヨシ「そう言ってもらえるとありがたいです」

    シロ「ねぇ」

    ハギヨシ「なんでしょう?」

    シロ「京太郎の高校って強いんだよね?」

    ハギヨシ「それはもう。龍門渕高校をくだした高校ですから」

    シロ「そっか」

    シロ「ダルいな」

    シロ(でも)

    シロ「楽しみだな。インターハイ」ニコ



    終わり

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    おまけ



    久「……おそい」

    久「いくらなんでも遅すぎじゃない」

    優希「本当だじぇ」

    咲「京ちゃん迷子になってるのかな」オロオロ

    まこ「遅いも何も、自分らがわざと遠いところまで買出し行かせたんじゃろ」

    久「それにしてもよ! いくらんでもこんな時間かかるわけないじゃない!」

    優希「そうだじぇ。きっとどこかでまたフラグ立ててるに違いないじぇ!」

    咲「これは教育が必要ですね」

    まこ「居たら居たで理由つけてどっかにおいやるくせに、居なかったら居なかったで文句言うとか自分ら本当どうしようもないな……」

    久「だって……」

    優希「悪いと思ってるじぇ……」

    咲「純情な乙女心なんですもん」アヤヤ

    和「須賀くんも、皆さんのそんな態度に愛想つかして帰っちゃたんじゃないですか?」

    優希「え」

    咲「え」

    久「え」

    和「最近の皆さんの態度は目に余ります」

    まこ「そうじゃの。正直なところあれは嫌われても文句言えん」

    和「はい。恋愛シュミレーションゲームじゃ無いですけど、須賀くんの好感度下がりっぱなしですよ」

    咲「」

    優希「」

    久「」

    まこ「須賀もよう耐えとったけどもう限界だったんじゃろうな」

    和「こればっかりは仕方ないですね」

    咲「」グス

    優希「」グス

    久「」グス

    まこ・和(やりすぎたーーーーーーーー)


    本当に終わり