http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1341225918/

    咲「ツモ。4000オールです」

    久「ふぅ、須賀君のトビで終わりね」

    優希「うがー、この馬鹿犬!お前のせいで優希ちゃんの華麗な逆転劇が始まる前に半荘終っちゃったじょ」

    京太郎「うっせえ、俺だって好きでとんだ訳じゃないつーの!」

    優希「犬の分際で口答えとはなまいきだじぇ」

    咲「まあまあ優希ちゃん、抑えて、抑えて」

    和「そうですよ優希、今回は須賀君の打ち方が悪かったという訳ではなく単純に宮永さんの調子が良かっただけです。現に部長と優希の点数も残りわずかだったでしょう」

    優希「うぐぅ、それを言われると言い返せないじぇ……」

    京太郎「和マジ天使」

    優希「ぐぬぬ」

    久「いやー、それにしても今日の咲にはまいったわー。この調子なら全国も余裕ね」

    まこ「まさに鬼神のごとき鬼ヅモだったからのお。咲の後ろに世紀末覇者が見えたわ」

    咲「もう二人ともからかうのはやめてくださいよ。今日はたまたまですよー」

    京太郎「ちくしょー!久しぶりに卓に座れたっていうのにこんなのあんまりだー!!」

    咲「ふふふ、でもわたしは久しぶりに京ちゃんと麻雀できて楽しかったよ!」

    京太郎「咲…お前……」ホロリ

    咲「だって、京ちゃんが卓に入ったらビリになることはないもん」

    京太郎「そんなことだろうと思ったよ!ちくしょう!」

    咲「あはは」

    久「あら?もういい時間ね、みんなそろそろ帰るわよー」

    まこ「暗くなる前に帰らんと」

    優希「かわいいのどちゃんはお家に帰る時間だじぇ」

    和「どういう意味ですか?」

    久「あんまり帰りがおそい時間になると、和みたいなかわいい娘は変質者に襲われちゃうかもしれないから早く家に帰りなさい。てことよ」

    和「ななななにを言っているんですか!そんなことあるわけないですよ!!」

    久「いやー、そんなことないと思うわよ。あなたも暗い夜道の中、和が一人で歩いてたらついつい襲っちゃうでしょ?須賀君」

    京太郎「話題の振り方も内容も最悪ですよ部長!!」

    咲「……」

    京太郎「咲さん、無言で足を踏むのをやめてください」

    和「須賀君……」

    京太郎「和、これは誤解だ!だからそんな悲しい目で俺を見ないでくれ!!」

    まこ「ここだけ切り取ってみると、本妻に浮気がばれた駄目男みたいでおもしろいのー」ニヤリ

    優希「わたしは会社の上司役を希望するじぇ!」

    京太郎「お願い!悪乗りしないでこれ以上は収拾つかなくなるから」

    ワイワイガヤガヤ

    京太郎「部長!さっきの言いがかりを早く訂正してくださいよ!」

    久「あはは、ごめんごめん。みんなが面白い反応してくれると思ったからついね」

    京太郎「完全に部長は遠巻きに楽しんでましたけどね」

    久「うん、意外に思うかもしれないけど私Sなの。だから自分に被害が及ばないところで人が酷い目に合ってるのを見るのが大好きなの!」ニコッ

    京太郎「部長、あなたがドSなのは意外でも何でもない周知の事実ですし、なにより後半部分に関してはただの性格の悪い女性みたいになってますよ!」

    久「私が性格が悪い女ですって?映画13日の金曜日でジェイソンに感情移入できるこの私が!?」

    京太郎「部長!そのフォローは全く意味がないです!逆に先ほどの自分は手を汚さず高みの見物をしている知的な悪党っぽいイメージに猟奇的な殺人鬼までプラスされて、なんかもう知性と力を併せ持つ稀代の殺人鬼みたいなイメージになっちゃってます」

    久「そういえば、須賀君て結構かっこいい顔してるわよね。うふふ、食 べ ち ゃ い た い ぐらい」二コリ

    京太郎「なんで今のタイミングでそんなこと言うんですか!普通に怖いですから、いつもは素敵な笑顔が逆に怖いですからー!」

    久「冗談よ、須賀君があまりにもいいリアクションするからついつい遊びすぎちゃうのよ」

    京太郎「さいですか……」ゲッソリ

    久「それはそうと、皆の誤解もそろそろ解かないとね」

    京太郎「お願いします」

    久「オーイ!皆、さっき言ったことは私の冗談だから須賀君のこと誤解しないであげてね!須賀君は夜道で一人歩いてる女の子をどうこうする男の子じゃないわよー」

    咲「そ、そうだよね!京ちゃんに限ってそんなことするわけないよねー。わたしも部長の冗談に乗ってみただけだから、京ちゃんがそんなことしないって知ってたよー」

    京太郎「おい、咲……俺の眼を見て話せ」

    咲「ヒュー、フシュー」

    京太郎「お前が口笛のつもりでやっているそれ全然音でてないから、ただ口から息をはいてるだけだからな」

    和「須賀君ごめんなさい……、同じ部員である仲間を疑ってしまうなんて私最低です……」ホロリ

    京太郎「和……、わかってくれたならいいよ!俺も気にしてないしさ」

    和「でも……」

    京太郎「いいって誰にだって間違うこと位あるし、今後こうゆうことがないように気をつけていけばいいだけの話じゃないか」

    和「須賀君……、そうですね!ありがとうございます須賀君」ニコッ

    京太郎「おう!(和ちゃんマジ大天使ミカエル)」

    和(チョロイですね)ニヤリ

    まこ(あまいのー)

    優希(チョロアマだじぇ)

    京太郎「まあ、なんにせよ皆の誤解が解けてよかったよ」

    久「そうね、誤解が解けてよかったわね須賀君」

    京太郎「はい、ありがとうございました!(誤解の原因の8割くらいは部長にあると思うが、口に出したら怒られそうだから言わない)」

    久「大体普通に考えたらわかるはずじゃない。須賀君が夜道で襲うなんてことするはずないのにねー」

    京太郎「全くもってその通りですよ!俺がそんなことする男に見えるのかって話ですよ!」

    久「そうよねー、須賀君が女の子を襲っちゃうのはロッカーの中だけだよねー」

    京太郎「そうそう、俺が女の子を襲っちゃうのはロッカーのって……あれ?」

    久「部室内の狭いロッカーの中で女の子と二人きりで出るに出られない状況になった須賀君は女の子の髪や首筋から香る、女の子のにおいに自分が抑えきれなくなってほとばしる若いパトス(情欲のみ)をそのまま、わた『それ以上いけない!!!』」

    京太郎「なんてこと口走ってくれてんだ!!あんたわ!!」

    久「あら、事実じゃない?」

    京太郎「事実だけれども!!」

    咲「京ちゃん……」

    京太郎「ひっ」

    優希「犬……、今部長が言っていたいやに真実味を帯びた生々しい話しはどうゆうことだじぇ」

    京太郎「落ちけつ優希」

    まこ「まずはお前が落ち着け」

    和「いま、須賀君事実って……」

    京太郎「違うんだ和!これは別の世界線の話で」

    咲「京ちゃん」クルクル

    京太郎「咲、待ってくれ!これは誤解なんだ!」

    咲「京ちゃんはエッチだなあ」グルグル

    京太郎「咲……、お前の右腕なんか回転してね?」

    咲「エッチな京ちゃんはロッカーの中で何しちゃったんだろうね?」ギュルギュル

    京太郎「いやいやいや、絶対回転してきてるって!心なしか音も激しくなってきてるし!!」

    咲「わたしに教えてよー京ちゃん」ニコッ ギュオーンギュオーン

    京太郎「(このままじゃヤバイっ)咲……よく聞いてくれ。部長が言ってたあれは嘘なんだ、作り話なんだ、だから俺が女の子と一緒にロッカーに入った事実なんてない。つまり、ロッカーの件はさっきのと同じく部長の冗談なんだ」

    咲「ほんとう?」くるくる

    京太郎「あぁ!そうだ!(回転が遅くなっていく)」

    咲「ひどいですよー、部長冗談だったんですか?」

    京太郎(今だけでいい、部長……空気を読んでください)

    久「えっ?事実だけど(そういう物があるのは)」

    京太郎「あんたって人はーーーーーーーーーーー!!!!!」

    久「言ったでしょ須賀君……」

    久「私Sなのよ!」ドヤッ

    京太郎「くっ(殴りたいこのドヤ顔……)」

    咲「京ちゃん……、なんで嘘ついたの?」ギュオーンギュオーン

    京太郎「咲!」

    咲「嫌っ!もう聞きたくない!!」ギャレオンギャレオン

    京太郎(あっ!これもう助からないわ)

    咲「京ちゃんの」バリバリバリ

    京太郎「なんか帯電し始めてるぞ!お前の右腕!!」

    咲「ばかぁーーーーーーー!!」ドゴォーーーーン

    京太郎「8100オール!!!!!!」バタンキュー

    優希「親倍だじぇ」

    まこ「なぜか一本場ついとるのお」

    和「どんな手だったんでしょうか?」

    久「あらら、さすがにやりすぎちゃったかしらね」

    まこ「からかうのも、ほどほどにしておかないと京太郎の身がもたんぞ」

    久「わかっちゃいるんだけどねぇ……。咲の誤解も解かないとね」



    説明中



    咲「そうだったんですか……」

    久「ごめんね、咲のリアクションが面白くてつい羽目を外しすぎちゃったわ」

    咲「いえ、それで京ちゃんは大丈夫なんですか!?わたし京ちゃんに酷いことしちゃって」

    久「それなら大丈夫よ。気を失ってはいるけど幸い怪我とかはしてないわ」

    咲「よかった…。でも、京ちゃんに酷いことしたのは事実だし京ちゃん許してくれるかなあ……」

    優希「京太郎ならきっと許してくれるじぇ!」

    和「そうですよ宮永さん、須賀君は優しい人ですからきっと許してくれますよ」

    まこ「それに責任の大半は部長にあるしのー」

    久「うぐっ、反省してるわよ……」

    久「それより、あなた達は早く帰りなさい。もう外も真っ暗になってるわよ」

    まこ「あなた達はって、部長はどうするつもりなんじゃ?」

    久「須賀君が目を覚ますまでここで待ってるわ。もともと私のせいでこんなことになったんだもの、これ位のことはさせてもらうわ」

    咲「それならわたしも!」

    久「だめよ」

    咲「どうしてですか!?」

    久「理由は二つあるわ。一つはこれ以上遅くなってしまうと心配してる親御さんに申し訳が立たないとうこと、もう一つはもし教員が見回りに来ても学生議会長である私は色々と言い訳できるけど、咲はそういう訳にもいかないからよ」

    久「だから今日は諦めて明日謝りなさい」

    和「宮永さん、須賀君が心配なのはわかりますが幸い怪我もないわけですしすぐに目を覚ましますよ。ここは部長の言うとおりにして、明日謝るのが一番いいと思いますよ」

    咲「……そうだね原村さん。わかりました、明日謝ることにします。でも部長、京ちゃんが目を覚ましたらわたしにメールください。やっぱり心配なんで……、お願いします!」

    久「ええ、お安いご用よ」

    優希「それじゃあ、のどちゃんが襲われないように帰るとするかだじぇ」

    咲「それでは部長、京ちゃんのことよろしくお願いします。失礼します」

    和「失礼します」

    まこ「またのー部長」

    バタン

    久「ふぅ……」

    久「ついついやりすぎちゃう。悪い癖ね……」

    久「ごめんなさいね、須賀君」

    久「うーん、それにしても須賀君が起きるまで何してようかしら」

    久「読書でもしようかしら」

    久「!」

    コソコソ

    久(こんな機会じゃないと須賀君の顔をじっと見る機会なんてないし)

    久(須賀君が起きるまできれいなお顔を観察してましょうかね)ニヤリ

    久(それでは失礼して)

    久(ふぅ、やっぱり須賀君ってイケメンよね。ちょっとチャライけど顔立ちはきれいだし)

    久(睫毛長いし)

    久(肌もきれいだし、お手入れとかしているのかしら?)

    久(……実に妬ましいわね)

    久(ふふふ、唇の皮がめくれちゃってるわよ)

    久(本当、黙ってればかっこいいのに)

    久(その気になってちょっと頑張れば、彼女なんてすぐに出来ると思うわ。がんばれ!須賀君)クスクス

    久(彼女ねぇ)

    久(……)

    久(須賀君の彼女ねぇ……、誰がお似合いかしら)

    久(やっぱり幼馴染の咲が一番お似合いかしら?)

    久(あんまり派手なデートとかはしないでお互いの家を行き来するような家族ぐるみの付き合いが似合いそうね)

    久(だけどしっかり咲の尻に敷かれてる。そんな感じがするわ)クスクス

    久(和はどうかしら?)

    久(……………………)

    久(全く思い浮かばないわ)

    久(須賀君には悪いけど和と付き合うことになってもあんまり上手くいきそうにないわね)

    久(優希は言わずもがなね。きっと毎日が楽しく過ごせると思うわ!(主に優希が))

    久(須賀君がなけなしのお小遣いをはたいて栄養ドリンクを買う姿が目に浮かぶわ……)

    久(まこはどうかしら?)

    久(うん)

    久(いいと思うわよ!以上)

    久(結論としては、やっぱり幼馴染の咲が一番相性よさそうね。次点で優希かしら?)

    久(…………)

    久(ふぅ……)

    久(私が頭の悪い女の子だったらよかったのに)

    久(どうして気づいちゃうかなあ……)

    久(こうやって、自分を除いて考えようとしてたのが何よりの証拠よね……)

    久(意識してるのバレバレじゃない)

    久(はぁ)

    久(恨むわよ須賀君)

    久「イケメンになびくような女じゃないつもりだったのになー」

    久「咲や優希も絶対須賀君に好意を持ってるわよね……」

    わざわざ声に出して言うことじゃない。そんなことはわかっていた

    久「だいたいなんでよりによって須賀君なのよ!顔がいい男なんて他にもいくらでもいるじゃない!」

    顔だけじゃない。そんなことはわかっていた

    久「須賀君なんてただのチャラ男よ。なんでそんな男好きになったの!?」

    須賀君がもし起きてたら聞かれてしまう。そんなことわかっていた

    久「だいたい私は本当に須賀君のこと好きなの?勘違いっていう場合もあるはずでしょ」
     
    虚勢を張って自我を保とうと必死になっている。そんなことわかっていた

    久「嫌いよ……、須賀君なんて」

    口に出してしまった言葉が怖かった。本当に須賀君のことが嫌いになってしまいそうで怖かった。

    久「今のは嘘よ」

    だから

    久「私は」

    私は

    久「須賀君のことが好き」

    須賀君のことが好きだ。そう自覚できた。そんなことはとっくにわかっていたけど

    久(結局認めたくなかっただけなのよね)

    久(普段大人ぶってるけど、私もまだまだ子供ね)

    久(好意を自覚してるであろう咲たちの方がよっぽど大人だわ)

    久(はぁ、自己嫌悪だわ)

    久(須賀君まだ寝てるかしら)

    久(今の聞かれたなら聞かれたで別にいいけど(どうせ面と向かって告白なんてできないし))

    久(なんだ、まだ寝てるのね)

    久(乙女の情けない告白を聞かれなくてよかったと思うべきか、タイミングを逃して残念と思うべきか)

    久(……よかったと思っときましょう。そうでなきゃやってられないわ)

    久(そういえば須賀君、ただ寝てるだけみたいだし起こしても大丈夫みたいね)

    久(………………)

    久(こんな時間まで付きっきりで看病してあげたんだから、報酬はあってしかるべきよね)

    久(そうよ!いくら私のせいでこんな状況になってしまったことを差し引いても報酬はあってしかるべきのはずよ!間違いないわ!!)

    久(………………)

    久(それじゃあ、報酬として何を頂こうかしら)

    久(お金とかはさすがにゲスイからなしとして)

    久(うーんどうせなら、この状況でしかできないことがいいわね)

    久(閃いたわ!この状況のお約束として、寝ている異性にチューしようとし、いざチューしようとしたら抜群のタイミングで寝ていた人が目を覚ますっていうあれをやってみましょう!)

    久(須賀君が目を開けてくれたら成功で須賀君が目を瞑ったままなら罰ゲーム!いいわね面白そう)

    久「それでは」コホン

    久「須賀君起きてー」ゆさゆさ

    久(起きるなよー)

    久「もう!早く起きてよ」ゆさゆさ

    久(起きるな!絶対起きるな!)

    久「むぅ、起きないとチューしちゃうぞー」

    久(相変わらずかっこいいわね、この男は)

    久「須賀君、まだ寝てるの?」ゆさゆさ

    久(ごめん咲、優希、私……もぅ)

    久「……本当にチューしちゃうわよ?」ゆさゆさ

    久(須賀君は私のものよ)キリッ

    久「……須賀君が悪いんだからね」ハァハァ

    久(近くだと須賀君の匂いがするな……いい匂い)クンカクンカ

    久「それじゃあ、失礼して」ハァハァ

    久(首筋にキスマーク付けちゃおうかしら)スーハー

    京太郎「……部長何やってるんです?」

    久「……」

    久(オワタ)

    京太郎「あのぉ、なんで俺の身体の上に部長が馬乗りになってるんですか?状況が全然分かんないんd「chu」…………えっ?」

    久「こういうことよ」

    京太郎「」

    久「私は須賀君のことが好き。だからキスしたくて寝込みを襲ったのよ」

    京太郎「いや、え?部長が俺のことが好き?それに後半は、そんなあけっぴろげに言う内容じゃないでしょ!?」

    久「むらむらしてやった反省はしている」

    京太郎「あれ、なんでだろう反省しているはずなのに印象は最悪になった」

    久「そうよ。こんな女でドン引きしたでしょう。ごめんなさい」

    京太郎「はい。ドン引きしました」

    久「ドン引きしたんだ……」

    京太郎「あっ!でもほら、いい意味でのドン引きですから!!」

    久「須賀君て、おそろしくフォロー下手ね」

    京太郎「はい、すいません……」

    久「謝らなくていいのよ須賀君。私はそんなあなたを好きになったんだから」

    京太郎「部長……」

    久「ふふふ」

    京太郎「いい感じの雰囲気を作って、俺の寝込みを襲った話を逸らそうとしていませんか」

    久「そそそそんなことないわよよよぉ」

    京太郎「物凄く動揺した!?」

    久「ふぅ、冗談はこれくらいにして改めて謝罪するわ須賀君ごめんなさい」

    京太郎「正直に話してくれましたし許しますけど……」

    久「許してくれるの?やっぱり優しいのね、須賀君」

    京太郎「まあ、さっきされたキスだって嫌な気はしませんでしたし」

    久「あら?これって、私脈ありと思っていいのかしら」

    京太郎「部長は綺麗ですし、キスされたら俺を含めて大抵の男は喜ぶと思います」

    久「ありがとう。須賀君、私とってもうれしいわ!」ニコッ

    京太郎「かわいいいいいいいいいいいい」

    久「そうだ!須賀君、告白の返事のことなんだけど」

    京太郎「はい」

    久「明日の放課後まで待ってもらえないかしら」

    京太郎「それは別にいいですけど……なんでですか?」

    久「抜け駆けはいけないでしょ」

    京太郎「はぁ?そうですね」

    久「という訳で、今日はもう帰りましょうか」

    京太郎「そうだ!今何時って……、もうこんな時間!?あれ?そういえば俺なんで寝てたんだっけ……」

    久(咲にメールしとかないと)ピロリン

    久「須賀君もう部室閉めるわよ」

    京太郎「あっ、はい(まあいいか、いいことあったし結果オーライだ)それじゃあ、部長帰りましょうか」

    久「こんな時間まで待っていてあげたんだから、私の家までエスコートしてくれるんでしょ須賀君?」

    京太郎「そりゃあこんな真っ暗の中、女性を一人で帰らせるなんてことできませんよ。お供します」

    久「京ちゃんマジ紳士」

    京太郎「茶化すなら、帰りますよ」

    久「ごめんごめん須賀君といるとついつい、いじりたくなっちゃうのよ」

    京太郎「どうせ俺はいじられ気質ですよ……」

    久「違うわよ、そんな理由じゃないわ」

    京太郎「ではなんでですか?」

    久「好きな子を見るといじめたくなっちゃう。そういうことよ」


    翌日の放課後

    京太郎「昨日、あんなことがあったから部長と顔を合わせづらい」

    京太郎「あっけらかんとした部長のことだ、きっとすでにみんなに公表しているよな……」

    京太郎「はぁ、今から盛大にいじられるとなると気が重いな」

    京太郎「今日は部活休もうかな……」

    京太郎「いやいやいや、それはいかん!こういうことはちゃんとしなきゃ駄目だ」

    京太郎「覚悟を決めろ!須賀京太郎、進む道は修羅道なれどここで背を見せれば男が廃る!」

    京太郎「いざゆかん」

    バタン

    京太郎「たのもー!」

    優希「遅いじょー犬ー」

    和「もうとっくに部活始まってますよ」

    まこ「堂々と遅刻するとはいい御身分じゃのー京太郎」

    咲「京ちゃん!」

    京太郎「すいません、掃除当番で遅れちゃいました」

    まこ「なんじゃ、そういう事情があるなら仕方ないの」

    優希「犬のことだから、遅刻の言い訳のための嘘かも知れないじょ」

    京太郎「そんな嘘つかないっつーの!クラスの中でせっせと机運んでたわ」

    咲「そういえば京ちゃん掃除当番だったね、ごめんね、忘れちゃってたよ」

    京太郎「いや、こればっかりはしょうがねぇよ。普通他人の掃除当番の日程なんて覚えてるわけないもんな。咲に伝え忘れた俺の落ち度だ」

    和「今度から気をつければ問題ないですよ。そうですよね部長!」

    久「そうねぇ、事前に連絡がない状況で掃除が長引いてしまったら無断欠席と捉えられてもおかしくないのよ。そういう事態を防ぐために連絡はしっかりしましょうね須賀君」

    京太郎「はい!以後気をつけます」

    久「うん、いい返事」

    咲(自称京ちゃん検定、段位持ちのわたしにとって掃除当番なんて知ってて当然のことなのに……もっと精進しなきゃ)

    久「それじゃあ、さっきの続きから再開しましょう。咲、和、まこは卓に戻って」

    久「須賀君と優希はひとまず見学、もしくはネット麻雀をやっててもいいけど、どうする?」

    京太郎「俺は皆のを見学してます。人が打ってるのを見るのも勉強になりますし」

    優希「じゃあ、優希ちゃんは犬をじーっくりみてるじぇ!」

    京太郎「……それなんの意味もないだろ」

    優希「犬の一挙手一投足を事細かに実況し解説を交えて紹介していく番組だじぇ」

    京太郎「そんな番組があってたまるか!!そういうのいいからお前も一緒に見学するぞ」

    優希「しょうがないじぇ、飼い犬がキャンキャンうるさいから飼い主様が一緒にいてやるじぇ。感謝するんだじぇーいぬー」

    京太郎「はいはい、ありがとうございます」

    優希「そうだじぇ!見学する前にタコスを買いに行くじょ!付き合え犬」

    京太郎「へいへい、わかりましたー。お供しますよー」

    優希「というわけで、行ってくるじょ部長」

    久「わかったわ、行ってらっしゃい」

    京太郎「はい、行ってきまーす(感じからすると、どうやら部長は昨日のことを皆に言ってないみたいだな……)」

    バタン


    和「須賀君、優希の扱い方上手になりましたねー」

    まこ「優希の言うことに従っても、たずなはしっかり握ってコントロールしているそんな感じかの」

    久「あら、そうかしら。もしかしたら、犬根性が身に着いてしまって優希をご主人さまと認識してるのかもしれないわよ」ニヤニヤ

    咲「そんなことないですよ部長!京ちゃんは意外と要領いいから、日々の経験の中で優希ちゃんの気持ちを酌みつつ自分の要求も通す。そいうことができるようになっただけですよ」

    久「あはは、冗談よ。咲の言う通りだってことは、あの二人を見てたらわかるから心配しないで」

    まこ「部長の言うことは無駄に説得力があるから怖い」

    和「そうですね……少し考えればそんなことはありえないということがわかるんですけど、それをさせない力がありますね」

    まこ「詐欺師のそれと同じじゃな」

    和「そうですね」

    久「ちょっと二人とも失礼なことを言わないでちょうだい。詐欺師みたいって……、もっと別の言い方があるでしょう」

    まこ「部長は嘘つくのが上手い」

    久「……なんか余計酷くなった気がする」

    和「気のせいではないです。シンプルになったせいで余計酷くなりました部長」

    久「はぁ、もうそれでいいわ。いちいち突っ込むのもめんどくさいし」

    まこ「えぇー、もっとノってきてくれてもええじゃろー部長」

    和「いけずですー部長」

    久「あんた達キャラのブレが酷いわよ。特に和」

    まこ「京太郎だったらもっとノってきてくれるのにのー」

    久「わたしに須賀君ばりの返しを求められても困るわよ」

    和「それはそうと、最近の須賀君は優希を甘やかしすぎだと思いませんか?」

    まこ「確かにのぉ。もしかして犬根性としてじゃなく、龍門渕の執事みたいに半ば忠義として優希に仕えてるのかもしれないのー」ニヤニヤ

    咲「そんなことありえないですって!」ムゥ

    久「須賀君が義理立てしようと思うような高尚な行為を優希がするわけないでしょ……」

    咲「ですよねー!部長、京ちゃんに限ってそんなことありえませんよね」

    久「」ニヤリ

    久「そうね、須賀君が優希をご主人様として思っているのかもしれない、そんなことはあり得ないわよ」

    久「でもね咲、もしかしたら優希と須賀君が特別な関係になるかもしれない、そういう可能性があることも事実なのよ」

    咲「どういうことですか!?」

    久「えっとね、優希が須賀君にちょっかいをかけては我儘を言って言うことを聞かせているのは知ってるわよね?」

    咲「二人が毎日の様にやってるやり取りですから、もちろん知っていますけど……」

    久「実はそれが問題の焦点でね。男女共通の異性に惚れる条件の一つとして、「こいつには自分が付いてないとだめだ」と思うというものがあるのを、咲は知っているかしら?」

    咲「はい、雑誌とかにもよく載っている内容のものですし、もちろん知っていますけど、それが関係あるんですか?」

    久「そうよ。先に結論を言ってしまうとね、二人がこのような関係を今後も続けていくようなら、須賀君が優希に惚れてしまう可能性があるのよ」

    咲「ばかばかばかしいです。SOA!SOA!」

    和「……」

    まこ「動揺して口からでてしまった言葉じゃ、気にせんでいいじゃろ」

    久「咲、落ち着いて今の優希と須賀君の状況をもう一度よく考えてみなさい。日頃から男の子に対してお願いばっかりしているの女の子と、愛想を尽かせず女の子のお願いをきいてあげてる男の子。こういう言い方にしたらわかるんじゃないかしら?」

    咲「……!!」

    久「気づいたようね」ニヤニヤ

    咲「でもでも、京ちゃんに限ってそんなこと……」

    久「あの人だけは大丈夫だなんてーうっかり信じたらだめ!」

    まこ「だめ!」

    和「だめ!」

    久・まこ・和「だーめだめよ!」

    咲「S O S」

    まこ・和「パンパン!」ヒューヒュー

    久「みんなノリいいなって……、いったい歳いくつなのよあんた達」

    まこ「わしは、カメレオン・アーミーが一番好きだったのお」

    和「ジパング以外ありえません!」

    咲「ペッパー警部が可愛くて好きです」

    久「だからなんで知ってるのよあんた達は!今時のJKがピンクレディの曲で盛り上がるってるこの状況おかしいと思わないの!?」

    まこ「別に、知ってたって問題ないじゃろ。誰かに迷惑かけてる訳でもあるまいし、それでそういう部長は何が好きなんじゃ?」

    久「……世界英雄史よ」

    まこ・和・咲「「「渋ッ!!!」」」

    久「ふぅ、落ちもついたし話を戻すわよー」

    まこ「まてまてまてー。世界英雄史のインパクトが強すぎてそんな簡単に頭切り替わらんわ」

    和「冗談ですよね部長!?仮に本当なら多分、部長しかいませんよ!世界英雄史好きの女子高生なんて」

    咲「いい曲なんですけどね……でも、それこそ今時の女子高生の会話には絶対出てこないですよ」

    久「もういつまでその話題続けるのよ。それはもう終わった話題だからいいでしょ!咲ー、話を戻すわよ」

    咲「は、はい!わかりました」

    まこ「うぐぅ、なんじゃこの得も言われぬ感情わーー!!」

    和「なんか……、すごくモヤモヤします」

    まこ「マネマンされた時のどうしようもないあの感じに似てるわ」

    和「やるせないです……」

    久「二人ともうるさいわよ!!」

    まこ・和「ぐぬぬ」

    久「咲もさっき気付いたと思うけど、多分その解釈であってるわ。だけど念のために一応解説しておくと」

    久「私は、須賀君が日頃から優希ちゃんの言うことをきき続けてる間に、こいつは俺がいないと駄目だ。と思う様になってしまう可能性があると言っているのよ」

    まこ・和「あるある」

    咲「いやねぇよ」

    久「そんなきっぱりと言い切れるかしら?」

    咲「お言葉ですが、あえて先ほど部長がおっしゃっていた意見を真っ向から否定させて頂きます。全地球上の男性の99%が当てはまろうと京ちゃんだけは絶対に当てはまることはありえません」

    久「へー、その心は?」

    咲「だって京ちゃん鈍感ですし」

    まこ・和「そうだった!」

    咲「おそらく自分の恋心すら自覚できないと思います」

    久「学生議会長の私を論破するなんてやるじゃない(咲や優希からあれだけあからさまな好意を向けられてるのに、全く動じてないてことが何よりの証拠よねー)」

    咲「京ちゃんの鈍感さは折り紙つきです。とある少女はその鈍感さの被害にあってしまい東京に引っ越してしまったなんて事実があるくらいですから……」

    まこ「京太郎本人に悪気がないと分かっているんじゃがこれはあまりに酷いの……。実害が出ている以上対策の一つでも立てて京太郎に気をつけるよう言ってやらんと」

    久「余計なことはしなくていいわ」

    咲「そうです!京ちゃんには日頃からわたしが言って聞かせてるので安心してください」

    和「須賀君に日頃から言って聞かせてる割には全然治っていませんよね」

    咲「うっ、それは……」

    まこ「咲、今度はわしが先輩としてガツンと言って京太郎の鈍感をなおしてみせるから安心せぇ」

    久「それは駄目よ、まこ」

    まこ「なんでじゃ部長?さすがに京太郎も先輩から注意したら自分の鈍感さを見直すじゃろ?」

    久「説明が必要みたいだから言っておくけど、鈍感さの改善には他人からの働きかけはあまり効果を持たないの」

    久「人がせっかく注意をしても須賀君自身身に覚えがないのだから、その注意はのれんに腕押し状態になってしまう可能性が高いの。だから鈍感さを改善するためには須賀君自身がで色んなことを経験して、自分自身で問題に気づき解決していくのが一番良い方法なのよ」

    和「へー、そうなんですか。さすが部長物知りですね」

    まこ「そうなんかー、鈍感っていう曖昧な基準にも、きちんとした対処法があるんじゃの。勉強になったわ部長」

    久「……まぁね」

    咲(GJです部長)


    ガラガラガラ

    優希「今戻ったじょー」

    京太郎「ただいま戻りました」

    久「おかえりなさい。二人とも」

    優希「なんだ、みんなまだ打ってなかったのかだじぇ?」

    京太郎「あれ、ほんとだ。もしかして俺と優希のこと待っててくれてたんですか?だとしたら申し訳ありません。結構な時間お待たせしてしまって」

    久「イケメンで」

    まこ「気遣いできて」

    和「腰が低い」

    咲「今宵そなたが鳴かすわ誰ぞ」

    京太郎「短歌!?どうしたんですかいきなり!!」

    久「いいの須賀君あなたは今のままでいてくれたら……」

    咲「京ちゃん気にしないで……わたし頑張るから!!」

    京太郎「いやいやいや、なんなのこの空気。俺と優希が完璧置いてけぼりなんだけど」

    まこ「京太郎、わしからお前に言ってやれることは何一つのない……。しかしな、わしらはみんなお前の味方じゃ!これだけは覚えといてくれ……、頼りない先輩でスマン京太郎」

    京太郎「えっ、なんですかこれ!?俺これから戦争にでも行くんです?なんでみんな俺のことをそんな悲しそうな目で俺のこと見てるんですか!?」

    和「須賀君気をつけてくださいね(自分の鈍感さに)……。そのせいで不幸になった人がたくさんいるんですから……」

    京太郎「マジで!?俺マジで戦争行く感じなの!?」

    和「茶化さないで真面目に聴いてください!」

    京太郎「えっ、あ、はい」

    咲「原村さん落ちついて…」

    和「でも、被害にあった人たちのことを考えるとわたし……」グス

    京太郎(マジかよ……。やばいこれ……本当に戦争が起こるみたいだ……)

    和「須賀君詳しいことは言えませんが、どうか気をつけてください」グス

    京太郎「……わかった」コクリ

    久「それじゃあ、みんな揃ったし東一局始めるわよー」

    まこ「最初の親だけはさっき決めていたから咲が親で始めじゃ」

    京太郎「……て!ちょっと待てーい!!おかしいでしょー!そんなのんきに麻雀打ってる場合じゃないでしょ!?今日のところは早く家に帰った方がいいでっすって!」

    久「須賀君どうしたのよいきなり大声出してビックリするじゃない」

    京太郎「これから戦争が始まるっていうのに、悠長に麻雀やろうとしたら、そら大声も出しますよ!」

    まこ「戦争って……、えらい物騒じゃのぉ……」

    久「須賀君、冗談にしては面白くないわね」

    京太郎「こんな性質の悪い冗談言う訳ないでしょう!!さっきの俺と和の会話聞いてなかったんですか?」

    まこ「そりゃあ、バッチリ聞いていたけどのお」

    久「それが戦争とどう絡んでくるのかしら、須賀君?」

    ワーワーギャーギャー

    優希「ねぇねぇ、咲ちゃんさっき馬鹿犬とのどちゃんが話していた内容ってなんだっけ?」

    咲「京ちゃんの鈍感さが原因で被害を被る女の子がたくさんいるって話だけど、部長が鈍感な人に自身が鈍感だと伝えるのはよくないって教わったから、京ちゃんにそのことが伝わらないようにし話してたんじゃないかな?」

    優希「ふ~ん、なるほどなーだじぇ!」ピコーン

    優希「わたしも京太郎と一緒にしばらく部室出てたから、京太郎ほどじゃないにしても、皆が何を言っているのか意味不明だったじぇー」

    優希「それにしてもこいつは傑作でじぇ」ゲラゲラゲラ

    咲「何か分かったのなら、これ以上変な空気になる前に教えてよ優希ちゃん」

    優希「そうするじぇー!みんな話を聞いてほしいじょー!!馬鹿犬は一回廊下で待っててくれだじょ」

    京太郎「なんでだよ?」

    優希「ちょっと乙女が聞かれたら恥ずかしい話になるじぇ」

    京太郎「……なんか腑に落ちないけど分かったよ。しばらく外にいる、話が終わったら呼んでくれ」

    ガチャリ

    優希「むぅ、最近の犬はやけに聞き分けがいいじょ」

    和「クスッ、張り合いがなくてつまらないですか優希?」

    優希「そ、そんなことないじょ!あいつもやっと犬としての自覚が出てきて飼い主としては嬉しい限りだじぇ!」

    久「面白そうな話だけど、今のところはその話は置いておいて本題に入りましょう。優希どういうことかしら?」

    優希「了解だじぇ!」

    優希「カクカクシカジカ」

    久「須賀君ー!戻ってきてもいいわよー」

    ガチャリ

    京太郎「失礼しまーす」

    和「ごめんなさい須賀君…、私の言い方が悪かったみたいで誤解させちゃいました……」

    京太郎「誤解?」

    和「はい、安心してください須賀君は戦争に行ったりなんてしませんから」

    京太郎「へっ?じゃあ、さっきの話はなんだったんだ?」

    和「言えません」

    京太郎「なんで!?」

    咲「それについては、原村さんの口から答えを聞いても意味ないの。京ちゃん自身が考えて気付かないと意味がないんだよ」

    京太郎「和の口から聞いたら意味がない……。俺自身が気付かないと意味がない……」

    まこ「少しヒントをやると、京太郎はもう少し自信を持っていいと思うぞ」

    京太郎「……自信ですか?」

    和「そうですよ、そしていつか気付いてくださいね」

    京太郎「…………」

    京太郎「!」

    京太郎(まさか)

    京太郎(でも、そんなことありえるのか?)

    京太郎(いや、しかし……他に考えられん)

    京太郎(まさか、和が俺のことを好きだったなんて)

    京太郎(和の口から聞いても意味はない、俺自身が気付かないとだめ……、これはおそらく、乙女な和のことだから自分から告白するより相手からロマンチックに告白されることを望んでいるはず……、だから俺が和の気持ちを酌んだ上で告白を行えということに間違いないだろう……)

    京太郎(ただしこれだけでは単なるこじつけであることも事実だ。そこで生きてくるのが、染谷先輩のヒントだ)

    京太郎(俺にもう少し自信を持てとのこと。これは、アニメ・漫画などで用いられる鈍感なキャラへ必死にアピールしているキャラへの粋な手助けとして、主に一線引いた位置にいる双方の友人キャラが使うことが多い、いわばテンプレの台詞である)

    京太郎(それをこの場で用いたということは、つまりそういうことででしょう染谷先輩。ただ染谷先輩が誤算だったのは、俺自身が鈍感キャラでは無く、鋭い切れ者だったことだ……。おかげでこんな大変な事実を知ってしまいましたよ)フッ

    京太郎(そして極めつけは愁いを帯びた表情で俯く和とその台詞、いじらしい乙女心に違いない!)ムフフ

    京太郎(ここまで材料があったら確定してもいいだろう)

    京太郎(だとしたら、内心不安がっているであろう和に俺は何をしてあげられるのだろうか?)

    京太郎(皆がいる手前、露骨に態度に出すのはまずい)

    京太郎(それに部長とのこともあるしな)

    京太郎(だからここはアイコンタクトで分かっているから心配しなくていいと言うことだけを伝えよう)

    京太郎「和!」ニコッ

    和「なんですか!にやけ面でこちらを見ないでください、不快です。死にます」

    京太郎「えー……」

    部活開始

    久「もうすぐ期末ねぇ」ぱち

    咲「そうですねー」ぱち

    まこ「もうそんな時期かー。はやいもんじゃな」

    和「そうですね、でも、だからと言っていつもとやることが変わると言ったわけではないんですが、気持ちの持ち様はやはりいつもと変わってきますよね」ぱち

    久「まー今回もなんとかなるでしょうね、私のことだし」ぱち

    咲「部長は毎回テストの結果上位じゃないですかー」ぱち

    まこ「そういう咲だって現国で満点を取るような猛者じゃからのー」ぱち

    和「染谷先輩だって暗記系科目は満点ですよね」ぱち

    久「和は和で数学満点でしょうに、本当、うちの部は学業優秀で素晴らしいわね」ぱち

    和「それポンです」ぱち

    優希「……犬」

    京太郎「なにも言うな……」

    久「お腹が空いたわ……」ぱち

    咲「そうですね」ぱち

    まこ「帰り何か食べて帰るかの」ぱち

    優希「タコス安定だじぇ!」

    和「優希たまには違う物を食べたらどうですか。あんまり同じものばっかり食べてたら体壊しちゃいますよ」ぱち

    久「とりあえず優希の意見はスルーして、なんか意見はないかしら?」ぱち

    優希「ちょ!?」

    咲「駅前に新しくできたケーキバイキングのお店はどうですか?」ぱち

    まこ「おー、よさそうじゃのー。わしは賛成じゃ」ぱち

    和「私も特に問題ありません」ぱち

    久「須賀君も、もちろん来るのよ」

    京太郎「男子学生がケーキバイキング……、敷居高いな……」

    久「確かそこのバイキングに物凄く可愛いバイトの子がいるみたいな話しが」京太郎「お供します」

    久「じゃあ、そこで決定でいいかしら?」ぱち

    咲「はい」ぱち

    まこ「はいよー」ぱち

    和「分かりました」ぱち

    優希「了解だじぇ」

    久「そういえば昨日皆が帰った後に、私須賀君に告白しちゃったんだよねー」パチ

    咲「へー、そうなんですかー」ぱち

    まこ「部長も大胆じゃなー」ぱち

    和「あ、それチーです。部長を落とすなんて須賀君もやりますねー」ぱち

    久「自分が面食いだなんて自覚はなかったのにねえ」ぱち

    咲「ははは、でも京ちゃんは性格もいいですから」ぱち

    まこ「まあ、優良物件じゃろうな」ぱち

    和「天然タラシですけどね」ぱち

    久「……」ぱち

    咲「……」ぱち

    まこ「……」ぱち

    和「……」ぱち

    京太郎「あ、俺トイレ行ってきますね」

    優希「……」ガシッ

    京太郎「離せ!タコス!!後で何でも言うこと聞いてやる!だかr」咲「京ちゃん、どういうことなの?」

    京太郎「ひっ」

    咲「私の耳がおかしかったのかなー。さっき部長が京ちゃんに告白したって言ってたような気がするんだけど、そんなことありえないよねー、京ちゃん?」メキッ

    京太郎「咲さんどうか落ち着いてください。肩が痛いです。離してください!お願いします!!」

    咲「ごめんねー京ちゃん、事情を話してくれるまで手は離せないかな」

    まこ「……部長さっきのはお得意の冗談じゃないんか?」

    和「説明せずにあのままほっとくと、また須賀君が気絶してしまいますよ……」

    久「その件の説明はちゃんとするわよ。それにしてもあなた達いやに冷静ね」

    まこ「あの状態の咲を見ていたら冷静にもなるじゃろ」

    和「誰かが、物凄く動揺しているのを間近で見ると逆に冷静になりますよねー」

    久「咲ー、私がさっきのこと説明してあげるから須賀君を離してあげてー」

    咲「部長……」

    京太郎「」

    優希「……虫の息だじぇ」

    咲「京ちゃんに告白したのって本当なんですか……部長?」

    久「えぇ。本当よ」

    まこ「冗談じゃない……だと……」

    和「師匠乙」

    優希「なんでだじぇ……、今までそんなそぶり全然なかったのに……」

    久「そうね、そうだと思うわ。だって、私が須賀君が好きって気持ちを自覚したのは昨日のことだもの。気づかなくて当然よ」

    まこ「昨日自覚した想いをすぐさま京太郎に伝えたって訳か」

    和「漢らしいです」

    久「そんな格好良いものじゃ無かったけどね……」

    咲「……部長は京ちゃんのことが本当に好きなんですか?」

    久「当たり前でしょ、好きでもない男に告白するほど私も落ちぶれちゃいないわよ」

    咲「なんで」

    咲「なんで今さら」

    久「咲……」

    咲「わたしは!ずっと、ずーーっと京ちゃんが好きだった!!なのに!!」

    和「宮永さん落ち着いてください!!」

    咲「……部長は知っていますか?京ちゃんの好きな食べ物を」

    久「知らないわ」

    咲「京ちゃんの得意な教科は」

    久「知らないわ」

    咲「京ちゃんの好きな有名人は」

    久「知らないわ」

    咲「部長は京ちゃんのこと何にも知らないんですね」

    久「そうかもしれないわね」

    咲「そうですよ。部長は京ちゃんのこと何にも知らないんです」

    まこ「お、おい咲」

    久「いいのよ、まこ」

    咲「わたしは京ちゃんのこと、たくさん知っています」にこっ

    久「そう…」

    咲「はい!だから京ちゃんのことを全然知らない部長は勘違いしているんですよ」

    久「……どういうことかしら?」

    咲「部長は京ちゃんのこと本当は好きじゃないって言っているんですよ」

    久「……どうしてそう思うのかしら。理由を聞かせてくれる咲?」

    咲「昨日わたし達が帰った後、部長は京ちゃんに告白したんですよね?」

    久「えぇ、その通りよ」

    咲「昨日、わたしは部長に京ちゃんが目を覚ましたらメールを下さいとお願いしました」

    咲「部長から京ちゃんが目を覚ましたというメールが届いたのはわたし達が、部室を離れてから1時間半後でした」

    咲「多少前後するかもしませんが、京ちゃんが起きるまでの時間、部長は気絶している京ちゃんと二人きりでした」

    咲「寝ている京ちゃんと二人きりというシュチュエーション、好奇心の強い部長のことです、いい機会ですし京ちゃんの顔をじっくり見てやろうと思っても不思議じゃありません」

    咲「知っての通り京ちゃんは黙っていればそこらのアイドルに引けを取らないくらいイケメンです。そんな京ちゃんの顔をじっくり見ていればドキドキもするでしょう」

    咲「わたしがそのシュチュエーションに遭遇したら、おそらく自制が利かず京ちゃんを襲ってしまうかもしれません」

    和「お、襲うって……」

    まこ「……恥ずかしいやっちゃのー」

    咲「あははは、冗談ですよ京ちゃんのことは大好きですけど、そんな痴女みたいな真似はできませんよ」

    久「」

    久「そ、それで咲は何を言いたいのかしら、はっきり言ってちょうだい」

    咲「部長は京ちゃんと二人っきりというシュチュエーションが作用した結果、その場で恋愛感情に似た感情、具体的にいえばアイドルグループに盲目的に入れ込んでいる人達と同様な感情を持ってしまったため勘違いしてしまったんですよ!」

    久「乱暴だけど理論としての筋はちゃんと通っているわね」

    咲「早く勘違いに気付いてよかったですね、部長!!ですから京ちゃんへの告白を取り下げましょうよ。今なら京ちゃんも許してくれますから」にこにこ

    優希「……」

    久「須賀君なら許してれるかもしれないわね」

    咲「はい!京ちゃんは優しいですから笑って許してくれますよ!なんなら、わたしも一緒に謝りますから」にこにこ

    久「そうね須賀君はきっと許してくれるわ」

    咲「なら」

    久「でも、私が許せない」

    咲「え」

    久「須賀君のことが好きだって言うこの気持ちが嘘だなんて、私は思わない!思う訳がない!!」

    咲「……」

    久「咲、あなたはさっき私にこう言ったわよね?須賀君のこと何にも知らないって」

    咲「……事実です」

    久「そうね、事実だわ」

    久「でも私は今の所はそれでも良いと思っているの」

    咲「……どういうことですか」

    久「さっき咲が須賀君のことなら、たくさん知っていると言っていたわよね、正直、この話をしている時の咲はすっごく憎たらしかったわ……」

    咲「……」

    久「でもそれ以上に咲が羨ましかったの」

    久「知ってる咲?あなたが須賀君のことをたくさん知っていると言ってた時の表情、すごくいい笑顔だったのよ」

    久「今まで怖いぐらい無表情で話していて、内心色んな負の感情でいっぱいだったはず、そんなあなたが一瞬だけいつもの可愛らしい宮永咲に戻ったのよ。これって凄いことだと思わない?」

    久「大好きな須賀君のことを考えるだけで、今までの嫌な感情をすべて吹っ飛ばして笑顔にしてくれる。咲にとって須賀君はそういう人なんだって」

    久「それを見て私は咲が羨ましくなった。それと同時に須賀君をもっと好きになろうと思ったの」

    咲「……」

    久「今の私は須賀君のことを何も知らない、だけど須賀君と一緒にいて、須賀君を知ることはきっと良いものだって、咲あなたを見て確信できた」

    久「これから時を重ねて、あの時の咲の様に笑えたら……、それはきっと素敵なことだと思うの」

    咲「部長……」

    久「咲が言った通り、私は本当は須賀君のこと好きじゃないのかもしれない。これは単なる憧れで私がただの面食い女だって可能性もあるわ」

    久「だけど、自分の気持ちすら分からないハッキリしない私だからこそ、人を好きになるっていう気持ちを人任にしたくないの」

    久「私はこれから全力で須賀君のことを好きになる努力をするつもりよ」

    久「私が須賀君を本当に好きじゃなかったら須賀君を好きになる、私が須賀君を好きだったらもっと大好きになる。良いこと尽くめでしょ?」

    まこ「そんな強引な……」

    和「でしょ?って言われましても……」

    咲「そんなのずるいです!!ちゃんと自分の気持ちと向き合って、結論を出してから告白するのが普通ですよ!?」

    久「いやよ。そんなのめんどくさい」

    咲「えー」

    久「それに普通ってのに意味があるのかしら?私が悩んでいる間に他の子に取られてしまう可能性がある以上、即断即決、先手必勝が一番でしょ」

    咲「でも、でも!」

    優希「いい加減にするじぇ……、咲ちゃん」

    咲「……ゆうきちゃん?」

    優希「今さら、何を言っても部長の気持ちは変わらないじぇ」

    咲「でもわたし……嫌だよ……」ぐすん

    和「宮永さん……」

    まこ「咲……」

    久「……」

    優希「甘えんな!」

    咲「!」びくっ

    和「優希!」

    優希「泣くほど悔しいんだろ?なら、なんで行動しなかったんだじぇ」

    咲「だって、もし、グスッ、京ちゃんに、振られたら、グス、一緒に入れなくなるかも、ヒグッ、しれないし」えぐっ

    咲「そんなの絶対いやだもん!」ぐすっ

    優希「咲ちゃんは傷付きたくなかっただけだじょ!だから、居心地の良い今のままの関係で妥協してたんだじょ!」

    優希「自分以外の他の誰かが、京太郎と恋仲になる可能性だって理解していたはずだじぇ」

    咲「グスッ、エグッ、グスッ、嫌ー、いやっ!!」

    優希「雛鳥が口を開けていれば親鳥が餌を運んで来てくれる。そんな関係はありえないんだじぇ!」

    優希「ずっと一緒にいれば、いつか自分の気持ちに気づいて京太郎の方から告白してきてくれる。そんなことは、ありえないんだじぇ」ギリッ

    優希「自分から行動しなくちゃいけなかった」

    優希「でもできなかった」

    優希「今の関係を壊す勇気がなかったから」

    優希「でも部長は、それができたんだじぇ」

    優希「今の関係を失うかもしれないことを理解してなお、一歩進んだんだじぇ」

    優希「壊れそうになるくらい京太郎が好きだったのに、行動してこなかった、行動できなかった咲ちゃんが悪いんだじょ……」

    和「ゆうき!言いすぎですよ」

    咲「……いいの、グスッ、原村さん。きっと、グスッ、優希ちゃんも、辛いはずだから」ひぐっ

    優希「咲ちゃんは馬鹿だじぇ!」

    優希「でも」

    優希「もっと馬鹿なのは私だじぇ」

    優希「長い時間、京太郎と一緒にいた咲ちゃんに負けたくなくて、いっぱいアピールしたじぇ」

    優希「皆の前でじゃれついたり、京太郎に構って欲しくて意地悪なことを言ったりしたじょ」

    優希「咲ちゃんを除いて京太郎と一番仲のいい異性は自分だ、なんて思ってた」

    優希「今の関係で満足してた、居心地の良さに甘えてたんだじょ」

    優希「さっき咲ちゃんに向けての言葉は全部、自分に跳ね返ってくるんだじょ……」

    優希「分かってたのに、ぐすっ、わかってたのにな、ぐすっ」

    まこ「優希……」

    優希「だから咲ちゃん、私たちは、ぐすっ、ぎょうだろうを、ひっぐ、あきらめなきゃ、だじょ」

    咲「グスッ、分かってる!分かってるよ、ヒグッ、でも、ズビッ、頭では理解しているけど、どうしてもダメなの!!」

    和「宮永さん……」

    優希「私だって諦めたくないじょ、でも!」

    久「そんなに須賀君が好きなら今から告白すればいいじゃない」

    咲「」ぽかーん

    優希「」ぽかーん

    咲「へ?」

    優希「は?」

    久「だから、ここでのびてる須賀君を起こして二人とも告白しなさいて言っているのよ」

    まこ「お前さん、自分が何を言っているのか理解しているのか!?」

    久「当然でしょ」

    和「では、なんで?自分の彼氏に今から告白しろって、そんなオカry」

    久「あのねぇ、私は須賀君に告白したとは言ったけど付き合っているなんて一言も言っていないわよ」

    優希「まさか、告白したはいいが京太郎に振られたんだじぇ!?」

    久「違うわよ……不吉なこと言わないでちょうだい!須賀君に告白の返事を保留にしてもらっているだけよ」

    咲「どうして、そのような事を?」

    久「フェアじゃないでしょ。ずーと前から須賀君のことが好きな娘が二人もいるのに、その娘達の想いを無視したまま、須賀君と付き合うのは後ろめたさがあるじゃない」ニコッ

    咲「部長」うるうる

    優希「ありがとうだじぇー」うるうる

    久「勘違いしないでよ二人とも。私が敵に手を貸すのはここまでよ。さっきも言ったけど、こっからは全力で須賀君を落としにかかるから」

    咲「私も絶対負けません!」

    優希「京太郎と一番近い距離感で接している私だじぇ!ゆえに敗北することなどあり得ないじぇ!」

    久「それじゃあ須賀君を起こすわよー、心の準備は良い?」

    咲「あわわわ、本当に今から告白するんですか……明日じゃダメですか部長?」

    優希「そそそそうだじぇ、今日は日が悪いし、明日にしてくれだじぇ部長!」

    まこ「怒ったり、泣いたり、焦ったり忙しい奴らじゃのー」

    和「この期に及んで、まだへたれますかこの二人は……」

    久「別にいいわよー」

    咲「ありがとうございます!部長!」

    優希「さすが部長、話がわかるじぇ!」

    久「いいけど、私、須賀君に告白の返事きいちゃうわよ」

    咲「何を言っているんですか、はやく、京ちゃんを起こしましょう。もうこの気持ちは1分1秒止められません」

    優希「そうだじぇ、このままじゃ京太郎への熱い思いが暴走して寝ている京太郎をむちゃくちゃにしかねないじょ」

    まこ「本当に何なんだこいつら……」

    和「優希にいたっては完全にアウトです」

    久「そう、じゃあ起こすわねー」

    まこ(京太郎の耳元に顔を近づけていったい何をするつもりじゃ)

    和「実にラブリーですね」

    久「かぷっ」

    京太郎「甘がみっ!!!」がばっ

    まこ「実にテンプレじゃの」

    和「フラグ立てましたからね!二重の意味で」ドヤー

    久「おはよう、須賀君ご機嫌いかがかしら?」

    京太郎「最高ですって……顔近いすっよ!?なんですかいきなり!!」

    久「なんか、咲と優希が君に話があるそうよ」

    京太郎「話し?なんだ二人して」

    咲「京ちゃん」

    優希「京太郎」

    「「好きです(だじぇ)」」

    京太郎「へっ?」

    咲「中学の頃、友達がいなかった私に声を掛けてくれた時から、ずっと好き」

    優希「私の我儘をなんだかんだ言いながらも聴いてくれる京太郎が好き」

    咲「好きじゃない所なんてないくらい好きなの」

    優希「京太郎の声を聞くだけで元気になるんだじぇ」

    咲「だから、私とずっと一緒にいて京ちゃん」

    優希「京太郎とずっと一緒にいたいじょ」

    京太郎「咲、優希……」

    久「須賀君、わたしの事も忘れないでちょうだいね」

    京太郎「部長……」

    久「当然、私も大好きよ須賀君」

    京太郎「俺は……」

    まこ「3人とも真剣に告白してるんじゃ、お前さんはそれに応えなければいけない、そうじゃろ?」

    京太郎「はい」

    和「須賀君、皆さんは相当の覚悟の下あなたに告白しました。なら、あなたも相応の覚悟を持って応えてあげてください」

    京太郎「あぁ、分かっている……、中途半端な返事なんてしないさ」

    京太郎「俺は」

    全員「」

    京太郎「俺は!」

    全員「」ごくり

    京太郎「俺は 久「いっけなーーーい、もうこんなじかーん」」

    京太郎「へ?」

    久「やばいわー!こんな時間まで部活やってたら目つけられちゃうわー」

    咲「そ、そうですね!もう、部活の時間だいぶ過ぎちゃってますし!」

    優希「ほ、ほんとだじぇ!今日の所は残念だけどお開きにしとくかだじぇ!」

    久「そうね、ひじょーに残念だけど今日の所は時間もないし、しょうがないわねー」

    まこ「……おい」イラッ

    久「何かしら、急いで帰らないと帰りがおそくなっちゃうわよ!まこ」

    まこ「いやいやいやありえんじゃろ!?この空気で京太郎の返事を聞かずに帰るとか、それにまだいつもの終了時間を5分過ぎただけじゃ!!」

    久「それは、ほら、あれよ!えぇーっと、そうよ!昨日も遅くなっちゃたし、毎日遅いとお家の人が心配するでしょ!」あせあせ

    咲「そうです!昨日わたしの家の人めっちゃ心配してました!」あせあせ

    和「宮永さん気が動転して、あなたが普段絶対使わないであろう表現を使ってますよ」

    咲「そんなことないでやんす」あせあせ

    和「無理がありすぎる!?」

    優希「それに、京太郎にも考える時間は必要だじぇ」あせあせ

    久「そうよ!須賀君だって色々あって混乱してるだろうし、返事は明日に回した方がいいわよ!」

    まこ・和「このへたれ達は本当に……」

    久「べ、別にへたれたとか、そういうんじゃなくて、須賀君も今より明日の方がいいでしょ?」

    京太郎「俺は今からでもぜんぜんいい 久「そうでしょ!明日の方がいいわよね!!」……はい」

    まこ(京太郎も苦労するの……)

    和(3人には悪いですが、須賀君は3人とも振るっていう選択肢が一番良いんじゃないかという気がしてきました……)

    久「それじゃあ、みんな帰るよー!」

    咲「はーい」

    優希「はーい」

    まこ「京太郎頑張れ、超頑張れ」

    京太郎「ははは……」

    和「明日はきっといいことありますよ!」

    京太郎「皮肉を言われた!!」

    京太郎(でも、まあ)


    久「須賀君また明日ー」にこ


    京太郎(なんていうか)


    優希「またなーダーリン」にこ


    京太郎(あの残念な三人に振り回されるのも)


    咲「京ちゃんバイバイ」にこ


    京太郎(悪くない)


    京太郎「あぁ!また明日!」にこ


    京太郎(そう思います)