483 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/09(金) 19:06:40 ID:l4HWT5Ix
たまには趣向の違ったものを投下

ガチャ
京「たっだいま~」

咲「おかえり京ちゃん お疲れ様 お風呂入る?」

京「ああ 咲も一緒に入るか?」

咲「ゆっくりどうぞ」

京「へいへい」スタスタ

咲「背中くらいなら流してあげるからねー」

咲(あれ…持ってこなくちゃ)


京「ふい~さっぱりしたっと」

咲「京ちゃん ちょっと相談があるんだけどいいかな?」

京「んー?なんだ?」

咲「最近ね 変な手紙が届くの」

京「変な手紙?」

咲「うん…これなんだけど…2通…」

484 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/09(金) 19:12:04 ID:l4HWT5Ix
1通目
□2▼1▼2『□3』▽2○4
●5◆3『▲5』 ■2◆3○1『▲4』 △1△2■1▼2(◇5)△3
2通目
▲3『●2』○5 『▲5』◇5△3 ◇5▽3 ▼2▲2『▼2』
『□3』▼2▲3○2 ●5△2

京「なんだこりゃ?手紙かどうかもわからんな」

咲「でも差出人ははっきりしてるの 1通目は部長で2通目は染谷先輩 どっちも封筒に宛名があったから」

京「なんだ じゃ決まりだな あの二人のことだからきっとちょっとしたいたずらだろ」

咲「でもね今日3通目が原村さんから届いたの」

3通目
△1◆3『●5』△3□1 ▲5●4■1▼2▲1●1?
△5■1▲2▼2▲4△5▽2■1▼3

京「…和が部長たちと一緒になってただのいたずらをしてくるとは考えにくいな」

咲「でしょ?だから私も妙だと思って…」

京「部長たちには聞いてみたのか?」

咲「うん でもみんなはぐらかしてきて…」

485 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/09(金) 19:17:49 ID:l4HWT5Ix
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
7日前
咲「部長 何ですかこの手紙は?」

久「あら届いた?まぁちょっと様子を見てなさい」

3日前
咲「染谷先輩 何ですかこの手紙 部長からもこの前届いたんですけど…」

まこ「おぉ届いたか まぁ頑張りぃ」

今日
咲「原村さん 今日原村さんから手紙が届いたんだけど…」

和「たしか3通目ですよね そろそろわかりました?」

咲「いや 全然…何なのこれ?」

和「須賀君もお手上げなんですか?」

咲「え?京ちゃんには見せてないんだけど…」

和「あ それはいけませんね すぐに須賀君にも見せて差し上げてください
彼ならわかるでしょう」

咲「???」

和「というより宮永さんと須賀君が協力すれば絶対にゴールまでたどり着けます 頑張ってくださいね」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



486 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/09(金) 19:23:39 ID:l4HWT5Ix
咲「って感じでさ 京ちゃんわかる?」

京「いや~全然わからんなぁ」

咲「う~ん……………あ」

京「なんだ?わかったのか?」

咲「ううん違うの 原村さんがね どうしてもわからなかった時のためにってヒントをくれたの 私は何のことだか全然わからなかったんだけど…」

京「ヒント?どんな?」

咲「『踊る人形』…だって」

京「踊る人形…!」

咲「知ってるの?京ちゃん」

京「シャーロック・ホームズの短編の一つさ そういや昔和に借りたことがあったな」

咲「どんな話なの?」

京「簡単にいえば暗号を解く話さ 棒人形をアルファベットに見立てて、英語で最も使われるアルファベットはEだっていう仮定から推理が始まるんだ」

咲「じゃあそれを日本語に応用すれば解けるのかな?」

京「いやたぶん無理だ 日本語で最も使われる文字なんてわからないし材料が少ないから応用なんて不可能だ」

咲「じゃあ原村さんは何を伝えたかったのかな?」

京「おそらくだがホームズの話みたいに何か一文字がわかれば他の文字もわかる仕組みになってんじゃないか?
そしてホームズみたいな頭脳がなくても俺たちなら解ける何かがあるんだ」



487 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/09(金) 19:28:56 ID:l4HWT5Ix
咲「うん…原村さんも、私と京ちゃんならって言ってた」

京「咲は何かこの手紙を見て気づいたことあるか?」

咲「う~ん………数字は1から5までしかないね あと記号は全部で10種類」

京「いいぞ咲 これはたぶん古典的な日本語の暗号なんだ おそらくだが1~5は文字の母音を、記号は子音を表してるんだと思う」

咲「記号と数字で一文字ってことだね でも記号と子音の対応が全然わからないよ」

京「確かにな ここまでの知識は俺が担当したんだからここから先はたぶん咲の出番だな」

咲「えぇ~…う~ん…」

京(部長たちもまた難儀なことしてくれたな~)

咲「あ…ここ…」

京「お?どした?」

咲「原村さんの手紙の1列目…疑問文になってる…」

京「それで何かわかるのか?」

咲「思い出してよ京ちゃん 原村さんってどんな話し方だった?」

京「和?和は誰に対しても落ち着いた丁寧な喋り方だったな」

咲「うんそうだよね 何か尋ねるときはいつも『…ですか?』『…でしょうか?』って感じだったでしょ?」

京「おお!じゃあ最後の文字はたぶん…!」

咲「うん…●1は『か』だと思う」



488 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/09(金) 19:34:09 ID:l4HWT5Ix
京「じゃあ●は『か』行で…1~5が母音に対応してるってのも合ってそうだな!」

咲「たぶんだけどね そうでもしないと前に進めないもん」

京「でもこれだけじゃ何もわからないな」

咲「そんなことないよ たとえば染谷先輩の最後の●5△2」

京「●5が『こ』ってのはわかるが…それ以上はわかんないだろ」

咲「そんなことないよ 特に手紙なんかだと文の最後ってたいてい動詞でしょ?
△2はい『い』列の言葉だから『い』『き』『し』…って当てはめていくと…動詞で、しかも意味が通じるのは『い』だけ
だから△は『あ』行で●5△2は『こい』」

京「おおお!次は次は!?」

咲「次は原村さんの最初の△1◆3『●5』△3□1
●5は『こ』のはずだけどかっこがついてるよね ●5を変化させたものだと考えれば『●5』は『ご』
要するに『』は濁音変化の手段だと思うの」

京「じゃあこれは『あ◆3ごう□1』…?」

咲「うん でもこの5文字で一単語は作れそうにないから□1は省いて、さらに◆3は『う』列の文字だから…」

京「『あくごう』…?『あるごう』…?」

咲「難しいよね たぶん◆3は『ん』だと思う 『わ』行を『わをん』として縦に上詰めで書けば3番目が『ん』だから」

京「じゃあ◆は『わ』行か」

咲「次は部長の2列目最初●5◆3『▲5』でわかるのは『こん『▲5』』
濁音でしかも意味が通じるものは…『ど』しかないよね だからこれは『こんど』で▲は『た』行」

京「う~んお次は?」

咲「原村さんの疑問文▲5●4■1▼2▲1●1?わかるのは『とけ■1▼2たか?』
これにさっきの『あんごう□1』と、原村さんの話し方を考えると…」

京「『とけましたか?』で■が『ま』行、▼が『さ』行だ!」

咲「これでもう六割解けたから当てはめてみようか」



489 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/09(金) 19:39:47 ID:l4HWT5Ix
1通目
□2さし『□3』▽2○4
こんど みん○1で あいまし(◇5)う
2通目
つぎ○5 ど◇5う ◇5▽3 しちじ
ぶしつ○2 こい
3通目
あんごう□1 とけましたか?
おまちしてお▽2ます

咲「あとはもう文脈で当てはめていけばわかるね 最後の▽2とか『り』以外にないから ()は十中八九小文字を表す手段だよ」

京「じゃあつまり…
ひさしぶりね 
こんど みんなで あいましょう(久)
つぎの どよう よる しちじ
ぶしつに こい(まこ)
あんごうは とけましたか?
おまちしております(和)
…か」

咲「遊びの御誘いだったんだね 行こうよ京ちゃん」

京「もちろん!しかし今日の咲は冴えてたなぁ」

咲「なんかパズルみたいでとっても楽しかった! またやりたいなぁ」キラキラ

京「そか よかったよかった」

咲「?」

 |△|●|▼|▲|○|□|■|◇|▽|◆
1|あ|か|さ|た|な|は|ま|や|ら|わ
2|い|き|し|ち|に|ひ|み| |り|を
3|う|く|す|つ|ぬ|ふ|む|ゆ|る|ん
4|え|け|せ|て|ね|へ|め| |れ| 
5|お|こ|そ|と|の|ほ|も|よ|ろ| 

490 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/09(金) 19:46:00 ID:l4HWT5Ix
土曜日
咲「七時ってもう真っ暗だね」

京「学生ももういないな」

咲「勝手に入っちゃっていいのかな?」

京「大丈夫だろ 部長たちが来いって言ってんだし」

咲「そっか そうだよね あ 旧校舎見えてきた」

京「ん~?部室に灯りがついてないみたいだけど…」

咲「なんかちょっと怖いよ…」

京「まぁまぁ俺がついてるから とにかく行ってみようぜ」

咲「うぅ…」


京「やっぱ灯りついてないな」

咲「うぅん ドアの隙間からちょっとだけ灯りが漏れてるよ…」

京「ほんとだ まぁ入ってみるか」
ガチャ ギィィィ
京「…これは…」

咲「パソコン?」

京「パソコンの液晶の光が漏れてたのか…しかしなんで起動してんだ?」

咲「京ちゃんパソコンに何か書いてある!」

『らもいしいからな!』優希

咲「優希ちゃん…?」

京「ワードが起動してるな…」

咲「ワード?」

京「咲はパソコン弱いもんな 文章を書くためのソフトだよ まぁ言ってみりゃ無限の原稿用紙さ」

咲「へぇ~ ところでこの『らもいしいからな』って何だろ?また暗号かな?」

京「たぶんな しかしこれだけじゃさっぱりわからんな」


492 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/09(金) 19:51:37 ID:l4HWT5Ix
咲「この前みたいに私たちなら解けるってことかな…?京ちゃん 暗号の解き方って他にはどんなのがあるの?」

京「『あ』を『い』って感じに文字を前後にずらしてみたり、ローマ字に置き換えて並べ替えてみたり…」

咲「う~んでもそれだと意味不明になっちゃうね…なんなんだろ…(『らもいしいからな』…『らもいしいからな』…)」

京「だめだなお手上げだ とりあえず電気つけるか」

咲「………(ら、も、い、し、い、か、ら、な…っと)」…カタ…カタ…カタ…

咲「!きょ…京ちゃん!!」

京「どした!?なんかわかったか!?」

咲「これ…」

『おめでとう』

京「なんだこれ?文字が浮かび上がってきたのか?」

咲「違うの…私が『らもいしいからな』って打ったら…こう出て来て…」

京「???もう一遍打ってみろよ」

咲「う…うん…」…カタ…カタ…カタ…

京「!ひらがな入力!」

咲「ふぇっ!?」ビクッ

京「咲は知らないかもしれんが普通の人はローマ字で文字を入力してそれから日本語に自動的に変換させるんだ!」
咲は機械音痴だから普通の人とは逆に無意識にひらがな入力しちゃったんだよ!」

咲「え…?良く分からないんだけど…」

京「咲がパソコン駄目だからわかったってことだよ!でかしたよ咲!」

咲「あ…ありがとう…?…でも『おめでとう』って…」
パッ
「おめでとう~!!!」パパンパンパン!!!

493 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/09(金) 19:57:44 ID:l4HWT5Ix
咲「ぶっ部長!?それにみんなも…!」

久「やっと辿り着いたわね~ 待ちくたびれたわよ」

まこ「ずっと屈んどったから腰が痛いわ」

優希「咲ちゃん!京太郎!会いたかったじょ!」ガバッ

咲「わわっ!?優希ちゃん!?」

和「二人ともおめでとうございます 明日で結婚一周年ですね」

咲「あ…『おめでとう』ってそのこと…」

まこ「早いもんじゃのぉ もう一年か」

京「でもどうしてこんな回りくどいことを…」

久「こうした方が楽しいし印象に残るでしょ 実際どうだった咲?」

咲「なんだか小説の登場人物になったみたいでとっても楽しかったです!暗号もすごく凝ってあって…
あれ全部部長が考えたんですか?」

久「あら違うわ 暗号どころかこのシナリオはすべて私が考えたものじゃないわ」

咲「え…じゃあ原村さん…?」

和「誰だっていいじゃありませんか 心に残る日になったんですから」

久「明日…結婚記念日になれば誰かさんが教えてくれるわ」ニコリ

京「………」ニコリ

咲「???」

494 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/09(金) 20:03:19 ID:l4HWT5Ix
エピローグ
まこ「ほいじゃあお祝い始めるか」

優希「よぉし今日は呑むじぇ~!」

和「あなたはまだ未成年でしょう優希 牛乳を差し上げます」

優希「うぅ…この当てつけはひどいじょのどちゃん…」

和「???」

久「じゃあまずは二人にキスでもしてもらいましょうか!」

咲「えぇっ!?////」

京(ちょっと部長!そこまで頼んでないですよ!)

久「(ちょっとは報酬頂かないとね)ほら早く早く~」

咲「で…でも…//」チラ

まこ「どうせ家では毎日しとるんじゃろ~」ニヤニヤ

優希「キース!キース!」

和「はぅ…//」

京「じゃあ咲」スッ

咲「あ…はい…//」

京「愛してるぞ」

咲「うん…!////」
~FIN~
名前:
コメント: