春「おはよう」

京太郎「おう、おはよう。もうすぐ朝ごはん出来るから座ってな」

春「そうじゃなくて」

京太郎「うん? ああ、それも少し待っててくれよ。手が離せなくて」

春「ちゅう」

京太郎「…………」

春「ふふ、ごちそうさま」

京太郎「お前、ごはん前なのに黒糖食べただろ。かすかに甘かったぞ」

春「とんだヤブ蛇。これは誘導尋問にあたる」

京太郎「誰も誘ったりしてないだろ。春が勝手に自滅しただけだ」

春「台所で支度してるお婿さんを見てキスしたくならない方がおかしい」

京太郎「それはまた随分と情熱的だな」


春「これは滝見の家に代々伝わる習わし。我が家に嫁いだ京太郎もそれに従うべき」

京太郎「百回くらい聞いたよ、それ。毎朝毎晩してるもんな」

春「ちなみに全て口から出まかせです」

京太郎「知ってるよ」

春「でも、朝ごはんを作ってる京太郎にむらむらするのは本当。愛してる」

京太郎「よせやい」

春「そういうわけで朝一番のハグをします。夫婦だから」

京太郎「甘えん坊な旦那さまめ。仕方ないな」

春「今朝の京太郎はなんだか素直。うい奴」

京太郎「巫女さんのお婿さんですから」

春「…………」

京太郎「春?」

春「そのギャグはちょっと微妙」

京太郎「かなしい」