557 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/02/27(土) 22:08:58 ID:C7kM6ShaO
――誰か私の話を聞いて欲しいっす
――私は…どうしたらいいっすか…?

【モモが中3の時の夏】

モモ「私は存在しない…誰も私の話を聞いてくれない…」

トボトボ…

モモ「……誰かに私の話を聞いて欲しいっす…」

ブォォォォ…!

京太郎「危ねぇ!」
モモ「きゃっ!?」

キィィィィ…!

モモ「いたた…!」
京太郎「何やってんだ君!信号が赤なのに飛び出すなんて……死にたいのか!」
モモ「え……え?」
京太郎「やれやれ…車はそのまま走り去っていったか……」
モモ「あ…あの…アンタ…!」
京太郎「立てるか?また車が来る前にさっさと渡ろう」
モモ「は……はい…」(この人……もしかして私の存在が見えるっすか?)

――公園

モモ「あ…あの…!アンタ…なんで私の姿が分かるっすか?」
京太郎「…?なんでも何も、君はそこに存在しているじゃないか…何を言っているんだ」
モモ「実は私……」
京太郎「なるほどね、つまり君は非常に影が薄い人間で人に気が付かれる事がほとんどないって事か…
だからさっきの車はブレーキをかけずに走っていたんだな」
モモ「私…初めてっす…人から話しかけてもらえるなんて…」
京太郎「ふーん、世の中には変わった人がいるもんだな…ところでさ」
モモ「はい…?なんすか…」
京太郎「誰かに自分の話を聞いて欲しいって言っていたけど…一体どんな話をしようとしていたんだ?」
モモ「え……話…すか?」
京太郎「ああ、誰かに話を聞いて欲しいんだろ?だったら俺が聞いてやる!ほら、遠慮なく話せよ!」
モモ「……えっと……あの…急にそんな事言われても…困ったっす…」
京太郎「……ぷっ、はははははは!おかしい奴だな~!話を聞いて欲しいのに聞かれて困るなんてさ」
モモ「………フフ、確かにそうっすね!私ったらうっかりしてたっす!」
京太郎「はははははは!ちゃんと話の内容を考えておけよ!」
モモ「ごめんっす~!アハハハハ…」
――知らなかったっすよ……人と一緒に笑う事がこんなにも楽しいものだったなんて

名前:
コメント: