小瀬川白望は決して自分の事を活発的なタイプだとは思っていない。
面倒な事は大嫌いだし、身体は出来るだけ動かしたくはないと本気で思っている。
人に負ぶさって貰って移動する事など日常茶飯事だ。
それでも、白望が自分から積極的に動く時がある。
それは大事な友人たちが困っている時と…そしてもう一つ。

「ダルい…」

白望がぽつりと呟いたのは小さな部屋だった。
辺りにマンガやゲーム機などが置いてあるそこは典型的な男の部屋であることを感じさせる。
実際、その部屋の主は男子高校生であり、白望が所属する宮守麻雀部唯一の男子部員であり、そして… ――

「きょー…」

白望が唯一、愛称で呼ぶ彼の姿はそこにはない。
彼は今、下にお茶やお菓子を取りに行っている真っ最中なのだから。
しかし、それが彼のベッドに横たわる白望にとって、若干の不満であった。
幼馴染であり、恋人でもある彼が傍にいないと白望は途端に落ち着かなくなってしまうのだから。

「お待たせしました」
「ん…」

そんな彼女の待ち人が扉を開けて入ってくる。
その手に持つ盆の上には色とりどりのお菓子が並べられ、オレンジジュースが入ったグラスがあった。
それは恐らく白望の大好きな果汁100%(not濃縮還元)のオレンジジュースなのだろう。
幼い頃から白望の嗜好をよく知っている彼はこうして彼女の好物を常備してくれているのだ。
それを嬉しく思いながら、歪んだ独占欲が満たされていくのを白望は感じる。
どれだけ積極的で無くても、彼女もまた女なのだ。
意外とモテる恋人のちょっとした事に自分の影響を見るとやっぱり満たされる。

「ほら、折角のお菓子なんだから、布団から出る」
「…出して」

とは言え、白望はそれでも積極的に動くつもりはない。
それは別に彼女がそれだけ活発でないと言う事だけが関係しているのではなかった。
目の前にいる彼女の恋人 ―― きょー事、須賀京太郎がそうやって白望の世話をするのが好きだと知っているからである。
いや、寧ろ、白望がそうやって他人を頼らなければマトモに活動出来ないほどだらけるようになったのは彼の影響だと言っても良いくらいだ。
彼が居るからこそ、白望はここまで堕落し、京太郎に依存するような生き方を選んだのである。


「まったく…シロ姉はしょうがないなぁ…」
「ん…」

それを証明するように、京太郎は頬を緩ませ、そっとベッドの恋人を抱き上げる。
そのまま自分の膝の間にそっと座らせる姿は恋人と言うより妹か何かだ。
しかし、それでも白望の方が年上であり、そしてまた様々な事に対する主導権も握っている。
それは嬉しそうに彼女の口に手製のお菓子を運ぶ京太郎の姿からも見て取れた。

「どうかな?結構、頑張ったんだけど…」
「ん……78点くらい」
「あー…微妙か?」
「美味しい。美味しいけど…ちょっと甘すぎ」

白望は良く迷う。
だが、そうやって迷った答えは何時も限りなく正解に近いものだ。
それを幼い頃から良く知る京太郎にとって、それは微かではあるものの凹む言葉である。
勿論、彼がお菓子作りなど滅多にせず、経験が足りていないと理由はあるが、今回の件はそれを言い訳には使えない。
何せ、愛しい恋人の嗜好を間違えてしまったのだ。
彼女の世話係を自負する京太郎にとって、それは痛恨にも近いミスだった。
尤も、白望が78点と称したように、それは決して不味いものではない。
ただ、ほんの少し彼女の嗜好からズレていただけであって、出来そのものは完璧と言っても良いくらいである。

「すみません…」
「別に良い…」

そう言って項垂れる幼馴染に背中を預けながら、白望はポツリと呟いた。
恋人に向けるには少々、冷たく、突き放したような言葉。
しかし、幼い頃から彼女と一緒にいる京太郎にとって、それが決して嘘偽りではない事が分かる。
白望が良いと言ったと言う事は本当に気にしていない。
そう安堵した京太郎の耳に白望の抑揚のない声が届いた。

「それに…これは私だけのもの…」
「…うん」

白望が紡ぐ言葉は一定で、倦怠感以外の感情を見つけにくい。
だが、世界でただ一人、須賀京太郎だけは、そこに混じった歓喜の色を見つけた。
決して小さくない独占欲が充実すると共に愛しい恋人が悦び、満足してくれている事を悟ったのである。
長年、一緒に居るからだけでは、或いは恋人という関係性だけでは到底、計りきれないその感情。
それは二人がただの幼馴染兼恋人ではなく、性格的な相性が良いからなのだろう。

「バレンタインデーのお返しだしな。シロ姉だけのものだよ」
「…ん…」

そんな二人が口に運んでいるのはホワイトチョコだった。
バレンタインデーに白望が手作りしたチョコに対するお返し。
お互いに手作りを贈り合うそれは微笑ましい青春の1エピソードに映る事だろう。
その為に須賀京太郎が義理チョコ含めて、全てのチョコを断っていたと知らなければ。

「きょーは偉い…」
「シロ姉の為なら何だってするよ」

とは言え、京太郎は決して付き合いの悪いタイプじゃない。
寧ろ、とてもノリが良く、部内でもムードメーカーの一人として活躍しているくらいだ。
しかし、それらは全て、白望がそれを許し、そして望んでいるからでしかない。
彼女が本当に独占欲を剥き出しにすれば、京太郎はそれらをあっさりと捨て、白望だけのものになるだろう。
須賀京太郎と言うパーソナリティを埋め尽くしているのは、小瀬川白望と言うたった一人の少女なのだ。


「ん…」

それが分かっているからこそ、白望は何も言わない、何も求めない。
そうしなくても、京太郎は彼女の欲しいものを与えてくれていると知っているのだから。
彼女が本当に求めているものを常に注いでいると理解しているのだから。
それ故に白望はその身に有り余るほどの熱情を持ちながらも、病む事も狂う事もない。
既に欲しいものは彼女の手中にあると言う実感と幸せが、彼女を常人の域に留まらせていた。

「…ね…♥」
「…はい」

いや、ただ一つ、彼女が常人を遥か超えるものがある。
それを満たそうと呼びかける声に京太郎はそっと白望の制服に手を掛けた。
そのままプチリプチリとボタンを外していけば、雪のように真っ白な彼女の肌が現れる。
新雪を彷彿とさせるその滑らかでふわふわとしたそれに京太郎はゴクリと生唾を飲み込んだ。

「きょーのえっち…♪」
「し、仕方ないだろ…」

揶揄するような白望の言葉に震える声で答えるのは京太郎がまだこういった事に慣れていないからだ。
恋人という関係になってかなりの時間が経ち、肉体関係も前々から結んでいる。
お互いがお互いの事を知り尽くし、どう責めれば、どう感じてくれるかなど手に取るように分かるくらいだ。
しかし、それでも根が初心でヘタレな男子高校生にとって、愛しい人の肌は眩しいものである。

「私もえっちだから、別に良い…♥」
「ん…っ」

瞬間、京太郎の腕の中で振り返った白望が彼の唇にキスをする。
しかし、それは触れ合うだけのバードキスではない。
瞬時に京太郎の唇を割り入り、舌で中を蹂躙するディープキスだ。

「ふぅ…♥は…ぷ…♪」

一方的に中を貪られるそれに満足そうな声をあげる白望。
そんな彼女に瞼を閉じながら、京太郎はそっと身体から力が抜けていくのを感じた。
まるで自らの全てを彼女に預けようとしているようなそれに彼が違和感を感じる事はない。
初体験…いや、その遥か前から大事なところでは白望がずっと主導権を握り続けてきたのだ。
彼女に任せておけば大丈夫。
そう安堵する京太郎の身体がゆっくりと床へと押し倒されていく。


― クチュ…ピチャ…

そんな何かを啜るような音を鳴らしながら、白望は自分の胸中に陶酔が湧き上がるのを感じる。
愛しい人が身を委ねてくれている安心感と、そんな彼を弄ぶ支配感。
その2つがぐちゃぐちゃになって入り混じり…彼女を強い興奮へと導いていく。
その上、突き出した舌の粘膜からはドロドロになった京太郎の唾液が絡みつき、官能を刺激するのだ。
京太郎の部屋に入った時からもう『スイッチ』が入っていた白望が、それを悦ばないはずがない。

「(美味し…い…♪)」

さっきホワイトチョコを食べたからだろうか。
京太郎の口の中はとても甘い汁で一杯だった。
本来、甘すぎるものが苦手な白望にとって、それは美味しく思えるはずがない。
だが、それが愛しくて愛しくて…堕落させてしまったほどの男の唾液だからだろうか。
彼女にとってそれは何にも勝るご馳走に思え、ぴちゃぴちゃと舌を動かしてしまう。

「(興奮…する…ぅ♥)」

そして一滴一滴が舌に触れる度、白望の身体が熱くなり、敏感になっていく。
まるで唾液ではなく、媚薬のようなそれに彼女の背筋がブルリと震える。
しかし、それは決して恐怖や不安を表すものではない。
寧ろ、彼女がより京太郎へと没入していく事を示すサインだった。

「はむ…ぅ♪ん…ちゅ…♪」

押し倒した京太郎の頬を捕まえながら、白望はキスを続ける。
息継ぎの為の別離さえ惜しいと言うような情熱的なキスに京太郎の官能も急激に育っていった。
元々、京太郎は性欲溢れる男子高校生であり、白望抜きでは生きていけないようにされた愛玩奴隷なのである。
ご主人様からの甘くて美味しいキスを受けて、身体が興奮を滾らせないはずがない。
だが、それでも京太郎が彼女の下から動けないのは、その全身が脱力感に支配され、まるで力が入らないからだ。

「(あぁ…幸せだ…)」

見ようによっては一方的に貪られ、愛など感じられないような激しいキス。
だが、それが白望なりの愛し方であると知る京太郎にとって、それは天国にも近い心地を生み出すものだった。
全身がぬるま湯に浸かり、骨まで溶けていく独特のそれに陶酔すら浮かんでくる。
その幸せを少しでも白望に返そうと口腔内が唾液で満ちる事さえ、今の京太郎には誇らしい。

「ちゅぷ…♪れろぉ…♥」

そんな京太郎の中を味わい尽くすように白望の舌がさらに深く入り込んでくる。
顎を大きく開いて必死に舌を伸ばそうとするその様はとても情けなく、そしてだからこそ淫らだ。
普段であれば決してしないであろう表情に非日常さを混じらせるそこには淫欲と興奮に因る紅潮が混じっているのだから。
まるで顔全体で発情を知らしめるようなそれを惜しげも無く晒すのはそれだけ白望が京太郎の事を愛しているからだ。
そして…その程度で須賀京太郎が自分から離れられないと理解しているからこそ、白望はそうやってみっともない自分をさらけ出す事が出来る。


「んぷぅっ♪♪」

そのまま唇同士を密着させ、首ごと舌を動かしていく。
グチュグチュと絡み合った粘液がより激しい水音を掻き立て、二人の鼓膜を刺激した。
まるでセックスそのものを彷彿とさせるそれに興奮が燻りへと変わっていく。
だが、キスと言う交歓を楽しむ白望にとって、それはまだ身を委ねられるほど大きなものじゃなかった。

「(今はまだ…きょーとちゅーしたい…♥)」

実際、事が始まってしまうとこうやってキスをしている暇はない。
身体が強い衝動に支配され、愛しい人を貪る事しか考えられなくなるからだ。
ならば、その前に出来るだけキスをして、愛しさを伝えたい。
尋常ならざる愛をその身に宿す白望にとって、それは決して小さくはない欲求だった。

「ちゅば…♪ちゅ…るぅ♪」

その欲求が命じるままに白望は京太郎の唇へと吸い付く。
まるで中で蠢く舌を誤魔化すような甘いバードキス。
しかし、その間も彼女の舌は動き続け、京太郎の中を這いまわる。
歯茎から真っ白な歯まで、全部を磨き上げようとするようなそれに京太郎の吐息が荒くなっていった。

「(苦し…い…でも…)」

口を完全に塞がれた今、呼吸は鼻でするしかない。
しかし、それもお互いの顔がコレ以上ないほど接近している今となっては、効果的とは言えなかった。
フゥフゥとお互いに鼻息が掛かるのを無視しても、興奮で熱くなった身体が求める量には到底、届かない。
まるで少しずつ真綿で首を閉められるような何とも言えない窒息感。
それが差し迫るのを感じながらも京太郎に抵抗する気はなかった。

「(息苦しいのに…幸せなんだ…)」

頭の中がぼんやりとしていくような息苦しさ。
だが、それも白望が与えてくれていると思うと、彼にとっては無類の歓喜へと変わる。
彼女がそれを望むなら、このまま死んでも構わない。
それほどまでの愛情と多幸感、そして興奮が彼の下腹部へと集まっていく。
自然、ムクムクと持ち上がっていく男性器が白望のお腹を押し、彼女に独特の熱を伝えた。

「(きょーの…もうこんなに…♥)」

特に目立った刺激を与えた訳ではないのにも関わらず、持ち上がる恋人の逸物。
それに柔らかなお腹が押し上げられる感覚に白望の脳裏がドロリと蕩けた。
まるでペンキが剥げて壁が剥き出しになっていくように、彼女の中から本能がムクリと顔を出す。
それは既にかなりの昂ぶりになっていた白望の興奮と結びつき、彼女の奥から熱い粘液を滴らせた。

「(もぉ…限界…かも…♥)」

お腹の奥がドロリと熱くなり、グルグルと蠢いていく感覚。
そこに女としての疼きを見た白望は胸中でそう呟いた。
けれど、その舌はまだ京太郎の中を泳ぎ、彼から離れる様子はない。
寧ろ、より激しく舌先を尖らせ、その全てを味わいつくそうとしていた。

「(きょぉ…♥きょぉ…ぉっ♥)」

言葉を紡ぐ事の出来ない状態で、しかし、普段以上の熱を持って胸中で愛しい人の相性を呼ぶ。
その度に白望の身体はまるで火が入ったように熱くなり、子宮がオスを、京太郎を求めた。
だが、彼女はそれでもまだキスを止めない。
まるでギリギリまで彼に愛を伝えようとするようにジュルジュルと京太郎を嘗め尽くす。


「はぁ…♪ん…あぁ…♪」

そんな白望が京太郎から離れたのはそれから一分ほどが経過してからだった。
だが、その様はとても悲惨なものである。
恥も外聞もなく、京太郎を味わおうとしたその顔には二人の唾液が飛び散り、汗と共に肌を濡らしていた。
特に口元はもう濡れていない部分を探すのが難しいくらいで、顎から唾液が滴り落ちている。
その上、限界いっぱいまで開いた唇はまだダラリと垂れ下がったままで、口からはケダモノじみた吐息しか出てこない。

「綺麗…だ」
「んふぅ…♥」

しかし、そんな白望の姿が京太郎にはとても淫靡で、そして素晴らしく思える。
彼にとって何にも代えがたい女神のような女が見せるメスの表情。
それはその人がそれだけ自分の事を愛してくれているが故なのだ。
そう思えば、まるで極上の芸術品を自分の手で穢していくような倒錯めいた快感と興奮が京太郎の胸を焼く。
もっともっと白望の痴態を見たい。
そう思った京太郎の手が顔を緩ませる白望の胸へと伸びた。

「ん…♪」

それに白望は抵抗しない。
逞しく、そして愛しい両腕に自分の身体から衣服が優しく剥ぎ取られていくのに身を任せるままだ。
それは勿論、普段のものぐさな性格がここに来て表に出たからなどではない。
そうやって服を脱がせる事が京太郎にとって興奮を擽る事だと分かっているが故だ。

「きょぉ…♥」
「シロ姉…」

そんな白望が甘く恋人の名を呼んだ時には彼女は一糸まとわぬ姿になっていた。
ふっくらとした豊かなバストも緩やかな身体のラインも、むっちりとした太ももも。
その何もかもを隠さず、あますところなく京太郎に晒している。
まるで見て欲しいと全身で訴えかけるようなそれに彼は魅入られ、ゴクリと生唾を飲み込んだ。
それを両の耳で聞き取った白望は甘く蕩けた笑みを見せ、そっと京太郎のズボンへと手を延ばす。

「んふぁぁ…♪」

そのまま手慣れた手つきでズボンと下着を脱がせた瞬間、白望の鼻に慣れ親しんだオス臭さが飛び込んでくる。
何処かツンと刺すようなそれは普通であれば、いい匂いだとは到底、思えないだろう。
だが、それが自分を最高に愛し、そして気持ち良くしてくれるオスだと知る白望の身体にとって、それは何にも勝る芳醇の匂いだった。
思わずため息を漏らし、のしかかった背筋を震わせるほどのそれに白望の身体は悦んでいたのだ。

「挿入れる…ね…♥」

その震えが収まった頃にはもう白望も京太郎も我慢出来なかった。
既にキスでお互いの準備は完全に出来上がっており、コレ以上、愛撫など要らないくらいだったのだから。
潤んだ女芯を開き、天をつくほどに反り返った肉棒をそこへと導く。
瞬間、クチュリと粘ついた水音と共に白望の身体に快感が駆け抜け、すっとその顎があがった。

「ん…ふぅぅぅっ♪♪」
「ぐ…ぁ」

思わず身を固くしてしまいそうなそれに負けず、ゆっくりと白望が京太郎の男根を飲み込んでいく。
何度飲み込んでも飽きる事はないその極上のオスに白望の女が甘いヨダレを垂れ流した。
それを肉棒へと絡み付けるような肉襞の京太郎も微かに呻く。
こうして挿入しているだけでもイキそうになるほど白望は名器であったのだ。

「はぁ…♥」

そんな愛しいオスの姿を見ながら、白望が満足そうな息を吐く。
彼女にとって一番の幸せは京太郎を幸せにする事だ。
そして二番目は自分が京太郎と一緒に幸せになる事である。
それが同時に満たされるこのセックスが白望は大好きだった。
普段の姿からは想像も出来ないくらい積極的な様を見せるのもそれが関係している。
普段から気だるさを訴える彼女が積極的に動いてしまうほど、白望にとってセックスと言うのは大好きなのだ。

「きょぉ…♥」
「シロ…姉…」

そう白望が京太郎を呼んだ頃には彼の肉棒は全て彼女の中へと飲み込まれていた。
根本から亀頭まであますところなく咥え込んだ肉穴の感触は、もう一つの口に相応しいものである。
ぐにぐにと変則的に蠢き、締め付けてくるそれに京太郎がうっとりとした声をあげた。
それに白望が微笑んだ瞬間、彼女の子宮は我慢できぬとばかりに落ち、京太郎の男根へと吸いつく。

「きょーの…私にぴったり…♪」
「俺はシロ姉専用ですから」

そんな子宮を上から抑えるように白望がそっと両手で下腹部を抑える。
瞬間、聞こえた京太郎の声にキュルキュルと子宮が唸り、頭の中まで陶酔が這い上がった。
幾ら彼が自分のものであり、そうなるように幼い頃から仕向けてきたとは言え、本人から言われるとまた違う。
ましてや心から幸せそうに言われれば、心が絶頂に達し、多幸感が身体中に弾けてもおかしくはない。

「きょーは…きょーはイケナイ子…♥」
「え…?何かダメだった…?」
「ううん…♪いい子過ぎて…私が狂っちゃいそうだから…♥」

自分が正しい事をしているという確信が白望の中にはあった。
彼が下手な女に引っかかり、失恋の痛みを負うよりは自分とずっと一緒に居た方が絶対に良い。
浮気の心配もなく、一生、愛し愛され合う関係を得られるのであれば、多少の心の自由はなくなっても構わないだろう。
そう思う一方で白望は自分が狂っていると言う自覚があった。
彼を自分の都合で束縛しているという良心の呵責もまた。

「だから…きょーも一緒に堕ちて…私と一緒に…狂って…ぇ♪」
「シロ姉…」

だが、最早、そんなものでは小瀬川白望は止まれない。
狂っていると彼を束縛していると自覚して尚、彼女は暗い狂喜の渦にとらわれている。
そしてまた、愛しい人もそこへ引きずり込もうと全身で誘惑している。
その浅ましさと悲しさを込めて紡いだ甘い誘惑。
それに胸を打たれた京太郎は彼女の太ももに手を這わせながら、口を開いた。

「俺は…いつでもどこでもシロ姉と一緒だ。シロ姉が望むなら…何処へだって着いていくよ」
「きょぉ…ぉ♥」

京太郎の決意の言葉。
それに良心の呵責から微かに解放された白望の身体がブルリと震える。
まるで全身に陶酔を送り込もうとするようなそれに彼女の身体が悦んだ。
微かに絶頂を混じらせるそれに白望の中の我慢が崩れていく。
ガラガラと音を立てて消えていくそれに白望が歪んだ解放感を感じた瞬間、その腰はゆっくりと動き始めた。

「きょーと一緒なら…私はどこでも幸せ…♥」
「俺も…シロ姉と一緒で幸せだよ」

クチュクチュと音をかき鳴らしながらのそれは決して飛び抜けて気持ち良い訳じゃなかった。
腰を前後に揺らすそれは愛撫としてはあまりにもお粗末であり、刺激が少ないものなのだから。
だが、お互いに言葉を交し、愛を確かめ合うそれが不足な快感を十二分に補っていた。
身体だけではなく、心でも高め合うそのセックスに二人は満足そうな笑みを浮かべ、昂ぶっていく。

「きょーのが…私の奥をクリクリして…るぅ…♥」

一つだけ彼らに違いがあるとすれば、それは絶頂の回数だろう。
挿入して一度も射精していない京太郎に対し、白望は既に軽いオルガズムを何度か迎えていた。
既に彼の陰茎に適合した白望の肉穴は余すところなく、快感を受け取れる敏感な場所になっている。
特に京太郎の肉棒を求めるように降りてきた子宮口はボルチオアクメを沸き上がらせるくらい開発されていた。
そんな場所で愛しいオスの証を受け入れて、オルガズムに達しないはずがない。
今の身動ぎにも似た微かな刺激でさえ、白望にとっては激しすぎるくらいの快楽であり、その身体がビクンと震える。

「ん…ぅ♥また…イっちゃった…ぁ♪」

それでも彼女が動きを止めないのは偏に京太郎への後ろ暗さからだった。
狂気へと引きずり込んでしまった分、白望は彼を出来るだけ気持ち良くしようとしている。
普段のものぐさな性格が嘘のようなその献身的なそれは、依存の裏返しと言っても過言ではない。
彼女にとって、最早、京太郎は無くてはならない存在であるが故に彼女は必死になって京太郎に縋り、繋ぎとめようとしている。
彼もまた自分なしでは生きていけなくなるように…自分に依存するように白望は積極的に京太郎に快感を与えようとしていた。

「シロ姉ってホント、敏感だよな」
「きょーのが凶悪…ぅ♪私の良い所…全部ぶじゅって…♥」
「そうかな…俺には分かんないけど…他の人とするつもりもないし」
「ん…♥」

何の毛なしに、けれど、はっきりと自分が望む言葉をくれる愛しい人。
それに白望が多幸感をさらに弾けさせた瞬間、その腰の動きが早くなっていく。
クチュクチュと前後に動いていただけのそれが、微かに腰を浮かせるものへと変わっていった。
自然、これまで蜜月の時を過ごしていた肉棒と肉穴が離れ、その間に熱い粘液が入り込んでくる。

「はぁ…ぁっ♥」

その源泉となるボルチオを亀頭で突かれる度に白望の身体が絶頂へと達する。
だが、それに身を委ねる暇もなく、彼女の身体は動き続けるのだ。
一時も立ち止まる事なく、奉仕し続けるその身体に絶頂の波が残り、余韻を残していく。
そしてそれが消えきる前に再び次のアクメが湧き上がり、白望をドンドンと昂らせていくのだ。

「シロ…姉…っ」

彼女ほどではなくとも、京太郎もまた強く昂ぶり始めている。
白望の中を泳ぐ男根は根本からジィンと熱くなり、まるで今にも溶けてしまいそうなくらいだ。
その上、まるで電流でも流し込まれているようにビリビリと快感が走り、背筋を焼く。
思わず腰が浮き上がりそうなそれは京太郎にとって最初の射精がそう遠くない事を示唆していた。


「やばい…シロ姉…チンポ溶けそう…っ」
「わたし…も…ぉっ♥オマンコ…焼けちゃいそう…っ♪♪」

そしてその熱がストレートに白望へと返り、彼女の声を震わせる。
既に京太郎のモノとなったその媚肉は肉棒の情報をこれでもかとばかりにストレートに受け止めてしまうのだ。
その全てを余すところ無く快感へと変えてしまおうとするような貪欲なそこはほんの少しの熱さでもはっきりと感じてしまう。
自然、白望の中のオルガズムはより激しくなり、彼女の身体を突き動かした。

「んふぅ…うぅっ♪♪」

もっと激しく、もっと気持ち良く。
そんな貪欲さを顕にするように、白望の腰は上がり、そして下がっていく。
京太郎の下腹部に手を置いて、バランスを支えるようなそれにお互いの口から嬌声が漏れる。
何処か絞りだすようなそれは二人のクライマックスが近い事をお互いに知らせた。
そしてそれが官能へと結びつき、二人をより興奮の渦へと巻き込んでいく。

「きょぉ…♥私…イッてるよ…♥もう…何回も…ぉ♪」
「う…う…!」
「きょーも…イきたいよね…♪びゅっびゅって…したいよね…♥」

その興奮のまま、白望は身体をゆっくりと倒し、寝転がった京太郎に抱きつく。
豊満な胸を押し付けるようなそれは彼の胸板に甘美な感触を伝えた。
だが、それよりも彼の意識を焼いたのは耳元で囁かれる甘い白望の言葉である。
誘うような、許すようなそれに京太郎の我慢がバキリと砕け、官能がリミットを超えた。

「きょ…ぅ♪凄い…よ…♥おちんぽおっきい…♥きょーのおちんぽ…ぉ♪」

ビクンと跳ねながら、カサを広げた男根の形。
それはメスの最奥で射精しようとするオスの本能の現れだ。
それをこれまで何度も味わってきた白望の背筋にこれまで以上の快楽が走る。
愛しい人が今、自分の中で最高の瞬間を迎えようとしている。
その充実感と幸福感が快感と混ざり合い、白望のアクメをより強いものへと仕立てあげた。

「良い…よ♥きょーは中で良いよぉっ♪びゅるびゅる来てぇっ♥きょーのざぁめん…ッ♪私に頂戴…っ♥♥」
「あぁぁ…っ!」

昂った身体が求めるままに白望は叫ぶ。
普段の彼女を知るものからすれば、到底信じられないその声に京太郎の肉が弾けた。
ブルンと肉棒全体を震わせるような脈動の後、彼の中から真っ白な粘液が吐き出される。
それを子宮口で受け止めた白望の身体が戦慄き、全身にコレまで以上の快楽を撒き散らした。

「はぁ…♥♥あぁぁぁっ♪♪」

愛しいオスに種付けされているという多幸感と充実感。
その2つが絶頂に負けないほどに胸中を蠢かせ、白望の意識を蕩けさせる。
全身で幸せに浸るようなその感覚に彼女の身体からふっと力が抜けた。
そんな身体の中をオルガズムが駆け抜け、快楽神経が縛られる錯覚を感じながら、白望は何度も甘い鳴き声をあげる。

「ん…♥ふぁぁ…♪」

そんな自分を受け止めてくれる愛しい人の存在を全身で感じながら、白望はそっと目を閉じる。
冬の布団でさえ足元にも及ばない暖かさと安心感。
それと身体に満ちる倦怠感が結びつき、眠気のような感情が彼女を襲った。
しかし、白望はそれに身を委ねるつもりはない。
何せ、これはまだ最初の一発なのだ。

「きょぉ…♥」
「シロ姉…無理しなくても…」

そう言う京太郎の肉棒はまだ硬いままだった。
白望という女性の願望に適合したのか、彼の性欲は同い年の男子高校生と比べても破格である。
若干、早漏気味ではあるものの、それを補ってあまりある回数をこなさなければ満足できない。
それを知る白望にとって、これはまだ序盤も序盤であり、休んでいる余裕もなかった。

「大丈夫…♥無理なんて…してない…♪」

実際、彼女自身も一回や二回で満足出来ない。
貪欲な白望は何時だって京太郎の事を求め、そして飢えているのだから。
その上、彼もまたそうやって自分を求めてくれていると思えば、こうして休んでいる暇さえ惜しい。
そう胸中で言葉を紡ぎながら、彼女の腰はまたゆっくりと動き出す。

「あぁぁ…」
「んふぅ…♥」

強い絶頂後の肉穴はまるで肉棒と離れたくないと言わんばかりに強く締め付けていた。
その上、入りきらなくなった愛液が滴り落ち、二人の間に水たまりとなっていたのである。
結果、にちゃあと言う淫らな音をかき鳴らしながら、二人は離れていく。
その様に強い興奮を覚えた二人は再び淫欲の渦へと飲み込まれていった。


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