まこ「こっちじゃ、こっちー」

絹恵「おー、広くていい場所やない!」

京太郎「ひー、重い…」←両手に水の入ったバケツ

小蒔「て、手伝います、須賀さん!」

浩子「こまっちゃんは気にしなくて大丈夫や」

京太郎「染谷先輩ー、こんな夜中に何すんですか~」

漫「察し悪いわ~、夏の夜にやることと言ったら決まってるやん」

ドサッ

京太郎「ふぅ…あ、もしかして」

玄「じゃーん!花火だよー!」

灼「全国の2年生が集まるいい機会だからって、染谷さんが・・・」

京太郎「先輩が?」

誠子「1年生も」

絹恵「3年生も」

まこ「いないけえ」

玄「同い年ではしゃいじゃおうってこと!」


京太郎「俺1年なんすけど・・・」

玄「細かいことは言いっこなし!さ、やろやろ!はい、花火持って」

京太郎「はは、そうっすね」スッ

ピトッ

玄「あっ」

京太郎「あっ、すみません!よく見えなくて・・・」

玄・京太郎「・・・・・」

玄「も、もー!私の手握ってどうすんの///!」

京太郎「いやー、ははは、そーですよねー!はい、花火持ちましたー!」アセアセ

玄「お、おっけー!」

絹恵「ほら、須賀君早く来ぃや」

漫「ポケーッとしてると花火無くなってまうよー」

京太郎「はい!」

玄「・・・」ジー

灼「玄、どうしたの?手になんかついた?」

玄「ううん、何でもないよ。さ、遊ぼ!」


漫「うりゃー!須賀覚悟ー!」

京太郎「うおおお!?」

絹恵「加勢するで上重さん!」

京太郎「花火は人に向けたらいかーーん!!」ダダダッ

誠子「女子に追いかけられるなんて、色男だね、君!」

京太郎「言ってる場合じゃないっすよ!!」

まこ「よそ見しちょるとアブな・・・」

コケッ

京太郎・漫・絹恵「え」


どんがらがっしゃーん

京太郎「あいててて……はっ!」

京太郎(こ、この背中に感じるこの感触はぁ!)

漫「いたた・・・急に転ぶやなんて、想定外やわ・・・」

絹恵「でも、花火当たらんでよかったわ。堪忍な、須賀君」

京太郎「あーいや、気にしてませんから…それより、上重さん」

漫「?」

京太郎「ぴったり背中に乗ってるんでその、当たってます…」

漫「……。……!!」カアァァ


絹恵「わわわ、上重さん、はよどかんと!」

バッ

漫「ア、アホォ///!!そんなんいちいち言わんでええねん!」

京太郎「す、すみません!でも、上重さん小柄なのにおも…スタイル良くて幸せでs…」

漫「この、スケベェーー!主将に言いつけたるーー!!」ダダダッ

京太郎「すみませんでしたーー!でも花火はやめてーー!」ダダダッ

絹恵「私も危なかったわ…」



小蒔「花火、綺麗ですね…」

尭深「うん…」

誠子「なんかこう、癒される光だよね」

浩子「わかります……にしても、癒しにはほど遠い姿やなぁ須賀君」

京太郎「……少しくらい労って…」ゼェゼェ

尭深「ごめんなさい、今お茶持ってない…」

京太郎「だ、大丈夫っす」

誠子「じゃあ、クールダウンも兼ねて線香花火出しちゃおうか」

浩子「少し早い気もしますけど、ええんやないですか?」

京太郎「ありがとうございます…」


パチパチ パチパチ

京太郎「…癒されます」

小蒔「可愛い光…」

小蒔「須賀さん、知ってますか?線香花火ってほら、」

ジジジ パチパチ

小蒔「玉がくっつくんですよ」

京太郎「おお、ホントだ。大きくなりましたね」

小蒔「ふふ、可愛いですよね」

浩子「なんかカップルみたいですねぇ」

尭深(二つの線香花火をくっつけて、その玉が綺麗に落ちたら想いが実るっていう話…二人は知ってるのかなぁ)

パチパチ パチ…



玄「皆、最後は打ち上げ花火で締めましょー!」

まこ「合点承知じゃ!」

絹恵「結構本格的やね」

灼「誰が火をつけるの?」

「・・・・・」

まこ「大役、任せたぞ!」

京太郎「えええ!?」

まこ「か弱い乙女達に危ないことさせられんじゃろ。ここは男を見せるときじゃ!」グッ

京太郎「都合よくか弱くならないでくださいよ!でもまぁ、別に嫌じゃないんで、やります!」

まこ「にひひ、相変わらず良い子じゃわい」


シュボッ

京太郎「つけます!」

ボッ ジリジリジリ


京太郎「おっと!」

ポォン ヒュルルル


パァァン


玄「たーまやー」

小蒔「すごいです…」

灼「綺麗…」


パァァン


誠子「やってよかったね」

尭深「うん」

絹恵「染谷さんに感謝せんとね」


パァァン


京太郎「ほえー。すごいな」


漫「先輩に感謝しいや。皆に呼びかけたんは、染谷さんやから」

京太郎「あ、はは…そりゃもう」ススス

漫「もう怒ってへんよ」

京太郎「…それでも、もう一度謝らせてください。すみませんでした!」

漫「そか…じゃあ」

京太郎「?」

スッ

漫「はい、仲直りの線香花火や」

京太郎「…へへ、喜んで」


まこ「京太郎は何しとるん?」

浩子「締めの締めってやつですか…もう少し、待っときましょ」



カン!