序章 スッキリ☆お掃除
注意 若干のキャラ崩壊があるのでご了承ください。
坂上波旬は憂いていた。なぜこの世には塵屑が多いのか。この世にはオレだけあればよいのに。誰がこのオレの天狗道に足を踏み入れることを許可した? 認めてないぞ塵屑どもが消えてなくなれ。ここにはオレだけあればいい。オレ以外の存在は皆木っ端微塵に滅尽滅相されればよいのだ。アハハ、アハハハハ、アーッハハハハハハハ!
覇吐「朝っぱらからうるせぇぞ兄貴。つーか仕事行けよ」
波旬「……」
坂上波旬は現在の状況を分析した。自身の家、自身の部屋、すなわちコイツはオレの天狗道に足を踏み入れた塵屑。すなわち……
波旬「滅尽滅相ォォォォォ!」
覇吐「うわっ、おおっと!」
波旬と取っ組み合う弟、坂上覇吐。
覇吐「いきなり何すんだよ、バカ兄貴!」
波旬「うるせぇよ! 勝手にオレの天狗道(自室)に上がった当然の報いだ! 消えてなくなれェェ!」
覇吐「仕事行くのにずいぶん遅ェから様子見に来ただけじゃねぇか! というかいつものことだろうが!」
取っ組み合いながら時計を見る波旬。確かに時間は押している。このままバカな弟と喧嘩を続ければ間違いなく遅刻だろう。
波旬「それがどうしたァァ!」
覇吐「いや大事だろう!?」
再び取っ組み合いを続ける二人。
覇吐「カーチャンが苦労して頼み込んでやっとつけた職なんだ、きっちり仕事しろよ!」
波旬「……チッ」
弟との喧嘩を中断し、クローゼットから服を取り出し着替える。
覇吐「お、やっと素直になったか」
ニヤニヤしながら見る覇吐。
波旬「うざってぇ……」
つぶやく波旬。
波旬「つーかテメェも仕事遅れるだろうがとっとと消えろ!」
覇吐「おっとそうだった、今日は竜胆と一緒に仕事だからなぁ、ウシシ……」
そう言いながら部屋を出ていき「いってきまーす」の声とともに出勤する覇吐。
波旬「チッ……オレも行くか」
そう言いながら坂上波旬は今日も職場に向かう。その職場の名はあらゆる掃除を請け負う万能掃除屋。
波旬「滅尽滅相……」
これはちょっとまとも? な波旬の物語である。
- 母ちゃんにビビっている波旬がシュールすぎるwww -- 名無しさん (2012-06-04 00:34:11)
- なんか読みにくかったので行間を開けてみました -- 正田卿のレギオン(立て主) (2012-06-05 17:10:57)
- マッキーが掃除屋だと…? うっかり清掃員のおじさんの格好したマッキーを思い浮かべてしまったじゃないか!; -- 14番目の黒円卓 (2012-06-19 20:28:05)
最終更新:2014年08月28日 07:45