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スネイク「朝か…曇っているせいでよくわからないな…」
サジタリ「ここらはよく曇っているからな」
スネイク「…みたいだな」
剛輔「…俺はもう行くぞ」

第44話 自覚

前回のあらすじ
洞穴へと運ばれた龍はそこでCタイガモンと対峙する。
何をすべきかを問われた龍は自らの迷いをすて、皆を助けるために再びプリズムキャッスルへと向かった。

疲労が溜まり、倒れてしまった剛輔を洞窟に運んでから数日。
剛輔は再び進もうとしていた。
スネイク「剛輔、まだ完全に回復したわけではないんだ!まだ…」
剛輔「俺は一刻も早くプリズムキャッスルへと向かわなければいけないんだ…」
サジタリ「…無駄なことを」
洞窟を出ようとした剛輔はサジタリモンの言葉に足を止めた。
剛輔「何だと?!もう一度言ってみろ!」
サジタリ「何度でも言ってやるさ、今のお前達が行っても無駄だ」
スネイク「さ、サジタリモン…」
サジタリ「昨日お前達は成熟期相手に苦戦していた…そんなんで今後奴等に対抗できると思っているのか?」
剛輔「ふざけるな!俺は勝つ!奴等は俺がぶっ潰す!」
スネイク「剛輔…」
剛輔の言葉にサジタリモンは呆れていた。
サジタリ「…お前、何か勘違いしてないか?」
剛輔「どういうことだ」
サジタリ「…それがわからないようじゃ行かせられない…行っても犬死するのがオチだ」
剛輔「いい加減にしろ!」
剛輔はサジタリモンをにらみつける。だがサジタリモンは動じない。
サジタリ「ならば試してみるか?今この近くを敵が徘徊している…そいつを倒してみろ」
剛輔「ふん、言われなくても敵はすべて倒す!行くぞスネイクモン!」
スネイク「あぁ」
サジタリ「待った」
スネイクモンが行こうとするのをサジタリモンは止めた。
当然スネイクモンは困惑している。
剛輔「何をする!」
サジタリ「戦うのはお前一人だ。自分で言ったろ?敵はすべてお前が倒すって」

ステゴ「ゴゴゴ…」
ステゴモン。背中に無数のブレードが生えている剣竜型デジモン。必殺技はシェルニードルレイン。
洞窟の外には操られたステゴモンが待っていた。
洞窟から出てきたのは剛輔一人。
スネイク「剛輔だけでどうやって戦えと言うんだ!」
サジタリ「聞いてるぞ?確か人間にも戦う力があるってことを…」
スネイク「だがあれは…」
サジタリ「制御できないから戦わせない、だから甘やかすか?」
スネイク「なっ…」
サジタリ「この場で制御できないで今後勝てるか…それにあいつもその状況を自覚しなければな」
剛輔「…来い、俺が倒してやる」
ステゴ「ゴォー!」
ステゴモンは剛輔に向かって突進してくる。剛輔は間一髪それをかわす。
だが剛輔には攻撃する手段が無い。
スネイク「剛輔…もう見てられない!」
サジタリ「まだだ!」
スネイク「何故だ!サジタリモン、お前は何をしたい!」
剛輔「チッ…」

俺がこの世界に来てからは戦いの連続であった。
来る日も来る日も戦いの連続。
いくつもの命を奪ってきた。
それもすべてあいつを…スラッシュモンを倒すために。
…俺が?
俺が今まで戦ってきたか?
…違う、戦ってきたのはスネイクモンだ。
俺は今までスネイクモンの影に隠れていたに過ぎない。
あいつは今まで戦ってくれていた。
なら俺は何だ?
復讐を誓い、ここまで来た俺は何だ?
あいつに戦わせて、俺は何をしてきた?
制御できない力は無いのと同じだ。
ならばどうすればいい…
…簡単なことだ。

剛輔「この力を…制御すればいいだけのこと」
ステゴ「ゴォ!」
背中のブレードが射出され、剛輔の上から落ちてくる。
剛輔は砂煙に包まれた。
スネイク「剛輔!」
サジタリ「…50点、といったところか」
スネイク「どういうことだ!」
サジタリ「まぁ見てろ…あそこに立っている奴の姿を」
砂煙が止む。そこに立つのは人間ではない。
ポイズンモン…剛輔がD・フォンを使い戦う力を得た姿。
スネイク「そ、そんな…その姿は…」
ステゴ「ゴォ!」
再びステゴモンはブレードを射出しようとする。
だがその前にポイズンモンはステゴモンの横にもぐりこむ。
ポイズン「…遅い!」
ポイズンモンは横からステゴモンを切り裂いた。
ステゴモンはそのまま吹っ飛び、倒れた。
ポイズン「そう…俺が戦うにはこの力を制御する、それだけでいい」

剛輔「いろいろと世話になったな…」
サジタリ「いや、お前が自分で見つけ出したことだ…気にすることはない」
剛輔とスネイクモンは再びプリズムキャッスルへ向けて旅立とうとしていた。
スネイク「しかし…50点ということはまだ何かあるのか?」
サジタリ「そうだな…ヒントでもやろうか」
剛輔「ヒント?」
サジタリ「希望を捨てるな、己の本当の戦う意味を見つけよ…ってな」
剛輔「…考えてみよう…行くぞ」
スネイク「あぁ」
彼等は再び歩き出す。
だがその足取りは前とは違う。
自らの立場を自覚し、力を制御した剛輔は再び歩き出す。
友の敵、スラッシュモンを倒すために。

第44話 完
次回 信用