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Nブレイ「貴様には剣ももったいない…消えろ!」
龍「ふざけるな…俺は行かなきゃ行けないんだ…」
ハヌ「長、人間が目を覚ましましたよ」
Cタイガ「我名はCタイガモン…この森を統べる者也」

第43話 聖獣

前回のあらすじ
バルトモンたちと別れた龍はボロボロになりながらプリズムキャッスルを目指していた。
そこへNブレイモンが現れた。龍は戦おうとするも、D・フォンはそれに反応してはくれなかった。
だが一瞬の隙を突き洞穴へと運び込まれた。

キャノンタイガモン。獣王の意思をもつ聖獣型デジモン。必殺技はネプチューンキャノン。
龍「…ここは一体…」
ハヌ「あなたがやられそうになっているのを見つけてここまで運ばせてもらいました」
Cタイガ「少年よ…お前は何故ここへ来た?」
龍「…この先にあるプリズムキャッスルに行って仲間を助けるためだ!」
Cタイガ「…その身でか?」
龍「なっ…」
龍は初めて気が付いた。自分がボロボロになっていたことに。
それほど、彼には余裕が無かったのである。
Cタイガモンは鋭い目で龍を見ていた。
Cタイガ「…お前達のことはすでに知っている…仲間割れをしたこともな」
龍「な、何でそれを…」
Cタイガ「我等の情報網を甘く見るな…この世界に来た人間のうち2人が敵となったことも知っている…その内の1人が仲間割れの原因ということもな」
龍「…そうか」
Cタイガ「…お前はその仲間をどうしたい?」
龍「決まってる…俺はあいつを助ける!」
Cタイガ「方法は?」
龍「そ、それは…」
Cタイガ「戦力は?そもそもお前にその力があるのか?それにその後はどうする?」
龍「な…」
Cタイガ「元に戻らぬかもしれぬ…仮に戻ったとしても彼は喜ぶか?操られたとはいえかつての仲間に牙を向けて平気でいられると思うか?」
Cタイガモンの一言一言が龍に突き刺さる。龍はそんなこと考えてはいなかった。
いや、考える余裕など無かった。彼自身、迷いがあった。
Cタイガ「それならば命を散らせた方が彼を救うことになるのではないか?」
龍「ふ、ふざけるな!そんなことは絶対ない!」
Cタイガ「ならばどうする…お前はどうする」
龍「俺は…俺は…」

俺にとって、誡という存在はいて当たり前となっていた。
しかし、この世界に来てから誡と離れることが多くなった。
最初の誡の逃亡、その後の別行動、そして今回。
もはや、誡と一緒にいないことの方が多くなっていた。
それでも俺と誡は変わらなかった。
何時までも親友だと信じていた。
だからこそ、誡が敵となって俺に襲い掛かってきたことがショックだった。
誡を助けるためにはどうすればいいか…俺には考え付かない。
誡『僕は知りたい、ここで僕達は何をすべきかを…』
何時頃だったか、誡はここで何をすべきかを考え始めていた。
その頃の俺は何にも考えず、ただ流されてここまで来たようなものだ。
剛輔を止めたい。誡を助けたい。皆を助けたい。
思いがあってもそれを実行できることは無かった。
剛輔は今もあの力を使っているだろうか。春名はどうして裏切ったのだろうか。
誡は何故敵になってしまったのだろうか。
考えてもわからない。いや、わかるはずが無い。
そのことは今はあいつ等にしかわからないこと。俺にはわかるわけがない。
じゃあ俺は何をする?
俺はここで何をする?
…そんなの決まってる。

龍「俺は誡を…みんなを助ける!」
Cタイガ「…それでは先ほどと変わらんが?」
龍「当たり前だ…俺はあいつ等が何を考えてるのかはわからない。あんまり頭良くないから難しいこともわからない…だからこそ、この想いだけは無くしたくない!」
Cタイガ「…想いだけでどうにかなる問題ではないだろう…」
龍「まずとにかくやってみる!それが駄目なら考える!それが俺の決めた…おれのすべきことだ!」
龍の叫び。それは心の叫び。
龍の心の中にはもう迷いはない。
なぜならば、彼は自分のすべきことを見つけたから。
Cタイガ「…そうか、その道を選んだか…」
Cタイガモンは振り向くと奥へと進んでいった。
龍「お、おい!」
Cタイガ「ついてくるがいい…出口まで案内しよう」

Cタイガ「ここから先に進めばプリズムキャッスルは見えてくるだろう…」
洞穴の出口。そこには空の曇った森が広がっていた。
Cタイガ「お前は強い…それでいて純真だ…私には無かったものだ」
龍「え…」
Cタイガ「さぁ行くが良い戦士よ。その先にお前の友が待っている」
龍「…ありがとう」
龍は森の中へと入っていった。
ハヌ「良いのですか?彼を行かせて…」
Cタイガ「今のあいつの目には迷いは無い…どうやら吹っ切れたようだ…」
Cタイガモンは曇った空を見つめていた。

第43話 完
次回 自覚