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龍「はぁ…はぁ…」
雨の降る森の中。龍はただ一人歩いていた。
龍「はぁ…はぁ…待ってろよ…皆…」
龍はフラフラと先を進んでいった。

第42話 剣士

前回のあらすじ
サジタリモンに助けられた剛輔たちは彼に事情を説明した。
一方その頃、プリズムキャッスルではナイトブレイモンがミラージュモンと合流する。
そして剛輔は洞窟で休息をとることになった。

バルトモンたちと別れてから数日。龍は一人でプリズムキャッスルを目指していた。
彼にとって一人旅は始めてであった。そうした事実は彼の疲労を高めていた。
もはや彼は限界に近く、歩くのがやっとといったようだった。
龍「はぁ…はぁ…」
大木に近づくとそのまま倒れこんでしまった。
しかし彼は進むのを止めない。捕らえられた仲間のため、そして敵となった友のため。
そのことが彼を動かす原動力となっていた。

辺りに霧が出始める。
視界が悪くなり、注意しないと木にぶつかってしまいそうである。
それでも彼は歩くのを止めなかった。
いや、もはや彼には霧が出ていることに気づいていない。
彼の頭の中にはすでにプリズムキャッスルへと向かうことしかなかった。
???「…無様な姿だな」
龍「…誰だ…」
突如霧の中から聞こえる声。龍はボロボロの体で声のする方向を向き身構えた。
???「安心しろ…今のお前とは戦わん…戦うに値しない」
龍「ふざけるな…俺をバカにしているのか!」
すでに戦う体力は残っていないはずだが、彼はそのことに気づいていなかった。
???「選べ…このまま去るか、犬死するか…」
龍「そんなの…決まってる!」
龍はD・フォンを取り出す。だがそれは龍の意思に従わない。
龍「何で…何でだよ…ここで戦えなきゃ意味がないだろ!」
???「…消えろ、貴様といると虫唾が走る…二度と俺の前に現れるな」
龍「ち、畜生!」
龍は声のする方向へと殴りかかる。しかし霧で相手の姿がみえない。
龍の拳は空振りし、彼は倒れた。
???「その程度で…何をしようとしていたのだ…」
声の主が近づいてくる。その姿は白い剣士。
大きな剣を持った剣士であった。
Nブレイ「貴様には剣ももったいない…消えろ!」
龍「ふざけるな…俺は行かなきゃ行けないんだ…」
龍は立ち上がるもその足はフラフラだ。
何時また倒れてもおかしくない状態であった。
Nブレイ「ならば…二度と立てぬようにしてやる!」
剣士は龍に殴りかかる。しかしその拳は空を切った。
龍の姿は何処にも無い。まさに消えてしまった。
Nブレイ「…期待はずれだな」

龍「ん…」
???「お、目を覚ましたか」
龍はとある洞穴で寝かされていた。
目を覚ますと黄金色の毛をもった獣がいた。
ハヌ「長、人間が目を覚ましましたよ」
ハヌモン。雲や煙に乗って移動する獣人型デジモン。必殺技は怒髪天(どはつてん)。
???「…そうか」
龍「…あんたは?」
洞穴の奥から出てきたのはトラを連想させる姿を持つ獣だった。
C(キャノン)タイガ「我名はCタイガモン…この森を統べる者也」

第42話 完
次回 聖獣