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Part2

地下水脈に繋がる階段を、一人の男が、両腕に人を抱え、ゆっくり降りながら言う。抱えられている人は、意識が無い様だ。
「人間の身体・・・窮屈だな。」
その言葉に、パソコンの隣に立っている子どもが応える。
「そう言うな。必ずカオスモンが動くはずだ。それまで、私達はここで人間達を洗脳する・・・いずれ、この人間達は役に立つさ・・・」
そして、その隣で寝転がっている女が話しを変えた。
「そういえば、デュークモンは何処行ったのさ?」
階段を降り、パソコンの前に抱えていた人を座らせ、側にあった椅子に腰掛けた男が応えた。
「アイツも人間探してったよ。ついでに遊んでっかもしれんがな。オイ、起きろ。」
人を起こし、洗脳を始めようとする男に、女が応える。
「ふーん、そう・・・ちょっと!クレニアムモン?ゴーグルかけなさいよ!」
危うく自分も洗脳されるところだったクレニアムモンと呼ばれる男がゴーグルをかけ、言う。
「おっと、危ねぇ危ねぇ。マグナモン・・・お前、完全に女化してんな・・・そういや、スレイプモンは?大分前に行方知らずになったけど。」
ずっと階段の近くにいた犬が喋った。
「奴なら敵だ。佐々木、と言ったかな・・・ソイツの中さ。知らなかったか?」
『洗脳プログラムを見るときは、顔を画面にできるだけ近づけて見て下さい。』
洗脳が始まり、人の顔をパソコンの画面に擦りつけている男が応えた。
「んだとぉ!?アイツ・・・っつーかドゥフトゥモン、お前、いつから其処にいた?」
ドゥフトゥモンと呼ばれる犬が応える。
「貴様が降りてくるずっと前からここにいるさ。」
『洗脳が終わりました♪残り一週間を楽しく過ごして下さいね♪』
洗脳が終わり、人を放した男が言う。
「テメーは陰薄いからな。気付かねーわけだ。ギャハハ!」
マグナモンと呼ばれる女が割ってはいる。
「それまでにしな・・・私、出てくるわ。なんだか今日は良い気分だし。」
子どもがそれに応える。
「私もそれらしきものを感じる・・・久しぶりに骨のある者と闘えそうな・・・」

「目立った騒ぎは起きてねぇな。どうする?アニキ。」
佐々木が街を監視しながら言う。
「二手に分かれよう。俺と沙樹、チャチャゴンとカズでな。人を攫うなら、路地裏にでも連れて行くのがいいだろうからな、その辺を調べるぞ。」
「OKアニキ!」

「フフ・・・ホントは人間持ってくるためじゃないんだけどね♪」

カオス達は、路地裏に歩を進めていた。
「ねぇ、ホントにいいの?」
沙樹がカオスに問う。
「いいんだ。それに、アイツ等も気付いてるだろ。強大な力に。」
カオスの返答に、沙樹が疑問をぶつける。
「強い奴と闘うなら、あの二人のどっちか連れて行けばよかったんじゃない?」
カオスが即答する。
「俺がもし大ダメージを負ったら、沙樹がいなきゃどうにもできんのさ。さぁ、近いぜ!」

「・・・この辺ね。」

「・・・この辺だな。あの時の感じと似てるな・・・」
―――次の瞬間―――
金属音が、暗い路地裏に響き渡る。大剣とナイフがぶつかり合ったのだ。
「・・・テメーか。」
カオスが女に問う。
「多分ね。私も、あなたを探してたみたい・・・強そうなだけじゃなくて、イケメンなのね☆」
女の発言に、沙樹が激怒した。
「なにこの女!腹立つ!」
沙樹の怒りを、カオスが抑える。
「まぁ落ち着けって・・・女。『強そう』じゃぁなくて『強い』だぜ。」
女が応える。
「坊や、私は『女』だけど、ちゃんと名前があるのよ?教えてあげるわ。『春川 杏樹』っていうの☆」
「フン・・・春川、な・・・あとな、俺も『坊や』じゃねぇ。そんな年代でもねぇ。俺の名は『竜崎 達也』だ。春川。俺はテメーを、今回の洗脳事件の犯人とみた。」
カオスは、自分の予想を春川に言った。
「ご名答☆・・・って、言ったらどうするつもり?」
「連行する。・・・殺してもいい、とも下されているが、生憎だが女だ。殺すわけにゃいかんな。」
「差別は無い方が楽しいょ?言っとくけど、私はこの身体で本気出すから。」
「ハッ!そうかよ。オイ沙樹!ちっと離れてな。後で必ず行くからよ。」
「・・・わかった。絶対だよ!」

「さ、始めようか。いいだろ、テメーの望み通り・・・手加減無しで行くぜ。」
「そうこなくちゃ☆」