安居院兼続(あぐい かねつぐ/Kanetsugu Agui)
「某はまだ将として未熟であるからこそ、志において皆に並び立ちたい。
我が身我が心において全霊を尽くすと誓おう。宜しく頼むぞ」
容姿
その胸は豊満であった。
長い黒髪の大和撫子。白い軍服に長刀を差した均整の取れた出で立ち。
碧く穏やかな瞳は、しかし戦地において淀むことなく敵を見据えている。
軍を離れた私事では流行りの洋服で出向くことも多い。
茶屋『あけぼの』では
店主の趣味でメイド服を着させられているが、
本人的には気にしておらず、むしろ気合いを入れる装いと肯定的に捉えているらしい。
また、人造人間由来の魔力の暴走により、
時に前触れもなく破廉恥な姿を晒してしまうことがある。
人柄
真面目で勤勉。何事にも努力を惜しまない働き者。
一宿一飯の恩を決して忘れない律儀な振舞いは兼続をよく表すものだ。
一方で几帳面とは言い難く、むしろ若干抜けているところもちらほらと見受けられる。
任務や依頼でなければ口調以外に堅苦しさはあまりなく、誰にでも親し気に接する。
お洒落を楽しみ足軽町へと足を運ぶも趣味には満たず、やはり仕事人間寄り。
普段は人目にあまり関心を持たない……というよりかなりの鈍感だが、
さすがに上述より柔肌を人前で露わにした時は気恥ずかしさを見せる。
好き |
食事、鍛錬、勉学、勤労、銭湯・温泉、睡眠、お洒落、相撲、歌舞伎、柾良国 |
嫌い |
一線を越えた悪、無節操、不寛容(但し、己が不寛容への不寛容にはならぬよう気を付けている) |
属性 |
秩序・善・水 |
起源 |
継続 |
+
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行動範囲 |
兼続はヨシュアの指示に応じて調査活動と情報収集を各地で行っているので
基本的に柾良国内であればどこにでも現れる。下記は彼女を特に見かけやすい場所。
柾良城 |
練兵所、武将棟、食堂、寮区画 |
柾良城下町 |
侍町 |
柾良奉行所、柾良義塾 |
足軽町 |
柾良歌舞伎座、武道館、スーパー銭湯「マサ・スパ」、茶屋『あけぼの』 |
町人地 |
柾良大合同商店、左膳通り、屋台裏道、銭湯「かぽん」 |
寺町 |
玉響神社、新来通り、屋台『七浜屋』 |
街道町 |
馬屋『馬蘭堂』 |
城下町郊外 |
長馬山、長馬温泉街、旅館『ながまや』 |
妖怪の地 |
温雅鉱山 |
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能力
信剣一体の魔法剣術流派、『清浄無想流』を修める白兵聖職者。
清らかなる心で御仏に誓いを捧げ、賜った魔力を四肢と剣に乗せて敵を斬る。
人造人間特有の魂機構もあり、他と比べて無尽蔵とも言える継続戦闘が可能。
武将や魔法使いとしての経験は浅く、不測の事態に対応しきれないこともあるが、
掲げた誇りと迷わぬ心であらゆる状況に立ち向かう芯の強さを持つ。
また、柾良義塾にて様々な学びを積み重ねてきた
兼続の博識が仲間達の助けになることもあるだろう。
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理力の心臓 |
理力の心臓
兼続の手首の内側には結晶体を埋め込むための空洞があり、
手首からの回路は体内を通じて胸の内に埋め込まれた改造心臓にまで繋がっている。
安居院家には元々長男の兼久と長女のつぐの2人の子供がいたが、
兼久が戦死し、暫くしてつぐも病死と立て続けに子供達を喪った安居院夫妻は、
再構成したつぐの遺体に兼久の心臓を埋め込み、さらに悪魔との契約を結ぶことで
2人の遺体から新たな生命を生み出した。その人造人間こそが安居院兼続である。
兼続の心臓はその後も改造が続けられ、今や彼女の全身を巡る魔力の源となっている。
また、同じく心臓の名を関する理力の心臓を用いることで魔法的な意味を合致させ、
更なる力を発揮するの研究も安居院夫妻によって進められていた。
現在、夫妻が亡くなったことで理力の心臓の装備計画は一度畳まれているが、
兼続はより大きな力を得たいと思っており、両親以外の信頼できる技術者を捜している。
なお、この兼久の心臓による魔力には結果的にふたつの副作用を兼続に与えた。
ひとつは魔力の集中により兼続の乳房をより大きく豊満に生育する効果であり、
もうひとつは魔力の暴走により胸を中心に彼女の衣服が弾け飛んでしまう現象である。
特に後者について兼続は長年悩まされ続けているが、解決方法は見つかっていない。
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契約悪魔 |
『因果』
種族:悪魔(鬼) アイコン:黄川人(俺の屍を越えてゆけ)
「ま、仕方ないだろう? それもまたお前の因果ってやつサ」
兼続が人造人間としてこの世に生を受けた時より契約関係にある悪魔。
悪魔曰く「チョイと名の知れた鬼」であり、その真名を伏せて『因果』と己を呼ばせる。
兼続の普段の行いにさしたる興味はないらしく、
依頼中などに分霊として兼続や仲間の前に姿を現すことはあまりない。
外見も自由に変えられるのだが、 ヨシュア・ピースガーデンと逢って以来、
ヨシュアの何かを気に入ったのか、 彼自身を真似た姿で煽るようになった。
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来歴
かつての名家・安居院家にて製造された人造人間。
安居院家の長女・つぐの遺体をベースに幼少化を促した躰に、
長男・兼久の心臓を改造したものを埋め込み、悪魔契約で誕生した外法の子。
その出生のせいか周囲の人々から蔑みの目を向けられることもあったが、
兼久やつぐとは異なり、★とはいえ貴重な武将能力を持っていたことと、
兼続本人の純真かつ聡明な言動から柾良国の人々と打ち解けていった。
齢15にて柾良義塾の基礎課程をすべて学び終え、正式に地軍に所属。
下積みの訓練を続け、齢17を迎えたところで武将として戦地に立った。
その後も着実に成長を続けていたが、齢18にて
両親が惨殺され家を失う。
両親殺しの下手人は一月かけても見つかっていなかったが、彼女に協力を申し出た
『英雄探偵』
ヨシュア・ピースガーデンによって
安居院家近侍の宍粟研吾だと判明。
兼続は見つかった研吾を自ら処断し、ヨシュアへの恩に報いるために彼の助手となった。
現在はヨシュアの助手としての調査活動と
茶屋『あけぼの』でのバイトをこなしつつ、
来たる戦いに向けて地軍にて己という名の刃を研ぎ続けている。
「この刃にて道理を悟れ、それが覚悟というものだ。
清浄無想流・七の型──『黒風白雨』ッ!!」
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たまかずらの易 |
踏みしめる地を慈しみ駆ける者。
故郷、旅先、危地。大地を通じて天と人を知る。
決して避けられぬ嵐があなたを待ち受けています。
頼りし者から崩れ落ち、信ずる天命さえも砕け散りかねません。
それでも、あなたには地に根差した脚がある。どうか心を絶やさず進み続けられますように。
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最終更新:2019年06月21日 01:46