鳥取県、税金13億円を投入して他県企画に大惨敗

【とっとりアニカルまつり2012】とは比較にならない規模の町おこしがざくざく

  • 北海道・・・雪像初音ミク
  ニュースでもかなり取り上げられ、これを見たいと押し寄せた人も多く記憶に新しい。
  • 北海道洞爺湖・・・TOYAKOマンガ・アニメフェスタ2012
  北海道最大級アニメフェスタとして定着、2012年で3回目。温泉街まるまるコスプレ会場という地元協力のもとでのイベント
  • 静岡県下田市・・・夏色キセキ
  歴史的に有名な場所だったこともあり、魅力に取り付かれてリピーターになった人が多かった模様。
  • 茨城県大洗・・・ガールズ&パンツァー
  大盛況だった模様。行政の対応が非常に早かった例といえる。リアルタイム放送されているアニメとのタイアップは注目度も高い。
  あんこう祭りも新たな層にアピールできたようだ
「ガルパン」舞台の大洗、“聖地巡礼”に沸く

  • 京都・・・まどか☆マギカ
 京都国際マンガ・アニメフェア 2012とのタイアップで限定描き下ろしイラストによる生八ッ橋『聖(いちご味)を販売。
 京都国際マンガ・アニメフェア 2012
 http://kyomaf.jp/
 3日間で23800人来場とのこと。どう見ても、同じ町おこしと銘打ったアニメイベント【とっとりアニカルまつり】【まんが博】は足元にも及ばない。
 出張編集部もあるという気合の入れよう。また、京都マンガミュージアムについて別項で触れる。

  • 兵庫県・・・神戸ポップカルチャープロジェクト
神戸ポップカルチャープロジェクト
 http://www.kobe-pop.com/fes_event.html
商店街がアニメ・漫画を利用しての町おこしに取り組んでいるケース
鳥取県とは規模も注目度も比べ物にならない。
本当の町おこしとはこういうレベルを言うのではないだろうか。
注)ただしこのコスプレイベントに関わる企業もきな臭い裏があるようだ。
自治体の税金を狙うやからは全国にいるということだろう。

参考
T&Bオンリーイベント「SECRET HERO」問題まとめwiki 

お隣島根県でも成功例が

まつえ忍者ふぇすた
http://www.mable.ne.jp/~rekishikan/

2012年夏に開催された、NHKの長寿人気アニメ【落第忍者 忍たま乱太郎】を使ってのイベント。
6万5千人が来場し、中には市内美保関~宍道町にわたって行われたスタンプラリーを制覇したつわものも多数いた模様。
また、街中をめぐることをテーマとしたため、地元商店街でも売り上げ増につながり、いろいろな観光名所がにぎわったようだ。
多額の税金を投入しなくても来場者は見込めるという好例であろう。
なお鳥取県も、【まんが博】でスタンプラリーを開催してはいたが、県全体と範囲が広すぎて、これを観光客にすべて回れというのは酷というもの。
そういう、来る人間側の事情をまったく理解しない企画を平気でやるのだから理解できない。

鳥取とは規模が違いすぎる【京都国際マンガミュージアム】

【京都国際マンガミュージアム】は2006年に開設された漫画の博物館であり、現在も多数の企画、イベントが開催されている。
http://www.kyotomm.jp/
漫画の展示数は約5万冊。(収蔵数は30万冊)
また、海外の漫画も展示されている。

海外マンガが大集合!!「マンガ万博」コーナー
http://www.kyotomm.jp/collection/manga.php#relation_03
 このコーナーだけで約5300冊あるようだ。(日本の漫画が海外で出版されているもの含む)

【京都国際マンガミュージアム】画像
https://gurutabi.gnavi.co.jp/a/a_2111/
より画像を引用しました

【とっとりまんがドリームワールド】画像

まんが5000冊が読める、を売り物にしている鳥取県の【とっとりまんがドリームワールド】とは比べ物にならない。


 研究閲覧室では漫画、漫画雑誌も閲覧でき、戦前戦後の漫画比較も可能。
 wikiによると、【近世思想史や美術史などを専攻する研究員4人が所属し、まんが文化の研究にあたっている。】とのこと。
 これが本当の【まんが王国】たる運営姿勢というものだろう。
 やたら起源を主張したり、鳥取県を舞台に漫画を描いて下さいと言っているのが馬鹿らしく思えてくる。



ケタも違うコスプレイベント

 【京都国際マンガミュージアム】内ではコスプレイベントも開催されているようだ。
オールジャンルコスプレ交流会COSJOY
http://www.comicon.co.jp/cosjoy/kmmindex.htm

注意事項がギリギリまで掲載されなかったり、ろくに返事が返ってこなかったり、盗撮しほうだいの【とっとりアニカルまつり】と比べて、こちらは老舗イベントが開催する、実績あるコスプレイベントのようである。
イベントの説明もわかりやすく、注意事項もはっきりと誰もが読める場所に掲載してある。(【とっとりアニカルまつり】や関連コスプレイベントではmixiでのみ情報公開など不審な点が多い)
評判も上々のようだ。
参加者は安心してイベントを楽しむことが出来るだろう。

京都国際マンガミュージアム ウィキペディア
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%AC%E9%83%BD%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%82%A2%E3%83%A0
マンガミュージアムの開設のコンセプト
公民協働(PPP=Public-Private Partnership)
マンガ・アニメーションを体系的に研究し生涯学習、観光誘致、人材育成や新産業創出等への活用を図るため資料の収集・
展示・保存を市と大学の共同により行い、その成果を地域社会の文化活動に対しても還元・貢献できる形態は他地域の
先進事例となることが注目されている。

京都国際マンガミュージアム「~まるごと「グレンラガン」デー~」
http://www.kyotomm.jp/event/spe/gainax2012.php#relation_02

まだまだある、鳥取県が逆立ちしてもかなわなかった町おこしイベント

成功例として他に有名なものは徳島県のマチアソビであろう。
マチアソビ
http://www.machiasobi.com/
最新の開催日程10月6日~8日では4万1000人が来場した。

徳島県で定期的に開催されているアニメイベントであり、鳥取県はおそらくこれを目指したのであろうが、
規模といい認知度といい、そして何より主催者側の熱意といい、まったくかなうところはなかった。
しかし馬鹿にすることだけはきっちりやっているのだからご立派なものである。

マチアソビを完全にバカにした鳥取県知事発言

規模も集客力もかなわないくせに、【とっとりアニカルまつり】を少し大きくした程度発言
http://www.hiraishinji.com/hiraitushin/images/kouenkai/240410.pdf

その【とっとりアニカルまつり】は去年も今年も開催はグダグダ、声優トークショーに参加したら客はさっさと帰ってしまうような現状だったわけだが、どの口で同列に語るというのか。
自分のところを持ち上げて他の地域をけなす発言は、知事としていかがなものかと思う。
最低の行為ではないのか。

徳島県のマチアソビは毎年規模を拡大、来場者も増加傾向にある。
行政だけが"大成功""県民にも受け入れられている"と多額の税金を投入して強行する、【まんが王国とっとり】【米子映画事変】【とっとりアニカルまつり】とは雲泥の差である。

広島県でも大きなアニメイベントが定期的に開催

"おしい!広島県"のキャッチフレーズを広めようと頑張っている広島県では【広島国際アニメーションフェスティバル】なるものが開催されたようである。
広島国際アニメーションフェスティバル
http://hiroanim.org/

2年に一度8月に開催されるアニメイベントで、2010年の来場者数は5日間の開催で3万4000人とのこと。
来場者が伸び悩んでいるという指摘はあるようだが、地元に定着したイベントであるのは間違いなく、鳥取県だけが"全国で認知されている"と言い張って県民はまったく知らないような【まんが王国とっとり】とは大違いである。

13億使ってもその10分の1以下の予算の町おこしにかなわない。

ここに各イベントの予算表がある。
http://www.animeanime.biz/all/12619/
http://www.bunka.go.jp/ima/press_release/pdf/initiative_saitaku_120618_ver2.pdf
練馬区「地域共存型アニメ産業集積活性化計画事業」(2289万円)
新潟市「アニメ・マンガを活用したまちづくり構想事業」(1206万円)
金沢市「金沢国際アニメーション芸術文化創造事業」(550万円)
京都市「京都市マンガクラスター形成事業」(1150万円)
神戸市「アニメによる地域コンテンツ産業の振興事業」(1700万円)

鳥取県「まんが王国とっとり建国記念事業」(2億9452万円)

徳島県「冬のアニメイベント開催支援事業」(100万円)

なお出来る限り情報を集め掲載いたしましたが、"自分の県も結構がんばったので掲載して欲しい"という希望がありましたら詳細をお知らせ下さい。

見ての通りどれだけ鳥取県が税金をドブに捨てているか、どれだけ県民をバカにしているかお分かりだと思う。
これだけのことをしても、誰も責任を取らず、責任を追及されることもなく、"好評でしたので来年も開催"と言うのだから恐れ入る。
【アニカルまつり実行委員会】の面子に加えて、鳥取県の平井知事、文化政策課長の松岡隆広氏らは全員責任を取るべきである。
税金を自分達の趣味に使って誰も責任を問われないということがあっていいはずがない。
"責任を追及されていたら新しいことにチャレンジしていけない"という言い分は、精一杯努力した人間だけが許される発言だ。

存在が無意味と批判される【まんが王国とっとり】

ディズニー化する地方自治 ―「マンガ王国とっとり」の研究
http://journal.otsuma.ac.jp/2016no26/2016_386.pdf
タイトルは原文ママ

平井知事が福祉予算を削り税金10億を投じたスタンドプレー、県民から批判が集まっていることについて触れられている。
また知事の行動はテレビ映りを第一主義としたパフォーマンスであると指摘されている。

最終更新:2019年09月14日 08:43