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377 :名無しさんなんだじぇ:2012/03/10(土) 13:25:11 ID:pZhIhd9s
和「咲さん、ホワイトデーにはなにがほしいですか?」
咲「え、わたし和ちゃんになにもあげてないよ?」
和「こういうのは単にきっかけですから」
咲「でももう帰らないと…」
和「まだ律儀に帰るつもりなんですか?!」
咲(ビクゥ!)

部長「律儀というか、帰って貰わないと困るのよ」
和「部長?! なんでそんなこと…」
部長「いい、和。 あなた達はまだ生きてるの。 死人である私達と一緒にいちゃいけない存在なのよ?」
和「そんな…! 部長は私達にわざわざ死にに行けと言うんですか?!」
部長「生きていれば生還できる可能性はあるじゃない。 私達は既に0だけども」
和「だからと言って殆どゼロの可能性になんか賭けたくありませんよ…」
部長「和、ここは死後の世界よ? ここに居たって死を免れるなんて無理だわ」
和「でも! 戻ったら咲さんの左腕だってきっとまた断ち切られてしまう! そんなの嫌なんです!
  それに…部長がもう居ないだなんて、そんなの信じたく有りません!」

部長「…ありがとう、和。でもそんな事言ったってしょうがないじゃない。
   なっちゃったものはどうしようもないわ。
   生きているんだから、ちゃんと前向いて生きなくっちゃ」
和「でも…」
部長「んー、じゃあこうしましょう。 麻雀で勝負!
   それで私が勝ったら戻る。和が勝ったら…まぁ和に任せるわ」
和「…分かりました。 麻雀勝負、やってやろうじゃないですか!」


378 :名無しさんなんだじぇ:2012/03/10(土) 13:25:33 ID:pZhIhd9s
部長「半荘一回勝負。咲と和のコンビと、私と伊藤くんのコンビで合計点数の高いほうが勝ち。
   それでいいわね?」
和「それは構いませんが…なぜその人なんです? もっと強い人…例えば天江さんとか居ますよね?」
カイジ(…そんなに弱く見えるのかな…)
部長「ダメよ。それじゃあ天江さんの力で勝ったことになっちゃうわ。 私は自分の力で貴女達を負かせたいのよ」
和「舐められたものですね…。分かりました。部長を麻雀で倒して、私は咲さんといつまでも一緒にいます!」
部長「その意気よ。 じゃあ不正監視のカメラ撮影お願いね、アーニャ」
アーニャ「撮影」

和(ここで負けたら二度と咲さんと会えなくなるかもしれない…。そんなのいや!だからこの勝負、絶対に勝つ!)
咲「和ちゃん…」
和「咲さん…大丈夫ですよ。普段通りやれば負けるはずがありません」
咲「う、うん…。がんばろ?」 (右手を差し出す)
和「はい…(左手を咲の掌と重ねる) 絶対勝ちましょう、この勝負」
咲「うん!」

ざわ‥‥ざわざわ‥‥

ビリビリ「おー頑張れー!」
黒子「どっちもがんばってくださいまし!」
とーか「久ー!負けたらメイド服ですわよー!」

和「なんでこんなに観客が居るんですか?!」
部長「あぁだって賑やかな方がいいじゃない」
和「これじゃ外野の反応で牌情報がもれるじゃないですか!」
部長「そこでこのヘッドホンのお出ましってわけよ。 雑音で周囲の音が聞こえないようになってるわ」
和「それじゃあ部長の発声が聞こえません」
部長「あ、心配しないで。 卓の人間の声はクリアに聞こえるように調整しているそうだから」
和「…そこまでして観客入れる必要があるんですか?」
部長「完全な密室のほうが難しいのよね、ココ」
カイジ「妙な能力使う奴が多いしな。 それにしても本当にいいのか?」
部長「えぇ。 頼みにしてるわ」

部長「うーんと、私が親ね。それじゃ牌を取るわよ」
和「あ、はい!」


379 :名無しさんなんだじぇ:2012/03/10(土) 13:26:06 ID:pZhIhd9s
部長「(理牌しながら)それにしても和って本当に咲が好きなのね」
和「そ! そんなんじゃ…ありませんよ…」
部長「あ、隠さなくていいから。 別に恥ずかしいことじゃないじゃない」
和「恥ずかしいですよ! だって咲さんの目の前ですよ?!」
部長「細かいことを気にするのね…。 そんなんじゃ死ぬまでに思いを伝えられなくて後悔することになるわよ?」
和「そんな事にならないために勝つんです!」
部長「そう…。 さっき咲と手を繋いだ時の貴女の顔、とても綺麗だったわよ」
和「勝負の前になにを言ってるんですか! さっさと第一打を出してください!」 ガタン!ぶるんぶるん
カイジ(うぉ! なんだこのおっぱい‥‥?! 違う生物のように縦横無尽‥‥!)

部長「そんなに好きなのに、なんでなくなってしまうかもしれない咲の左手を握らなかったのかしら?」
和「え?! なんでって…」
部長「逆に言えば、和が差し出した左手をなんで咲は右手で握ったのかしら?」
咲「それは…ただなんとなく…」
部長「そう、無意識なのね。和は?」
和「私だって普通に左手を出しただけです!」
部長「和も無意識に左手を出したわけね?」
和「だからなんだと言うんです!」
部長「おかしいわね? なんでそんなに怒ってるのかしら?」
和「訳の分からない事を聞かれれば誰だって怒ります!」
部長「そう? なにを言われるのか、想像できてるから、じゃないのかしら」
和「違います!」

部長「ねぇ、和の利き手って左手よね? 左手っていうのは心臓に近い手でもあるわ。
   それを咲に差し出したってことは、和にとって咲は一番大切な人という深層意識の発露ってことじゃない?」
和「だからどうしたんですか…」
部長「それに対して咲は右手を出した。咲の利き手は右手だしまぁ普通よね」
和「それがどうしたっていうんですか!」
部長「右手って武器を持つ手よね。 知ってる? 握手は自分に武器を持ってないことをアピールするためのものなのよ」
和「咲さんが私に攻撃する意志がないのは当然のことじゃないですか」
部長「そう、当然よね。 アピールする必要もないわ。 なのに何故咲は右手を出したのかしら?」
和「普通に差し出したって言ってたじゃないですか!」
部長「言ったでしょ。 深層意識。 つまり咲は和の事を実は警戒しているんじゃないかしら?」
咲「そ」
和「そんなことありえません! 咲さんが、そんな!」


380 :名無しさんなんだじぇ:2012/03/10(土) 13:26:41 ID:pZhIhd9s
部長「あとこうも考えられるわね。 右手ってなにをする手だったかしら?」
和「なにって…」
部長「麻雀する手よね。 左手でツモするとイカサマがしやすくなるから」
カイジ「そうなのか?」
部長「えぇ。 山牌は右から順に消費されていくから、左手を使うと他家に色々と死角が出来ちゃうのよ」
カイジ「へぇぇ」
部長「まぁ私達の世界の試合では、これはマナーでしかないけどね。 四方八方を監視カメラで見られてるわけだから。
   申請すれば左手でも打てるわ。
   まぁそれはそれとして」

部長「和は左手で咲を求めた。これはつまり麻雀外の事で咲を見ているってことじゃない?
   対して咲は右手で応じた。 これは…」
カイジ「宮永は麻雀でしか原村と繋がってない」
部長「そう咲が思ってるってことよね」
和「な…?!」
咲「そんなことないよ! 和ちゃんはわたしの…!」
部長「ねぇ、咲の目標ってなんだったかしら?」
咲「それは…」
部長「お姉さんと麻雀で話すこと、だったわよね」
咲「なんでそれを…?! 和ちゃんにしか話してないのに!」
部長「さぁ~? なんでかしらね~?」
和「咲さん、惑わされちゃ駄目ぇ!」
部長「あぁ、あと和は全国優勝して転校を回避するため、だったわね」
和「!」
部長「どちらも結構な事だけど、咲の目標って和は関係ないわよね?」
咲「うぅ…」
部長「貴女にとって和ってなんなのかしら? 目標を達成するための駒、としか考えてないんじゃない?」
咲「…!」
和「咲さんがそんな事考えるはず有りません!」
部長「でも深層心理的には咲は和を麻雀とでしか繋がってないと考えてるわよ?」
和「デタラメです!そんなのこじつけに過ぎません!」
部長「人間ってね。 ちょっとでも頭をよぎったことを他人に指摘されるとカッと来るものなのよ」

和「もうたくさんです! 早く牌を切ってください! 私たちは麻雀をするために卓についてるんですよ?!」
部長「和、わたしは牌を切らないんじゃなくて切る必要がないからこうしてお話ししてるのよ?」
和「え!?」

ぱら…

部長「四面子一雀頭。捨て牌が河にない状態での門前清自摸和。 
   天和よ」


381 :名無しさんなんだじぇ:2012/03/10(土) 13:27:23 ID:pZhIhd9s
東一局一本場
カイジ「あぁすまん、ノーテンリーチだった。リーチ棒と…罰符は満貫払いだったな。お、ハコになっちまった」
部長「この卓のルールでは点棒がなくなった時点で試合終了、ね」
カイジ「ありゃ、なんだ終わっちまったかー」
和「な!?」
咲「そんな…」じわっ

部長「私達の点数は二人合わせて77000点。咲と和は23000点。私達の勝ちね」
和「そんな…そんな…」
部長「さ、約束よ。 さっさと会場に戻って」
和「部長…」


部長「ゴメンね、和…」
黒子「アレでよろしかったんですの?」
部長「えぇ、いい仕事だったわ」
黒子「ではもうお姉様に近づかないということで」
部長「うん、しょうがないわね」 ポロッ(牌を三個落とす)
ツールボックス

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