―瀋陽日報―
自分の体の4倍以上の獲物を呑み込んで胃を破裂させた魚の次は、同じく食い過ぎて胃を破裂させ、死亡した人間のニュースです。
瀋陽市於洪区の飯店で、菜や饅頭など腹いっぱい食べたあとにミネラルウォーターを10本たてつづけに飲んだ女性が胃を破裂させ、死亡しました。
女性は遼寧省瀋陽市に住む35歳の張さんで、夫ひとり、学校にあがった息子ひとりと、三人家族。子供に手がかからなくなったためか、外に働きに出るようになった張さんはここのところ仕事に追われる毎日で、ろくろく食事も摂っていなかったというほど働きづめ。その彼女が24日、友人三人とともに飯店を訪れ、ひさびさの贅沢を楽しみました。
「とにかく、食事が来たら私たちなんかお構いなし。もうすっごいスピードで食べはじめたの。私たち三人合わせた分よりまだ多かったんじゃない?」と語るのは友人たち。
菜はいくぶん濃いめの味付けだったそうで、喉の渇きを訴えた張さんは食事の後、ミネラルウォーターを次々とオーダーし、一気に飲み干してから急に息苦しさと動悸を訴えたそうです。みるとパンパンに張ったお腹に顔色は真っ青。友人たちは手分けして彼女を瀋陽市第五人民病院に送り届けました。
病院ではすぐに手術がおこなわれ、張さんの腹をひらいてみると、膨張して紙のように薄くなった胃は、15センチにもわたって亀裂が生じ、そこから昼に食べたものが漏れ出ているという胃破裂を起こしており、膨らんだ胃が腸を圧迫、わずか数時間のあいだに急性腸管壊死も生じていました。
張さんはまもなく死亡。瀋陽市第五人民病院の外科主任、李延茂医師によると彼女の死因はまさに暴飲暴食で、とくにいけなかったのは大量の饅頭のあとのミネラルウォーター。つまりは胃の中の饅頭が水を吸って膨らみ、胃拡張を起こし、膨張、その後破裂。短時間のうちに脱水から電解質を失ったことが原因とみられるということですから、水中毒に至っていたのかもしれませんね。
最終更新:2010年02月20日 15:54