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「このゾイドは頭部に中口径の荷電粒子砲を持ち、その威力は同クラスのゾイド・・・いえ、ゴルドスクラスのゾイドですら一撃で戦闘不能にできると思われます。また、我々が遭遇した機体は、2連装パルスレーザーライフルをはじめ、8連装ミサイルポッドなどの火器も充実しており非常に強力なゾイドでした。」

俺は、俺の愛機が中破させられる瞬間に撮影した映像をスクリーンに映しながら言った。
小会議室内は明かりが落とされ、スクリーンに映る黒と紫のツートーンカラーの恐竜型ゾイドだけが浮かび上がっていた。奴の口内が光り、荷電粒子砲が発射されたのと同時に映像が切れる。
室内が明るくなると共に、集まった指揮官達は静寂を破り一斉に話し始めた。無理もない、旧大戦ではデスザウラーのような決戦兵器のみが装備していた強力な兵器を、セイバータイガークラスのゾイドが装備しているのだから驚かないわけがない。

「ご苦労。席に戻ってくれたまえ、大尉。」

ヘンダーソン大佐は落ち着き払い、俺に向かって言った。俺は自分の席に戻り、それを確認した大佐は全員を黙らせた。

「サムウェルズ大尉、空軍のほうで何か情報は?」

と言い、俺の向かいに座っていた女性指揮官に声をかける。彼女は黒紫色の髪を揺らし立ち上がった

「はい。昨日、ガリル遺跡での作戦行動中に第27飛行大隊所属の友軍機が、これと同型機と思しき機体と遭遇戦を行っています。」

彼女は手元の資料に時折目を落としながら話した。

「画像はあるか?」

大佐の左隣に座った第1小隊長のサドアンカ少佐が聞いた。サムウェルズ大尉は少佐のほうは見ずに「はい。」と答え、スクリーンのスイッチを入れる。先程と同じように部屋の明かりが落ち、スクリーンに俺が戦ったのとほぼ同じ黒と紫色の恐竜型ゾイドが写る。

「撮影した機体も、直後にこれの攻撃を受け中破させられています。」

サムウェルズ大尉が付け加える。・・・つまり帝国軍はこの高性能ゾイドを少なくとも2機、いや2機だけということはないだろう。少なくとも実践に配備できる段階まできているというわけだ。
現状、俺たち共和国軍は補給路を攻撃することで帝国軍の攻撃をかろうじて凌いでるが、こんなのが前面に出されればそれも長くは持たないだろう・・・。

それに対して共和国軍が実戦レベルの完成度を持つ新型機種はRZ-028 ブレードライガー、RZ-029 ストームソーダー、 RZ-030 ガンスナイパー。いずれも高性能な機種ではある。しかし、これらの機種よりも帝国のこの新型機種が装備する「荷電粒子砲」のインパクトは大きい。

会議の沈黙は、俺の内心を写したようだった。