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キャンプは俺が出撃した時点ではまだ形はあったものの、大半が煙を上げていた。エリーのことはヘンリーに頼んだが、無事だろうか?目の前のモルガ部隊は絶えずミサイルを発射している。俺の隣のシールドライガーは装備されたビームキャノンを発射した。瞬間的にモルガの隊列に穴ができる。しかし、それも数秒のことだ、後方から新たに前進してくるモルガがその穴を埋める。
「一体いくらいるんだ?このイモムシ野郎は!?」
ワンツ大尉はそう言ってミサイルを発射した。彼は本来の愛機ゴルドスではなく主を失った、ロバーツ中佐のシールドライガーに搭乗していた。敵軍の奇襲攻撃は強烈な打撃となり俺たちのキャンプを襲った。ゾイドは大半を失い、主だった士官も会議用のテントと心中した。
「引き返しましょう。そろそろ弾薬も尽きます。」
俺はミサイルの残弾を見てそう言った。しかし、ワンツ大尉は「アーク、1人で行け!俺はここに残る!」と叫んだ。だが、後方のアイアンコングが発射した対地ミサイルが彼のライガーの前足にあたりライガーが吹き飛ぶ。
「大尉!」
俺は機体をライガーの頭に寄せた。脚部が破壊された以上、これ以上の交戦は不可能だ。
「乗って!一旦引きます。」
彼は悔しそうな顔をしたが、何とか俺のライガーに乗り込んだ。コマンドウルフが執拗な帝国軍の攻撃で爆散したのが見えた。これでこの戦線は俺の機体だけとなったらしい。俺はきびすを返しゴルドスのいる整備場を目指し全速力で駆けた。
***
迅速に接近しコクピットかゾイドコアにヘビーマシンガンをぶち込む。それだけだった。エリーがまたレーダーに映ったヘルキャットを発見する。「ヘンリー、左に2。私もやるわ。」エリーはウルフのビーム砲を回転させた。
「いや、タイミングをあわせてる暇は無い。俺1人で大丈夫だ。」
俺はそう言ってスネークスを滑るように動かす。ヘルキャットは即座に砲火を浴びせにかかるが、俺のスネークスのミサイルがヘルキャットを黙らせた。コクピットを内臓した頭部が二つ同時に爆発する。
「ヘンリー、アークから通信。さっきの整備場で合流だって。」
さすがにここからの巻き返しは無理と言う事だろう。俺はスネークスを反転させようとした。しかし、その時視界の端にセイバータイガーを発見した。が、同時にあちらもこっちを確認したようで、ミサイルポッドからミサイルが放たれた。俺のスネークスは先ほどの戦いで弾薬を切らしており、迎撃のすべを持たなかった。俺は短い舌打ちをし、操縦桿を切った。しかし、ミサイルが着弾しスネークスはコアへの直撃は避けたもの、尾の先端がちぎれた。
「エリーさがれ!!」
俺達は何とかその場をしのいだ。しかし、俺の頭から先ほどのセイバータイガーが消えることは無かった。
「エリー、先に隊長の所へ帰っててくれないか?」
「え?何する気?また勝手な事するんじゃ…」彼女の予想は大体あたっていると言える。俺は引き返し、奴との勝負を望んでる。
「ウルフを貸してくれないか?」
俺は心を決め、話を切り出した。エリーは「いいけど、私はどうやって帰るのよ」とそっけなく答えた。彼女はそう言ったところは案外さっぱりしていた。
「俺のスネークスで帰ってくれ。」
俺はそう言った。が、直後にエリーが不満そうな声を上げる。
「スネークス?バイパーでしょ?」
「んなことはどうでもいいだろ。」と言い俺はコクピットから出た。彼女もコクピットから出てきた。俺は彼女を見て、即座に腕に巻いた包帯に目が止まった。先ほどスネークスに乗る前に巻いたものだが、今は白い部分がほとんど無いくらい赤黒くなっていた。案外深いのか?と聞いたが、彼女は大丈夫だと言ってスネークスに乗った。
「そのウルフ、私の相棒なんだからちゃんと返しなさいよ。」
彼女はそう言うとスネークスを発進させた。
俺はウルフのシートを直し、先ほど攻撃を受けた地点へと急いだ。
[[NEXT>EP1.7]]
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キャンプは俺が出撃した時点ではまだ形はあったものの、大半が煙を上げていた。エリーのことはヘンリーに頼んだが、無事だろうか?目の前のモルガ部隊は絶えずミサイルを発射している。俺の隣のシールドライガーは装備されたビームキャノンを発射した。瞬間的にモルガの隊列に穴ができる。しかし、それも数秒のことだ、後方から新たに前進してくるモルガがその穴を埋める。
「一体いくらいるんだ?このイモムシ野郎は!?」
ワンツ大尉はそう言ってミサイルを発射した。彼は本来の愛機ゴルドスではなく主を失った、ロバーツ中佐のシールドライガーに搭乗していた。敵軍の奇襲攻撃は強烈な打撃となり俺たちのキャンプを襲った。ゾイドは大半を失い、主だった士官も会議用のテントと心中した。
「引き返しましょう。そろそろ弾薬も尽きます。」
俺はミサイルの残弾を見てそう言った。しかし、ワンツ大尉は「アーク、1人で行け!俺はここに残る!」と叫んだ。だが、後方のアイアンコングが発射した対地ミサイルが彼のライガーの前足にあたりライガーが吹き飛ぶ。
「大尉!」
俺は機体をライガーの頭に寄せた。脚部が破壊された以上、これ以上の交戦は不可能だ。
「乗って!一旦引きます。」
彼は悔しそうな顔をしたが、何とか俺のライガーに乗り込んだ。コマンドウルフが執拗な帝国軍の攻撃で爆散したのが見えた。これでこの戦線は俺の機体だけとなったらしい。俺はきびすを返しゴルドスのいる整備場を目指し全速力で駆けた。
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迅速に接近しコクピットかゾイドコアにヘビーマシンガンをぶち込む。それだけだった。エリーがまたレーダーに映ったヘルキャットを発見する。「ヘンリー、左に2。私もやるわ。」エリーはウルフのビーム砲を回転させた。
「いや、タイミングをあわせてる暇は無い。俺1人で大丈夫だ。」
俺はそう言ってスネークスを滑るように動かす。ヘルキャットは即座に砲火を浴びせにかかるが、俺のスネークスのミサイルがヘルキャットを黙らせた。コクピットを内臓した頭部が二つ同時に爆発する。
「ヘンリー、アークから通信。さっきの整備場で合流だって。」
さすがにここからの巻き返しは無理と言う事だろう。俺はスネークスを反転させようとした。しかし、その時視界の端にセイバータイガーを発見した。が、同時にあちらもこっちを確認したようで、ミサイルポッドからミサイルが放たれた。俺のスネークスは先ほどの戦いで弾薬を切らしており、迎撃のすべを持たなかった。俺は短い舌打ちをし、操縦桿を切った。しかし、ミサイルが着弾しスネークスはコアへの直撃は避けたもの、尾の先端がちぎれた。
「エリーさがれ!!」
俺達は何とかその場をしのいだ。しかし、俺の頭から先ほどのセイバータイガーが消えることは無かった。
「エリー、先に隊長の所へ帰っててくれないか?」
「え?何する気?また勝手な事するんじゃ…」彼女の予想は大体あたっていると言える。俺は引き返し、奴との勝負を望んでる。
「ウルフを貸してくれないか?」
俺は心を決め、話を切り出した。エリーは「いいけど、私はどうやって帰るのよ」とそっけなく答えた。彼女はそう言ったところは案外さっぱりしていた。
「俺のスネークスで帰ってくれ。」
俺はそう言った。が、直後にエリーが不満そうな声を上げる。
「スネークス?バイパーでしょ?」
「んなことはどうでもいいだろ。」と言い俺はコクピットから出た。彼女もコクピットから出てきた。俺は彼女を見て、即座に腕に巻いた包帯に目が止まった。先ほどスネークスに乗る前に巻いたものだが、今は白い部分がほとんど無いくらい赤黒くなっていた。案外深いのか?と聞いたが、彼女は大丈夫だと言ってスネークスに乗った。
「そのウルフ、私の相棒なんだからちゃんと返しなさいよ。」
彼女はそう言うとスネークスを発進させた。
俺はウルフのシートを直し、先ほど攻撃を受けた地点へと急いだ。
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