新ジャンル「ヤンデレミュウツー」その3

1 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 02:42:50.64 ID:3ljFeac0
主人公を思うあまりヤンデレ化したミュウツーを書こう

二代目 新ジャンル「ヤンデレミュウツー」その2
http://wwwww.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1181816750/
初代 新ジャンル「ヤンデレミュウツー」
http://wwwww.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1181655258/1001-1100

まとめサイト
http://www34.atwiki.jp/yanderemewtwo/
2 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 03:21:46.51 ID:f2SaiUE0
>>1
3 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 03:23:32.70 ID:.bxCGSI0
>>1
4 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 04:11:18.53 ID:nrzGrcAO
>>1
乙。
5 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 04:46:26.14 ID:qqu4HMDO
>>1
朝焼けの乙!
6 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 05:01:37.67 ID:qkqjchE0
>>1
7 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 05:02:48.50 ID:/96Tkts0
(゜△゜三゜△゜)
ダレモイナイ……upスルナライマノウチ

※擬人化注意
ttp://www6.uploader.jp/dl/yanderemewtwo/yanderemewtwo_uljp00024.jpg.html
8 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 05:04:10.34 ID:zAvomlQo
>>7
ミタゾー
9 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 07:13:19.17 ID:eIgRUiUo
こっちが新スレでいいのかな?
10 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 07:31:29.30 ID:.bxCGSI0
おk
11 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 07:43:36.06 ID:QIoSD2DO
おはよ

>>1
12 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 07:58:24.35 ID:eIgRUiUo
前スレうpしたから、SSの補完よろしくです
今日はバイトなのでー
13 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 08:18:57.42 ID:vdTfV7E0
保守
14 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/16(土) 08:19:36.04 ID:AmClhoQo
今後のスレはここでおk?
15 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 08:38:01.67 ID:eIgRUiUo
>>14
おkだと思います
16 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 08:51:19.57 ID:.bxCGSI0
書いてみたのはいいが長い上、gdgdで全然ミュウツーが病んでないorz

フヒヒホ・・・・
17 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 08:58:27.93 ID:QIoSD2DO
>>16
もうこの際ヤンデなくてもいいじゃない
読みたいんだもの


蜜男
18 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 08:58:46.36 ID:vdTfV7E0
とりあえず載せるんだ
19 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/16(土) 09:01:10.05 ID:UZjlzcAO
おはよう
20 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 09:08:21.64 ID:.bxCGSI0
主「なぁ、一緒にお風呂に入らないか?」

ある夜のこと、主はいきなりそんなことを言ってきた。一緒にお風呂?主とわたしで?
まぁこの部屋にはわたししかいないのだからそうなるだろう・・・
でも、わたしは♀だぞ?わたしには、胸だって無いし、言葉遣いも全然女らしくないけど・・
けど♀であることにはなんら変化はないはずだ。そのわたしと一緒にお風呂?いつか本というもので読んだことがある、
人間は好きなものにしか裸を見せないと・・そういうことなのか、主はわたしのことが好きなのか?ほんとにそうなのか?
そう思ってもいいのか、主?ほんt・・・・・・・ 

主「どうしたのミュウツー?変な顔して・・やっぱり、嫌かな僕とお風呂に入るの?ミュウツーの背中を流してあげようと思って・・・
今まで、色々とお世話になってきたし、そのお返しにと思ったんだけど」

M「い・・嫌な訳がないではないか、主。わたしも・・・・
わたしも主と一緒に風呂に入りたい・・・主の背中を流してあげたい」


こんなんだぜ。こんなんが10くらいつづくんだぞ。
21 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 09:25:11.10 ID:QIoSD2DO
続きを待ってるんですが
22 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 09:31:11.57 ID:.bxCGSI0
そう、嫌なわけがない。でも、わたしは主の裸体を見て平静を保っていられるのだろうか?日に晒され少し焼けた小麦色の肌、
少し力を入れただけで折れてしまいそうなか細い腕、ドードーの足かと錯覚しそうなほど細い脚、まるで少女のように華奢な
その体躯を直視して、わたしはわたしでいられるだろうか?それに、主の穢れを知らないあの瞳にわたしの穢れきった
裸体をさらして嫌われたりしないだろうか?

主「よかった!じゃあ、流しっこしようよ、ミュウツー。早くお風呂に行こうよ、ミュウツー」

M「ああ・・・、すぐに行く。」

先ほどまでのわたしの悩みは、主の笑顔ですべて吹き飛ばされてしまった。
わたしにとって主の笑顔は、なによりも強く、何よりも眩しいものだ。
そんなものを見せられたら心配事など一瞬で大気圏の外までも吹き飛んでいくのは道理というものだろう。
あれこれ考えるのはやめにした。どうせ考えたところで答えは出ないだろうから・・・・。
それに、主はいつかわたしに言ってくれた「何があっても、ミュウツーのことを嫌いになったりするもんか」と、
わたしは主のものだ、なら主の言ったことを信じよう。その、言葉を・・・
23 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 10:02:34.66 ID:QIoSD2DO
生564ヒドス

続きが気になって仕事に集中できん
24 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 11:29:07.43 ID:f2SaiUE0
誰か 前スレの保管 頼む
25 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 12:15:51.80 ID:lIoAz9Q0
初めてパー速にまで来た俺がいる。

昨日の長編の続きは、たぶん夜に投下する。
人がいて需要があれば、だが。
26 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/16(土) 12:27:47.56 ID:mF5btJo0
>>25
俺もパー速来たの初めてだ

昨日の長編は良作ばかりだったから、続編楽しみにしてまつ
27 :side master :2007/06/16(土) 12:33:59.02 ID:yUV8NG.0
主編 続きです

 眼を覚まして初めに映ったのは白い天井だった。
 直ぐに体を起こすが眩暈がする。まるで寝すぎてしまった時の様な、少し頭がクラクラした。
「皆さんっ、男さんがっ!」
 いつの間にか部屋に入っていたジョーイさんが慌てた様子で出て行く。しばらくして戻ってきたジョーイさん
の後ろには、ナツメさんとカツラさんがついてきていた。
「ナツメさん。それにカツラさんまで」
「流石に心配した。二日も寝られたのだからな」
 以前の騒動により、左目に眼帯をしているナツメさんがサラリと言う。だからこんなに眩暈が酷いのか。
「ご丁寧に奴さん、さいみんじゅつまでかけてトンズラだ。なんでこうワシの友人にはロクな奴が……」
 ため息を漏らすカツラさんに俺はその後の経緯を尋ねた。二人のジムリーダーは当日その場に居合わせていな
かったのだが、この二日間に相当話が進展しているらしい。

 まずフジ老人はミュウツーと共に逃亡。既にミュウツーの人格は“アイ”の人格と取って代わっているらしく、
警備している対象がその警備を倒してしまう事態に陥った。おまけにあのポケモンタワーでの出来事の数ヶ月前、
フジ老人がロケット団と思しき人間と内通していたかもしれないという情報まで出て来たのだ。

 つまり、全て仕組まれていたのだ。
28 :side master :2007/06/16(土) 12:39:46.24 ID:yUV8NG.0

「相手もまさか、こうまで都合よくいくとは思わなかっただろう。それだけに厄介極まりない事態になっている」
「でも、どうしてミュウツーの中にフジ老人の娘の人格が?」
 そう、そこがどうしても分からない。そして何故、ロケット団がフジ老人を利用したのかも。
 オホン、とカツラさんが取り直す。いつも何かを説明する時の彼の癖だった。
「それなんだが、どうも“ドわすれ”に仕掛けをしといたらしいんだ。あの後、警察がフジの家を捜索したときに
 奴のレポートが見つかったんだがのう」
「ドわすれって、精神防護のわざですよね? それがどうして」
 疑問ばかりの俺にナツメさんが続ける。

「ドわすれは瞬間的に忘我、恍惚、いわゆるトランス状態になることで外部からの精神攻撃を受け付けない状態
 を作り上げる、というのが研究者の中では一番有力な説だ。私もそこに異論はない。つまり、ミュウツーがド
 わすれを使用した瞬間、今まで眠っていたアイの人格が引き出され、ゆめくいにより弱っていたミュウツーの
 人格と強制的に交代、もしくは憑依するよう、おそらくプログラムでもされていたのだろう」

 プログラム。生物であるポケモンにそんな事が可能なのか。納得していない顔でもしていたのだろう。カツラ
さんが「相手は一個の命を作り出してるんだ。それぐらいの無茶も可能かもしれん」と締めた。

 何も言えなくなる。まさか二日のうちにこんなことになっているなんて。
「あの、とりあえず検査をしたいんですが……」
 黙っている三人の脇から、今までタイミングを取りあぐねていたのだろう、ジョーイさんが切り出すことで一
応はその場はお開きとなった。
29 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 12:41:12.07 ID:yUV8NG.0
とりあえずバイトがあるんでここまで。今日はちとこれ以上の投下は難しいとだけ言っておく。それじゃノシ
30 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 13:07:43.68 ID:f2SaiUEo
誰もやらないみたいだからまとめサイトの更新をしてる
ちょっとSS保管の形式を変えてるけど
前のVerは残しておくのでよろしく
31 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 13:12:55.71 ID:f7VXMT.0
やっとたどりついた
前スレdatplzorz
32 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 13:16:31.69 ID:FIjAnXU0
M「主ー主ー。今もの凄く性欲を持て余していますねー」 主「えっ」 M「わかってますよーわかってますよー。さあさあそそり立つ男根を私の濡れそぼった蜜壷に」 ヘ「だらぁ! この色情狂何してやがる!」 M「ちっ...私と主の交尾を邪魔するなら...[ピーーー]」 ヘ「やってみやがれこの」 M「即レイプ」 ヘ「アッー」 主「ヘルガー! ミュウツーやめ」 M「即愛撫! 即ベッドイン! 強制交尾天国!」 主「アッ----!」
33 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/16(土) 13:17:59.01 ID:mO/ZjdUo
>>31
http://www6.uploader.jp/dl/yanderemewtwo/yanderemewtwo_uljp00025.dat.html
おいときました
34 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 13:31:08.04 ID:f7VXMT.0
>>33
まりがd(・∀・)
35 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 13:44:14.26 ID:.bxCGSI0
一応>>22続き 脱衣所にて

わたしは今主に背を向けている、そして主もわたしに背を向けている。要するに、背中合わせという状態だ。
わたしはもう既に全てを脱ぎ終わっている。しかし、主はまだのようで背後から衣擦りの音が聞こえてくる。
この状態になったのは、主が「脱ぐところを見られるのは恥ずかしいから、後ろ向いててくれるかなミュウツー?」と、
いったからだ。一緒にお風呂に入るのなら今見なくても、後で見るのだから変わらないのでは?
と思ったが、口に出すのはやめておいた。主を困らせることはしたくなかったから・・・・。

主「もういいよ、ミュウツー。さあ、お風呂に入ろう」

振り向いたわたしの目に飛び込んできたものは、わたしの想像を遙かに凌駕していた。
全く焼けていない透き通るほど白い肌と日に焼け少し小麦色になった肌とのコントラスト、
そして肋骨が浮きあがるほど肉の薄い体・・・それは、本当にこの世のものとは思えないほど・・・

M「綺麗だ・・・・主の体・・・・・・・」
36 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 13:54:00.09 ID:f2SaiUEo
やっと1スレ目のまとめが終わった・・・
37 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 13:56:38.95 ID:.bxCGSI0
そんなことを口走ってしまっていた。何を言っているんだわたしは・・・
こんなんじゃあ、主に変態ポケモンと思われてもしょうがないぞ。
もしかしたら、嫌われてしまうかも・・嫌だそれだけは嫌だ・・・・
しかし、主の返答はわたしにとって意外なものだった。

主「///・・・恥ずかしいな、でもありがと僕の体綺麗って言ってくれて。
  そういうミュウツーだって、すごく綺麗だよ・・」

綺麗?このわたしが?この穢れきった体が?主は綺麗だと言ってくれた・・・?
でも、そんなはずはない、そう言うと主はわたしの肩に手をおき鏡の前まで押していった。
ほら、とっても綺麗でしょ?ミュウツーの体。主はそう言ってくれた。

そこには、鏡に映るわたしと主。

そして、わたしは気づいてしまった、解ってしまった、思い知らされてしまった・・・・

気づいていた、解っていた、それでも考えないようにシテイタことを・・・
こうして主と並んで映ってしまったことで・・・・・・・

・・・・・・オモイダシテシマッタ・・・・・・・
38 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 14:03:28.52 ID:.bxCGSI0
ひとつ聞きたいんだが、ミュウツーの耳ってどこについてんの?


39 :Intermission 〜ハナダの少年〜・1 :2007/06/16(土) 14:33:34.59 ID:lIoAz9Q0
 いじめられる少年というのは、どこにでもいる。
「やーい、弱虫! よわむしー!!」
 いじめられる少年というのは、どこにでもいる。
「お前みたいな世界で一番弱っちい奴いらねーよバーカ」
 そう、いじめられる少年というのは、どこの町にでも当り前に存在する。
 そして彼らは思う。
 何で? どうして僕がこんな目にあわなければならないの?
 そして彼らは思う。
 どうすれば、皆は僕を認めてくれるの?
 そして彼は、思う。
 僕は、弱くなんかない。

 ハナダシティに住む彼は、考える。
 そして決めた。
 皆に見せてやる。僕は弱虫なんかじゃない。
40 :Intermission 〜ハナダの少年〜・2 :2007/06/16(土) 14:34:37.90 ID:lIoAz9Q0
 夜の帳が降りて、空の星が雲間に翳る一時の闇夜。
 少年はこっそりと、ベッドを抜け出し家を出て、鉄柵を乗り越え町外れの小川を渡った。
 誰にも見つかるはずはない。腕時計は深夜三時を知らせている。ハナダシティの住人は、
いやこの世の誰もが、今は明日のために夢を見ている。
 少年もまた夢を見ている。違うのは、彼が見ている夢というものが、ベッドで見る種類のものではないということ。

 始まりは、ありふれた噂話だった。
 一ヶ月前のことだ。町外れで地震が発生した。それはやはり人々が夢を見る時間帯に起きたもので、
幸い人的被害も、公的被害もほぼ皆無だった。人々は翌朝になってそれを知り、
朝食の席で「すぐ近くだ。このへんも危ないな」などと言い合いながら、しかしいつもと同じ生活に身を預けた。
その地震はたしかに、人々の日常を壊すものではなかった。非常に局所的な地震だったからだ。
発生時刻に酒を煽っていた男性の、その杯の中身も一切揺れなかった。だからその地震のことなど、誰も気にしなかった。
よくある自然現象の一つとして、生活の中に紛れていった。
 しかし子どもたちの間で、翌日から一つの噂が囁かれるようになった。
「昨日の地震ってさ、あれだろ? 実はポケモンがやったらしいぜ?」
「え、マジかよ? ディグダとかか?」
「いや、違う。誰も見たことのない新種のポケモンってハナシ」
「くっだんねー」
「マジだって。だって場所が場所だぜ? 町外れっていや」
「……あ、“あそこ”か?」
「そう。子どもはもちろん大人も入っちゃいけない、“あの洞窟”だよ」
「ハナダの洞窟」
「あそこならさ、何がいても不思議じゃない」
「……立ち入り禁止にして何かを隠してるんじゃないかって話もあるしな」
「……ま、でも入れないんじゃ確かめようもないじゃん」
「それがな、そうでもないみたいだぞ」
「え? 何かあんの?」
「昨日の地震、あれが原因で、地層がずれてるから――

 場所とやり方次第で、入り口が作れるんじゃないかって」

 ありふれた、しかし誰も確かめようとしなかった噂話を、少年は今日、確かめようと思っている。
41 :Intermission 〜ハナダの少年〜・3 :2007/06/16(土) 14:35:55.45 ID:lIoAz9Q0
 どこが適当なのかはわからなかった。だから場所は適当に決めた。基準は少年自身の曖昧な感性。
 “それっぽい”ところで、彼は小川の水に濡れた足を止めた。
「出ておいで」
 呟いて、腰に下げていた二つのモンスターボールを投げた。二つの歪な光線が弾け、瞬時に二つの鳴き声が出現する。
少しだけ眠たげにも見える二匹に、少年は苦笑いを浮かべて頭をかく。
「ゴメンよ、起こしちゃったね。でも、手伝って欲しいんだ」
 眠たげな二匹、ポッポとキャタピーはわずかに顔を顰め、しかしそれでも「仕方がない」とばかりに、
小さく返事をする。
「ゴメンね。ありがとう」
 二匹と一人は、静かに眼前の土壁を掘り始める。

 掘り始めて三十分。
 土壁の向こうに、暗闇が広がった。
 ポッポとキャタピーは、既に疲れきっている。
 少年もまた、疲労を感じている。
 ここまでやっただけでも十分だ。誰もやらなかったことをやった。それで既に少年の目的は達せられている。
これ以上は、危ない。引き返せ。この穴も放っておけばいい。それが証拠になるし、何よりも穴があれば、
入り口があれば、その先は誰かが確かめるさ。
 理性は、そう言っている。
 そして本能は、内部に広がる暗闇を恐れている。近付くな。ここは危ない。絶対に何かがいる。近付くな。
 けれど――

 少年はポッポとキャタピーをボールに戻し、意を決して、一歩を踏み出した。
 それは彼の感情と、男の意地が導いた一歩だった。
 僕は弱虫じゃない。
 少年の足は、けれど微かに震えている。

 こうして少年は、ただ一つのリーダーバッジすら持たないいじめられっこの少年は、
この世界に存在する最大の、そして最後の秘境に足を踏み入れた。
 そして彼はこの中で、白く輝く一体のポケモンと出会うことになる。
 彼の見る夢が悪夢になるのか、それは未だ誰にもわからない。
 雲間から、密やかに月が顔を出した。
 その光は淡く、ただ淡く――
42 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 14:38:24.91 ID:qqu4HMDO
やっと勉強一段落……。

>>36
乙です。
>>38
頭にある突起かと思ってたけどあれ違うのか…。
43 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 14:38:34.03 ID:lIoAz9Q0
昨日の「誕生」の続きでした。
Intermissionって形で、ミュウツーの主になる少年の素性をちょっとだけ。
夜には「邂逅」を投下できると思う。
44 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 14:40:45.18 ID:.bxCGSI0
>>42
そうか。ありがとう
45 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 14:45:29.96 ID:.bxCGSI0
鏡に映るわたしと主。


主の肌は、むらがあるものの肌色。 わたしの肌は、しろとむらさき。

そんな人間、見たことあるか?       
                     ソンナニンゲンミタコトナイ

主の指は、5本。 私の指は、さんぼん。

そんな人間、今までに会ったか?
                     ソンナニンゲンアッタコトナイ

主に尻尾は、無い。 わたしに尻尾は、ある。

そんな人間、聞いたことあるか?
                     ソンナニンゲンキイタコトナイ

主の耳は、顔の横。 わたしの耳は、かおのうえ。

そんな人間、知っているか?
                     ソンナニンゲンシラナイ

主の足は、真直ぐだ。わたしの足は、まがっている。

もういい加減、認めたらどうだ?
                     イヤダソンナノミトメタクナイ



・・・・・・・・お前と、主は全く違うものだということを。
46 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 15:01:23.27 ID:4UGfYCw0
畜生wktkが止まらなくて課題ができん
47 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 15:08:04.78 ID:f2SaiUEo
とりあえず2スレ目までまとめ終わった
3スレ目はまだいいだろう、

ちょっとまとめの方法変えてみたんだけどどうだろう?

前にまとめてくれた人には悪いとは思ったがスレ伸びてきたからこういう風にしとかないと面倒だと思った

一応前のタイプはサーバーに残ってるから、気に入らなければ戻してくれ
48 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/16(土) 15:14:14.40 ID:P5yUSAAO
>>47
49 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 15:49:40.96 ID:bm9.B9I0
ちょっとサウンドノベル試作したいんだが、誰か立ち絵使わせてやるって人いるかな?
50 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 16:16:47.25 ID:/96Tkts0

形式とサイズ指定(縦×横で)してくれれば描く
背景透過って出来んがおk?
51 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 16:22:19.09 ID:4UGfYCw0
>>49
それ覚悟で描いてるんだろうしいいんじゃね?
俺も描いたけど
52 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 16:27:06.32 ID:bm9.B9I0
>>50
Nスクだから結構自由なんだが、形式jpg サイズは背景が640×480だから、
およそで描いてくれればこっちで直します。背景透過もこっちで

作れるの最初だけくらいなんだけどな・・・
53 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 16:49:53.04 ID:f2SaiUEo
立ち絵とかがあるならサウンドノベルじゃなくてビジュアルノベルなんじゃないかとか言ってみる
54 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 17:13:25.62 ID:eIgRUiUo
言いだしっぺがなんもしなくて本当すまんね
あと、SSの補完乙
55 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/16(土) 17:39:36.67 ID:Ce.pxyoo
まとめのアンケートでオーキドがダントツで嫌われててワロタ
56 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 17:57:23.73 ID:/96Tkts0
>>52
確認のために描いてみた。エセアニメ塗り。
http://www6.uploader.jp/dl/yanderemewtwo/yanderemewtwo_uljp00026.jpg.html

あと必要なのは……主・リザ・ブイ・ラキくらい?
57 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 18:03:07.10 ID:bm9.B9I0
>>56
とりあえずミュウツーのみ登場のショートショートを製作中。
それほど手間はかからない筈。

テスト段階で内容ほとんど入れてないからなぁ・・・
58 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/16(土) 18:05:58.53 ID:vwqgP8Io
誰かゲーム化の方にも来て欲しいんだが・・・
59 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/16(土) 18:06:36.53 ID:/.WtwcSO
街みたいにザッピングとかTIPとか入れたい
60 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 18:27:35.31 ID:.PPteD6o
ゲームの話し合いがしやすいように
まとめにチャットをいれてみた
61 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/16(土) 18:34:13.64 ID:vwqgP8Io
サンクス
62 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/16(土) 18:36:54.80 ID:vwqgP8Io
ゲーム作る気がある勇者さん
チャットに一回集まろうぜ!
何時なら都合がいい?


あと、全く技術ない人も興味があったら来て下さい
おもしろいアイディアが出るかもしれないし
63 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 18:48:38.01 ID:bm9.B9I0
試作版一応の完成
http://www6.uploader.jp/dl/yanderemewtwo/yanderemewtwo_uljp00027.zip.html

実は反省している
64 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 18:51:17.37 ID:WmC9kjco
>>63
まったくお前はこんなものばっかり作って

もっと作りなさい
65 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 18:58:19.14 ID:/.WtwcSO
携帯だから見れないぜチクショウ
帰ったら体験版して9時くらいからチャットするぜ
66 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 19:17:10.99 ID:.bxCGSI0
>>63
GJ!
67 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 19:24:40.89 ID:/96Tkts0
>>60
乙!

>>63
GJ! そうか、こんな風になるのか……
次も楽しみにしてる
68 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 19:30:52.94 ID:bm9.B9I0
続編を作る場合はまとめサイトの短編をゲーム化することに
なりそうなんだけども、立ち絵職人の方々には
http://www6.uploader.jp/dl/yanderemewtwo/yanderemewtwo_uljp00028.jpg.html
みたいな表情の絵を数種類ずつお願いしたいです。
そっちのが色々良いかな・・・と。
69 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 19:49:08.51 ID:4UGfYCw0
>>68
課題終わったら試しに描いてみる
70 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 19:56:08.90 ID:eIgRUiUo
>>63
遊んでみてわくわくした
71 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 20:19:37.64 ID:eIgRUiUo
チャットは#yanderumewtwoでやるん?
72 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 20:24:08.31 ID:ndTatIYo
>>71
みたいだね
73 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/16(土) 20:27:23.91 ID:vwqgP8Io
チャット誰も居ないな
74 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 20:28:07.00 ID:ndTatIYo
>>73
4人いるよ
75 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/16(土) 20:28:37.93 ID:vwqgP8Io
スマン居たな
76 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 20:28:52.47 ID:ndTatIYo
>>73
「サーバーからの返事を待ちます」ってなってたらしばらく待ってれば入れる
77 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 20:53:56.62 ID:.bxCGSI0
人いるのか?
78 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/16(土) 20:55:23.52 ID:vwqgP8Io
いるよー
79 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 20:55:45.81 ID:ndTatIYo
6人かな?
80 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 21:05:47.88 ID:ndTatIYo
さて、そろそろ投下の時間ですか?
81 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 21:09:10.44 ID:.bxCGSI0
>>43か!wwktk
82 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 21:17:24.50 ID:lIoAz9Q0
>>80‐81
じゃあ、投下する。
2スレ目の「誕生」(まとめサイト参照)
>>39-41の「Intermission 〜ハナダの少年〜」
の続き。
二つを読んでない人は、まったく意味がわからんと思うが。
83 :邂逅・1 :2007/06/16(土) 21:18:10.07 ID:lIoAz9Q0
 彼は、「ボクたちはナンなんだろう?」と、彼女に尋ねた。
 彼女は、「それはわからない」と、彼に答えた。
 だから彼は、「そう」と、少し沈んだ様子だった。
 だから彼女は、「けれど」と、少し遠慮がちに言葉を紡いだ。
「けれど、どうも私は“最強”の存在らしい」
「サイキョウ……?」
「ああ、私の名は最強(それ)と同義だと、人間たちは言う」
「……イチバンツヨいってこと?」
「らしいな」
「それは、どういうことなんだろうね?」
「わからない」
 束の間、二人の間に沈黙が姿を現す。
84 :邂逅・2 :2007/06/16(土) 21:18:48.87 ID:lIoAz9Q0
「じゃあ、」
 そして再び、彼が言葉を発する。
「ボクは?」
 彼女は答えを知らない。だから仕方なく、「わからない」と答えようとする。
 だが寸前で第三の声が出現する。
「教えてやるよ。 
 それは“最弱”だ」
「違う!」と、彼女は反射的に声を荒げてそれに反論する。
 だが、彼は「ああ、そうか」と納得する。
 彼女は彼に対しても「そうじゃない」と、言葉を向けかける。
 そして発見する。彼の身体が、いまや融解を開始していることを。
「だから、ボクはコロされたんだね?」
「違う! ちがう!! チガウッ!!!」
 否定しながら、彼女は無慈悲に溶けていく彼の身体へと必死に手を伸ばす。
 彼女の手が触れた瞬間――

「自覚しろ。

 お前がタイプ2(僕)を殺したんだ」

 ミュウツーは、そこでまどろみから覚める。
85 :邂逅・3 :2007/06/16(土) 21:19:22.46 ID:lIoAz9Q0
 この場所が一体どこなのか。
 ミュウツーはそれを知らない。たまたま一番最初に目に付いた洞窟。そこを自分の墓だと思い定めた。
洞窟の最深部に潜り、ちょうど良い高さに突き出す岩の突起へと腰を下ろした。そして彼女は、
以来そこから動かずにいる。見るともなく岩壁を見、聞くともなく風の音を聞き、
考えるともなく様々なことを考え、眠るともなく眠り、そして時折、夢を見た。
 夢はいつも同じものだった。
 その夢の後で、彼女はいつも自身の肌を剥がした。
 だが、どれだけ肌を剥がしても、彼女の肌はすぐさま復元し、何事もなかったように白く輝く。
 繰り返す内に、肌を剥がすだけでは足りなくなった。
 だから彼女は自身の尻尾を使って腹を刺した。
 だから彼女は自身の腕を使って裂いた腹の中を抉った。
 だから彼女は自身の足を使って裂いた腹の中から出したものを踏みつけた。
 だから彼女は、自身のサイコキネシスを使って己の手足を破裂させた。
 けれど痛みはなかった。何故なら、彼女は最強のポケモンだったから。
 最強のポケモンは、その肉体は、どんな傷を受けたところで、瞬く間に全てを復元する。
 だからわざわざ痛みを感じる必要がない。
 彼女には、その人工的に作られた身体には、痛覚が存在しなかった。
 復元が終わる度に、ただ何もかもが嫌になっていった。
86 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 21:19:25.38 ID:ndTatIYo
キタ――(゚∀゚)――!!
87 :邂逅・4 :2007/06/16(土) 21:19:56.54 ID:lIoAz9Q0
 鬱屈した精神に、最強であり続けることを義務付けられた肉体が拒絶反応を示したのは、
一ヶ月前(もちろん彼女はその明確な経過時間を知らない。洞窟の中に時間を知る手段はなかったし、
彼女自身もそれを知ることなど、とうに放棄していたからだ。)のことだった。
 最強の肉体は、彼女の意志を全く無視して、溜まり続けたストレスを発散しようとした。
 最強でありつづけるためには、全てを放棄したがる暗澹とした心理は邪魔だったのだ。
 ストレスを発散するための行為を肉体が終えた後で、彼女は実際に心が晴れていたことを発見した。
それは全体から考えれば、本当にほんの僅かに軽くなっただけだったが、
彼女はたしかに自身の心が晴れていることを発見した。
 そしてまた彼女は、より一層深く沈みこんだ。

 そんな彼女の前に今、一人の少年が立っていた。
 少年は、初めての訪問者だった。
 彼は荒く息を切らせながら、まどろみから覚めたミュウツーの前に立っていた。
 その足は微かに震えている。
88 :邂逅・5 :2007/06/16(土) 21:20:35.44 ID:lIoAz9Q0
「……お前は誰だ?」
 ミュウツーは、知らぬ間にそう言っていた。
 少年は震える声を出した。
「ぼ、僕は……」
「何故、ここへ来た?」
 ミュウツーは少年の回答を待たずに質問を重ねる。
「私を捕まえに来たのか? それとも……、殺しに来たのか?」
 全身が泥と擦り傷にまみれた少年は、その静かな問いに気圧される。
もはや答えようという気力さえ沸いてこないのか、後ずさり、そして足を縺れさせ、
尻餅をつく。
 その無様な姿に、ミュウツーは悟った。
 この少年は、明確な意思を持ってここに来たのではない。私がいることを知っていたわけではない。
だから当然捕まえる気も、そして[ピーーー]気もない。そんなことが出来る存在ではない。
89 :邂逅・6 :2007/06/16(土) 21:21:19.43 ID:lIoAz9Q0
 最強(ミュウツー)とは比べるべくもない、哀れなまでに脆い弱者。
 ――最弱。
 だからミュウツーは、何もしないことに決めた。
 脅して追い返すことも、殺してくれと願うことも。
 ただ一言を、言った。
「話がしたい」
 すると、少年は未だに震えながらも、意外そうな顔をした。
 ミュウツーはもう一度、繰り返した。
「少年、私は君と話がしたい」
 それは、全てを放棄した彼女が、ただ一つ、求めたことだった。

 ――カエってきたら、またハナシをしよう。

 ミュウツーもまた、もっと話をしたかった
90 :邂逅・7 :2007/06/16(土) 21:21:57.10 ID:lIoAz9Q0
「少年、強いとは、弱いとは、何だ?」
「……たぶん、負けないのが、強いってことだと思う」
「では、弱いとは?」
「……その逆だから、勝てないこと?」
「……そうか」
 少年は上目遣いで、怯えながら話している。

「君は弱いのか?」
「だって、僕はやられてばっかりだから」
「しかし君は私と話をしている」
「? ……うん、そうだけど?」
「少年、君は最強(私)と並ぶことができている」
 少年は怪訝そうな顔を浮かべるが、しかし怯えの消えている自分を発見する。

「今まではやられてばかりだったと言ったな?」
「……うん」
「しかし明日からも、やられてばかりいると決まったわけではない」
「…………」
「弱いままでい続ける、最弱でい続ける存在など、それを義務付けられた存在など、
そんな生命など、この世にあってはならない」
「…………」
「あってはならない」
 少年とミュウツーは、いまや互いに目を逸らすことなく話を続ける。
91 :邂逅・8 :2007/06/16(土) 21:22:31.90 ID:lIoAz9Q0
「答えてくれ」
 ミュウツーは問う。
「少年、何故、君はここに来た?」

「……たぶん」
 少年は答える。
「強くなりたかった。それで皆に認められたかった」

 その答えに、ミュウツーは救われた気がした。
 だから思わず、少年を抱き締める。
 そして言う。
「強くあってくれ。頼むから。お願いだから。君は強く、強く……」
 ――いつか、私よりも。

 少年は、躊躇いながらも、「うん」と、小さく頷く。
 温かさを感じながら。
 たとえそこが、人外の胸の中であったとしても。
92 :邂逅・9 :2007/06/16(土) 21:23:03.07 ID:lIoAz9Q0
 やがて、少年は洞窟の外へと帰って行った。
 来る時と同じく勝手に作り出した入り口を使って帰っていった。
 彼は結局、ミュウツー以外には高レベルの野生ポケモンと出会うことはなかった。
往路のそれは純粋に幸運の成せる奇跡だったが、しかし復路のそれはミュウツーの守護があったからだった。
ミュウツーはその強力なサイコキネシスを駆使して、洞窟内に生息する全ての野生ポケモンの動きを停止させていた。
それは彼女のサイコキネシスが、彼女自身の意志によって何かを成した二度目の機会だった。
一度目の破壊とは違い、それは守るための力の行使だった。
 少年が無事に外界に辿り着いたことを感覚すると、ミュウツーの胸に安堵と誇りと寂寥が、
ほとんど同時に去来した。
「ありがとう、少年」
 ミュウツーの小さな呟きは、岩壁に反響しながら、やがて暗闇に呑まれていく。
93 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 21:24:31.18 ID:lIoAz9Q0
以上、「邂逅」編終了。
次は「主」編を予定。
タイトルでわかると思うが、こんだけ書いてようやっと少年が主になる。

以下、チラ裏二行。

……なんか俺の書くミュウツーはあんまりヤンデレらしくない気がしてきた。
全部書き上げてから、VIPに独立スレ立ててやったほうがいいような。。。

以上チラ裏終了。


風呂に行って、出たらまた書いて、出来上がり次第またスレを覗きに来る。
じゃ。ノシ
94 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 21:26:12.37 ID:eIgRUiUo
>>93
いや、病んでる、十分病んでる
そんなスプラッタな自傷行為は重々分に病んでる
95 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 21:28:25.21 ID:ndTatIYo
病んでます、安心してください、変な言い方だけどww
96 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 21:32:22.59 ID:.bxCGSI0
>>93
最後までここでやってほしい。

大丈夫、俺の書いたやつの方が全然病んでないから・・・orz

97 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 21:52:50.03 ID:zAvomlQo
>>85
ガッ
98 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 21:53:15.33 ID:zAvomlQo
誤爆
99 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 21:54:16.60 ID:Hn6RtXs0
http://www6.uploader.jp/dl/yanderemewtwo/yanderemewtwo_uljp00031.jpg.html
100 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 22:34:32.46 ID:.bxCGSI0
(゜△゜三゜△゜)
ダレモイナイ……投下スルナライマノウチ
>>45続き
そう、要するに私と主は、ポケモンと人間なのだ。
でも、私はそれを考えないようにしていた、知らないふりをしてきた。

       ダッテニンゲントポケモンハイッショニナレナイカラ・・・・・

私は、いろいろなほんをよんだ。でも、どんな本を読んでも人間とポケモンが
一緒になっているものは一つもなかった。
読んでも、よんでも、よんデモ、ヨンデモ・・・そんなものはミツカラナカッタ。
だから、わたしは忘れることにした、考えないようにした、知らないふりをすることにした。

       ダッテソウスレバコンナカナシイキモチニナラナクテスムカラ・・・

そうして私は、わたしになった。
主に嫌われたくない、捨てられたくないと願うようになった。
そして、主が人間の女と話すのが、触れ合うのが、仲良くしているのが、とてつもなく憎くなった。
一緒になれないのなら、

セメテアナタノソバニズットイサセテホシイ、ワタシダケヲミテイテホシイ、、

そう想うようになった・・・・
それを、思い出してしまったわたしの足もとは蕩けていった。

・・トオクデアノヒトノコエガキコエル

なにをいっているのか、イマノワタシニハわからないけれど・・・
101 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/16(土) 23:05:26.92 ID:pYWqeNk0
>>100
いいおいいおー
102 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 23:08:08.28 ID:Hn6RtXs0
擬人化注意
http://www6.uploader.jp/dl/yanderemewtwo/yanderemewtwo_uljp00034.jpg.html
103 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 23:08:53.01 ID:nc/opk.0
いいな、やっぱり精神的圧痛が病むという精神状態を生むんだな。
どうしても自分がやると、そうはならないから困る。それ以前に病んでない。

今、投下途中?
次、投下予約してもいいかい
104 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/16(土) 23:11:42.25 ID:p.ioQEgo
>>102
擬人化ってかすでに人に見えず

だが良し!

>>103
GO
105 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 23:14:18.26 ID:nc/opk.0
>>102
家のお嫁さんにきてくだしあ


・・・おk、投下する
色々、内容注意で疑問や、修正点があったらいってほしい。
106 :―ワタシトオナジ“イブツ”― :2007/06/16(土) 23:15:18.70 ID:nc/opk.0
―ワタシトオナジ“イブツ”―


森を抜けると、颯爽たる風が吹き荒れる高原地帯に出た。
膝まで隠すススキが風の軌道に沿って流れ、山吹の波を際限なく打ち続ける。
自然環境の楽しみは、そうした刻一刻の間に流動し続ける「彼等」の性格にこそあるに違いない。

「嗜み」を持てるということも、知的生命体のあるべき姿だと思う。
洞窟に篭っていた時よりも、私の感性は大分、世界に順応できたようだ。
それも全ては「主」――と、その「従者」の影響か……。善い「輪」の中に入れたものだ。

暫く、黄色い主の背負い鞄を追って歩いていると、不意に彼は足を止めて振り返った。
歩幅二歩を着かず離れず追う私と視線が合い、その後、彼は周囲を見回しながら荷物を広げ始める。
どうやら、ここで野宿をするようだ。少し早い気もするが、何事も余裕を持って行動するのが賢い者のすることだ。
妥当である。

黙々と作業を行う傍らで、彼は同時にリュックからモンスターボールを取り出し、彼等を野に放つ。
最初に出てきたのは、言わずと知れた「スターミー」。
今回、彼奴は脇目も振らず、作業を進める主の手伝いを率先して始める。
そういう所を見ると、やはり「パートナー」としての絆は深いようだ。
107 :―ワタシトオナジ“イブツ”― :2007/06/16(土) 23:17:01.98 ID:nc/opk.0

しかし、星型の彼と、トレーナーの主。

あまり取り合わせとしては、類を見ない気がするが……私の常識が欠如しているからか?
どちらにせよ、スターミーの実力は本物であるから、その点は考慮に入れるべきだ。
彼は強い、そしてそれを所有する「主」もまた、「至高」の存在だ。何も問題は無い。

「ほれ、手伝わんのなら、そこら辺で遊んでこんか?」

木偶のように立っていたことが気に障ったらしく、スターミーから叱りを受けてしまった。
私を捉まえて「遊んでこい」とは中々、低く見積もられたものだ。
本当にそこら辺で遊んでいる「連中」と同列に数えられては、甚だ不愉快である。

私は薪を集めて「主」に貢献する。それなら、問題あるまい?

計画が練られれば、後は実行に移すのみ。
一言申し伝えてから、私は一度、抜け出した森の中に足を踏み入れた。


――鬱蒼と生い茂る真緑の雑草が行く手を遮り、その都度、私は念力で強引に蹴散らして転がる薪を集めて回っていた。
基本、私の念力は万能だ。対象を物理的に動かしたり、浮かせたり、破壊も出来る。
収集する薪も、全て中空に浮かせて止まらせていれば嵩張る事もない。

横に視線を傾け、十分に薪の束が出来上がっているのを確認し、私は帰路に着く事を考えた。
これならば今日一日、火を切らす事もないだろう。私の「役割」は果たしたはずだ。
結論を下して踵を返し、来た道を帰ろうとする私の意識を、一つの「存在」が遮った。
108 :―ワタシトオナジ“イブツ”― :2007/06/16(土) 23:18:05.75 ID:nc/opk.0

「……主の手持ちポケモン――、『ポリゴン』だったか?」

不意に視界に入り込んだ結晶体の塊のような「それ」を認めて、私は帰路への足を戻した。
小さな湧き水が溜まる水面を見下ろしたまま、彼奴は微動もせず宙に浮かんでいる。

硬質な無表情はそれだけで異質だが、それ以上に彼奴は――「自然」と切り離された存在。
溶け込めず、原色の光沢が強烈に存在をアピールしている。
人工の……「生命」。

「何をしている」

無意識に近い行動原理で、私は水面を見下ろす彼奴に話しかけていた。
ようやく彼奴も私の存在に感づき、無表情の頭を差し向ける。
感情の篭らない、無機質な視線は……やはり「人工」だからなのか?

「なに……?」

弱弱しい、鳥の囀る声が無機質な集合体から発せられた。
私の疑問に対する答えが「疑問」とは、話を聞いていなかったのだろうか。

「問うているのは私だ、私の疑問に答えろ。何をしている」

苛立ちを乗せた私の声にも、彼奴は動揺した様子を見せず、円形の眼を向けているだけだ。
だが、何かしらの効果はあったらしく、暫くしてその首は再び水面に戻っていった。
109 :―ワタシトオナジ“イブツ”― :2007/06/16(土) 23:20:20.12 ID:nc/opk.0

「水面……見てる……」

区切られた二言に要約された単語を発し、ポリゴンは以降も無言を続けた。

「それだけか?」
「うん……」

端的な返答を残し、彼奴はそれ以上自分からコンタクトを取ろうとしない。
コミュニティ能力の欠如した生命体、それが「ポリゴン」なのか、期待していたモノと違うな。
いや、私と「異なる」工程で生み出された生命体であるから、期待と違うのは仕様がないか。

それにしても、奇妙なフォルムだ。
「ポリゴン」に違いないのだが、その形状が要所で私の知識と異なっている。
丸みを帯びているような、どこか「歪」だ……。鳥のようにも見える。

「貴様、『種族名』はなんだ?」

不躾な問い方になるのだろうが、疑問を解消できぬまま明日を迎えるのは気分が悪い。
それに、修飾語を話すのは私の自尊心が許さない。これを傲慢と取るかは彼奴次第だ。
彼奴は更に首を擡げて、何かを考え込むような体勢を取った。

私の問いがそれほど妙であったか、もしくは返答しづらい事柄。
どちらにせよ、さっさと喋るべきだ。空が段々と赤みを帯びてくる。夕食までそれほど時間が無いのだ。
急く私の眉が僅かに吊った時、頃合を同じにして、再び鳥の囀りが零れた。
110 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 23:20:20.22 ID:4UGfYCw0
>>68
とりあえず5枚ほど描いてみた 擬人化注意
反省と後悔の塊だ
http://www6.uploader.jp/dl/yanderemewtwo/yanderemewtwo_uljp00036.zip.html
111 :―ワタシトオナジ“イブツ”― :2007/06/16(土) 23:22:05.16 ID:nc/opk.0

「名前……『ポリゴンZ』……番号474」
「ポリゴンZ……やはり新種か?」
「進化……形状……変わる」

苛立つほど「区切って」話す奴だ。まさか私が「分からない」と考えて喋っているのか?
どこまで虚仮にする気だ……私は「ミュウツー」だぞ。
貴様如き、実験の副産物とは「出来」が違う。

「馬鹿にしているつもりか? ちゃんと話せ!」

声を荒げる私の一喝に、しどろもどろのポリゴンZが口を閉ざす。
そして――哀しげに視線を水面に戻した。

「……言語……問題、ある。限界……話す――ごめん」

宙を彷徨う結晶体は、弱弱しくそれだけ答えると、首を水面に近づけた。
揺れる水面に波紋が浮かび、丸みを帯びた歪な人工生物を更に歪める。

……私の念力は「基本的」には万能だ。だが、他者の「心」までは読めない。
物を突き動かし、破壊するだけの能力。思いやりなど、皆無だ。
そして彼への言動は、思慮分別にかけるものだったと、今更に思う。

こんな時、一体、「なに」を言うべきなのだろう……?
知識にはある、だが……余計なプライドが邪魔して、それへの行為を妨げている。
それでも……悪いのは――「私」だ。
112 :―ワタシトオナジ“イブツ”― :2007/06/16(土) 23:23:45.16 ID:nc/opk.0

「すまなかった」

自意識下で、生まれて初めて譲歩した……私の「謝罪」だ。
頭痛がする……。やらなければ良かった。
ポリゴンの奴も、訝しげに私の顔を覗き込んでいる。馬鹿にしているに違いない。

「ありが、とう……」

一々、区切って礼を述べるな……顔が火照る。
慣れない事をするものではないな、まったく……。

そもそも、この連中はなんだ? どうしてこうも私の知識にある「常識」と一線を画すのだ?
「最強」を目指して創造された私を超えるスターミー然り、ポリゴンZ然り――。

「貴様等が、どういった『経緯』で主と出会ったのか……想像も出来ん」

単なる言葉の繋がりが、私の口から漏れて外に飛び出した。
大して意味の無い、恥かしさを糊塗するためだけの勢いから生まれた言葉。
それを――馬鹿が付くほど正直に真に受け、「答えるモノ」がいるなど考えもしなかった。

「――捨てられた」
「は……?」

簡単に漏らされた囁きは、現実味を帯びず、私としたことが聞き返しをしてしまう。
またそれに呼応して、ポリゴンZも詳細な説明を始めるのだ。
酷く、ショッキングな内容だった。
113 :―ワタシトオナジ“イブツ”― :2007/06/16(土) 23:25:05.14 ID:nc/opk.0

「図鑑……埋める為……進化……後、『弱い』から……いらない……捨てられ、た」

淡々と述べるポリゴンZの言葉は、信じ難い「トレーナー」達の実情を生々しく描写する。
彼自身の無表情な様子も相俟って、ことの残酷性は怖気が走る。

「人工、生命体……個性……ない。詰まらない……いらない。――瀕死、捨てる」

弱弱しい響きが語る半生は、あまりに過酷な現実の日々だったようだ。
言い終えたか、ポリゴンZはそれ以上、言葉を繋げなかった。
……しかし、瀕死の状態のポケモンを捨てるとは、血も涙も無いのか?

「よく、生きてこられたな……」
「寸前……『マスター』……拾って、くれた。『一緒、行こう』……言って、くれた!」

私の漏らした感心の声に、ポリゴンZは素早く反応して――鼻息荒く捲くし立てた。
頭部に収まる二つの円は、当時の喜びを如実に表しているかのように見えた。
……個性、あるじゃないか。

人工生命体とて、「厚意」をかけられた想い出に「感動」することだってある。
泣く事すら、出来るのだ。
ポリゴンZは……私と同じ「異物」だが、その奥底にある「感情」は人工の物ではない。
私達は、「生きている」。それを『主』は肯定してくれた。

「帰ろう……。そろそろ夕食時だ」
「うん……」

空が茜色になる頃、誰も知らない私達の「密談」は幕を閉じる事になる。
先導する私の背を、奇妙な形状の結晶体が付いて飛ぶ。
それが、どういったわけか、とてもこそばゆい気分になる。――「共有」できるからか?

114 :―ワタシトオナジ“イブツ”― :2007/06/16(土) 23:26:43.09 ID:nc/opk.0

同じ、人の手で「創られた」存在だから、「ポリゴンZ」を私は気に掛けた。
――「きょうだい」という、肉親的コミュニティが私は欲しかったのだろうか?
……そうなのかもしれない。

永らく孤独に生きてきたツケが回ってきたのだろう。
私は「寂しかった」のだ……。主に所有して貰いたかったのも、真なる意味はそこにある。
生き物は、けして「個人」では生きていけない。
生きていられるモノがあるとすれば、それは生物では――「ない」。

今でこそ、そう思えるのだ。……思えるようになった。
主達の影響で、私は変われた。生きている「甲斐」を得られるようになった。
もしも、これが無かったらと思うと……背筋が凍る。――絶対に失いたくない。

「ミュウ、ツー……?」
「なんでもない……風が出てきたな」

怪訝に問う声を一蹴し、私は努めて平静を装う。
別に、いいだろう? 大切にしてくれる「主」と、一癖ある「仲間」。
たったそれだけ望んでも「罰」は当るまい。

永遠に、この時間が続けばいい……。
今日、夜空の輝きを床から見上げて祈った、私のただ一つの「願い」だ。

<了>
115 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 23:30:14.75 ID:.bxCGSI0
>>114
乙、イイハナシダナー
何か、ポリゴン育てたくなってきた・・・

今更ながら自分の語彙のなさが恨めしくなってきた
116 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 23:35:15.52 ID:S8gudXk0
>>114
このZは主が捨てたのか?それとも交換相手が捨てたのか?
とりあえずどちらにしろ乙
117 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 23:40:11.59 ID:nc/opk.0
>>115
d!

語彙なんて、難しい言葉しらないです!

>>116
うん、交換相手と前所有者が共謀して
図鑑埋めに使って捨てたって設定にしたかったんだけど伝わりづらかったな
指摘サンクス
118 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 23:50:35.17 ID:nc/opk.0
もう一つ話を書き上げてるんだが、投下してもいいかい?
こっちは、前以上に注意が必要な内容なんで、先に言っておくと、自分の脳内設定で主の過去を書いてる

119 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 23:52:12.02 ID:eIgRUiUo
もうおkおk
120 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 23:52:56.30 ID:UR/8v2c0
このスレ好きだ
121 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 23:54:11.29 ID:.bxCGSI0
おkおkおkおk
122 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 23:55:18.09 ID:4UGfYCw0
>>118
無論おk
123 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/16(土) 23:55:33.10 ID:nc/opk.0
男は度胸! 何でもやってみるもんさ!

投下させてもらう!
124 :―ワタシノシラナイ“アルジ”― :2007/06/16(土) 23:56:58.13 ID:nc/opk.0
 ―ワタシノシラナイ“アルジ”―


テニスコートに似た美しい長方形が半分に区切られる空間の一方に、私は居る。
反対のコートに向けて片腕を差し伸ばした形で、唐突に「審判」の警笛が鳴り響き。
それが私の意識に入り込んで今現在行われている「ポケモンバトル」の終了を要求していた。

双方のポケモンの状態を逸早く見抜き、最悪の場面を避けるのが彼らの役目だ。
だが――無論、私にその「指図」は無効だ。私に命令出来るのは後にも先にも、「主」唯一人。
それに、挑んできた相手は我が主を軽んじる発言をした。……「肩慣らし」だと。

徹底的に打ち据え、膂力の差をトレーナー、ポケモン共に刷り込ませておく必要がある。
これは教育だ。二度と「過ち」を起こさぬよう、私が彼等を再教育してやる。

再三の警笛を無視し、逆手に掲げた手の内に漆黒の球体「シャドーボール」を生み出す。
他種族が用いるキャパシティを超えた質量のこれを、今度こそ止めの一撃として贈ろう。
身を逸らし、コート半分を消し飛ばす勢いで構築したエネルギーは……主の指示で虚に消えた。

「了解した我が主……」

既に勝利を手にした状態で相手にかける情けなど無用だが、彼の指示ならしょうがない。
私は踵を返し、端で微笑んで待つ男の下へ脚を進めた。
それと、控える仲間たちの所へ。

125 :―ワタシノシラナイ“アルジ”― :2007/06/16(土) 23:58:04.96 ID:nc/opk.0

「――前から気になっておったんじゃが……お前さん、一体、幾つ『技』を使えるんじゃ?」

久方ぶりのポケモンバトルを終えて、私達は再び旅の道に戻っていた。
その道中、例によって自力でモンスターボールから出てきたスターミーが私を見上げつつ疑問を口にする。

……言っている意味が分からない。
技は「覚えられるだけ所有」しているのが通常ではないのか?
そうでないから聞いているのだろうが……まるで意図が図れぬ。

「通常は幾つまで技を所持していられるのだ?」
「大抵は『四つ』までじゃな……つまり、お前さんはその常識から逸しておるわけだわい」

腕――星が幾つも重なった身体の端っこの一部で、スターミーは身体の中央を撫でた。
スタイルとして顎を撫でているつもりのようだ。……そこが顎なのか。
執り合えず、言いたいことの意味は理解できた。

「ふむ……潜在的キャパシティの差だろう? 私は見た技は全て会得しているつもりだ」

そして、より昇華して私の技として取り入れる。大体、技が四つでは不便だろうに。

「貴様も所持している技が四つだと言うクチか?」
「無論、覚えておる技もあるが、定型化してしまえば大概忘れてしまうもんじゃよ」
「そういうものか」

126 :―ワタシノシラナイ“アルジ”― :2007/06/16(土) 23:59:23.94 ID:nc/opk.0

私の得心とスターミーの空笑いが交差して、一端、会話が打ち切られる。
こういった旅先で交わす私達の会話は、基本的に意味の無い雑談のようなものだ。
それをしていく内、私の中で発見や驚きが繰り返される。
会話は新鮮だ。「個人」では味わえない楽しみでもある。

不意に、進行方向を覆う黄色の背負い鞄が視界の中で大きくなった。
主が足を止めたのだろう。それを悟り、私とスターミーは同時に停止する。
主は進路を遮ったまま、首を回して一点を見詰めていた。

彼の視線と同じ向きに目を傾けると、何やら河川の周りに人だかりが出来ていた。
興味を引かれたのだろうか、その方向へ――主の足の向きが固定される。
一路、再び前進が開始された主の背を、私達は何を言うでもなく黙って従った。

すぐさま虚像は大きくなり、その騒ぎが人間達の生活に支障をきたす事態と把握できた。
どうやら先日の雨で増水した河川が、濁流となって橋を押し流したらしい。
人だかりは、その修繕工事を行う人間達の集まりだったのだ。勤労真摯である。

関係の無い事、一々彼等のすることに干渉しているほど私達に余裕はない。
早々に立ち去るべきだと、主に進言しようとした時――「彼」は集団に向かって「手伝う」と言い出していた。

実に耳を疑う行為だ。
貴方をこのような、濁った汚らしい河川に浸すなど、私には到底考えも及ばない事だ。
断じてそれだけは許容できない!

127 :―ワタシノシラナイ“アルジ”― :2007/06/17(日) 00:00:51.25 ID:bxRNmhA0

……「命令」――か?
確かに、私と貴方にはそういったパワーバランスの上に主従が成り立っている。
だが……従えと?

――主!? 頭を下げるのはよしてくれ、そんな事は望んでいない!
ああ、もう分かった。そういう真似はもうしないでくれ。
分かった、従う! 従うから……頭を上げてくれ……。

「……貴方の気の済むようにすればいい」

私から許しを得ると、主は下げていた頭を持ち上げて、安堵の笑みを零す。
そして上着と手荷物を私達に預け、御身は早々と作業に取り掛かる人々の間に混じっていった。

泥に塗れた河川に浸かる主を見ているのは忍びない……。
私はすぐさま土手を離れ、人だかりの囲いから身を引いた。
その背を、何故かスターミーが付いてくる。

「何故付いてくる? いつもみたいに主の手伝いをすればいいだろう」

沸き起こる苛立ちを押さえ、背に感じる星型の気配へ強い許否信号を送る。
しかし、スターミーはそんな私の殺気など、まるで意に介さず――端的に言葉を漏らす。

「あれは『小僧』がやらねばならんことじゃ。ワシは手を貸さんよ」
「……?」

128 :―ワタシノシラナイ“アルジ”― :2007/06/17(日) 00:01:41.34 ID:bxRNmhA0

よく分からない。
普段なら率先して主の所業に参加していた彼奴が、この期に及んでそんな事を言う。
それに、主が「やらねばならないこと」とは、一体なんだ?

人だかりから十分に離れたところで私は足を止めた。スターミーも足を止める。
考える私の内に、一つ――「疑問」が湧き出ていた。
この旅の「目的」は、果たしてなんであるか……。

考えてみれば、私は一度として主に、その事について言及したことは無い。
彼の指示に従ってさえ居れば、それだけでいいと思い込むようになっていた。
彼の「思惑」は、どこに傾けられているのか……?

或いは、スターミーなら――知っているのかもしれない。
彼は主の「パートナーポケモン」、恐らく手持ちの中では最古参の筈。
きっと、旅の目的は聞かされている。よい機会だ、この場ではっきりさせておこう。

私は振り返り、頭に浮かべた疑問を解消すべく、視線をスターミーに向けた。
しかし――、

「気になるなら、お前さんのテレパシーで『小僧』から直接『吸い出せば』よかろう?」

スターミーはそれだけ言うと、私の驚愕に染まる双眸を見上げ続けた。

129 :―ワタシノシラナイ“アルジ”― :2007/06/17(日) 00:02:14.00 ID:bxRNmhA0

こちらの考えが……読まれた?
いや、もしかすると私の動作の節々にそれを勘ぐらせるモノがあったのかもしれん。
どちらにせよ、彼は既に私の疑問を捉えている。今更、糊塗しても意味は無い。

……だが、ものには「言い方」と言うものがある。

「甘く見るな、私はそんな真似をするほど落ちぶれてはいない……!」

静かな怒りを漂わす声で周囲を席巻し、私は見上げてくる視線に真っ向から向かった。
私は「主」を尊敬している。その相手の考えを無遠慮に覗くなど、愚の骨頂。
馬鹿にするな。

スターミーは視線の対象に落ちて、それから暫く私の眼を見詰めていた。
時折、顎を撫でる動作を織り交ぜて、何か思案を巡らせているようにも見える。
その時間が、数分続き、離れぬ視線を交差させたまま、不意にスターミーの身体が反った。
多分、肩を竦めたのだろう。同時に、身体の天辺が横に傾く。

「その『意識』があるなら、聞かせてはやろうさ? 『仲間』として」

殊勝な心がけでそう言うスターミーは、傾けた天辺を正位置に戻した。首を傾けていたようだ。
ようやく私は彼に認められ、仲間として旅の「目的」を聞くこととなった。
では聞かせて貰おう、主の「目的」とは何か? 何を目指し、何をしようとしているのかを。

130 :―ワタシノシラナイ“アルジ”― :2007/06/17(日) 00:03:20.94 ID:bxRNmhA0

スターミーは、始まりの言葉をこう切り出した。

「『全てを手に入れ』、そして『全てを失った』哀れな男の話をしてやる」

退屈しないで済みそうな、名口上だ……。



――各地で開催されるポケモントレーナーの祭典『ポケモンリーグ』。
それに参加する事は誇りであり、実力者は「名人」などと呼ばれ富と名声を一手に受ける。
歴史ある祭典は、トレーナーの「ステータス」となり、誰もが参加を目指し特訓に励んだ。

しかし、参加資格を得るためには、地方に点在する『ジムリーダー』を倒さなくてはならない。
そして勝利の証として「バッジ」を取得するのが最低条件だった。
過酷なポケモンバトルを潜り抜け、その先に立ちはだかるのは更なる強豪の嵐。
四天王を名乗る「名人」を下して、ようやくその頂に触れることが許されるのだ。

それを――「完全制覇」する若き天才が登場する。
その驚くべきニュースは瞬く間に大陸間を越えて、広く全ての地域に知れ渡る事となった。
たかが「リーグ優勝」程度、何を騒ぐ事があるのか、それは認識の誤りである。

「彼」は、開催される「全てのリーグを制覇」したのだ。
そんな前例は未だかつて在り得なかった。
驚きは更に彼の手持ちポケモンに移る。

131 :―ワタシノシラナイ“アルジ”― :2007/06/17(日) 00:04:24.10 ID:bxRNmhA0

誰もが文献でしかその存在を知らない、三体の――「伝説ポケモン」を彼は従えていた。
氷の巨鳥、炎の巨鳥、雷の巨鳥――全てが揃って彼の指示通りに技を繰り出す。
圧倒的な個体差の力量は彼を押し上げ、自身の卓越した状況分析も勝利への架け橋となった。

伝説を操り、若くして全てのリーグの頂点に登り詰めた偉業は、
それ自体が「伝説」として語られ、生涯に名を残す「神話」として語られる事に……なる筈だった。

彼は「力」を持ち過ぎていた。
期せずして「転機」が――訪れる。

すでにリーグ制覇から数日、彼の名は当然のように人々の語り草となっていた。
伝説の体現者が道を通ると、それだけで大混乱が起こるほど熱気に包まれる。
そんな彼を、是非自分の家の家系に組み込みたいと、躍起になる人間は一人ならず大勢現れた。

だが、彼はそういう話に及ぶと、頑として縁談を断り続けた。
理由は、ごく単純なものだ。彼には、故郷に残してきた「恋人」がいた。
夢の実現、それが達せられたら結婚しようと、まるで映画さながらの誓いが立てられていた。
そして、それは今こそ達したのだ。彼は逸る気持ちを押さえ切れず、一途、帰路に向かう。

フェリーの揺れは帰巣感情を穏やかに呼び起こし、眠気眼の意識へ泥濘を呼びかける。
瞼が落ちるとき、その緩やかな安穏は強引に叩かれる個室のドアが打ち破った。
驚き眼を見開く間も無く、往来客は部屋に押しかけ、焦った表情で事の次第を早口に捲くし立てた。

132 :―ワタシノシラナイ“アルジ”― :2007/06/17(日) 00:04:58.54 ID:bxRNmhA0

――近くの町から連絡があった。町が「火砕流」に呑まれるかもしれない。助けて欲しい。

「神通力」とも呼べる伝説ポケモンの力なら、火山の噴火を鎮圧できると踏んだ町の要請。
それを彼は――断った。力になれない、と。どうしてもやらなくてはいけない事がある。
ボートを寄せるから、すぐにでも力を貸してほしい。彼の願いは本物だった。

だが、どうしても彼には急ぎやらねばならないことがあった。
恋人へ吉報を持ち帰る? 違う、それは手紙で済む問題だ。
では、何故?

最後のリーグ優勝をかけた前夜、彼の泊まるホテルに一通の知らせが届く。
そこには、にわかに信じ難い「現実」が認められていた。――恋人が病に臥した、と。

元から身体の強い女性ではなかったが、虫の知らせとも言える勘が、難病であると彼に告げる。
彼は居ても立ってもいられず、棄権してその日のうちに帰郷しようとさえ考えていた。
しかし、それを思い止まらせる記述が、最後に書かれているのを認め、彼は踏みとどまる。

――明日の試合、観ます。必ず勝ってください、応援しています。

今はどんな刺激も与えたくない。
明日、全国放送される試合で全力を出し切り、必ず勝利を収めて彼女を元気付ける。

そして、彼は見事勝利を収め、歴史に名を残す快挙を成し遂げた。
あとは元気な身一つを持ち帰り、少しでも彼女を安心させたい。
133 :―ワタシノシラナイ“アルジ”― :2007/06/17(日) 00:05:44.89 ID:bxRNmhA0

だから、彼にはこれ以上、誰かの為に時間を割く心的余裕が無かった。

それに論理的に考えて、火砕流の事前察知は現代でこそ容易だ。
何も自分が手を出す必要はなく、住民全てが避難すれば誰も被害がでないはず。
よって、手を貸す必要は無い。

再三の呼び掛けに応えず、彼は土下座すら辞さない船員に怪訝な視線を向けつつ追い払った。
再び静寂が訪れ、僅かに船体が揺れる個室の中で、彼は全身をベッドに横たえた。
すぐに眠気は襲い、意識を持ち去って彼を夢の中に誘っていく。
次の日、目覚めた彼の元に届けられたのは、モーニングサービスと町の壊滅だった。



――死傷者数不明の大惨事、町は見事に一千度を越える火山灰に呑まれて消えた。
フェリーが港に停泊し、下船直後、彼は罪悪感に苛まれていた。
きっと、誰もが逃げ果せているだろうと安易に考えていた自分の認識が悉く外れていた。

「離島」で火砕流が起こったら、一体どうやって逃げる?
火山はなだらかに町を見下ろしている。咳をして、人間には熱すぎる唾を撒き散らす。
あの時、応じていれば、少なくともこの罪悪に悩ませられる事はなかっただろう。

彼は吐き気を催す心地を何とか堪え、長い道のりを消化するべくエアポートに向かった。
その道中、彼は通り抜ける町のそこ彼処から、奇異な視線を向けられている事に気付く。
単なるリーグ優勝者へ向けられる好奇の眼と言うよりは、おぞましいモノを見るような蔑んだ視線。

彼は悟った。
島が火砕流に呑まれた事件が取りざたされ時、恐らく自分の一件が報じられたのだろう。
134 :―ワタシノシラナイ“アルジ”― :2007/06/17(日) 00:06:24.39 ID:bxRNmhA0
そして、それは非人道的で許されざる行為。蔑視されて当然である。

彼は恋人に会えたら、必ずそこへ立ち寄り、出来る限りの謝罪をすると心に誓っていた。
しかし、その機会は永遠に与えられなかった。

エアポートに到着した彼は、突然周囲を警察官に囲まれた。
強引に取り押さえられ、理解出来ない彼の顔に「逮捕令状」が押し付けられる。
驚愕の事実に瞳孔が閉じたり開いたりを繰り返す。

外界との断絶を言い渡され、彼は冷静では居られなくなった。
今はどんな事をしてでも、恋人の下へ帰りたい。帰って、辿り着いて彼女を病床から救いたい。
焦りと怒りに囚われた彼は警官に掴みかかった。
だが、多勢に無勢、彼は警棒で叩きのめされ、次に目覚めた瞬間、独房に入っていた。

それから裁判が始まり、法に則った裁きが下される。
生まれて初めて被告人席に立ち、彼は長々と述べられる訓辞に苛立ちを募らせていた。
早く終わらせて、自分は故郷に戻らなくてはならないのだ。
こんな所で道草を食っている暇は無い。
明らかな怒りの形相を浮かべる彼だったが、検察官が呼び出した証人を見て、絶句した。

それは海を渡る際、乗船したフェリーの船員だった。
この世の者とは思えないほど表情を暗くし、光の灯らない眼は呆けたように虚を見詰める。
その肩に手を置き、検察官が彼に質問を求めた。

――貴方の『家族』を死に至らしめた男は、この青年ですか?

135 :―ワタシノシラナイ“アルジ”― :2007/06/17(日) 00:06:55.11 ID:bxRNmhA0

もう、それ以上は何も聞こえなかった。
自分は取り返しの付かない「大罪」を犯したのだと、この時になってようやく理解できたのだ。
あとで謝罪するだとか、なんと残酷な響きだろう。

裁判が終わり、申し開きをしなかった彼はその日の内に判決が下された。
執行猶予は出たが、海外へ出られない彼はどんな事をしても恋人に会えない。
募る焦燥感が身を焦がし、気が狂ってしまいそうなほど悩んだ。
せめて外国から祈ろう、彼女の無事を。決して諦めず、再び見える日まで元気で居て欲しい。

そして――「訃報」が届けられた……。

愛する者の「死」。
彼の中で、最も大切にしていた「モノ」が砕け散った瞬間。
男は「死んだ」。――死人と同じ、虚脱に浸った抜け殻となった。

生きる希望を失った男は食事を取らなくなり、次第に衰弱していく。
すぐに房から出され、病院に担ぎ込まれると、彼は延々ベッドの上で過ごし続けた。

点滴を打たれ、栄養失調で死ぬ事はなくなったが、どちらにしても彼は死んでいるのと同じ。
瞳に光が灯る事はなくなった。あの船員のように。彼も、この苦しみを味わったのだ。
暗い泥濘の意識の奥底で、男は罪の意識に苛まれ続けていた。

どんなに悔いても赦される事はない。どんなに願っても恋人には二度と会えない。
罪を犯し、リーグ優勝者としての品位を欠くという理由で除名もされた。
もう、何も残っていない……。

136 :―ワタシノシラナイ“アルジ”― :2007/06/17(日) 00:07:28.56 ID:bxRNmhA0

いっそ、死んで「楽」になりたい……そう思うのは、やはり「逃避行」なのだろうか?

夜の闇より、更に暗い深みへ潜っていく意識。
「死」への憧れを抱く彼が再起できる機会は、一切――残されていない。
維持され続ける肉体の「死」を待つだけの、ただの人体模型。

それが、もう何度目かのまどろみを帯びた時、聞き慣れぬ――「鳴き声」を聴いた気がした。



「――それからというもの、彼は『再起』してな? 今ではすっかり生き甲斐を手にいれ……」
「待て」
「んむ?」

私は思い出話に入り込むスターミーの言葉を遮り、暫く頭痛と格闘した。

コイツは何を言っているんだ? そもそも、「鳴き声」がどうとか……理解できん。
なにより、『要点』が完全に抜け落ちている。話として成立していない。
オチの無い落語ほど、詰まらない物がないように、コイツの話も実に整合性に欠ける。

「要するに、その話の男と主は『同一人物』なのか?」
「まあ、そういうことじゃな」
「……それでは話が完全に破綻する」

スターミーは私の質問の意図が分かっていないのか、堂々と胸を張って答えた。
私の頭痛が更に増す。

137 :―ワタシノシラナイ“アルジ”― :2007/06/17(日) 00:08:00.03 ID:bxRNmhA0

「何故じゃ?」
「……分からないのか」

好き勝手にのたまって、要点をすっぽかす老人に有りがちな身の無い話。
韜晦し切って矛盾性に気付けてすらないのだ。不意に肩の力が抜け落ちる。

「『伝説のポケモン』達は一体、どこに『いる』んだ? 影も形も見えないぞ」

私は知っている。主の所有するポケモンの中に、それらしき連中は「一匹」も混じっていない。
世界に唯一つだというのなら、私こそが主の所有する唯一の「伝説ポケモン」になるだろう。
それが私の見解だ。

しかし、そうした私の指摘に対して、スターミーは特に狼狽した様子も無く。
何かを思案する仕草を見せてから、短く溜息を吐いた。

「さて、どこへ行ってしまったのか……彼等も小僧を慕っておった筈なのに」

ひどく物悲しい呟きを漏らし、スターミーは全身を斜めにそらす。
この物言いは、嘘や虚構を証言していない。知識ではなく、感覚でそうだと分かった。
ならば、何故それほどの偉業を為し得たトレーナーが、未だ旅を続けるのか?

……なるほど、人の「業」とは生半可な覚悟ではないということか。
結論めいた事は私には言えない、ただ……それとなく行動の意味は図れた気がする。
主が無償で他者を助けようとする行為の真意、それは心に根付いた一つの思念が問題なのだ。

138 :―ワタシノシラナイ“アルジ”― :2007/06/17(日) 00:08:36.67 ID:bxRNmhA0

「『罪滅ぼし』……これは『贖罪』の旅なのだな」
「そう……彼は未だに赦しを請うて、当ての無い旅を続けておる。ワシ等はそれに付き合わされておるわけじゃな?」

スターミーは棘のある言葉を尾に繋げ、特徴的な空笑いを始める。
とは言え、手持ちの中で今現在も残り続けているのは、暗に『主』の事が心配なのだろう。
もはや「親心」とさえ、言えるのかもしれない。

「お前さんは、小僧の旅に参加するかね? ワシ等にとって、得るものなどないかもしれない」
「愚問だな? 私は既に『主』から、掛け替えのない『恩恵』を授かっている。付いていくさ」

どこまでも、この人に付いていく。そして、その助けになろう。
私の中で心新たに誓いが立てられた頃、スターミーの長話も相俟って、時刻は既に夕暮れに近付いていた。

作業はどうなったのか、視線を河川に傾けると、何やら歓喜に人だかりが沸いている。
興味本位で私達が近付くと、人々は律儀に道を開け通してくれた。

開いた隅から、私は主の姿を追う。始めに、完成した即席の「橋」が視界に飛び込んできた。
世辞にも整っているとは言い難いが、丈夫である事は間違いあるまい。
しっかり釘も打ってある、隙間無く板も敷き詰められている。当面は凌げるだろう。

そんな私達の様子を認めて、河川からあられもない姿の「主」が土手に上がってくる。
泥水に汚れたシャツを脱ぎ、捻って脱水を図るが黄土色は抜けない。
勿体無いことをしたように思うが、何かをやり遂げた時の主の表情はとても清清しかった。

きっと、一抹の単位でも罪の意識が軽くなったのだろう。

139 :―ワタシノシラナイ“アルジ”― :2007/06/17(日) 00:10:18.83 ID:bxRNmhA0
そんな表情を、私はこの先もずっと見続けていたい。それを願う。
相変わらず微笑む主に新しいシャツを渡して、ふと脳裏に先程の話がよぎった。

――「恋人」がいたのだった……。

何故だろう、やけに耳に残る単語は、ひどく私の胸を締め付ける気がした。
気のせいだと、思いたい。
私などが、到底踏み込んではいけない領域がそこにある。

分かっていても、それがもどかしい……。
そして、主を救った「鳴き声」の持ち主も……私には気に掛かってならないのだ。
私の知らない、「主」を知っている者の「存在」。

これは――「嫉妬」なのだろうな……。

茜が空を霞む日、私達は橋の礼として民家に泊めてもらう事になった。
私にとって初めての家屋は、何やら落ち着かない。
大勢の人間の気配を感じる空間は、あまり好きではない。
だから、今日もいつもどおり、主の隣で寝ることにさせてもらった。

……慈善事業こそ、貴方の心を癒す、唯一絶対の手段なのだな。
私が、貴方の心の「救済者」になれればいいのに……無理だろうか?
無理であっても、そうでなくても、私は貴方の為にある。

私は、貴方を救うために――「誕生」した。そう、思い込みたいのだ。

<了>
140 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 00:12:23.65 ID:bxRNmhA0
中々、病ませられなくて、こっちが病んでしまいそう♪
141 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 00:13:40.36 ID:w.ur8sk0
よかったよ!!
142 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 00:14:31.09 ID:T4lSO9A0
>>124 こういう文章超好き。gj!!!

そんなこんなでちょいと張り。擬人化注意。
http://www6.uploader.jp/dl/yanderemewtwo/yanderemewtwo_uljp00039.gif.html
ゲーム企画、なんかしかで手伝いしてみたいが勇気が出なくて書き込めないんだぜ…
143 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 00:16:14.35 ID:Vqx9OOk0
なかなかチャットに潜入する勇気が出ない
144 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 00:21:27.50 ID:68E5plAo
く・・・書き終わらない、、、orz
今日中のうpは無理か・・・
145 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 00:21:55.75 ID:bxRNmhA0
>>141 >>142
dクス!

ゲーム企画も、チャットも興味があるがどうすればいいのか分からない
オレ、優柔不断
146 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 00:25:59.94 ID:ldAXTGk0
>>144乙華麗 また明日やってくれ
147 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/17(日) 00:26:36.57 ID:gciFZpgo
スターミーのキャラ好きだwwwwww

で、旅を進める内にまた伝説の三鳥とのドラマがあるわけですね!
148 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 00:26:44.16 ID:Gzby4GQ0
チャットはどんな人でも歓迎!
ゲーム企画もまったり進んでるから、気を張らずにどうぞ。
149 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 00:43:23.75 ID:68E5plAo
1.長編を書く→2.別のアイディアが浮かぶ→3.忘れないように書き始める→2に戻る

ボスケテww
150 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/17(日) 00:49:54.14 ID:gciFZpgo
書いてるのとは別に一個メモ帳みたいなの用意しといて
思いついたらメモするってすればおk

そのメモ帳は常に携帯しておいて、思い浮かんだフレーズとかを書き留める
で、時間がある時にそれを元に書く
151 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 00:50:33.46 ID:Vqx9OOk0
>>149
1.長編を書く
  ↑俺今ここ
152 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 01:06:51.71 ID:68E5plAo
だめだ、、今日は筆がのらない

寝るノシ
153 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 01:11:17.13 ID:w.ur8sk0
>>100続き
主「ミュウツー?どうしたの、震えてるよ?顔色も悪いし。ねぇ、ミュウツー聞いてる?
  ねぇってば!!」
ドサッ

主「え・・・?ミュウツー!?どうしたの?しっかりしてよ!うそ・・早くポケモンセンターに行かなきゃ!」

あの人が、泣いている。泣きながら、わたしをポケモンセンターに連れて行く為、雨が降っているにもカカワラズハシッテイル。
傘もささずに。あの小さな体でわたしを抱きかかえ。泣かないで、主・・泣かないで、愛しい人。わたしのためにナカナイデ・・・。
心の中に、喜んでいるワタシがいる。ワタシのために主が泣いてくれている。それが、堪らなくうれしいと思っているワタシがいる。
ワタシのために雨の中を走ってくれている。この時が永遠に続けばいいのにと思っているワタシがいる。
ワタシの事を主が心配してくれている。なら、倒れるのも悪くないと思っているワタシがいる。

サイテイダ、コンナコトヲカンガエルナンテワタシハサイテイダ。

目が覚めたら、さよならをしよう。きっと、わたしがいても主に迷惑をかけるだけだから・・・
だって、主は言っていたじゃないか・・・・

「僕の夢は、かわいいお嫁さんをもらって幸せな家庭を作ることだ・・・」

と、その夢を叶えてあげるためにはわたしがいてはいけない。
だって、わたしはきっと・・いや絶対に主がわたし以外のものと仲よくしているのを許せないから、
もしかしたら殺してしまうだろうから、、
だから、ホントウはイヤだけど・・お別れなんかしたくないけど、わたしの所為で主の夢が潰えてしまうというのなら・・・・去ろう、
そして誰にも見つからない場所で主の幸せを祈ろう・・・・それが、私のから主への最初で最後のオクリモノ・・

最後に主に私の想いを・・好きだと、愛していると打ち明けよう。
そして、許されることなら主と一緒に、シャシンとやらを撮りたい、主とわたしの2人きりで・・
いつでも主と一緒にいれるように・・・・・そして、私の命が終わる時主のそばにいられるように、、、、
154 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 03:31:15.44 ID:4hgwM6AO
>>153
wwktkwwktkwwktkwwktk
155 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 04:07:02.89 ID:6ktdCYA0
ほしゅ
156 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 04:11:29.04 ID:6ktdCYA0
ってパー速はほしゅいらねーのか
157 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/17(日) 04:38:39.28 ID:gciFZpgo
結局徹夜してしまった
158 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 05:23:41.89 ID:K9VqpVk0
保守がいらなくても思わずやっちゃうんだぜ
159 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/17(日) 06:51:20.06 ID:gciFZpgo
http://imepita.jp/20070617/244360
スマブラして突然思い立って描いた
正直反省はしている
160 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 08:23:44.85 ID:N1GC5.Mo
おはようー
161 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 09:53:37.00 ID:n3upd2DO
キダタローが「浪花のモーツァルト」なら、君たちは「VIPのシェークスピア」ってとこだろうね

おはよう天才劇作家の血を色濃く引き継いだ文豪の卵たちよ
162 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 10:39:31.62 ID:N1GC5.Mo
今日はあんま人いないな
163 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 11:17:36.75 ID:68E5plAo
週末だからみんなでかけてるんだろ
164 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 12:12:03.11 ID:Gjw3uWU0
本家ミュウツースレでよく話題になってる盲信ミュウツーを使って話を書いてみた。
主に手に入れられる前はサカキの下にいたって事で。

サ「ミュウツー、疲れは取れたか?」
冷たい靴音を響かせて、その男は横たわるミュウツーに言った。
ミ「……はい」
ミュウツーはのっそりと起き上がったが、その言葉とは裏腹に、足元が震えていた。
サ「何だ、無理はするな。いくら最強のお前でも疲れているんだろう?」
ミ「いいえ、いいえ大丈夫です……」
サカキは健気に首を振るミュウツーを一瞥し、「そうか」と口元をにやつかせた。

サ「…お前の体があまり持たないようなら、もう一体、最強のポケモンを作るべきかもしれん」
ミ「なっ…!!」
サ「いや、勘違いするな。お前が嫌なら別にいいんだ」
ミ「サカキ様…私は、親であるあなたに誠意を尽くします!ですから、ですから」
サカキは一つため息をつくと、傷だらけのミュウツーの肩に触れた。

サ「落ち着け…ミュウツー」
言うと、ミュウツーはぐっと声を抑える。
サ「私はお前を捨てる気など更々無い。もう一体作ろう、というのもお前の同意があればの事だ」
ミ「私は…私だけで貴方を守ります」
サ「ならば、私もお前以外はいらない。他のポケモンを傍には置かない、約束しよう」
ミ「サカキ様…っ」

その台詞を聞いたミュウツーは安堵し、しばらく間を置いてから「では、行って来ます」とサカキに目を向けた。
サ「今日の任務は、エリア内に置かれた倉庫を全て、私が用意した島に運ぶ事だ。迅速に、な」
ミ「はい…解りました」

ミュウツーはふわりを体を浮翌遊させ、明るい光の差す出入り口の向こうへと消えていった。

しばらくして、移動しようとしたサカキの胸元から着信音が鳴り響いた。
サ「どうした………!そうか、ついに目を開けたか」
また変化があれば連絡するように、と告げ、サカキは電話を切る。

サ「今は消耗品に成り下がったサンプル…悲しい運命だな」
くつくつと喉を鳴らし、薄暗い部屋から消えてゆく影。

純情で、奥ゆかしいだけでは詰まらない。
もっと強く、気高く、並外れた力を持つ従者を手に入れるのだ。

サ「私のために、その命を削るがいい。下僕らしくな」
165 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 12:17:02.64 ID:Gjw3uWU0
あれなんかいらん字が混じってる
浮翌翌翌遊→浮翌遊
何でこんな字が入ってんだwwwwww
166 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 12:18:00.48 ID:Gjw3uWU0
ちょwwww駄目だパー速は解らんwwwwwwww
自粛する
167 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 12:19:45.16 ID:N1GC5.Mo
>>164
盲信ktkr
切ないぜこのやろう
168 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/17(日) 12:32:42.17 ID:xP1UkNg0
>>164
たまんねぇぜ。
169 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 12:44:35.84 ID:Brae.hM0
このスレのミュウツーはアゲハ蝶がよく似合う
俺の中ではイメージソングになってる
170 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/17(日) 13:18:29.14 ID:xP1UkNg0
昨日の長編の続き書いてるけど
未完のまま
投下しても良いでしょうか?
171 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 13:19:59.92 ID:N1GC5.Mo
どんとこい
172 :ハナダシティ 1 [sage]:2007/06/17(日) 13:22:49.11 ID:xP1UkNg0
前スレID:t3Hffbyr0の続き

ジョーイ「おまたせしました。リザードンはすっかり良くなりましたよ」
男はリザードンの入ったボールを受け取ると、ベルトに慣れた手つきではめた。
男「よし、リザードンも復活したし、俺たちもそろそろここを出ようか」
主はボールから出していたフシギバナとイーブイをボールに入れた。
私のボールも、一応はあるのだが、もう長い間入っていない。

女達が出発してから、早一日。
私はあの女と主の関係が気になってしょうがなかった。
だが、あんな失態を犯した直後、もし女とツキアッテイルトデモイワレタラワタシハワタシハ…
男「ミュウツー?どうしたんだ?顔色が悪いぞ」
主はこんな私を気遣ってくれている…あぁ、嬉しいウレシイウレシイ…
主を心配させてはいけない。ここは気丈に振舞うべきダ
M「いえ、大丈夫です主様、次はどちらへ行かれますか?」

男「んー…そうだなぁ。久々にジムにでも行って鍛えないと
リザードンもフシギバナも最近ちょっと怠けすぎだ」
私は?私の名前はヨンデクレないワタシハダイジョウブ常ヤクダテルのだから
M「鍛える必要など無いのでは?全て私にお任せを…」
男「いや、それじゃ駄目だよ。トレーナーたるもの、
自分のポケモンの体調管理とトレーニングはしっかりしておかないとね
まさかリザードンのスタミナがあそこまで減ってるなんて思わなかったし…」
173 :ハナダシティ 1 [sage]:2007/06/17(日) 13:23:28.79 ID:xP1UkNg0
私に任せてオケバあんな怪我を負わずにスンだのに…
リザードンめリザードンメいつも私にマカセロとイッテイルノニ…
うぅ…落ち着け私、主に嫌われてしまう…
M「そう…ですね、こ、ここから一番近いジムは…」
男「ハナダジムか、久々にカスミにも会えるな」

カ ス ミ アノオンナ またアイツにアイにイクのか
何故?ドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテ何故何故アノオンナメ

男「…だ、大丈夫かミュウツー?顔色、良くないぞ?」

しまった…駄目だ、アノオンナと主が対戦しているのを見てから
ワタシはジブンの衝動が本格的に抑えられなくなっている…?
この感情は…ナンダ…?
M「わ…ワタシは…大丈夫ですが…?」
とてもそうは見えない事は自分でも解っているのだが
嘘をついてしまった。私は何をやっているのだ…

あ、あ、主様を落ち込ませてしまった…アアァァァアア嫌われてしまうダメダダメダダメダ
174 :ハナダシティ 1 [sage]:2007/06/17(日) 13:24:12.39 ID:xP1UkNg0

男「そ、そうか?じゃあジムを目指して出発しよう」
M「!あ、あぅ。その。やはりワタシが居ればバッジを取得したジムなど再び行かなくても!」
明らかにまだ様子がおかしいミュウツーを見て
男は少しばかり自信を失っていた。
自分の判断ミスでリザードンに重症を負わせてしまい。
ミュウツーの暴走を止められなかった。
自分のミスで女にも危害が加わるかも知れなかったのだ。

男は、自分がまだまだトレーナーとして未熟な事を自覚していた。
だが、強力なミュウツーというパートナーと長い間共にいて、
その自覚は薄れていた。
そもそもミュウツーは指示を出さなくても的確な判断で攻撃を繰り出す。

俺はろくに指示を出す事さえ出来ないほど、トレーナーとしての感覚を忘れていたのだ…
男「ミュウツー、悪いけど、やっぱり俺はジムへ行かなくちゃ行けないんだ」
M「な!ナナ何故です主様!私がいれば大丈夫です!ジムへ行かなくても私は!」
男「俺の為でもあるんだ。俺も、まだまだ未熟だから」
M「ううぅ…主様ぁ…」
男「さぁ、行こうミュウツー、ぐずぐずしていると置いていくよ?」
M「主様ぁぁ!置いていくのは嫌です!ごめんなさいごめんなさい!」

ハナダジムはこの草むらをしばらく進めばすぐに付く。日が落ちるまでにはたどり着くだろう。
175 :ハナダシティ 1 [sage]:2007/06/17(日) 13:24:50.76 ID:xP1UkNg0

ルカリオ「アラゴォン ご主人様、ハナダシティが見えましたよ!」
女「もうじきカスミ様に会えるのかぁ。たのしみぃ」

女はルカリオを連れて草むらを散策していた。
ここではシンオウでは見た事の無いポケモンも多い。
女はポケモン収集もかねて、ゆっくりとハナダジムに進んでいた。
ル「しかし、ご主人様はカスミ様のファンであられるのに、何故水ポケモンを連れていないんですか?」
女「んー。なんていうかね、水タイプって私の憧れなの」
ル「憧れ?」
女「うん、私の尊敬してたトレーナーがね、すっごく強いカメックスを連れていたの。」
ル「そのトレーナーとは、もしかして…」
女「うん、さっき会った男さん。でも、あんな危ないポケモンを連れているし、カメックスはもういないし…」
ル「そうだったのですか…」
女「でも、カメックスがいなくても、私にはまだまだ遠い存在なのかな…?」
ル「そ…そんな事は…!ご主人様も十分に鍛えられておられる!」
女「ふふ…さ、ポケモンも一杯ゲットしたし、行こうルカリオ」
ル「仰せのままに…ん」

ル(あの禍々しい波導が動いた…近づいて…いや…離れたのか?)

鼻歌交じりに町へ歩いていく女の後ろで、ルカリオは空を見上げ憂鬱な表情を浮かべていた。
176 :ハナダシティ 1 [sage]:2007/06/17(日) 13:25:35.30 ID:xP1UkNg0
男「おかしいなぁ、こっちで良かったはずだったのに」
M「主様、もう日が暮れてきます。今日はこの辺にキャンプセットを用意しては?」
男「うーん、そうだね。後、ついでに地図を出してくれない?」
M「は!はい!喜んで!」
男「そ、そんなに喜ばなくてもいいじゃないか」

私は意気揚々と主の鞄に手を出す。
あぁ、主様の鞄…まだ主様が置いたばかり…暖かい…
私は安らぎを感じずにはいられない。でも…こんな事主様にバレたらと思うと

ミュウツーが様々な葛藤と欲望を格闘させながら鞄からキャンプセットを出す間に
男は他のポケモン達をボールから出していた。
男「さぁ、俺達も晩飯の準備をしよう」
177 :ハナダシティ 1 [sage]:2007/06/17(日) 13:26:06.50 ID:xP1UkNg0
ミュウツーは鞄の匂いを堪能した後、キャンプセットを念力でさっさと組み上げると
再び鞄の中から地図を取り出し、草むらの上に広げた。

男「ミュウツー、今どの辺にいるか解るか?」
M「少々お待ちください…主様」
この方角は…てんで逆方向では無いか……

ミュウツーは、男に言い出すべきか迷った。
もし、言って主様の機嫌を損ねたら…
嫌われて置いていかれてしまったら…?
あぁ 駄目だそれはイケナイワタシハ主様と一緒にイタイイタイイタイ
178 :ハナダシティ 1 [sage]:2007/06/17(日) 13:26:41.37 ID:xP1UkNg0
男「リザードン!フライパンに火炎放射!」
リ(俺はコンロじゃないってアレほど言ってるのに…)
リザードンは空も飛べるし料理も手伝ってくれる本当にいいパートナーだ
ただ、やっぱり最近はあまり戦闘に出てなかったせいか、動きにキレを感じない。
動きを鍛えるために、トレーニングも必要なのかもしれない。
効果的なメニューとかを、カスミに会ったら聞いておかないと

リザードンとも、カメックスほどではないが、古くからの付き合いとなる
ミュウツーのおかげですっかり影は薄くなってしまっているが
実力はそこそこあるほう…だと思う。女との戦いでも、息があっていた。

今の俺にとって、最大の課題は、やっぱりミュウツーを制御できるほどの実力…
普段はおとなしいのに、なぜか他のトレーナーやポケモンにあれほど攻撃的になるんだろうか
ん?またミュウツー様子がおかしい…地図を見たまま固まっている…ひょっとして…
男「ミュウツー?どうしたんだ?」
M「あ…いえ…その…言いにくいのですが…その」
あぁ、自分でも、うすうすとは感ずいてはいたけどやっぱり
M「あぅ…あの…その…凄く言いにくいのですが」
男「やっぱり、道間違えてた?」
M「う……は…はい。………ぎゃ、逆方向です。」

そうか、やっぱり…どうしよう…他のジムに行こうかな。
179 :ハナダシティ 1 [sage]:2007/06/17(日) 13:27:14.15 ID:xP1UkNg0
その晩はよく眠れなかった。

せっかく主様が作ってくれた晩御飯の味も、ちゃんとわからなかった。
隣で美味しそうに食べているこの生物め…ワタシハコンナニクルシイのに
地図を見せ、現在の居場所をこの3本の指で記した時…
主様が浮かない顔を…私のせいで…ワタシガシッカリしていレバ…
ワタシハお役にタテない…そんなはずは…そんなハズガ…
美味しいハズの晩ゴハン…せっかく…主様がツクってクダさったのに…
私にはこれとは無いご馳走を。モッタイナイ…
なぜ?どうして?主様主様主様主様ワタシハノコサズ食べるから
アイシテ私はこんなに主サマが好きなのに主様アイシテ私を愛して


アイシテ
180 :ハナダシティ 1 [sage]:2007/06/17(日) 13:27:42.09 ID:xP1UkNg0
翌朝

主様は、起きて一通りの片付けを済ました後。ワタシにソウ談を持ちかけた。
今からハナダを目指すとなると、リザードンに頼っても昼頃までかかる
なら、このまま5番道路を降りて反対側のヤマブキシティのジムに行ってみないか
と言い出したのだ。ヤマブキシティ…ジムリーダーはナツメ…
ナツメとも私は会いたくない…なぜそんなにジムにコダワル…
しかも女のリーダーばかり…ワタシではダメなノカ ワタシをアイシテハクレナイノカ

男「どうする?ミュウツー……ミュウツー?」

M「…主様。ワタシでは駄目なのですか…?」
男「え…ミュウツ………」
181 :ハナダシティ 1 [sage]:2007/06/17(日) 13:28:40.17 ID:xP1UkNg0
私たちは、昨日カスミ様に勝負を申し込み、結局、負けてしまった。

カスミ「水タイプも使わないで私に勝てると思わないでよね!」
女「くっ、やっぱり強い!立って!立ってよニャース!」
ニャース「も、もう駄目ニャ!ボールに戻すニャ!」
やっぱりカントーに戻ってきてから捕まえたポケモンでは育てが足りないの…!?
女「ルカリオ!頼んだわよ!」
ル「任せてください!ご主人様!」

威勢良く出て行ったルカリオは、ヒトデマンこそ倒したものの。スターミーには勝てなかった。
まさか、ハッサムも水の中では身動きが取れなくなるなんて思っても見なかった。
イワークなんて…お話にもならなかったわ。
私たちは、やっぱりまだまだ修行が足りないみたい。



私は、ジョウトで生まれ、小さい頃の少しの間だけカントーに居て、またすぐにシンオウに引っ越した。
男くんとは、小さい頃の思い出しかないけど、一緒に居たときから強かった。
182 :ハナダシティ 1 [sage]:2007/06/17(日) 13:29:36.90 ID:xP1UkNg0
今日のカスミ様との勝負から始まり、男くんとの思い出。
様々な事を思い出しながらも歩いていると、ルカリオの耳がピクピクと動いた。何か察知したんだわ。
女「どうしたのルカリオ?」
ル「い、いえ。ご主人様。早くこの町から離れた方がいい。」
女「ちょ ちょっと。どうしたのよ?急に」
ル「解りません。ですが、危険です。またあのポケモンが近くに居ます。」
感じる…あの禍々しい波導をすぐそこに、しかし…一瞬でどうやって?
女「っていう事は、男くんも?」
ル「それは解りません。しかし、禍々しい波導は以前にもまして大きくなっている」
女「そんな…男くんと連絡は…ねぇ、私たちに何か出来る事は無いの?」
ル「無理です。関わってはなりません」
そう、あのポケモンはもちろん、あの男にも…関わってはいけない。
ご主人様は私が守るのだから…この、私が
183 :ハナダシティ 1 [sage]:2007/06/17(日) 13:30:25.12 ID:xP1UkNg0
結局、私たちは、あの男と関わる運命なのか
ルカリオは心の中で嘆いた。
女「こ、これ、男くんの鞄…だよね?」
ル「はい、確かにあの男が持っていたバッグに違いないようです」
女「それに…このベルト…ボールが5つともセットされたまま。そんな状態でこの草むらに出たら…」

草むらにポケモンを持たずに出る事は自殺行為だ、そんな事はポケモンスクールに通う前の子供でも知っている。
なのにベルトも持たずに…禍々しい波導はずっとハナダシティの近くにとどまったまま、か。…まさか…
ル「…ベルトをよく見せてください」

私はご主人様からベルトをお借りすると、中身が入っているか確認した。
どれにもずっしりとした感触。命の波導。いや、ひとつだけ入っていない。
ル「ご主人様、このボールには現在何も入っておりません」
女「これって…マスターボール?何でこんな貴重な物を男くんが」
貴重…となれば入っているポケモンも貴重な…たとえば…伝説種か。
私たちは関わらないようにと反対方向に進んだはずなのに
なぜ、あいつらに関わる事になってしまうのだ。ほおって置けば良いものを…!
しかし…これは、とんでもない事態なのかも知れない。
どうすれば…どうすれば良いのだ…ルカリオは悩んだ。
女「ねぇ。今、あのポケモン。ハナダに居るんだよね」
ル「……は!はい!移動しておりません!」
女「戻ろう!…何だか、これはヤバイ気がするわ!」
ル「…………仰せの…ままに」
184 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/17(日) 13:32:25.88 ID:xP1UkNg0
これで一旦終了ですー。
続きはまだ書いてないです。

今日はこれから出かけるので、続きは夜か明日ぐらいになるかも
185 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 13:34:24.83 ID:L7CDfDUo
俺も投下しようと思うんだけどいいかい?
186 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/17(日) 13:37:42.97 ID:xP1UkNg0
>>185
どんどん投下しちゃってください。
187 :オーキドの悪夢 :2007/06/17(日) 13:41:49.30 ID:L7CDfDUo
事の始まりは至って簡単だった
タマムシシティのジムリーダーに勝利し、タマムシバッヂをゲットした男が
オーキド博士に報告をいれたところ、ポケモン図鑑を見たいから一度戻ってきて欲しいと言ってきたのだ
ミュウツーをゲットしてからは一度も家に戻っていない。男はその申し出を二つ返事で承諾し
さきほどゲットした秘伝書から「空を飛ぶ」をリザードンに学ばせ、その背に乗りマサラタウンに向かう
「うわー、気持ちいー」
男は始めての空中遊泳を存分に楽しんでいた、リザードンの首にしっかりと腕をまきつけ
振り落とされないようにしがみ付いている。徐々にスピードがあがる、それと比例して男のテンションも上がり無意識ながらも締め付ける力も増していく。
『ポケモンの心トレーナー知らず』そんな諺があるかどうかはともかく、
リザードンはどんどん密着してくる男に速くなる鼓動を悟られまいと、あまりの恥ずかしさに赤くなる顔(元から赤いのだが)を男に見られまいとグングンスピードを上げている
もちろん、そのすぐ横を同スピードで飛んでいるミュウツーにとってこれが面白い状況であるはずがなく
(もし自分に翼があったのなら、あの役目は自分のものだったのに・・・)
振り落とされるのではないかと男の事を心配そうに見つめながらも、時折殺気を含んだ視線をリザードンに向けている。
「うっひゃー」
男の顔がリザードンの頬と密着する。リザードンはその不意打ちに対応できなかった
その驚きからか今までにないほどの加速をみせミュウツーは慌てて後を追う
「な、きさま待て!主が落ちたらどうする!!く・・・あの馬鹿が!」
もう少しで音速の壁を突破する・・・というところでマサラタウンについた
男は気を失っている、それはまだ昼前の事だった。
188 :オーキドの悪夢 :2007/06/17(日) 13:42:05.48 ID:L7CDfDUo
「全く貴様は!主をいったいなんだと!やはり貴様には一度己の分というものを分からせて・・・」
ミュウツーとリザードンが言い争いをしている、その声に気づき、男が目を覚ます・・・
「うう・・ん・・あれ?もうついたのか?ありがとうなリザードン。戻れ」
そのままリザードンはモンスターボールに戻された。まだ文句をいい足りないミュウツーは不服そうだ
「主、大丈夫ですか?どこかお怪我は?ご気分が悪いのでしたらまだ少し休んでいたほうが・・・」
「大丈夫だよ、いやー、それにしても空の旅っていいなぁ、また乗っけてもらおう」
その言葉がミュウツーの嫉妬心に再び火をつける。『あの蜥蜴・・・どうしてくれようか』
ミュウツーの思惑など知る由もなく、男はオーキドの研究所へ向かった。

「おお、来てくれたか」
「お久しぶりです博士」
二人はまず挨拶を交わす、しかしオーキドの目は初めから男をみていなかった
お互いに会話こそしているものの、ずっとミュウツーの方をみているのだ
「長旅ごくろうじゃったの、ワシの我侭のために申し訳ない」
「いえ、博士のお陰でトレーナーになれたみたいなもんですから、気にしないで下さい」
「それにしても、お前さんがミュウツーをゲットするとは、ふむ、確かにこれは珍しい」
オーキドはミュウツーを上から下まで舐めるように見回す、ゆっくりと背後へ回り・・・
『ペロッ』
・・・本当に舐めた
189 :オーキドの悪夢 :2007/06/17(日) 13:42:27.57 ID:L7CDfDUo
「な、なにをする!!」
流石のミュウツーも黙ってはいられなかった、しかし
「どうした?ミュウツー?」
男の位置からは何をしたのか見えなかったらしくキョトンとしている
「いやいや、申し訳ない。いや、人語も解するとは。本当に興味ぶかい」
「貴様・・・殺されたいのか・・・」
「な、何いってんだよ、ミュウツー。この人はオーキド博士。俺の尊敬している人の一人だよ。
 それより博士、はいこれ」
そういうと男はポケモン図鑑をオーキドに渡す。しかしオーキドはさして興味もなさそうに「ああ・・預かろう」とそっけなくいうと白衣のポケットに収めた

「さて、男よ。ミュウツーの事はどれだけ知っておる?」
「え?どれだけって?」
男は質問の意味がわからないという風にオーキドを見上げる
「ミュウツーは世界でただ一匹だけのポケモン。一体どんな技を覚え、どんな病にかかるのか。理解しておるのか?と聞いておる」
「え?それは他のポケモンと同じじゃ?」
「そうとも言い切れない、ミュウツーは遺伝子操作によって生み出されたポケモンだと聞いておる、他のポケモンと同レベルで考えるのはどうかと思うぞ」
男は考える、確かに、自分はミュウツーの事をどれだけ知っているのだろう、出会ってから今まで考えた事もなかった。
ふとミュウツーの方を見る、男と目が会うとニコリと微笑んでくれた。
「そこでじゃ、今日一日ワシにミュウツーを預けてみんかね?」
ミュウツーは慌てて博士に向き直る。今、、、何と言った?
190 :オーキドの悪夢 :2007/06/17(日) 13:42:42.42 ID:L7CDfDUo
「これから先も旅を続けるのじゃろう?今のうちに色々調べておいて損はしないじゃろ、何よりワシもミュウツーというポケモンには興味あるしのお」
「そ、そんな必要はない!私は主に迷惑をかけるつもりなどないし病になどかからん!」
ミュウツーはそう言い返したが、男は考える、確かにオーキドのいう事には最もだ、しかしミュウツーの境遇を考えると今自分が離れるのはあまり得策ではない気がした
「だったら俺もミュウツーと一緒に残ります、今日は泊めてください」
「ダメじゃ!!・・・あ、すまん。いや、その、なんじゃ時間がかかるし、他の研究員の邪魔になる。お前さんは久しぶりに実家に帰って親御さんを安心させてやったほうがいいじゃろ」
確かにそのとおりだ、オーキドの研究所から男の家はさほど離れていないし自分は何を心配しているのだろうか?
ミュウツーが自分から離れたがらないのは分かっている、しかし今後のことを考えると必要な処置かもしれない
今までの付き合いからオーキド博士は信用に足る人物だと知っているし、何よりポケモン研究の第一人者、ミュウツーに危害を加えるとは思えない。
これ以上の人物はいないのではないだろうか?男はミュウツーの方へ向き直る
「ミュウツー、今日一日、オーキド博士の研究に付き合ってもらえるか?」
「し、しかし主・・・私は主と一緒に・・・」
「大丈夫、今晩だけだ、明日になったら迎えに来るし。何かあっても俺の家はすぐ側にある。なぁ、俺お前の事心配なんだ。
 もしお前に何かあった時に何も出来なかったら、きっと俺自分で自分を許せない。一晩、一晩だけでいい我慢してくれないか?」
男の懇願にミュウツーは言葉を無くす
『ああ、主はこんなにも私の事を思っていてくれているのだ。嬉しい』
「わ・・・わかりました・・・」
ミュウツーが静かに頷く。

その時オーキドが笑った事に気がつく者は誰一人としていなかった。
191 :オーキドの悪夢 :2007/06/17(日) 13:43:01.66 ID:L7CDfDUo
「じゃぁ、俺帰るから。また明日な」
結局男は研究所で夕食を済ませ、ぎりぎりまでミュウツーと一緒にいた。
その男の優しさにミュウツーは一段と男への思いを膨れ上がらせ
『別れたくない』という思いとともに『男の命令だ、今晩だけは耐えて見せよう』そう硬く心に誓ったのである。

「では、始めようかの、ミュウツー・・・」
オーキドが静かに告げる。ミュウツーは不思議に思った
検査自体は男がいる間からずっと続けられていたのだ、妙なコードを体に取り付けたり、オーキドのポケモンとバトルをしたりと方法は様々だったが
始めるとはどういうことだろう?また別の検査なのだろうか??
「今度は何をするんだ?」
オーキドは答えない、ミュウツーの背をおし、研究所の奥にある椅子へと促す
大人しく椅子に座る「コレは何を?」不安なのだろうか声が震えていた。
「耐久実験じゃよ」『ガチャン!』
椅子に座った瞬間ミュウツーの両手足が拘束される
「な!!!???ど、どういうことだ!?く、外れない[サイコキネシス]」
しかし何も起こらなかった
「無駄じゃよ、先ほどの料理にポケモンのパワーポイントを減らす薬を混ぜておいた。
 市販はされてないがね。ピーピーエイダーと逆の作用をするというだけで作るのは案外簡単なんじゃよ」
オーキドは無表情にそう言い放つ
「さて、では実験を始めよう」
192 :オーキドの悪夢 :2007/06/17(日) 13:43:16.02 ID:L7CDfDUo
「がああああああああああああああああああああああああああああああ」
体中に電気が走った、比喩ではなく本物の電気だ。
「ほっほぅ、200万ボルトでも耐えるのか。これは本当に興味深い」
電気が止まる
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・き・・・さま・・・ころ・・して・・やる・・・」
やっとの事でその言葉を発するとオーキドはさらに楽しそうな顔をした
「まだ喋れるとは、驚きじゃ、一体どんな身体構造をしておるんじゃ?」
オーキドが疲れきっているミュウツーの体にふれる
足、太もも、股間、腹、胸、脇、腕、首、顔、耳、目、尻尾
その全てに触れながらオーキドは恍惚のため息をついている
「く・・・やめ・・・触るな・・・私に触れていいのは主だけだ・・・」
ミュウツーは今にも泣き出しそうだった
「忠誠心もたかい、いや、君の場合はもっと別の感情かね?しかし、ここでやめたら君の主にこういわなければならないな
『ひどいポケモンじゃ、君の言う事など忘れて実験につきあうどころか暴れまわったよ』と」
ミュウツーは愕然とした、こいつは何をいっている?自分の主がそんな戯言を信じるわけ・・・
「さぞや悲しむだろうな、君の事を捨てるかも知れない」
「あ・・・あ・・・あ・あ・・いや、いやだいやだいやだ捨てられるのはいやいやだいやだいやだ。なんでもする、なんでもするから主にはいわないで」
オーキドは勝者の笑みを浮かべた
193 :オーキドの悪夢 :2007/06/17(日) 13:43:34.77 ID:L7CDfDUo
それからは悲惨だった
オーキドの言う事を聞くしかなくなったミュウツーは
ピーピーエイダーを与えられ。オーキドのポケモンとバトル
いや、バトルとはとてもいえない、無抵抗のミュウツーにひたすら攻撃をしかけ
ただただ自己再生の限界を調べるという子供のような実験から
血液を採取し、ミュウツーのコピーを作れるかという非道な実験まで行われた
もちろんコピーについては一晩では時間もなく無理と判断されたが
ミュウツーは一刻も早く時間が過ぎる事だけを祈りながらそれらの実験に耐えていた

結局ミュウツーは一睡もすることができなかった、なんだか体が重い。
もちろん眠っていないのはオーキドも同じだったがこちらは一転して軽やかな足取りだった
やはり道のポケモンを研究するというのは至上の喜びなのだろう
朝には朝食も用意されたがミュウツーは昨晩のことを思い出し一口も食べることができなかった
「なんじゃ食べないのか?」
オーキドの声を聞いただけでミュウツーは「ヒッ」と小さく呻いてしまう。よほど昨日の実験がこたえたのだろう。
ミュウツーはそれからじっと下を向いて座っていた。
『ガチャ』研究所の扉が開かれる
ミュウツーは慌てて顔を上げる。泣いてしまった。走る、走る、ほんの10Mもない距離を全力で
「主!!!!!!!!!!!!!!!!」「うわ、なんだミュウ・・ツー?」
泣いているミュウツーを見て男はそのままそっと抱きしめた
194 :オーキドの悪夢 :2007/06/17(日) 13:43:48.50 ID:L7CDfDUo
「さみしかったのか?」
男がいう、勿論寂しかった、しかしそれ以上に辛かった。主の命令だ逆らう事は出来ない、逆らう気もない、でもこれは辛かった。
男は優しくミュウツーを抱きしめたまま、顔を上げオーキドの方を向く
「何かわかりましたか?」
「ああ、色々わかったよ、まぁ時間がなくて調べきれない部分もあるが・・・まぁミュウツーに何かあったら連れてくるといいじゃろ
 よほどの事がなければ対処できるはずじゃ」
オーキドの声にミュウツーが反応する、慌てて男の後ろにまわり、怯えるように(実際に怯えているのだが)男の肩越しにオーキドを見る
「どうした?ミュウツー?」
何も知らない男は、その様子を不思議そうにみている
「ははは、嫌われてしまったようじゃの、どうやら昨日血液の検査をするさいの針がよっぽど嫌だったらしくての」
白々しくオーキドが嘘をつく、しかしミュウツーは何も言う事ができなかった
「なんだ、注射が怖かったのか、案外情けないんだなミュウツーも」
オーキドと男は笑う。
『違う、違うのです主、その男はもっと痛い事を、もっと嫌な事をしたんです』
ミュウツーは必死に目で訴えるが、男は気がつかない
「じゃぁ、そろそろ俺たちいきます。また来ますから」
「おお、また、いつでもくるといい、ミュウツーも」
オーキドは優しくそういったが次の瞬間にはミュウツーは男の手を取り走り出していた
「な、おいミュウツー!待てよ!オーキド博士ーすいません。それじゃまたー」
男はそういうとミュウツーの走りに合わせ横に並ぶ。だから男は気がつかない、オーキドがまた笑っている事に。
195 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 13:45:38.44 ID:L7CDfDUo
以上、オーキドの悪夢でした。
アンケートでオーキドがすごい事になってたから書いてみた
続き物でオーキドの野望を執筆中ですがこれはさすが投下できないかもしれないww

196 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 14:00:29.54 ID:i7FT02SO
なんという最低鬼畜マッドサイエンティスト
197 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 14:03:30.46 ID:j/rNjxA0
>>195 ぜひ投下してくれい
198 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 14:20:46.88 ID:Wrlxdd.0
ノベルゲーム試作版製作者ですが・・・、
続編見たい人挙手
199 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 14:22:31.85 ID:tFX/IbAo
ノシ
200 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 14:24:45.40 ID:Wrlxdd.0
では投下っ
http://www6.uploader.jp/dl/yanderemewtwo/yanderemewtwo_uljp00044.zip.html

SS作者の方々もがんばってください〜
201 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 14:51:37.14 ID:z3OnF6E0
>>200
おもしろかった!
202 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 15:12:38.21 ID:6ktdCYA0
>>200
面白かった!
これはゲーム化にwwktkだぜぇ
203 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 15:15:41.28 ID:yeQjdIM0
長編の人です。
「誕生」〜「邂逅」の人です。
おはやうございます?
とりあえず次の「主」編は書き上がったのだけれど、
展開上若干区切りが悪いので、「証明」編も書いてしまってから、
まとめて投下しようかなとか思っておりますです。
でもまあ、早く読みたいと言ってくれる人がいるなら、
「主」編だけ先に投下致します。
で、どうしよーか? ……つか、人いるのか?

(あ、ちなみに、「証明」編もたぶん夜までには書けるんじゃないかなぁと。)
204 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 15:21:03.91 ID:yeQjdIM0
おk、理解した。
今は人がいない時間帯なんだね。
じゃあまた夜に来る。
205 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 15:25:35.50 ID:L7CDfDUo
保守がないから人が減ったように見えるよね
206 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 16:13:42.80 ID:N1GC5.Mo
>>200
きゅんきゅんしたぜ
207 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 16:24:00.85 ID:pbAqMZk0
>>203 wktk
208 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 17:25:17.60 ID:8ZO/ybY0
保守
209 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 19:57:01.20 ID:L7CDfDUo
ちょっと長編投下してもいいかしら?
210 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 19:58:54.31 ID:N1GC5.Mo
何をたずねることがある
たずねる事がレスの無駄だ
つまりさっさと投下しろ
211 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 20:00:08.47 ID:L7CDfDUo
把握ww
いや、他に投下しようとしてる人がいないかどうかの確認だったんだ
んじゃ投下作戦開始します
212 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 20:00:30.55 ID:L7CDfDUo
「ミュウツー、ごめんな、もうお前と旅をすることはできなくなっちまったんだ」
その言葉は今まで戦ってきたどのポケモンのどんな技よりも巨大なダメージをミュウツーに与えた

旅を続ける男とミュウツー、そしてその仲間のポケモン達は今日ものんびりと一日をすごしていた
ジム戦も順調にこなし、残るバッヂもあと一つ。
目的のバッヂをほとんど集めた事で、自信をつけた男は自分の夢がもうすぐ叶うかもしれないという喜びと期待で舞い上がっていた。
一方ミュウツーはというとこちらもやはり上機嫌だ、他のポケモンはモンスターボールに納まっているし
まだ日は高く、次の町に着くのにもまだまだ時間がかかる。しばらく男を独占していられる
その頬が完全に緩みきってしまっている事にも気がつかない様子だった
「なんだニヤニヤして。嬉しそうだな」
男が語りかけるとミュウツーは慌てて顔に手をやる
「べ、別に、ニヤニヤなどしてません。主の方こそ嬉しそうにみえますが」
「そりゃだって、もうあと一つだぜ?くー、もうすぐ俺もポケモンマスターになれるんだって思うとな」
そういいながら男は身悶えていた。傍からみれば変人以外のなにものでもないような動作だったが、ミュウツーにとってはその動作すらもいとおしく思えているのだろう
時折バッヂケースを除いては自分がゲットした七つのバッヂを感慨深げに眺める
「ほんと、ミュウツーがいてくれて助かったよ。もしお前と会ってなかったらこんなに順調にいかなかったもんな」
不意に想像してしまった、もし男と出会ってなかったら?もし出会う事が出来なかったら?怖くなった、イヤダ、絶対に。あまりの恐怖からミュウツーはつい男の服の裾を掴んでしまう
「ミュウツー?どうした?なんだ甘えたいのか、しょうがないやつだなぁ」
そういうと男はミュウツーの手を握り一緒に歩き出す。男のその行動一つでミュウツーの心に浮かんだ影は全て消し飛んでしまった
ミュウツーは思う、この男に出会えてよかったと、この人に仕える事になって良かったと。その幸せをかみ締め、手のひらに男の体温を感じながら、この時がいつまでも続けばいいとそう願っていた。
213 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 20:00:48.44 ID:L7CDfDUo
「待て!!」
突然後ろから呼び止められる。ミュウツーは男の側に陣取り、男も慌てて振り返る
そこには黒い服をきた男が、それぞれモンスターボール構えていた。
「最強のポケモンミュウツーだな。大人しくこちらに来てもらおう」
「なにいってんだ!ミュウツーは俺のポケモンだぞ!お前らなにもんだよ!」
男が叫ぶ、ミュウツーにはその男たちの目的がわかっていた。またか。
まだ男と出会う前はよくこういった輩が自分の前に現れたものだった、しかし依然とは違い今のミュウツーには主がいる
自分の事で主に迷惑をかけるわけにはいかない、ミュウツーはすぐさま黒装束の男達に襲い掛かる。
「ぐ・・が・・・」
一瞬で男の一人の首を締め上げる。
「立ち去れ、貴様らの要求に従うつもりはない」
しかしそれがいけなかった。
「離しなさい!あなたのご主人様がどうなってもいいの?」
振り向くとどこに隠れていたのか銃を持った女が男のこめかみに銃口を押し当てていた
「な・・・」
ミュウツーは黒装束の男の首を離す。ゆっくりと振り向き女を睨みつける、その目には見つめただけで人を殺せるのではないかと思うほどの殺気が篭っていた
「そ、そんな目をしても無駄よ!さぁ、大人しく私たちの言う事をききなさい」
ミュウツーにその声は届いてなかった。
主を、自分の主を自分の責任で危険な目にあわせてしまった。それと同時に見知らぬ女が自分の愛する主に密着している、その事実が許せなかった。
ミュウツーは静かに意識を集中させる・・・
214 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 20:01:11.20 ID:L7CDfDUo
[サイコキネシス]
女の腕が曲がっては本来曲がるはずのない方向に曲がる。女は悲鳴をあげながら自分の腕を抱き寄せアスファルトの上でのたうちまわった。
「主、大丈夫ですか?お怪我は?」
「あ、ああ、大丈夫」
ミュウツーは男の身を隅々までチェックし、安堵した。良かった、どこにも以上はない。
『しかしこの女どうしてくれよう?』ミュウツーは静かに女に近づきその体を蹴りつける
「私の主に貴様のような薄汚れた女が触るとは、覚悟はできているんだろうな?」
ミュウツーの低い声が腹の底から響いてくるようで女はあまりの恐怖に失禁していた。
「ベトベター!くろいきり!」
慌てて振り向く、黒装束の男がモンスターボールからベトベターをだし指示をだしていた、辺りが黒い霧でつつまれる。
「ミュウツーどこだ!?」
叫ぶ男
「主!主!?」
叫ぶミュウツー。
落ち着け、この状況なら相手からも私は見えないはず、ミュウツーは感覚を研ぎ澄ませ、相手の気配を察知しようとした
「ヘドロ爆弾!!」
ベトベターへ指示をだす声が聞こえる、ミュウツーは咄嗟に身構える。しかし何も起こらなかった不思議に思いふと辺りを見回す
後方で爆発音がきこえる
「わああああああああ」
男の悲鳴が響いた
215 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 20:01:29.53 ID:L7CDfDUo
ゆっくりと霧が晴れる、それ以前から声のする方向へ走っていたミュウツーがそこで見たものは
爆風に巻き込まれまるでゴミのように真っ黒になった男の姿だった
「お、おれはべつに、こ、[ピーーー]つもりとかはなかったんだぞ、お、お前らがいけないんだからな、抵抗しないで着いてくればよかったんだ」
黒装束の男がそういいながら、女を担えあげる
「お、お前が素直に、ロケット団に従ってれば、こんな、そう!お前のせいだ!最強のポケモンとかいってお前が主人を見殺しにしたんだからな!」
黒装束の男・・・ロケット団の男は完全にパニックになっていた
おそらくは下っ端なのだろう、今の状況が自分の責任ではないと必死で言い訳をしている
しかし、その支離滅裂な言葉ですら今のミュウツーにダメージをあたるには十分だった
「わたしの・・・わたしのせいで・・・わたしがいるから・・・私の・・わたしの・・」
「そ、そう!お前のせいだ!俺はなんも悪くない!と、とにかく今日のところはこれで勘弁してやる!」
ロケット団の男は女を抱えその場を立ち去っていく
「主、主!しっかりしてください。今、今すぐに病院へ!主!主!!!」
男を抱え上げ必死で男を揺さぶる、ガクガクと頭が前後に揺れるだけで男は何の反応もしめさなかった
突然男の腰についていたモンスターボールから光が発せられる、そこにはリザードンがいた
『バシン!』リザードンはミュウツーの頬を張る
「え・・・?あ・・・?」
「あんたなにやってんだよ!私の主人を[ピーーー]気か!どけ!」
リザードンはそのまま男を背に乗せ飛んでいってしまった
ミュウツーは呆然としながらも慌てて後を追う
216 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 20:02:04.13 ID:L7CDfDUo
結論からいうと。確かに『男の命に別状はない』と医師は言った。
今は輸血の点滴や酸素マスクなどを付け痛々しい姿をしながら眠っている

「お前ふざかるなよ!」
病院の中庭でリザードンの怒声が響く
「普段から最強だとかいって、ずっと側にくっついてるくせに。なんだこのざまは!」
ミュウツーは何も言い返せなかった
この時点ではミュウツーに男の無事は知らされていない
リザードンの言葉も正直に言えば耳に入っていなかったのだが
それが益々リザードンの怒りをかった
「もしなんかあったら絶対に許さないからな!」
リザードンはまだまだ言い足りなかったがそれでもこれ以上は無駄だと悟り、男の元へと戻っていく
残されたミュウツーはただ立ち尽くし「主・・主になにかあったら・・・主・・ごめんなさい・・主・・」
と繰り返し繰り返し呟きながら泣いていた。

リザードンが病室に戻ろうとすると中から声がした。
「・・・ですから・・・の・・・・んですが・・」
慌てて病室の扉を開く、そこには目が覚めベッドから体を起こした男と医師がいた
「え?今の・・・どういうことですか?」
リザードンには全く理解できなかった。
217 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 20:02:14.90 ID:L7CDfDUo
天気は晴天から曇り、雷雨へと変化していった。病室には続々と関係者が訪れ、狭い病室が窮屈になっていく。
男の母親をはじめオーキド、ライバルのシゲル、カスミ、タケシ、エリカ、ナツメといった男が制覇したジムのリーダー達、マサキも見舞いに駆けつけてくれた。
しかし、皆男の容態を聞き慌てて着の身着のままかけつけたものの病室に入った瞬間、男にかける言葉がみつからず
人が増え、また人が増えても病室内の重い空気を打破する事ができずにいた。
一方ミュウツーはまだ中庭にいた、先ほどの位置から一歩も動かず、ただうつむき「主、主」と繰り返している
始めの頃こそ何人かの看護士や別の患者が声をかけたが何の反応も見られず、今ではミュウツーの周囲に近寄る人物はいなくなっていた
そこへ先ほど立ち去ったリザードンが猛スピードでやってくる、右の拳を握り締め、そのまま振り切った。
元々体格では勝っているリザードンである、その攻撃をもろに顔面に受けたミュウツーは成す術もなく吹き飛んでいく。
「おま、お前殺してやる!!!立て!!!お前のせいで!お前のせいで!!!!」
ミュウツーはゆっくりと体を起こす、それと同時に嫌な予感が頭をよぎる
慌てて立ち上がりそのまま男の病室へと走る
「待て!逃げるな!絶対に許さない!!!お前なんか!お前なんか!!!」
逃げているわけではなかったがミュウツーは止まらなかった
急ぐ、急ぐ、男のもとへと、階段を駆け上がり男が寝ているはずの病室めがけて
リザードンはその凶暴性から、院内の警備員に止められていた
「離せ!あいつは!あいつを殴らなきゃ!あいつを!」
病室の前についたミュウツー、ゆっくりと深呼吸をしながら扉に手をかける
「ミュウツー・・・か?」男が問いかける
「ミュウツー、ごめんな、もうお前と旅をすることはできなくなっちまったんだ」
その言葉は今まで戦ってきたどのポケモンのどんな技よりも巨大なダメージをミュウツーに与えた
218 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 20:02:20.71 ID:L7CDfDUo
「な、何をいってるんですか?主?」
ミュウツーはまず一歩、ゆっくりと足を進める
「こ、今回の事は本当に申し訳ないと、、、思ってます。主を守れず・・その・・」
二歩目
「で、ですが、その、も、もう絶対に、こんな事にならないように。絶対に」
三歩目
「だ、だから、わた、わたしを、すて、すてないで、、すてない、、、で、、ウ、、、ウウ」
四歩目、男に手が届く
「わあああああああああああああああああ」
男の胸に顔を埋め思い切り泣いた
「ごめ、ごめんなさい。ごめんなさい、私のせいで!私のせいで、私が悪いんですごめ、ごめんなさい」
室内にミュウツーの謝罪が響く、面会に来ていた数人の目にも涙が浮かんでいた
扉にはリザードンが、追いついてきていた。
「お前のせいじゃないよ、大丈夫、ちゃんとわかってる。でも俺がもうダメなんだ。これ以上旅を続けられなくなった。捨てるなんていってない
 もう無理なんだって。治らないんだって、医者にいわれたんだ。もうお前と一緒にバトルもできない。ごめんな。」
部屋の中にいて、顔をあげている人間の姿はもうなかった、やめてくれ、そんなに自分を慰めないでくれ
「ごめ、、ごめんなさい、ごめ、、」
「いいんだ、お前のせいじゃない。ちゃんと分かってる。」
男の手がゆっくりとミュウツーの頬をなで、その輪郭をなぞる
「もう、こうしないとお前の顔もわからないんだ」・・・男の目には包帯が巻かれていた
219 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 20:02:28.10 ID:L7CDfDUo
目の光を失ったトレーナーがポケモンマスターを目指すのは無理だと言われている
中には長い年月をかけて、ポケモンとの連携を強化しなんとかバトルをする事ができるようになるトレーナーもいるようだが
しかし、それは通常のバトルでの話。ジム戦やそれ以上ともなれば話は別だ、相手の動きが見えなければ指示もできないし、当然ポケモンの反応も遅れる
目の見えないバトルの特訓の最中にポケモンが潰れるという話も少なくはない
それを知っていた男は医師の話を聞いた時点で自分の夢がそこで潰えた事を悟った
自分のポケモンに無茶はさせられないし、させるつもりもない
ミュウツーの力が狙われていたのはゲットする以前から知っている事だし
勿論ミュウツーの事をうらんでなんかいない、もし恨むとしたら相手のロケット団だ
しかし、今自分の腕の中で泣き崩れるミュウツーをどう納得させればいいのか
それが今の悩みの種だった
「ごめん皆、ちょっと二人だけにしてくれないかな?」
見舞いにきてくれた友人達を部屋の外にだし、男はゆっくりと赤子をあやす様に語り掛ける
「なぁもう泣かないでくれよ、本当にお前のせいじゃないんだ。」
「で、でも・・主の夢が、、主の、、主の・・・」
「なぁミュウツー?俺きっとお前がいなかったらこんなにバッヂ集められなかった
 きっとこれはお前に頼ってばかりで楽にバッヂをゲットしてきた俺への罰なんだ。だからお前は気にする必要ない」
ゆっくり、ゆっくりとミュウツーに話しかける、『そういえば初めて会った時はびっくりしたなぁ』とか『あのバトルはすごかったなぁ』とか思い出を交えながら。
ゆっくり、ゆっくりミュウツーの心をあやしていく。
泣きつかれたのか、それともただそこが気持ちよかったのか、いつのまにかミュウツーは男の腕の中でスヤスヤと寝息をたてていた。
220 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 20:02:39.05 ID:L7CDfDUo
「じゃぁ、お大事にね」「気を落とすなよ」「また来るから」「いざとなったら私があんたの面倒みてあげるわよ」「元気出せよ」
見舞いに来ていた皆が帰っていく、ミュウツーは変わらず眠っていた。
自分はなんと幸せなんだろう、こんなに沢山の友人が自分の為にかけつけてくれた、ミュウツーお前にあってから良い事づくめだよ。
男はそんな幸せを噛み締めながらミュウツーの頭をなでる
「あ、、あの・・・」
「ん?どうしたリザードン」
なぜ私だとわかったのだろうか、リザードンは本当は自分の主人の目が見えているのではないかと思う
「そ、それ重くないですか?なんなら私が運びますけど」
“それ”とはミュウツーの事である。さすがにベッドに頭だけのせた状態では辛いだろうと
タケシに運ぶのを手伝ってもらったが腰に回っている腕を決して放そうとはしなかいため、今は男の隣で眠っている、今も男はミュウツーを起こさないよう無理な体勢で体を起こしていた。
「いや、このままでいいよ、こいつも色々考えて疲れちゃったんだろ」再びミュウツーの頭をなでる
「リザードンもありがとな、お前が運んでくれたんだろ?」
「い、いえ、私は当然の事をしただけで・・・」「ありがと」
男に満面の笑みを向けられ、照れたのだろうか慌てて自分のモンスターボールの中へと入っていってしまった
「あれ?リザードン?」急に気配を消したリザードンの事を不思議におもいながらも
ミュウツーの頭をなでながら、今日の出来事を振り返る。もう目がみえない。
あと一個だった、あとバッヂ一つでチャンピオンロードに挑戦し、四天王に挑むことができたのだ。もう少しでポケモンマスターになれるはずだった。
みんなの手前、虚勢をはったが、口でどんなに言いつくろっても、やはり悔しかった。もう少し!もう少しで!あああああああああああああああああああああああ
その慟哭をミュウツーは決して聞き逃さなかった
申し訳ありません主。大丈夫、あなたの夢は私が絶対に叶えてみせます・・・
221 :あなたの夢を・・・ :2007/06/17(日) 20:02:56.99 ID:L7CDfDUo
翌日、目が覚めるとミュウツーの姿はなかった。
どこにいったのか探しに以降にも今の男の状態ではどうすることもできず
しかたなくまた見舞いにきてくれたカスミ、ナツメ、エリカに事情を説明し探してもらう事にした。

ミュウツーはトキワシティに来ていた、腕には男のバッヂケースを握っている
中に入っている七つのバッヂが少し色あせたように見える。
「待っていて下さい主」
そのままトキワジムに入ると、中にいたトレーナー達がミュウツーの姿を見るなり慌てて奥の部屋に向かっていくのが見えた
(なんだ?)しかしそんな事を気にしている暇はなかった、そのまま奥へと向かう
そこには昨日のロケット団の男がいた
「な!?貴様!!!!!!!!!!!」
ミュウツーが男を追いかける、扉を一つ二つと開け男を追い詰めていく。行き止まりまでくると逃げていた男がミュウツーの方へ向き直った
「へ、へへ、へへへ、お、俺の仕事はここまでだ」
男の下に突然穴があき、そのまま落ちていった
「逃がすか!!!」
しかし穴はすぐに閉じてしまう、あわててもと来た道を引き返そうとしたが扉を閉められ、鍵を掛けられているようだった
「く、とじこめられた」
慌てて壁を殴り、蹴り、破壊光線をうつ、しかしどこの壁も扉もびくともせずただ部屋が大きく揺れるだけだった
『ハハハハさすが、すごいね、君の技はたいした威力だ』
突然天井から声が聞こえてきた
222 :あなたの夢を・・・ :2007/06/17(日) 20:03:04.81 ID:L7CDfDUo
『お初にお目にかかる、ミュウツー君私はこのジムのリーダーにしてロケット団のボス。サカキだよ』
「ロケット団!?貴様が!?」
ミュウツーは怒りに我を忘れそうになった、そうか、こいつが私を狙った、こいつのせいで私は今までみじめな思いをしてきた、こいつのせいで主が!!!
『いやいや、君の方から来てくれるとは思ってもみなかったよ、一体どういう心境の変化かな?我々ロケット団に仕えてくれる気にでもなったかね?』
その言葉でミュウツーは当初の目的を思い出す
「ふざけるな!誰が貴様らのなどに!貴様ジムリーダーといったな、私と勝負しろ、そしてバッヂを渡せ!」
『バッヂ?君が私に仕えてくれるのならバッヂなどいくらでもくれてやってもいいが・・・そういえば君のトレーナーはどうしたのかね?』
一番聞かれたくない事を聞かれてしまった、、、
「主は・・・来ていない。そんなことより早く勝負しろ!」
『来ていない?トレーナーが?なのに勝負を?ハハ・・・ハハハハハハハ!そうか、逃げたのだね?私の力に恐れをなして、ハハハハハ!!!!なるほどなるほど、それで戦闘狂の君だけがきたと?』
「違う!!!主は逃げてなどいない!!!」
サカキはしばらく腹を抱えて笑っていた、ミュウツーにはそれが我慢できなかったが今は何もいえなかった。
『ハハ・・・ハ・ハァ。まあいいだろう、トレーナーなしのジム戦など聞いた事もないが、そうだな、もし君が負けたら私に仕えてくれるというのであれば、その勝負受けてたとう』
「いいだろう、すぐに始めろ」
ミュウツーに負けるつもりなど初めからなかった
扉が開きバトルルームまで案内される
その案内人が昨日の男だったのでミュウツーは怒りで何度も我を忘れそうになるのを押さえこむ
バトルルームに着くと、そこにはさきほどの声の主がまっていた
「でわ、始めようか」
223 :あなたの夢を・・・ :2007/06/17(日) 20:03:11.50 ID:L7CDfDUo
「その前にバッヂを見せてもらいたい」
ミュウツーは言い放つ、別に無理矢理奪って逃げてもよかったが
それでは自分の主の流儀に反する、正々堂々勝利してから貰うつもりだった
しかし、“ジムリーダーのサカキ”ではなく“ロケット団のサカキ”という男を信用できなかったので先に確認することにしたのだ
「なに、心配しなくてもほれ」
サカキが上着のジャケットを捲ると内ポケットの中にいくつものバッヂが入っていた
「問題ない、手間を取らせてすまなかった」
「こちらも確認させてもらいたい、本当にお前が負けたら私に従うのだな?」
「ああ」「本当に?」「くどい!!」
ミュウツーはイライラしていた
『今日は主と一度も会話をしていないな』
『もう半日、こんなに主と離れていた事があっただろう?』
もうすぐ試合だというのに考えるのは自分の主のことばかり
『目が見えないことで不自由をしていないだろうか』
『私が側にいない間に怪我をしていないだろうか』
『早くバッヂを持って帰らなければ』
試合開始の合図がなる・・・
サカキのポケモンが出現する、しかしミュウツーがまず戦わなければならないのは背中の寒さだった
トレーナーゾーンにが主がいない、というのがこんなにも心もとない物だったとは。ミュウツーは気合を入れなおし、相手に向き直る。
「うおおおおおおおおおおおおお」
224 :あなたの夢を・・・ :2007/06/17(日) 20:03:17.16 ID:L7CDfDUo
トレーナー不在といってもやはりミュウツーはミュウツー、最強のポケモンだった
サカキは自分のポケモン5匹中、4匹を倒され、今最後のニドキングを残すのみ
そのニドキングももはや立っているのが精一杯といった様子だ
しかしサカキは余裕の表情を浮かべる、それどころかミュウツーとのバトルをまるで第3者のように楽しそうに見ている
5連戦ともなるとミュウツーにもさすがに疲労の色がうかがえた
ところどころにダメージも残っているし、満身創痍とまではいわないまでも辛そうなのは一目瞭然だった。ニドキングがゆっくりと倒れる・・・
「ニドキング戦闘不能!ミュウツーの勝利!」
ジャッジの声が高らかに響く。パチパチパチ・・・手を叩く音が聞こえた
「イヤイヤイヤ、お見事、さすが最強のポケモンと噂に名高いミュウツーだ」
「そんなことは、、どうでもいい、、バッヂを渡せ、、、、」
「申し訳ないがそれはできない」
な!?ミュウツーは慌ててサカキに詰め寄る
「約束が違う!さっさと渡せ!」
「いや、『トレーナーのいないポケモンにバッヂを渡す』なんていうのはルール違反もいいところでね。私にもジムリーダーとしてのメンツもある、そんな事はできないし。初めから君に勝てるなど思っていなかったよ。」
ミュウツーはサカキの胸倉をつかみそのまま睨み続ける
「それでもあの5匹はよくやってくれたと思うよ、最強のポケモンをここまで弱らせる事ができれば・・・上出来だ」
ミュウツーの体が歪み、黒いモンスターボールの中に押し込められる。点滅を繰り返しながら黒いボールはゆらゆらと揺れていた。
-ピ-ピ-ピ-ピ-ピピーーーーーーーーーーー
「ある・・・じ・・・・」
点滅が消え、ボールは動きを止める。
225 :あなたの夢を・・・ :2007/06/17(日) 20:03:25.54 ID:L7CDfDUo
ココハドコ?ココハドコ?−ここはあなたの居場所よ−
ワタシノイバショ?−そう、あなたの場所−
チガウ、ココハチガウ、ココハキライ、ココハイヤダ−どうして?あなたの大好きな主の側よ?−
アルジノ?アルジガチカクニイルノ?−そう、ちかくにいるわ−
ドコ?ドコニイルノ?クラクテミエナイヨ?−大丈夫、側にいるわ、名前を呼んで御覧なさい−
アルジノ?アルジノナマエヲ?−そう、主の名前を・・・・・サカキ様って−
サカキ・・・サマ?

目が覚めるとそこは見た事もない場所だった
何もない白い部屋、白いベッド、白い椅子、白い扉
“ズキ”「痛!」頭がものすごく痛い、ここはどこだろう?
ミュウツーはベッドから降りるとゆっくり扉を開ける
そこには別の部屋があり、部屋の中心のテーブルで優雅にコーヒーを飲む男の姿があった
「やぁミュウツーおはよう」「あなたは?」「まだ寝ぼけているのか?私は君の主人のサカキだよ」
「サカ・・・キ・・・さま?・・・ウ!痛い!痛い頭が!!!ウウウウウウウウウウ!」
“ズキズキ”と頭痛がひどくなる。思わずその場で蹲ってしまった
「おいおい、大丈夫かね、まだ少し休んでいた方がいい」
サカキがミュウツーの肩に手をやる、ふとミュウツーの目にあるものが飛び込んできた
「サカキ・・さま・・それ・・・は?」
ミュウツーはテーブルの上にあるバッヂを指差した
226 :あなたの夢を・・・ :2007/06/17(日) 20:03:34.44 ID:L7CDfDUo
「これか?これは私のジムのジムバッヂだよ」
(バッヂ・・・・バッヂバッヂバッヂバッヂバッヂ・・・なぜだろうすごく欲しい)
「あ、あの、それを一つ、いただけませんか?」
「ん?・・あ、ああ、まあ一つぐらいならいいだろう・・・・まさか、なにか思い出したのか?」
思い出すとはどういうことだろか?ミュウツーはその言葉の意味がよくわからなかった
そういえば何故自分はこんなところにいるんだろう?今より前のことが全く思い出せない
「ほら、これでいいか?」
サカキがバッヂをミュウツーの手のひらに落とす
「あ、ありがとうございます」
なぜだろう、すごく嬉しかった、これでやっと・・・やっと?
やっとなんだろう?なにか、大切なことを忘れている気がした・・・必死に記憶の糸を辿ろうとする
「うあ!!う!ああああああああああああああああああああああああ!!!!」
再び激痛が走る
「やめろ、何も考えるな!思い出そうとするな!!」
サカキの言葉になんとか反応し、思考を停止する、痛みが止んだ。楽になったはずなのに、でもなんだかとても辛かった。
「さぁ、部屋に戻ろう、もう少し眠っていた方がいい」
「う・・あ・・・はい・・・・」
ミュウツーは部屋に戻る、白いベッドに横になるとコツンとなにかがふれた
「これは?」
それはバッヂケースだった
227 :あなたの夢を・・・ :2007/06/17(日) 20:03:40.72 ID:L7CDfDUo
バッヂケースの中には7つのバッヂが入っていた
そして一箇所、窪んでいる部分に先ほどサカキから貰ったバッヂをはめてみる
「ぴったりだ・・・」
そうか、自分はこれを集めていたのだ、でもなぜ?こんなバッヂを?
こんな?“こんな”なんて言ってはいけない、これは大事な・・・大事な?
頭痛が増していく・・・しかし今は側にサカキはいない、ミュウツーは思考を止めなかった
何でこれが大事なの?だって集めていたから
私が?このバッヂを??違う。主が、主が集めていたから
主が?サカキ様が?違う、サカキさまはこのバッヂをくれた、集めてはいない
でわ主とは?主はただ一人
サカキ様?そう、そのはず・・・でも・・・
ワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイ

サカキは少しだけ焦っていた
さきほどのバッヂを渡したのは失敗だっただろうか?
しかしあの悪のモンスターボールの効果は立証済みだ心配する必要はない
しかしあのバッヂを欲しがったということはまだ完全に悪に落ちていない
しかし私を“サカキさま”と呼んだ失敗はしていないはずだ
しかし、しかし、しかし、しかし。
一枚の扉で隔てられた空間で人間とポケモンが思考の迷路を彷徨っていた
228 :あなたの夢を・・・ :2007/06/17(日) 20:03:48.24 ID:L7CDfDUo
リザードンはため息をついた
ミュウツーが男の前からいなくなってからというもの毎日のようにカントー地方を飛び回っていたのだ
時にはタケシを、時にはカスミを、時にはエリカを、時にはナツメを、時には全員を乗せながら。しかしミュウツー探しは難航を極めていた
ただでさえ目が見えない事で不安になっている自分の主人がミュウツーのせいでよけいに心を痛めている。リザードンはそれが許せなかった
「まったく・・・一発どころか百発は殴らないと気がすまないな・・・」
日も暮れはじめた、今日の捜索はここまでにしようか。
また・・・帰ったら主人に報告をしなければならない『今日もみつかりませんでした』そういうたびに『そう、ご苦労様』と笑ってくれる。
なんと言う事だろう、自分の主人にこんなに心配をかけておいてあの“自称”最強ポケモンはどこにいったというのだろうか
あの性格だ、とてもこれほどの長期間、主人と離れていることに耐えられるとは思えない。きっとストーカーのように側でみているに違いない、そう、きっとそうだ。
そんな偏見にみちた考えをめぐらせながら、リザードンは主人のいる病院へと戻っていく。

一方のミュウツーは白い部屋で目覚めてから三日がたつころ、日に日に募る謎の苛立ちと頭痛でストレスの塊と化していた
主と食事をし、時にジムでバトル、ポケモンにとってこれほどの喜びはないはずなのに
自分の中にどす黒い感情がたまっていくのがわかった。感情のコントロールができないほどに。
今日などはジム戦でサカキの命令を無視し、挑んできたトレーナーにまで危害を加えていた
「ああ・・・イライラする・・・」
もはやサカキですら近くに寄るのは遠慮したいという様子でミュウツーを遠巻きに見始めている
そんなミュウツーの唯一の心の安らぎはあのバッヂケースだった、部屋にもどるとまずケースを抱きしめる。
早くもって行かなければ行けない、そんな事を思いながらも、どこに持っていけばいいのかわからずにまた頭痛と闘いながら一日を終えるのだった。
229 :あなたの夢を・・・ :2007/06/17(日) 20:03:54.82 ID:L7CDfDUo
六日目の夕方、事件は起きた
大人しく部屋に篭っていると思っていたミュウツーが突然暴れだしたのだ
サカキは慌てて部下を呼び、ポケモンやモンスターボールで取り押さえようとしたが無闇に負傷者をだすだけという結果となった
「や、やめろ。私はお前の主だぞ。ほら、よく考えろ」
サカキは必死でミュウツーを説得している
ミュウツーの目が怪しく光りながら、無差別に破壊光線、サイコキネシスで攻撃をしかけ部屋は、、、ジムは崩壊寸前だった
部下の一人がミュウツーに背中から飛び掛る、とびついたまではいいがミュウツーは全く気にせず前進、ミュウツーは右腕だけを男の顔に向け、そのまま吹き飛ばす
しかし、男はただでは転ばなかった、いや、ただで転んだ方がまだ幾分かマシだったかもしれない
ミュウツーが握っていたバッヂケースを握っていたせいでバッヂケースを奪い取る形で吹き飛び、中身がバラバラになってしまった
「アア・・アアアアアア!!!!!アルジノばッヂだ!!!アるジノユめヲ!アルジノユメハダレニモじャマナンかサセなイ!!」
慌てて拾い集める、一個一個丁寧に傷がつかないように。一個、二個、三個、四個・・・七個目まで拾ったところでミュウツーは慌てた。一つ足りない・・・
片腕に7個のバッヂを握り締めながら八個目のバッヂを必死にさがす、そこら中に倒れている人間やポケモンをどかしながら
「ない!ない!ナイナイナイナイナイナイナイナイナイナイナイナイナイナイナイナイナイナイナイナイ!!!!!!」
サカキはこれだと思った
「ほ、ほら、バッヂだ、バッヂならいくらでもやろう、だから、大人しく私のいうこと・・・を・・・・」
バッヂを持っていたはずのサカキの手がそこにはなかった。
「アア、アッタ、ヨカッタ・・・」
ミュウツーはサカキの腕ごとバッヂを奪ったのだ
「ア、ア、あ、ああああああああああああああああ、私の!私の腕がぁぁああ!!」
ミュウツーは八個のバッヂを握り締めると、浮翌遊をはじめ、どこかへ向かって飛んでいった
230 :あなたの夢を・・・ :2007/06/17(日) 20:04:01.50 ID:L7CDfDUo
ミュウツーが向かったのは男が入院している病院だった
ミュウツー自身は何故そこに向かっていったのかはわからなかったが
ただ、そうしなければいけない、そうすればいいんだという不思議な確証はあった。
「な、ミュウツー?」
そこにはリザードンがいた
「お前、どこ行ってたんだよ!いまさら!いまさら!お前のせいでご主人が!!ご主人が!!!」
リザードンが何やら叫んでる。皆?皆とは誰だろう?おかしい、私には主だけのはずだ、主だけ、主と私だけ、主にも私だけそうそれでいい、それで十分なはずだ
“ゴッ”
リザードンの視界がずれる、一体何をされたのだろう、痛みを感じる暇もなくリザードンの意識は途絶えその巨体がスローモーションのように倒れていった。

病院に入るとミュウツーは何かを思い出したかのようにある場所を目指し走っていた
何があるかはわからない、でもきっとそこには何かがある、私が必要としている何かが
ある部屋の前につくと、ミュウツーは立ち止まり、自分の心臓の鼓動が早くなっていくのを感じた、、ココダ
ゆっくりと扉を開けるそこには見舞い客だろうか、何人もの人間が狭い部屋の中で一点をみつめていた
「ミュ、ミュウツー?」「ミュウツーが!ミュウツーが帰ってきたよ!」
口々にわめき立てる人々を掻き分け、ミュウツーは部屋の中心を目指す
人々の視線の先にあるベッドの上には・・・

白い布を顔にかぶせた男が眠っていた
231 :あなたの夢を・・・ :2007/06/17(日) 20:04:07.13 ID:L7CDfDUo
ミュウツーは全てを思い出した
そうだ、この人が本当の私の主だ
良かった、そう、この人の、主のためにこのバッヂを集めていたのだ
「主!!!!主!!!!!!!」
ミュウツーは男に縋り付く、しかし男は何も答えない
不意に肩に手を置かれる
「ミュウツー・・・男はね・・・昨日急に容態が悪くなって・・・爆発の時の傷が原因だろうってお医者さまが・・・」
この女は何を言ってるんだろう、主が死ぬわけない、そういえばリザードンも似たような事を叫んでいた気がする。だがそれはおかしい、主が死ぬのは私が死ぬときだ
「主、主、ほら見てください、バッヂです八つ全てあつめてきましたよ。私一人でも勝って見せました、大丈夫、ほら、これで主の夢が叶いますね。」
ミュウツーが硬くなった男の手を開かせバッヂを握らせようとする。
ボロボロと零れ落ちるそれをミュウツーは必死で拾い上げる
「そうだ、バッヂケース。すいません、すぐに新しいのを買ってきます。でもほら、見てください、ちゃんと、ちゃんと八個あるんです」
見ている方がきつかった、「もうやめてくれ」という女性陣の意見をきき男性陣がミュウツーを引き剥がそうとする
「私に触れるな!!!私に触れていいのは主だけだ!!ほら、主、主からも何か言ってください。もう夢が叶うんですよ、明日にでもポケモンマスターにでもなれますよ」
ミュウツーは再び男にバッヂを握らせる、カチャン、カチャンと床にバッヂが落ちる
「ほら、これ、コレが八個目のバッヂです、主はまだちゃんと見ていませんでしたね」
言いながら男の顔にかかった布を取り外しバッヂを顔の側に持ってくる
「主、どうですか?これが八個目です。変な形だと思いませんか?」
しかし男は目を覚まさない
「ある・・・じ?」
232 :あなたの夢を・・・ :2007/06/17(日) 20:04:23.55 ID:L7CDfDUo
「アア、オツカレナンデスネ?マカセテクダサイ、ワタシガハコンデアゲマスカラ」
「な、おいミュウツー?おい!誰かミュウツーを止めろ!」
ミュウツーの異常にいち早く気がついたのは誰だったか、その場にいた全員がいっせいにミュウツーに飛び掛る
しかしそこにミュウツーはいなかった、男も。辺りを見回す。
ミュウツーは男を抱え、窓際でいとおしそうにその頬を撫でていた。
「サァ アルジ アナタノ ユメヲ カナエテ アゲマショウ」
“パリン”という小気味良い音とともにミュウツーが窓から飛び降りる
そこに残った全員が慌ててミュウツーの後を追ったが病院の敷地内にもうその姿はなかった

それから二日ほどたってからだろうか
四天王が何者かに殺されたという事件が報道されたのと
死体を担いだポケモンが現れるという噂が流れ出したのは・・・

アルジ・・アルジ・・サァツギハ・・・ドコヘイキマショウ?

233 :あなたの夢を・・・ :2007/06/17(日) 20:05:14.67 ID:L7CDfDUo
うわ長ぇなww
スレ汚しスマソ
234 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 20:15:45.59 ID:tR14vNI0
GJ
235 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 20:16:40.54 ID:N1GC5.Mo
かわいそうすぎて泣ける
236 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 20:32:37.96 ID:w.ur8sk0
GJ
不憫すぎて泣けてくる
237 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 20:37:32.28 ID:ZuPNodI0
カワイソウナハナシダナー
238 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/17(日) 20:56:38.38 ID:ZKl0K.AO
俺の涙腺はいつからこんなに脆くなったんだ。
239 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 21:27:45.94 ID:n3upd2DO
普通に目から汁が出てきた
感動じゃなくて悲哀で

つーかどーでもいいけど作家の皆さん、主のこと殺しすぎww
240 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 21:39:25.52 ID:L7CDfDUo
いや、、、殺さないパターンも考えたんだよ、、、でもリザードンとかも人気出てきてるから下手に[ピーーー]とミュウツーが悪者になっちゃうし・・・
ヤンデレ分を追加すればソレ相応の結果を求めなきゃいけなくなるし・・・かといってヤンデレを減らせばスレ違い・・・
いやほんと、難かしい

とりあえずオーキドごめんww
241 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 21:53:01.30 ID:N1GC5.Mo
[ピーーー]、はNGワードなのかねえ
殺してやるはOK?
242 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 21:53:39.00 ID:N1GC5.Mo
殺  す はダメみたいですね
243 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 22:15:58.68 ID:yeQjdIM0
長編の人、再び参上。
「誕生」〜「邂逅」の人、再び参上。
約束どおり?再び惨状。

で、「主」編、投下して良いですか?
244 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 22:21:21.84 ID:yeQjdIM0
これはあれか、過疎な感じか。
仕方ない、とにかく投下する。
とりあえず、必要ないかもしれんが初めての人用に

・「誕生」(まとめサイト・2スレ目の長編参照)
・「Intermission 〜ハナダの少年〜」(>>39->>41参照)
・「邂逅」(>>83->>92参照)
以上を読まないと訳がわからんと思うので、そのへんはあしからず。
それと、わりかしスプラッタな表現が出てくる(らしい)ので、
そーゆーのが苦手な人は読まないほうが良いよ☆

んじゃ、いく。
245 :主・1 :2007/06/17(日) 22:22:13.20 ID:yeQjdIM0
 硬いベッドの中で、少年は十何度目かの寝返りをうった。その体重移動に反応してベッドは軋み、
電灯の消えた室内に小さな音を響かせる。
 ベッドの横、枕元に設置したサイドボードの上には、二つのモンスターボールを置いている。
ピジョンとバタフリー。それが少年の持つ全てだ。彼は、それぞれポッポ、キャタピーから育てたこの二匹以外に、
ポケモンを所有していない。
 少年は母親の顔を知らない。父親の顔は知っているが、思い出したくない。今は叔母さんの家に住まわせてもらっている。
このベッドはもちろん、野生のポケモンを捕獲するためのモンスターボールも、叔母さんに与えてもらったものだ。
 何年か前、彼は誕生日にモンスターボールを三つ、与えて貰った。そしてそのうちの二つを使って、
ポッポとキャタピーを捕まえた。残りの一つは、何となく使ってしまってはいけない気がしたので、
未だに未使用のまま保管してある。
246 :主・2 :2007/06/17(日) 22:22:50.02 ID:yeQjdIM0
 少年はまた寝返りをうった。
 眠ることができない。
 自身の心臓の音が、やけに大きく耳に響く。
「ねえ、」
 少年は枕もとに転がる二つのモンスターボールに向けて言葉を投げる。
「明日、どうなるんだろうね?」
 二つのボールは、沈黙を保つ。
「勝てるかな?」
 二つのボールは、「知らないよ」とばかりに、沈黙を保つ。
「……君たちは、頑張ってくれる?」
 二つのボールが、小さく揺れた。そんな気がした。
247 :主・3 :2007/06/17(日) 22:23:27.21 ID:yeQjdIM0
 ――なら、ジムリーダーのカスミさんに勝ってみろよ。
 にやにやと、笑いながら少年を挑発する声。

 ――強くなったんだろ? じゃあ、ジムリーダーなんかちょちょいのちょいじゃん?
 無理に決まっていると、笑いながら少年を挑発する声。

 ――ハナダの洞窟に入ったんだろ? そこで白く輝くポケモンと、話をしたんだろ?
 彼らは少年の言葉を信じていない。

 ――妄想じゃないなら、実際に街一番の人に勝ってみろよバーカ。
 だから少年は言った。

 ――ああ、やってやる。勝ってやるさ。約束したんだ。僕は、僕はアイツと――

「……約束、したんだ」
248 :主・4 :2007/06/17(日) 22:24:05.66 ID:yeQjdIM0
 硬いベッドの上で、少年は数週間前に洞窟の中で出会ったポケモンとの会話を思い出す。
 ――今まではやられてばかりだったと言ったな?
 ――しかし明日からも、やられてばかりいると決まったわけではない。

 ――強くあってくれ。

 自分は、あの時、たしかに頷いた。あの白く輝くポケモンの胸の中で、「うん」と、そう言ったのだ。
 だから僕は戦う。そして勝ってみせる。
 アイツは言った。
 ――弱いままでい続ける、最弱でい続ける存在など、それを義務付けられた存在など、そんな生命など、
 ――この世にあってはならない。
 
 少年は、あの腕の中で思ったことを覚えている。あの暖かさの中で思ったことを、今も未だ覚えている。

 ――お母さんって、こんな感じ?

 あの夜の約束は、だから果たされなければならない。

「……頑張ろうね」
 二つのボールは、小さく頷いた。そんな気が、もう一度した。

 結局一睡も出来ないまま、少年はその朝を迎えることになる。
249 :主・5 :2007/06/17(日) 22:24:39.00 ID:yeQjdIM0
「使用ポケモンは三体まで。時間は無制限。三体全ての戦闘不能判定、またはトレーナーのギブアップ宣言が成されたら負け。
わかってると思うけど、それでいいわね?」
 緊張した面持ちを崩さず、少年は答える。
「はいっ……!」
「よろしい。……それじゃ――行くよ! ヒトデマン!」
 元気の良い掛け声とともに、ハナダシティのジムリーダー・カスミは、勢いよくモンスターボールを投げる。 
弾けて形成すその光は、星型の、五つの足を持つポケモンに姿を変える。
ルビーのような中心の赤い宝石が、中空で一瞬間周囲に差す照明を反射し輝いたかと思えば、
それは回転しながらバトルフィールド――長方形のプールへと突っ込んでその姿を隠す。
 水に満たされた空間を眼下に捉え、少年は意を決し、腰に下げたモンスターボールの一つを投げた。
「行け! バタフリー!」
 放たれた少年のポケモンは、美しい羽を広げ、蝶のように空を舞う。
 しかしそれは――
 
 所詮、虫でしかない。
 
 だが少年はそれでも、他に選択肢を持っていない。
250 :主・6 :2007/06/17(日) 22:25:10.40 ID:yeQjdIM0
 牽制のために毒の粉を撒き散らす。しかし水中の相手には届かない。
 痺れ粉を撒き散らす。しかし水中の相手には届かない。
 眠り粉を撒き散らす。しかし水中の相手には届かない。
 三つの粉は、いずれも水中の相手に届くことはない。
 ならばどうするか?
 少年はバタフリーに命じる。
「バタフリー! 超音波で水の中から引きずり出すんだ!」
 その声に、バタフリーは素早く反応一瞬間力を溜め、相手――ヒトデマンではなく、
プールを満たす水そのものに向けて、超音波を打ち込んだ。その振動は文字通り音速で空気を伝い、
そしてそのまま水そのものを激しく揺るがせる。振動する水の中にあって生命は、ほぼ例外なく変調をきたす。
 カスミが命じるまでもなく、ヒトデマンはたまらず水中から脱出を図る。
 それが――それこそが少年の狙い。
「バタフリー! 今だ念力!」
 返事をする暇もあればこそ、バタフリーは自身の放てる全力で、飛び出たヒトデを狙い撃つ。
 不意を付かれてその念力――精神エネルギーによる空気振動の集積物――が直撃し、伍足のルビーは力なく水面に落下する。
「――っし!」
 同時に、少年が拳を握る。

 その姿を見て、カスミは思った。
 ――やるじゃない。でも――
 口元を斜めにし、
「拳を握るのは――
 まだ早いわよ!」
 同時に繰り出す二体目は――一体目と同様中心にルビーを戴きながらも、その足は十――先の倍。
 彼女は既に確信している。
 私のスターミーなら、負けはない。
 同じ奇策が二度通じるほどジムリーダーは甘く、ない。
251 :主・7 :2007/06/17(日) 22:26:27.88 ID:yeQjdIM0
 先にヒトデマンを相手にした時と同様に、少年はバタフリーに超音波を放つよう命じる。
先と同じくプールの水そのものを対象としたその超振動は空気を伝い、素早く着水、
同時にプールの水全体を揺るがせる。
 まるで録画したものを見るように先と同じ展開が繰り広げられ、少年は内心で既に拳を握っている。
 僕の勝ちだ。負け続ける奴なんていないんだ。僕は、たしかに強くなっている。
 確信するその実感はしかし――ただそう思いたいだけのもの。
 現実はそう上手くいかない。いくはずもない。
 少年も、どこかでそれを理解していたのだろうか。
 ――まだだ!
 そんな声が頭の中で、雷鳴のように響いた。

 瞬間。

 バタフリーが今まさに念力を放たんとしたその瞬間、予測よりもわずかに早いタイミングで、
回転するルビーが水中から、意図を持って飛び出してくる。そのスピードは、
“溜め”ている最中だったバタフリーにはとても避けきれない速さ。
「いっけぇぇぇーーー!!!」
 叫ぶカスミの声を少年が知覚するのとほぼ同時――そんなタイミングで、
スターミー渾身の体当たりは、無防備なバタフリーの身体へと炸裂した。

「―――っ! バタフリー!」
 
 そして力なく落下していくのは、今度は、少年のバタフリーの方だった。
252 :主・8 :2007/06/17(日) 22:27:06.33 ID:yeQjdIM0
 少年はその身体が着水する直前に、モンスターボールへとバタフリーを戻した。
 虫ポケモン――蝶に似たバタフリーは、その羽根が水に浸ってしまえば、もはや飛ぶことが出来なくなる。
その前に、彼はモンスターボールへと戻すことを決意した。
「これでお互い一匹ずつ、戦闘不能になったわけね」
 その通り。
 欠けた数の状況は五分。
 しかしそう言ったカスミの顔には余裕がある。
 それは何故か?
 彼女はこう考えたのだ。
 あのバタフリーさえなんとかすれば――勝てる。
 根拠は一つ。しかも主観的なもの。しかし確信があった。トレーナーとしての、
ジムリーダーとしての経験が、言っている。
 ヒトデマンを倒した時の、少年のあの喜び方。
 あれは、勝ち慣れていないから出てくる、過剰な感情表現だ。
 だとすればおそらく、相手はあれ以外の戦法を持っていない。
 唯一の勝機を掴んだからこそ、彼は思わず拳を握ったのだ。

 カスミはそう分析し、そしてその分析は的を射ていた。
 バタフリーを戻した少年の顔からは、もはや色が失われている。

 少年はたしかに強くなった。
 あの夜、岩壁を掘った時にはまだポッポとキャタピーだった手持ちポケモンは、
いまやピジョンとバタフリーへと進化を遂げている。
 しかし強さは――その尺度は、決して絶対評価ではない。
 少年はジムリーダー・カスミを前に、依然として、弱者のままだった。

 新たな勝機も見出せないまま、少年は二体目のポケモン――ピジョンを繰り出した。
253 :主・9 :2007/06/17(日) 22:28:14.92 ID:yeQjdIM0
 祈りながら繰り出した風起こしがプールに小波を立たせるのみに終わった時、
少年は自身の敗北を悟った。
 ピジョンでは、水中から神出鬼没の攻撃を繰り出してくるスターミーを倒すことはできない。
 もっと高レベルの、最終進化系――ピジョットだったならば、或はなんとかなった可能性もある。
最高時速マッハ2で飛ぶというその身体ならば、たとえ同じ風起こしでも、まるで次元の違うものになるはずだからだ。
 しかし現在のピジョンはピジョンでしかなく、その翼は、ポッポよりも随分大きくなったとはいえ、
ピジョットのそれには到底及ばない。
 停止した思考の中で、
「スターミー! 連続で水鉄砲よ!」
 少年はカスミが指示を出す声を聞く。
 スターミーの反応はやはり早く、指示が出た瞬間には既に中空のピジョンに向けて水鉄砲の連発を開始する。
 ピジョンは全力で避けることに専念しながら、少年からの指示を仰ぐように視線を向けてくる。
 ――どうする? どうすれば良い? 指示を! 早く!!
 しかし少年は答えることが出来ない。先とは異なる意味で拳を握りつつ、ぎりと臍を噛むばかりで、何も言えない。
その間にも水中からの襲撃はその間隔を狭め、徐々にピジョンを捉え始める。
 焦燥だけが増していく。
 また負けるのか。約束は破りたくない。けれど、どうすれば良いのか見当もつかない。
 決定的な経験値の不足、すなわち勝った経験の不足を、痛いほど実感する。
 数多の敗北から、何一つ手に出来ていなかった自分を思い知らされる。
 ――くそ!
 少年は悔やむ。
 ――くそ! くそ! くそぅ!
 少年は悔やむ。
 ――ちくしょうッッ!!!
 少年は、しかし打開策を見つけられない。
254 :主・10 :2007/06/17(日) 22:29:14.62 ID:yeQjdIM0
 もはや逃げ惑うだけになったピジョンへと水鉄砲が直撃した瞬間に、少年は自身の腰へと手をやった。
そこにはモンスターボールが吊り下げられている。既にリタイヤしたバタフリーが入っているものと、
これからピジョンを回収するためのもの。少年がこのジムに持ち込んだボールは、その二つだけ。
彼が所有しているポケモンはその二匹だけ――の、はずだった。

 ――……三つ、ある?

 そして、少年の頭の中に、あの夜に聞いたものと同じ声が響く。
 
 ――私を呼べ。

 落下するピジョンを回収しながら、少年はその声を聞く。
 信じられなかった。いや、あまりに突然の事態に、何が起こっているのか理解できなかった。

 ――私を、

「さあ、最後のポケモンはどいつ? それとも――もう打ち止めかしら!」
 勝ち誇ったカスミの声は、既に少年の耳には届かない。

 ――最強と同義の存在を。

 そう、それは――

「うわあああああぁぁぁぁぁ!!!」
 少年は夢中で叫び、本来ならあるはずのない最後のボールを、バトルフィールドに向かって、投げた。
 
 歪な光が中空で弾け、やがて人に似た形を成す。
255 :主・11 :2007/06/17(日) 22:30:27.27 ID:yeQjdIM0
「何よ、それ……?」
 カスミは思わず問いかけていた。
 勝ちを確信していたその表情はいまや驚愕に彩られ、その視線は少年の繰り出した三体目のポケモンに注がれている。
 人に似た形をしたそれは、白く輝く皮膚を持ち、腹部らしき部分から尾にかけては紫に染まっている。
頭部は爬虫類を思わせるが、しかし後ろ足が異常に発達しており、まさしく二足歩行を行なう生物のように、
違和感なくそれは立っている――空中に。
 そう、それは浮んでいる。翼らしきものは何処にも見当たらないにも関わらず、それはまるで当然といわんばかりに、
全く当り前に空中を浮翌遊している。
 三本の指で形成する手と、それを身体と繋いでいる細い腕の位置は、体の横から斜め前。
あたかも空手家が精神を集中する時に取るポーズのように、余分な力の一切を抜いた、あまり構えらしくない構え。
 紫の太い尻尾が大きく一度、ほとんど別の生き物のように、しなる。
「何なのよ……!

 何なのよそれぇぇぇええええーーーー!!!」

 絶叫するカスミに、答える。
 ――誰が? そのポケモンが、静かに答える。

「我が名は――ミュウツー」

 ジムリーダーである自分さえ、人語を話すポケモンなど見たことも、聞いたことも、ない。
 そうたったの、一度さえ――

 何一つ、全く、一切の知識を持たない「それ」の出現に、カスミは生まれて初めて、
ポケットの中の怪獣(ポケットモンスター)を、怖い、と思った。
256 :主・12 :2007/06/17(日) 22:31:12.71 ID:yeQjdIM0
「ありがとう、少年」
 あの夜、岩壁に反響し闇に紛れて消えていったその声の主は、少年と別れて洞窟に残りながら、
しかし以来ずっと、彼のことを「見て」いた。少年が新たに作った洞窟の入り口から、
引き伸ばした自身の感覚を脱出させ、それによって少年の言動と、その周囲の状況を常に感じていた。
 そう、だから彼女はあれからずっと、少年を見守っていたと言っていい。
 それは、それまでずっと内に沈むばかりだった彼女の意志が外に向いたことを意味する。
 彼女自身が殺してしまった最弱――タイプ2を、その面影を一時とはいえ重ねられた少年は、
或はその時点で、既にこうなる運命だったのかもしれない。
 いずれにせよ、彼女は少年の行動を追い続ける。ほとんど追体験のようにして、
あの夜からの少年の数週間を、その全てを、彼女は知っている。
 この世界における人間の強さとは、ポケモンバトルによって決されることを知った。
 だから少年が、彼のポケモンであるポッポとキャタピーを鍛えようとしたことを知った。
 それは少年が自分との約束をしっかりと記憶し、果たそうとしてくれていることを意味するのだと理解した。
 それ以外にも、彼女は少年を見続けることで多くのことを知った。
 ポッポがピジョンに進化した時の少年の喜び、キャタピーがトランセル、そしてバタフリーへと変貌した時の高翌揚、
彼らが怪我をした時の悲しみと、苦しげな表情を見た時の焦燥、堅いベッドの上で少年が毎夜感じている寂寥、
周囲の人間から嘲りを受けた時の――怒り。
257 :主・13 :2007/06/17(日) 22:31:54.32 ID:yeQjdIM0
 だから、少年が挑発に乗って、思わずジムリーダーと戦ってやると言った時の気持ちを、
彼女には決して否定できない。
 何故ならその根源には、あの夜の、洞窟での約束があるとわかるから。
 しかし、彼女はまた、少年の相対的な弱さも知っていた。黙したまま見続けたが故に、
虚勢の利かない現実を認識せざるを得なかった。
 少年の力では――ジムリーダーには勝てないだろう。
 そう思いつつも、しかし僅かな奇跡を信じて、少年が信じたものと同様の勝機に想いを賭けて、
彼女は何も言わずにその戦いの趨勢を見守っていた。
 が、しかし――
 今、少年は拳を握っている。二度目のそれは一度目とは違い、自身の無力に対しての怒りによるものだった。
 その面からは色が失われ、代わりに後悔と焦燥と怒りと――そしてたしかに、悲しみが浮ぶ。
 
 ――ああ、少年。君は…………ソンナ顔ヲシナイデクレ。

 だから彼女は、決意する。
 少年の有する三つ目の、空っぽのモンスターボールを彼の腰に転移させ、そして抑制した、
もう二度と「害圧」になどならないように自覚した念話で、少年に語りかける。
 
 ――私を呼べ。
 ――私を、

 ――最強と同義の存在を。

「うわあああああぁぁぁぁぁ!!!」
 少年がボールを投げた瞬間、彼女はその場所へとテレポートし――
 そして、敵の問いに、答える。

「我が名は――ミュウツー」

 それは最強と同義の存在。
 そして今この時より少年の、いや、「主」の使役する一介のポケモンとして、
全ての戦いから――敗北を除く存在。

 最強(ミュウツー)は初めて、ヒトのために、その拳を握る。
258 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 22:33:41.66 ID:yeQjdIM0
以上、「主」編終了。
>>203での予告どおり続いて「証明」編を投下しようと思ったのだが、
今しがたちょっと電話で呼び出されたので、出かけてくる。
たぶん長くても一時間程度で帰ってこれると思うんで、
帰ってきたら「証明」編を投下する。
過疎ってるっぽいけど。。。

とにかく行って来る。ノシ
259 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 22:34:40.11 ID:r5dvPi.0
いやいや見てるよ

GJ
260 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 22:35:20.79 ID:N1GC5.Mo
ミュウツーかっこええええ
261 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 22:40:26.87 ID:xuuXwV.o
過疎だよな・・・
リレー相互小説とかどうなってんだろ
ミュウツー編が全然更新されないみたいなんだが・・・もうスレに飽きたんだろうか・・・
もう他の人でいいから続きかいてくれないだろうか(´・ω・`)
262 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 22:43:22.22 ID:N1GC5.Mo
>>261
飽きてないです書くのがアホみたいに遅いだけです
情熱思想理念頭脳気品優雅さ勤勉さそしてェなによりも速さが足りないだけです
ヤンデレMAXなツー様に惨殺されてきますねノシ
263 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/17(日) 22:43:29.84 ID:ZKl0K.AO
早く続きを見たいと思っている、俺がイル。
ほとんどROMてるけど。
264 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/17(日) 22:44:45.48 ID:9qiNTo.o
せめるわけじゃないけどミュウツー編が終わらないと多分主編も進まないんだよな・・・
マジで頑張って欲しい
265 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/17(日) 22:54:58.65 ID:k9jIBRgo
>>262
言い訳はいい、早く書くんだ
チャットをやめていますぐに
266 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 22:58:34.01 ID:yeQjdIM0
ただいま。
約束どおり、「証明」編の投下を開始する。
267 :証明・1 :2007/06/17(日) 22:59:32.58 ID:yeQjdIM0
「ミュウツー!」
 少年の呼ぶ声に一度、ミュウツーは振り向き、しかし何も言わずに再び前方の敵を見据える。
 だが、少年の声に対する彼女の反応はそれだけではない。その紫の尻尾が、小さく左右に揺れる。
 ――心配ない。
 まるで彼女がそう言っているかのように思え、少年は言葉を詰まらせる。
 彼の足は、何故か微かに震えている。
 そうあの時の――邂逅の瞬間と同じように。

 一瞬の静寂。
 そしてミュウツーが拳を握り、
「認めろ、女」
 そう言った刹那、
 それは始まる。
 バトルフィールド――プール一杯に満ちる大量の水が、その形を維持したまま、
ゆっくりと中空に抜き出され始める。縦横高さそれぞれ50、25、10mに整形された水が、
その形を維持したまま、ゆっくりとプールから抜き出されていく。

 カスミには眼前の光景がとても信じられない。現実のものだとは思えない。
 それは明らかにあの白い人型のポケモン――ミュウツーと名乗ったそれが、引き起こした現象だ。
しかし何をどうすればそんなことが可能なのか理解できない。
いや、たしかにエスパータイプのポケモン(或はその技)ならば、少量の液体を固定したまま移動させることは可能だろう。
カスミのスターミーにしても、より成長しサイコキネシスを使えるようになれば、それぐらいのことは出来るはずだ。
 だがしかし、今現在たしかに展開されている「それ」の技は、プールの水そのものを操っている。
 それはもはや「段違い」などという形容のそぐわない、まさしく「桁の違う」、力。
 ――狂気の沙汰だ。
 カスミはもはや絶句するほかなく、その口元には、意図せず乾いた笑いが浮んでいる。
268 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 22:59:40.07 ID:N1GC5.Mo
>>265
了解しましたマイマスター
269 :証明・2 :2007/06/17(日) 23:00:07.15 ID:yeQjdIM0
 浮んでいく、大量の水。スターミーはその中にいる。
 十の足は微動だにせず、中心に戴く赤いルビーは、屈折した白を映し出す。
 絶句する主人の気配を察し、微かに残る野生の本能が発する警告を察し、しかしスータミーは、
明らかな抵抗を開始する。

「愚かな」
 敵――スータミーが水中で回転を開始した瞬間、ミュウツーは呟いた。
 と――まるでそれに呼応するかのように、浮んでいた大量の水は炸裂し、瞬時にその型を崩壊させる。

「うわぁ!」
「きゃあッ!」
 降り注ぐ水流に少年とカスミは声をあげ、反射的にその身を守る。だが、水流が過ぎた後の結果は対照的なもの。
一方はまるで何事もなかったかのように、他方は全身を打たれ濡れそぼち――そして彼らはそれが意味するところを、
全く同じように理解する。
 「あれ/ミュウツーはあの子/僕を守るだけの余裕がある」
 その理解は、確実に正しい。

 スターミーは、そうした事実も知らぬ気に、水鉄砲を乱射しながら高速で回転しつつ、
特攻をかける。
 
 ミュウツーはそんなスターミーに、少しだけ悲しげな視線を注ぐ。
270 :証明・3 :2007/06/17(日) 23:00:43.27 ID:yeQjdIM0
 高速の回転が止まったのは、ミュウツーの身体までほんの数センチの位置に近付いた時だった。
 牽制と目くらましのために放たれていた水鉄砲は、しかしミュウツーの身体を僅かに湿らせることすら出来ていなかった。
 スターミーは、まるで「そんなことは初めからわかっていた」とばかりに、
一瞬の躊躇さえ見せずに突っ込んでいったのだが、その身体の回転はミュウツーまであとほんの数センチの位置で、
停止した――いや、停止させられた。
 誰に? それはもちろん――
「認めろ」
 と、小さく呟く――白く輝く最強に。

 そしてスターミーは、いまや水の抜けた空のプールへと、その底のコンクリートへと、
爆発的な速度で叩きつけられる。

「認めろ」
 ミュウツーは、再度呟く。
 ほとんど同時に、今しがた叩きつけられたスターミーが、今度はゆっくりとした速度で、
彼女の前へと浮かび上がらせられる。十の足は痙攣し、中心のルビーには大きな亀裂が入っている。
もはや一見して戦闘が可能な状態ではないとわかるスターミーはしかし、
「認めろ」
 というミュウツーの声に反応したのか、そのルビーが一度、瞬いた。
 するとほとんど同時に、十の足の一つが破裂する。
 
 肉片と体液が軽やかに舞う中空で、彼女は小さく、呟いた。

「認めろ」
 
 その圧倒的な光景はたしかに――
 
 最強の証明、だった。
 
 九つの足の一つが破裂する。
271 :証明・4 :2007/06/17(日) 23:01:27.12 ID:yeQjdIM0
 最弱でい続ける、そんな存在があっていいはずはない。
 最弱を義務付けられる、そんな存在があっていいはずはない。
 あの緑中で私が愛した彼は、そんな存在として生まれてきたはずがない。

 八つ足の一つが破裂する。

 あの洞窟の中で出会った彼も、そんな存在として生まれてきたはずがない。
 あの時私の腕の中で頷いた彼が 最弱でい続ける存在であっていいはずはない。

 七つの足の一つが、破裂する。

 しかし現実はそう上手く行いかない。いくはずもない。
 ――ならばどうする?
 
 最強(私)が自ら――貴方に従おう。

 六つ目の破裂音が、ジムの中に響く。

 そうすれば貴方はもはや弱者ではない。

 割れたルビーの中に、その白は歪に映っている。
272 :証明・5 :2007/06/17(日) 23:02:12.83 ID:yeQjdIM0
「……もう……やめて……」
 スターミーの足がヒトデマンと同じ数にまで減った頃、
「もう……やめてよ………」
 ジムリーダー・カスミは泣き濡れるだけの、一介の少女になっていた。

 耳目を塞ぎ震えながらその場にしゃがみ込んだカスミを見、テレポートしたミュウツーは、
次の瞬間には少女の前に立っている。
 そして言う。
「認めろ」
 カスミにもはや闘う意志など残っているはずもなく――
「……負け、よ……私の……。だからもう……もう、やめて……やめてよ……」
 ジムリーダー公認の――強者の証たる――ブルー・バッジを、
白い化け物に投げつける。力なく。

 ミュウツーは、自身の身体に当たって床に転がるその証を拾い上げる。
サイコキネシスではなく、自身の身体を使って。

 青く光るバッジをしばらく眺めて後――彼女は、少年の方を振り向き、
僅かに浮翌遊してその傍らに向かう。

「あ……」
 息を呑む少年の眼前に辿り着いた彼女は、音もなく着地してそのまま膝を折り、
手に入れた証明を、ブルー・バッジを差し出した。

 そこでようやく、足の半減したスターミーが力なく落下し――
 ぐしゃり、と、潰れた。
273 :証明・6 :2007/06/17(日) 23:03:03.39 ID:yeQjdIM0
 潰れたスターミーに駆け寄るカスミをミュウツーの肩越しに目撃しながら、
少年は大きく喉を鳴らして、唾を飲もうとした。しかし口内はからからに乾き、
もはやわずか一滴の唾液すら分泌できないでいる――水を司るジムにいるのに?
 ――勝った。と少年は思う。
 自身の鼓動が、普段の数十倍は大きく聞こえている。まるで全力疾走をした後のように、
まるで大声で叫び続けた後のように、その胸の中で心臓は大きく――そして激しく脈打っている。
 ――僕が、勝った。
 そして同時に、少しだけ、「勝ってしまった」とも、思う。
 自身は何もしていないにも関わらず、結果として手に入れただけの勝利に、
少年はわずかに、少年の持つ倫理観はわずかに、嫌悪を感じている。
 ――が。
 それよりも、その心臓の高鳴りは、いじめられっ子の少年が感じるその胸の高鳴りは、

 ――自身が目にした、圧倒的な暴力への憧憬に起因するもの、だった。

 圧倒的な暴力を発揮した、白いイキモノが、眼前で跪きながら、はっきりと言う。
「我が名は、ミュウツー。最強と同義の存在。
 そして少年、貴方に従う一介のポケモン。
 受け取れ、強者の証を――
 
 我が主」

 幾度となく躊躇いながらも、少年は――自らの意志で――それを手にする。
274 :証明・7 :2007/06/17(日) 23:03:42.58 ID:yeQjdIM0
 彼女は自身の最強を証明し、そして少年に従うことでもう一つ事象を証明した。

 ――弱いままでい続ける、最弱でい続ける存在など、それを義務付けられた存在など、そんな生命など、
 ――この世にあってはならない。

 ミュウツーは少年に従う一介のポケモンとなった。
 少年はミュウツーを従える主となった。
 
 ジムリーダー・カスミを倒した最強のポケモンを使役する彼は――
 いまや最弱と対極の位置にいる。
  少年の手の中で、その証明は青く光っている。

 ただしそれが――少年の見た夢を叶えることになるとは限らない。

 ――たぶん、
 ――強くなりたかった。それで皆に認められたかった。

 夢を叶えたことになるとは、限らない。
275 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 23:04:16.28 ID:yeQjdIM0
以上、「証明」編終了。
かなり独自の路線を突っ走っているよーな気がするが、
もしかして俺方向性間違ってる?

で、次は「白雪」編を予定していたんだが、
さっきの呼び出し関係でちょっとオフ生活が忙しくなりそうな悪寒。
もしかしたら、一ヶ月以上来れないかもしれん。
だからとりあえず、これで完結にしようかなと。
(話の流れ的にも、ここで切ればちょうど「出会い」で括れるし?)

まあ、忙しい時期が過ぎてまた時間が出来れば、
なおかつその時にやる気があれば、
戻ってきて再開したり、
或はVIPの方で独自にやったりするかも。
そのへんはその時の状況と気分次第かな。
とにかく、総レス数50にも及ぶ妄想を読んでくれて
ありがとう。

そいじゃ、またどっかで。ノシ
276 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 23:04:41.61 ID:fX.PEM60
おつかれー。
277 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 23:27:36.60 ID:X7gPRWc0
GJ 過疎の中、よく頑張った
278 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 23:28:41.28 ID:o.Q37vI0
GJ!
いつまでも待ってるよ
279 :164盲信 :2007/06/17(日) 23:30:30.59 ID:Gjw3uWU0
盲信妄想止まらんのでもうちょっと書いてみる。


生々しい傷跡を残した体がぺたりと肩膝をついて、呆然と前を見上げた。

数メートル先にいるのは、任務から帰ってきた自分を待っていたサカキと、
その横で佇んでいる、自分と同じ姿形をした……ポケモン。

「ご苦労だったな。”旧型”」
「サカキ様……」

サカキは哀れむような目でミュウツーを見た。
ミュウツーは動揺を隠せない。
自分と瓜二つのそれは、冷たい瞳でこちらを見つめている。
「サカキ様、これは…一体」
「説明が必要か?頭の良いお前ならすぐに理解できるだろう」

確かに薄々と感づいてはいる。それでも認めたくは無かった。
自分が唯一信じていた者から、切り捨てられる時が来ただなんて。
サカキは得意げな表情を携えながら続ける。
「これからは、このミュウツーが私の従者を勤めてくれるのでな。
今まで身を粉にして、私の下で働いてくれたお前には感謝しているよ」
「……いや、です…」
ふるふると首を振るミュウツーを無視して、サカキは小さく笑い声を漏らした。
「お前に、最後の任務を与えよう」

サカキから目で合図され、新型のミュウツーがゆっくりと前へ出てきた。
冷たい視線が体を射抜くように、鋭く突き刺さってくる。
同じ姿をしているのに、その冷たい雰囲気は自分の持ち合わせていないものだった。
それが更にミュウツーの恐怖心を煽る。
今まで、サカキに捨てられるかもれないという思念以外では、恐怖など感じた事は無かったのに。
この時、初めて『死』を意識した。
280 :164盲信 :2007/06/17(日) 23:31:30.79 ID:Gjw3uWU0
「私に誠心誠意尽くしてくれると言うなら、このミュウツーと手合わせをしろ。
これでもしお前が勝ったなら…また私の元に置いてやる」
そんな話、傷跡もまともに癒えていないミュウツーにとっては明らかに勝ち目は無い。
駆け引きに見せただけの、ただの『実験台』だ。

「…サカキ様…!わ、私は…貴方を」
「やれミュウツー!お前の力を見せてみろ!!」

瞬きをする間も無く、
眩い光が視界に飛び込んできた後で、腹部に強烈な痛みが走った。
気がつけば、全身が壁へと叩きつけられ、前後からの圧迫で胃液や血液を吐き出してしまう。

「が、あああぁっ…がはっ…あっ!あ…」
ボタボタと混濁した液体で床を濡らすミュウツーを見て、サカキは身を震わせた。
「素晴らしい……指一本動かしただけでこの威力だ。気高く、そして常識外れに強い」
まさに私の従者となるに相応しい。そう酔いしれながらサカキは目の前で仁王立ちするミュウツーの肩へと触れようとした。
が、しかし

「私に触れるな」
ビリッ!と電流のようなものがサカキの手を襲った。
「…っ!?貴様…」
「勘違いするな。私はお前に仕えようなどとは塵程も考えていない。ましてや私有物などでは決して無い」
「何だと…俺はお前の親同然だぞ」
「親……か」
新しく造られたミュウツーは、「図に乗るな…私利私欲のためだけに私を生み出した低脳が…」とサカキを睨みつける。
その戦慄さに戦き、サカキは「くっ…」と口を閉ざした。

新型のミュウツーはゆっくりと歩を進めた。
そして未だに床に伏しているミュウツーに問いかける。
「お前は…何故人間に依存している」
息も絶え絶えで、まともに言葉をきけなかったミュウツーは、無言のままだった。

「…見ていて腸が煮えくり返るようだ…私と同じ姿をしているお前が、この男に縋り泣き喚く事に苛々する。
命を奪いはしない…だが二度と私の前に現れるな。
その軟弱な体で、私と同じ名を語る事は許さん」
そう言った新型のミュウツーは、超能力では無く己の足で、ミュウツーの頭を思い切り蹴り飛ばした。

ガツン!!と大きな音を立てた後、ミュウツーの意識は途切れた。


再び目が覚めたのは、海の上だった。
切れた頭部から血が流れ出ている。
体ごと海に捨てられたのだろう。先程までいたロケット団の基地がある島からは遠く離れてしまったようだ。

「うっ…く…」
胸を締め付けられる痛みに襲われ、ミュウツーは声を上げて泣いた。
この日、『最強』を謳われたポケモンが絶望の奥地へと投げ込まれたのだった。


ツンデレ(?)VSヤンデレって新しいと思うんだけどそうでも無いか。
書いてすっきりした。オナニー文章を読んでくれた方どうも。
281 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 23:36:58.65 ID:clIABRMo
ゲームもでてきてSSも沢山投下されててものすごくいい兆候だと思うんだが
“もうこのスレ終わりだな”という空気を感じてるのは俺だけ?
282 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/17(日) 23:41:06.48 ID:dJ2LhGso
祭りはいつか終わるものだろう。
283 :side master :2007/06/17(日) 23:43:58.40 ID:X7gPRWc0

 翌日、ジュンサーさんからミュウツーとフジ老人の行方がつかめたとの情報が舞い込んだ。
「明日出航のサント・アンヌ号です。船上でポケモンコンテストが行われるのですが、どうやらそれに乗じてカ
 ントーから抜ける算段かと思われます」
「おそらくロケット団の手が方々に回ってるだろうな。カントーから抜けられたらまず追えなくなるぞ?」
 早速、サント・アンヌ号の見取り図とにらめっこをしながら話し合う。
「出航前に叩けるか? 昨日の今日で各地のリーダーにも連絡が回りきっておらんからのう」
 ふと周囲の人を見渡す。部屋にはナツメさんとカツラさんの他にもジョーイさんやジュンサーさん、ポケセン
のスタッフの人々など色んな人がミュウツーを助け出そうと話し合っている。皆それぞれ自分の仕事があるのに、
自分の時間を削ってまで必死になってくれている。

 お前にも見せてやりたいよ。こんなにも、こんなにもお前の為に、お前を救い出したくて多くの人が頑張って
るんだ。

 おおよそ明日の計画がまとまる。既に日も回り深夜になっていた。
「よし、後はベストを尽くすにしろ何にしろ、ミュウツーを助け出すだけだのう」
 皆、一様に頷く。
 こうしてミュウツー救出計画、通名“M2”が始まった。
284 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 23:49:01.01 ID:clIABRMo
side masterキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
285 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/17(日) 23:51:42.05 ID:N1GC5.Mo
ミュウツー編できたけど投下おk?
286 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 00:04:01.46 ID:uRTioWAo
すまん主編の邪魔になるかもしれんし明日にする
ごめんなさい
287 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 00:09:13.90 ID:e7FJ.rs0
いや、投下して。
288 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 00:13:40.08 ID:ISD16Vko
主編、ミュウツー編は交互に投稿されるのが醍醐味だったと思うが?
289 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/18(月) 00:22:06.59 ID:u0PqLzY0
>>183の続きはまた明日投下します。
ていうかまだ完結してないから、完結するまでキッチリ書くまでは
投下しない方がいいかな
290 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 00:34:17.28 ID:5D48lIgo
なんかもう今回のミュウツー編の書き手うざい
書くの面倒くさいとか
構って欲しいとか
自分がスレ発案者だからもっと評価しろっていうオーラがぷんぷんする
ゲームも作るとか言っておきながら口だけで結局動いたのも別の職人だし

もういいよ
291 :主編の中の奴 :2007/06/18(月) 00:40:24.57 ID:e7FJ.rs0
>>290
悪いが、俺もそう感じてしまう部分がある。
ちょっと批判的な意見も出ているようだし、もしこれ以上、滞るようなら
他の書き手に任せてしまうの已む無いと思う。
292 :side master :2007/06/18(月) 00:41:38.64 ID:e7FJ.rs0

「それでは次は、エントリーナンバー3番、ハルカコーティネーターのイーブイです!」
 夜の帳も下りた港湾を豪華客船が通過していく。船上ではポケモンコンテストと呼ばれる、ポケモンの美しさ
を競う、バトルはまた違った戦いが催されている。大切なポケモンを態々傷つかせる真似はしたくない、これも
また新しい人とポケモンの共存の仕方なのだろう。
 冷たい海水に、少しばかり思考がそれていた。俺はメノクラゲの頭を再度、強く掴みなおすと海面ギリギリに
頭を沈めた。船の側壁がもうすぐそこまで来ていた。
 船の側面に着く。俺はサワムラーを出して、そのバネのような足を伸ばして遥か頭上にあるベランダの柵に片
足を引っ掛ける。後はもう片方の足に掴まり、強靭な脚力でもってベランダから進入する。丁度、見張りの交代
時間であり、乗客もコンテストに出向いている為、人に見られることはなかった。ロケット団の手の入ってない
出資会社から流してもらった情報は確かなようだ。
 そのまま正面にあるドアを開ける。中は医務室になっており、ジョーイさんとラッキーが待機しているがもち
ろんこちらの仲間だ。すぐにウェットスーツを脱いで乗組員の服に着替える。万が一を考えて、ジョーイさんに
ミュウツーを見ていないか聞いてみたが、やはり見ていないようだ。となると、フジ老人とミュウツーは甲板下
の機関室、或いは貨物室の辺りに隠れていると見たほうが妥当だろう。礼を述べ、俺は医務室を出ると真っ直ぐ
に下に降りる階段に向かった。
 上の華やかな世界とは違い、階下は灰色の世界だ。人の目を気にしながら進むのは骨が折れる。おまけに冷房
も無いため、少し進むだけで額から汗が滲んできていた。
 ここまでは正直、順調な方なのだろう。右耳に付けた無線からコンテストの様子を聞いているが、今のところ、
潜入したことはバレてはいない。後はフジ老人とミュウツーを探し出し、無理やりミュウツーだけを取り戻す。
今更ながら結構な作戦である。ただ、その為の準備には細心の注意を払った。だから大丈夫だ。言い聞かせるよ
うに、常に止まない不安を何とか抑えつける。

 しばらく歩き続ける。何度か人とすれ違うが、特に咎められる事もない。嫌な汗だけが服の下に募っていく。
そして、ある機関室を開けた時に俺の目は長らく見ていない影をようやく捉えた。
293 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/18(月) 00:49:51.61 ID:24cJNL.o
GJ

で、これはいつからロードショー?
294 :side master :2007/06/18(月) 00:52:55.31 ID:e7FJ.rs0

 蒸気で蒸した部屋の奥、フジ老人の隣にミュウツーがいた。
「ミュウツー!」
「ようやっと来たかい……わしの“アイ”を攫いに来たんだろう?」
 フジ老人の声を無視して新たなボールを出す。空中で展開されたボールから、その巨躯を唸らしてソイツは出
てくる。“M2”の為に用意したモノの一つだ。
「バンギラス! ミュウツーを捕まえろ!」
「ほぉ……ソイツはちと厄介じゃのう」
 バンギラス。あくタイプの新たなポケモン。本来は俺のポケモンではないのだが、ジョウト四天王のカリンさ
んから今回、譲り受けたものだ。ミュウツーを痛めつけるのは正直、心苦しいのだが、それもこれも俺が招いた
こと。自分のことは、せめて自分で決着をつけたかった。
 しかし、その圧倒的な存在にも老翁はひっひ、と不気味に笑うだけで全く意に介する様子は無い。それをただ
の虚勢と取るかは今の俺には図りかねる。けれど、こちらが有利なことに変わりは無い。俺もまた確信の無い勢
いでバンギラスに命令を下す。
「行け! ミュウツーを噛み砕け!」
 地を鳴らすかのような咆哮の後、バンギラスはミュウツー目掛けて突進。その大きく開いた口と牙でミュウツ
ーを捉えると、人間ならば分断されてしまうような力で以って噛み潰す!
「怖い怖い……自分のポケモンだと言うに容赦の無い」
 よしっ。少しの罪悪感と達成感が自分を責める。しかし、直後に耳から入ってきた無線で状況は一変すること
になった。

「それではここで特別ゲストです! それではあの伝説のポケモン、ミュウツーに入っていただきましょう!」
295 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 00:56:56.11 ID:J3PdPN6o
wwwwktk
もうミュウツー編待たないでこのまま終わらせちゃっていんじゃね?ww
296 :side master :2007/06/18(月) 01:05:43.22 ID:e7FJ.rs0

「これはこれはごきげんよう。久しぶりだねえ、元気にしていたかな? おやおや、随分と良い顔をしてくれるじ
 ゃないか、私の好きな顔だ。ん? どうして私がここにいるって? 我々を舐めてもらっては困る。君たちは今回
 の救出に随分と固く口を閉ざしていたようだが、急場凌ぎの集団で秘密も何もあったもんじゃない。本当に君は、
 君のメンバーの中に裏切り者がいないとでも? この船の見取り図を手に入れるために手回しした者たちに裏切り
 者は皆無だと? この催しの段取りを知るために声をかけた会社に裏切り者は全くいないと、君はそんな反吐が出
 る甘ちゃんな考えだっというのかね……?
 ふざけるな!! 我々を舐めるなこの下種野郎がぁ!!
 ……残念だが、あのミュウツーとドクトル・フジは偽者だ。憶えてるだろう、君たちが前に我々に使った、普段
 私達が好んで使う手だ。どうだ? 腸が煮えくり返るだろう? 私はとても心地よい気分だ。
 それじゃあ、こちらのパーティーはそろそろお開きにさせて貰おう。私も主賓として上に戻らなければいけない
 のでね。まだこの時期の海は冷たいと思うが、まあ死んでるから関係ないか。
 それじゃあ、さようなら」

297 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 01:18:31.54 ID:Z8aeCYYo
これはwwktkせざるを得ない
298 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 01:20:24.73 ID:Z8aeCYYo
あれ?なんかへんだwwktk
299 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 01:20:41.93 ID:Z8aeCYYo
ww入れると増殖するな
300 :side master :2007/06/18(月) 01:29:34.53 ID:e7FJ.rs0

 サカキが部屋から出て行くと、入れ替わりで入ってきたロケット団員達が俺とバンギラスを囲んでいく。相手ポ
ケモンの数は優に二十を超えている。俺も全てのポケモンを出して迎撃体勢を取るが勝機なんてあったもんじゃな
い。目の前の奴等はこれから起こる惨劇に卑しい笑みを浮かべるだけだ。ジリジリと間だけが縮んでいく。
 俺もまたニヤリと口角を持ち上げる。ただの虚勢と見たのか、団員はクツクツと同じように笑うだけだ。
 かかれ!
 誰かがそう叫ぶと一斉に襲い掛かってくる。俺はギリ、と奥歯を噛み締めた。

 本来ならば持って数分。しかし、元より背水の覚悟で望んでいる為、存外時間がかかった。
「この、しつけえんだよ!」
 団員の拳が俺の腹に入る。両脇を抱えられ、先ほどから止まない暴行は俺の意識を刈ることも無く続いている。
「そろそろ[ピーーー]か」
 団員の一人がナイフを取り出す。鈍い光をちらつかせながら近づいてくるそいつに、俺は再度笑う。
「このっ……!」
 青筋を浮かべてナイフを振り上げる。寸前、無線が入りその腕が止まった。
「灯台とパーティー会場の明かりが消えました! あれ……? うわあ! ジ、ジムリーダーだぁ! ジムリーダーが
 来てっ、た、助けてくれえ!」
 連絡を聞いた団員達が一斉に俺を見る。かかった。俺はすぐさま口を開いた。

「俺は……ただの陽動だ。お前たちがここで時間をかければかけるほど、お前たちのボスと仲間がやられていくぞ。
 ここで俺を[ピーーー]なら殺せ。だがミュウツーは返してもらうぞ……ミュウツーは、俺のポケモンだぁ!!!」
301 :主編の中の奴 :2007/06/18(月) 01:31:57.49 ID:e7FJ.rs0
ちょと飯食うので休憩。
302 :以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします :2007/06/18(月) 01:40:02.71 ID:GqkU4XUo
>>298
パー速の機能
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1173451433/
303 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 01:42:13.40 ID:GqkU4XUo
>>290-291
って誰の事言ってるんだ?
304 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 01:44:51.68 ID:Z8aeCYYo
>>302
dクス
なんかスレ的にNGワードがよくつかわれるし、ニュー速のほうがよかったかもしれんな

>>303
リレー相互小説で今ミュウツー編担当してる奴でこのスレの発案者で>>285だと思われ
305 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 01:51:23.50 ID:CqAnXh2o
>>303
一スレ目の>>1
同一スレ目でゲーム化を企画しかし着手せず、別の職人が試作版を製作
チャットでも「言いだしっぺ」というHNで自分が1だとアピール
リレーで相互小説をやってるからお互いが書かないといけないはずなのに遅筆遅筆といいながら投下しない
しかし今日は午前8時から続けざまに登場>>160 それにもかかわらず一度も投下なし
チャットには律儀に参加
相互小説の相方(side master)を書いてる方は足を引っ張られぎみ

こんな感じか
306 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 01:57:51.28 ID:DaO5wjM0
みんな上手いな、描写の節々に切迫した情景が生々しく想像できて
雰囲気の恐怖が強く感じられる・・・

そして>>200へ、GJ!
自分の文章で良ければいくらでも使って頂いて構わない
ゲーム化企画は本気でやっているんだな、思い知らされたよ
積極的に自分も出来る事に参加させてもらう 
チャットにも入ってみるよ 
307 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 02:01:57.98 ID:DaO5wjM0
相互小説って、一人の人が書いてるんじゃなかったのか・・・
308 :side master :2007/06/18(月) 02:07:24.94 ID:e7FJ.rs0

 ドカドカと慌しく階段を登っていく。あちこち痛い為に走れない俺は、団員に脇を抱えられながら上へと運ばれ
ていく。結局、俺は殺されなかった。人質として利用するらしい。俺は目をつぶりながら、歯の噛み合わせを確認
する。大丈夫だ。まだ戦える。
 あと少しだからな、ミュウツー。

 会場は酷い有様だった。既に会場の電気は復旧しており、俺はチラリと光を失った灯台を見る。今回の作戦はミ
ュウツーの奪回は勿論、前回、叶わなかったロケット団の壊滅も入っていたのだ。奇襲の際、灯台はジョウトの港
をしきっているアサギジムのリーダー、ミカンさんの会社の協力の下、行われた。
 いくら作戦が知られているとはいえ、ナツメさんやカツラさんが尽力して集めたリーダー達の力は絶大だ。それ
でも五分五分とジリ貧なのは、ロケット団の数が単純に多いからだ。
「ミュウツー!!」
 俺は残った力を振り絞り団員の拘束から無理やり外れる。その虚を突いて、奥歯の代わりに噛み合わせているボ
ールを口から吐き出すと共に通常の大きさに巨大化、展開。先ほど戦闘に参加させていなかったリザードンで飛び
掛る団員を振り払った。
「なぜソイツを生かしている! 殺せぇ!」
 サカキの叫び声が響く。奴もコガネジムリーダーのアカネさんと戦っており、こっちに向かってくる気配は無い。
俺はリザードンの背中に乗り、空に繰り出す。
 またとない好機。しかし、それを打ち崩したのは誰でもない、ミュウツー自身だった。

「やってくれるな? “アイ”よ」
「はい……“お父様”」

 彼女は頷くとその両の手をかざす。瞬間、巨大な衝撃がリザードンと俺を襲った。
309 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 02:12:06.17 ID:WK1xOMDO
相互小説の第一段をリアルタイムでみてたが対した打ち合わせもなく交互にアップされてて6時間強で完結
まさに鳥肌ものの神業だったんだぜ?
310 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 02:26:34.13 ID:GqkU4XUo
>>304-305
把握した。質問に答えてくれてサンクス。
311 :side master :2007/06/18(月) 02:29:53.73 ID:e7FJ.rs0

 信じられなかった。いや、ただ考えるのが怖かっただけなのかもしれない。それだけミュウツーが、彼女が俺を
攻撃してくることは俺を動揺させた。
 ろくに受身もとれない俺をリザードンがかばう。背中からモロに落ちた為に、悲痛な叫びが響いた。それでもま
だ声も出せない俺に、ミュウツーが追撃をかけようとゆっくりと片手をこちらに差し出してくる。収束されたエネ
ルギーが一気に志向性を持って爆発する。サイケ光線だ。
「ゲンガー! ナイトヘッド!」
 虹色の光線がこちらを捉える寸前、ゲンガーがナイトヘッドを出す。黒い障壁が迫撃する。しばらく鍔迫り合い
のように競っていた両者だったが、ミュウツーの力は凄まじく、障壁を破ってくる光線を寸でのところで避けた。
 ついで近づいてくるキクコさんは俺の襟を掴むと、一体どこにそんな力があるのか、グイと顔へ引き寄せる。

「なにやってんだい! アンタ、あの子を取り戻すんだろう!? それを鳩が豆鉄砲喰らったような顔しやがって! 
 男ならねえ、好いた女は命掛けてでも守るもんだろう!?」

 ミュウツーを見る。以前のような鋭い眼光はどこかへ消え、虚ろな瞳でゲンガーと戦っていた。
 膝に力を入れる。全身が痛い。でも、皆痛いんだ。俺だけが痛いわけじゃない。皆、皆傷ついてる。
 だから、終わらせないと。
「はい」
 俺が返事をすると、リザードンが俺を抱える。着地が悪かったせいで既に翼は折れているのに。それなのに彼女
はまだ俺を運ぼうとしている。意思の強い瞳がこちらを見つめていた。

「やらせてやんな。女はねえ、惚れた男のためなら命の一つや二つ、惜しくないもんさね」

 リザードンとキクコが目を合わせる。お互いに笑った気がした。
312 :主編の中の奴 :2007/06/18(月) 02:33:22.62 ID:e7FJ.rs0
>>311
明らかにラピュタのドーラの影響です。ありがとうございました。
313 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 02:39:25.38 ID:WK1xOMDO
超GJ
クライマックスだぁ
314 :side master :2007/06/18(月) 02:54:15.15 ID:e7FJ.rs0
「行くぞぉ! リザードン!」
 俺の叫びとリザードンの叫びが共に場を占める。折れたというのに堂々と飛ぶ姿は正に神話のそれを思わせる。
既に離脱したゲンガーに代わって、再びミュウツーに向かって空から突撃する。
「ひっひ……しつこい男は嫌われるのになあ……“アイ”」
「はい、お父様……」
 ドクトル・フジの言葉にミュウツーが頷く。また両の手を持ち上げると、掌からモンスターボール大の黒球を作
り出す。シャドーボール。ミュウツーを奪ったもの。黒い凶玉(まがたま)。
「……いけ」
 ミュウツーの声と共にソレは四散し、こちらに凄まじい速度で飛来する。リザードンは避けずにそのまま突っ込
む。顔に当たり失神しかけようが、体に辺り骨を折ろうが、俺の為に、ミュウツーの為に飛び続ける。
 ありがとう、ありがとう、ありがとう。
 もう意識も半分も無いのか、そのままミュウツーに向かって突進する形となる。避けようと後ろにステップを踏
むミュウツー。させてなるものかと、俺はリザードンの背中から飛びついた。
「“アイ”!」
「や、めて……!」
 あと少しで抱きしめようかという瞬間、俺の体は吹っ飛ばされる。肩から落ちたのか、激痛を訴えるが構わない。
俺はまた立ち上がって彼女に近づく。
「い、や……いや……」
 近づく、吹っ飛ばされる。近づく、吹っ飛ばされる。近づく、吹っ飛ばされる。何度繰り返したろう、その度に
背中や腰、首が悲鳴をあげる。
「ミュウ……ツー」
「“アイ”! その男に惑わされるな! お前は“アイ”じゃ! ワシの娘なんじゃ!」
「あ……私は……ア、イ……」
「ミュ、ウツー」
「“アイ”!!」
「私は……あ、あ、あ……あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
 ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

 そして、俺は彼女をやっと抱きしめた。

「ただいま、ミュウツー」
「あ……る、じ……?」
315 :side master :2007/06/18(月) 03:17:54.16 ID:e7FJ.rs0

「ど、どうした“アイ”……? お前は“アイ”じゃろう?」
 わなわなと震えながら近づくフジ老人。先ほどまでの勢いはまるでない。ミュウツーは首を横に振る。
「“アイ”はもういない。この体は私のものだ。なにより、主のものだ」
 彼女の言葉に老翁は膝をつく。もうそこに科学者としての顔は無い。一人の、寂しい老人の顔だった。
 ミュウツーが戻ったことで周囲の喧騒も収まった。まるで、彼女がそうしたかのように今は静かだ。
「どういうことだ! ミュウツーの人格は消えたはずじゃなかったのか!? なぜ元に戻ってるんだ!?」
 サカキがフジ老人に掴みかかる。しかし、放心している老人に答える言葉はもうない。
「ふ……ふざけるな!! どれだけ、この為に俺が準備したと思ってる!! 金をばら撒いたと思ってる!!」
「やはりお前が一枚噛んでいたようだのう、サカキ」
「ハゲは黙ってろぉ! ……フフ、ああそうだよ。全てオレがやった! ムウマを増やす為に新たな商売にも手を出
 した!! 全てはお前を手に入れるためだ! ミュウツー!」
 半狂乱のサカキ。団員の誰もが今は顔を伏せ、彼と目を合わせようとしない。キクコが続けた。
「最近、育てられなくなったポケモンを引き取るトコがあるが、その実、裏ではわざと殺してゆうれいポケモンを
 増やすなんていう外道がいるようじゃな。それもやはりてめえか、サカキ」
「そうだよ!! 悪いかババア!? 引き取られなければ結局、飼い殺されるだけのところをオレが楽に殺してやって
 んだよ! それのドコが悪い! 捨てるような馬鹿とオレと、どっちが悪い!」
「黙れ外道。そんな事など、今はどうでもいい」
「あ? どうでもいいだと……?」
 今にも掴みかからんとするサカキを、ミュウツーは何の戸惑いも無くねんりきで吊り上げる。慌てる団員だが、
ミュウツーに圧倒されてそれ以上は動けそうに無かった。

「聞け下等生物。私は他のポケモンがどうなろうが、人間がどうなろうが知ったことではない。それよりもなぜ私
 の主がこんなにも酷い怪我をしているんだ。私が傷つけたことは知っている。その罪は存分に償う。そして貴様
 等も同罪だ。お前が社会的に犯した罪などどうでも良い、主を傷つけた罪を今ここで、命をもって償え。それが
 下等生物の出来る最大の謝罪であることを教えてやる」
316 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 03:33:52.51 ID:GqkU4XUo
>>315
ミュウツーカッコいいなww
317 :side master :2007/06/18(月) 03:42:29.67 ID:e7FJ.rs0

 結局、[ピーーー]のはマズイということでサカキの身柄は当局に渡すことで決着した。今もロケット団が関与している
会社は捜査が続いており、まだまだ全容が明かされるには長い時間がかかるだろう。
 ミュウツーはその後、しばらく精神検査がなされたがほどなくして帰ってきた。検査を担当した医師が真っ青な
顔をしていたことから、検査はどうあれ彼女は完全に自分を取り戻したようである。
 俺の方は退院したものの、まだ通院は続いている。その度にミュウツーが自殺しそうな勢いなのも少々困ったも
のではあるが、じきに全快するだろう。周囲の人も今は自分の仕事に戻って平穏無事に暮らしている。
 フジ老人のことだが、人格が変わっている間、何があったのかは分からないが、時折、ミュウツーが顔を出して
いるようだ。今まで殆ど俺につきっきりであったから、いきなり一人の時間が出来ると、これまた妙な気分にさせ
られる。けして嫉妬しているわけではない。
 ついでに、そこから聞いたのだがポケモンタワー建設の際、皆、首を横に振る中で一番に出資してくれたのがサ
カキだったらしい。方法こそ間違っているが、ポケモンを愛する気持ちは変わらないのかもしれない、とはまた四
天王として返り咲いたキクコさんの言だ。
 まあ、とにかく日常を取り戻した俺とミュウツーは新たな旅に出ることにした。今回の件でジョウト地方のジム
リーダーからぜひバトルしてみたいとの連絡があったのだ。ゆくゆくはジョウトリーグにも進出してみたいとも思
う。
 空は晴天。久しぶりの太陽を背にポケモンタワーは輝いてるように見える。

「なあ、ミュウツー。もしも俺が俺でなくなったらどうする?」
「主がですか? それなら答えは一つです」
「一つ?」
「ええ。抱きしめるだけです」


おわり
318 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 03:48:53.98 ID:GqkU4XUo
>>317
GJ!
最後はみんなHAPPY ENDで気持ちよかった!ww
319 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 05:25:04.86 ID:Yn8vD8M0
>>317
超GJ!
やっぱ幸せがいいよなぁ……ww


ゲームの方なんだが、バストアップはこんな感じでおk?

ミュウツー
http://www6.uploader.jp/dl/yanderemewtwo/yanderemewtwo_uljp00046.zip.html
リザードン
http://www6.uploader.jp/dl/yanderemewtwo/yanderemewtwo_uljp00047.zip.html
イーブイ
http://www6.uploader.jp/dl/yanderemewtwo/yanderemewtwo_uljp00048.zip.html

カメックス、フシギバナ、ヘルガーは手元に資料がないからまた今度。
自分が出来なくなっても他の人の参考になればそれで良い。
320 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 07:32:14.06 ID:9294ywDO
だぁー! >>319氏の作品が見れNEEEEEEEE!



午後の講義前にネカフェ逝ってくる
321 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 07:59:51.54 ID:uRTioWAo
ごめんなさい、自分でも自分がうざいと思ったのでミュウツー編からは手を引きます
322 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/18(月) 08:49:15.33 ID:w2pU.AAO
もう書いてあるなら投下してくれればいいじゃない
話はそれから
323 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 08:51:15.75 ID:GqkU4XUo
態度を変えれば周りの評価も変わってくるんだぜ?
どうせ匿名だ、やるだけやってダメだったんなら諦めればいい
だれも笑ったりしないぜ
324 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/18(月) 08:56:26.69 ID:29QBOUSO
ありがとう
今出先だから、帰ったら投下する
325 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 09:33:59.35 ID:K2gO0AAO
てか、パー速に移った途端に短編SSぐっと減ってなくね?
長編SS大杉だし読み手のリアクションも薄くなってる気がする
326 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 10:38:05.84 ID:zGfsons0
諸君は伝説のポケモンをご存知だろうか? 一般的にはサンダー・ファイヤー・フリーザーの三体がそれに当たると言われている。 近年ではそこにある青年の操るミュウツーというポケモンが加わり、学会に新風を巻き起こしたのは記憶に新しい。 これから読み上げるのはやはり"伝説"といわれたポケモンがある会合で書いた手記である。 「チョベリバー。マスターってば最近あたしら酷使しすぎー」 サンダーさんが文句言ってるっス。サンダーさんはイケイケだけど最近文句一杯言うっス。 でも時々、おやつわけてくれるっス。いいかたっス。 「そっかぁ? ウチは別にえーけど。あんちゃん喜ぶん見るの好きやし」 ファイヤーさんはオーサカ弁のおねーさんっス。いびきが凄いけどご主人が大好きっス。あとうまい棒くれるから大好きっス。 「まあ。ファイヤーさんみたいな野蛮な方はマスターに相応しくありません」 フリーザーさんは優しいけどちょっと怖いっス。ファイヤーさんは性格ブスって言ってるっス。お菓子はくれないっス...おいしいみずはもう嫌っス... 「煩い。とっとと会合を終わらせるぞ」 ミュウツーさんの声はちょっと怒ってる感じっス。ちなみにミュウツーさんはちょっと短気だけどご主人が大好きっス。絶対にお菓子くれないっス... 「では、本日の議題...ウインディは伝説ポケモンであるか否か。伝説ポケモンであると思う者は挙手」 「はいっス! ...何で皆手を挙げてくれないっス?」 「なんでって...なあ?」 「そうですわね」 「っつーか、あんたほんとに伝ポケ?」 「酷っ、図鑑にも書いてあるっス!」 「却下。満場一致でウインディを降格する」 「ぎゃぼーーっ!?」 氷「ライバルが減りましたわね」 雷「後はムカつくあいつを凹ませればー、オールオッケー?」 火「気合い入れて行くデーーー!」 脱衣所 M「ハァハァ...あ、主のトランクス...」 何したかったのかわかんなくなった
327 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 10:43:47.34 ID:GqkU4XUo
>>326
何故改行しない?
328 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 10:54:41.52 ID:MWlQmzY0
携帯で一応改行入れてやったつもりだったんだ... 皆スマソOTZ 大爆発してくる
329 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 11:47:33.00 ID:Rn0L0d.o
>>325
読み手のリアクションは前からこんなもんじゃね?
完結長編の投下が基本になってきてるから
全体のSS量が減って感想が減ってみえるだけだと思うが
330 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 11:58:06.18 ID:uRTioWAo
よろしくなあ、とそのおじいさんは言った。
あのうさんくさいおじさんとも、優しいお兄さんとも違う、不思議な感じがした。
なんだろう、何だか……すごく、変な感じがする。
こう、落ち着かないっていうか、逆にほっとするっていうか……
それに、この人は一体何なんだろう。お医者さん……にしては、他のお医者さんみたいに、白衣を着ていないし。
「お前さんの名前は?」
「……」
ミュウツー……と、あの人は言っていた。でも、なんだか自覚が沸かない。
「じゃあ、眼を覚まして、今まで見た中で見覚えのある顔はあったかのう?」
「……」
やっぱり……思い出せない。みんな、知らない人ばっかりだ。
頭を抱えていると、おじいさんがじっとわたしの目を見て、こう言った。

「何か、憶えている言葉はないのかい?」

その瞬間。わたしの中に、一つの言葉が浮かび上がった。
「……イ」
「ん?」

「アイ……」

そう、「アイ」。口に出すと、その言葉が、なんだかますます力を増した気がした。
「アイ」。何の事かは、良く分からない。でも、なんだか……
331 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 11:58:21.00 ID:uRTioWAo
「……そうか。アイ、か。……そうか、そうか……」
おじいさんは立ち上がって、わたしの頭を撫でた。
変だ。さっきまで変な感じしかしなかったのに、今はなんだか懐かしい感じがする。
「いいかい、お前さん。よくお聞き。……ワシが言う事をよく覚えておいてほしいんじゃよ」
そう言っておじいさんは、私の耳に、そっと囁いた。
「……え?」
「いや、意味は分からなくてもいい。ただ、心のココに留めておいてほしい」
そう言いながら、おじいさんは背を向けた。……帰るつもりらしい。
「あの、おじいさ」
こつり、と靴音が止まる。おじいさんは、こちらを見ないでこう言った。

「次に会う時は……もっと、別の呼び方を考えておいておくれ」

意味は、わからなかった。考えている間に、おじいさんは部屋から出ていってしまった。
後に残ったのは、わたし一人。
なんだか、すごく落ち着かない。
332 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 11:58:54.41 ID:uRTioWAo
その落ち着かない気分のまま、一体どれだけたったんだろう。
この部屋には時計がないからわからない。
結局、あのおじいさんは誰だったんだろう。何でわたしの所に?
それに……あの人。あの人が、いない。
「なんだか、さみしいな……」
思わず体を丸めて、呟く。

と、突然大きな音が響いた。
破裂するみたいな、壊れるみたいな、とても大きな音。
何があったんだろう。立ち上がった途端、さっきおじいさんが言ったことが、頭を過ぎった。


「いいかい、大きい物音がして不安になったときは……”ドわすれ”を使うんだ。そうすれば、不安じゃなくなるから」
333 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 11:59:19.16 ID:uRTioWAo
”ドわすれ”……何でそのワザなのか、わたしには分からなかった。
ただ、わたしのどこかでそれを使いなさい、って声が聞こえたから。わたしは体の力を抜いて、頭をからっぽにした。
だんだん、わたしの中の『わたし』が、遠ざかっていく。
すごく……あんしん、する。
あれ、でもなんか……ヘンなかんじが……



――"MEWTWO" ノ "基本人格"磨耗 ヲ 確認
――"MEWTWO"トランスモード ニ チェンジ
――人格プログラム"I-TWO" ヲ Re-Install


――"I-TWO" ヲ "主人格" トシテ 再設定 スル――
334 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 12:04:13.08 ID:uRTioWAo
書けたところまでですがミュウツー編投下しました
335 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 12:21:00.63 ID:AIexEkAO
>>334
GJ!!
336 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 12:22:34.86 ID:ZMmdrnko
>>317
主編完結乙&GJ
いい話でした!続編期待してます!

>>334
GJ
337 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 12:26:24.09 ID:DSWkWts0
>>334
GJ!!!!!
338 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 12:27:33.09 ID:VmyZ4kDO
wwktk

ドわすれミューツーかわいい
339 :ミューツーの策略 :2007/06/18(月) 12:36:07.59 ID:VmyZ4kDO
流れに乗って俺もひとつ投下


主「ミューツ〜。カレーまだ〜?」
M「お待たせして申し訳ございません。今お運びします」
(ナゾノクサを調合して作った惚れ薬 in カレー…これを主が食した時、主は私だけのモノに…主が私だけを見てくれる…フフフ…)
主「おーい」
M「……ハッ!?あ、はい!ただいま!」
そそくさとカレーに薬を投入し、男のもとへそれを運ぶ。
主「わぁー。美味しそー。それじゃいただきまーす」
M「はい。がっつりいただいちゃってください」
すると不意に男のスプーンを持つ手が止まる。
主「……」
M「ど、どうしたのですか?主。早く召し上がってください」
(主はなにをためらっているのだ?…ま、まさか…薬を入れたことがバレた!?)
340 :ミューツーの策略 :2007/06/18(月) 12:38:14.90 ID:VmyZ4kDO
主「いや…こんな近距離でそんなにジッと見られると食べづらいんだけど…」
(しまったぁー!私としたことが!)
M「も、申し訳ございません。では私は後ろ向いていますので安心して召し上がってください」
主「う、うん」
クルッと体を反転させるミューツー。
…と、その瞬間――
ガシャン!
主・M「あっ!」
ミューツーの尻尾が男の皿を持つ手に当たり、カレーは無惨にも地面に落ちてしまった。
M「あぁ〜!スミマセン!すぐに作り直します!」
落ちた皿とスプーンを拾い上げ、また調理場に戻っていくミューツー。
(クソ!なにをやっているんだ私は!あと少しだったのに!)
すると音に反応してか、遊びに出ていたイーブイが戻ってきた。
341 :ミューツーの策略 :2007/06/18(月) 12:39:45.13 ID:VmyZ4kDO
主「おかえりイーブイ」
主「あっ。食べちゃダメだって」
M「えっ!?」
振り返ったミューツーがそこで見たものは…
イ「キュ〜…」
トロンとした眼差しでミューツーを見つめるイーブイだった。
M「なっ…!犬もどき…!」
イ「クゥ〜ン♪」
駆け寄ってくるイーブイ。
M「よ、寄るな!私に触れていいのは主だけだ!」
逃げ回るミューツー。
主「ど、どーしたんだ?」
なにが起きているのか理解できず、ただ呆然とする男。

それからミューツーは薬の効き目が切れるまで一日中イーブイと追っかけっこするハメになってしまいましたとさ。
めでたしめでたし…

主「腹減った…」

おわり
342 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 12:41:56.99 ID:vYAnQoDO
GJ
343 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 12:48:04.71 ID:fjxQ9Mso
夕暮れ時、地平線がみえそうなほどまっすぐな道のりを男がミュウツーを背に乗せながら歩いている
「あ、主、もう歩けますから」
「だめだめ、思いっきり足に冷凍ビーム食らったんだから、もう少し大人しくしてろって」
ミュウツーが恥ずかしそうに身をよじる
「も、もう治りました、治りましたから!」
「だーめ、こんな可愛いミュウツーをおろせるかっての」
「か!!!!!」
ミュウツーが赤面する
“カプッ”
「痛!」
男の首筋を軽く噛む
「ひどいなぁ」
「ムー・・・主のいじわる・・・」
笑いながら男はゆっくりと歩く、ミュウツーはもう抵抗することなくその背に頭を委ねていた



短編が少ないというから書いてみた
ヤンデないけど後悔はしない
344 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 13:15:42.75 ID:zwIr2kM0
で、ミュウツー編の作者はまだ続きを書いてるのか?
まさか、止めるからと誰にも引継ぎ作業せずに投げ出したわけではないよな?
345 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 13:55:59.54 ID:uRTioWAo
>>344
が、がんばります
346 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 14:15:01.00 ID:WGsod.Yo
がんばるのはいいけど
しっかり書いて欲しいな>>330あたりはそれより前の作品にくらべて手抜きっぽい感じがしないでもない
347 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 14:15:53.59 ID:WGsod.Yo
>>346は周りに「早く書けってせかされたせいで」っていう意味ね
348 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 14:52:08.15 ID:l.Yo3Ygo
パー速に移ったのが間違い、うるさくてもvipでやるべき
パー速自体知らない人もいるだろうし、専ブラ使ってて新板登録のしかた知らんやつもいるだろうし、ここに来た時点で人が減るのは当然の結果。
349 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 14:55:13.59 ID:kBTXfhoo
同じく同時期に新ジャンルからパート化してる「馬鹿生徒会長」はスレタイかえてニュー速で生き残ってるしな
350 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 15:19:21.35 ID:K2gO0AAO
>>343
萌えすぎて悶えた
351 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 15:38:35.86 ID:up2L/.2o
ところで最近このスレを見つけたんだが
まとめSSが多すぎてついていけてない
これだけは読んどけっていうのがあったら教えてくれ
352 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/18(月) 15:45:23.01 ID:29QBOUSO
>>351
リレー小説第1弾
353 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 17:36:45.72 ID:riOAN/Uo
ヤンデレミュウツー
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1181929370/
354 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 18:38:06.83 ID:M33Rhjoo
>>353
それが貼られた所から来ましたが……。
なに、またマルチやるつもり?


ストーカーとヤンデレ、あとどこかでも見たけれどさ。
こんなところのアドレス貼って回るのやめてくれよ。
そろそろウザイんだけれど?
355 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 18:48:22.71 ID:GqkU4XUo
>>354
それは初耳
誰がやってるかは知らないが失礼しました

貼ってる奴、人増やしたいのは分かるがちょっと止めようぜ
356 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 18:49:39.01 ID:GqkU4XUo
>>351
基本全部
357 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 21:15:45.54 ID:QtHakYso
誰もいない、投下するなら今のうち
358 :オーキドの野望 :2007/06/18(月) 21:16:11.49 ID:QtHakYso
あの悪夢から1ヶ月、平穏な日々が続いていた
男とミュウツーは共に並びながら相変わらず旅をしている
「さて、そろそろ次の町か。今度はどんな強敵が待ち受けてるのかな」
「たとえどんな敵であろうと私が必ず勝利をあなたにささげましょう」
期待で思わず口をついたセリフにミュウツーが真面目に答える
男は笑いながら、ミュウツーの頭を撫でる
「ありがとうな」
その笑顔を見てミュウツーは思う
主、あなたのその笑顔のためならば、私はどんな事にも耐えられるでしょう
たとえ地獄の業火であろうと、私のあなたへの思いを燃やす事は出来ない。どうかあなたの側においてください。主。と

次の町は何もない田舎町だった。かろうじてポケモンセンターがあるがあまりはやっていなさそうだ
しかし、それ自体はあまり問題にはならなかった。
ポケモンセンターで仲間の治療をし、少し休憩をしたのち、情報収集をかねた観光を行う
今回もいつもと変らない、なにより今回は静かな町だ、しばらくは平和な日々をおくれるだろう。
ミュウツーはそう思いながら男と共にポケモンセンターの自動ドアをくぐる。
しかし、今回はいつもとは違っていた。
ポケモンセンターのカウンターの横、そこには・・・少しくたびれた白衣を着た男、オーキド博士がいたのだ。
「よぉ、男、それにミュウツーも、久しぶりじゃのう」
ミュウツーは自身の体温が急激に下がるのを感じていた。
359 :オーキドの野望 :2007/06/18(月) 21:16:18.22 ID:QtHakYso
「博士!お久しぶりです、どうしたんですかこんなところで?」
「ハハハ、お前たちにとっては“こんなところ”かもしれんがここいらには珍しいポケモンが沢山いての、ここにもわしの研究所があるんじゃよ」
オーキドは事もなげにそういうとミュウツーの方を一瞥した
「ミュウツーは・・・元気かの?」
「ええ、もちろ・・・ん。あれ?ミュウツーそんなところで何してんだよ」
見るとミュウツーはまだ自動ドアをくぐったところでじっとオーキドを見ていた、ミュウツーの存在を感知している自動ドアが何度も開閉を繰り返している。
「あ・・・え・・すいません」
ゆっくりと男の側へと歩み寄る。男の隣までくると、“ギュ”っと男の服の裾を強く掴んでいた
男は少し不思議に思いながらも、以前の事を思い出す
「大丈夫、今日は注射なんかしないよ、ですよね博士?」
「ん・・?あ、ああ。もちろんじゃとも、あの時は怖がらせてすまなかったのお」
オーキドが白々しく謝る、しかしその目はずっとミュウツーの顔を凝視していた
ミュウツーはというと、じっと顔を伏せてオーキドの顔を見ないようにしている、よくみると小さくカタカタと震えていた。
「あれ?ミュウツー?どうした?寒いのか?」
その震えに気づいた男はミュウツーの額と自分の額を合わせる
「ヒャゥ!ア、ある・・あるあるあるあるあるあるるる・主!?」
あまりの不意打ちに何事が起こったのかとミュウツーの体がはねる、視界いっぱいには男の顔、これはミュウツーの理性を吹き飛ばすのに効果はばつぐんだった。
「熱は・・ちょっとあるかな?」
「熱?」
オーキドは男の背中を見ながらニヤリと笑う
360 :オーキドの野望 :2007/06/18(月) 21:16:25.62 ID:QtHakYso
「おお、それはいかん。実はこのへんでポケモンだけがかかる特殊なウィルス性の風邪が流行ってての。急いで検査したほうがいいかもしれん」
オーキドは早口でそうまくし立てた
「え?本当ですか?うわ、早くなんとかしてやってください」
男はオーキドに懇願する、その状況をみて慌ててミュウツーは理性を呼び戻した
「あ、いや、ちがいます!!!違います!風邪なんかひいてません!これは・・・その・・と、とにかく検査なんて必要ありません!!」
ミュウツーのあまりの必死さに思わず男もたじろいでしまった。しかし男は引き下がらない
「でもなぁ、風邪は引き始めが肝心だって言うし、ちょっと調べてもらうぐらいした方がいいんじゃないか?それなら注射は必要ありませんよね?オーキド博士」
「ん?んん、ああ、そうじゃな、とりあえず調べてみてからでも遅くはないじゃろ、なにしろ新種のウィルスなんでな、他のポケモンにうつらないとも限らんしのお」
まずい、このままでは、またオーキドのおもちゃにされてしまう、なんとかしてその場を逃げ出したいミュウツーは頭をフル回転させた。
「でわ、行こうか、わしの研究所はすぐ近くにある」
遅かった、オーキドがそう言い出すと、男がミュウツーの腕をひっぱて歩き出してしまったのだ
「嫌!嫌です!嫌イヤイヤイヤ!!!!!!!!お願いしますなんでも!なんでもしますから検査だけは!!!」
まるで赤子のように駄々をこねるミュウツーを見て男もついイラっとしてしまう
「いい加減にしろよ、注射はしないっていってるだろ?これもお前のためなんだ、あんまり我侭いうとお前の事嫌いになっちゃうぞ」
その言葉に一体どれほどの威力が篭っているのか、男は知らなかった、無知とはなんと恐ろしいのであろうか
「イ、、イヤ!!!!!!!!イヤダ!ごめんなさい!なんでも!なんでもします!検査も受けます!実験にも耐えます!だから!だから嫌いにならないで!!嫌いにならないで!」
とうとうミュウツーは泣き出してしまった・・・しかし男はそこで気付くべきだったのだ『実験に耐えます』というセリフを聞いたとたんオーキドが焦った顔をした事に、それがミュウツーの最後のSOSだったということに。
「大丈夫、ごめん、いいすぎた、お前の事嫌いになるなんて嘘だし、そんな事絶対にない、だから、検査、うけてくれるな?」
「・・・はい・・・」
男の言葉にもう頷くしかなかった、耐えよう、これも主の命令だ、大丈夫以前も耐えた、今度も耐えて見せよう。ミュウツーは覚悟を決める。しかしそれとは逆にオーキドは再び笑みを浮かべるのだった
361 :オーキドの野望 :2007/06/18(月) 21:16:32.74 ID:QtHakYso
研究所につくともうオーキドの思うがままだった
唾液を採取した時点で『ウィルスの反応がある』
更に『見た事がないタイプだ、人間に感染するかもしれない』
加えて『一応男も検査をしよう』
男の血液を採取し『男は大丈夫だ、しかし感染するかもしれないから治療中は近づかないようにしてくれ』
あっという間にミュウツーは何もない地下室に監禁されてしまった
ミュウツーは目を閉じ、静かに男が最後にかけてくれた言葉を思い出す
『痛い事があるかもしれないけど頑張れ!毎日見舞いにくるから!大丈夫!すぐ治る!』
何度も何度も男の顔を思い浮かべ、その言葉を噛み締めながら反芻を繰り返す。
―大丈夫、大丈夫、私は大丈夫、これは主の命令、だから耐えられる、これが主の望み、だから耐えられる、たとえそれがどんな地獄であろうとも、主のためならば−
“ピチャン”
と水音がした、何事かと目を開ける、自分の増しただった、手で顔に触れる
「これは・・・泣いているのか?」
自分が泣いている事に気がついてしまう、なぜだ?私が・・・恐れている?怖がっている?耐えられないかもしれないと、恐怖を感じている?
そう考えてしまうともうダメだった、以前の実験を思い出し体が小刻みに震えだす。
「ア、、ア、あ、ああ、、ああああ、あああ、だいじょうぶ!私は大丈夫!!!ダイジョウブダイジョウブダイジョウブダイジョウブ」
“ギィ”
重い扉がゆっくりと開かれ、一人の男が入ってくる。ミュウツーは床に腰をおろしたまま、部屋の隅へあとずさる。そこにはオーキドが楽しそうな顔をして立っていた。
「さて・・・はじめるとするかの?」
ミュウツーは己の震えを止めることができないまま、その恐怖の元凶と対峙することとなった。
362 :オーキドの野望 :2007/06/18(月) 21:16:37.12 ID:QtHakYso
「さて、ミュウツー君、君は世界でただ一体、唯一無二の存在じゃ」
オーキドが部屋の中を右へ左へ、ゆっくりミュウツーとの距離をつめるように歩きながら話しはじめる
「つまり、ワシのようなポケモン研究を生業としている人間にはとても興味深い存在である」
じわじわと近づいてくるオーキドにミュウツーは壁に背をはりつけ、これでもかというほど小さくうずくまってしまっていた
「ワシ以外にも君の事を調べたがる人間もおおいじゃろ。しかしワシが研究しつくしてしまえば、他の研究者に追われる心配もなくなる。これは君のためでもあるんじゃよ。」
“カツン”オーキドの足が下を向き丸まっているミュウツーの視界に入る
「もちろん協力してくれるね?ああ、わかってるとは思うが君を調べて欲しいというのは・・・君の主である男の命令だということも忘れずにの?」
「・・・は・・・はい・・・」
「ん〜?聞き取れんのお」
「・・・はい・」
「なんじゃって?『私は主の命令など聞けません?』これはこまったのぉ。男に報告せねば」
「ちがう!そんな事は一言も!」
ミュウツーはこの部屋にきて初めて顔をあげ、必死で言い返した。しかしオーキドはそんなミュウツーをみてニヤニヤと不気味に笑いながら見下ろしている
「おかしいなぁ、なんだか嫌がっているようにみえたが?そうか、仕方ない、無理に検査することもないしのお、今回はやめておくとするか?」
なんだ?私はこいつの実験につきあわなくてもいいのか?ほんの一瞬見えた希望の光を逃すまいとミュウツーは必死で手を伸ばそうとする
「まぁ、主人の言う事を聞かずに検査をいやがるポケモンを男が手元においておくとは思えんが、まあそれもミュウツー、君が選んだ結果じゃろうて、ワシは無理強いはしないぞ?」
オーキドが何を言っているのか、ミュウツーはその時理解した、一瞬見えた光に手が届くただのマヤカシに過ぎないことに更なる落胆を覚え、ミュウツーは口を開く
「ど、、、どうか、、私の事を、、、調べてくだ・・・・さい」
「そうかそうか、そんなに言うのでは仕方ない、このワシが、このポケモン研究の第一人者であるこのワシが直々にお前さんの生態調査をやってやろう、ありがたく思うがいいぞ!」
何もない部屋の中、オーキドの笑い声だけがいつまでも響いていた
363 :オーキドの野望 :2007/06/18(月) 21:16:43.02 ID:QtHakYso
「とはいっても、今回もさほど長い時間がとれん。男が町を離れようとしないんじゃ・・・まったく、頑固というかなんというか、そんなにワシを信用できんのじゃろうか」
どの口を持ってそんな事をいっているのだろうか、しかし男がこの町に、近くにいてくれるというのはミュウツーにとってこの上ない喜びだった
「以前も少し試したんじゃが、君のコピーを覚えてるかね?あの時は時間もない上に君の特殊な細胞をどうしても人工的に増やす事ができなかった、しかし君が死んでしまったらどうなる?
 世界でただ一匹といわれる貴重なポケモンをなくしてしまうのはやはり惜しい。そこでじゃ」
オーキドが何やら部屋の隅にあるスイッチを押す。『ウィーン』という機械的な音と共に反対側の壁が天井に吸い込まれていった。そこには・・・おびただしい数のメタモンが“詰まっていた”
壁がなくなったことで、そのメタモンがこちら側に少しづつ侵食を始める
「ポケモンが卵を産むというのは知っているじゃろ?そこにはルールがあるんじゃが・・・。ポケモンをグループに分けたとき、ある条件さえそろっていれば異種のポケモン同士の配合でも卵が生まれることがある」
ミュウツーの背中に今まで感じたことがないほどの悪寒が走る、メタモンは部屋の半分まで侵食をはじめていた
「君はこの世にただ一匹。となると、お前さんのあいては異種間の交配しかない。そこで異種であればほとんどのポケモンと交配が可能ポケモン。やはり相手はメタモンしかおらんじゃろ」
メタモンの一匹がミュウツーの足に触れた、慌てて足をひっこめるが、元々壁に背中をおしつけていたミュウツーに逃げ場はなかった。
「お前さんのためにこれだけのメタモンを集めるのは苦労したんじゃぞ?まあ存分に楽しんでくれたまえ」
オーキドはいつのまにか部屋の外にいた、部屋のガラス越しにミュウツーの姿を観察している
「さぁ・・・“交配実験”の開始じゃ、うまくいけばワシもミュウツーの所持者になれる。さらに絶滅の危機に瀕しているポケモンをすくったと言う事で
 ワシのポケモン研究家としての地位もあがる。さあ、早く卵を。わしの前にお前の卵をみせておくれ」
ミュウツーは立ち上がり部屋のすみで必死に壁をひっかく。しかしときすでに遅く天井からもメタモンが迫ってきていた
「ヒイイ!」
「さあ・・・さあ・・・さあ・・・さあ・・・」
もはやオーキドの声も無数のメタモンの中に吸収されていく
「イヤダイヤダイヤダイヤダイヤダあああああああああああああ主主主主主主主主主主主主主主主イイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!!!!!」
メタモンがミュウツーの膝の上まで迫ってきていた
364 :オーキドの野望 :2007/06/18(月) 21:17:39.41 ID:QtHakYso
風呂タイム続きはまたあとで・・・
365 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 21:31:23.69 ID:uRTioWAo
やっぱりかあああ
そうよな女の子に対してする実験といえばそんなのだよな
この外道マッドサイエンティストめ
366 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 21:32:22.98 ID:DSWkWts0
オーキド、ヌッコロス!
367 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 21:38:25.96 ID:K2gO0AAO
生殺しかぁぁぁぁ

興奮が止まらない
368 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 21:46:56.62 ID:NC2//MM0
http://www6.uploader.jp/dl/yanderemewtwo/yanderemewtwo_uljp00049.rar.html
369 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 21:52:37.11 ID:uRTioWAo
>>368
体験版GJ
370 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 21:52:55.31 ID:yVWdln6o
>>368
これはwwktkが止まらない
371 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 22:01:03.49 ID:m3zb7aI0
>>368
開けない・・orz
372 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 22:03:11.87 ID:Hwp9Ddk0
>>371
http://www.forest.impress.co.jp/lib/arc/archive/archiver/lhaplus.html
どうぞ〜
373 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 22:06:25.25 ID:QtHakYso
風呂でBADENDにするかGOODENDにするか考えて悩んだ末に両パターン書いたんだけど
うーん、、、、こっちのパターンにすることにします
というわけで投下再開


>>368
プレイして一週目終わりって出たからいうから2週目突入したのに何もなかったよ畜生ww
とりあえず惜しみないGJを君に
374 :オーキドの野望 :2007/06/18(月) 22:07:08.74 ID:QtHakYso
“ドガアン”!!!
「リザードン火炎放射!!」
部屋の天井がくずれ、そこからリザードンに乗った男が降りてきた、突然の落盤とリザードンの火炎放射で部屋にいたメタモンたちは慌てて逃げ出す。
「な!なにごとじゃ!」
オーキドが割れたガラスから実を乗りし、部屋の中に入ってくる
「男!これはどういうことじゃ!?わしの研究所を!!」
男はメタモンから開放され床に倒れこんでいるミュウツーの肩を抱き起こす、ミュウツーは完全に気を失っていた。“キッ”とオーキドを睨む。
「ジョーイさんに聞いた。このあたりに珍しいポケモンなんていない、変な病も流行ってなんかいない、それにこの町に研究所なんてないって。これはどう言う事ですか!!」
メタモンの粘液にまみれたミュウツーの顔を拭いてやりながら。男は怒りに震えた声でそう叫んだ
「な・・・く、余計な事を・・・。まあ待て、話し合おうじゃないか、ミュウツーは世界でただ一匹だけじゃ、もし何かあったら絶滅してしまう。そのための研究じゃよ、嘘をついたのは悪かった。しかしこれは必要な・・・」
「黙れ!!!」
休むまもなく慌てて言い訳を制止し、男はミュウツーの体をリザードンに預け、ゆっくりと歩みより、、オーキドを殴った
「な、お前!今なにをしておるのかわかっておるのか!?ワシはポケモン研究の第一人者オーキドじゃぞ!お前がトレーナーになれたのは誰のお陰だとおもっとる!!」
オーキドの口からは血がボタボタとたれていた
「確かに、俺がポケモントレーナーになれたのはあなたのお陰かもしれません。でも!こんな事されて黙ってるなんて俺には出来ない!!」
「く、い、いますぐポケモン協会にいって貴様のポケモントレーナーとしての資格を剥奪してくれる!」
「ああ、いいとも!自分のポケモンをこんなにされてまでトレーナーにでいたいとは思わないね!」
そういうと男はポケモン図鑑をオーキドに向けて思い切り投げた。オーキドは慌てて避けたが、図鑑は壁に当たり、完全に二つに割れてしまった。
“バキ”という音に反応するように、リザードンに抱えられていたミュウツーが目を覚ます
しかしその両の瞳に光は宿っていなかった。
375 :オーキドの野望 :2007/06/18(月) 22:07:30.75 ID:QtHakYso
ミュウツーはゆっくりと立ち上がる、そして両足を引きずるように、ゆっくりとオーキドの方へと近づいていった
「ミュウツー、気がついたのか!?ごめんな、もうこんな事絶対させないから・・・・ミュウツー?ミュウツー?」
ミュウツーは男の声に反応を示さなかった、オーキドの元へと歩みを続ける。
「おいミュウツー!どうしちゃったんだよ!ミュウツー!?」
オーキドの側までいくとその両肩をおもむろに掴む“ヒッ”オーキドが怯え振り解こうとしたが、その力の前に成す術もなくつかまり、宙釣り状態となった
「な、なんじゃ?わ、わしを[ピーーー]のか?」
「おい、ミュウツー!・・ミュウツー?」
「・・・・だから・・・でも・・・・わた・・・」
ミュウツーは何事かをつぶやいていたとても小さな声で・・・何度も何度も・・・
「主をトレーナーに、なんでもします、主の夢なんです、私はどうなってもかまいません、図鑑を返してください、お願いします、私ならどうなっても、主はポケモンマスターになるんです、トレーナー資格を・・・」
それはとても純粋な願い、メタモンの大群というあまりの恐怖にその自我を心の奥に沈めてしまったミュウツーのただ一つの祈り、それは愛する主の事。
「ミュウツー、、、もういい、もういいんだ」
男はミュウツーを力強く抱きしめる・・・リザードンの力を借り、オーキドからその身を引き剥がしても、ミュウツーの願いは止まらなかった・・・
376 :オーキドの野望 :2007/06/18(月) 22:07:41.09 ID:QtHakYso
ミュウツーが目を覚ましたのはポケモンセンターでの事だった
「あれ・・・ここは?」
「あ、ミュウツー目が覚めたか?」
そこには男がいた
「あ、主?ここは?私は一体?」
「ん?どうした?」
「いえ、あの、ここはどこでしょうか?」
ミュウツーは考える、確か次は田舎町に行くといって出発したところまでは覚えているんだが・・・一体ここはどこの町だろう。そんなミュウツーをみて男は一瞬驚いたような顔をしたがすぐに笑顔に戻す
「なんだ、何も・・・覚えてないのか?・・・・そう!お前ここにくる途中で急に倒れたんだよ、えーと、なんだったか、そう日射病!日射病にかかって!」
なんだか慌てた男の様子にミュウツーも不思議そうな顔をする
「主?日射病?この私が?・・・違う・・・なにか・・なにか恐ろしい事があった気が・・・」
なんだろう、何かを忘れている気がする、とても、とても怖い事があったような気が、、、
「何もないって、そ、そうだ!ちょっとまってろ!?」
慌てて言うと男はポケモンセンターを出ていった。20分ほどして男が戻ってきた時には手には麦わら帽子をにぎっていた。それをそのままミュウツーにかぶせる。
「これは?」
「お前にプレゼント、もう日射病にならないようにな。怖い事なんてあるはずないだろ?お前は俺の最強のポケモンなんだから!」
男にまっすぐと目を見られ、あまりの恥ずかしさに慌ててそらす。そうだ、私には主がいる、何を恐れる事などあるのだろうか。
「はい!申し訳ありません、二度と太陽になど負けぬよう以後気を引き締めます」
そこには真夏の太陽よりも眩しい麦わら帽子をかぶったミュウツーのとびっきりの笑顔があった。

それ以降、オーキドの消息はわからなくなり、その町を出る時には新品のポケモン図鑑が男のポケットに納まっていたのだが・・・詳しい説明はやめておこうと思う、ミュウツーの笑顔を曇らせないためにも。
377 :オーキドの野望 :2007/06/18(月) 22:08:30.38 ID:QtHakYso
以上、オーキドの野望でした長々とスレ汚しスマソ

一応いっておくけどオーキドが不人気だったのは
オーキドの悪夢を投下する前からだからね?ww
378 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 22:12:07.89 ID:m3zb7aI0
>>372
ありがとん

>>377
よかった、ほんとによかった・

もう、オーキドの事は好きになれそうにありませんwwwwwwwwwwwwww
379 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 22:12:53.85 ID:NC2//MM0
よし、オーキドの不人気を少し解消させる為にかくぞぉ!
380 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 22:12:56.66 ID:9294ywDO
>>377
GJ!!
一日一回オーキド氏ね!
381 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 22:18:22.94 ID:uRTioWAo
主かっこいいなあこのやろうっ
382 :白オーキド [ヤンデレ分すくなす]:2007/06/18(月) 22:44:03.50 ID:NC2//MM0
 主が、オーキドとか言う人間に会いに行くと言う……
 なんでも、ポケモン図鑑を店に行くのだと言うのだが……
 主の話を聞く限り、オーキドと言う人間は……
 私を作り出した科学者と似ている為、私としては会いたくない種類の人間だ。
 しかし、主の言葉に逆らう訳にはいかない。

「良い人なんだよ? オーキド博士。僕の知らない事も知ってるしね」

 それはそうだろう? 主よ……博士と名のつくモノなのだから博識なのだろう?
 良い人? それは人間に対してではないのか主よ……

「んーもしかしたらミュウツーの事も知ってるかもね?」

 ……主。貴方は無垢過ぎだ……私が、どう言った存在かわかっていて言っているのか?
 貴方の笑顔が、痛い。
 さぁ見えてきた。と、主は町の真ん中に存在する建物を見てそう言う。

「おぉ! 良く来たな男!」
「久しぶりです! オーキド博士!」

 グッと握手を交わす主とオーキドと呼ばれた男。
 主が、これ今までの記録です。と、ポケモン図鑑をオーキドに手渡した後。
 主は私の腕をやや強引に引っ張り、私の紹介なぞを始める。
 あぁ主よ。貴方に腕を掴まれる事は非常に嬉しいのだが……今は、現状を把握してくれ。
383 :白オーキド [ヤンデレ分すくなす]:2007/06/18(月) 22:44:40.88 ID:NC2//MM0
>>382
「ほぉ〜珍しいポケモンじゃの?」
「はい! ミュウツーって言うんです!」
「ミュウツー?」

 オーキドは、はて? と、顎に手を添えて私を見る。
 私を見るな! と、言ってやりたかったが……主の手前言えなかった。

「良いポケモンと出会えたようじゃな! 男!」
「はい! ミュウツーは、僕の大切なパートナーですよ!」

 
 オーキドは、私に一度笑みを見せた後で主の方へと振り向き主の肩を叩きながらそう言った。
 主の言葉に、表面上には出さないものの私の心は花畑。
 それはそうと……主に触れるな……触れていいのは私だけだ。と、思いつつ……
 オーキドと共に笑顔を浮かべて嬉しそうに、話をしている最中に言える訳も無く……
 とりあえず、オーキドを睨む事にした。

「んー男よ……」
「はい?」
「思われておるなぁ?」
「へ?」
「……鈍感じゃのぉ」

 なぁ? と、不意に此方を振り向くオーキド。
 なっ!? う、煩い! 何故私の方を振り向く!

「そうじゃ。男よ」
「なんですか?」
「ちょぉっとばかし、このミュウツーと話がしたいんじゃが……えぇじゃろうか?」
「え? いいですよ? ね? ミュウツー?」

 む……私と話がしたいだと? 何を考えてる?
384 :白オーキド [ヤンデレ分すくなす]:2007/06/18(月) 22:45:11.64 ID:NC2//MM0
>>383
「……主がそう言うのでしたら……」

 主がそう言うのならしょうがない……
 主は、私とオーキドにしばらくしたら戻ってきます! と、告げこの場を去ってゆく。

「さて。ミュウツー君?」
「なんだ……」

 オーキドは、近くにあった椅子に腰掛け私を見る。
 オーキドの目には、嬉しそうなだが……何処かもの悲しげな色が見える。

「君の出生は知っておる」

 その言葉に、気のせいかもしれないが……ドクンッと私の心臓が、一度大きな音を立てた。
 そして、オーキドは椅子に座りながらだが……私に向けて頭を下げた。
 訳がわからなかった。

「同じ人間として……君に謝らせて欲しい。君にした事は……とても残酷な事だ」
「貴様が、謝る事ではないだろう? 人間とはそう言う生き物なのだから」
「違う。違うぞ? ミュウツー君」

 訳がわからない。何をしたいのだ? 何を言いたいのだ? この男は。

「人間総てが、君を作り出した様な輩ばかりじゃない……
 ならば、君の主である男はどうなる?」

 主は別だ。主は私に光を与えてくれた。私に生きる道を見出してくれた。
385 :白オーキド [ヤンデレ分すくなす]:2007/06/18(月) 22:45:42.90 ID:NC2//MM0
>>384
「違うじゃろ? 君が男に対してどう思っているのかはわからんが……
 男の様な人間は、多くいるのじゃよ。それを忘れないで欲しい」
「……それだけか?」
「ん? まぁそうじゃな」

 私の言葉に、オーキドは苦笑を浮かべながら頭を掻く。
 おぉ! そうじゃ! と、オーキドは椅子からガタッと立ち上がり部屋の奥へと足早に入ってゆく。
 今度はなんなんだ?
 しばらくすると、オーキドは一つのダンボール箱を抱えて戻ってきた。
 そのダンボール箱を私の目の前に置くと、ダンボール箱を開き……
 ダンボール箱から一つの帽子を取り出した。
 その帽子には、見覚えがあった。
 そう……主の帽子と同じ帽子。
 オーキドは、その帽子を私に差し出すと少々意地悪い笑みを浮かべてこう言った。

「男とペアルックなんてどうじゃ?」

 その言葉に、私は……






「あれ? ミュウツーその帽子どうしたんだ?」
「オーキドに貰いました」
「へー。僕の帽子とお揃いだね?」
「はい」

 主と同じ帽子を被る。
 ただコレだけの行為だが……主に少し近づけた気がする。

「よし! ポケモンマスター目指してがんばるぞー!」

 主よ。何処までも着いてゆきます。
 たとえ、この身朽ち果てても……貴方の為に……
386 :白オーキド :2007/06/18(月) 22:46:11.10 ID:NC2//MM0
こんなオーキドもいいじゃまいか。終し
387 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 22:48:28.26 ID:uRTioWAo
なんというホワイトオーキド
素敵なオジサマ
388 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 22:49:04.39 ID:6yeAXfYo
>>386
盗聴器とかGPSとかついてそうだなその帽子
とりあえずGJ
389 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 22:49:59.76 ID:jR9JpWIo
>>388
俺も思ったwwwwwwww
390 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 23:04:58.67 ID:QVPfY0Ao
>>388
あれ?俺がいる
391 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 23:09:54.51 ID:uRTioWAo
お前ら白オーキドって書いてるんだから
もうちょっとピュアな心で見ようぜ?
392 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 23:10:53.38 ID:sTnsnko0
とりあえずオーキド疑われすぎワロタ。
393 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 23:28:36.86 ID:AzrOpLI0
このスレ見てたらなんかポケモン始めたくなっちゃった

オーキド「草むらに入っちゃいかーん」

黙れこのマッドサイエンティストが!触んな!


どれもこれもこのスレのおかげです
394 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 23:55:11.92 ID:NC2//MM0
>>368
のだけど、二周目を試作で付けてみた。
http://www6.uploader.jp/dl/yanderemewtwo/yanderemewtwo_uljp00050.zip.html
395 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/18(月) 23:56:41.27 ID:uRTioWAo
前ミュウツースレに投下したのならあるけど、一応演出サンプルでうpしておk?
396 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/19(火) 00:07:21.65 ID:WBZLl/Qo
ところで相互小説のミュウツー編ってどうなったの?
誰か引継ぎ?それとも続行?
397 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/19(火) 00:07:51.78 ID:eAw3rJY0
現在、続行中
398 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/19(火) 00:12:32.98 ID:WBZLl/Qo
>>397
dクス

今日はもうないかな
399 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/19(火) 00:16:58.83 ID:eAw3rJY0
>>398
多分、明日、明後日くらいには投下してくれるんじゃないかな?


俺も早く続き書かなきゃ
400 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/19(火) 00:19:16.14 ID:WBZLl/Qo
明日か明後日かよ!
全然態度改まってないんだなww

誰かもう続きかいてくれー!!!中毒で死にそうだ!!!
401 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/19(火) 00:20:59.72 ID:eAw3rJY0
ごめん、俺が勝手にそう思っただけだから
402 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/19(火) 00:27:12.54 ID:TXYLzcAO
あんまり露骨なSSの催促はよくないと思うんだ
作者は書く機械じゃないから
403 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/19(火) 00:29:03.36 ID:vau2xGE0
メタモン100%でお腹が膨れたミュウツーとかみてみたいな
404 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/19(火) 00:34:07.76 ID:5w0Jmic0
http://www6.uploader.jp/dl/yanderemewtwo/yanderemewtwo_uljp00051.zip.html
405 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/19(火) 00:37:51.76 ID:uqgvrYoo
ああ、やっぱりBADEND希望者もいるのかww

オーキドの悪夢
オーキドの野望
帰ってきたオーキド・・・イヤイヤイヤイヤ、さすがにこれ以上は・・・でも・・・イヤイヤイヤイヤww
406 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/19(火) 00:45:28.03 ID:mf8jXh2o
…やめて…・゚・(ノД`)・゚・
407 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/19(火) 00:59:07.72 ID:eAw3rJY0
BADENDか・・避けては通れない道だが出来れば見たくないよな
408 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/19(火) 01:33:21.34 ID:FOB01RY0
こっそり投下開始します
409 :ハナダシティ 2 [sage]:2007/06/19(火) 01:34:05.66 ID:FOB01RY0
カ「また来たの?あなたの鋼ポケモンは私のジムで修行出来ないって言ったじゃない」
女「いえ…あの…その事はもういいです。」
カ「一体何の用?」
勢いに任せてジムに戻ってきたけど…なんていえばいいんだろう…
私たちの思い過ごしかも知れないし、でも…あの子を見たばかりだから、不安で、不安で
ル「アラゴォォォン!この町で、ミュウツーを見ませんでしたか?」
カ「ミュウツーね…久しぶりに聞いたわ…あのポケモンなら、ずっと前にこの町の近くに住んでいたわよ」
ル「昔の話ではなく、今現れたかを聞いているのです」
カ「知らないわ、少なくとも、私は見ていない。」
そんな…やっぱり私たちの思い違い?
ルカリオが言うんだから、間違いなくこの町には来ているはずなんだけども…

その時、ジムの扉がバンッと音を立てて開いた。
ジムトレーナーの一人、海パン野郎だった。
「たっ大変ですカスミさん!ハナダの洞窟が…!」
410 :ハナダシティ 2 [sage]:2007/06/19(火) 01:34:31.72 ID:FOB01RY0
なんなんだコイツいきなり海パン一丁で登場して…

カ「なんですって!?」
女「洞窟がいきなり爆発したですって!?」
禍々しい波導はこの付近に未だに止まったままだ。ということは
カ「ハナダの洞窟は、昔ミュウツーの住処だった所…ひょっとして」
やはり…間違い無いようだ
海「と、とにかくポケモンリーグ本部に連絡を…!」
カ「えぇ!とにかく私たちも洞窟に行くわ!」
え…私たちって、私も入っているのだろうか。
女「行くわよ!ルカリオ!」
何故、そうなるのだ…

カスミはリーグに連絡を入れると、すぐさま上着とモンスターボールをつかんで
飛び出していった。私たちもその後に続いてジムを出る。
どうやら海パン野郎は留守番らしい。
ジムリーダーが不在で誰も居ないのは流石にまずいのだろう。
411 :ハナダシティ 2 [sage]:2007/06/19(火) 01:35:30.27 ID:FOB01RY0
洞窟は、何処に入り口があったのか解らないぐらいに
見事に岩が崩れ落ち、無残な姿を晒していた。
カ「うそ…ここまで崩れるなんて、何があったっていうのよ!」
女「ルカリオ。この中なの?」
ル「間違いありません。」

これは…これでは私たちには手の出しようが無いわ…

急にルカリオがひざまずいた、脂汗のような物を浮かべて、様子が変だわ
女「ど、どうしたのルカリオ!大丈夫なの!?」
ル「す、凄い波導…こんな…波導を今まで感じたことは…無い」
ル(憎悪でも…憎しみでも無い……ナノに…ナゼ…なぜここまでに禍々しいのだ…)
ル「ウ、ウアア、アラゴォォォォォォン」


こんな事は今までで初めて。どうしていいのかわからなかった。
急に頭を抱えて苦しみだしたと思うと、ルカリオは崩れ落ちるように倒れた。
412 :ハナダシティ 2 [sage]:2007/06/19(火) 01:36:04.08 ID:FOB01RY0
M「私は…何をしているのだ…主様……」
男はぐったりと気を失っているようだった。
そこは、灯りの一切無い真っ暗な空間。
ズバットやゴルバット達は爆発音に慌てふためき
パラセクト達はじっと息を潜めた。
ミュウツーは、自分の欲望と愛情を抑えられなかった。
後ろから男を抱きかかえたと思うと、一瞬でテレポートした、そう。二人が初めて出会った洞窟に
M「主様がワタシの手の中に…主様のヌクモリが…確かにワタシの手の中に」
ミュウツーは男の口に顔を近づけると、そっと唇を重ねた。
M「ふぅ、主様の唇、暖かい…ん…んふぅ…はぁ」
ミュウツーは男の唇を奪った。ゆっくりと、優しく…
413 :ハナダシティ 2 [sage]:2007/06/19(火) 01:36:24.84 ID:FOB01RY0
・・・え
どうなってるんだ。ここは…?
さっきまで居た草原ではない。真っ暗。何も見えない。
男が気が付いたとき、世界は暗闇の中だった。
俺は誰かに抱きかかえられている…?
体を動かそうとしても、金縛りにあったみたいに全く動けない。一体…どうなっているんだ…
不意に唇に違和感を感じたが、どうする事も出来ない
「ふぅ、主様の唇、暖かい…ん…んふぅ…はぁ」

・・・うそ・・・ミュウ・・・ツー・・・・?・・・・うそだ・・・・・ろ・・・・・
414 :ハナダシティ 2 [sage]:2007/06/19(火) 01:36:50.70 ID:FOB01RY0
ワタシト主サマはズッと一緒 一緒に暮らす
フタリキリで イッショニ
ワタシガズットオセワして クラスのだ
あぁ…主様ガスキダスキダスキダスキダ
モウナニモカンガエラレナイ主様ノコトシカカンガエラレナイ
アイシテホシイワタシダケヲミテホシイズットイッショズットイッショ
主様にハワタシイガイヒツヨウナイダカラコレデイイワタシガイチバン
コレカラワタシタチノアタラシイセイカツウフフフフフ
ココハワタシタチノアタラシイアイノスダカラナニモシンパイシナイデ



ナゼ…主サマ…ナ イテイル ドウシテ
ドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテ ドウシテドウシテ
ナニモシンパイシナイデイイノ主様ナカナイデドコカニイカナイデ
ドコニモ駄目 ア ア アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
415 :ハナダシティ 2 [sage]:2007/06/19(火) 01:37:09.37 ID:FOB01RY0
ミュウツーは、顔をあげると、虚ろな目をしたまま、動かなかった。
体の痺れが直ると、男はミュウツーの懐から飛び出し、
暗闇の中に転がり落ちた。
痺れの代わりに、全身に痛みが広がる。
顔が濡れている…?俺、泣いてる?

M「ア・・・主さ・・・ま・・・?」
男「ミュウツー?ミュウツーなのか!どうなっているんだ!何処なんだここは!」
M「主・・・主様はワタシとここで一緒に暮らすのです」
男「ミュウツー!どうしちゃったんだよ!」
M「・・・・・・ワタシト・・・・いっしょに・・・・・・・」

一体何で?どうして?…こんな事に…俺、声が震えてる。何で?
とりあえず灯りが欲しい。リザードンを…
男はベルトに手をやったが、ボールがない。
いや、ベルト自体を付けていない。しまった…鞄の整理をしている時には
俺はベルトをはずしていたのか…ど、どうすればいいんだ
416 :ハナダシティ 2 [sage]:2007/06/19(火) 01:37:42.21 ID:FOB01RY0
ジ「強い精神的ダメージによるショックで気絶したようです。
命の危険はありません。少し寝かせてあげればすぐ元気になるはずですよ。」
女「そう…ですか…ありがとうございます」

女の連れてきたポケモン…この地方ではほとんど見ることないポケモンは
急に苦しみだすと突然倒れた。仕方が無いから私はこの町のポケモンセンターまで
連れてきたけど、どうやらあの洞窟にミュウツーが戻ってきた事は間違いないみたいね。

とりあえずジムに戻ってリーグに詳しい報告をして待つしかないわね…
女はポケモンが心配だからとポケモンセンターに残った。
ポケモン思いな良い子だわ。将来が少し楽しみね。バトルのセンスは悪いけど

カ「海パンくん!リーグからの連絡は!」
海「いえ!ありません!挑戦者が一人来ていましたが、カスミさんが居ないので、また来ると」
カ「なに?アンタまた負けたの!?」
海「は…はい、申し訳ありません。」
カ「罰として50m10往復!」
海「は!ハイィィィィ!」
海パン小僧がプールに勢いよく飛び込むのを見届けて
カスミは電話の受話器を手に取った。

カ「ハナダの洞窟がふさがれた原因が解りました。ミュウツーが戻ってきたようです。
中にはそのトレーナーも一緒にいる可能性が高いです、迅速な対応をお願いいたします」
417 :ハナダシティ 2 [sage]:2007/06/19(火) 01:38:23.06 ID:FOB01RY0
男には、未だに暗闇の世界が続いているが
ミュウツーにはそうは見えていなかった。
何処までも続く静かですごしやすく輝いた世界。
ミュウツーは視覚に頼らずに、念力で辺りの状況を常に把握している。
もちろん、男の挙動一つまでも、全て解っていた。
男が混乱し、床に転んだときに肘を擦りむいた事も
涙が2滴、床に落ちた事も解った。
でも、何故なのか、理由は全く解らなかった。
もうミュウツーにはその主と二人きりで居る、という現実以外
何も考える事は出来なかったからだ。

男はベルトに手をやった後、手で口を拭った。
それを見たミュウツーは、怒りとも悲しみとも解らない雄叫びをあげ
洞窟にその感情をぶちまけた。

洞窟のあちこちが爆砕していき、大量の瓦礫が男とミュウツーに降り注いだ
418 :ハナダシティ 2 [sage]:2007/06/19(火) 01:39:16.55 ID:FOB01RY0
ミュウツーは今日も朝食を作る。
気が付けばこれがミュウツーの日課だった。手に入れた食材をサイコキネシスで加工し、
男のバッグからランチセットを取り出し
一通り準備が整ったら男を呼んで二人で食べる。
というのが習慣になっていた。男もそれにしたがい、朝食を作っている間は適当な所で
昼寝をして待っていた。

今日もミュウツーは鼻歌交じりに朝食を作っていた。

「ミュウツー、何か手伝う事は無いか?」
「いえ、大丈夫ですよ。もうじき作り上げますのでお待ちを」
「そうか。いつも悪いな」
「今日はちょっと奮発してみましたんですよ。」
「ねぇ」
「それは期待出来るな」
「ねぇ」
「あ!こら生物!主様のだぞそれは!」
「きゅ〜い?きゅ〜い!」
「ウヌヌヌ、許さん!」
「きゅぁぁぁぁ〜い!」
「あ!こら!やめないかミュウツー!」
「あぁ、しまった!主様!ごめんなさいゴメンナサイ」
「ねぇ」
「な、泣かなくてもいいんだけども、いい加減イーブイをすぐ吹っ飛ばすのはやめてくれ」
「ねぇ」
「ねぇ」
「あぁぁぁぁん!ごめんなさいごめんなさい!」
「ねぇ」
「ねぇ」
「ねぇ」

「ねぇ」


「ねぇ」


「やっと帰ってきたんだね。おかえり、ミュウツー」
「お前は…今までドコに居たんだ?私も探したんだぞ」
「ほら、あそこに、川の中に」


「ミュウツー!帰って来い!お前はそっちへ行っちゃ駄目だ!」
「ねぇ、早く行こうよ。ミュウツー」
「主様、私は、私は…」
「ミュウツー!駄目だ!早く!」
「ごめんなさいゴメンナサイゴメンナサイごめんなさいゴメンナサイ」


「ねぇ」
419 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/19(火) 01:40:44.06 ID:FOB01RY0
これで一旦終了ですー。
420 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/19(火) 01:43:17.93 ID:eAw3rJY0
乙です
421 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/19(火) 02:01:33.57 ID:WDJxPHEo
422 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/19(火) 09:55:31.48 ID:gH/OgMDO
なにが起きたの?
423 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/19(火) 10:19:16.55 ID:ZORNYUSO
>>422
落盤で臨死体験のミュウツー
主との幸せな生活の幻に死に誘われる
本物の主が呼ぶもむなしく……みたいなことだと思ってたが
424 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/19(火) 10:32:54.21 ID:gH/OgMDO
>>423
なるへそ

ご説明どーもッス
425 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/19(火) 10:38:51.27 ID:ZORNYUSO
さっきの解釈があっていればだけど
こういう話で主が生き残るっていうか、ミュウツーが死ぬの珍しいな
珍しいっていうか、新しいっていうか
ミュウツーが死にそうにないからの気がする
426 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/19(火) 12:06:54.39 ID:Qb5.BUco
ミュウツーが先に死ぬ話が少ないのはヤンデレを出せないからだろ
元々最強を謳ってるから[ピーーー]方法が難しいっていうのもあるかもしれんけど
個人的にはミュウツーは主を守って死ぬなら本望みたいなところがあると思ってるし、ちょっとだけ違和感を感じるな

しかし、バトルのセンスが悪かったら将来は有望ってことにはならないんじゃないだろうかww
427 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/19(火) 12:57:35.61 ID:ZORNYUSO
ってか読み返したらねぇねぇいってる奴と主は別人みたいだな
それでも三途の川渡ってるみたいだから危険だけど
428 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/19(火) 13:04:38.31 ID:dWrIHoQo
アンケートのオーキドフイタ
桁違いじゃねぇか
429 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/19(火) 14:08:05.99 ID:w.3jYno0
>>426
社交辞令
430 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/19(火) 16:16:58.06 ID:ZORNYUSO
戦術なくとも、ミュウツーだと力押しで勝てるからなあ
それ故の最強っちゃ最強だし
431 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/19(火) 17:11:58.62 ID:xLIAbFwo
そんな最強のミュウツーが無条件に尽くしてくれる・・・
それがこのスレの醍醐味だろう?
432 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/19(火) 17:13:00.25 ID:ZORNYUSO
>>431
命の危険混みでナー
433 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/19(火) 19:55:24.39 ID:vau2xGE0
ここのミュウツー見ていたらカールビンソンのおとうさん思い出した
434 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/19(火) 21:39:10.42 ID:ZORNYUSO
主亡き後のミュウツーはどうなるんだろうか
やっぱ後追い自殺?
それか次の主求めてさ迷うか
435 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/19(火) 21:42:23.04 ID:fRf1hUUo
主の死体でおままごと
436 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/19(火) 21:42:29.15 ID:8T9CqRgo
>>434
とりあえずまとめサイトのSSまとめを読んでくるといい
主が死んだパターンの作品が結構あるぞ・・・
437 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/19(火) 22:06:46.44 ID:WDJxPHEo
>>434
大抵は気が狂って洞窟の中で死体と共に暮らすパターンだよな
438 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/19(火) 22:45:25.20 ID:/JKy0IAO
主がミュウツーに甘える、なんて展開はないかしら
439 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/19(火) 22:50:06.24 ID:onjn2QYo
>>438
書いてみるちょっと待ってろ
440 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/19(火) 23:00:40.16 ID:onjn2QYo
書いてみた

「あ、あの・・・主・・・」
「ん?どうしたミュウツー?」
「あの、その、て、、」
「て?」
「手を・・・つないでもいいでしょうか?」
ミュウツーは蚊の鳴くような小さな声で言った。
赤い顔を悟られまいと顔を背けているが、耳はおろか、うなじまで真っ赤になっているので全く隠せていない。男は小さく笑う
「なんだ?手だけでいいのか?」
「え!?あ・・・あの・・・」
ミュウツーが男の方を向き直る
「ギュって・・・してほしいです・・・」
「ああ・・・」
男がミュウツーを力強く抱きしめる
「主・・・」
「ミュウツー・・・」

それは暑い夜、ベッドの中での出来事だった。



アハ、アハハハハハハハwwwwww
少し後悔しているww
441 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/19(火) 23:08:10.66 ID:FOB01RY0
これはいかんな。


かなり萌えてしまった。
442 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/20(水) 00:06:46.81 ID:qAvhz5c0
>>413
の解釈でほとんどあってます。
>>426
ポケモン思いな所だけを評価した結果でs。
女はバトルの属性の相性の悪さは異常ですから。
>>427
なぁなぁ言ってるのは別人です。

一応続きを書いてるから、出来次第投下するつもりです。サーセン
443 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/20(水) 00:16:30.10 ID:AUVU9TQo
催促するわけじゃないんだけど
ミュウツー編の書き手ってもう投げ出したんじゃないの?
>>321を見る限り

最後に出来てた分だけを投下して終わらせたような気がするんだけど
なんかそれ以降きてないみたいだし
主編の人もしまだ見てたら判断を仰いでくれないだろうか

もし続きがないならないで、あきらめられる
444 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/20(水) 00:17:52.97 ID:PqSD5kQo
>>442
なるほど把握
445 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/20(水) 00:21:14.22 ID:STdBd3so
途中で顔出さなくなってそのまま立ち消えとかよくある話だしな
446 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/20(水) 00:23:13.46 ID:XQHrMdk0
自分の中でのリザードンを擬人化するならこうなる

http://www.uploda.org/uporg864382.jpg

どこで取ってきたかは忘れた
447 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/20(水) 01:14:05.36 ID:bq8t/kco
>>446
ゴルバットに見えた
448 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/20(水) 02:27:32.18 ID:qAvhz5c0
>>418の続きを投下します。
449 :ハナダシティ 3 [sage]:2007/06/20(水) 02:28:14.86 ID:qAvhz5c0
翌日

今日、ポケモンリーグからエリートトレーナーを派遣すると連絡があった
あのリーグがわずか一日で決断すると言う事は、よほど重要な時だけ。
今回こそは、きっと凄腕のトレーナーが来るに違いないわ

結局、あの晩、女はポケモンセンターに泊まってたみたい。
今朝には、ルカリオだっけ?あの青いポケモンも無事回復したようで
女の隣を歩いている。
この二人は、ミュウツーには関わらせないほうが良いだろう。
この町の問題はジムリーダーである私の問題。

カ「ここまで付いてきてくれてありがとう。でも、貴方たちを巻き込みたくはないの。
まだカントーのバッジは集めきれてないんでしょう?」
女「え…あの…私たち」
ル「そうです!ご主人様。危険過ぎます!
第一、私たちはこの人に勝たねば次に進めないのですよ。今すぐ修行すべきです」
カ「そう、ならカントーでのポケモン管理システムは使ってるかしら?使っているなら
この先の岬に住んでいるマサキさんに会いに行ってみなさい、いい運動になるわよ?」
女「う…えっと………解りました。ありがとうございます。…あの…でも」
ル「ほら、早く行きましょうよご主人様」
女「う…うん」

女はペコリと礼をすると、トタトタと岬の方に走って行った。
私も、もう一度ハナダの洞窟を見に行くとするか。
450 :ハナダシティ 3 [sage]:2007/06/20(水) 02:28:45.89 ID:qAvhz5c0
その家は、岬のど真ん中にぽつんと建っていた。
看板には「至高のポケモンコレクター・マサキ」と書かれている
どうやらここで間違いなさそうだった。

それにしても、私、こんなところで何やってるんだろう…
この町に戻ってきたのだって、カッコよく男くんを助けようと思ったのに
カスミ様にたしなめられて…
そりゃあ岬まで来るのに多くの虫取り少年とかと戦って経験地は稼いだわよ…
でも、これじゃどう見たって私はのけ者…よね。

ル「ご主人様?早くノックしましょうよ」
女「えぇ…そうね」

コンッコンッ

「はい〜?誰や?」
扉を開けたのは若い男の人だった。
Tシャツに短パンとラフな格好をしている。髪型もぼさぼさだった。
てっきり管理システムの管理者なのだから、もっと白衣とかをキッチリ着こなしてると思ったのに
この人がマサキさん…?
「ん?どうしたんや?何か用?」
女「え、えっと。はい。カスミさんが、マサキさんに会ってみろって」
「あの女ぁ、なんかあったらすぐ僕ん家紹介して…ここは喫茶とかちゃうって言ってんのに…
ま、ええわ、あがってあがって」
女「は、はい。えと、おじゃまします」
「おぉ〜あんた珍しいポケモン連れてるな!あの女もたまには気がきくやん!」
…この人、ちょっと失礼かも
451 :ハナダシティ 3 [sage]:2007/06/20(水) 02:29:08.30 ID:qAvhz5c0
カ「ねぇ?何かまた音しなかった?」
「そうですね、事態は思ったよりも深刻かもしれません。カイリキー!急ぐんだ!」
何が深刻かもしれませんよ。私は昨日はっきり言ったじゃない。ミュウツーが帰ってきたって

なのに何よこの対応。リーグはあの事件の事、もう忘れたっていうの?
なんでこんなに使えなさそうなトレーナー持ってくるのよ!

リーグが派遣してきたのは、明らかに格闘タイプばかり使いそうなマッチョだった。
使うポケモンもカイリキー…何考えてんのよ!弱点属性じゃない!

それでもカイリキーは、順調に岩を取り除いていた。
確かに適材適所って訳よね。でも、アイツを前にどうこうする事は出来ない。
このトレーナーが殺されでもしたら、リーグはどう責任取るつもりなのよ!

私がいらだっている間にも順調に、カイリキーは岩を取り除いていった。
このペースなら、もうじき通れるぐらいにはなるのだろう。
452 :ハナダシティ 3 [sage]:2007/06/20(水) 02:29:38.36 ID:qAvhz5c0
マサキさんは冷蔵庫からアイスコーヒーを出すと、とても慣れた手つきでグラスに注ぎ
私に差し出してくれた。それに色々な珍しいポケモン(の写真)を見せてもてなしてくれた。
シンオウ育ちの私にはどの写真も興味深く、とても楽しいひと時だった。
本当はこんな事してる場合じゃないのは解ってるんだけども

私が写真を見ている間、ずっとルカリオは色々と質問攻めされて、疲れてしまったのかボールに戻ってしまった。

マ「あぁ〜まだ戻んの早いって!…しゃあないなぁ。」
女「あの、この3匹と写ってる男の子って、弟さんか誰かですか」
マ「ん?あぁ、その子な、そんなええもんちゃうちゃう。まぁ、近所のガキや。今は何処で何してるんやら解らんけどな…」
女「え?家出しちゃったとか、ですか」
マ「まぁ、怪談臭い話になるねんけどな、…なんで耳ふさぐん?」
女「私怪談嫌いですから」
マ「そんなん言われたらめっちゃ言いたくなるわぁ〜。あんまり怖くないしちょっと聞いてや」
女「怖くなったら私帰りますからね」
マ「ははは、冗談きっついわ」
453 :ハナダシティ 3 [sage]:2007/06/20(水) 02:29:52.44 ID:qAvhz5c0
写真に写ってる、その3匹。ブースター、サンダース、シャワーズって言ってな
全部、一匹のポケモンから多種多様な進化をする貴重なポケモンたち。元はイーブイやねんけど。
この子供は、トレーナーとして見所あるからいうて、
僕が毎年、誕生日にイーブイを一匹づつプレゼントしてあげてたんや
それを知ったカスミのヤツ、町中に言いふらしまくってな。
その噂が町で広まって一時期イーブイ欲しいって子供がこの岬にぎょうさん来たもんや

まぁ、そんな事はええねん…でな、僕が3匹目のイーブイをあげて半年ぐらい。
彼は3匹目のイーブイに炎の石を使って、ブースターにして数日後ぐらいかな
いつも通り町の近くの草むらでトレーニングしてるの見かけたんよ。
いつも通り頑張ってるなーって思ってた。
その日は、ハナダの洞窟の近くの小さな崖を登ってるのを見た。
やんちゃな子供やったらそんぐらいはええかおもててんけどな

話がやばくなってきたのはこの晩からや、
その子はポケモンのボールベルトを外して、どうやらハナダの洞窟に入ってもうたらしい。
そこまでは、子供の好奇心を満たすためのちょっとした冒険やったはずやのに。
でも、その子は帰ってこうへん。しかもわざわざボールを全部置いて、ハナダの洞窟に入った
どや?ちょっとは怪談っぽくなってきたやろ?
でも、ほんまにあった話やし、この後、いくらハナダの洞窟を探してもその子の靴もでてこうへん。
まぁ、ハナダの洞窟ってめっちゃ深いし、ポケモンも意味わからんぐらい強いから、
深部までは調べられへんかったらしい。でも、解らん事ばっかり残して、この子はどっかいってもうてん。

残ったポケモンは、結局僕が引き取って面倒見てたけど、結局そいつらも、去年頃寿命で逝ってもうた。
454 :ハナダシティ 3 [sage]:2007/06/20(水) 02:30:11.15 ID:qAvhz5c0

残されたベルト。突如人が消える。ハナダの洞窟…
それって…つまり男くんもかなりやばいって事じゃ…
マサキさんの話を聞いていて私の考えは、どんどん悪い方へと進んでいった。
でも、それはきっと間違いじゃない。嫌なまでにはっきりとした確信

明らかに普通じゃない状況が、過去にも起こっている。
そして、今同じ事が繰り返されるとしたら…?
女「私、いかなきゃ」
マ「どうしたん。やっぱり怖かったか?」
女「ハナダの洞窟に、私の大事な人が…閉じ込められているの」
マ「なんやて〜!何でここでゆっくりお茶してるねん!」
女「だって!だって…カスミ様が…」
マ「あのバカ!自分が町を守るゆうてまた張り切ってるんやろ!
んな事はどうでもええわ!はよハナダの洞窟に行ったほうがええで!」
女「そ、そうね!ありがと!マサキさん」
455 :ハナダシティ 3 [sage]:2007/06/20(水) 02:31:41.74 ID:qAvhz5c0
ミュウツーは今日も朝食を作る。
気が付けばこれがミュウツーの日課だった。手に入れた食材をサイコキネシスで加工し、
男のバッグからランチセットを取り出し
一通り準備が整ったら男を呼んで二人で食べる。
というのが習慣になっていた。男もそれにしたがい、朝食を作っている間は適当な所で
昼寝をして待っていた。
今日もミュウツーは鼻歌交じりに朝食を作っていた。
「ミュウツー、何か手伝う事は無いか?」
「いえ、大丈夫ですよ。もうじき作り上げますのでお待ちを」
「そうか。いつも悪いな」
「今日はちょっと奮発してみましたんですよ。」
「ねぇ」
「それは期待出来るな」
「ねぇ」
「あ!こら生物!主様のだぞそれは!」
「きゅ〜い?きゅ〜い!」
「ウヌヌヌ、許さん!」
「きゅぁぁぁぁ〜い!」
「あ!こら!やめないかミュウツー!」
「あぁ、しまった!主様!ごめんなさいゴメンナサイ」
「ねぇ」
「な、泣かなくてもいいんだけども、いい加減イーブイをすぐ吹っ飛ばすのはやめてくれ」
「ねぇ ボクはここにいるよ。見つけてよ。ミュウツー」
「あぁぁぁぁん!ごめんなさいごめんなさい!」
「そこまで泣くなよ…ミュウツー」
「どうして、ここに居るの?ここは。僕らの秘密基地なんだよ?」
「秘密基地?…ここは…原っぱじゃ…………え!?…」

「ミュウツーと、僕だけの秘密の遊び場所。かくれんぼは、まだ続いてるんだよ?」

俺は、確かに草原に居るはずだった。はずだったんだ。
その自信が薄れると、一瞬で世界は空白になった。
ここは、ハナダの洞窟?そうだ…俺たち…どうなったんだ?

真っ白な空間にミュウツーが立っている。
その横に小さな子供が居た。肌が白い。いやに真っ白な肌と黒い髪のコンテラストが目に付く。
誰だ?あれは、さっきまで会話に割り込んでいたのはあの子か?

ミュウツーと、子供は俺に背を向けて、どんどん小さく、遠くなっている
俺は、二度とミュウツーと会えなくなるような気がして、気が付いたら叫んでいた。
「ミュウツー!帰って来い!お前はそっちへ行っちゃ駄目だ!」
「ねぇ、早く行こうよ。ミュウツー?ねぇ」
「主様、私は、私は…」
「ミュウツー!駄目だ!早く!…お願いだ!行かないでくれ!」
「ごめんなさい…」

「ミュウツー!」

俺は、とにかく追いかけた。でも、いくら走っても追いつけない。
しばらく走って…どんどん追いつく気がして…ミュウツーの手を掴めた気がした。
456 :ハナダシティ 3 [sage]:2007/06/20(水) 02:32:30.83 ID:qAvhz5c0
ボクは、今日も秘密の特訓の後に、友達に会いに来た。
あんな小さな段差でも、まだ小さいボクにとっては登るのに苦労する。
いつも怖がるからと、ポケモンはいつもここでお留守番。
ボクは洞窟の前に来ると、いつも通り友達を呼ぶ。
「こんにちは!ミュウツー!遊びに来たよ!」
「声が大きいぞ…私が居ると知れたら、ここも物騒になる」
「えへへ…ごめん。今日は何して遊ぶ?」
「とにかく中へ入れ…私にはここは目立ちすぎる」

奥へ奥へ…今日は随分と奥まで来ちゃったな。

「ここが私が寝床にしているところだ。」
「へぇー、ミュウツーってこんな広いところで寝てるんだ。リッチなんだねー」
「リッ…チ?なんだそれは」
「豪華って意味だよ」

ふふ、こんな何も無い所を豪華と言うか
幼き人間は全く面白い。

「ねぇ?今日はかくれんぼしようよ!」
「またかくれんぼか、お前はそれしか知らないのか?」
「だってボク、みんなで遊べる遊びは知ってるけど、二人だけで遊べる遊びなんてあんまり知らないよ」
「まぁいい。また私が鬼、と言う事でいいのか?」
「うん!」

「もういいか!」
ミュウツーの声が洞窟に反響して大きく大きく聞こえる。
「まぁだだよ!」
カッコイイなぁ、ミュウツー。どうしてこんなところに引きこもってるんだろう?
まぁ、いいや。今日は、絶対見つからないぞー。
ボクは、川の上にある柱の後ろに隠れようと思って、足をかけようとしたんだ。

ガラッ!ゴロゴロゴロ…ドボォン!


「もういいか!…? 何処へ行ったのだ?幼き人間よ?」
私は気配を探したが、何処にも感じない。一瞬で気配すら消したというのか。
幼き人間よ…お前は一体何処へ?
457 :ハナダシティ 3 [sage]:2007/06/20(水) 02:33:02.88 ID:qAvhz5c0
ハナダの洞窟に着くと、もうカスミ様達は引き払った後だったみたい。
洞窟を見るともう随分洞窟はその口を開けていた。
入ってみれば中は片付いていて、荒れ果てた痕跡は少なくなっていた。
そこで、私は見てはいけない物を見た気がする。
大量の血痕。これは、男くんの…?そんな…まさか…

女「ルカリオ、出てきて」
ル「アラゴォン!どうしましたご主人様」
女「この血痕、誰のだか解る?」
ル「な!?ご、ご主人様!私は犬ではありません!それに…うわ」
血痕を直視してルカリオは怯んでいる。
女「んもぅ、肝心なときに駄目なんだから…」
でも、大量の血痕があって、ここに男くんが倒れていないって事は、もう助け出された?それなら
ル「ご主人様…禍々しい波導を…感じることが出来ません。」
女「それって…どう言う事?」
ル「あのポケモンが、死んだのだと思います。」
女「・・・え」
ル「波導を最後に感じたのは、この町のポケモンセンターです」
女「私たちも行くわよ!ルカリオ!」
ル「はい!…ん、少しお待ちください。」
そういうとルカリオは血痕の奥で、何かを拾った。
ル「なんでしょう?これは、これからも微量ながら、波導を感じます」
女「これは…霊界の布?何でこんなところに」
ル「それは、解りません…」
女「とにかく、行きましょう!」
458 :ハナダシティ 3 [sage]:2007/06/20(水) 02:33:48.33 ID:qAvhz5c0
あの子達も心配でここにやってきたらしい。
酷く慌てているとこを見ると、ここに来る前にハナダの洞窟を覗いたわね。
無理も無いわ…レンジャーでもない限りあんな血の海見たこと無いわよね…
人間の血とポケモンの血の交じり合った水溜り…今思い出しても鳥肌ものだわ

女「男さんは!?無事なの!ねぇ!」
女は飛び込んでくるなり言葉をまくし立てる。かなり興奮しているようだ。
カ「落ち着いて、女さん。男なら医務室で検査を受けてるわ。」
女「生きてるんですね!?良かった…」
遅れてあの青いポケモンが飛び込んできた。
ジョーイさんが慌ててたしなめ、そのまま部屋に案内していった。

全く…騒がしい一日ね、
ミュウツーが居ると聞いて飛んできたオーキド博士まで居るし
相手させようにも、筋肉野郎はカイリキーに付いた血を落としに
シャワーを借りるって勝手にジムに行っちゃうし

何で居るのよこのセクハラ博士。もう意味わかんないわ。
あーあ、海パン野郎のやつ、ちゃんと留守番してるのかなぁ…
459 :ハナダシティ 3 [sage]:2007/06/20(水) 02:34:03.15 ID:qAvhz5c0
男くんは、生きていると言っても、全身傷だらけみたいで
体のあちこちの包帯と絆創膏がまず目に付いた。少し赤く染まった頭の包帯を見て
思わす目をそらした。でも、生きていて良かった。思わず涙が出そうになる。
女「ルカリオ、外で待っていて」
ル「な!?そんな男と密室で二人っきりななななんていけません!ご主人様!」
女「ちょっちょっと!大きな声出さないでよ、それに、男さんがこんな状態じゃ、取って食われるわけないじゃない。」
ル「あ、あらごぉん…仰せのままに」

ちょっと…なんて情けない声で鳴いてるのよ。

ルカリオがとぼとぼと出て行くのを見送ると、私は男の手を取った
なんとなく、男が手を差し出しているような気がして
しばらく、そのまま何も考えられなかった。
なんであんなに頼もしくて、カッコよかった男くんがあんなポケモンに振り回されて
こんな姿にならなきゃいけないのよ、あんなポケモン、居なくなっちゃえばいいのに…

「ミュウツー!」
きゃあ!
460 :ハナダシティ 3 [sage]:2007/06/20(水) 02:34:20.98 ID:qAvhz5c0
男「・・・・・・・・ここは?」
ミュウツーの手を掴んだはずのその手を、女の細い手がしっかりと握っていた。
飛び起きた拍子に手は離れたが、俺が気付くまで、ずっと感触が残っていた。

えぇと、どうなってるんだ?コレ、夢なのか?
夢だったなら、近くにミュウツーが居るはず………居ない。じゃあ現実?そんな…
体中がズキズキする。痛い 痛い 
女は、きょとんとこちらを見ていたが、すぐにジョーイさんを呼んでくると
部屋を出て行ってしまった。

ここは、どうやら病室のようだ。どのポケモンセンターにもある、治療室。
旅の途中に何回か利用した事があるから、すぐにわかった。
でも、何故、自分がここに居て、寝ているのか、全然わからない。

草原で、朝起きて、キャンプセットを直してから、俺はどうなった。
真っ暗闇、そうだ、俺は真っ暗闇にいて、突然地響きがしたと思ったら
草原、いや、洞窟の中?…よく思い出せない

ベットの横の机に、俺の荷物が置いてある。ボールベルトも一緒だ
でも、ベルトに入っているはずのマスターボールが無い…?なんで
あれは、ほとんど使っていないが、ミュウツーの寝床なのに
それが無い。本当にミュウツーは、ミュウツー、何処に居るんだ!?
461 :ハナダシティ 3 [sage]:2007/06/20(水) 02:34:52.34 ID:qAvhz5c0
「おぉ、起きたか男くん」
オーキド博士!?なぜ博士がここに?カスミも一緒に、どうして?
「気が付いたの?良かったぁ」
ジョーイさんと女も入ってきた。

「俺は…どうしてここに?ミュウツーは何処?」
「ミュウツーも一緒に運ばれてきているわ、まだ意識不明の重体よ。
あなたも生きているのが不思議なくらいの『事故』だったわ。」
事故…?事故…だったのか?

「ふむ、ミュウツーの容態を少し見てきてやるかのぉ」
「お願いします、博士」

良かった、ミュウツーも生きていたんだ!良かったぁ…
「で、男くん、何があったの?きっちし説明してくれない?」
「俺にも、よく解らないよ…」
「はぁ〜?アンタ当事者でしょうが!私はどうリーグ本部に説明すりゃあいいのよー!」
カスミに怒鳴られても、解らないならしょうがないじゃないか…
「ま、いいわ、ちょっとぐらいは覚えてるでしょ、それを話してくれたらいいわ。女さん、ちょっと席はずしてもらうわよ」
「え…?え…?そんなぁ〜」
俺は、覚えている一部始終を、簡単にカスミに説明したが、やはり、訳が解らないという顔をされた。
俺だってわからないのだ、しょうがないか


そうこうしていると、オーキド博士が入ってきた。先ほどのような笑みは無い。
嫌な 予感
「カスミくん、ちょっと…はずしてもらってもいいかね?」
「え…?ちょっとどうしたんです博士!まだ私は」
「いいから出て行きたまえ!」
俺も驚いたが、カスミはもっと驚いていたようで、
「………男くん、また後で話しましょう」
捨て台詞を吐いてスタスタと出て行ってしまった。

「その…いいにくいんじゃがな…」
「ミュウツーの心肺が停止した。ワシも手を尽くしたつもりじゃがな…」


「…………エ」


おとこは めのまえが まっくらに なった
462 :ハナダシティ 4 [sage]:2007/06/20(水) 02:35:20.12 ID:qAvhz5c0
目が覚めた時、私の心は、びっくりするぐらいに軽かった。
ナンダか、とても懐かしい夢を見ていたからだろうか・・・
ここは、何処だろう、主様…そうだ…主様は何処だ?
人影が見えた、でも主様じゃない。…体が動かない!?
「な!ここは何処だ!主様は!」
「ふふふふ、気が付いたかね、ミュウツー君」
「お前は…オーキド博士…?」
主様がポケモン図鑑を集めるのを協力している博士で
私とも面識がある。その男がどうして…そして、何故…動けない
体が痺れている…?重たい?何故だ…
「まさかあそこまでダメージを食らっても生きているとはのぅ
尊敬にアタイするわい、流石最強とうたわれるだけの事はある。」
「貴様!私に…ナニ…をシタ…」
「こんな事もあろうかと、ちょいとした注射をな…なぁに、すぐ楽になるじゃろ」
駄目…だ…体が…意識…遠…く………我…こん…所で…
主…様………

「残念じゃったのう、おぬしの会いたがってた男くんは
隣の部屋で寝ておるというのに…ふふふふふ」
「これでよい…フジくん…おぬしの研究はワシがしっかり引き継いでやるからのぉ、
グレンのラボに過去の研究履歴は全て写させて貰った。後はこのサンプルさえ居れば、くっくく…くははははは」

オーキドは高笑いを終えると、ミュウツーの顔に白いハンカチをひらりと載せ
ゆっくりと部屋から出て行った。
463 :ハナダシティ 4 [sage]:2007/06/20(水) 02:35:39.46 ID:qAvhz5c0
--月--日晴れ
こうして、僕らの町で起こった。この奇妙な事件は幕を閉じたっちゅうわけや。
でも、オーキドは誰にも、ミュウツーの遺体を触らせようとしなかった。
主であるトレーナーにも、や。こんなおかしい事はあらへんと思う。

--月--日晴れ
グレン島の突然の噴火が、オカルトマニア達に与えた影響と多大な話の種を提供したのは
もはや言うまでも無い。その直前のラボの爆発事故、研究員の怪死。謎は深まるばかり

--月--日晴れ
グレン島の噴火はかなり大規模やったらしいけど、ジムリーダーのカツラの活躍で
死傷者はほとんど出なかったらしい。不幸中の幸いってヤツやな。ほんま

--月--日晴れ
噴火する直前、ミュウツーを見たって多くの目撃情報が寄せられた。
あんまりにも情報が大量に入りすぎて、ボクのHPのBBSは大繁盛やった。
どれがほんまの話なんかは、結局全然解らんかったんやけども

--月--日晴れ
どうやら、その筋のオカルトマニアの話によると
グレン島のラボで行われていた実験は、どうやらヤバイもんやったらしい
何でもポケモンのコピーだとか、洗脳だとか。まぁ、なんでそれで爆発してまうんかは解らへんねんけども。


-マサキのblogより抜粋-
464 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/20(水) 02:37:57.74 ID:qAvhz5c0
これで完結ですー。
始めは短編の続きをちょっと書くつもりが
どんどん妄想が膨らんで、話を大きくしてしまって、
どう収集付けていいのか解らなくなってました。

突っ込みどころ満載だと思うし面白いかどうかは解らないけど
反省はしていない。
465 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/20(水) 02:42:58.59 ID:WFACxcAO
あぁオーキド…
466 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/20(水) 02:57:24.67 ID:bq8t/kco
オーキド[ピーーー]ばいいのに・・・
カスミも[ピーーー]ばいいのに・・・
467 :主編の中の奴 :2007/06/20(水) 03:12:19.45 ID:kb6Imvs0
残念だけど、もうミュウツー編は諦めた方がいいかもな。
だからと言って、ミュウツー編の奴にそ知らぬ顔で出てこられても困るけどな。

続編というか、相互で書くのはしばらく勘弁してくれ。実生活に影響出したくないし。
でもまた機会があればやりたいとは思ってる。一緒にやりたいって奴は言ってくれたら嬉しい。

それじゃノシ
468 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/20(水) 08:53:14.73 ID:exHsMIAO
>>466
オーキド死んだっぽくね?
469 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/20(水) 08:56:49.41 ID:bq8t/kco
>>468
いや、生きてるだろ
ミュウツーの死体を触らせなかったってあるだろ?
470 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/20(水) 09:23:33.83 ID:RrhYGQk0
>>462
完結お疲れ様です。 ミュウツカワイソスorz
と言うかオーキド最後まで黒いなぁ

っと、良ければなんですが>>462の死んだミュウツーのネタ使って
SS書かせて貰っても宜しいでしょうか?
オカルトなノリのネタでインスピレーションが
沸いたのですがダメなら変なこと言ってすいませんorz
471 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/20(水) 10:32:12.23 ID:6mdovg6o
全然おk
ってか許可取らなくてもおk


ところで
「M2とトカゲ姐さん」の作者さんはどうしたのかな?
俺好きなのに
472 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/20(水) 11:35:43.56 ID:iO309ASO
ミュウツー編作者です
最近リアルのほうが忙しくなり、書く間があまりなくなってしまいました
それでどなたに引き継ぎたいのですが
こんな結果に終わってしまってすいませんでした
473 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/20(水) 11:43:45.34 ID:6mdovg6o
おk
まあそんなに気張るなwwwwww
今まで書いてくれてアリガトなwwwwww
実生活頑張ってくれよ!wwwwww
474 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/20(水) 11:48:06.92 ID:/W1zWFko
>>471
もうSS師は大分はなれていってると思う、
残ってる2〜3人がローテーションで書いてる感じか

>>472
忙しいといいながら昨日も丸一日板に張り付いてたようだがwwwwwwwwww
まあ無理強いはしないさ、がんばれwwwwwwwwww
475 :主編の中の奴 :2007/06/20(水) 12:05:06.14 ID:2bS5r7M0
>>471
つまりこういうこと

M2とトカゲ姐さん

M2「主はどこだ……まあ良い、保s」
リ「だりゃぁぁぁぁぁぁ!」
M2「む? だいもんじか?」

保守

リ「ふぃー、やっと出来たぜー」
M2「……」

>>467
あと、今から相互で書きたい奴いる?
476 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/20(水) 12:20:40.68 ID:exHsMIAO
>>469
その後に研究所が爆発うんぬん言ってるからそれに巻き込まれて死んだとか
でもオーキドがそのぐらいで死ぬわけないかwwww
>>470
wwktk
477 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/20(水) 12:21:06.34 ID:PkLfL7Eo
>>472
これはうざい
前回は「じぶんがうざいから手を引く」っていってたのに
今回は同情の余地もないな
主編の人より全然時間とってたのに時間がないじゃないだろ
初日はちゃんと相互で書けてたんだから

どうかんがえても、自己中です、本当に(ry

>>475
wwktk
478 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/20(水) 12:58:50.70 ID:PN/ATFoo
なんとなく悪い流れを変える為に投下


みゅうつーとあるじ

「わーん」
「みゅうつー!どうしたんだよ!」
「ヒッ、ヒック、あのね、あのね、おおきど博士(ひろし)がね、お医者さんごっこしようって無理矢理私を裸にしようとしたの」
「またオーキドか!まってろ、すぐおれがカタキウチにいってきてやるからな」
「うん・・・」

「こらー、おおきど!」
「うわ、男だ」
「よくもみゅうつーをいじめたなあ!」
「うるさいな!お前は俺より[ピーーー]才も年下のくせに生意気なんだよ」
「ぐぅ、、、く、、、くるしい」
「あるじちゃんをいじめるなぁ!!!」【サイコキネシス】
「だ、だいじょうぶ?あるじちゃん」
「う、うん、ごめんな、カタキとれなくて」
「ううん、いいの、あるじちゃんがオコッてくれたから」
「みゅうつー・・・」
「あるじちゃん・・・」

「おーい助けてくれー」
おおきどが壁に頭を突っ込んで動けなくなっていた


反省なら毎日のようにしていますが何か?
479 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/20(水) 13:07:42.85 ID:7CuWRgDO
>>478
元ネタが分かんないけどGJ
480 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/20(水) 19:27:13.39 ID:qAvhz5c0
>>470
どうぞどうぞ書いてください。
何も遠慮は要りませんよー。

>>475
無理に相互しなくてもいいから
新作が見たい俺ガイル
481 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/20(水) 20:15:59.01 ID:6mdovg6o
>>475
貴方がネ申か!
482 :主編の中の奴 :2007/06/20(水) 20:41:20.74 ID:U7mRE/k0
で、誰も相互してくれる人いる?
483 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/20(水) 20:42:29.10 ID:YzGwe7Io
>>482
日本語でおk
484 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/20(水) 21:17:21.66 ID:WFACxcAO
何だかんだで半分までいってる事に驚いた
485 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/20(水) 21:26:20.90 ID:exHsMIAO
1000までは…無理だな

本編止まっちゃったし人全然居なくなったね。
ゲーム化とかどうなったんだろう
486 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/20(水) 21:34:35.07 ID:dRS70ZIo
チャット覗いたけど全然話進んでないみたいだな
なんか一人一人好き勝手に喋ってる感じで会話にすらなってない

このスレオワタ\(^o^)/
487 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/20(水) 21:41:32.02 ID:0EvkPPoo
俺も一度チャット入ろうとおもって覗いたことあるけど
全然会話になってなくてワロタww
どんな話してても一人えんえんと自分の話するやつのせいで全く進まないのww
488 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/20(水) 21:43:26.01 ID:wTrj2Yco
>>487
誰だかわかるわww
俺もROMってたけどとても入れる空気じゃなかったな
489 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/20(水) 22:12:55.55 ID:PGNlVAEo
なんかアレな雰囲気だからネタ提供してみる
昔雪割りの花ってゲームがあってだな
愛する人を失ったショックで、その記憶を封印してしまったお姉さんがいるんだ
で、何の因果か隣に住んでるだけの主人公を、その恋人と勘違いしちゃって
主人公も、お姉さんの為に恋人のフリをするっていう話なんだが
つまり死んじゃった主のかわりに主の友達が主のフリを、とかそんなのを考えた
490 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/20(水) 22:18:46.88 ID:ecBeJXc0
>>489
それストーリーのスタートで結構使えなくない?
病んでる原因は記憶封印とか現実の感覚の齟齬で精神に影響をきたしてるって感じで
491 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/20(水) 22:32:47.91 ID:PGNlVAEo
>>490
トンクス
いや、主死んだあとの別パターンを考えてたら、そんなゲームあったなあと
同じヤンデレでももっと刺激的なのがいいなら、シリーズにダブルキャストとかあるけどな
ダブルキャスト面白いよ
492 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/20(水) 23:01:04.49 ID:WFACxcAO
やるドラだっけ?
493 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/20(水) 23:35:53.73 ID:FXUtnrEo
やるドラであってる。しかしその話を広げるのはスレ違い。
494 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/20(水) 23:58:27.23 ID:PGNlVAEo
ていうかこの場合の死んだ「主」ってどっちだろ
主人公?ライバル?
495 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/21(木) 00:07:49.57 ID:etpNcG.o
>>494
ここで話すことじゃないだろ
ネタ提供したんだったら書き手に委ねろ
自分で書くんだったら自分で考えろ
496 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/21(木) 00:46:11.77 ID:5YvVAkAO
どうも乱暴な物言いが目立つな
そういうものも空気悪くするし、もう少しやんわりとしようや
497 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/21(木) 01:23:49.65 ID:qFGVNSw0
これは、ミュウツーが死ななかった。もうひとつの物語。もしもの世界


「ふぅ、主様の唇、暖かい…ん…んふぅ…はぁ」
・・・え・・・ミュウ・・・ツー・・・・?

男は金縛りが解けないまま、ミュウツーに抱擁されていた
どれぐらいの時間が立ったのかは解らない。
洞窟の中は静寂で満たされていて、ミュウツーの興奮した吐息だけが聞こえてくる。
…まだ、動けそうにない。俺は、なすがままされるままに服を脱がされ始めていた。
あぁ、どうしてこんな事に、思考が止まりそうになっていたとき、
真っ暗な世界に突如光が差し込んできた。
「…っは!居ました!カスミさん!ここにミュウツーが!男くんも一緒でうsヴぇ」
言葉を言い切る前に、その声は途絶えた。生ぬるい何かが降りかかってきた。
ブォォォォン バキバキぃ!どぐちゃぁ、びちっびちびちびち
もう一つ、雄叫びが突然と途絶えた。
ミュウツーの息がどんどん荒くなっている…あぁ…もしかして
「ちょっと?どうしたのよ?…え?」
次の光が照らし出したのは、倒れた屈強そうな男、血まみれで首から上は無くなっている。
横には腕が3本取れたカイリキー。もうとっくに絶命している。
「え…ウ…キャアア……………」
また途切れた、女の子の声だったみたいだが、まさか
M「…カスミめ…この女、マタ主様に近づこうとしていた…当然の報いだ…」
あぁ、やめるんだミュウツー!ミュウツー!
唇を動かそうにも、乾ききっていて動かない。水、水が欲しい。
血の匂いが充満してきている、なんて匂い…耐えられない…誰か…助けて…

意識が、どんどんと薄れていく。あぁ…それでいい。それでいいんだ

…こんな事、何かの間違いに違いないんだ。


--月--日 晴れ
なんて事や、ジムリーダーが、洞窟から帰ってこうへん
さらに、様子を見に行ったオーキド博士も、同じように帰ってこうへん。
捜索隊が入っても、同じように出てこうへん。どないなってるんや?

--月--日 晴れ
僕の家に遊びに来たあの女の子も、洞窟に行ったっきりや
どないしよう。あれから3日もたつのに、未だに捜索隊も何も出てこうへん。
レンジャーは何やっとんねん。今度、僕もちょっと付いて行ってみるわ。

-マサキのblogより抜粋-
また、この日のエントリーを最後に、このblogは更新されていない。
498 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/21(木) 01:26:42.59 ID:qFGVNSw0
IFの世界を書いてみました。あれ以上にバッドっぽいけど
ミュウツーと男は生存フラグ。
ごめんなさい調子乗りました。今は反省しています。

おやすみなさい。
499 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/21(木) 01:53:03.88 ID:LDfIQhYo
GJ!
病んでるなwwww

おやすみ
500 :470 ◆sNNNagmDTs [sage]:2007/06/21(木) 12:02:13.59 ID:bpaYoFM0
シオンタウンに聳え立つ塔「ポケモンタワー」
明るい印象を与える名前とは裏腹
死せるポケモンの魂が最期の時を巣食うゆりかご
積み重ねられる墓標の前に立つ女が二人
哀しき無念の復讐を[ピーーー]為に

REVENGE IS NEO LIFE
 前戯の零話「(死屍累々+哀しき情念)÷二人の女」

一人は、目付きの鋭い黒髪の少女。すっきりとしたスタイルと切りそろえられた前髪。
手にはアンティーク人形と大きな黒革のトランクを持っている。
白肌の中にうっすらと浮かぶ薄い唇が僅かに開かれれば声は途切れ途切れに辺りに浸透していく。
普段話す事を慣れてないのか発音が聞き取り辛い。その短い言葉には怒り、悲しみ、恐れ
様々な感情が入り乱れている一言であった。その瞳は半ばトランス状態にでもなったかの様に輝きがない。

「……泣いて いる あんな 大きな 声で」

紡がれる声の内容は一見現実と矛盾している。誰も泣いていない。そして、誰も居ない。
しかし、もう一人の女。白髪の老女は杖をついたままそれに同意の頷きを示している。
その皺の刻まれた顔で塔を見上げながらも唇が僅かに端を擡げる。
老いた身の皮を被ったその魂は、挑発的なその気配に血肉を沸かせていた。
彼女等はポケモンリーグ協会より派遣された。哀しみを駆除する為に

「そして、喰っているね。とんだ大食漢じゃ」
     ,,,,
「違う カノジョ 女よ この 哀しい 想いは」
501 :470 ◆sNNNagmDTs [sage]:2007/06/21(木) 12:03:34.72 ID:bpaYoFM0
喰い散らかされるガスの痕跡。それは其処に生無きポケモンの亡骸。
ゴース、ゴーストなど此処にはゴーストタイプのポケモンしか生息していなかった。
時折、未練ある魂が生前の肉体のまま彷徨うことはあったがそれも長くは持たず
大抵は尋ねたトレーナーや野生のゴーストタイプポケモン同士の縄張り争いに負けて消滅してしまう。
所詮、幽霊になってしまえば、そのポケモンの本来の力は落ち、生息する場所としてゴーストタイプより優位に立てることはない。
シンプルにして、洗練された自然淘汰の弱肉強食の理が支配していた。
しかし、それはある日を堺に過去のモノとなっていた。強力な一つの存在によりその理は崩壊している。
この塔に集められる霊魂全てはその存在の糧に過ぎず、輪廻転生が崩されていく。

「足りないと 強さが 嘆いてる。 出て、フーディン ソーナンス」
「ヤミラミ、ムウマージ!出るんだよ!さて、では強行突破と行くよ」

二人の女が塔へと足を踏み入れれば、其処は地獄絵図と化している。
恐怖と混沌で気が狂ったゴーストタイプのポケモンが暴れまわって凶暴化している。
彼等は此処でしか野生では生息できない。しかし、今その住処自体が窮地に陥っている所為か
女二人を見れば、死に物狂いの襲撃を開始する。それを冷静に見送りながらも二人の女の声と共に
出された、4匹のポケモン達が隊列を組み、トレーナーをガードしながらもその場を駆け抜けていく。

「ヤミラミ! だましうちだよ! ムウマージ! サイコキネシスで吹き飛ばしな!」
「フーディン、サイケこうせんで援護を ソーナンス、ひかりのまもりで ガードを固めて」

文字通り、蹴散らされていくゴースとゴースト達。ほぼ、一撃で沈められて、姿を消していく。
幾ら凶暴化したと言っても、野生の理性無きポケモンが鍛錬されたエキスパートのポケモン相手に太刀打ちが出来る相手ではない。
まして、彼女等…セキチクジムリーダー「ナツメ」と四天王「キクコ」と言うカントー随一の対ゴーストタイプにおける専門家とも言える二人に
野良のポケモンが何匹挑もうと、それは屍を積み重ねる結果と彼女達の微々たる疲労の過程でしかなりえなかった。
502 :470 ◆sNNNagmDTs [sage]:2007/06/21(木) 12:05:38.51 ID:bpaYoFM0
あまりの骨の無さにキクコは肩を竦めながらも駆け抜ける戦場にため息を残していく。

「ふん、威勢だけだね。こいつ等は」
                ,,,,
「次の階 本番 居るよ。 カノジョが」

階段を登りながら、少し息の上がっているキクコを気遣いながらも、ナツメは徐々にその存在の力を感知していった。
フーディンは握っている匙の手が震えていた。エスパータイプのカレが敏感に感じ取れるのは必然とも言えた。
凄まじい念とその溢れる哀しき想いにムウマージは今にも泣き出しそうな顔をしている。
ソーナンスは体の震えと汗が止まらず、ヤミラミは落ち着き無く周囲に目を見張っていた。
鍛え上げられたポケモン達が一斉にその気配に押されている。その純然たる恐怖の「質」を刷り込まれていた。
それはトレーナー二人にも感じられるほどの狂気、哀愁、そして血反吐を吐きながらも願われる想い。

「ほぅ? 中々どうして。やってくれるねぇ」
「………!! 酷い 誰がこんな」

その階層は破滅しか残っていなかった。永遠と響き渡る「ほろびのうた」耳を劈く「いやなおと」
その哀しみの中心は一つの黒い影。今まで見たことのない、シルエット。
ゴーストタイプのポケモンなのだろうかはっきりと目視できない。一瞬場を圧倒されて息を呑まれそうになっているが
ずいっとその前に出て行く彼女達のポケモン。恐怖はもちろんあるが彼等は目の前の「哀しみ」に何もせずには居られないらしい。
その自らが育ててきた強さに二人は支えられながらも、声を張り上げる。それに気付いたのかそのシルエットもゆらりっと
頭を擡げながらも4匹と二人の方向へと滝の様に涙を流している眼を向けていく。

「ソーナンスはかげふみをしつつミラーコート! フーディン、かなしばり発動!」
「ヤミラミ! アイツをみやぶるんだよ! ムウマージはくろいまなざし! 絶対に逃がすんじゃないよ!」

ナツメの言葉と共にソーナンスとフーディンは威圧されるプレッシャーの中さらに一歩前に出る。
キクコは不可思議な発音の呪文を唱えながらもその言葉に反応を僅かに
4匹のポケモンはその哀しみを取り囲む様に配置につき各々の指示通りの動きをする。
ヤミラミがその瞳で哀しみの本質を探り、ムウマージはその憂いに満ちた瞳を離さぬ様にまなざしを向けている。
ソーナンスがその哀しみの影を踏みこたえながらもキクコとナツメと自分の前に壁を作り守り抜く。
503 :470 ◆sNNNagmDTs [sage]:2007/06/21(木) 12:07:38.81 ID:bpaYoFM0
何かをされる前にフーディンがかなしばりを仕掛けていく。そのシルエットは何も出来ぬまま捕縛されつつあるが
その強い力の念に少し気を緩めたら4体とも一遍に吹き飛ばされてしまいそうであった。
キクコが僅かに頷き、ナツメへと合図を送ると手に持っていた黒革のトランクが開かれる。

「オン・キリキリ、オン・キリキリ、オン・キリキリ!彷徨える魂よ。汝の存在は何也や!汝の哀しみは何也や!」
「ヴィジャ盤起動。シンクロ開始……20、40……47…60%キープ」

トランクから取り出されるのはアルファベットと数字、YESとNOが扇状に書かれた木版と
それを示す矢印のパーツのセット。西欧のこっくりさんとも言える儀式装置で「ヴィジャ盤」である。
キクコの呼びかけと何時の間にか握られていた数珠の音と共にかなしばりを打ち破ろうとしていたそのシルエットが
その抵抗を止めて、ぎゅっとナツメのほうへと顔を向けていく。それと同時にナツメの矢印のパーツを翳してる手が
人間ではありえないほどの速さで動き始め文字を順に追っていかせる。

「言霊捕捉 A I T A I W A T A S…だめ 速すぎる」
「オン・サラサラ、オン・サラサラ、オン・サラサラ!彷徨える魂よ。 汝の名を示せ!」
「……M Y U やっぱり」
「最後は2。コレは確定じゃな。おまえさんだったか」

キクコの一喝と共に翳されていく文字の速度は落ち着きを取り戻し、その名を二人へと示していく。
その名とそのシルエットは似ても似つかないものであった。
白き力強さを誇る以前のその姿は跡形も無く、ただただ黒い影と闇を纏いながらも
怯えた仔犬の様に、周囲に哀しみを吼え散らかしている臆病な存在。
504 :470 ◆sNNNagmDTs [sage]:2007/06/21(木) 12:09:21.56 ID:bpaYoFM0
しかし、その情念が徐々にシンクロしていったナツメの心をへと侵食を始めていく。
ナツメの体はガタガタと震えが収まらず、シルエットはかなしばりとかげふみ
くろいまなざしを振り切ってナツメへとその体へと潜り込もうとしている。

「くっ! だめ 入って やぁぁっ…私の中が溶ける。 シンクロ 86%超過 キクコさん ごめんなs――」
「オン・アサンマギニ、オン・アサンマギニ、オン・アサンマギニ!
つぅっ――ナツメ、負けるんじゃないよ! お前達、ナツメを呪い殺させる気かい!? もっと気張れ!」 

キクコの叱咤激励と共に、再び念と能力による束縛を引き寄せられながらも、金縛りをかけられたまま暴れていく。
とてもではないが捕獲できる状態でも無く、一度に指示が可能な二匹のポケモンでようやく維持している事に二人は焦りを覚え始める。
ナツメは顔こそ無表情を貫いているが、背中にはじっとりとした汗で僅かに後ろの下着が透けて見えながらも
そんな些細な事になりふり構っているほどの余裕は微塵も消えうせている。
肩で息をしながらもその瞳には焦りと恐怖の他に猛り狂う哀しみに導かれてか大量の雫が零れ落ちている。
シンクロした心理、流れ込まれる記憶と無念。そして、最後の死の淵でカノジョが見た残像がナツメの心を犯している。

「キクコさん カノジョ 根が深い 無理矢理しても ダメ」
「オン・アサンマギニ、オン・アサンマギニ、オン・アサンマギニ!
 そんなのあたしだって解ってるよ。……で、如何するんだい?」
「知る必要がある カノジョの声で 全てを 人形を私に使う キクコさん 後は頼みます」
「解ったよ。ちゃんと元に戻してあげるからしばし辛抱してるんだよ」
「エスケープドール起動 対象は私自身」

言葉は途切れ途切れのまま、ナツメはヴィジャ盤を捨てて、もう一つ持っていた人形を手にする。
目を閉じながらもその人形の目がゆっくりと開かれれば、光無き瞳がほの暗い蒼の瞳を輝かせていく。
それと共にナツメの目から徐々に生気が消え失せながらもくたりっとその場に倒れてしまう。
その状態にフーディンとソーナンスは気付いたのか思わず振り返ってしまうと同時に
そのシルエットはナツメの体へと襲い掛かっていった。
                                    続く
505 :470 ◆sNNNagmDTs [sage]:2007/06/21(木) 12:15:57.35 ID:bpaYoFM0
今回の投下は以上です。
>>480さん許可有難う御座います。
コレはハナダシティの作品の完結後から数週間後のスタートです。
ナツメはアニメ版準拠。ルビー、サファイア、エメラルド、ダイパのポケモンも多少出たり
私のヤンデレイメージがttp://www.nicovideo.jp/watch/sm390022(ニコニコ、流血注意)
なので一寸ノリがオカシイかもしれませんが宜しくお願いします。
506 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/21(木) 12:24:55.58 ID:C/nchEAO
うわ...これは凄いクオリティ。
強烈に引き込まれました、GJです
507 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/21(木) 12:37:26.93 ID:etFfSQ20
すげぇ!GJ!
508 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/21(木) 13:15:44.31 ID:Ag2J9.so
新参ですがなんか書いてみようと思います
509 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/21(木) 13:25:19.03 ID:j5Wh2JAo
ナツメキクココンビいいなあ
アニメのナツメすきだから嬉しいぜ
死んでも強いミュウツーは、なんというかごめんなさいとしか言いようが

>>508
wktk
510 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/21(木) 19:19:02.36 ID:qFGVNSw0
>>505
ハナダシティ書いてた人だけど
あまりのクオリティーの高さに驚きました。
GJ!
511 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/21(木) 19:29:32.90 ID:7uE4SoA0
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i/ソi~'),!-、.i_               | ;;  | ̄ ̄ ̄ ̄|  ;; |             ,...,,.-,!c,=!i_・i.!_;,ノ
⌒'`ヽゝソ ! ')i゙;ゝ     _ _ _ _ | ;;  |  _ O _ .|  ;; | _ _ _ _       (・.)(゚ノ゙ゝ ' ' ' ´ 
~` ' ' - 、 , _` ’      \┌ ─ ─-'';─ ┼ '-'-'-' ┼ ─ -─ ─ ┐/      `_ , 、 、 -  ' ' ~
 ̄i ` ' ' -, 、 ,`,'_' '_- 、 ,、| i::::::::::::::::::::i i   ̄  ̄  ̄  i i::::::::::::::::::::i |、, _- '_'__´、 、 、、- ' '゛ i  ̄
  i     !   i ;iミ,;ヾT´! i i┌ ─ ─ ! i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i i ─ ─ ┐i i ,゙-、,ナヽζ!   !     ! 
  i     !   i 丿 く i i i ! !- ┬ - ┤i- ∩ ┐┌ ∩ -i├ - ┬ -! i !゙(マi i゙T''゙ヽi.   i    i 
  i     !   i .i~i ゙',゙.!    ! !  .i.  i二二二二二二二二!   !  i .! !' '/./  i.\  !.    i 
  i     !   i .| .! ! |__|_!_ _.|_├ ─ ── ── ─ ┤_i._ _i_| i ././|   !.ノ  i    i 
  i     !   i .| .! !;、-''' ゙´   ,、-| |            | |-、,   -=-'ー!、, _|.   i    i 
  i     !   i (|─´──┬ ' ´  ! !            ! !.  ` ' ┬─ ─ .┤!.   i    i 
┌‐────┐ | i~!    .!i    i└-───────┘!.     !    i~! | i   !    !
│ボウチョウセキ   .|  | i i.    .!i    /              \.   i     ! i | i    !    !
├───‐─┴────────────────────────────────
│ ざわざわ・・・・・・        ざわざわ・・・・・・・

│  ざわざわ・・・・・・   ざわざわ・・・・・・

└─────────────────────────────────────‐
512 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/21(木) 19:29:53.72 ID:7uE4SoA0
                         /           / !          /
\                       /   / _     / ノ        /
  \                 _,. --──--、_   ヽ  ,イ_>-、_/⌒)   /
   \              /           \   ,イ__>-、_  ヽ/  /
     \          /(            ノl  |\-、  1  | /
      \        (  `ー---------‐''" ノ    Y"ヽ、レノ
        \       (|`ー===========‐'"|)      _,.-ノ
         \     f`ー==、____,. =''" |\   ノァ-イ
                |`ー‐-.._____,. -‐''"l  \/イ-‐"
               ノヽ=.._       _,. -'"|  / ノ
────────    { 、_   `ー----‐''"  _ノ }. /`ー"  ─────────
               ト-.._         _, イ`
               |_     ̄`ー--‐‐' ̄    j
        /       |`ー--、_____,. -‐‐'"|       \
      /   ,. -‐''" ̄ゝ               ノ`ー-、-、     \
     /   / /    >、`ー----------‐‐<    \\     \
   /    / /      ト-..__ ̄ ̄"""" ̄ ̄ _フ      \\     \
  /      |  |       `ー.. ニニ__ニニ_フ         |  |       \
/       |\\        `ー------‐‐''"        / /|         \
513 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/21(木) 19:31:29.05 ID:7uE4SoA0
                     , -──‐‐-、
                     / ,-─==-‐‐、\
                    / ,,---、  ,,,---、ヽ
                    i ''"フ-ァ'ハ ,r‐< i
                    |   '`ー゚ 」  L`゚‐'^ |
                   __| ,,、--└Li┘---、 |___
                  { ti/   /\   \iァ }
                   Y    ./´ ̄`\   Y´
                  ノ  ∠__/\_ヾ、  ヽ
                 / /  /  i  ヽ ヽ   \
                i  /   ,'    i   ヽ ヽ   !
                | i   i     i    i  }    }
            ,.、-‐‐┤ :   !     !    }  ! ノ ノ‐--、,_
         ,、-''"    ヽ ヽ  ヽ丶   !   ノ ノ  /    `‐-、,_
      ,、-'"         \ \ ヽヽ  !  /    //         `'‐、,_
     /            \ヽ、,,__ ヽ、,, i/ //  /            \
    / \             ヽ  `r-、,  _/ /   /            / i
┌‐────┐           ヽ  \ノ二ヽ /   /            /    |
│ サイバンチョ .!            ヽ   i   i   /            /,、-   |
├───‐─┴────────────────────────────
|皆さん静粛に、これより審議を開始します。
└─────────────────────────────────‐
514 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/21(木) 19:34:22.99 ID:7uE4SoA0
           /./
         /_/_,__
       r/   _.. -<_∠__
      /_,ィ;jラ´    `、  ̄_フ
      └、‐--、      'r_'´_
       /r_ノ `     ',   ̄_フ
       ``i        i=ニ二...___
         〈    /;;`、 ー-=ニ二´
       rく;j  ∠''-―'  、   /
       j> ∧ -=ニつ  `ヽ´ ̄_フ
      ,rノ  /  `、    i r  ´><__
    ,r'´i/  /‐--‐'`、   '、|  ,   `く
  ,r'´ i 厶  /      `、 __`、!__ _ __〉、
 'zし、_ノ Vト、ー----―/ V´ `'´', `、ハj``
  レ'´   j '、___./    />'-、

┌‐────┐
│バンギラス  |
├───‐─┴───────────────────────‐
│検察側、全ての準備が整っています。何時でもどうぞ
└─────────────────────────────
515 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/21(木) 19:36:02.79 ID:7uE4SoA0
                /l`ヽ,     /フ1
      ,、-、_    / |  `l, / / |
     l, \_`ー‐,┼、_l、/ ,、-<   |  _,、-、
      'ヽ, `ヽ、 |  `ニ′  ノ  |`´,、-'´´,>
      `l-―-、//ヽニl、`ゝ,`ー┴<  /
  ,-―'ニ二`ヽ,、l |`l'´// `l ̄|  ,、-'´  (、_
 l、_    ノノ`-l'|ノヽ,―イ,フ´  (_    `―-、
    `ー,-< _  `ー┴--'´   ___)  _,、-‐'´
    ノ /`'´ `7  ― ヽ  <´  、―<
  //   _/、 ,、-―‐-、  `l  ヽ、 `ヽ,
  (/_,、-―'´l   / `l、  'l、ヽ-'´,、_ `ヽ、`l
          |  /  ノ、  |  l'´   `ー、_ノ
        l' / /   ヽ,  | ,l'
         Ll´ノ´    `l、'l /

┌‐────┐
│スターミー  |
├───‐─┴───────────────────────‐
│弁護士側、今すぐにでも示談に持ち込みt・・・
└─────────────────────────────
516 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/21(木) 19:39:13.36 ID:7uE4SoA0
┌‐────┐
│ 男主人公  |
├───‐─┴───────────────────────‐
│待て待て!? いきなり負け腰って弁護するあるのかよ!
└─────────────────────────────
517 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/21(木) 19:41:13.53 ID:7uE4SoA0
                /l`ヽ,     /フ1
      ,、-、_    / |  `l, / / |
     l, \_`ー‐,┼、_l、/ ,、-<   |  _,、-、
      'ヽ, `ヽ、 |  `ニ′  ノ  |`´,、-'´´,>
      `l-―-、//ヽニl、`ゝ,`ー┴<  /
  ,-―'ニ二`ヽ,、l |`l'´// `l ̄|  ,、-'´  (、_
 l、_    ノノ`-l'|ノヽ,―イ,フ´  (_    `―-、
    `ー,-< _  `ー┴--'´   ___)  _,、-‐'´
    ノ /`'´ `7  ― ヽ  <´  、―<
  //   _/、 ,、-―‐-、  `l  ヽ、 `ヽ,
  (/_,、-―'´l   / `l、  'l、ヽ-'´,、_ `ヽ、`l
          |  /  ノ、  |  l'´   `ー、_ノ
        l' / /   ヽ,  | ,l'
         Ll´ノ´    `l、'l /

┌‐────┐
│スターミー  |
├───‐─┴───────────────────────‐
│もう諦めようや? 絶対「クロ」やん、自分・・・
│この――女ったらしめッ!
└─────────────────────────────
518 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/21(木) 19:43:23.66 ID:7uE4SoA0
という、リスペクト「ポケモン逆裁」をやろうか思案中
多分、実現しない
519 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/21(木) 19:49:08.63 ID:QcpKLp.o
>>518
ネタがないのはわかるけどもうあるスレからぱくってくるなよ
まじで
520 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/21(木) 19:51:17.57 ID:EgiYamQo
ほっといてやれww
本人は面白いと思ってるだけだから
521 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/21(木) 19:51:57.01 ID:8rJVcgYo
本当にこのスレは空気読めない奴おおいよな
522 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/21(木) 19:54:48.23 ID:C4ikLbUo
・・・もうあきれてものもいえないわ・・・
このスレ終わったな
523 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/21(木) 20:02:30.01 ID:IVl4NL.o
>>518
お願いしますからもう二度とこないで下さい

524 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/21(木) 20:05:34.79 ID:XhM9mmEo
>>519-523
まとめ曰く「赤緑、金銀世代」ばっかり見てないらしいから
ニート親父の巣窟なんだろ
コミュニケーション不足ばっかりだから空気読めないんだ多めにみてやれよ
社会問題なんだぜ?
525 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/21(木) 20:11:57.31 ID:8rJVcgYo
>>524
言いたい事はわかるが
レスをする前に一度自分の書いた文章を読み直したほうがいい
526 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/21(木) 20:18:20.62 ID:6kdqAVY0
ROMが多いことは分かった
527 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/21(木) 20:20:05.51 ID:lx86xr6o
空気読めない厨とROMだけで構成されているスレがあるときいてやってきました

というか他スレに宣伝しにくんな
528 :470 ◆sNNNagmDTs [sage]:2007/06/21(木) 20:20:52.02 ID:CTZ7rlo0
あら、纏めサイトの方のチャットってROMれなくなってるんだが
これって仕様?それとも、何か間違えてしまったんだろうかorz
529 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/21(木) 20:21:37.76 ID:RtAZR46o
とうとうこのスレにも鳥つけるやつがでてきたか・・・終わったな
530 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/21(木) 20:22:41.51 ID:XhM9mmEo
目立ちたいんだろ気にするなよ
531 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/21(木) 20:24:17.92 ID:h0hitW.o
ここはVIPだ放っておいてやれww
532 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/21(木) 20:25:39.85 ID:cLXG8I.o
>>528
二日か三日前ぐらいからROM禁止になったみたいよ
533 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/21(木) 20:28:43.50 ID:CTZ7rlo0
>>532
トンクス。仕様が変わってたのね。ありがと
534 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/21(木) 21:00:30.30 ID:y9p8dcko
えーっと……。
また、ここのアドレスがそこかしこに貼り付けられてるんですが……。
535 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/21(木) 21:26:15.50 ID:xhE/aL.0
>>534
マジで?それは、すまんかった
536 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/21(木) 21:28:51.51 ID:/zj6Mx.0
そこ彼処って、どこら辺?
そいつのID控えてるなら通報しとくけど?
537 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/21(木) 21:32:49.23 ID:cLXG8I.o
貼られてるところからきますた

俺がみたのは嫉妬・三角関係・修羅場系の総合

全くの板違いって感じでもないし俺は今喜んでまとめをみているww
538 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/21(木) 21:37:33.37 ID:/zj6Mx.0
検索かけても分からん・・・スレ一個挙げてもらえるか?
ちょっとソイツを見てから行動を決めたい
539 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/21(木) 21:37:53.06 ID:VgBMMJko
すまん、貼ったの俺
過疎改善にと思って、、、今は反省している。。。
540 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/21(木) 21:42:49.95 ID:5YvVAkAO
いちいち終わった終わったと発言するやつは何なのか、荒らしなのか
住人自ら空気悪くしてどうするんだよ、変なの来てもスルーすればいいだろう
541 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/21(木) 21:44:51.66 ID:jyRcO2Eo
確かにそのとおりかもしれないが
お前さんもそんなに煽るなよ
やってることはそいつらと一緒だぞ
空気悪くしてるだけだ
542 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/21(木) 21:48:20.42 ID:5YvVAkAO
失礼、悪かった
543 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/21(木) 21:49:21.64 ID:/zj6Mx.0
今日に限って単発が大勢出てくるが、ROM住民なら最初から雑談でもするなりして
互いに話題提供し合おうぜ?

544 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/21(木) 21:54:43.64 ID:G8/FBeco
1スレ目からいるROMですが一言
ROMだからこそ雑談するなりしないでただ見ているんだよ
だってROMだもん
545 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/21(木) 22:13:38.97 ID:j5Wh2JAo
用事終わったから来たけど空気嫁ないから何しても叩かれる気がする
546 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/21(木) 22:32:54.86 ID:h7yJOXco
一応言っておくとこのスレは昔から書き手以外はほとんど単発
そしてお前も傍から見れば単発
547 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/21(木) 23:03:22.06 ID:qHGETTA0
>そしてお前も傍から見れば単発

クソワロタwwwwwwwwww
548 :バイトポケモン :2007/06/22(金) 03:43:58.41 ID:OEvZ1cDO
深夜のコンビニにて

M「いらっしゃいませ……っ!」
(な、なんと凛々しい殿方なんだ!)
主「あの〜…トイレ借りてもいいですか?」
M「え、えぇ!もちろん!あちらです!」
主「どーも」

これが私と主の初対面だった...
549 :バイトポケモン2 :2007/06/22(金) 03:44:53.19 ID:OEvZ1cDO
次の日

M「いらっしゃいませ。200円が一点、150円が一点…」
客「あ〜、あと肉まんひとつ」
M「かしこまりました」
ガァー
主「でさぁ…アレがどーのこーのでさぁ…」
友「マジでー。ウケるー」
M「……!」
(昨日の麗しの殿方!)
客「あの…会計…」
M「あっ!すみません。合計350円になります」
550 :バイトポケモン3 :2007/06/22(金) 03:45:53.97 ID:OEvZ1cDO
M「ありがとうございました」
ガァー
M「……」
主「ははは。見てこれ。面白いから」
友「マジでー。ウケるー」
(あぁ…なんて素敵な立ち姿なんだろう…。貴方が立ち読みしているその本、実は先ほど私が並べたモノです。それを読んでくださるとは恐悦至極…。あぁ、貴方と言葉を交わしてみたい…)
主「さてと、そろそろ帰ろっか」
友「マジでー。ウケるー」
M「あっ!ありがとうございました!ま、またお越しくださいませ!」
ガァー
551 :バイトポケモン4 :2007/06/22(金) 03:47:08.21 ID:OEvZ1cDO
それから一週間が経過

M「10円が三点、150円が一点、合計250円になります」
客「は!?」
M「え?あっ、すみません。間違えました。合計189円になります」
客「ったく」
M「ありがとうございました」
ガァー
(はぁ…あの殿方はもう来てくれないのだろうか…。こんなことなら、あの日連絡先を聞いておくべきだった…。はぁ…もう一度あの御方に会いたい…)
ガァー
M「いらっしゃいま……あっ!」
主「…!?な、なんですか?」
M「い、いえ!なんでもありません!すみません!」
主「は、はぁ…」
(キタ━━━(゚∀゚)━━━!!)
552 :バイトポケモン5 :2007/06/22(金) 03:47:50.84 ID:OEvZ1cDO
主「シャキシャキレタスかぁ…よし、キミに決めた!あとは…」
M「……」
(あぁ…どうしよう…。もうすぐレジにきてしまう…。ちゃんと接客できるだろうか…緊張で心臓を吐き出してしまいそうだ…。と、とにかく失礼のないようにせねば)
主「お願いします」
M「……ブツブツ」
主「あ、あの…」
M「……!?あ、あ…は、はじめまして!」
主「へ?」
553 :バイトポケモン6 :2007/06/22(金) 03:48:32.13 ID:OEvZ1cDO
M「わ、わたくしはミューツーと申します!このコンビニエンスストアには勤め始めて1ヶ月になります!」
主「あの…お会計…」
M「趣味はバナナで、好きな食べ物は瞑想だす!」
主「……」
M「こ、こんな不束者でよろしければ友達を前提に結婚から宜しくお願いします!」
主「…や、やっぱいいです。すみません…」
M「あっ!ちょ、ちょっと待って!私はただ…!」
ガァー

それから二度と男がこのコンビニに来ることはなかった…
554 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/22(金) 03:51:51.92 ID:OEvZ1cDO
こんなのしか書けないけど、このスレ好きだから恥もいとわず支援
555 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/22(金) 04:31:50.23 ID:tYr3LWIo
よくやった
GJ
556 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/22(金) 08:08:04.58 ID:IXi5/YSO
ミュウツーは俺の嫁保守
557 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/22(金) 09:38:36.99 ID:EWeR4sAO
>>548-553
これは新感覚
ていうか友がこえぇ
558 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/22(金) 10:08:48.53 ID:1hiRRwwo
友のセリフ
「マジでー、うけるー」ばっかだなwwwwww
559 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/22(金) 12:28:59.87 ID:Ua4jpv6o
ところで思ったんだけど書き手の皆さん少し長編お休みしませんか?
なんかスレの流れも悪いし・・・
1スレ目みたいに短編でちょこちょこの方が盛り上がるんじゃないかと思ったんだけどどうでしょう?
最近は長編ばかりで、良作ぞろいなのもわかるんですけど、あんまり長いのばかりだと読むほうも大変だし、多分読みきれてない人とかもいると思うし、なにより新人さんが入りにくいんじゃないかと・・・
前は短編の中にたまに長編が入ったから緩急がついてスレ的にもよかったんじゃないかと思うんですけど

なんだかんだいっても新ジャンルスレだし、もうちょっと楽しくいけたらいいなと思って提案してみました

『何いってんだお前?』とかお思いでしたら無視してくださって結構です、、、長々と失礼しました
560 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/22(金) 12:51:18.32 ID:Ua4jpv6o
「ただいまー母さん」
「おかえり男、晩御飯まだだから少し部屋で勉強でもしてらっしゃい」
男が二階へあがる、部屋につくと同時にベッドの下を覗く
「さーてと・・・あれ?なくなってる・・・」
男はまさかと思うが・・・一応聞いてみる事にした
「かあさーん、今日俺の部屋掃除したー?」
階下の母から返答がくる
「何言ってんの、部屋の掃除ぐらい自分でしろって何年も前からいってるでしょ!?」
そのとおりだ、でも昨日買って来たばかりの【大人の本】がなくなっているのはどう言う事だろう
よく見ると部屋中隅々まできれいになっている。
「うーん?」
ベッドの奥を再び覗き込む。するとキラリと何かが光った
「なんだこれ?」
それは盗聴器だったがその時の男にはそれが何なのか検討がつかなかった。
「ゴミか?」
そのままゴミ箱へ放る。男は首を傾げた、なんだろう?何か嫌な感じがする・・・
しかし、その嫌な感じの正体に何の確証もえられないまま、男は階下へと食事に向かった。

カリカリカリ
「今日の晩御飯はハンバーグ・・・主はお肉が好きなのですね」
家の程近く、そこには白い人影が立っていた
「ああ、主、主、私の主はあなたしかいませんよ。早く私をゲットしてください」

このときミュウツーはまだ野生のポケモン。
この後しばらくして男はトレーナーになり、ミュウツーをゲットするのだが。それはまた別の話・・・



言いだしっぺということで短編書いてみました。
561 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/22(金) 13:36:20.82 ID:1hiRRwwo
>>560
ミュウツー捕えられる前から既にストーカーなのかよwwwwwwwwwwwwww
562 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/22(金) 13:54:48.91 ID:EWeR4sAO
GJ
ゾッとするな
563 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/22(金) 13:55:12.61 ID:HDT3i7w0
>>561
いや、違う!此処はエスパータイプらしく
    ,ィィr--  ..__、j
   ル! {       `ヽ,       ∧
  N { l `    ,、   i _|\/ ∨ ∨
  ゝヽ   _,,ィjjハ、   | \ 「みらいよち」で
  `ニr‐tミ-rr‐tュ<≧rヘ   > 既に運命を
    {___,リ ヽ二´ノ  }ソ ∠ 見切っていたのだよ!!
    '、 `,-_-ュ  u /|   ∠
      ヽ`┴ ' //l\  |/\∧  /
--─‐ァ'| `ニ--‐'´ /  |`ー ..__   `´
    く__レ1;';';';>、  / __ |  ,=、 ___
   「 ∧ 7;';';'| ヽ/ _,|‐、|」 |L..! {L..l ))
   |  |::.V;';';';'| /.:.|トl`´.! l _,,,l | _,,|  , -,
    ! |:.:.:l;;';';';'|/.:.:.:||=|=; | |   | | .l / 〃 ))
    l |:.:.:.:l;';';'/.:.:.:.:| ! ヽ \!‐=:l/ `:lj  7
    | |:.:.:.:.l;'/.:.:.:.:.:.! ヽ:::\::  ::::|  ::l /
564 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/22(金) 14:12:44.20 ID:Ua4jpv6o
「ミュウツー!ミュウツー!」
どこからか男の呼ぶ声がした
「主?」
ミュウツーはエプロンで濡れた手を拭きながら慌てて声のする方へと向かう
男は屋根の上にいた、ミュウツーは自信の体を浮かせ、男の側へと座る
「主?こんなところで何を?」
「うーん、ほら、最近暑いだろ?ちょっと涼みにさ、それよりほら」
男が空を指差す、そこには満面の星空があった
「きれいだろ、ミュウツーにみせてやりたくてさ・・・」
「主・・・ありがとうございます・・・ええ、本当にきれいです・・・」
ミュウツーはその頭を男の方に委ねる
「あ、流れ星」
ミュウツーが指をさすが男は完全に逃してしまった
「え?どこどこ?なんだ、願い事したかったのにな・・・」
「あ、あるじの願い事って・・・なんですか?」
上目遣いにミュウツーが尋ねると、さも当然とばかりに男はこう言い放った
「もちろん、ミュウツーとずっと一緒にいれますようにって・・・」
ミュウツーの顔がとたんに赤くなる。そして何かを決意したように力み始めた。
「?ミュウツー?どうした?・・・あ!また流れ星!あっちも!あ、あっちにも!」
それはまるで流星群のように降り注いでいた
「これならいっぱい願い事できるな・・・」
しばらく男はその星空を眺める、ふと横をみると
ミュウツーはいつの間にか男の隣で目を回して、気絶していた
「ミュウツー?おい!ミュウツー?」

その後、急いでポケモンセンターにいくと【サイコキネシス】の使いすぎと診断された
「お前どっかで技使ったのか?」
男はその原因には気がつかない、夜空には星々がいつまでも終わることなく降り注いでいた

翌日の新聞、「月が流れ星に!」という記事で一面が飾られていたのだが・・・
二人は特に気にすることなく、朝食を食べ、一日を過ごしたのだった。


短編その2。よく分からない事になってしまった。
565 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/22(金) 14:29:00.03 ID:Ua4jpv6o
えーと、空気読めないんでとりあえず連投はここらへんでやめときます^^;
このスレが盛り上がる事を祈って・・・
566 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/22(金) 16:34:22.29 ID:1hiRRwwo
>>563
ΩΩΩ<ナ、ナンダッテー!?

>>565
まぁ昼間はこんなもんさ
GJ!
567 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/22(金) 18:09:34.87 ID:fwRxNT20
http://www6.uploader.jp/dl/yanderemewtwo/yanderemewtwo_uljp00052.png.html
あえて過疎時に投下する
ネタじゃない絵は夕食後にでも投下する
568 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/22(金) 18:40:16.78 ID:3bZHslUo
>>559
しばらく長編自重把握
まぁ俺もこのままスレが廃れていくのは忍びないんで、今書いてるのはちょっと保留にしときますわ
569 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/22(金) 19:48:52.71 ID:P0gp3mUo
[ピーーー]
570 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/22(金) 20:30:14.73 ID:Y/FT6C6o
短編かぁ。。。誰かネタプリーズ

こういうのみたいでも可
571 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/22(金) 21:07:26.81 ID:vPsFGkk0
>>短編ネタ
取り合えず、大まかな主サイド
ポケモンの紹介短編(それぞれがミュウツー&主を如何思ってるか?)など

後は、そだね。ゲーム化ネタで何かやりたいシチュとかもあれば嬉しいかも
572 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/22(金) 21:12:23.54 ID:Y/FT6C6o
>>571
なるほどdクス
ブイ、リザ物は結構あるしカメは故人か・・・
フシギバナでもいじってみるかな
573 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/22(金) 21:16:07.50 ID:tYr3LWIo
あれだよね。
らきすたみたいな感じにすればいいんだよね。
長編は面白いけど読むの大変だし、病みとか執念とかテーマにしてるから
読み手も体力使うしな・・・
「M2とトカゲ姐さん」みたいなのを主幹にしてけばいいんだよな
574 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/22(金) 21:43:57.54 ID:Y/FT6C6o
フシギバナの華麗なる一日

M「おい、お前」
フ「・・・・」
M「おい、そこの緑のお前だお前」
フ「・・・私?」
M「本ばかり読んでないで、少しは主のために働こうとは思わないのか」
フ「うーん、、、何?苦戦してんの?」
M「苦戦など、この私がいるのだからするはずないだろう!」
フ「んじゃ、例えば何をすればいいの?」
M「たまには他のもののように、主の移動を手伝うとか」
フ「空も飛べないし、波ものれませんけど?」
M「あ、主をおぶって歩くとかできるだろう、その図体なら」
フ「次の町つくのに一週間ぐらいかかっていいなら」
M「主の料理を・・・作るとか・・・」
フ「作っていいの?」
M「それは私の仕事だ!」
フ「駄目じゃん」

キャラ定まってないから微妙すぐるww
まぁうまくいけば小ネタ連載にはなるか・・・
575 :ヤンデレ? :2007/06/22(金) 22:20:50.70 ID:OEvZ1cDO
主「ははは♪くすぐったいよイーブイ♪舐めるなって♪」
イ「キュ〜♪」
M「……」

M「主」
主「ん?どーしたミューツー?」
M「イーブイを少しの間お借りしたいのですが、よろしいでしょうか」
主「あぁいいよ。ほらイーブイ、行っておいで」



M「ちゅぱ…ん、はぁ…主の味がする…ちゅ…」
イ「ん゛〜っ!」
576 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/22(金) 22:56:34.75 ID:VR48eTso
>>574
GJ
シリーズ化期待してる

>>575
それは・・・ヤンデレというかもはや変態だな・・・
GJといいたいが俺の嗜好にあわないので
Jとだけ言わせて貰おうww
577 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/22(金) 23:09:25.45 ID:6XgMJLUo
M「おい。そこの緑」
フ「何よ、爬虫類」
M「……主が呼んでいるぞ、巨大カエル」
フ「あらそう、ありがとねクリーチャー」

イ「なかいいですねぇ、あのふたり。あだなつけあって」
リ(いや、ぜんぜん良くないだろ)

フシギバナのキャラが微妙になった
反省はしてる
578 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/22(金) 23:18:03.72 ID:Y/FT6C6o
>>577
やっぱり?なんか微妙になるよね?
なんだろうこの不思議な感じww
579 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/22(金) 23:20:51.50 ID:6XgMJLUo
>>578
きっとフシギバナのキャラは不思議ちゃんなんだよ
クール系不思議ちゃん毒舌風味、みたいなのかと思った
あとちょっとめんどくさがり
580 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/23(土) 00:14:53.66 ID:tW0CfcDO
>>576
変態脳でサーセンwwwwww
581 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/23(土) 00:50:36.67 ID:Fng6AHM0
>>570
お風呂に入れないから主に体を拭いてもらって気持ちよさそうなリザードン
それに嫉妬するミュウツーなんてどうか
582 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/23(土) 00:55:14.83 ID:UQGb60Mo
お風呂でヒトカゲ・リザード・リザードンは脂肪フラグ
583 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/23(土) 01:14:58.05 ID:NWBj08I0
http://www6.uploader.jp/dl/yanderemewtwo/yanderemewtwo_uljp00053.jpg.html
サブキャラ路線の流れに乗って投下
584 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/23(土) 05:55:02.08 ID:ZJpvwASO
>>583
姐御だ、かっこいい
585 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/23(土) 06:21:44.99 ID:Pbgv3JEo
>>574
フシギバナとは太ましいな
586 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/23(土) 11:00:39.63 ID:AEbRSpAo
フシギバナの華麗なる一日

「はー、さっぱりした」
男が風呂からあがってきた。
「おかえりなさい、お湯加減はいかがでしたか?」
「うん、ちょうど良かった。ミュウツーもすぐ入るといいよ」
濡れた髪をタオルで拭きながら歩く男の下で、一緒に入浴したであろうイーブイが体を震わせていた
「ありがとうございます。ソウカア、イーブイモキモチヨカッタカア」
ミュウツーは男の方へ顔を向けないように笑いながら、イーブイの体を力強く拭いてやる
“スタスタスタスタ”
するとミュウツーの横を、体をずぶぬれにしたフシギバナが通り過ぎようとしていた
「おいそこの緑の貴様、ちょっと待て」
「ん?」
「なぜ裸で歩いている?」
「濡れてるから」
「なぜ・・・濡れている?」
「お風呂行ってたから」
「・・・なぜ風呂へ・・・?」
「入ってたから」
「・・・私の記憶が正しければ、つい今しがたは主がこの犬と共に入っていたはずだが?」
「ワタシも入ってたから」
「な!!」
「イーブイが一緒に入ってたから、私も一緒に入った」
「あの犬はまだ子供だ!ペットだ!私だって羨ましいのを我慢して!」
「羨ましいならアンタも一緒に入ればいい」
「そ、そんな事ができるわけがないだろう!!」
「ワタシは出来る」
フシギバナはニヤリと哂うとミュウツーの横を静かに通り過ぎていく
もはやミュウツーは何も言い返せなかった・・・
その後ミュウツーはメソメソと泣きながら一人で風呂に浸かったとか浸からないとか

リザの体拭きネタ考えてたら先に出来たフシギバナ物ww
587 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/23(土) 12:43:26.46 ID:ZJpvwASO
フ「♪」
M「……機嫌がよさそうだな。何があった?」
フ「頼まれた。一緒に寝てくれって」
M(ヴッ)
フ「ワタシと寝ると、いい匂いがして具合がいいって」
M「き、ききききき貴様ァ……!」
フ「じゃ、おやすみ」
M「ふざけるなッ! あっ主と寝るのは私の仕事だッ! 待てそこのカエル!!」
フ「くどい」


バナかわいいよバナ
588 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/23(土) 21:44:18.70 ID:NWBj08I0
最初のあたりバナが「僕」って言ってたから男かなと思っていたんだが
この流れは女だな。原型で女の子ってなかなか想像しにくいぞww
擬人化注意
http://www6.uploader.jp/dl/yanderemewtwo/yanderemewtwo_uljp00054.jpg.html
おまけ こっちは原型
http://www6.uploader.jp/dl/yanderemewtwo/yanderemewtwo_uljp00055.jpg.html
589 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/23(土) 22:20:16.60 ID:UQGb60Mo
「M2とカエル姐さん」だな
590 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/23(土) 22:45:36.73 ID:7T0UqQso
なんか・・・一気に人減った?

>>588
超GJ
フシギバナは「僕っ子」でしたか。以後気をつけますわ
まぁ、まだ書き出したばっかりだから修正も利くでしょうww

なんかかわいい絵も描いてもらったみたいなので久しぶりにブイの一日も書いてみようかな・・・
ついでにカメネタも思案中ww
591 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/23(土) 23:11:55.71 ID:tW0CfcDO
カエル姐さん擬人化GJ
正直、原型でしか脳内変換されなかったから助かるッス

あとイーブイかわいすぎ
592 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/24(日) 01:34:19.15 ID:kE8Tv6go
土曜なのに人がいない・・・
点呼!

1
593 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/24(日) 01:36:39.20 ID:Jo7Ldiko
点呼したらスレ埋まるだろ・・・条項・・・




2ッ!
594 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/24(日) 06:11:33.98 ID:gRbdKsAO



>>588
すげぇ

しかしここ見てるとこのメンバーでパーティ作りたくなるな
595 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/24(日) 09:11:05.18 ID:.D/HwY.o
フォー
みんなかわいぜ
596 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/24(日) 10:17:41.08 ID:yaYIkhc0
5ッ
597 : :2007/06/24(日) 10:22:57.08 ID:DkyR3hs0
そういえば、バナとカメの立ち絵ってないな・・・と、
ゲーム作りながら気づく私。

6っ!
598 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/24(日) 10:24:47.45 ID:87gQxiYo
7っ
599 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/24(日) 13:14:02.33 ID:3rypv6go
http://blog81.fc2.com/m/mahuyu0225/file/07022002.jpg
フシギバナ

8っ!
600 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/24(日) 13:53:47.96 ID:MmvPi.SO
雪割り+ダブルキャストみたいなのは今構想練ってる保守
601 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/24(日) 14:22:55.30 ID:3rypv6go
>>600
男以外に尽くしてるミュウツーを見るのは少し嫌だな・・・NTRみたいで・・・
なんとかハッピーエンドになってくれることを願います
602 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/24(日) 15:29:30.30 ID:wGHcOQDO
旧っ
603 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/24(日) 15:45:18.83 ID:lFTEITYo
ニート親父の巣窟だって前にもいっただろ?
旧いとか言ってやるなよ
もうパクリネタしか思い浮かばないんだから
604 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/24(日) 15:50:42.03 ID:yaYIkhc0
とおっ! 俺も絵投下してみよーかねぇ
605 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/24(日) 16:16:05.71 ID:Jo7Ldiko
>>603
お前は何を勘違いしている?
602は九って言おうとしたみたいだが?
606 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/24(日) 16:23:36.90 ID:wGHcOQDO
>>605こっちが正解

>>603
まぎらわしいマネして悪かった
607 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/24(日) 17:42:52.33 ID:iw5B4cko
SSや絵の感想より
点呼や荒らしのほうが盛り上がるこのスレ・・・

なあ頼むからもうちょっと普通に盛り上がろうぜ?
608 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/24(日) 17:58:44.07 ID:Jo7Ldiko
確かに書き手には申し訳ないとは思ってる
俺はなるべくGJって書く事にしてるんだが・・・
609 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/24(日) 19:52:26.70 ID:vAUF1JAo
確かに・・・せめて
SSの話題で盛り上がっててくれれば書き手としてもモチベーションがあがるんだが・・・
なんかこういう空気だと投下もしにくい

とりあえず>>586-588
まとめてで悪いがGJ
610 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/24(日) 20:14:29.68 ID:BmFyD1A0
SS書いてる方としては無論、GJの声は嬉しい。
だが、これこれがどー思ったとかこんな○○が見て見たいと言うのは
その作者がやるかやらないか別で色々意見が飛び交うし
勝手に他の人がやることもあるのでガンガン書き込んでくれると嬉しいが
短編ネタだと反射的な直感で感じる面白さになるからな。ムズカシイ
611 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/24(日) 23:01:45.98 ID:g4VT0fI0
絵描いてる方もGJの声や感想ほど嬉しいものはないよ。
あんまりギスギスせずに気楽な感じで行ければいいんじゃないかな。
そしてSS書いている人、いつもGJ。

擬人化注意
http://www6.uploader.jp/dl/yanderemewtwo/yanderemewtwo_uljp00056.jpg.html
612 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/24(日) 23:27:30.78 ID:/Y5AvtUo
思ったんだけど
もうこのスレには書き手しか残ってないんじゃないのか?

俺?俺はROM
613 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/24(日) 23:28:02.71 ID:.D/HwY.o
>>611
一瞬でも新手のスタンド使いか!?と思ってしまった私を許してくれ
これは写実的色白美人なツーですね
614 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/25(月) 00:54:03.33 ID:bJEkroDO
>>611
怖美しいww
てか絵うますぎるにも程があるでしょ常考
615 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/25(月) 00:57:33.63 ID:bJEkroDO
ついでにひとつ投下


主「うわーミューツー助けてー」
M「はっ!?主が助けを呼んでいる!?今参ります!」
主「ミューツー」
M「トカゲ女ぁ!私の主から離れろお!」
ビーバリバリバリ
ト「あーれーやられたー」
主「ミューツーありがとー」
M「いえ、礼には及びません。私は貴方のためなら死ぬのも辞さない。なぜなら貴方を…心から愛しているから…」
主「俺もさ、ミューツー…」
M「あぁ…私の主……私だけの主…」
ガシッ



M「フフフ…トカゲ娘ざまぁ…Zzz..」
ト「は、離せ…ぐるぢい…」
616 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/25(月) 11:17:47.58 ID:cKrSJ1c0
>>615
そして、仲良いいんだなと誤解するイーブイを幻視
シンプルかつGJ!

>>書き手しか残っていない
そんな気がしてならない俺も参上
場所が悪いのかネタが悪いのかorz

と言うか、パー速だとギコナビで表示出来ないんだがorz
617 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/25(月) 11:55:05.77 ID:fjltMno0
>>616
下の方にある専ブラ対応ってやつは試してみたんか?
618 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/25(月) 12:35:25.69 ID:cKrSJ1c0
>>617
あ、出来たorz すまん。何か設定でミスってた様。
サンクス
619 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/25(月) 12:41:26.42 ID:d9lsr0Io
設定でミスってたって・・・ありえないんだが・・・
単純に知らなかっただけだろう・・・何この人・・・超キモイ
620 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/25(月) 13:21:11.45 ID:cKrSJ1co
>>619
専ブラ対応を真ん中から下へ読んでいって
ttp://menu.nasu2ch.net/のところから飛んでギコナビ設定すりゃ出来ると勘違いして
そのまま、やってて出来ねーよorz

改めて指摘されて右側の追加方法一覧にようやく気付く
板一覧の更新の設定がミスっている(変更してないから)から登録出来ないと知る。

確かに知らなかった事になるが、設定をミスってたと言う感覚には変わらないと思うんだが
それはそんな悪い事だったんかorz ゆとりですまん
621 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/25(月) 15:18:38.22 ID:Ep1PXYAO
細かい事気にしてビキビキしてるだけだろ?
気にすんな
622 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/25(月) 15:39:32.81 ID:EhGUl1ko
ビキビキしてるってなんだ?
623 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/25(月) 15:49:57.18 ID:M3VEkOQo
(#^ω^)ビキビキ
624 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/25(月) 15:53:53.24 ID:49EfVJ.o
だから、そういう話題でレスが増えるなら
ミュウツーの話しようぜww
625 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/25(月) 18:10:45.59 ID:OQhoHtgo
この話題になると止まるんだよなww
626 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/25(月) 18:28:39.78 ID:i9.3g8Ao
誰かこの流れを変えるためにほのぼのしたのかいてくれ
627 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/25(月) 18:46:12.03 ID:cKrSJ1co
原因作ったのもあれなんで今一寸ネタを描いてる。

ところで、皆ン中で主ってやっぱマサラタウンのサトシのイメージ?
それとも別の人?
628 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/25(月) 19:21:43.61 ID:tfDtxFI0
俺は最初は別人だと思っていたけど
SS全体的に見ていると、マサラタウンのレッドってイメージだと思う。
629 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/25(月) 19:52:33.17 ID:wyTxHQIo
流れを無視して投下!イーブイの一日!

こんにちは、ぼくイーブイです

今日はボクの宝物の話をしたいと思います
ぼくの宝物はこの首輪です、とてもキレイな石がついてます
実はこれはミュウツーさんがぼくにくれたもので
ぼくの一番の宝物です

それは一週間くらい前の事です、ぼくが散歩から帰ってくるとミュウツーさんがやってきて
「おいイーブイ、これをやるから、絶対にはずすんじゃないぞ」
と言って小さな石の付いた首輪をボクにつけてくれました
なんだかとてもキレイな石だったのでボクはそれを一目でとても気に入ってしまいました

「ありがとう!宝物にするね!」ボクがそういうとミュウツーさんは
「いいか?絶対はずすなよ?絶対だぞ?」といって笑いながら頭を撫でてくれました
ミュウツーさんの撫で撫では少し痛いです、ミュウツーさんの手は撫で撫でには向いてないなとぼくは思います
でも『しんたいてきとくちょー』を悪くいうのはいけないと昔ご主人様に言われたので我慢です

ボクはそのまま貰った首輪をご主人様に見せにいくことにしました、
でもご主人様は始めは「良かったな」と言ってくれたのに石を見た途端に
なぜかその首輪を取り上げようとするので、ボクは慌てて逃げます
きっとあまりにもキレイだからご主人様も欲しくなっちゃったんだと思います
ごめんなさい、ご主人様、これはボクの宝物だから、あげられません
だから、ぼくは代わりに川で拾ったキレイな貝をご主人様にプレゼントしてあげました
きっととっても喜んでくれたと思います
でも、ご主人様はそれからも時々ぼくの首輪をはずそうとします
まったく、いくらご主人様でも嫌いになっちゃいますよ?嘘だけど

それからは寝る前にミュウツーさんが首輪をつけているぼくの事を見に来て
「よし、はずれてないな」と言ってから「おやすみなさい」をするのが日課になっています
大丈夫、これはボクの宝物だから絶対になくしません
プレゼントをくれてありがとうございます、ミュウツーさん・・おやすみなさいミュウツーさん・・・明日も特別なごはん楽しみに・・・して・・ます

「なあバナ。イーブイってまだ【かわらずのいし】つけてんの?」
「つけてるみたいだね」
「あれ持ってたら、あいつ進化できないんだけどなぁ・・・」
「別にしなくてもいいんじゃない?」
「・・・アンタ最近ミュウツーに似てきたね・・・」


ミュウツー出番少ないけど気にしない!(゚ε゚)
630 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/25(月) 20:50:18.45 ID:wyTxHQIo
ごめん・・・なんか・・・本当にごめん、、、
もう空気読まずに投下するのはやめるよ、、、
というか投下やめるよ、、、orz
631 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/25(月) 20:53:44.80 ID:somIxtwo
うん、もうこないでくれ
まじで頼む
632 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/25(月) 20:55:58.79 ID:cKrSJ1co
>>630
いや、面白いし、俺は好きなんだが、一寸連続でレスし過ぎてて控えてたorz
作品はほんとGJ!
633 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/25(月) 20:58:35.36 ID:somIxtwo
いや、つまらないし
どこらへんが面白いのかもわからないし
文章力のかけらも感じられないし・・・
たまにはホントの事いうのも優しさだと思うぜ?
634 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/25(月) 21:17:34.10 ID:pEVODsSO
イーブイがミュウツーの思惑にまったく気付いてないピュアっ子なのがかわいい
635 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/25(月) 21:42:50.87 ID:eyx7LJ60
やっぱり、イーブイは可愛いな
636 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/25(月) 21:44:30.32 ID:eyx7LJ60
ゲーム企画を意識して試しにそれっぽいテキストを起こしてみた
こっちに投下するけど、いいかい?
637 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/25(月) 21:49:19.82 ID:S1jFknQo
>>636
どんとこい
638 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/25(月) 21:51:15.84 ID:eyx7LJ60
おk、ギャルゲちっくを努めた

ゲーム化テキスト

主人公視点「男」


――吹き抜ける青い空、肌撫ぜる青草と春風の音……。
今日という日に限って、なんて世界は心休まる風景をまざまざと俺に感じさせてくれるのか?

……ははは、ゼッテェー“皮肉”だ。そうに、違いない。むしろ確定!
世界は絶対、俺のイケメン具合に嫉妬している。しかも毎日が『(自主規制)』な生活と来れば、誰だって俺のことを羨みそうなもんだ。

右を向いても、左を向いても「粒ぞろい」――俺ってなんて罪なんでしょ……。
こんな美女ばかりをはべらせて、どっちつかずな優柔不断が許される日常。
どこに落ち度があるのだろう? これほど計画通りなプランも無いってもんだ。

――あ。

だから――こんな「試練」を与えられたんですね……今更。

「ま……すた……ぁ……?」
「おいおい、マスター……テメェ、案外と大胆だなあ?」

驚愕の表情で俺の惨状を見下ろす最強のポケモン――「ミュウツー」。
その彼女を尻目に俺の身体に圧し掛かって倒れる「リザードン」
挑発的に火のついた尾っぽを揺らし、見せ付けるように身体を密着させてくる。

639 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/25(月) 21:51:49.00 ID:eyx7LJ60

あ、やわらか〜い……。

「……ころ――」
「まてまてまてまてまてまて!」

ふぅ〜、なんて短気なお嬢さんだ……。一瞬で破壊光線を充電するなんて、流石「最強」。
そして、それを見せられても動じないリザードン……せめて俺を助けるとかのアクションは欲しかったです。結構マジで。

「退け……爬虫類モドキ……」
「はん、色素欠乏症がナマ言ってんじゃねえよ?」

ようやく驚き竦みあがった状態から立ち直ったミュウツーは、のっけから攻撃的。
リザードンも、まったく俺の腹の上から退く気はないらしい。互いに喧々していて、話し合いの余地はなさそうだ。
それはそうとリザードンさん、設定上の貴女の体重は(自主規制)なので、マジで退いてください。腹がちぎれる。

「二度は言わん、マスターから離れろ……」

一際、濃厚な戦意を漂わせ、ミュウツーは普段以上の昂ぶりで全身を振るわせ始める。
彼女が最強である何よりの証左となる究極の特殊攻撃翌力が開放され、周囲の環境が捻れるような錯覚を覚える。

―宇宙の法則がみだれる―

640 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/25(月) 21:52:16.06 ID:eyx7LJ60

ちょっと、ミュウツーさん……俺“ごと”ですか? 

「やぁん、マスターこわぁい!」

有り得んほどの猫撫で声を上げて、リザードンは周りの状態が見えていないのか、ますます俺の身体に密着してきた。
マジで空気読めよ、お前……。

「猫かぶんじゃねえーーーーーーーーーーーッ! どうにかしろ!」

じゃれるようにしな垂れかかったまま、リザードンは一向に俺の意志を汲んでくれる事はない。
クソッ! バッチは全部持っているはずなのに、何故こいつは言う事を聞かないんだ!?
そんな所ばかり、アニメ版に順ずるじゃない!

ミュウツーも、もうなんかよく分からないくらい手の内に黒い塊を抱えてるじゃないか!
絶対、[ピーーー]気まんまんじゃんか……おまけに何か喋ってるし。――いつもの事だけど……。

「世界を無に帰し、宇宙を無に帰し、私も無に帰ろう」
「ネ オ エ ク ス デ ス!?」

ふぁーーはっはっはっはっ!

641 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/25(月) 21:53:48.52 ID:eyx7LJ60

ああ、もう駄目だ。
通例どおり(?)の高笑いを上げた彼女は、今すぐにでもシャドーボールを撃ち込んでくるのだろう。

ああ、悔やまれる。なんて俺は無力なんだ……。
お父さん、お母さん、ボクは貴方達にとって良い息子だったでしょうか?

カスミ……それからエリカ、ナツメ、カンナさん、ナナミ姉さん(シゲルの姉?)、そして――キクコ(女性は何時までも美しいものさ)etc。

「ありがとう、青春を!」

馬鹿は死ななきゃ治らない――。

―BAD END―

試しに

やっぱり「ぴー」判定にひっかかったか
642 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/25(月) 21:57:20.63 ID:eyx7LJ60
同時進行を目指した一つのケースとして、ミュウツーに粛清される結末を書いてみた
643 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/26(火) 00:41:29.18 ID:8oL4qYAO
主人公のモテぶりに嫉妬
だがGJ!
644 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/26(火) 06:51:24.21 ID:d0n7.Tk0
昼頃から相互で書きたい人いる?

M2とトカゲ姉さん

主「スー……」

リ「ご主人、疲れてるみてーだな」
M2「無理も無い。ここ最近はバトルが続いていたからな」
リ「よし、ご主人がぐっすり寝られるようしっかり見張りしなきゃな」
M2「そうだな」


リ「て、テメー! ちゃかりご主人の隣で添い寝しようとしてんじゃねー!」
M2「ふんっ、トカゲがっ。貴様はいちいち暑苦しいのだ!」
フ「とりあえず黙れよお前等」
645 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/26(火) 08:49:57.92 ID:PKYJKEE0
1000まで・・・いけるかなぁ?
VIPとパー速の違いはでかいか
646 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/26(火) 11:18:08.34 ID:Vh/iotwo
>>642
その男は少し嫌だが内容はGJ!
まぁ、あんだけ不幸続きならやさぐれてしまうのは仕方ないだろうか

>>644
なんだか、擬人化絵の影響でセリフや立ち位置がバナ姐さんがもうワンピースのロビンにしか見えませんorz
そして、リザードンはサンジあたりだろうか

相互は内容次第では付き合えますが・・・うーむ。どっかで軽く打ち合わせしたい



そして、ニコニコ動画の替え歌ネタは此処OK?
647 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/26(火) 12:07:08.82 ID:VW2un6co
さすがにニコニコネタはNGじゃないかね
648 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/26(火) 16:27:21.51 ID:cT5e92DO
リザ萌えな俺惨状
649 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/26(火) 17:04:07.93 ID:rmKKEPQo
アンケートで地味にバナがリザに迫ってきてるな
650 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/26(火) 19:25:10.57 ID:eXTF7So0
>>646
相互希望の人、チャットで話せます?
651 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/26(火) 19:30:03.77 ID:K1m8P2Mo
また相互とか
神って言われたからって調子に乗りすぎだろwwwwww
652 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/26(火) 19:34:02.98 ID:H.nsHrwo
>>651
自分が相互完成できなかったからってひがむなよ
653 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/26(火) 19:39:42.58 ID:6Iv4hU.o
ああ、荒らしてるのってミュウツー編の人だったのか
なんか納得
654 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/26(火) 19:44:25.83 ID:.KYVffgo
相互第三弾超wwktk!
655 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/26(火) 19:46:52.49 ID:3ba.Nf.o
いや、あの時は本当に面目なかったです
ごめんなさい
656 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/26(火) 19:51:28.84 ID:AdbhvkAO
男の手持ちと、ミュウツーが死んだSSに出てきた
女の手持ちをゲームで再現してみたけど(リザ・バナの性別を除いて)
男は意外とバランスいいな、イーブイ弱いけど他は全部性能いい
女は格闘に弱すぎてワロタ
657 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/26(火) 20:03:36.19 ID:6Iv4hU.o
男の手持ちエスパーに炎、草、水だもんな
状況に応じてブイは進化可能だしかなりいいPTだとは思う
658 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/26(火) 20:14:09.75 ID:3ba.Nf.o
ミュウツーいなくてもそこそこ強かったり
659 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/26(火) 20:50:02.87 ID:eXTF7So0
>>チャットの人
すいません。間違って窓閉じちゃいました
660 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/26(火) 20:52:52.66 ID:T/GhpyAo
>>659
えーと、再び入ってくれると助かりますorz
それとも、入れないのかしら?
661 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/26(火) 20:54:04.13 ID:eXTF7So0
また閉じちゃいました……
662 : :2007/06/26(火) 21:09:58.12 ID:5tVHemc0
ギャルゲちっくなシナリオも中々、と思い参上しました。
チャットがまた妙な設定されてるようですが・・・。

勝手ながら上の方のシナリオをゲーム化したいなぁと思いましたので、
立ち絵募集させて頂きたいです。
擬人化のがいい気がするのは私だけ・・・?
663 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/26(火) 21:17:58.06 ID:IpVrI9so
アンケートの擬人化、そのまま派の争い凄いもんなぁ
どっちにも偏らず♂♀も見事に分かれてるし
>>583>>588>>611の人が書いてくれるなら
擬人化でもいいんじゃないかと思うけど・・・
664 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/26(火) 21:33:27.41 ID:yme0dISO
絵さえあれば、そのままも擬人化も切り替えられるけど
ただ絵もスクリプトも大変になる
665 :今回も主編の中の人 :2007/06/26(火) 22:06:12.13 ID:eXTF7So0
そろそろ相互投下します。今回はM2視点が先となります。お楽しみに。
666 :今回ミュウツーの中の人 [sage]:2007/06/26(火) 22:30:00.91 ID:T/GhpyAo
 私は最強のポケモンだと自負している。そして、そう創られたことも受け入れている。
 誰よりも強く、誰よりも圧倒的な力を持って、一番に主を守らなければいけない。
 私の存在意義は私を受け入れてくれた主の為、我が生涯を持って仕え添い遂げること。
 主の栄光は私の力でずっと守っていこうと心に誓い
 主の栄光と存在と共に私があるのだ。ずっとそう信じて、それが永遠だと私は思っていた。


     ポケットモンスターアメジスト 
              始まりの前の物語   side mewwtwwo


 今、私はポケモンリーグ本部にある特設バトルフィールドと仮設研究室らしき施設に我が愛しの主と来ている。
 時代は徐々に変わっている。新種のポケモンたちはどんどんと数を増やしており
 私の力がカントー地方以外ではどんな地位を持っているか試してみたいと言う話を
 オーキドと言う研究者から持ちかけられた。それが事の発端だ。
 他の地方のポケモン達の中から精鋭を集めてきたらしく、私が今まで見たことのないポケモンばかり見掛けてる。
 
「ふん。イロモノばかり揃えてきて……主、私はこの様なやからには負けはしない」

 あちこちにコードや計測器などを括り付けられながらも、今はそれぞれのポケモンの能力を計っているらしく
 研究者達は私の数値を見て目を見開いては何度も機械の操作をやり直していた。
 少し長い検査で体力を削られているが、そんなものは薄い透明の壁一枚向こうに映る主の顔を見れば疲れも吹っ飛ぶ。
 主の笑顔、主の言葉……言葉?何か聞こえてくる。視界を塞がれて鋭敏化された聴覚が研究者達の言葉を拾っている。

「やはり……危険……ありえ………」
「こんなそんざ……れていいのか……」
「まぁま………所詮、エスパータ……はが……くタイプがあれば…どうとでも」

 どうやら、私の存在について勝手な議論を始めているらしい。
667 :今回ミュウツーの中の人 [sage]:2007/06/26(火) 22:32:13.22 ID:T/GhpyAo
 全く、研究者と言うのは話しにならない。何の権限を持って他者の存在にとやかく言うのか。
 害虫、害獣と勝手にレッテルを貼り、ポケモンを駆除する事もある人間も居ることは知っている。
 それが彼等の生活の為と言うのならそれは生存競争、弱肉強食の常だ。
 それを否定するつもりはない。ただ、研究者と言うのは己の道楽で生命を弄ぶこともある。
 この私を作った研究者達の様に。脳裏に僅かに浮かび、思い出すだけでも腹立たしい。
 更に主は部屋を途中で出て行ってしまった。ちっ、あの研究者どもめ。
 主に何を言ったんだ?気になる集中出来ない。主……アルジ、ARUJI、私の主。

「ミュウツー脳波乱れています。我々の言葉に反応して?」
「ん?まさか、私達の話が……この壁は防音加工がされてますよ?」
「はっはっ、仮に聞こえてもポケモン如きにバトルの命令なら兎も角、崇高な議論は理解出来ませんよ。」
「繋がれてるのも慣れてないんでしょう。何せ、時々言うことを聞かないとも聞いてます」
「やれやれ、全く困ったものですな。なんであんな一個人のトレーナー如きが扱っているのか」

 聞こえる侮蔑の言葉。すぐに私は頭に血が上りそうになるが私は怒りと不安を制する。
 主は教えてくれた。色々と私達の事でとやかく言われる事は承知しろ。
 そして、私がこの実験で成果を見せればきっと私の存在も公認してくれるだろうと。
 要は結果を出せば良いのだ。この私の力と主の力を持ってして最強を証明すれば良い。
 全ては結果と現実を目の前の空論を交わせるあいつ等に見せ付けてやれば良い。
 これが私達の示す現実だと。
668 :アメジスト side master :2007/06/26(火) 22:42:12.38 ID:eXTF7So0
 透明な壁一枚先の彼女。それが僕とミュウツーの距離なのかもしれない。
「毎回、驚かされますね」
 隣では白衣の男性がマジマジと検査の様子を眺めている。そうですね、とその程度の相槌はいつ
ものやり取り。それからまたしばらく、おそらく彼女の検査が終わるまでの沈黙。必要だと、仕方
ないことだと思いながらも、どこか胸を突く歯がゆさがざらついてしまう。
 ミュウツーを捕まえてからというもの、僕はどこにでもいる普通のトレーナーから最強のポケモ
ンを捕まえた人間になった。マスコミの報道も熱を引いた辺りから、周囲にいる人間の種類が画一
的になってきたことに一抹の不安を拭えないまま、僕はこの場に立っていた。
 ポケモンリーグ本部、特設バトルフィールド。今は仮設の研究所と化しているここでミュウツー
の検査は続いている。マジックミラーの先には彼女が一人、色とりどりのコードに繋がれている。
「どれもこれも、学会に発表すれば引っくり返るぐらいのデータばかりです」
 男性の目はギラギラと、まるで糸で引きそうな程の粘ついた熱意で以って彼女を見ている。アチ
ラ側から見ればただの鏡だというのに、彼女は射殺さんばかりの眼(まなこ)でこちらを見る。隣
で、ひっ、と小さい呻きが聞こえた。
「いや、流石は最強と謳われるだけはありますね、ハハ」
 乾いた笑いが乾いた空気に霧散する。僕は追いかけてくる彼女の視線から逃げるように、静かに
部屋を出た。直後に聞こえてくる、彼女を揶揄する言葉。

「やはり最強の名は伊達じゃないな。あまりに危険すぎる。こんな数値ありえないよ、まったく」
「こんな存在を世間に公表して、果たして受け入れられるか?」
「まぁまぁ、そう怯えなくても。所詮、エスパータイプなんですから、はがねやあくタイプがあれ
 ば、いくら凄かろうがどうとでも」

 彼女はミュウツー。
 僕みたいな人間に捕まってしまった、哀れなポケモンだ。
669 :アメジスト side master :2007/06/26(火) 22:52:32.80 ID:eXTF7So0
「検査を見なくてよろしいのかな?」
 部屋を出ると、マサラタウンから召集されたオーキド博士が話しかけてくる。こちらに向けてく
る笑顔はまるで少年のように無邪気で、だからこそ一流の研究者でいられるのだろうと、勝手に想
像を膨らませる。
「彼女なら、僕がいなくても大丈夫ですから」
 ふむ、と博士は顎を撫でる。考え事をしている時の癖だということは最近、知ったことだ。
「いや、お節介かもしれんがワシにはそうは見えんぞ?」
「そうですか?」
「これでも長くポケモンと付きあっとるからのう。見る限り……いや、これはもう少し後にしてお
 くかのう」
 はあ、となんとも歯切れの悪い話に僕はそう返事をするしかない。ふと、元の部屋に戻りたくも
なったけれど、またあの連中に付き合うことを考えるとすぐにその気も失せてしまう。
「ちょっと休憩してきます」
 博士の横を通り過ぎて控え室に戻る僕。後ろから感じる様々な視線を、僕は身を捩るように角を
曲がってそれを避けた。
670 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/26(火) 23:10:13.14 ID:QO7KXjw0
みてますYO
671 :アメジストside mewwtwwo [sage]:2007/06/26(火) 23:21:28.45 ID:T/GhpyAo
 ようやく長い検査から解放された。繋がれるのは慣れていた……筈だった。
 サカキと言う人間の居た頃など一日の殆どが繋がれっぱなしだった気がする。
 それがたかがこの程度の時間繋がれただけでと思ったが原因はすぐに理解できた。
 主だ。私は主と時を過ごすことによってそういう弱さを会得してしまったのかもしれない。
 主の傍に居ないと不安になり、目に見えないとたまらなくなってしまう。
 もし、別れることになったらと一瞬考えただけで背筋は震えて、思考は停止してしまう。
 これが、弱さなのか?それともこれは新しい強さなのか?
 適応力とは強さの一つである。環境、生命との相対的関係な関係での遣り取り。
 何もそれはポケモンと人間だけに限った話ではない。水と植物と大地の関係。
 全ての存在と関係はつながっているのだ。そして、私と主の関係は強靭強固でなければいけない。
 世界で一番、最強である力を仕わす主との絆もまた最強であると。

「おい、ミュウツー如何した?」
「主……何でもない」
「わっ。こ、こらそんな人前で。子供じゃないんだから」 

 一瞬、主が視界に見えなかったほど私は思想に耽っていた。
 廊下を立っていると目の前には既に主がおリ、私の顔を見上げている。
 何たることだと感じ頭を左右に振りながらもすぐに主を抱き締めてしまった。
 コレは決して私が寂しかったからではない。繋がれいてた間、私は主を感じられなかった。
 まして、視界から見失うなどもってのほかだ。 主と何かが私との間で切れ掛かっていたのだ。
 それは私の存在意義に関わることだ。いち早く修正しなければいけない。
 私だって人前で抱きつくのは正直言うと照れる。イーブイ位に無邪気ならば
 それで良いのだろうが、私も長い年月をそれなりに過ごしてしまっている。
 けれど、それとこれとは別だ。多少の周囲の笑いなどは気にしない。

「主、気にするな。少しばかり疲れただけだ」
「ん。やっぱりきつかったか。ごめんな。どうしてもオーキド博士から頼みが断れなくて」
「いや、良い。コレが済めば私達は公式大会でも出れる様になるのだろう?
 今までは野良を叩き潰す程度しかなかったが、これでようやく私も主の役に立てる」
「ミュウツー……気にしてたのか?」
672 :アメジストside mewwtwwo [sage]:2007/06/26(火) 23:22:13.20 ID:T/GhpyAo
 不安げに見上げる主の顔を私は見たくなかった。胸が切り裂けそうなほどの不安が連動していく。
 私は何もいわずに頭を横に振る。ただ、主の体温とその心臓の鼓動をこうやって感じられるだけで私は今この場に立っていられる。
 所詮、その程度のことは些細な障害だ。ただ、私はよりベストを目指さなければいけない。
 そのためのこの力。そのためのこの体。出来る事は全てをこなし、後悔を殲滅させる。
 主を抱き締めていた手をそっと離しながらも私は自分の念を練り直しを始める。
 主の血液の流動、脈拍に合わせて私の念波は精錬されていく。

「主、私は勝つ。例え、どんな相手でも。私の力は今日この日の為にあるのだから」
「ミュウツー俺は……」
「心配するな。いつも通りやれば良いのだ。それとも私は主を心配させるほど弱って見えるのか?」
「いや、そんなことは無い」
「ならば良い。私は主を信じている」

 目を僅かに細めながらも主へと笑みを向けていく。そう、私は元々戦闘をする為に創られたのだ。
 私は料理も勉強した。人間のことも最近少しずつ解って来ている。
 ただ、所詮ソレは付け焼刃で私の道楽の一つに過ぎない。
 私は、闘う為に元は生まれてきたのだ。生まれてきた時はそれが解らなかった。
 今でも迷う事がないといったら嘘になる。しかし、それも主の為であると思えば何の苦にもならない。
 力を行使することがこんなに嬉しいことは無い。これが済めば、私と主が認められるのだ。
 今使わないでいつこの力を使う。そんなことが解らない程、私は愚かではない。
673 :アメジストside mewwtwwo [sage]:2007/06/26(火) 23:22:42.41 ID:T/GhpyAo
「ああ、俺も……お前を信じている」
「そんな事は解っている。では、主、私に命令(オーダー)をくれ」
「解った。ミュウツー。行くぞ」
「YES、sir MyMaster.」

 私達は廊下を突き進み、そして扉の向こうに広がったのは巨大な崖に周囲を取り囲まれて
 それに食い込む様に無機質な壁とガラスに周囲を囲まれたフィールドへと降り立つ。
 天井も十分な高さがある広い空、日の光を久し振りに浴びた様な気がする。
 草タイプの光合成と言うのが共感できる様な気がした。
 小蝿の様に先ほどからちょろちょろと観測用の機械が私の周りをうろついて何やら蒼い光りを放っている。
 主は柵をめぐらせた強化ガラスで囲まれたブースへと移動していく。
 マイク越しの音声が周囲の空間へと響く中、私は覚悟を決めて僅かに頷けば
 壁のスピーカーからジャッジらしき男の声が響いていく。

「テステス。此方、音声は大丈夫です」
「では、これよりミュウツーの実験試合を開始します」
「行くぞ、ミュウツー!」
「了解した! 全力で叩き潰す!」
674 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/27(水) 00:10:50.17 ID:f0KvIVEo
今日の分はこれで終わりなのかな?
超GJ

前回みたいに未完にならないことを祈ってるぜ!
675 :アメジスト side master :2007/06/27(水) 00:11:14.59 ID:kWE5mPI0
 ミュウツーの検査が終了したと連絡を貰ったのは、僕が控え室に行ってしばらく経った頃だった。
突貫工事で組まれた強化外壁が仰々しく開かれ、彼女がこちらに向かって歩いてくる。僕を探して
いるのか、目だけを忙しなく動かしながらその強烈なプレッシャーにより人並みの中で見事な道が
開いている。道の先には当然のように僕がいる。そう、主である僕がいる。
 とっくに僕の姿を捉えた彼女が先ほどよりも足早に歩いてくる。そうして目の前に立つミュウツ
ーに、僕は改めて姿勢を正す。最強の彼女を従えるにはそれに相応しいトレーナーであるべきだ。
少なくとも、僕はそう感じている。
 しかし、対峙した彼女はしばらく惚けているかと思うと、スタスタと僕を過ぎて歩いてしまう。
おいおい、と追いかける僕に先ほどまでの威勢はどこ拭く風だ。とにかく彼女を止めなければ。慌
ててミュウウツーの前に立つ。
「おい、ミュウツー如何した?」
 僕の問いかけに、主、と目を丸くするミュウツー。いつも毅然とした態度を崩さない彼女にして
は珍しい。もしや検査の際に何かされたのではないだろうか。杞憂だろうと哂う自分を隅に置いて、
妙な胸騒ぎを抑えようとする僕に、彼女は「なんでもない」と言って僕にいきなり抱きついた。
「わっ。こ、こらそんな人前で。子供じゃないんだから」
 突然の抱擁に体中の血が逆流するように沸き立つ。イーブイのように普段からしているわけじゃ
ない分、迷走する思考を何とか戻そうと必死だ。周囲も僕のそんな様子にニヤニヤと茶化すように
笑っている。
「主、気にするな。少しばかり疲れただけだ」
 ボソリと、耳元で響く言葉はどこまでも重い。彼女が弱音なんて珍しい。僕はできる限りの労い
の言葉を考えた。
「ん。やっぱりきつかったか。ごめんな。どうしてもオーキド博士から頼みが断れなくて」
 言って後悔する。これじゃただの言い訳だ。それでもミュウツーは、先ほどまでの険しい顔から
一転、柔和な笑みを浮かべる。
「いや、良い。コレが済めば私達は公式大会でも出れる様になるのだろう? 今までは野良を叩き
 潰す程度しかなかったが、これでようやく私も主の役に立てる」
「ミュウツー……気にしてたのか?」
676 :アメジスト side master :2007/06/27(水) 00:11:52.74 ID:kWE5mPI0
 しまった、と言わんばかりの彼女の顔。ポーカーフェイスを貫くミュウツーも、なぜか僕にだけ
は饒舌だ。それを信頼されていると取るべきか、僕の未熟さ故に彼女にいらぬ心配までさせている
と取るべきか、僕にはまだ判断がつきそうにない。
 彼女を見上げる。交わされる瞳の先、抱きしめる力が僅かに強くなる。ミュウツーが集中してい
るのが分かる。同時にその場そのものの雰囲気まで変容する。
 ミュウツーが口を開く。どこまでも真っ直ぐな瞳のままで。
「主、私は勝つ。例え、どんな相手でも。私の力は今日この日の為にあるのだから」
「ミュウツー、俺は……」
 二の句を継ごうとする俺をミュウツーは「心配するな」と塞き止める。それだけで僕は言うべき
言葉が無くなる。
「いつも通りやれば良いのだ。それとも私は主を心配させるほど弱って見えるのか?」
 おそらく彼女の全てがそう言わせるのだろう。僕は「いや、そんなことは無い」と返す。
「ならば良い。私は主を信じている」
 そう言って微笑む彼女は、とても綺麗だ。
 だから僕も、僕の全てでもって言わなければならない。
「ああ、俺も……お前を信じている」
 “俺”なんて、らしくない言葉に僅かに頬が紅潮する。それでも僕は彼女の瞳を捉える。
「そんな事は解っている。では、主、私に命令(オーダー)をくれ」
「解った。ミュウツー。行くぞ」
「YES、sir MyMaster.」

 解放された僕とミュウツーは廊下を進んでいる。あらゆるテロ対策を考慮してか、くねくねと複
雑な道は迷路のように方向感覚をおかしくさせる。
 案内の人が「こちらです」と指す先には、一つの観音開きの扉がある。僕とミュウツーは目前ま
で近づく。外側に向かって自動で開かれた先には、やはりリーグ本部だけあって豪著な設備となっ
ていた。円形に象られたフィールドの周囲には崖が迫り、無骨な壁と繊細なガラスに囲まれた世界。
 まるで映画だ、と思う僕は感想もそこそこにトレーナーブースへと移動する。差し込む光に目を
細めた時に、やっと天上が遥か高くにあることに気づいた。
 準備は万端。はかったようにどこかから、ジャッジの声が響く。

「テステス。此方、音声は大丈夫です」
「では、これよりミュウツーの実験試合を開始します」
 息を一つ、大きく吸い込む。背中を駆け巡る緊張感。いくらバトルに慣れようと、この感覚だけ
はいつも僕の中で奔り出す。
 目の前を見る。ただ一つに集中しろ。勝利を。ミュウツーに勝利を。彼女に勝利を。
「行くぞ、ミュウツー!」
「了解した! 全力で叩き潰す!」
677 :アメジストside mewwtwwo [sage]:2007/06/27(水) 00:31:43.40 ID:tSByF6wo
「第一試合。ヨノワール!
「よし、がんばってね。私のヨノワール♪」

 フィールドの向こうからはトレーナーらしき女の声がする。
 投擲されたモンスターボールからは灰色を基調とした
 随分とでかく、私と同じ位のプレッシャーを感じるポケモンが出てきた。
 げらげらと腹の黄色の刺青が笑いながらも、その大きな腕を組んだままニヤニヤと私を見ている。
 しばし、にらみ合っていると頭に手を当てたまま、相手のポケモンは私を見て大口を開けて笑い出す。

「おいおい、マジかYO! こんな華奢な御嬢ちゃんが最強のポケモンだって?」
「ふん、図体ばかりでかくても勝てるモノではない」
「はっ、そんな棒切れみたいな腕で俺様に勝てるってか?こいつぁは傑作だ。腹いてぇーーこうかばつぐんだぜ」
「口数が多いな。牡なら行動で示してみたらどうだ?」
「ふっ、つれない嬢ちゃんだ。ま、良いぜ。俺様の腕でその鼻をへし折ってやらぁ」

 先に仕掛けてきたのは相手だ。 足が無く浮翌遊しているのかそれとも何かテレポートの類か
 一瞬にして間合いを詰められていく。大きな体に加えてそのプレッシャーがより相手を巨大に見える。
 ぶんっと大きな腕を振り下ろしていく攻撃はリーチも当たる範囲も大きく、のろい動きとは相殺されてやたら威力が高い。
 先ほどから地面にはボコボコと大きな穴を作るほど抉られている。相当なパワーを持っているポケモンだと解る。
 やはり、格闘タイプか?それとも、エスパーと格闘の混種か?色々な思想を巡らせながらも相手の動きを見据えている。
678 :アメジストside mewwtwwo [sage]:2007/06/27(水) 00:33:23.14 ID:tSByF6wo
 相手がいらついてきたのか一気に体を引いて飛び掛ってくるのを三原海僅かに頭を避けながらも
 私はそのまま相手の腹にカウンターを入る。これで、相手の威力分かなりの打撃を加えられる筈……だった。

「な、打撃技を持ったゴーストタイプだと!?」
「ひゅぅ〜、危ない危ない。御嬢ちゃん?俺様をここいらのゲンガーやゴーストと一緒したら痛い目見るぜ」
「そこよ。ヨノワール!シャドーパンチ!」
「あいよぉっ!シャドーーーパアアアンチィッ!!」
「んぐはあああっ!!」

 私の打撃は相手の体をするっとすり抜けてしまった。どうやら、相手はゴーストタイプ。
 ノーマルな打撃技は通じないと見える。……ありえない。
 ゴーストタイプは本来、奴の言う様にゴースト、ゲンガーの様に特殊技が得意なエスパー技に
 ナイトヘッドなどを組み合わせたタイプしか見たことがなかった。
 それが今目の前のコイツはその大きな腕と薄暗い灰色の体は生きていないの実体と言う事か?
 相手の技らしく、暗い影を宿した相手の拳が私の腹に入ればそのまま私は崖へと叩きつけられる。
 効果は酷いくらいに効いていて、テンプルに来ている。打撃で効果抜群を受けたのは虫タイプの技以来だ。
 脳がぐらぐらとまだ揺れている感じがする。中々、どうして。元の威力もかなり高いらしい。

「へへっ、どうだい御嬢ちゃん?俺様のシャドーパンチはレバーに来るだろう?」
「ふっ、蚊が止まったかと思ったぞ」
「大丈夫か!? ミュウツー、お前がこんなにダメージを食らうなんて」
「心配するな主。さぁ、私にもコマンドをくれ」
679 :アメジストside mewwtwwo [sage]:2007/06/27(水) 00:38:35.45 ID:tSByF6wo
「解った……ミュウツー、サイコキネシスだ!」

 私は再びフィールドの大地へと立つ。ダメージはかなり来ている。
 まさか、打撃のゴースト技などがこの世に存在するとは思わなかった。
 完璧な私のミスだ。この戦い私がミスをすればするほどダメージが大きい。
 ならば、得意分野で責めるまでのこと!
 私は乱れた念を練り直してそれを力へとこめる。相手は余裕を見ているのか
 そのままじっと立ったまま、手をくいっくいっと此方へと上げていく。
 明らかな挑発、そして余裕の笑み。コイツは私の事を相当見くびっている。

「さぁこいや!」
「サイコキネシス!」

 まぁ、そんなことは如何でも良い。
 要は相手を倒せば良いのだ。途中の会話過程など何の意味も無い。
 このすかした牡を地面に叩き伏せる事だけに意識を集中する。
 念により繰り出された見えない力が相手を包み込む。 
 その力が相手を縦横無尽に掴みかかりながらも壁や大地へと激突させながらも
 ボロ人形の様に放り投げながらも先ほど私としたのと同じ様に崖の壁へと叩きつけていく。
 得意技でもあるこの一撃に耐えられたゴーストタイプは今までに誰一人としていない。
 本来、ゴーストタイプはエスパータイプへの対抗存在である。
 しかし、それを対抗できた存在などは一匹も居ない……筈だった。
680 :アメジストside mewwtwwo [sage]:2007/06/27(水) 00:40:10.87 ID:tSByF6wo
「あー? 何かしたか? マジシャベー。おめー、ゴースト相手にこんなん効くと本気で思ってるのか?」
「そんなミュウツーのサイコキネシスで倒れない? なんなんだあのポケモンは!?」
「ふっ、中々タフだな。ここいらのゴーストタイプは皆一撃で沈んでいたが」

 脳内がふつふつ煮えたぎりながらも今まで感じたことの無い高翌揚感に支配されている。
 これが本来のゴーストタイプの存在。私に対抗できる種の力!
 この血沸き肉踊る感覚こそが戦闘本能。これが、まだ見ぬ戦い。そして、解る事がある。
 主には私が必要だ。 まだ、世界は広い。私を此処までやりこめる相手が居ることを初めて知る。
 ならば、私は主の為にもっと強くならなければいけない。もっと、もっと、もっとだ。
 まだ、力は足りない。主の為にまだまだ強くなければ主を守る事が出来ない!
 ああ。この様なタイプも世の中には居るのだ。倒さなければ、倒さなければ。
 主の為に、私と主のこれからの未来の為にも!
 私は声を張り上げる。私は欲する。主の声をそして、その先に切り開かれるであろう勝利を!

「主、私はまだやれる! コマンドをくれ!」
681 :アメジストside mewwtwwo [sage]:2007/06/27(水) 00:49:30.16 ID:tSByF6wo
此方サイドの書き込みは今夜はこれで〆ます。
また、明日の夜でも再開しますのでなにとぞ宜しく御願いします。
682 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/27(水) 00:57:04.31 ID:nzLHAm.o
GJ!
683 :アメジスト side master :2007/06/27(水) 01:27:16.15 ID:kWE5mPI0
「第一試合。ヨノワール!
「よし、がんばってね。私のヨノワール♪」
 投擲されたボールからポケモンが出てくる。情けないことだが初めて見る種類だ。すぐさまポケ
モン図鑑が反応し、機械的な声が応答する。
『ヨノワール。てづかみポケモン』
 それが相手ポケモンの名前らしい。図鑑の説明ではゴーストタイプらしいのだが、その巨躯と太
くたくましい腕はパッと見だけでは少し分からない。ミュウツーもそこは掴みかねているのか、相
手の出方を伺うようにその場に立っている。
 ミュウツーの主な戦法は先手必勝だ。その鬼神のような攻撃翌力と素早さで相手を捻り伏せる。最
強の名に相応しい戦い方だ。だからといってはなんだが、今のところは不利と言うべきかも知れな
い。
 ミュウツーが攻撃してこないと見るや、ヨノワールはすぐに間合いを詰める。その巨体に似合わ
ぬスピード。やはり彼女の相手を務めるだけはあろう。直後に振り下ろされた鉄槌により抉られた
地面に、ミュウツーの纏う雰囲気が変わることを感じた。俺も彼女に加勢しようとマイクに向かう。
「ミュウツー! 気をつけろ! そいつはゴース……!」
 血の気が引いた。精一杯張り詰めた声が響かない。もう一度ミュウツーに向かって叫ぶ。しかし、
彼女が反応する気配はない。どんなに訴えようと。どんなに喚こうと。彼女に届かない。
 そうこうしている内にバトルはより自身の射程内、確実に仕留める為の距離へと近づいていく。
 それ自体が罠だというのに。
 相手の腕を紙一重で避けたミュウツーはそのまま相手の腹部にカウンターを叩き込む。やめろ。
やめろ。やめてくれ。
 案の定、空を掻く拳。彼女の思考と、体が止まる。
「そこよ。ヨノワール!シャドーパンチ!」
 まるで死刑宣告のように響いた女の声。直後、一際大きな闇を纏った巨大な拳が今度はミュウツ
ーの腹部に突き刺さる!

「んぐはあああっ!!」
「ミュウツー!!」
684 :アメジスト side master :2007/06/27(水) 01:27:41.65 ID:kWE5mPI0

 悲痛な叫び。それでも僕の声は彼女には届かない。響かない。なんで、なんで、なんで―――。
 そもそも相手もデタラメだ。ゴーストタイプだというのに、一切の打撃技が効かないのにあちら
の打撃は届くなんて。腰に入った図鑑だけが機械的に、流れるように技の説明を続ける。
『シャドーパンチ。ゴーストタイプ。高い命中率を誇る物理攻撃』
 ゴーストタイプ。ミュウツーの数少ない弱点の一つだ。説明どおり、クリーンヒットした攻撃に、
ミュウツーは今まで見たことが無いほど疲弊している。崖に縫い付けられるように叩きつけられた
彼女は腹部を抑えながらなんとかフィールドへ戻る。どうにかしてミュウツーに声をかけられない
のか。強化ガラスで囲まれた空間で僕は歯噛みするしかない。血の味がした。いつの間にか唇を切
っていたらしい。
 バトルを放棄し、なんとかここから出られないのか、そう考えている僕にまたも絶望的な言葉が
、彼女に掛けられる。

「大丈夫か!? ミュウツー、お前がこんなにダメージを食らうなんて」
685 :アメジスト side master :2007/06/27(水) 01:27:59.88 ID:kWE5mPI0

 ―――僕の声だ。いや、僕はこんなことを言っていない。じゃあ、じゃあ誰なんだ“コレ”は。
 その声に、ガラス越しの彼女は反応する。違う、それは僕じゃない。
 僕の声が続ける。
「解った……ミュウツー、サイコキネシスだ!」
 僕はもう呆然とするしかない。僕ではない僕の声がミュウツーに命令を下す。主の命に彼女は凱
歌を鳴らさんばかりにその身を奮い立たせる。違う、違うんだよミュウツー。それは僕じゃない。
 瞬時に、目には見えない力場が展開。エスパータイプにおいても桁外れの力が場を占める。先ほ
どの一撃がよほど頭にきたのか、普段は抑えているという力をフルに解放しているようだ。並み居
るポケモンの突進でも壊れない強化ガラスからミシミシと軋む音がする。おそらく人間ならば数秒
も持たない次元の力。
 ヨノワールが崖に叩きつけられる。まるで見えない腕で何遍も、しつこいほど奴の体が叩きつけ
られる。本来、ゴーストタイプだけで見るならばエスパータイプの技はそれほど効果は見込めない。
それでもミュウツーの技は、サイコキネシスは別格だ。この技によりどれほど四散していったポケ
モンを見たか、数えるに愚かしい。
 しばらくして、子供が玩具で飽きるかのようにヨノワールを放り投げる。これで立ち上がるはず
が無い。そうであって欲しい。なぜだか不安に包まれている自分がいた。
 そして、その不安は的中する。
「そんな、ミュウツーのサイコキネシスで倒れない? なんなんだあのポケモンは!?」
 また僕でない僕が応える。そう、言葉通りの展開が目の前に広がっているのだ。
 何事も無かったかのように起き上がるヨノワール。こちらからでは聞こえないが、何かミュウツ
ーを挑発する態度すら見える。ミュウツーは平然としている、しかし、僕にはその背中が修羅の如
く憤怒に駆られているように見えた。
686 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/27(水) 01:28:27.85 ID:kWE5mPI0
というわけで主編もこのへんで。
687 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/27(水) 01:49:54.03 ID:JJj3T.AO
二人共GJ!続きもwktkして待ってます!
688 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/27(水) 05:42:19.31 ID:2hiQD2DO
これはwwktkせざるをえない
689 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/27(水) 07:08:56.99 ID:DhHfMUAO
GJ。続きが楽しみなんだぜ
690 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/27(水) 08:44:39.94 ID:7JEoQUAO
GJ!やっぱ本編は盛り上がるな
691 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/27(水) 08:59:01.41 ID:IpI/kYwo
命令(オーダー)やYES、sir MyMasterに反応した自分はヘルシング好き
692 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/27(水) 11:05:30.80 ID:eECaEqQo
チャットの仕様についてですが
昨日は相互小説の話し合いをしたいとのことでしたので一時的に変更してました
ネタバレ防止の為ログも消去してあります
現在は元のROM閲覧おkの元の状態にもどしてあります

ROM閲覧の可否についてはどちらがこのスレ的にいいのか、わからないので
もしまた不可にしてほしければここか、避難所にでもコメント下さい
693 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/27(水) 18:19:34.93 ID:.71GDboo
>>692
出来たらROM閲覧不可にしておいて欲しいです
694 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/27(水) 18:25:33.26 ID:apZMM7Eo
うーん、普通にROMアリとROM不可のパスワードチャットみたいなので分けて欲しいかな。
ROMアリにしても不可にしてもどうせ入ったらログ見られちゃうんだし

正直、ROM不可だと入ってる身としては来なさそうだし
会話何をしてるか解らないから外から入り辛いし
695 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/27(水) 18:33:27.95 ID:.71GDboo
>>694
で、そのパスワードはどうやって入手すんの?
696 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/27(水) 18:39:56.20 ID:vFfL7TIo
ここでパス発表したら意味ないしな
自分でパスつけて部屋つくれるチャット?

そんなチャットが必要なほど人いないんじゃない?
697 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/27(水) 18:40:13.67 ID:apZMM7Eo
>>695
違う違う。予めパスとかで入る人で申し合わせて同じパス同士の人だけ会話出来るタイプのチャット。
例えば、「A」と言うチャット部屋を作ったら、「A」と言うパスで入った連中だけの部屋が作られるのだが
あれは流石に重いかな。

ま、最悪二つ作ればとは思うがね。パスとか複雑じゃなくてもROM不可、ROMOKの。
ただ、そう分けても結局どちらも入ってすぐに見たらログ見えちゃうんだがね。
698 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/27(水) 18:43:04.79 ID:/UAwsM.o
>>697
どうやって申し合わせるの?
こことか避難所に書いたら意味ないし・・・
個人的に連絡とれるならメッセとかの方が早くない?
699 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/27(水) 18:50:49.33 ID:apZMM7Eo
>>698
うーん、そのメッセの連絡を取り合う段階でメッセアド交換するのに
結局ログが残ったり誰でも入れるチャットは遣り辛い。
パスタイプは部屋のログ削除とか閉鎖が任意出来た筈だったから言ったが、まぁ難しいか。

後、SSやゲーム化でネタバレや核心になる話題とかはROM不可、ログ消しはしたいけど
その他のフツーの話題やだらだら喋りながらアイディア練るとかは
ROM観覧OKで誰でも入り易い方が良いと言う事情がねorz
700 :主編について [sage]:2007/06/27(水) 19:07:17.90 ID:.ImcUhc0
突然で申し訳ないんですが、主編をこれ以上続行することが困難となりました。
こちらの大変なワガママで申し訳ありませんが主編を引き継いで頂ける方はいらっしゃいますでしょうか。
お願いします。
701 :アメジストside mewwtwwo [sage]:2007/06/27(水) 19:50:05.66 ID:apZMM7Eo
「ミュウツー、19万ボルトだ!」
「YES!…ふんっ、今度は此方が先手を取らせて貰う!10万ボルトォッ!!」
「な!?電気技だと!?」

 念の流れが変わる。流動的な流れがわざと自らの肉体の血流をぶつけ合い
 バチバチと音を立てながらもそれを摩擦熱と電気へと変えていく。
 逆毛立つほどの電力を蓄積され、それを一斉に放射して彼奴へと浴びせ掛けていく。
 発光する黄色のスパークはそのまま相手の体を焼き焦がしながらも何とかやられっぱなしの
 形勢を戻そうとする。相手も、まさか電気技を使うとは思っても居なかったのか動きが一歩遅れて
 それを直撃してしまった様だ。油断大敵。正に字のあって如しと言ったところか。

「な、十万ボルト!? そんなのも使えるっていうの?ええい!もう一回シャドーパンチよ!」
「くっ、御嬢ちゃんしびれさせてくれるねぇ…だが、俺様も黙ってやられる訳にはいかないんでね!」
「それは此方も同じことだ!」

 再びインファイトへと持ち込んでくる相手を何とかテレポートで交わしながらも
 シャドーパンチだけはどうしても避けられるずに、一回一回大きなダメージを食らってしまう。
 しかし、相手の動きは元からのろい部類に入る事と、主が丁度良いタイミングで自己再生のコマンドを出してくれる。
 確かに奴のパワーも威力も高いのは承知。しかし、あの大振りな動きとマヒ状態を見れば避ける程度造作でもなかった。
 少しずつ体力の消費を感じたのかふらふらになりながらも追撃を放ってくる相手。
 しかし、動きはもはや完全に見切っている。あんな攻撃は当たらなければ意味が無い。
702 :アメジストside mewwtwwo [sage]:2007/06/27(水) 19:51:21.46 ID:apZMM7Eo
「ちぃっ、ちょこまかと!?」
「これでもペースは落としてるぞ?もう一寸ダイエットをした方が良いかもな?」
「なにをぉっ!これで決めてやる!」

 挑発を織り交ぜた軽やかなステップで相手の攻撃を寸のでかわしていく。
 相手はかっか来ている影響か手に取る様に次の攻撃の流れが解る。
 所詮、対私用のタイプ相性とタフさで選ばれただけの木偶の棒。
 頭の中はすっかからんでチープな思考と戦術。
 タクティクスが足りない。喧嘩だけで成り上がった腕っ節だけの奴と言ったところか。
 最後はあっけなく決まってしまった。集中力と煽り耐性の欠片も無かった様だ。
 相手が一撃で鎮めようとする大振りの拳を交差させて掌手を腹へと突き出す。
 体をすり抜ける拳に相手は再びにやついた笑みを浮かべる。
 その相手の余裕と阿呆が今回の勝敗を決するとはあまり勝っても良い気分はしないと感じた。

「其処だ、ミュウツー!10万ボルト!!」
「YES! ふんっ。折られたのはお前の鼻だった様だな。今度はもう少し頭を使う事だ」
「なっ・・・ガがガガガがアガガタタッ!?」

 相手の中を通り抜ける拳から放出される電気は相手の内側から電気を走らせて体を焦がしていく。
 タフなのは認めるが、まさか内側からやられる経験などないだろう。
 放出された電気は体中を駆け巡り相手の残っていた電気の流れと相俟って一気に体力を削ぎ落としていった。
 大きく砂埃を立ち込めながらもその場へと体を突っ伏して倒れていく。
 すっと拳を引き抜きながらもやられたダメージはすぐに自己再生で回復をする。
 
「うっそーーん!? 何あれーーー!」
「ヨノワール戦闘不能。勝者ミュウツー! 準備が整え次第、第二試合を開始します」
703 :アメジストside master [sage]:2007/06/27(水) 19:51:39.06 ID:.ImcUhc0
 ブースの中で立ち尽くす。それでも時間は、バトルは否応無しに続く。
「ミュウツー、10万ボルトだ!」
 息が詰まる。ミュウツーはその指示に何ら違和感を持つことも無く構える。相手はそんな技まで
持っているのかと動揺しているようだ。同時にそれは僕の心もざわつかせる。
 なぜ“ソイツ”はミュウツーが10万ボルトを使えると知っているのか。
 ガラス越しの彼女は既に10万など優に超えた電力をヨノワールに放つ。動揺がそのままミスに繋
がりモロに喰らっていた。吹き飛ぶ砂塵の中、巨体は僅かに震えている。どうやらマヒ状態に陥っ
たようだ。
「な、十万ボルト!? そんなのも使えるっていうの?ええい!もう一回シャドーパンチよ!」
 頑丈さに任せてのパワフルなプレー。確かにテレポートを使っても確実に捉えてくる闇の拳は厄
介極まりない。それでも手の内さえ読めてしまえば彼女の敵ではない。今もシャドーパンチのダメ
ージをじこさいせいで小刻みに緩和しながら、的確に相手を潰していく。スピード自体は圧倒的に
ミュウツーが勝っている為、簡単な的当てに過ぎない。終わりが近かった。
 起死回生のラッシュ。おそらく相打ち覚悟なのだろう。ミュウツーはそんな猛攻も難無くかわす
と、既に効かないと分かっているのに、奴の体に入り込むように手のひらを突き出した。

「其処だ、ミュウツー!10万ボルト!!」

 そこでやっと理解する。しかし、理解した頃にはヨノワールはその身を地面へと転がしていた。
「うっそーーん!? 何あれーーー!」
「ヨノワール戦闘不能。勝者ミュウツー! 準備が整え次第、第二試合を開始します」
 上手い。単純にそう思って、何故だか凄く恥ずかしかった。
704 :主編について [sage]:2007/06/27(水) 19:54:14.11 ID:.ImcUhc0
それではどなたか、引継ぎお願いしたいのですが、いませんでしょうか?
705 :アメジストside mewwtwwo [sage]:2007/06/27(水) 20:00:05.28 ID:apZMM7Eo
上記のレスにあったとおり、作者側の連携の都合の為この作品は一時凍結と言う事になりました。
主編を書いてくださる作者さんが出るまでしばしこの作品は此処で一旦止まります。
主編書いてく下さる方が名乗りが出次第再開しますが、それまでは別作品や絵を中心に進めようと思います。
始まったばかりの本編ネタでしたが中途半端な形で本当に申し訳ありませんorz
706 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/27(水) 21:28:18.70 ID:.TMblOA0
二人ともGJ! バトル展開と主の動揺が温度差が凄いな 凍結は残念だが続きが始まる事、楽しみにしてるよ
707 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/27(水) 21:53:51.45 ID:yznNEgAo
>>705

毎回連携取ってほぼ同時に投下するのはいいんだけども
毎回最後まで合わせられないのは駄目だと思うよ。

今回も前回も途中から引き継いで書くとなると、どうしても文体が違ってくるし
少し短くなってもいいから二人でやるなら二人で最後までシナリオ練ってから
完結まで一気に投下したほうがいいんじゃね?
708 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/27(水) 22:15:20.16 ID:AD2ci3Ao
ただでさえ人が過疎なスレにこれは痛いね

個人的に相互に関していうなら日をまたぐのが駄目なんじゃないかと思う
お互いのモチベーションとかも変って来ちゃうと思うし
やるなら一日で一気に書き上げるとかの方がいいんじゃないかな?

とりあえず久しぶりの大型燃料が不発に終わった今、今後のこのスレの在り方を決めた方がいいかもね・・・
このままならゲーム化もお流れで先にスレごと消滅っぽいよ
709 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 :2007/06/28(木) 04:06:01.16 ID:FkI/9YDO
とりあえずレスが900以上いくまで粘る
710 :アメジストside mewwtwwo [sage]:2007/06/28(木) 10:53:11.75 ID:RsTIvQMo
>>707-708
失礼。今回私、相互やったのが初めてで(常連の方は主編の方でした)
此方が盛り込む予定だった大筋のストーリーが長過ぎた様でリタイアさせてしまう形になりましたorz
主編の人としては一気にやりたかった様ですがそういう感覚が良く解らず
此方は1〜2週間のスパンで日にちを示し合わせたり、数日に分けて(お互いが時間を合わせず交互にでも)
投下するものだと思っていたので、ほんと主編の方には迷惑を掛けてしまい、申し訳ないorz

最悪相互分を一人でやろうかとは考えていますが、どなたか主編名乗り出てくれるとほんと助かります。
711 :VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774 [sage]:2007/06/28(木) 12:42:55.01 ID:q1BXxtko
なるほど、お互いのスタイルの違いからでた中止だったのね
確かに書き上げるのに一〜二週間もかかる長期ものを突発であわせた人とやるのは厳しいなぁ・・・



712 :VIPにかわりましてパー速からお送りします :2007/06/29(金) 00:04:46.85 ID:giXDsmU0
もう、このスレはダメなのか?age
全くレスが無いって酷いな。
713 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/06/29(金) 00:11:22.19 ID:243GGG2o
見てるけど、何を書いたら良いのか分からないっていうのが正直なところじゃない?
チャットも全然動かなくなったし
初期にチャットにいた人もこなくなってるし
このスレ動かしてるのは2〜3人だと思う

レスがないってことは見てる人がいないって事だし
見る人がいなければSS投下する意味もないし

900までも持たないかもね
714 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/06/29(金) 00:19:45.53 ID:giXDsmUo
>>713
チャットに関しては取り合えず主導してた人が
怪我らしいので仕方ない気もする&いつ入って良いか解らないのが大きいな。
誰も入って来ないで待ってるというのも辛いしね。

ネタを描いたり書いてる人はどれ位居るんだろ?マジで2〜3人?
せめて、それらの人から感想レスも来ないとほんと900持たないな

うーん、何かネタを振ってみんなで同じネタで書いてみるとか?
前の脇役系とか面白いから続くとは思ったのだけど
715 :VIPにかわりましてパー速からお送りします :2007/06/29(金) 00:21:07.33 ID:mjt7Wpko
−−−−−−−ここから反省会−−−−−−−−
716 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/06/29(金) 00:24:21.72 ID:G4hsuFEo
もうちょっとvipで人集めてたほうが良かったんじゃまいか?
書く人も見る人も
717 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/06/29(金) 00:24:22.89 ID:od7fXFMo
樟さん怪我したの!?
メインエンジン停止か
これは本格的にゲーム化も終わったくさいな・・・
718 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/06/29(金) 00:26:45.24 ID:giXDsmUo
>>717
いや、稲荷って人。あの人がメインエンジンじゃなかったの?
記憶違いだったか。あの人が積極的だったからな。
719 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/06/29(金) 00:28:21.50 ID:Cj5GnWso
>>718
まとめのゲーム化を見るとわかると思うけど
樟氏がゲームの体験版を2作ほど製作している
稲荷氏は割りと最近スレに来た人だと思われる
720 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/06/29(金) 00:37:31.59 ID:giXDsmUo
それじゃ、まだ完璧に死んだって訳じゃないと思いたいな。
取り合えずネタはまだ作り続けるよ。

だから、ROMってるひと、出来たらGJの一言でも良いからレス下さい。
その一言でも職人は頑張れるんでお願いします。
721 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/06/29(金) 00:43:45.08 ID:YAl14Cko
まだこの企画(?)続ける意思があるなら
とりあえずこのスレをなんとか埋めて
次スレをスレタイ変更してVIPに移動させるしかないと思うな
スレタイに 『その○』 とかいれなければパート化してても続いてるスレあるし

というかこのスレまだ続けたい人って何人ぐらいいるの?
SS師が本当に残ってるかどうかも疑問
そこ確認してからのほうがいいんじゃない?
722 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/06/29(金) 00:56:59.44 ID:G4hsuFEo
いい思い出で終わらせるべきなのか・・・
723 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/06/29(金) 01:40:12.04 ID:bp0ux6DO
いっぺんVIPに戻すってのに賛同
724 :VIPにかわりましてパー速からお送りします :2007/06/29(金) 03:04:29.14 ID:9wQrAYUo
ただ今VIPに戻ったところでdat落ちするのは目に見えてるがな
725 :VIPにかわりましてパー速からお送りします :2007/06/29(金) 03:05:02.80 ID:9wQrAYUo
今VIPに戻ったところでdat落ちするのは目に見えてるけどな
726 :VIPにかわりましてパー速からお送りします :2007/06/29(金) 03:05:27.90 ID:9wQrAYUo
スマン、2重投稿してしまった('A')
727 :VIPにかわりましてパー速からお送りします :2007/06/29(金) 03:17:51.19 ID:LFM5.qIo
いっぺんVIPに戻ってだめだったら終わらせるしかないと思う
728 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/06/29(金) 08:56:11.03 ID:YAl14Cko
VIPに戻してもSS師が残ってなければ即死だろうね
それ以前にSS師がいないっぽいな
この「スレ終わらせる」というのが無理くさい
729 :728 [sage]:2007/06/29(金) 09:04:28.56 ID:YAl14Cko
なんか文がおかしいな
やはり俺には文才がないww
730 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/06/29(金) 10:09:41.54 ID:Z56Xt.SO
ヤンデレ盲信でいいならなんとか
731 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/06/29(金) 10:54:57.59 ID:bp0ux6DO
>>730
728に、生き残っているSS師の底力を見せておやり
732 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/06/29(金) 11:03:18.00 ID:PzU1jQDO
ヤンデレはともかく盲信は主旨からずれてる
そんなので継続するならもうスレ終わらせた方がいいと思う
733 :アメジスト M2編の中の人 :2007/06/29(金) 12:04:54.55 ID:4VpsIbY0
携帯から失礼。SS師なら居ますよ。少なくともココに一人。 今相互編とナツメとキクコ編やってますがどっち先に読みたいですか? リクエスト次第でどちらか先に完成させます
734 :VIPにかわりましてパー速からお送りします :2007/06/29(金) 12:10:24.31 ID:Z56Xt.SO
>>733
ktkr
あなただったんですか、あの素敵SSは
個人的にはナツメキクコ編が見たいです

それではこちらも安価ネタでSS書きます
>>740
735 :VIPにかわりましてパー速からお送りします :2007/06/29(金) 12:59:34.95 ID:L63pM2AO
>>733
ナツメキクコ編お願いします
736 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/06/29(金) 20:15:36.90 ID:7FBuudko
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm528144
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm521303

凄まじいのがミュウツー萌えスレに貼ってあったので転載。
これに病みを1さじ入れれば丁度良いのだろうか?
737 :VIPにかわりましてパー速からお送りします :2007/06/29(金) 21:43:14.19 ID:eF/VyJUo
>>736
これは萌えた
738 :VIPにかわりましてパー速からお送りします :2007/06/29(金) 21:50:25.26 ID:GMhMQO2o
>>736
何故私の動画がここに
739 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/06/29(金) 22:22:18.75 ID:6BIxTBso
>>736
これはwwwwwwww
740 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/06/29(金) 22:23:12.07 ID:g1MXY6Yo
>>736
GJといわざるをえない
741 :VIPにかわりましてパー速からお送りします :2007/06/29(金) 22:24:18.59 ID:eF/VyJUo
ミュウツーと主の2人きりで過ごす夜
742 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/06/29(金) 22:27:24.21 ID:GMhMQO2o
>>741
>>734だけどパソコンで把握
ちょっと待っててくれ
743 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/06/29(金) 23:58:07.80 ID:GMhMQO2o
>>741
ごめん、明日になりそうです
744 :VIPにかわりましてパー速からお送りします :2007/06/30(土) 00:02:46.51 ID:0kVyYx6o
おk、待ってる
745 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/06/30(土) 05:35:28.65 ID:k25xLL6o
ダレモイナイ。投下するならイマノウチ。
擬人化注意
http://www6.uploader.jp/dl/yanderemewtwo/yanderemewtwo_uljp00057.jpg.html
746 :VIPにかわりましてパー速からお送りします :2007/06/30(土) 05:42:47.03 ID:WM5YRPEo
>>745
GJ!!!!!!!!!!!!!
747 :VIPにかわりましてパー速からお送りします :2007/06/30(土) 06:16:46.75 ID:TQpFUADO
>>745
SUGEEEEEEEEEEEE!!!!!
748 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/06/30(土) 06:59:05.88 ID:eSSYH0wo
>>745
なんかほっこりしていいなあ
749 :VIPにかわりましてパー速からお送りします :2007/06/30(土) 08:52:22.56 ID:46.mu.DO
ありし日のカメックスが…
750 :VIPにかわりましてパー速からお送りします :2007/06/30(土) 13:23:43.84 ID:KoQd8xIo
>>745
超GJ!
カメックス(故人)だけ♂なのもまたいいな
751 :VIPにかわりましてパー速からお送りします :2007/06/30(土) 15:46:55.23 ID:8lDz0MSO
>>745
このころのミュウツーは、なんかまだ病んでない感じがする
まだまだ健全な精神というか、普通というか、一途っ子止まりというか
それが何でカメックス殺っちゃうような立派なヤンデレ依存症っ子になっちゃったんだろう
ヤンデレ化したきっかけは絶対あると思う
752 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/06/30(土) 16:19:22.77 ID:MKc2N/Qo
>>745
まじでSUGEEEEEEEEEEEEEEEE
俺書くよ!まだ書くよ!絶対このスレ終わらせないよ!

>>751
オーキドがなんかしたんじゃね?
753 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/06/30(土) 18:30:06.62 ID:eSSYH0wo
個人的にはロケット団が服従するように仕込んでたものが、ヘンな風に作用しちゃった説を上げたい
それだったら何でロケット団にヤンデレにならなかったんだーというと、またそれは困るところだけど
754 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/06/30(土) 18:33:30.88 ID:QZfastIo
ロケット団のせいとかでっていうのは嫌だなぁ・・・
やっぱり主の事を思いすぎるあまり少しづつヤンデレにっていうのを押したい
755 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/06/30(土) 18:35:29.18 ID:UtCvaY2o
とりあえず>>745に触発されたので
ちょっと書いてみる
日付変わる前に投下できたらいいな・・・
756 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/06/30(土) 18:41:37.74 ID:eSSYH0wo
>>754
生まれつき不安定だったのが、主を思いすぎてもっとアレになってしまったと
なんというか、罪作りな男だな、主
757 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/06/30(土) 18:47:43.96 ID:eSSYH0wo
ていうか、>>745って何か記念撮影なんかな
何の記念撮影なんだろう
色々妄想がわくわく
758 :VIPにかわりましてパー速からお送りします :2007/06/30(土) 20:40:48.08 ID:SzlzuWE0
http://www.youtube.com/watch?v=ksE2uHjbVF0
諸君ポケモン言えるかな?
759 :クイズ? [sage]:2007/07/01(日) 06:50:28.95 ID:G9pf5wDO
M「主」
主「やぁミューツー。何か用?」
M「突然ですがクイズをしませんか?」
主「いいよ。やろう」
M「ではさっそく第一問。『女』という漢字と『子』という漢字を組み合わせ、それに平仮名の『き』を付けるとある言葉ができます。さて、それはなんでしょう?」
主「簡単だね。答えは『好き』だ」
M「私も……」
主「ん?どーした?もしかしてハズレ?」
M「い、いえ。正解です。続いて第二問。[愛羅武勇]これはなんと読むのでしょう?」
主「解った。答えはアイラブユー、つまり『愛してる』」
M「嬉しい…」
主「えっ?正解ってこと?」
M「え、えぇ。正解です」
主「やった」
M「続きまして第三…」



リ「なんか腹立つ…」
760 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/01(日) 07:25:27.29 ID:UA1JoJoo
>>759
地味に笑いが来るな。これがベタな王道と言うもんか。
朝早くからGJっと
761 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/01(日) 11:20:41.05 ID:yIoRQx6o
ミュウツーカワユス
762 :VIPにかわりましてパー速からお送りします :2007/07/01(日) 13:51:43.99 ID:Vc1tpKso
ベタだなwwwwwwwwwwでもこれはカワユス
GJ!
763 :VIPにかわりましてパー速からお送りします :2007/07/01(日) 14:06:29.34 ID:iM.4GLY0
>>758もGJなんだぜ
764 :VIPにかわりましてパー速からお送りします :2007/07/01(日) 16:08:46.13 ID:yIoRQx6o
そろそろ投下するかも
ミュウツーと主の一夜な
予想以上にかかってしまったぜ
765 :VIPにかわりましてパー速からお送りします :2007/07/01(日) 16:44:18.59 ID:qS7fuDso
ww k t k
766 :VIPにかわりましてパー速からお送りします :2007/07/01(日) 17:21:21.37 ID:iM.4GLY0
wktk
767 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/01(日) 18:05:49.81 ID:yIoRQx6o
こんな寝苦しい夜、主は稀に、私と同衾することを望むことがある。
この世に神なるものがいるかはどうか分からぬが、このときばかりはその神とやらに感謝したくなる。
この気温と、主の心を決めた神に。

主に粗相のないよう、先にシャワーは済ませておいた。
あのカエルのような草の匂いはしないが、その代わりに主が気に入りといっていた石鹸で体を洗った。
主はまだだろうか。そう思うと心臓が早鐘のように鳴る。
768 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/01(日) 18:06:02.06 ID:yIoRQx6o
「お待たせー」
その言葉に私はドアを見た。主だ。寝巻き姿だ。
「いや、待っていない。私も今上がったところだ」
「さっきまで、俺風呂はいってたんだけど」
……失言だったか。まあいい。既にベットメイキングは済ませてある。
よっこいしょ、と主が横になり、
「こっちこいよ」
と、隣の枕を叩いてみせた。
嗚呼、主。私はその仕草だけで、呼吸が停止してしまいそうだ。
貴方は一挙一動で、私を殺そうとする。最強のポケモンが私なら、貴方はその最強をゆうに超えている。
だから主、貴方は貴方の存在を、誇っていい。
「……? どうした、ミュウツー」
などと考えていると、主の声が聞こえた。しまった、またどこか遠くへ行ってしまっていたらしい。
何でもありません、と言って、私は隣の枕に頭を預けた。
769 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/01(日) 18:06:20.03 ID:yIoRQx6o
そこから先は、他人から見れば他愛もないだろう、しかし私から見れば重要な話が続く。
今日のバトルの事や、起こった出来事。明日の予定。その他もろもろの雑談。
否、雑談といっても、私にとっては重要な情報だ。
主のパートナーとして、主のことは何でも知っておきたい。
その目でどんな世界を見ているのか、何を感じているのか、どんな風に生きようとしているのか――
全てを、知りたい。

やがて、話は終わった。
「おやすみ、ミュウツー」
「おやすみ、主」
枕元の電気を消すと、辺りは急に静かになる。
聞こえるのは、布の擦れるかすかな音だけだ。
……まずい、眠れない。明日のことを考えれば眠るほうがいいのだが、主が近くにいると目が冴えてしょうがない。
普段から鋭敏な感覚がより研ぎ澄まされ、主の脈動の一つ一つまで全て聞こえてしまう。
横を見ると…………駄目だ見ないほうがよかった余計眠れない。
夜目が利くのはいいことだが、こんな主の寝顔を見て眠れなくなるなら視力など……いや、寧ろ見えたほうが……
770 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/01(日) 18:06:31.39 ID:yIoRQx6o
「…………ねないの?」
不意に声が聞こえ、心臓が跳ねた。主だ。
「いや……寝る。眠る」
「そう? なんか、さっきから起きてるみたいな感じが」
貴方の寝顔が罪だ、主。そうとも言えず、私はなんでもない、と口を濁すしかなかった。
「……そうかあ。俺の気のせいか、それじゃ」
「そうだ主。だから早く眠るといい、明日に差し障る」
「ミュウツーは? 本当に眠れないんじゃないんだね?」
「平気だ」
本当は平気ではない。
「ん……それじゃ、おやすみ」
そう言って、主はまた静かになった。
……参った。この胸の音が聞こえなければよかったのだが……
しかし、主を心配させるわけにはいかぬ。
私は無理やり目を閉じ、意識レベルを落とそうとした。

――結論から言うと、私は一睡も出来なかった。
主の体温や呼吸音や心音や寝姿やその存在そのものが、私の感覚全てを鋭敏にするのだ。
自分の頬を張り、何とか眠気を散らす。
「おーい、どうしたんだよミュウツー? 置いて行くぞー?」
置いて行かないでくれ。そんなことされたらどうにかなってしまいそうだ。
最後にもう一度頬をはたいて、私は主に追いつくべく歩き出した。
771 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/01(日) 18:06:45.03 ID:yIoRQx6o
以上
ヤンデレ分が足りない
772 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/01(日) 19:55:05.30 ID:CUaGxfwo
ヤンデレもないし萌えもないし
結局何がいいたのかわからない
こんなのでGJといわなければならない過疎スレの悲しさ

GJ
773 :VIPにかわりましてパー速からお送りします :2007/07/01(日) 20:14:41.56 ID:qS7fuDso
GJ
774 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/01(日) 22:26:49.42 ID:90MSPk6o
チャット閲覧者4人でも誰も入らないのが
お互い牽制している感じでワロタ
775 :VIPにかわりましてパー速からお送りします :2007/07/01(日) 22:53:20.30 ID:Y3Fmf4.0
いやいや充分GJだ
ありえそうなやり取りありがとう
よし、今週も頑張れる
776 :VIPにかわりましてパー速からお送りします :2007/07/02(月) 09:43:08.94 ID:bB5oYQAO
俺は萌えたよ。GJ
777 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/02(月) 13:56:17.10 ID:Tr17ddco
叩かれそうだけど投下してみる


「ねぇねぇ!ミュウツーさんに新しい技教えてもらったよ!見て見て!」
イーブイがはしゃぎ気味でリザードンとフシギバナの方に駆け寄ってくる
「おう見ててやるからやってみ」と暖かい視線を送るリザードン
「どうせ碌な技教えてもらってないと思うけど・・・」と興味なさげにフシギバナ
イーブイは瞬時に臨戦態勢に入り教えてもらったという技を一つづつ試していく

「いっくよー『くすぐる』」
「アーハハハハ、やめ、おま、ハヒ、そこはだめ、アハハハハハハ」
イーブイにくすぐられて、リザードンの防御力が下がった

「『あまえる』!・・・くぅ〜んくぅ〜ん・・・」
「ぐっ・・・」
イーブイは上目遣いで甘えている、フシギバナの攻撃翌力がガクっと下がった

「『こらえる』!」
「「うう!」」
イーブイは涙目でこらえている、力をいれすぎているせいか体中がプルプルと震えている・・・二人は慌てて目をそらした

「これで最後だぁ!『メロメロ』!!!!」
「「ぐは!!」」
イーブイはコロンと腹を見せて寝転がる、不安そうな視線を二人に交互に送る。あまりの可愛さに二人の目がやばい

4つの技を全て終えるとリザードンとフシギバナは完全に息を切らしていた
「はーはー、、、こ、これはやばい」
「お、恐ろしい技だったね・・・」
「どう?どう?これで次のバトルは楽勝だよね?ご主人様褒めてくれるかな?」
キラキラと目を輝かせながら二人に問いかける
あまりにも純粋な瞳を向けられ二人はイーブイの目を見ることができなかった。
「あ、ああ、そうだね」
「ま、まあいいんじゃない・・・?」
二人に褒められたと思ったイーブイは喜び、おおはしゃぎで部屋から出て行ってしまった
嵐が去った後の部屋に取り残された二人はお互いに目を合わせないように話し始める
「やっぱり・・・碌な技じゃなかったね・・・」
「攻撃技が一つもないからなぁ、あんまバトルさせないようにしないと・・・」

「・・・でも、かわいかったね」
「・・・ああ、かわいかった」

その後洗い物をしているミュウツーの所に二人がきて「GJ」と一言いって去っていくのだが
何の事かわからなかったミュウツーは首を傾げるばかりだった
778 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/02(月) 15:25:31.04 ID:jDdSQk2o
このイーブイは本物のイーブイを想像した私は間違っていないと思う
かわいすぎるGJ
779 :VIPにかわりましてパー速からお送りします :2007/07/02(月) 18:10:47.55 ID:H70tQAAO
出てきたキャラ全員に萌えた。GJ!!!!
780 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/03(火) 01:18:24.90 ID:mNksOAIo
>>777
ヤンデないし、ミュウツーほとんどでてきてない
スレ違いもいいところ
半年ROMってこい
781 :VIPにかわりましてパー速からお送りします :2007/07/03(火) 01:50:34.85 ID:WGXOs1E0
>>780 はいこれで貴重な人材が空気読めない バカによってまた一人減りましたー^^
782 :VIPにかわりましてパー速からお送りします :2007/07/03(火) 10:42:37.77 ID:AIMStASO
↓のネタでSS一本書く
783 :VIPにかわりましてパー速からお送りします :2007/07/03(火) 11:20:41.53 ID:tF7U2UDO
はじめてのおつかい
784 :VIPにかわりましてパー速からお送りします :2007/07/03(火) 12:14:56.67 ID:AIMStASO
>>783
把握した
785 :777 [sage]:2007/07/03(火) 13:23:54.04 ID:V3wyVRYo
>>780
そういわれてみればそうですね・・・
『イーブイの成長を恐れたミュウツーがイーブイに妙な技ばかり教える』
っていうのをだしたかったのになんか趣旨が変わってしまったというか
すいません、以後気をつけますorz
786 :VIPにかわりましてパー速からお送りします :2007/07/03(火) 15:17:55.60 ID:BlxU3UAO
>>777
面白かったから気にしなくていいよ。
続編楽しみにしてます
787 :VIPにかわりましてパー速からお送りします :2007/07/03(火) 19:05:06.63 ID:12VZwbko
てすと
788 :御神籤卵 ◆YMWLgGfgaY :2007/07/03(火) 19:05:29.56 ID:12VZwbko
規制解けてるwwwwwwww
789 :. :2007/07/03(火) 19:07:19.11 ID:12VZwbko
みすです
790 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/03(火) 20:50:50.76 ID:u7xEDaMo
チャットも避難所も動かない・・・
本格的にエンジン停止?
791 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/03(火) 21:12:01.60 ID:viDbDvco
基本的にチャットも避難所も作り手側は受身になってるね。
何か「欲しい」とか「やってみたい」人の意見が欲しい感じ。
前にチャット待機してたがほんとに来ないからなorz
792 :VIPにかわりましてパー速からお送りします :2007/07/03(火) 21:42:07.40 ID:BlxU3UAO
俺はゆっくり書いてるけどペース遅いから量書けたら
投下するつもり
793 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/03(火) 21:57:19.27 ID:T7PIZbco
このスレ3人しかいないんじゃないか?
794 :VIPにかわりましてパー速からお送りします :2007/07/03(火) 22:02:12.32 ID:NUIBg1Qo
見てるだけの俺
795 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/03(火) 22:03:23.16 ID:L.qxUI2o
一応ここにいる
何かチャットする?
796 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/03(火) 22:20:49.50 ID:ebLHxWQo
チャットするなら行く
797 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/03(火) 22:33:12.30 ID:L.qxUI2o
じゃ、待ってる
798 :VIPにかわりましてパー速からお送りします :2007/07/04(水) 11:24:42.07 ID:nA4JccSO
昨日のチャットでヤンデレちびツーの話が出た
擬人化的にはゴスロリ眼帯ぬいぐるみ、と3セット
強すぎるか故に幽閉されてたけど、自力でor男に助けられて脱出
でも閉じ込められたから、外での勝手がわかりない
しかも病んでる愛情表現しかされなかったから、男への愛情表現も病んでる
そんなちびツー
799 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/04(水) 13:06:18.04 ID:dNacZ56o
YOU早く投下しちゃいなよ
800 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/04(水) 20:19:02.88 ID:3J.Qnrco
避難所の方、ゲーム化が生きてるなら役立つだろうスレを立ててみた。
書き込まなきゃ始まらんからな。少しはこれで円滑に話が進めば良いんだが
801 :VIPにかわりましてパー速からお送りします :2007/07/05(木) 04:49:23.23 ID:UgyFpUDO
もうこの際だから告白します
俺、携帯厨だからチャットに入れないし、ゲーム化企画にも参加できない

じゃあ何の為にこのスレに居るかっつーと、単にこのネタが好きで、SSを読み書きしたり絵を見たいがためだけに居る

以上、告白でした
引き続きSSの支援はするつもりなんで何とぞよろしくお願いします
802 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/05(木) 11:19:09.57 ID:.90ZIWIo
>>801
携帯からでもチャットは入れるよ
803 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/05(木) 15:56:06.39 ID:UgyFpUDO
>>802
入ろうとすると「このページはフレーム対応ブラウザがうんたらかんたら」って出てくるんですが・・・

よく分かんないけど、とりあえず色々試してみます
804 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/05(木) 23:32:15.63 ID:Ow4Jaxco
なんかもうずっとSS投下されてないし
「スレが終わる」とかネガティブな発言をしたときだけ書き込みがちょこっと増える
このスレの復活を心から願っていた俺だが流石にもう駄目かなと思ってしまう・・・
805 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/06(金) 00:17:16.07 ID:tBli9K6o
>>804
おはよう

そして、何か書く

だからもう少しだけ
806 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/06(金) 03:56:29.33 ID:cuxKWOQo
うーん、長編とかに為るとそんなに今日書いて明日新作って訳にもいかないしな。
俺は下手したら一週間に1回とかそんなペースでやってるからそんなにこの数日の投下無しで心配せんでもと思う
俺は過疎スレに慣れ過ぎか?
807 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/06(金) 10:45:11.80 ID:b1OBTvso
過疎スレは俺も慣れてるけどここはもう過疎ってレベルじゃないと思う
俺の予感だがこのスレを動かしてるのは
>>804->>806の3人だけでうちSS師が二人
あとは少数のROM
基本全員受身←ここ致命的

ゲーム化やなんだと騒いでいるが動き無しのため新規さんがきてもガンガン離れていく
マイペースでいくなら以後もパー速でスレ存続もいいかもしれないけど、ゲーム化は正直諦めた方がいい希ガス
808 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/06(金) 15:35:47.62 ID:8JU93Z.o
>>807
OK 其処まで分析するなら打開する手を教えてくれ。
俺はSSや絵を描く事でネタに貢献出来ないので正直スレの存続だ何だと言う手はわからん

愚直にネタが面白けりゃ住人も増えると思う位思考回路が単純なのでなorz
809 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/06(金) 18:05:13.93 ID:FnHo36Eo
打開策ではないかもしれないけど
やはり雑談でもなんでもいいからとにかくスレを伸ばすのがいいんじゃないか?
『人がいる』という雰囲気がないと投下もしにくいんじゃないかと思う

>ネタが面白ければ住人は増える
これは同意だけど
SS師や絵師にばかりスレの命運を握らせるのは酷だと思う
見てる側ももうちょっと参加しないか?

810 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/06(金) 18:52:28.17 ID:8JU93Z.o
ふむ。なるほど。


まぁ、それじゃ雑談の為のネタ振り
そろそろ、ミュウツー単体でのネタも枯渇して
既存のリザードン、フシギバナ、イーブイ以外で新規ポケモンを混ぜて
梃入れして見ようかと思うんだがどんなのが良いかね。

イーブイ→ブラッキーで悪童化をネタとして思いついたが頭数増えないからなorz
811 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/06(金) 19:02:28.59 ID:FnHo36Eo
イーブイは進化しちゃだめだろう・・・
唯一のなごみキャラがww

そうだなぁ・・・カメはずして手持ち三匹だから
新規にゲットとかいいかもしれないね
ミュウツーみたいに訳ありゲットで
んでそいつもヤンデレで新たに戦争勃発とか

育て屋に預けてあったポケモンの回収とか

ロコンゲットでイーブイの立場危うしとか・・・

ああ、妄想は果てしなく続く
812 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/06(金) 19:11:34.43 ID:XebUlI.o
新ポケなら断然ムウマを押したい
キャラはSS師の皆さんにお任せします

あ、でもカメの代わりに波乗り要員でラプラスとかでもいいかもなぁ
813 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/06(金) 19:13:36.36 ID:kIM3fmwo
ここはやはりピカチュウじゃないかと
814 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/06(金) 19:21:41.74 ID:4Ffl3wDO
>>812-813
波乗りピカチュウか
815 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/06(金) 19:44:01.33 ID:8JU93Z.o
>>814
よし、把握した。

波ピカ「生まれはうちなーんちゅのわんがあーさむーさ泳いで主を運ぶさぁー」
   (生まれは沖縄の私が滅茶苦茶泳いで主を運ぶよ)
M2「何と言ってるか解らん」
リザ「標準語で喋れや」
波ピカ「ちゃーびらさい。あふぁーになってしまったさぁー」
     (ごめんなさい。空気悪くしてしまった)
リザ「誰がアホだと!?」
M2「コレは躾けを一からしないとダメな様だ」
波ピカ「や、やめるさぁーー(がくぶる)」

主「……また、苦労増えるの?俺」
バナ「取り合えず沖縄方言辞典がないと会話も出来なさそうね」
816 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/06(金) 19:54:31.77 ID:kIM3fmwo
ちょwwwwwwwwwwwwww
面白すぎるwwwwwwwwwwwwww
これは全く予想してなかったwwwwwwww

GJ!!!!!!!!!!ww
817 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/06(金) 20:00:12.95 ID:PYT/cASO
これはwktk
818 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/06(金) 20:20:17.15 ID:rnBlqHMo
ピカチュウの波乗りってすごいサーフィンのイメージが強いんだけど
どうやって主連れていくんだろうな

そんな俺はコロコロ世代
819 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/06(金) 20:23:46.51 ID:MryB2m2o
沖縄弁かわいいぜ沖縄弁
820 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/06(金) 20:39:09.86 ID:lTOMhggo
男「んー、また迷ったかなぁ」
リ「じゃあ俺の空を飛ぶで
M「ここは私にお任せください主様。テレポートで何処へでも」
男「いや、空を飛ぶでいいんだけど…」
M「いいえ!私がやります!いざ、テレポォート!」
男「ちょ!おまぁ!」

リ「…行き先、解ってんのかな…あいつ」

男「で、何処なんだ?ここは…」
M「えぇと…解りません…うぅぅぅ。ごめんなさい」
男「いや、元の場所にとりあえず戻ろう。リザードン達も置いてきちゃってるし」
M「あぅ…それも…その…あぁぁぁぁん!ゴメンナサイゴメンナサイ!」
男「あぁ!泣きながら岩に頭ぶつけなくていいから!血出てるし!やめろミュウツー!」
M「ごめんなさいごめんなさい…ぐずっ…」
男「ちょっと、目がうつろになってきてるよミュウツー。とりあえず落ち着いて」
周りを見渡しても、岩ばっかり、どこかの山なんだろうけど。さて何処だろう
とりあえずミュウツーを落ち着かせるために頭をなでておこう。
M「あ…あぅ…主様ぁ…」
…血が服についてるけど、この際しょうがないか

リ「お!居たぁ!全く探したぜぇ!」
日も傾きかけた頃、ふと空を見上げると、
リザードンがフシギバナとイーブイをつれて飛んでくるのが見えた。
た、助かったぁ。
リ「全く世話かけさせるぜ、っておい!ミュウツー怪我してるじゃないか!」
フ「それ以前に寝てるし」
隣を見ると、ミュウツーは気持ちよさそうに寝息を立てている。
男「ふふ…しょうがない奴だなぁ。よしリザードン、近くのポケモンセンターへ!」
リ「了解だ!しっかりつかまってろよ!」
フ「……ふん」
イ「ぶいぶ〜い♪」

その頃、ミュウツーは主様になでられながらフシギバナになじられるという、
素直に喜べない夢を見ていた。
821 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/06(金) 20:41:53.36 ID:lTOMhggo
>>815
波ピカ良すぎるwwwwwwwwwwww
GJ!

投下のタイミング的に空気読めなくてごめん。
822 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/06(金) 22:23:36.54 ID:C0Dfoeoo
なんか急に盛り上がったな
やっぱり書き込まないと始まらないか

ちょっと話違うんだけど
樟さんはまだいるのだろうか
もしまだ見てたら一言欲しいな
823 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/06(金) 23:51:47.34 ID:MryB2m2o
ドジっ子なミュウツーカワユス
824 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/07(土) 00:00:01.62 ID:.mQyHDAo
ところでいつも悩みながら書いてるんだが
ポケモンと主の会話ってどうしてる?

ミュウツーは人語を話せる設定はデフォとして
ポケモン同士の会話は良く見るけど
リザとかバナも主と普通に話せるって解釈でいいのかな?
擬人化なら問題ないんだろうけど
たまにどうしていいかわからなくなるんだな
ブイが主と会話してるのとかあんま見た事ないし
825 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/07(土) 00:03:35.47 ID:2Rb7fVEo
アニメっぽく会話してるわけじゃないけど
コミュニケーションはできてるって感じで
826 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/07(土) 00:08:58.05 ID:.mQyHDAo
なるほど、きちんと言葉にはしてないけど
意思の疎通はできてる的な事か
じゃぁあんまり立ち入った話はできないよねやっぱり

普通に全部通じちゃったらミュウツーの企みとか裏工作がばれて面白くないなと思ってたからさ
ご意見ありがとう

827 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/07(土) 00:22:41.20 ID:2Rb7fVEo
小ネタでもいいんだ
他の人の読んでて参考になるとこはアレンジして

投下できそうなら待ってる
828 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/07(土) 00:24:51.14 ID:cgZ.Rwko
最近のポケモンには色違いというのがいるらしい
バナ、カメはそんなに違う気がしないけどリザがかっこよかったのでネタにでもなれば

ttp://www.geocities.jp/you_do_you_do/colors/150.PNG ツー
ttp://www.geocities.jp/you_do_you_do/colors/6.PNG リザ 
ttp://www.geocities.jp/you_do_you_do/colors/3.PNG バナ
ttp://www.geocities.jp/you_do_you_do/colors/9.PNG カメ 
ttp://www.geocities.jp/you_do_you_do/colors/133.PNG ブイ 
829 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/07(土) 00:37:11.98 ID:2Rb7fVEo
話には聞いてたけどなんか不思議な感覚

ってゆうかみんな強すぎ
とくにミュウツー、そしてイーブイのLv100って…
830 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/07(土) 00:44:31.95 ID:HVEZJP2o
リザは何一つツーに勝ってないのが可哀想だ・・・
でもバランスとれてるから姉御肌な感じはでてるね

ブイの逃げ足っていうのもなんかSSに通じる物があっていいww
831 :フシギバナの今宵もあんまぁ〜ぃ『波ピカ編』 [sage]:2007/07/07(土) 10:04:14.53 ID:fhzY.nAo
バナ「はいはい。二人ともそこまで。地方差別はダメよ。
    特に沖縄の人には本土の人は半世紀以上もお世話になりっぱなしなんだから」
M2「……事情は解らないという事にしておく」
リザ「大体、これの作者は沖縄どころか海無し県出身だろうが! こいつの沖縄弁、実際はかなり怪しいぞ」
バナ「あまり、背後事情は突っ込まない様に。
    さて、レス>>818出身、ラジオネーム自称コロコロ世代さんからのお便りを紹介するわ」
主「何時の間にラジオになったの!?」
バナ「(敢えて無視)じゃ読むわね。

    『波ピカさんはどうやって波乗りして主を運ぶんですか?
    サーフィンかなぁと思っているんですが、教えてください。
    PS:最後に勝つのはフシギバナ姐さんだと思っています。
    これからも頑張って下さい』

    ふふっ、応援ありがとう。後であまいかおりを届けてあげるわ」

リザ「ちょっとマテや! PSの部分は書いて無いだろうが!!」
波ピカ「なんでよわんのコーナーなのにわん以外のことで盛り上がらんでさぁーorz」
     (どうして私のコーナーなのに私以外のことで盛り上がらないでよ)
バナ「そうよ。そろそろ波ピカちゃんの声も聞いて上げないとね。幾ら沖縄弁が面倒だからってセリフが足りないわ」
波ピカ「うー、うにげーさびら。」
     (お願いします)
主「コーナーって何!? いや、看板って何時の間に!?」
M2「まぁ、そうだな。役に立たんネズミじゃ飼ってて意味が無い」
リザ「ほら、とっととやってみろや」
波ピカ「あらいプレッシャーなのさ。でもわんは負けないさぁ!!」
     (すごいプレッシャーだよ。でも私は負けないよ!!)」
バナ「なんだか新人歓迎会で無理矢理芸をやらされてる流れみたいね」

波ピカ「主、わんの背中に乗るさぁ!とりゃぁああああーーーーNA☆MI☆NO☆RI!!」

リザ「おお、凄ぇ! 海の上を走っているだと!?」
波ピカ「右足が沈む前に左足、左足が沈む前に右足を出せば幾らでも海は走れるのさぁ!
     なんくるないさぁ!! 100km位までなら!!!」
     (問題ないよ!!)
主「けど、それって一人の場合だよね?」

波ピカ「……二人だとッ………さすがに沈むさぁ……ッッ」

主「おおぼぼれれれるるるるぅぅぅっ!!!(ぶくぶく)」
リザ・M2「あ、主ーーーーーーーーーーーーーーーー!?」
バナ「と言う訳で、自称コロコロ世代さん。実験の結果『波ピカちゃんは役立たず』と言う事になったわ。
    これからもこのスレを宜しくね♪」
832 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/07(土) 11:45:22.73 ID:sNsCVnAo
最初はなんとか色黒の健康美人のスリムな女の子で擬人化想像しようと頑張ってたんだが
もうなんかチビで異様にごっつい男にしかみえないww
イメージとしてははじめの一歩の『島袋』ww

誰か助けてくれww
絵師を!絵師を呼ぶんだ!ww
833 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/07(土) 11:46:10.96 ID:sNsCVnAo
おっと忘れてた
>>831
GJ
って内陸の人なのか
てっきり沖縄の人かと思ってた
834 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/07(土) 15:34:34.90 ID:dTP9GdUo
波ピカがもうまとめに入ってる件
835 :VIPにかわりましてパー速からお送りします :2007/07/07(土) 17:04:05.03 ID:edc2egSO
>>831
バナ姐さんは銀様ポジションなのかと思った今日このごろ

しかしまあヤンデレにボーイッシュに大人のおねえさんに元気っ子って主モテモテだな
836 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/07(土) 17:05:15.36 ID:zJ4E.zYo
俺の中で波ピカは
つよきすのカニ+色黒でイメージしてる
837 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/07(土) 18:37:19.18 ID:ygc06fwo
リ「なぁ、ちょっと思ったんだけど。最近のミュウツーはヤンデレじゃないよな?」
フ「あ、それ私も思ってた。」
リ「キャラが弱いのよな、波乗りピカチュウの方がよっぽどキャラが立ってるし」
フ「そうね、スレタイも沖縄ピカチュウに変えたほうがいいんじゃないかしら」
イ「新ジャンルもふもふイーブイの方がいいですぅ」
リ「イーブイは相変わらず可愛いな」
フ「あぁもう本当可愛いわ」

M「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

翌日

男「ひゃあ!ミュウツー!?その格好は一体…!」
リ「ゴスロリでしかも眼帯だと!?」
フ「包帯巻きながらトマトジュース飲んでるわよ!?」
イ「ハルヒのステッカー貼ったエレキギター背負ってるですぅ!?」
オーキド「さささささ……最高じゃあ!」
838 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/07(土) 18:54:51.54 ID:tp3n.2ko
>>834
マジか! うぉ、ほんとだ。もう載ってる。
仕事が早いな。

>>837
ああ、ダメだ。ミュウツーそんな安易な外見での梃入れなんてorz
くっ、ミュウツーネタも頑張るから拗ねないでくれ。



と言う訳で、
フシギバナ姐さんのフシギバナ姐さんによるフシギバナ姐さんの為の
『フシギバナの今宵もあんまぁ〜ぃ』は質問お便り募集しています。
波乗りピカチュウネタは勿論その他のポケモンネタも何とかするよ!なんとか!
839 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/07(土) 19:20:53.89 ID:ed4Rguko
ミュウツーネタは考えようとするとどうしても長編になっちゃうんだよなぁ
ネタが思いつかないだけかもしれないけど
個人的に短編はサブキャラ向きな感じがしてる
840 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/07(土) 19:33:51.47 ID:OPlcjgAo
ミュウツー→ヤンデレ
リザードン→ボーイッシュ
フシギバナ→クール
イーブイ→元気ッ子
波ピカ→バカ

こういうキャラ解釈でおk?

>>To『フシギバナの今宵もあんまぁ〜ぃ』
こんばんは、バナ姐さん、いつもラジオ楽しく聞かせてもらってます
ところで質問なんですが、新メンバーの波ピカさんは「男」さんの事をどう思ってるんでしょうか?
是非そこのところ聞いてみてください
もし姐さんのライバルになるようなら早めにつぶしておいた方がいいと思います
では、お仕事頑張ってください

ラジオネーム:バナ親衛隊3号
841 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/07(土) 19:41:09.37 ID:92R5hgMo
自分の中でのリザードンはタバコ吸ってる姉御肌って感じ
842 :VIPにかわりましてパー速からお送りします :2007/07/07(土) 20:04:08.22 ID:BOQ87EAO
>>837
オーキドwwwwwwwwwwwwwwww
843 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/07(土) 20:12:15.49 ID:/QaB6x6o
イーブイの声がタママの声で再生された
ある意味末期かもしれない
ていうか、ラストのハルヒギターはどうなんだそれ

こんばんはバナ姐さん、いつもお綺麗でうらやましいです
で、質問なんですが、ぶっちゃけミュウツーのことをどう思いますか?
844 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/07(土) 20:32:53.82 ID:0nt6wGMo
こんばんはバナ姐さん
ミュウツーが欲しいのですが何をだせばトレードしていただけますでしょうか?
男さんに聞いてみてください
845 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/07(土) 20:51:09.89 ID:ygc06fwo
ハルヒのエレキギターは自分でも意味が解らないwwwwwwww
弦の切れたエレキギターって書くつもりだったけどどうでもいいですね。
トマトジュースの意味不明wwwwwwwwサーセンwwwwwwww


こんばんはバナ姐さん。いつも楽しみに聞かせてもらっています。
いつも男さんと仲良く一緒に寝られてるようですが
男さんとはどれぐらいの仲なのですか?気になって夜も眠れません。
846 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/07(土) 20:56:33.95 ID:rOtOiAUo
こんばんはバナ姐さん。
突然ですが愛してます、僕のポケモンになってください。
847 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/07(土) 21:09:30.32 ID:6neDKF.o
>>841
リザはなんか族の総長とかやってた感じがするな
んで、ブイのヤンママ的な位置?
バナも大人っぽいけど、時々つっぱしっちゃうから
うまい事ブレーキを掛ける係りというか
タバコは同意

んで、夜は男と二人だけで酒を飲む大人の時間がありそう
ミュウツーとバナはコレについて知らない
848 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/07(土) 21:12:23.15 ID:6neDKF.o
>>831
ってかラジオネームww
確かに自称だけどもww
コロコロってまだ廃刊とかになってないよね?
コロコロ世代っていう言い方はおかしかったかww

とりあえずはがき採用第一号ありがとうww
849 :フシギバナの今宵もあんまぁ〜ぃ『お知らせ編』 [sage]:2007/07/07(土) 21:48:56.81 ID:EC8ffRMo
主「おーい、お便りがもうこんなに届いてるぞー」
バナ「あらあら、コレは凄いわね。波ピカちゃん共々、い賑わって良い事だわ」
M2「……私の……私のスレなのにorz」
バナ「ま、そんな落ち込んでる暇あったらほんとにスレタイ変えられるわよ。
    最悪の場合ヤンデレミュウツーとゆかいな仲魔達とか」
M2「愉快なのか!? この面子は愉快なのか!?」
リザ「むしろ、仲魔に突っ込め。メガテンスレじゃねぇよ」

バナ「さて、そういう訳でお知らせよ。
    背後の人も年がら年中こっちに掛かりっきりって訳にはいかないから放送は1〜2日に一回
    御便りは質問を3〜5個を纏めて放送するわ」
主「出来るだけ全部の質問には答えたいけどな。最悪アンカー式にするかも知れないのでお付き合い宜しく」
M2「このラジオネタで此処を占領してもあれだからな」

バナ「では、少し御便りを紹介しちゃうわね。短い奴。
    レス>>884出身、ラジオネーム『トレードキボンヌ』さん。

    『ミュウツーが欲しいのですが何をだせばトレードしていただけますでしょうか?
     男さんに聞いてみてください』」

バナ「だそうよ?まぁー何となく答えは察しが付きそうだけど、主も大変よね。あいつが来てから」
主「うーん、まぁ大変だけど。俺はアイツを手放す気は無いからな」
M2「主、やはり私の事を(トリップ中)」
リザ「ちっ! あいつばっかり。やっぱり強いからか?」
主「違う違う。この通り、下手に他の人の預けたら何が起こるか解らないし
   前にナツメさんに預けてみたらもう大変だったから」
リザ「あーあー。あれは酷かったな」
M2「あんな小娘に私が使いこなすというのがそもそも無理なんだ」
バナ「まぁ、そんなことだろうとは思っていたけど、一応何か上げてみて?」
主「んー敢えて言うなら、『ミュウツーより強いポケモン』かな。
  じゃないとミュウツーは納得しないだろうしね」
バナ「アルセウス解禁が楽しみね。ダークライでも結構頑張りそうだけど」
M2「……くっ、私は負けんぞ。元祖劇場版として!!!」
バナ「と言う訳で、ラジオネーム『トレードキボンヌ』さん。
   ミュウツー以上に強いポケモンと言うのはでレードするのは難しそうね」
M2「居ても倒す! 絶対倒す!」
バナ「あんたそんなところに力入れてないでもっとネタを提供しなさいよ。
   では、また明日にでも。紹介で出来なかった質問に答えるわね」
850 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/07(土) 21:50:56.10 ID:EC8ffRMo
バナ「あら、行き成り間違えたわ。DJも大変ね。
    レス>>884出身じゃなくてレス>>844出身ね。ごめんなさぁい?」
リザ「おいこら、元ネタっぽい口調でごまかすな」
バナ「じゃ、今日はこんな所で」
851 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/07(土) 21:57:23.43 ID:6neDKF.o
>>850
GJ!!
アルセウスがどういうポケモンかわからない俺は多分もう駄目

次スレタイトルは
「ヤンデレミュウツーとハーレム主」とかでいいと思ww
852 :VIPにかわりましてパー速からお送りします :2007/07/07(土) 21:57:50.56 ID:h3fJ1xA0
>>849これいいねww
853 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/07(土) 21:59:31.69 ID:92R5hgMo
>>850
GJ

やっぱ人がいると雰囲気がいい
854 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/07(土) 22:06:18.81 ID:yxuCefQo
>>850
GJ

ダークライは弱いよ、まぁ悪だからミュウツーとは相性悪いかもしれないけど
以前ダークライが登場するSSがあった希ガス
作者さんカムバーック!!
855 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/07(土) 22:08:20.57 ID:/QaB6x6o
寧ろダークライに悪夢見せられて狂気が加速しちゃうミュウツー
そしてその狂気を喰らうダークライ
だがイきすぎちゃってダークライ自滅 みたいなーのがいいです
856 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/07(土) 22:21:31.85 ID:/QaB6x6o
http://kjm.kir.jp/?p=127568
ゴスロリ眼帯を描いてみた
857 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/08(日) 01:18:34.63 ID:dwnus86o
>>851
アルセウスってのは何か神様とか神獣っぽい立ち居地の伝説級の「そうぞうポケモン」。
宇宙の始まりから居るらしい…何処の黄金の種族かと。

今はバグで取れるが対戦なんかで出すとエラーが出てしまう。
能力はかなり高いらしく、来年の映画ポケモンか只のデータの残りと言う噂。
まぁ、詳しくはググるべし
858 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/08(日) 01:25:55.97 ID:jflbuf6o
画像検索してみたけど、ろくなのがないな
とりあえず参考資料

アルセウス
http://pokepoek.up.seesaa.net/image/aru1.jpg
http://pokepoek.up.seesaa.net/image/aru2.jpg 色違い
http://wazapkoryaku.up.seesaa.net/image/A5A2A5EBA5BBA5A6A5B9.gif

まあこれネタに使うならダークライとかのほうがタイムリーでいいんじゃない?
859 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/08(日) 02:11:26.72 ID:s5pksjco
アルセウスは上位ミュウと言った感じの能力で
技・特性ともに凶悪。
ただ、まだ一切の情報が未解禁で知らない人も多い。
というかチート使わないと見れないポケモン。
860 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/08(日) 06:34:49.96 ID:dwnus86o
あんまぁ〜ぃの質問長めの奴一個分。書き終わったんだが20kbの量になってしまったorz
あんまし、長いと辛いかな?
取り合えず夜投下予定
861 :VIPにかわりましてパー速からお送りします :2007/07/08(日) 08:32:49.45 ID:EmBkyFQo
海外サイトのアルセウス解析データ置いときますね
ttp://veekun.com/dex/pokemon/arceus
862 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/08(日) 10:44:07.80 ID:dDGv9Fgo
>>860
全然おk!
むしろ大歓迎!wwktkしてまってます
863 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/08(日) 11:12:52.32 ID:dDGv9Fgo
>>861
全くわからんww
なんの技覚えるのかすらわからんww

どうでもいいけどそのサイトに背景にいるのって
擬人化イーブイ?
864 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/08(日) 14:55:04.07 ID:Ieh5Xxoo
どうでもいいんだけど
ラジオのバナ姉さんからクールを感じられない・・・
なんか痴女っぽいイメージになってしまった
865 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/08(日) 15:17:25.23 ID:kb3mcUko
バナ姐さんは エロい おねえさん ですね
866 :VIPにかわりましてパー速からお送りします :2007/07/08(日) 15:30:07.74 ID:EmBkyFQo
>>863
日本語サイトのほうにもあったわww
ttp://no3.pic.bz/pokedex/493.html
背景はこれかな
どっちかというと獣人な気がする
ttp://www.deviantart.com/deviation/44752257/
867 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/08(日) 15:42:20.62 ID:PpJ1Lw.o
>.866
これはなんかここのイーブイとはかけ離れてるな
可愛くない
868 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/08(日) 19:31:18.96 ID:rumsNdQo
まとめって勝手にいじっていいのかな?
869 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/08(日) 19:48:39.53 ID:lyTNMUAO
まとめ誰もまとめる気ないね。
勝手にいじっていいんじゃね
870 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/08(日) 20:00:53.56 ID:APq8vT6o
前チャットに管理人って居たけどこのスレまだ見てるのかね
871 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/08(日) 20:18:52.17 ID:urwfoI.o
まとめ・・・
一応このスレの途中までは終わってるけどね・・・
誰か引き継いだりした方がいいんだろうか・・・
872 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/08(日) 21:15:57.77 ID:APq8vT6o
今の現状でまとめサイトはWikiみたいに変えられる?
作品投下はこれが決まってからにするわ。
此処で有耶無耶になっても大変そうだし、此処で決めてしまうと楽なんだが
873 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/08(日) 21:30:37.40 ID:NGGU8loo
変えられるっていうのは?
とりあえず誰でも編集はできるみたい

ミュウツーの被害にあった
被害者リストがあればSS作るの楽になるかなぁ・・・と思って
まとめてページ追加しようとしたんだけど
多すぎて断念ww
874 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/08(日) 21:36:20.96 ID:5ksVJc2o
まとめやってもいいけど一人じゃつらいな^^:
875 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/08(日) 21:51:42.11 ID:APq8vT6o
前の人がひょっこり帰ってくるかもしれないし
管理人として「○○を手伝って」と言えば
手伝ってくれる人も出るかも……と言うのは希望的観測過ぎるか?
876 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/08(日) 22:06:25.00 ID:5ksVJc2o
同時にまとめようとするとgdgdになる可能性もあるから
スレがある程度進んだところで暇ができた時に細々とまとめてくれる人が2〜3人いるといいと思うんだけどね

とりあえず現時点までのまとめはやってみるよ
877 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/08(日) 22:53:58.77 ID:5ksVJc2o
おkとりあえず877までまとめ終わった 
多分前回までまとめてた人と同じようにやったつもり
なんか不具合があったらよろしく
878 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/08(日) 23:26:43.57 ID:s5pksjco
>877
GJ!
879 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/09(月) 01:10:09.10 ID:F5YFqwAO
>>877
乙!
880 :フシギバナの今宵もあんまぁ〜ぃ『裸祭り編』 [sage]:2007/07/09(月) 13:55:42.39 ID:att.5q6o
バナ「ごきげんよう。私は誇り高い主の第二ポケモ……何かこの前ふり面倒ね。DJのフシギバナよ。宜しく」
リザ「始まって早々、パクる事を放棄するな」
バナ「しょうがないでしょう? 面倒なものは面倒なのよ。では、始めるわね」
主「なんで、ラジオなんて普段聞かないのにこんなネタやるかなぁ。それじゃ俺は今回は機材のチェックに行くから(男退室)」
バナ「行ってらっしゃい。ちなみに理由は作者が銀様好きなだけよ。
    始まりました『フシギバナの今宵もあんまぁ〜ぃ』
    このコーナーはスレで寄せられた質問の御便りを紹介するわ。
    では、レス>>840出身、ラジオネーム:バナ親衛隊3号さんの御便り」
M2「三号と言う事はやはり壱号、弐号が居るのか?となるとこいつは力と技のVすr」
バナ「はいはい。そんな作者も見た事ない昔のネタを引っ張らない。じゃ読むわね

『こんばんは、バナ姐さん、いつもラジオ楽しく聞かせてもらってます
 ところで質問なんですが、新メンバーの波ピカさんは「男」さんの事をどう思ってるんでしょうか?
 是非そこのところ聞いてみてください
 もし姐さんのライバルになるようなら早めにつぶしておいた方がいいと思います
 では、お仕事頑張ってください』
 ふむ。良い意見ね。けど、まだまだ洞察が温いわねぇ。」

M2「む、と言う事はまた、何を企んでいるんだ?性懲りも無くまだ主のことを……」
バナ「指摘場所が違うわよ。いい?私がこれをやってるのは御仕事じゃないの。
    コレは私の私によるの私のためのラジオなの」
リザ「どういう意味だ?」
バナ「つまり、私の出番を増やし、私の存在感を増し、私が最後の美味しい所を持っていくことにより
   私のファンを増やすという為の宣伝よ」
M2「堂々と言うとは驚愕に値する。お前の腹の中は種子まで真っ黒そうだな」
881 :フシギバナの今宵もあんまぁ〜ぃ『裸祭り編』 [sage]:2007/07/09(月) 13:58:54.04 ID:att.5q6o
波ピカ「と、ところでわんは、潰されてしまうのさぁ?(がくぶる)」
バナ「別に『今の所は』そのつもりは無いわよ?」
リザ「コイツ(M2)がつぶすの待ちって何時もの策士っぷりか?」
M2「貴様、人が誰でも彼でもそういう乱暴なことをする様な言い振りはやめろ!」
バナ「貴方達まだまだ子供ねぇ〜これだから困るわ。ちゃんとこのコには使い道があるのよ?」
波ピカ「わんも主の為に役に立てるって事さぁ!? ううっ、このスレで初めて認められたさぁ(号泣)」
バナ「正確にはアナタが居ることによって海の場面が多くなるわ。其処がチャンスなのよね(きらん)」
リザ「……水に弱い俺つぶしか?てめぇ、そんな理由だったら纏めて燃やすぞ(じろり)」
波ピカ「け、喧嘩は止めるさぁーー。戦争はんたーい」
バナ「はっ! その程度のレベルじゃ敗北は目に見えてるわ。
   良い?水場と言う事は体は濡れる。自然と露出が増える。水着を着ることになるのよ?」
M2「それがどうしたというのだ?」
バナ「自分達の体を良く見てみなさぁい?イーブイは子供。
    リザードンは筋肉凡乳。ミュウツー、あなたは色白で日にあたったらすぐ皮が剥けてダウン。
    ピカチュウはぺったんこの洗濯板。当然、主の視線はグラマラスな私に行くという訳。これで主のハートは頂いたも同然」
波ピカ「それってわんの力と全く関係ないさぁ?」
バナ「そうよ(きぱっ)」
波ピカ「……orz」
リザ「ふーん、何を言い出すと思えば。手前の何ざ、ただの脂肪の塊。無駄に線が丸いだけだろうが。鍛えられたスタイルを舐めるな」
M2「やれやれ低レベルな事だな。貴様等は質が解ってない。私の真珠の様な美白肌とお前らの粗雑な肌と勝負しようなど笑止千万!」
波ピカ「わんはぁ、わんはえーと、マニアックな需要があるさぁ!! 貧乳は希少価t……自分で言ってて情け無いさぁorz」

バナ「まぁ、良いわ。後で水着を着た時に決着を着けましょう?で、質問の続き。波ピカちゃんは結局主の事をどうおもってるの?」
波ピカ「主様は命の恩人さぁ! だから一生着いていくのさぁ!」
リザ「命の恩人? なんだ、アニメみたくオーキドのところで貰ってオニスズメにボコられたのか?」
M2「いや、最初のポケモンは私がしまt――いや、逃げ出したカメックスになるゼニガメだろう?」
波ピカ「皆、わんと主のあんなドラマティックな出会いを忘れてしまったっていうのさぁ!?」
リザ・M2・バナ「うん」
波ピカ「ううっ、仕方ないさぁ。作者にその出会いシーンを今、書かせてるからそれまでは予告編で我慢さぁ」
バナ「では、波ピカちゃんと主との出会い編。予告スタート、3.2.1.Q」
882 :フシギバナの今宵もあんまぁ〜ぃ『裸祭り編』 [sage]:2007/07/09(月) 14:03:37.78 ID:att.5q6o
波ピカ「おおおおっ、コレは楽しみさぁ!? 燃える展開さぁ! 具志堅フィーバーさぁ!」
M2「一体何処の場面だ?」
バナ「……はいはい。深く突っ込まない。では、予想外に長くなってしまったのでここいらで締めましょうか。
   ラジオネーム:バナ親衛隊3号さん。一応波ピカちゃんは主には恩義を感じてるみたい。
   今度事の顛末はSSにするそうよ」
波ピカ「わんの質問だったのに投げやりさぁ!?」
M2「そんなことはドーでも良い。それよりさっきの発言を訂正しろ。この脂肪風船胸。誰が色白貧弱だと」
バナ「ん。なら早期決戦にして現実を思い知る? 今、主も帰ってくるからそこで決め手貰いましょう」
リザ「上等! そういうシンプルなのが一番だな。ほら、脱げ脱げお前等!」
波ピカ「ええーーい! こうなったらやけっぱちさぁ!(脱ぎ脱ぎ)」
M2「こ、此処で晒すというのか!? は、ハレンチな!?」
バナ「問答無用よ。皆、今のコンディションで見て貰わないと不公平だから」
M2「わーーーーー(// //)HA☆NA☆SE!」

主「(機材室から戻ってくる)ふぅ、なんとか無事に終わ――って、何で皆脱いでるのーーー!?」

バナ「では、全裸の中、まだまだ『フシギバナの今宵はあんまぁ〜ぃ』は感想と質問のお便りを待っているわ。
全員「では、またの放送をお楽しみに」
主「お前らお知らせの前に服を着ろぉぉぉーーーー!!」
                                             END
883 :VIPにかわりましてパー速からお送りします :2007/07/09(月) 15:00:18.96 ID:74utPkSO
全員かわいいなあコンチクショウ
まあツー様は俺の嫁だけどナ
884 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/09(月) 15:31:13.31 ID:etlMbzco
胸のサイズは

バナ>リザ>M2>波ピカ>ブイ

でいいのかな?
とかげ姐さんが一番スタイルよさそうだ・・・
バナはムチムチボディ・・・M2はスレンダー・・・
畜生、主め羨ましすぎるぞ
885 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/09(月) 18:45:46.06 ID:RWTltaIo
バナ姐さんの一人称は「僕」じゃなかったっけ?
なんかごちゃごちゃしてきた

それぞれの主の呼び方とか一人称とか一度まとめてきっちり作った方がいいかもね
886 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/09(月) 19:03:25.04 ID:YU9GYX.o
俺が今まで読んだイメージな↓

M2→私→主orマスター
リザ→あたし→ご主人
バナ→僕or私→?
ブイ→僕→ご主人様
波ピカ→わん→主(?)

僕ッ子はブイがいるからバナは私でいいんじゃないか?
まぁバナのキャラは初期と比べて大分変ってるし、そろそろ固定したほうがいいかもね
887 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/09(月) 19:57:50.81 ID:xq8xz1ko
俺のイメージだと

M:私
リ:俺
フ:私
ブ:僕
波ピカ:わん

男の呼び方は全員、主様orマスターって呼んでるんじゃね?
888 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/09(月) 20:02:32.76 ID:att.5q6o
__
    i<´   }\   , - 、
   ヽ.._\./  .ンく r-兮、 __
    ∠`ヽ.! /   ヾニEヲぐ ,ゝ->  さすが沖縄弁だ、
   /_`シ'K-───‐-、l∠ イ    
   l´__,/l\、_ ̄0¨0)゙@Yヘ, -┤    『わん』以外選択肢が見付からないぜ
.    l'___|⌒ヾ''ー==、ーr='イ i二|       
   / .」   i   /./7r‐く  lー!
.   f.  ヽ‐i人.∠'<   _i. l,.-ゝ.
    トiヘヘ「ト〈      `X  トレi7__|
   〉ト:トハj`! i.    /  トー┤lルj,リ
  /‐+----+‐l    iー--i---ヾ'〃
.  l_i____i__|   |___i,__i_|
889 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/09(月) 20:03:55.82 ID:b2UFeh6o
「主様」なんていってる奴いたっけ?
M2は「主」で固定っしょ?
「主様」はなんかイメージと違うけどな
マスターって呼ぶのも初期だけで最近みかけないし
ほかはまちまちでわからんww

リザが「俺」は同意

890 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/09(月) 20:20:14.67 ID:hE.U2tAo
M2が主様っていうやつはあるぞww

でも多少違和感は感じる、多少ね
やっぱりM2は主で統一してほしいなぁマスターとかでもなんかキャラ変っちゃうし
と書きもしないROMが言って見る
891 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/09(月) 22:07:45.01 ID:dakJxck0
だれか電ピカのミュウツーの逆襲持ってたらうぷろだに流してくれ
892 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/09(月) 23:05:06.34 ID:EC9SpSMo
SS・ネタ読んで み な ぎ っ て き た ww
一気に投下します。
以下全て擬人化注意
http://www6.uploader.jp/dl/yanderemewtwo/yanderemewtwo_uljp00058.jpg.html
海の上を高速で走る女の子は想像できんかった。これが限界だ・・・
http://www6.uploader.jp/dl/yanderemewtwo/yanderemewtwo_uljp00059.jpg.html
主・蜥蜴姐さん酒。
http://www6.uploader.jp/dl/yanderemewtwo/yanderemewtwo_uljp00060.jpg.html
セクシーショット。
893 :VIPにかわりましてパー速からお送りします :2007/07/09(月) 23:07:01.62 ID:XNozFV6o
みwwwwwwなwwwwwwぎwwwwってwwwwきwwwwwwwwwwたwwwwww
894 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/09(月) 23:10:19.77 ID:XT7WnbAo
>>892
神絵師が残ってたあああああああああああ!!!!!!
俺あなたの絵大好きです!!!

主・蜥蜴姐さん酒。で一筆書かせてもらいます!!!!!!

ピカチュウ・・・海んチューは思いつかなかったwwwwww
895 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/10(火) 00:04:36.10 ID:S8G47w6o
>>892
テラGJ!!!!
いいわぁーーー。あのフシギバナ姐さんのホレホレって感じなのが最高です。
そして、海んチュウに惚れたorz
名前は『海ンチュウ』で良いやもう。
896 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/10(火) 01:11:05.80 ID:auBSRxIo
主様は俺の脳内だけだったかorz
897 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/10(火) 01:11:46.99 ID:auBSRxIo
>892
これは凄い!GJ!
898 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/10(火) 01:13:23.11 ID:Cz3Kw0.o
>>892
まさか俺のアイディアで書いてもらえるとは
まじ感涙ですTT
超GJ!!

海んチュウ確かにペチャパイだww
完全にボーイッシュだしww
899 : [sage]:2007/07/10(火) 12:20:55.91 ID:zALBE9co
『ガチャン』
少し重い扉を押し開く、カランという音とマスターの「いらっしゃい」という小さな声が聞こえる
カウンター席の一角にはもう軽い人だかりができていた
これはいつもの事、男は特に気にするでもなく歩みはじめる
男の向かった先、人だかりの中心には、
グラスに手もつけず、タバコを咥え、目を閉じて座っている女性が居た

「おまたせ」
「・・・遅いよ」
「ごめんごめん」

女性は不機嫌そうに言っていたが顔は嬉しそうだった
男が女性と話を始めるのを確認すると人だかりが減っていく
『なんだ、男連れかよ・・・』『ちっくしょー、俺マジで狙ってたのに』
という声がそこらから聞こえ、男には恨みがましい視線が注がれる

「相変わらず、リザはもてるね、今日は何人?」
「数えるのも面倒臭いね」
「はは、マスターいつもの奴」

言うと、スッと男の前にグラスが置かれる
口ひげのマスターは無言で二人の側から離れていった

「じゃぁ、今日もお疲れ様」
「オツカレサマデシタ」

わざとらしく答えるリザードンに苦笑しながら男はグラスを持つ
『キン』とグラスの合わさる音が二人の間に響き、続いてリザードンの喉が『コク』っと鳴った

リザードンはタバコをもつ手で長い髪を軽くかき上げ、そっとグラスを置く
グラスにはほんのりと口紅が着いていた
その様子を見ていた男は思わず胸が弾む
男の周りには女性が多く、元々鈍感なのもあって男の女性への免疫、耐性は比較的強い
しかし彼の周囲でこういった『色気』を感じさせる女性はリザードンただ一人なのだ
ボーっとしている男にリザードンは首を傾げる

「飲まないの?」
「いや、いただくよ」

男もグッとグラスを傾ける
その様子を見てリザードンもにこりと微笑んだ
900 : [sage]:2007/07/10(火) 12:21:01.56 ID:zALBE9co
「・・・ピカチュウの様子はどうかな?」
「それは主人であるアンタが一番知ってるはずだけど?」
「それはそうなんだけど、ほら、バナとかイーブイとか・・・その・・ミュウツーとの仲はどうなのかなって」
「あー・・・まぁ、問題ないよ、あんたが心配するような事は何もない
  バナは・・・あの通りだからね・・・ほぼ無関心というかなんというか、ブイは『新しいお姉ちゃんができた』って喜んでるし、
  ツーだってなんだかんだ口では言ってるけど上手くやってるさ」
「そっか・・・」

『コクッコクッ』と男の喉がなる、テーブルに置いたグラスから『カラン』と氷が崩れる音がした
リザードンはタバコの煙を肺に送り込む、吐き出した煙の一部が男にかかるがどちらもそれを気にする様子はなかった

「リザ・・・」
「ん?」
「・・・ありがとうな」
「な、なんだよ、いきなり」

アルコールが回ったのだろうか、リザードンの顔が少しだけ赤くなっていた

「いきなりじゃない、いつも思ってるさ・・・ありがとうな」
「・・・ばーか」

男は楽しそうに笑う
リザードンは男の顔を見ないように、グラスの中身を全て流し込んだ
901 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/10(火) 12:22:24.65 ID:zALBE9co
>>892
主・蜥蜴姐さん酒。で書かせてもらいました
やべぇ、、、リザ姐で書くのすげぇ楽しい。。。。

この話の派生でリザゲット話思いついたんだけど書いていいかな?
ミュウツーがこれっぽっちもでてこないんだけどww
902 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/10(火) 12:25:49.00 ID:OthCiEAO
いいんじゃね?もう完全にミュウツー脇役だし
903 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/10(火) 12:36:27.57 ID:zALBE9co
確かに脇役だよな・・・
かといって誰が主人公ってわけでもない・・・

そう!このスレでは全員が主人公さ!!!!




ごめん、ミュウツー話もちゃんと書くよ・・・
気がつけばもう900・・・ここらでちゃんと書かないとな
904 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/10(火) 13:21:26.28 ID:zALBE9co
男「ごめん、今日ちょっとカスミと出かけてくるから」
M「ならば私もご一緒します!」
男「いやー、なんか一人で来てくれって言われてさ。悪いけど留守番頼むな」
M「・・・・」

PRRRRRRRR
カ『もしもし』
男(?)「ア、アーアー、ウウン!俺俺、俺だよカスミ」
カ『あ、うん、何?』
男(?)「今日の待ち合わせってドコだっけ?」
カ『何よもう忘れたの?1時にフタバジムに来てって昨日あれだけいったじゃない』
男(?)「(今は0時か・・・主は随分早く出たな)ああ、そうか、ごめんごめん」
カ『じゃあ、切るわよ?』
男(?)「あ、いや、それでちょっと待ち合わせ場所を変えて欲しいんだけど」
カ『え?何?なんかあったの?』
男(?)「ああ、その、フタバじゃなくておつきみ山にしないか?」
カ『うーん、別にいいけど・・・なんで?』
男(?)「人気のないところで大事な話がしたいんだ・・・」
カ『え・・・?あ・・・うん・・・わかった・・・いく・・・』
男(?)「じゃぁ、1時におつきみ山で・・・」
カ『うん、じゃぁ後でね』
プー・・・プー・・・プー・・・

M「1時にジムか・・・蜥蜴、私は少し出かけてくる」
リ「あいよー」
バ「・・・いってらっしゃい、登山靴・・・貸してあげようか?」
M「・・・借りていく・・・」



死亡フラグじゃないよ?本当だよ?
905 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/10(火) 13:23:00.19 ID:zALBE9co
>M「1時にジムか・・・蜥蜴、私は少し出かけてくる」
なんかジムになってるww

M「1時か・・・蜥蜴、私は少し出かけてくる」

の間違いです
906 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/10(火) 13:26:08.87 ID:zALBE9co
それ以前にフタバってどこだwwwwwwww
ハナダなww
吊ってくるww
907 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/10(火) 14:50:45.89 ID:wr1hm5.o
なんとなく、俺の中の海んチュウに近い画像を発見

ttp://nijibox.dyndns.dk/magical/futaba/who-is-this/src/1184031773989.jpg

これがちょっと日焼けしたらもう海んチュウ確定
908 :VIPにかわりましてパー速からお送りします :2007/07/10(火) 17:43:55.33 ID:tjtiDpA0
http://www.youtube.com/watch?v=h_MfX4oCZsM
既出だとはおもうがミュウツーの逆襲の予告編。
909 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/10(火) 18:54:30.62 ID:SAjxwbko
ところでそろそろ次スレについて考えようじゃないか

場所について
1.VIPへ   即堕ちの可能性も否めない
2.パー速で 続くけど新人は望み薄

スレタイについて-最近ミュウツーの影も薄いし何か別のスレタイの方がいいんじゃないかと思った
1.スレタイ変更反対
2.スレタイ変更賛成

皆の意見を聞かせて欲しい
910 :VIPにかわりましてパー速からお送りします :2007/07/10(火) 19:01:40.79 ID:dizl//Mo
今来たのだが一気に盛り上がっているみたいだな
911 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/10(火) 19:02:40.13 ID:IIfvl9ko
スレタイについてはヤンデレミュウツーの名前は残しておきたいと思う。
擬人化ポケモンとかになるとあまりにも間口広過ぎるしアンチ擬人化派も居るだろうし
だからといってこのままでもね。
ミュウツーのヤンデレで長編やるとドラマ長過ぎるからほんとサブキャラ達の動きは助かるorz

次スレはVIP希望かな。
912 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/10(火) 19:08:01.26 ID:wdGReFYo
盛り上がってるのか?

>>909>>911
場所はVIPに欲しいが落ちたあとの処理をどうするかが問題だな
パー速に次スレをいったん→VIPに出張てのはどうだ?
913 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/10(火) 19:20:28.09 ID:auBSRxIo
今更vipに戻っても即落ちなのは目に見えてるし
パー速で続けたらよくね?

ミュウツーの話題以外で盛り上がる比率の多さからして
このスレの住民はミュウツーが嫌いな気がしてきた。
よってスレタイ変更に一票
914 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/10(火) 19:34:09.38 ID:SAjxwbko
とりあえず
VIPで作ってパー速に避難所設置
が一番有力かな?

まぁ即落ちは本当に否定できないからねww

ミュウツー嫌いな人はいないと思うけどww
ただ、思いのほかその他のキャラが立ってきて人気が出てきたってだけだと思う
ミュウツーのヤンデレをメインに出すと長くなってしまうっていうのはわかるしね・・・

あと、スレタイ変更の人は何かいい案あったらだしていこうぜー

とりあえず今までに上がってた奴↓
●ヤンデレミュウツーとゆかいな仲魔達
●ヤンデレミュウツーとハーレム主
915 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/10(火) 19:49:27.62 ID:SirgBCQo
保守だけのスレになりそうだww
916 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/10(火) 20:11:59.48 ID:ZdrxL5oo
保守スレなら保守スレでいいんじゃない?

パー速になったから専ブラでみられなくてこれなくなったっていう人もいるかもしれないし
とりあえず人目につくのが大事
917 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/10(火) 20:15:01.01 ID:dizl//Mo
一応専ブラでも見れるぞ
一部は見れないが
918 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/10(火) 20:15:55.93 ID:ZdrxL5oo
いやいや、専ブラでの見方をしらなくて移住できなかった人がいるかもって意味だよ
919 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/10(火) 22:15:52.60 ID:MyUl9dso
次スレのタイトル案

ミュウツー物語

ヤンデレっていうと濃すぎるし
ポケモン〜とかいれちゃうと設定無視の人とかもでそうだから
若干のオリジナリティをだしつつ、こういう作品なんだと思ってもらえるタイトルで考えてみた

2ch風に

【ヤンデレ】ミュウツー物語【ハーレム】

とか
920 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/10(火) 22:31:30.61 ID:r./9l9.o
>>919
ミュウに言われちゃ仕方ねぇな
これでいんじゃね?
921 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/10(火) 22:36:24.70 ID:XW5PjEUo
何の事かとおもったらwwwwww
まじでミュウだwwwwwwwwwwww
922 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/10(火) 22:50:15.16 ID:dizl//Mo
>>919
ミュウ降臨!!!
923 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/10(火) 22:58:50.97 ID:MaFCGE6o
ミュウだしなあ
それでおk
924 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/10(火) 23:23:52.04 ID:IIfvl9ko
確かに良い案ではあるがミュウと言うだけで説得力がきゅうしょをついてこうかがばつぐんだぜ!
925 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/10(火) 23:34:42.76 ID:Cqfd9J.o
ミュウktkr

んじゃそれようにテンプレも考えた方がいいやね

しかし、なんだかんだで3スレ目もようやく終わりが見えてきた・・・
皆GJなんだぜ?
926 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/11(水) 12:49:04.08 ID:ByBGuD.o
次スレvipでもいいけど
SS師に頑張ってもらわないとね
最初のうちに投下がないと新規さんも内容把握しにくいだろうし
即落ち必至
927 :VIPにかわりましてパー速からお送りします :2007/07/11(水) 14:04:14.39 ID:M7OaLSs0
ミュウツー以外の手持ちのポケモン一新したオリジ設定で長編書いちゃだめだろうか。

928 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/11(水) 14:24:55.06 ID:2Ec7YBoo
それやっちゃうと今までの流れが無駄になるんじゃないかな・・・
多少性格設定を変えても基本キャラ使って欲しいな・・・
929 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/11(水) 14:40:22.91 ID:hsI.FnMo
ちょい役ならいいんじゃない?
相互第一弾みたいに名前だけでてくるけど喋ったりしない、とかなら
930 :VIPにかわりましてパー速からお送りします :2007/07/11(水) 14:42:18.72 ID:M7OaLSs0
キャラたちの内部がなかなか掴めなくて悩んだ結果、いっそ違うキャラ……と思ったんだが
少々違っていてもやっぱり基本キャラが無難だろうか。安易に変えたら反発は必須だろうし。
931 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/11(水) 14:50:41.99 ID:cHioNQgo
基本キャラの方が無難だろうね、キャラの性格なんてSSごとに違うもんだし

ギャグSSの時はギャグっぽく、シリアスSSの時はシリアスに、書き手さんが書きやすいように性格変更したらいいんじゃない?

ドラえ●んに出てくるのび太やジャイアンが大長編だとかっこよくなるのと同じ原理

長編楽しみにしてるぜ
932 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/11(水) 15:19:43.31 ID:JmWV.IAO
俺はオリジナルでもいいと思うけどな
以前もスターミーとかデオキシスが手持ちだったりした事もあるんだし

何にせよ長編期待してます
933 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/11(水) 15:51:50.71 ID:ux9aQUUo
テンプレを考えてみた

---------------------------
ミュウツー物語は
ヤンデレ気味なミュウツーと愉快な仲魔達との危険な日常を楽しむスレです

雑談OK!
SS投下大歓迎!
イラスト投下大歓迎!

初めての人はとりあえずまとめ参照

まとめ
ttp://www34.atwiki.jp/yanderemewtwo/

前スレ
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1178898637/

避難所(パー速)
ttp://1234

----------------------

テンプレってほどでもないかww
934 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/11(水) 21:34:11.14 ID:hgsi7yso
このスレは盛り上がってる時と過疎の時の波が激しいなwwwwwwww

えーと一応リザゲット話書いてます
前回のリザ酒話のリアクションが低かったから心配なんだけど
でき次第投下しますんで、次スレは俺に任せとけ
935 :VIPにかわりましてパー速からお送りします :2007/07/11(水) 21:53:19.50 ID:BOsMp.Y0
ミュウツーの種族値とか技も貼る?
936 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/11(水) 23:43:41.32 ID:1INWhHso
>>933

いいテンプレですね

>>934
超wktk

>>935
最強、でいいんじゃね?
バトル拘らないからワカンネ
937 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/11(水) 23:46:40.31 ID:JtBtx7so
種族値ランキング↓
ttp://no2.pic.bz/status/rank/reta.html
さすがツー様だwwww

技表はほしいな・・・
SS書く時いつも探すんだよね
とりあえず基本のサイコキネシスと自己再生はわかるんだけどww
なんかお勧めのサイトあったら教えて欲しい

938 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/12(木) 01:38:49.17 ID:y5jk4rko
http://pokemon.ui-nap.com/cgi-bin/zukan-fl/?no=150
取り合えず、見つけた。善し悪しは解らんが全部乗ってる
939 :VIPにかわりましてパー速からお送りします :2007/07/12(木) 17:24:24.41 ID:vHxOfwM0
http://zapanet.info/pokemon/dp/index.php?%A5%DF%A5%E5%A5%A6%A5%C4%A1%BC
ダイパ版
940 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/12(木) 19:02:58.28 ID:cJxLligo
>>938-939
ありがとう

とりあえずマナフィみてくるよ
941 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/12(木) 22:33:49.22 ID:etRNgEQo
マナフィを見た
ダークライは間違いなくヤンデレ
942 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/12(木) 22:47:47.49 ID:nWQneUso
ミュウツーVSダークライのヤンデレ対決?
943 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/12(木) 23:27:18.23 ID:glGP482o
ダークライはなんか擬人化楽そうだよね
銀髪のロングで片目隠れてる感じで黒系の服

ライダースーツとかでもいいかもしれないww
944 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/12(木) 23:30:18.74 ID:nWQneUso
今変な電波が来た
主←ミュウツー←ダークライ ってどうよ
普段主にヤンデレなミュウツーがダークライにヤンデレされるとか
ていうか百合?
945 :VIPにかわりましてパー速からお送りします :2007/07/12(木) 23:31:26.38 ID:Nrye2Rgo
いっそのこと、ダークライをふた・・・・なんでもない
946 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/12(木) 23:34:31.80 ID:nWQneUso
>>945
おk何だか更にダークライはドエロい子って電波が
947 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/12(木) 23:35:10.08 ID:glGP482o
ダークライが主を父親
ミュウツーを母親だと思い込むとか!!

これは萌える!!
948 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/12(木) 23:38:35.33 ID:glGP482o
>>944
主死亡EDが増えそうwwwwwwwwwwwwww

>>945
確かに見た目中性っぽいwwwwww

>>946
バナ姐さんとエロ対決を是非wwwwwwww
949 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/12(木) 23:48:53.30 ID:nWQneUso
……はッ!?
つまりミュウツーを誘惑している主(勘違い)をダークライがとりころゲフゲフ
950 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/13(金) 00:01:10.96 ID:39Sfjjso
ミュウツーと一緒にいれるなら・・・と
とりあえず主にゲットされるも奥手なダークライはただひたすらミュウツーをストーキング・・・
5分おきにミュウツーの行動を日記にしたため・・・あれ?なにこの未来日記ww

って950だけど次スレ立てたほうがいい?
951 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/13(金) 00:06:17.27 ID:uCEsV8oo
>>950
君に決めたっ!
952 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/13(金) 00:09:37.25 ID:39Sfjjso
VIPと避難所用の2スレたてなきゃいけないみたいだからとりあえず
パー速に立ててくるよ

VIPはさすがに今たてても落ちるだろうからww
953 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/13(金) 00:10:02.63 ID:39Sfjjso
というか
テンプレは>>933でいいのかな?
954 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/13(金) 00:16:02.64 ID:uCEsV8oo
よろしよろし
955 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/13(金) 00:18:39.62 ID:39Sfjjso
立ててきた

ttp://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1184253427/
956 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/13(金) 00:23:20.02 ID:39Sfjjso

ってちょwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
そのままコピペしちゃったから気がつかなかったじゃないかww
なんで鬼太郎スレが前スレなんだよwwwwwwwwww

>>933には謝罪を要求する

いや、気付かない俺も迂闊だったけどさ、、、orz
957 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/13(金) 00:35:27.95 ID:uCEsV8oo
>>933
俺も気づかなんだwww

さてこっちを埋めながら書きかけの仕上げるか
958 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/13(金) 00:37:04.83 ID:1lbpZyQo
VIPへは立てないのか?
959 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/13(金) 00:45:33.00 ID:am8A8KEo
VIPはこの時間にたててもすぐおちるんじゃない?
明日か>>980ぐらいでいいと思うけど
修正版作っておきますねwwwwwwwwwwww

---------------------------
ミュウツー物語は
ヤンデレ気味なミュウツーと愉快な仲魔達との危険な日常を楽しむスレです

雑談OK!
SS投下大歓迎!
イラスト投下大歓迎!

初めての人はとりあえずまとめ参照

まとめ
ttp://www34.atwiki.jp/yanderemewtwo/

前スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1181929370/

避難所(パー速)
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1184253427/
----------------------
960 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/13(金) 12:38:42.92 ID:am8A8KEo
ザックザックザック・・・
ザックザックザック・・・
ザックザックザック・・・

M「主、これで主は私のもの」
男「え、ちょ、ま」
M「ふふ、キレイですよ主」
男「いやー!!!やめてー埋めないでー」

ザックザックザック・・・
ザックザックザック・・・

埋め




961 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/13(金) 18:00:42.89 ID:sYpI4oAO
誰も埋めないしwwwwwwww
もうこのスレで終了しとけ
962 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/13(金) 20:54:39.98 ID:F3eIASEo
と、いうご意見がでてますが
963 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/13(金) 20:57:33.98 ID:I7yR/5go
どうしますか?
964 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/13(金) 20:57:42.68 ID:HEuva1Eo
っどうしよっか?
965 :VIPにかわりましてパー速からお送りします :2007/07/13(金) 21:12:38.93 ID:F8rbLbUo
どうしましょ?
966 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/13(金) 21:41:09.15 ID:udVtI8Eo
じゃあ、このスレで終わりってことで
967 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/13(金) 21:43:31.16 ID:F3eIASEo
そうしましょうか
968 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/13(金) 21:47:35.63 ID:DUkjDz.o
まだおわらんよー
ダークライガチ百合を見るまではー
969 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/13(金) 21:53:04.08 ID:I7yR/5go
>>961-967
一回も書き込みしてない人たちでワロタ
970 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/13(金) 21:56:14.78 ID:rsd01PQo
で、ぶっちゃけどうすんの?
続けるっていう奴が一人二人いる程度で続けるのは難しいと思うぞ現状

SS師も前ほど頻繁に投下してくれなくなってるし
終わらせるのも一つの勇気
971 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/13(金) 22:11:17.21 ID:sYpI4oAO
>>968
んなもん誰も書かないよ。
見たいなら自分で書けよ
972 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/13(金) 22:11:45.26 ID:I7yR/5go
終わらせる前にVIPに戻して>>1000まで残ったら続けるとか
973 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/13(金) 22:16:30.58 ID:QvaUWkko
立ててきた

http://wwwww.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1184332574/
974 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/13(金) 22:17:49.27 ID:QvaUWkko
埋め
975 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/13(金) 22:18:07.59 ID:8yRSDc6o
普通に書いてるんだが、行き成り終わり祭りってどんだけーorz

>>968
ダークライの映画もう始まってたっけか?
煽りでは無いが誰もダークライのキャラもよー解ってないのだから
解る奴が書く→映画を見てる奴と言う事になり間口が狭いから
普通にあんたが書いた方が早そうだ。
976 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/13(金) 22:20:01.09 ID:hgib5cQo
>>973
ちょwwwwwwwwwwwwww
乙wwwwwwwwwwwwwwww

UME
977 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/13(金) 22:26:35.49 ID:8yRSDc6o
埋めっと

まぁ、あんましカリカリしても意味ないからマイペースにいこー
978 :VIPにかわりましてパー速からお送りします :2007/07/13(金) 22:27:14.15 ID:F8rbLbUo
うめえええええええええええ
979 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/13(金) 22:27:21.74 ID:yBfQng.o
980 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/13(金) 22:27:36.40 ID:DUkjDz.o
>>975
まだ見てないです
いや、昨日変な電波受信したからつい
書けたらvipに投下する
981 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/13(金) 22:28:01.45 ID:yBfQng.o
うめぇ、この蜜柑
982 :VIPにかわりましてパー速からお送りします :2007/07/13(金) 22:30:37.85 ID:F8rbLbUo
フシギバナの蜜うめぇ
983 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/13(金) 22:30:55.48 ID:I7yR/5go
お前ら何処に潜んでたんだwwwwwwww
984 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/13(金) 22:32:54.47 ID:yBfQng.o
意外とROMが多いんだよな
受け身スレなんだ気にしたら負けだと思っている

産め!ミュウツー!!
ワシの研究のために!!!!!
ハハハハハハハ!!!!!!!!!
985 :VIPにかわりましてパー速からお送りします :2007/07/13(金) 22:36:25.76 ID:F8rbLbUo
オーキドは[ピーーー]
986 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/13(金) 22:38:47.37 ID:DUkjDz.o
マッドサイエンティスト帰れー
987 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/13(金) 22:41:55.02 ID:8yRSDc6o
>>980
がんがれ。電波を受信したならそれはもはや天命だ。
何せ、年によっちゃポケモン映画見に行くの辛いからなorz
DVDなら良いがテレビだと一年後待ちだし、恐らく一年後には別のポケモンのスレの話になってるだろーしの。
988 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/13(金) 22:42:18.98 ID:YTYBWq.o
なんというオーキド見事に石塚運昇の声で再生された
989 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/13(金) 22:53:31.18 ID:K6l.ey6o
うめ?
990 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/13(金) 23:03:55.55 ID:8yRSDc6o
VIPスレの流れは…えーと、VIP特有のもんなのか?
ああいうのは見た事無いんだが

埋め
991 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/13(金) 23:04:55.28 ID:YTYBWq.o
>>990
保守続きでつまらないときの遊びだよ
VIP特有ってわけでもないが
まぁ、なんとなくやることがある
気にしないでぶったぎってもおk

うめ
992 :VIPにかわりましてパー速からお送りします :2007/07/13(金) 23:06:22.10 ID:F8rbLbUo
うめぇ
993 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/13(金) 23:10:00.77 ID:8yRSDc6o
>>992
把握。
パー速から見始めたので説明感謝梅
994 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/13(金) 23:12:32.50 ID:IY47/bAo
うめぇぇえぇぇぇぇ
995 :VIPにかわりましてパー速からお送りします :2007/07/13(金) 23:12:46.58 ID:F8rbLbUo
996 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/13(金) 23:18:47.24 ID:8yRSDc6o
>>995
>>991へのアンカーミスだ。気にしないでくれorz
埋め
997 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/13(金) 23:21:35.27 ID:IY47/bAo
VIP特有の流れってあの

ほ→し→の→(etc

ってやつでしょ?
ただの暇つぶし保守だから気にするなってことじゃないの?

998 :VIPにかわりましてパー速からお送りします :2007/07/13(金) 23:22:20.42 ID:F8rbLbUo
umeeeeeeeeeeeeeee
999 :VIPにかわりましてパー速からお送りします :2007/07/13(金) 23:22:30.62 ID:F8rbLbUo
1000
1000 :VIPにかわりましてパー速からお送りします [sage]:2007/07/13(金) 23:23:05.39 ID:IY47/bAo
1000ならヤンデレミュウツーは永遠に不滅
1001 :1001 :Over 1000 Thread
 ,.――――-、
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1000超えたのでHTML化の依頼をするでござるの巻
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