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深夜のコンビニにて

M「いらっしゃいませ……っ!」
(な、なんと凛々しい殿方なんだ!)
主「あの~…トイレ借りてもいいですか?」
M「え、えぇ!もちろん!あちらです!」
主「どーも」

これが私と主の初対面だった...

549 ID:OEvZ1cDO

次の日

M「いらっしゃいませ。200円が一点、150円が一点…」
客「あ~、あと肉まんひとつ」
M「かしこまりました」
ガァー
主「でさぁ…アレがどーのこーのでさぁ…」
友「マジでー。ウケるー」
M「……!」
(昨日の麗しの殿方!)
客「あの…会計…」
M「あっ!すみません。合計350円になります」

550 7 ID:OEvZ1cDO

M「ありがとうございました」
ガァー
M「……」
主「ははは。見てこれ。面白いから」
友「マジでー。ウケるー」
(あぁ…なんて素敵な立ち姿なんだろう…。貴方が立ち読みしているその本、実は先ほど私が並べたモノです。それを読んでくださるとは恐悦至極…。あぁ、貴方と言葉を交わしてみたい…)
主「さてと、そろそろ帰ろっか」
友「マジでー。ウケるー」
M「あっ!ありがとうございました!ま、またお越しくださいませ!」
ガァー

551 ID:OEvZ1cDO

それから一週間が経過

M「10円が三点、150円が一点、合計250円になります」
客「は!?」
M「え?あっ、すみません。間違えました。合計189円になります」
客「ったく」
M「ありがとうございました」
ガァー
(はぁ…あの殿方はもう来てくれないのだろうか…。こんなことなら、あの日連絡先を聞いておくべきだった…。はぁ…もう一度あの御方に会いたい…)
ガァー
M「いらっしゃいま……あっ!」
主「…!?な、なんですか?」
M「い、いえ!なんでもありません!すみません!」
主「は、はぁ…」
(キタ━━━(゚∀゚)━━━!!)

552 ID:OEvZ1cDO

主「シャキシャキレタスかぁ…よし、キミに決めた!あとは…」
M「……」
(あぁ…どうしよう…。もうすぐレジにきてしまう…。ちゃんと接客できるだろうか…緊張で心臓を吐き出してしまいそうだ…。と、とにかく失礼のないようにせねば)
主「お願いします」
M「……ブツブツ」
主「あ、あの…」
M「……!?あ、あ…は、はじめまして!」
主「へ?」

553 ID:OEvZ1cDO

M「わ、わたくしはミューツーと申します!このコンビニエンスストアには勤め始めて1ヶ月になります!」
主「あの…お会計…」
M「趣味はバナナで、好きな食べ物は瞑想だす!」
主「……」
M「こ、こんな不束者でよろしければ友達を前提に結婚から宜しくお願いします!」
主「…や、やっぱいいです。すみません…」
M「あっ!ちょ、ちょっと待って!私はただ…!」
ガァー

それから二度と男がこのコンビニに来ることはなかった…

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最終更新:2007年07月08日 22:28