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164 ID:Gjw3uWU0

本家ミュウツースレでよく話題になってる盲信ミュウツーを使って話を書いてみた。
主に手に入れられる前はサカキの下にいたって事で。

サ「ミュウツー、疲れは取れたか?」
冷たい靴音を響かせて、その男は横たわるミュウツーに言った。
ミ「……はい」
ミュウツーはのっそりと起き上がったが、その言葉とは裏腹に、足元が震えていた。
サ「何だ、無理はするな。いくら最強のお前でも疲れているんだろう?」
ミ「いいえ、いいえ大丈夫です……」
サカキは健気に首を振るミュウツーを一瞥し、「そうか」と口元をにやつかせた。

サ「…お前の体があまり持たないようなら、もう一体、最強のポケモンを作るべきかもしれん」
ミ「なっ…!!」
サ「いや、勘違いするな。お前が嫌なら別にいいんだ」
ミ「サカキ様…私は、親であるあなたに誠意を尽くします!ですから、ですから」
サカキは一つため息をつくと、傷だらけのミュウツーの肩に触れた。

サ「落ち着け…ミュウツー」
言うと、ミュウツーはぐっと声を抑える。
サ「私はお前を捨てる気など更々無い。もう一体作ろう、というのもお前の同意があればの事だ」
ミ「私は…私だけで貴方を守ります」
サ「ならば、私もお前以外はいらない。他のポケモンを傍には置かない、約束しよう」
ミ「サカキ様…っ」

その台詞を聞いたミュウツーは安堵し、しばらく間を置いてから「では、行って来ます」とサカキに目を向けた。
サ「今日の任務は、エリア内に置かれた倉庫を全て、私が用意した島に運ぶ事だ。迅速に、な」
ミ「はい…解りました」

ミュウツーはふわりを体を浮翌遊させ、明るい光の差す出入り口の向こうへと消えていった。

しばらくして、移動しようとしたサカキの胸元から着信音が鳴り響いた。
サ「どうした………!そうか、ついに目を開けたか」
また変化があれば連絡するように、と告げ、サカキは電話を切る。

サ「今は消耗品に成り下がったサンプル…悲しい運命だな」
くつくつと喉を鳴らし、薄暗い部屋から消えてゆく影。

純情で、奥ゆかしいだけでは詰まらない。
もっと強く、気高く、並外れた力を持つ従者を手に入れるのだ。

サ「私のために、その命を削るがいい。下僕らしくな」


279 ID:Gjw3uWU0

盲信妄想止まらんのでもうちょっと書いてみる。


生々しい傷跡を残した体がぺたりと肩膝をついて、呆然と前を見上げた。

数メートル先にいるのは、任務から帰ってきた自分を待っていたサカキと、
その横で佇んでいる、自分と同じ姿形をした……ポケモン。

「ご苦労だったな。”旧型”」
「サカキ様……」

サカキは哀れむような目でミュウツーを見た。
ミュウツーは動揺を隠せない。
自分と瓜二つのそれは、冷たい瞳でこちらを見つめている。
「サカキ様、これは…一体」
「説明が必要か?頭の良いお前ならすぐに理解できるだろう」

確かに薄々と感づいてはいる。それでも認めたくは無かった。
自分が唯一信じていた者から、切り捨てられる時が来ただなんて。
サカキは得意げな表情を携えながら続ける。
「これからは、このミュウツーが私の従者を勤めてくれるのでな。
今まで身を粉にして、私の下で働いてくれたお前には感謝しているよ」
「……いや、です…」
ふるふると首を振るミュウツーを無視して、サカキは小さく笑い声を漏らした。
「お前に、最後の任務を与えよう」

サカキから目で合図され、新型のミュウツーがゆっくりと前へ出てきた。
冷たい視線が体を射抜くように、鋭く突き刺さってくる。
同じ姿をしているのに、その冷たい雰囲気は自分の持ち合わせていないものだった。
それが更にミュウツーの恐怖心を煽る。
今まで、サカキに捨てられるかもれないという思念以外では、恐怖など感じた事は無かったのに。
この時、初めて『死』を意識した。


280 ID:Gjw3uWU0

「私に誠心誠意尽くしてくれると言うなら、このミュウツーと手合わせをしろ。
これでもしお前が勝ったなら…また私の元に置いてやる」
そんな話、傷跡もまともに癒えていないミュウツーにとっては明らかに勝ち目は無い。
駆け引きに見せただけの、ただの『実験台』だ。

「…サカキ様…!わ、私は…貴方を」
「やれミュウツー!お前の力を見せてみろ!!」

瞬きをする間も無く、
眩い光が視界に飛び込んできた後で、腹部に強烈な痛みが走った。
気がつけば、全身が壁へと叩きつけられ、前後からの圧迫で胃液や血液を吐き出してしまう。

「が、あああぁっ…がはっ…あっ!あ…」
ボタボタと混濁した液体で床を濡らすミュウツーを見て、サカキは身を震わせた。
「素晴らしい……指一本動かしただけでこの威力だ。気高く、そして常識外れに強い」
まさに私の従者となるに相応しい。そう酔いしれながらサカキは目の前で仁王立ちするミュウツーの肩へと触れようとした。
が、しかし

「私に触れるな」
ビリッ!と電流のようなものがサカキの手を襲った。
「…っ!?貴様…」
「勘違いするな。私はお前に仕えようなどとは塵程も考えていない。ましてや私有物などでは決して無い」
「何だと…俺はお前の親同然だぞ」
「親……か」
新しく造られたミュウツーは、「図に乗るな…私利私欲のためだけに私を生み出した低脳が…」とサカキを睨みつける。
その戦慄さに戦き、サカキは「くっ…」と口を閉ざした。

新型のミュウツーはゆっくりと歩を進めた。
そして未だに床に伏しているミュウツーに問いかける。
「お前は…何故人間に依存している」
息も絶え絶えで、まともに言葉をきけなかったミュウツーは、無言のままだった。

「…見ていて腸が煮えくり返るようだ…私と同じ姿をしているお前が、この男に縋り泣き喚く事に苛々する。
命を奪いはしない…だが二度と私の前に現れるな。
その軟弱な体で、私と同じ名を語る事は許さん」
そう言った新型のミュウツーは、超能力では無く己の足で、ミュウツーの頭を思い切り蹴り飛ばした。

ガツン!!と大きな音を立てた後、ミュウツーの意識は途切れた。


再び目が覚めたのは、海の上だった。
切れた頭部から血が流れ出ている。
体ごと海に捨てられたのだろう。先程までいたロケット団の基地がある島からは遠く離れてしまったようだ。

「うっ…く…」
胸を締め付けられる痛みに襲われ、ミュウツーは声を上げて泣いた。
この日、『最強』を謳われたポケモンが絶望の奥地へと投げ込まれたのだった。


ツンデレ(?)VSヤンデレって新しいと思うんだけどそうでも無いか。
書いてすっきりした。オナニー文章を読んでくれた方どうも。