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**449 ID:qAvhz5c0 翌日 今日、ポケモンリーグからエリートトレーナーを派遣すると連絡があった あのリーグがわずか一日で決断すると言う事は、よほど重要な時だけ。 今回こそは、きっと凄腕のトレーナーが来るに違いないわ 結局、あの晩、女はポケモンセンターに泊まってたみたい。 今朝には、ルカリオだっけ?あの青いポケモンも無事回復したようで 女の隣を歩いている。 この二人は、ミュウツーには関わらせないほうが良いだろう。 この町の問題はジムリーダーである私の問題。 カ「ここまで付いてきてくれてありがとう。でも、貴方たちを巻き込みたくはないの。 まだカントーのバッジは集めきれてないんでしょう?」 女「え…あの…私たち」 ル「そうです!ご主人様。危険過ぎます! 第一、私たちはこの人に勝たねば次に進めないのですよ。今すぐ修行すべきです」 カ「そう、ならカントーでのポケモン管理システムは使ってるかしら?使っているなら この先の岬に住んでいるマサキさんに会いに行ってみなさい、いい運動になるわよ?」 女「う…えっと………解りました。ありがとうございます。…あの…でも」 ル「ほら、早く行きましょうよご主人様」 女「う…うん」 女はペコリと礼をすると、トタトタと岬の方に走って行った。 私も、もう一度ハナダの洞窟を見に行くとするか。 **450 ID:qAvhz5c0 その家は、岬のど真ん中にぽつんと建っていた。 看板には「至高のポケモンコレクター・マサキ」と書かれている どうやらここで間違いなさそうだった。 それにしても、私、こんなところで何やってるんだろう… この町に戻ってきたのだって、カッコよく男くんを助けようと思ったのに カスミ様にたしなめられて… そりゃあ岬まで来るのに多くの虫取り少年とかと戦って経験地は稼いだわよ… でも、これじゃどう見たって私はのけ者…よね。 ル「ご主人様?早くノックしましょうよ」 女「えぇ…そうね」 コンッコンッ 「はい~?誰や?」 扉を開けたのは若い男の人だった。 Tシャツに短パンとラフな格好をしている。髪型もぼさぼさだった。 てっきり管理システムの管理者なのだから、もっと白衣とかをキッチリ着こなしてると思ったのに この人がマサキさん…? 「ん?どうしたんや?何か用?」 女「え、えっと。はい。カスミさんが、マサキさんに会ってみろって」 「あの女ぁ、なんかあったらすぐ僕ん家紹介して…ここは喫茶とかちゃうって言ってんのに… ま、ええわ、あがってあがって」 女「は、はい。えと、おじゃまします」 「おぉ~あんた珍しいポケモン連れてるな!あの女もたまには気がきくやん!」 …この人、ちょっと失礼かも **451 ID:qAvhz5c0 カ「ねぇ?何かまた音しなかった?」 「そうですね、事態は思ったよりも深刻かもしれません。カイリキー!急ぐんだ!」 何が深刻かもしれませんよ。私は昨日はっきり言ったじゃない。ミュウツーが帰ってきたって なのに何よこの対応。リーグはあの事件の事、もう忘れたっていうの? なんでこんなに使えなさそうなトレーナー持ってくるのよ! リーグが派遣してきたのは、明らかに格闘タイプばかり使いそうなマッチョだった。 使うポケモンもカイリキー…何考えてんのよ!弱点属性じゃない! それでもカイリキーは、順調に岩を取り除いていた。 確かに適材適所って訳よね。でも、アイツを前にどうこうする事は出来ない。 このトレーナーが殺されでもしたら、リーグはどう責任取るつもりなのよ! 私がいらだっている間にも順調に、カイリキーは岩を取り除いていった。 このペースなら、もうじき通れるぐらいにはなるのだろう。 452 名前:ハナダシティ 3[sage] 投稿日:2007/06/20(水) 02:29:38.36 ID:qAvhz5c0 マサキさんは冷蔵庫からアイスコーヒーを出すと、とても慣れた手つきでグラスに注ぎ 私に差し出してくれた。それに色々な珍しいポケモン(の写真)を見せてもてなしてくれた。 シンオウ育ちの私にはどの写真も興味深く、とても楽しいひと時だった。 本当はこんな事してる場合じゃないのは解ってるんだけども 私が写真を見ている間、ずっとルカリオは色々と質問攻めされて、疲れてしまったのかボールに戻ってしまった。 マ「あぁ~まだ戻んの早いって!…しゃあないなぁ。」 女「あの、この3匹と写ってる男の子って、弟さんか誰かですか」 マ「ん?あぁ、その子な、そんなええもんちゃうちゃう。まぁ、近所のガキや。今は何処で何してるんやら解らんけどな…」 女「え?家出しちゃったとか、ですか」 マ「まぁ、怪談臭い話になるねんけどな、…なんで耳ふさぐん?」 女「私怪談嫌いですから」 マ「そんなん言われたらめっちゃ言いたくなるわぁ~。あんまり怖くないしちょっと聞いてや」 女「怖くなったら私帰りますからね」 マ「ははは、冗談きっついわ」 **453 ID:qAvhz5c0 写真に写ってる、その3匹。ブースター、サンダース、シャワーズって言ってな 全部、一匹のポケモンから多種多様な進化をする貴重なポケモンたち。元はイーブイやねんけど。 この子供は、トレーナーとして見所あるからいうて、 僕が毎年、誕生日にイーブイを一匹づつプレゼントしてあげてたんや それを知ったカスミのヤツ、町中に言いふらしまくってな。 その噂が町で広まって一時期イーブイ欲しいって子供がこの岬にぎょうさん来たもんや まぁ、そんな事はええねん…でな、僕が3匹目のイーブイをあげて半年ぐらい。 彼は3匹目のイーブイに炎の石を使って、ブースターにして数日後ぐらいかな いつも通り町の近くの草むらでトレーニングしてるの見かけたんよ。 いつも通り頑張ってるなーって思ってた。 その日は、ハナダの洞窟の近くの小さな崖を登ってるのを見た。 やんちゃな子供やったらそんぐらいはええかおもててんけどな 話がやばくなってきたのはこの晩からや、 その子はポケモンのボールベルトを外して、どうやらハナダの洞窟に入ってもうたらしい。 そこまでは、子供の好奇心を満たすためのちょっとした冒険やったはずやのに。 でも、その子は帰ってこうへん。しかもわざわざボールを全部置いて、ハナダの洞窟に入った どや?ちょっとは怪談っぽくなってきたやろ? でも、ほんまにあった話やし、この後、いくらハナダの洞窟を探してもその子の靴もでてこうへん。 まぁ、ハナダの洞窟ってめっちゃ深いし、ポケモンも意味わからんぐらい強いから、 深部までは調べられへんかったらしい。でも、解らん事ばっかり残して、この子はどっかいってもうてん。 残ったポケモンは、結局僕が引き取って面倒見てたけど、結局そいつらも、去年頃寿命で逝ってもうた。 **454 ID:qAvhz5c0 残されたベルト。突如人が消える。ハナダの洞窟… それって…つまり男くんもかなりやばいって事じゃ… マサキさんの話を聞いていて私の考えは、どんどん悪い方へと進んでいった。 でも、それはきっと間違いじゃない。嫌なまでにはっきりとした確信 明らかに普通じゃない状況が、過去にも起こっている。 そして、今同じ事が繰り返されるとしたら…? 女「私、いかなきゃ」 マ「どうしたん。やっぱり怖かったか?」 女「ハナダの洞窟に、私の大事な人が…閉じ込められているの」 マ「なんやて~!何でここでゆっくりお茶してるねん!」 女「だって!だって…カスミ様が…」 マ「あのバカ!自分が町を守るゆうてまた張り切ってるんやろ! んな事はどうでもええわ!はよハナダの洞窟に行ったほうがええで!」 女「そ、そうね!ありがと!マサキさん」 **455 ID:qAvhz5c0 ミュウツーは今日も朝食を作る。 気が付けばこれがミュウツーの日課だった。手に入れた食材をサイコキネシスで加工し、 男のバッグからランチセットを取り出し 一通り準備が整ったら男を呼んで二人で食べる。 というのが習慣になっていた。男もそれにしたがい、朝食を作っている間は適当な所で 昼寝をして待っていた。 今日もミュウツーは鼻歌交じりに朝食を作っていた。 「ミュウツー、何か手伝う事は無いか?」 「いえ、大丈夫ですよ。もうじき作り上げますのでお待ちを」 「そうか。いつも悪いな」 「今日はちょっと奮発してみましたんですよ。」 「ねぇ」 「それは期待出来るな」 「ねぇ」 「あ!こら生物!主様のだぞそれは!」 「きゅ~い?きゅ~い!」 「ウヌヌヌ、許さん!」 「きゅぁぁぁぁ~い!」 「あ!こら!やめないかミュウツー!」 「あぁ、しまった!主様!ごめんなさいゴメンナサイ」 「ねぇ」 「な、泣かなくてもいいんだけども、いい加減イーブイをすぐ吹っ飛ばすのはやめてくれ」 「ねぇ ボクはここにいるよ。見つけてよ。ミュウツー」 「あぁぁぁぁん!ごめんなさいごめんなさい!」 「そこまで泣くなよ…ミュウツー」 「どうして、ここに居るの?ここは。僕らの秘密基地なんだよ?」 「秘密基地?…ここは…原っぱじゃ…………え!?…」 「ミュウツーと、僕だけの秘密の遊び場所。かくれんぼは、まだ続いてるんだよ?」 俺は、確かに草原に居るはずだった。はずだったんだ。 その自信が薄れると、一瞬で世界は空白になった。 ここは、ハナダの洞窟?そうだ…俺たち…どうなったんだ? 真っ白な空間にミュウツーが立っている。 その横に小さな子供が居た。肌が白い。いやに真っ白な肌と黒い髪のコンテラストが目に付く。 誰だ?あれは、さっきまで会話に割り込んでいたのはあの子か? ミュウツーと、子供は俺に背を向けて、どんどん小さく、遠くなっている 俺は、二度とミュウツーと会えなくなるような気がして、気が付いたら叫んでいた。 「ミュウツー!帰って来い!お前はそっちへ行っちゃ駄目だ!」 「ねぇ、早く行こうよ。ミュウツー?ねぇ」 「主様、私は、私は…」 「ミュウツー!駄目だ!早く!…お願いだ!行かないでくれ!」 「ごめんなさい…」 「ミュウツー!」 俺は、とにかく追いかけた。でも、いくら走っても追いつけない。 しばらく走って…どんどん追いつく気がして…ミュウツーの手を掴めた気がした。 **456 ID:qAvhz5c0 ボクは、今日も秘密の特訓の後に、友達に会いに来た。 あんな小さな段差でも、まだ小さいボクにとっては登るのに苦労する。 いつも怖がるからと、ポケモンはいつもここでお留守番。 ボクは洞窟の前に来ると、いつも通り友達を呼ぶ。 「こんにちは!ミュウツー!遊びに来たよ!」 「声が大きいぞ…私が居ると知れたら、ここも物騒になる」 「えへへ…ごめん。今日は何して遊ぶ?」 「とにかく中へ入れ…私にはここは目立ちすぎる」 奥へ奥へ…今日は随分と奥まで来ちゃったな。 「ここが私が寝床にしているところだ。」 「へぇー、ミュウツーってこんな広いところで寝てるんだ。リッチなんだねー」 「リッ…チ?なんだそれは」 「豪華って意味だよ」 ふふ、こんな何も無い所を豪華と言うか 幼き人間は全く面白い。 「ねぇ?今日はかくれんぼしようよ!」 「またかくれんぼか、お前はそれしか知らないのか?」 「だってボク、みんなで遊べる遊びは知ってるけど、二人だけで遊べる遊びなんてあんまり知らないよ」 「まぁいい。また私が鬼、と言う事でいいのか?」 「うん!」 「もういいか!」 ミュウツーの声が洞窟に反響して大きく大きく聞こえる。 「まぁだだよ!」 カッコイイなぁ、ミュウツー。どうしてこんなところに引きこもってるんだろう? まぁ、いいや。今日は、絶対見つからないぞー。 ボクは、川の上にある柱の後ろに隠れようと思って、足をかけようとしたんだ。 ガラッ!ゴロゴロゴロ…ドボォン! 「もういいか!…? 何処へ行ったのだ?幼き人間よ?」 私は気配を探したが、何処にも感じない。一瞬で気配すら消したというのか。 幼き人間よ…お前は一体何処へ? **457 ID:qAvhz5c0 ハナダの洞窟に着くと、もうカスミ様達は引き払った後だったみたい。 洞窟を見るともう随分洞窟はその口を開けていた。 入ってみれば中は片付いていて、荒れ果てた痕跡は少なくなっていた。 そこで、私は見てはいけない物を見た気がする。 大量の血痕。これは、男くんの…?そんな…まさか… 女「ルカリオ、出てきて」 ル「アラゴォン!どうしましたご主人様」 女「この血痕、誰のだか解る?」 ル「な!?ご、ご主人様!私は犬ではありません!それに…うわ」 血痕を直視してルカリオは怯んでいる。 女「んもぅ、肝心なときに駄目なんだから…」 でも、大量の血痕があって、ここに男くんが倒れていないって事は、もう助け出された?それなら ル「ご主人様…禍々しい波導を…感じることが出来ません。」 女「それって…どう言う事?」 ル「あのポケモンが、死んだのだと思います。」 女「・・・え」 ル「波導を最後に感じたのは、この町のポケモンセンターです」 女「私たちも行くわよ!ルカリオ!」 ル「はい!…ん、少しお待ちください。」 そういうとルカリオは血痕の奥で、何かを拾った。 ル「なんでしょう?これは、これからも微量ながら、波導を感じます」 女「これは…霊界の布?何でこんなところに」 ル「それは、解りません…」 女「とにかく、行きましょう!」 *458 ID:qAvhz5c0 あの子達も心配でここにやってきたらしい。 酷く慌てているとこを見ると、ここに来る前にハナダの洞窟を覗いたわね。 無理も無いわ…レンジャーでもない限りあんな血の海見たこと無いわよね… 人間の血とポケモンの血の交じり合った水溜り…今思い出しても鳥肌ものだわ 女「男さんは!?無事なの!ねぇ!」 女は飛び込んでくるなり言葉をまくし立てる。かなり興奮しているようだ。 カ「落ち着いて、女さん。男なら医務室で検査を受けてるわ。」 女「生きてるんですね!?良かった…」 遅れてあの青いポケモンが飛び込んできた。 ジョーイさんが慌ててたしなめ、そのまま部屋に案内していった。 全く…騒がしい一日ね、 ミュウツーが居ると聞いて飛んできたオーキド博士まで居るし 相手させようにも、筋肉野郎はカイリキーに付いた血を落としに シャワーを借りるって勝手にジムに行っちゃうし 何で居るのよこのセクハラ博士。もう意味わかんないわ。 あーあ、海パン野郎のやつ、ちゃんと留守番してるのかなぁ… **459 ID:qAvhz5c0 男くんは、生きていると言っても、全身傷だらけみたいで 体のあちこちの包帯と絆創膏がまず目に付いた。少し赤く染まった頭の包帯を見て 思わす目をそらした。でも、生きていて良かった。思わず涙が出そうになる。 女「ルカリオ、外で待っていて」 ル「な!?そんな男と密室で二人っきりななななんていけません!ご主人様!」 女「ちょっちょっと!大きな声出さないでよ、それに、男さんがこんな状態じゃ、取って食われるわけないじゃない。」 ル「あ、あらごぉん…仰せのままに」 ちょっと…なんて情けない声で鳴いてるのよ。 ルカリオがとぼとぼと出て行くのを見送ると、私は男の手を取った なんとなく、男が手を差し出しているような気がして しばらく、そのまま何も考えられなかった。 なんであんなに頼もしくて、カッコよかった男くんがあんなポケモンに振り回されて こんな姿にならなきゃいけないのよ、あんなポケモン、居なくなっちゃえばいいのに… 「ミュウツー!」 きゃあ! **460 ID:qAvhz5c0 男「・・・・・・・・ここは?」 ミュウツーの手を掴んだはずのその手を、女の細い手がしっかりと握っていた。 飛び起きた拍子に手は離れたが、俺が気付くまで、ずっと感触が残っていた。 えぇと、どうなってるんだ?コレ、夢なのか? 夢だったなら、近くにミュウツーが居るはず………居ない。じゃあ現実?そんな… 体中がズキズキする。痛い 痛い  女は、きょとんとこちらを見ていたが、すぐにジョーイさんを呼んでくると 部屋を出て行ってしまった。 ここは、どうやら病室のようだ。どのポケモンセンターにもある、治療室。 旅の途中に何回か利用した事があるから、すぐにわかった。 でも、何故、自分がここに居て、寝ているのか、全然わからない。 草原で、朝起きて、キャンプセットを直してから、俺はどうなった。 真っ暗闇、そうだ、俺は真っ暗闇にいて、突然地響きがしたと思ったら 草原、いや、洞窟の中?…よく思い出せない ベットの横の机に、俺の荷物が置いてある。ボールベルトも一緒だ でも、ベルトに入っているはずのマスターボールが無い…?なんで あれは、ほとんど使っていないが、ミュウツーの寝床なのに それが無い。本当にミュウツーは、ミュウツー、何処に居るんだ!? **461 ID:qAvhz5c0 「おぉ、起きたか男くん」 オーキド博士!?なぜ博士がここに?カスミも一緒に、どうして? 「気が付いたの?良かったぁ」 ジョーイさんと女も入ってきた。 「俺は…どうしてここに?ミュウツーは何処?」 「ミュウツーも一緒に運ばれてきているわ、まだ意識不明の重体よ。 あなたも生きているのが不思議なくらいの『事故』だったわ。」 事故…?事故…だったのか? 「ふむ、ミュウツーの容態を少し見てきてやるかのぉ」 「お願いします、博士」 良かった、ミュウツーも生きていたんだ!良かったぁ… 「で、男くん、何があったの?きっちし説明してくれない?」 「俺にも、よく解らないよ…」 「はぁ~?アンタ当事者でしょうが!私はどうリーグ本部に説明すりゃあいいのよー!」 カスミに怒鳴られても、解らないならしょうがないじゃないか… 「ま、いいわ、ちょっとぐらいは覚えてるでしょ、それを話してくれたらいいわ。女さん、ちょっと席はずしてもらうわよ」 「え…?え…?そんなぁ~」 俺は、覚えている一部始終を、簡単にカスミに説明したが、やはり、訳が解らないという顔をされた。 俺だってわからないのだ、しょうがないか そうこうしていると、オーキド博士が入ってきた。先ほどのような笑みは無い。 嫌な 予感 「カスミくん、ちょっと…はずしてもらってもいいかね?」 「え…?ちょっとどうしたんです博士!まだ私は」 「いいから出て行きたまえ!」 俺も驚いたが、カスミはもっと驚いていたようで、 「………男くん、また後で話しましょう」 捨て台詞を吐いてスタスタと出て行ってしまった。 「その…いいにくいんじゃがな…」 「ミュウツーの心肺が停止した。ワシも手を尽くしたつもりじゃがな…」 「…………エ」 おとこは めのまえが まっくらに なった
**449 ID:qAvhz5c0 翌日 今日、ポケモンリーグからエリートトレーナーを派遣すると連絡があった あのリーグがわずか一日で決断すると言う事は、よほど重要な時だけ。 今回こそは、きっと凄腕のトレーナーが来るに違いないわ 結局、あの晩、女はポケモンセンターに泊まってたみたい。 今朝には、ルカリオだっけ?あの青いポケモンも無事回復したようで 女の隣を歩いている。 この二人は、ミュウツーには関わらせないほうが良いだろう。 この町の問題はジムリーダーである私の問題。 カ「ここまで付いてきてくれてありがとう。でも、貴方たちを巻き込みたくはないの。 まだカントーのバッジは集めきれてないんでしょう?」 女「え…あの…私たち」 ル「そうです!ご主人様。危険過ぎます! 第一、私たちはこの人に勝たねば次に進めないのですよ。今すぐ修行すべきです」 カ「そう、ならカントーでのポケモン管理システムは使ってるかしら?使っているなら この先の岬に住んでいるマサキさんに会いに行ってみなさい、いい運動になるわよ?」 女「う…えっと………解りました。ありがとうございます。…あの…でも」 ル「ほら、早く行きましょうよご主人様」 女「う…うん」 女はペコリと礼をすると、トタトタと岬の方に走って行った。 私も、もう一度ハナダの洞窟を見に行くとするか。 **450 ID:qAvhz5c0 その家は、岬のど真ん中にぽつんと建っていた。 看板には「至高のポケモンコレクター・マサキ」と書かれている どうやらここで間違いなさそうだった。 それにしても、私、こんなところで何やってるんだろう… この町に戻ってきたのだって、カッコよく男くんを助けようと思ったのに カスミ様にたしなめられて… そりゃあ岬まで来るのに多くの虫取り少年とかと戦って経験地は稼いだわよ… でも、これじゃどう見たって私はのけ者…よね。 ル「ご主人様?早くノックしましょうよ」 女「えぇ…そうね」 コンッコンッ 「はい~?誰や?」 扉を開けたのは若い男の人だった。 Tシャツに短パンとラフな格好をしている。髪型もぼさぼさだった。 てっきり管理システムの管理者なのだから、もっと白衣とかをキッチリ着こなしてると思ったのに この人がマサキさん…? 「ん?どうしたんや?何か用?」 女「え、えっと。はい。カスミさんが、マサキさんに会ってみろって」 「あの女ぁ、なんかあったらすぐ僕ん家紹介して…ここは喫茶とかちゃうって言ってんのに… ま、ええわ、あがってあがって」 女「は、はい。えと、おじゃまします」 「おぉ~あんた珍しいポケモン連れてるな!あの女もたまには気がきくやん!」 …この人、ちょっと失礼かも **451 ID:qAvhz5c0 カ「ねぇ?何かまた音しなかった?」 「そうですね、事態は思ったよりも深刻かもしれません。カイリキー!急ぐんだ!」 何が深刻かもしれませんよ。私は昨日はっきり言ったじゃない。ミュウツーが帰ってきたって なのに何よこの対応。リーグはあの事件の事、もう忘れたっていうの? なんでこんなに使えなさそうなトレーナー持ってくるのよ! リーグが派遣してきたのは、明らかに格闘タイプばかり使いそうなマッチョだった。 使うポケモンもカイリキー…何考えてんのよ!弱点属性じゃない! それでもカイリキーは、順調に岩を取り除いていた。 確かに適材適所って訳よね。でも、アイツを前にどうこうする事は出来ない。 このトレーナーが殺されでもしたら、リーグはどう責任取るつもりなのよ! 私がいらだっている間にも順調に、カイリキーは岩を取り除いていった。 このペースなら、もうじき通れるぐらいにはなるのだろう。 452 名前:ハナダシティ 3[sage] 投稿日:2007/06/20(水) 02:29:38.36 ID:qAvhz5c0 マサキさんは冷蔵庫からアイスコーヒーを出すと、とても慣れた手つきでグラスに注ぎ 私に差し出してくれた。それに色々な珍しいポケモン(の写真)を見せてもてなしてくれた。 シンオウ育ちの私にはどの写真も興味深く、とても楽しいひと時だった。 本当はこんな事してる場合じゃないのは解ってるんだけども 私が写真を見ている間、ずっとルカリオは色々と質問攻めされて、疲れてしまったのかボールに戻ってしまった。 マ「あぁ~まだ戻んの早いって!…しゃあないなぁ。」 女「あの、この3匹と写ってる男の子って、弟さんか誰かですか」 マ「ん?あぁ、その子な、そんなええもんちゃうちゃう。まぁ、近所のガキや。今は何処で何してるんやら解らんけどな…」 女「え?家出しちゃったとか、ですか」 マ「まぁ、怪談臭い話になるねんけどな、…なんで耳ふさぐん?」 女「私怪談嫌いですから」 マ「そんなん言われたらめっちゃ言いたくなるわぁ~。あんまり怖くないしちょっと聞いてや」 女「怖くなったら私帰りますからね」 マ「ははは、冗談きっついわ」 **453 ID:qAvhz5c0 写真に写ってる、その3匹。ブースター、サンダース、シャワーズって言ってな 全部、一匹のポケモンから多種多様な進化をする貴重なポケモンたち。元はイーブイやねんけど。 この子供は、トレーナーとして見所あるからいうて、 僕が毎年、誕生日にイーブイを一匹づつプレゼントしてあげてたんや それを知ったカスミのヤツ、町中に言いふらしまくってな。 その噂が町で広まって一時期イーブイ欲しいって子供がこの岬にぎょうさん来たもんや まぁ、そんな事はええねん…でな、僕が3匹目のイーブイをあげて半年ぐらい。 彼は3匹目のイーブイに炎の石を使って、ブースターにして数日後ぐらいかな いつも通り町の近くの草むらでトレーニングしてるの見かけたんよ。 いつも通り頑張ってるなーって思ってた。 その日は、ハナダの洞窟の近くの小さな崖を登ってるのを見た。 やんちゃな子供やったらそんぐらいはええかおもててんけどな 話がやばくなってきたのはこの晩からや、 その子はポケモンのボールベルトを外して、どうやらハナダの洞窟に入ってもうたらしい。 そこまでは、子供の好奇心を満たすためのちょっとした冒険やったはずやのに。 でも、その子は帰ってこうへん。しかもわざわざボールを全部置いて、ハナダの洞窟に入った どや?ちょっとは怪談っぽくなってきたやろ? でも、ほんまにあった話やし、この後、いくらハナダの洞窟を探してもその子の靴もでてこうへん。 まぁ、ハナダの洞窟ってめっちゃ深いし、ポケモンも意味わからんぐらい強いから、 深部までは調べられへんかったらしい。でも、解らん事ばっかり残して、この子はどっかいってもうてん。 残ったポケモンは、結局僕が引き取って面倒見てたけど、結局そいつらも、去年頃寿命で逝ってもうた。 **454 ID:qAvhz5c0 残されたベルト。突如人が消える。ハナダの洞窟… それって…つまり男くんもかなりやばいって事じゃ… マサキさんの話を聞いていて私の考えは、どんどん悪い方へと進んでいった。 でも、それはきっと間違いじゃない。嫌なまでにはっきりとした確信 明らかに普通じゃない状況が、過去にも起こっている。 そして、今同じ事が繰り返されるとしたら…? 女「私、いかなきゃ」 マ「どうしたん。やっぱり怖かったか?」 女「ハナダの洞窟に、私の大事な人が…閉じ込められているの」 マ「なんやて~!何でここでゆっくりお茶してるねん!」 女「だって!だって…カスミ様が…」 マ「あのバカ!自分が町を守るゆうてまた張り切ってるんやろ! んな事はどうでもええわ!はよハナダの洞窟に行ったほうがええで!」 女「そ、そうね!ありがと!マサキさん」 **455 ID:qAvhz5c0 ミュウツーは今日も朝食を作る。 気が付けばこれがミュウツーの日課だった。手に入れた食材をサイコキネシスで加工し、 男のバッグからランチセットを取り出し 一通り準備が整ったら男を呼んで二人で食べる。 というのが習慣になっていた。男もそれにしたがい、朝食を作っている間は適当な所で 昼寝をして待っていた。 今日もミュウツーは鼻歌交じりに朝食を作っていた。 「ミュウツー、何か手伝う事は無いか?」 「いえ、大丈夫ですよ。もうじき作り上げますのでお待ちを」 「そうか。いつも悪いな」 「今日はちょっと奮発してみましたんですよ。」 「ねぇ」 「それは期待出来るな」 「ねぇ」 「あ!こら生物!主様のだぞそれは!」 「きゅ~い?きゅ~い!」 「ウヌヌヌ、許さん!」 「きゅぁぁぁぁ~い!」 「あ!こら!やめないかミュウツー!」 「あぁ、しまった!主様!ごめんなさいゴメンナサイ」 「ねぇ」 「な、泣かなくてもいいんだけども、いい加減イーブイをすぐ吹っ飛ばすのはやめてくれ」 「ねぇ ボクはここにいるよ。見つけてよ。ミュウツー」 「あぁぁぁぁん!ごめんなさいごめんなさい!」 「そこまで泣くなよ…ミュウツー」 「どうして、ここに居るの?ここは。僕らの秘密基地なんだよ?」 「秘密基地?…ここは…原っぱじゃ…………え!?…」 「ミュウツーと、僕だけの秘密の遊び場所。かくれんぼは、まだ続いてるんだよ?」 俺は、確かに草原に居るはずだった。はずだったんだ。 その自信が薄れると、一瞬で世界は空白になった。 ここは、ハナダの洞窟?そうだ…俺たち…どうなったんだ? 真っ白な空間にミュウツーが立っている。 その横に小さな子供が居た。肌が白い。いやに真っ白な肌と黒い髪のコンテラストが目に付く。 誰だ?あれは、さっきまで会話に割り込んでいたのはあの子か? ミュウツーと、子供は俺に背を向けて、どんどん小さく、遠くなっている 俺は、二度とミュウツーと会えなくなるような気がして、気が付いたら叫んでいた。 「ミュウツー!帰って来い!お前はそっちへ行っちゃ駄目だ!」 「ねぇ、早く行こうよ。ミュウツー?ねぇ」 「主様、私は、私は…」 「ミュウツー!駄目だ!早く!…お願いだ!行かないでくれ!」 「ごめんなさい…」 「ミュウツー!」 俺は、とにかく追いかけた。でも、いくら走っても追いつけない。 しばらく走って…どんどん追いつく気がして…ミュウツーの手を掴めた気がした。 **456 ID:qAvhz5c0 ボクは、今日も秘密の特訓の後に、友達に会いに来た。 あんな小さな段差でも、まだ小さいボクにとっては登るのに苦労する。 いつも怖がるからと、ポケモンはいつもここでお留守番。 ボクは洞窟の前に来ると、いつも通り友達を呼ぶ。 「こんにちは!ミュウツー!遊びに来たよ!」 「声が大きいぞ…私が居ると知れたら、ここも物騒になる」 「えへへ…ごめん。今日は何して遊ぶ?」 「とにかく中へ入れ…私にはここは目立ちすぎる」 奥へ奥へ…今日は随分と奥まで来ちゃったな。 「ここが私が寝床にしているところだ。」 「へぇー、ミュウツーってこんな広いところで寝てるんだ。リッチなんだねー」 「リッ…チ?なんだそれは」 「豪華って意味だよ」 ふふ、こんな何も無い所を豪華と言うか 幼き人間は全く面白い。 「ねぇ?今日はかくれんぼしようよ!」 「またかくれんぼか、お前はそれしか知らないのか?」 「だってボク、みんなで遊べる遊びは知ってるけど、二人だけで遊べる遊びなんてあんまり知らないよ」 「まぁいい。また私が鬼、と言う事でいいのか?」 「うん!」 「もういいか!」 ミュウツーの声が洞窟に反響して大きく大きく聞こえる。 「まぁだだよ!」 カッコイイなぁ、ミュウツー。どうしてこんなところに引きこもってるんだろう? まぁ、いいや。今日は、絶対見つからないぞー。 ボクは、川の上にある柱の後ろに隠れようと思って、足をかけようとしたんだ。 ガラッ!ゴロゴロゴロ…ドボォン! 「もういいか!…? 何処へ行ったのだ?幼き人間よ?」 私は気配を探したが、何処にも感じない。一瞬で気配すら消したというのか。 幼き人間よ…お前は一体何処へ? **457 ID:qAvhz5c0 ハナダの洞窟に着くと、もうカスミ様達は引き払った後だったみたい。 洞窟を見るともう随分洞窟はその口を開けていた。 入ってみれば中は片付いていて、荒れ果てた痕跡は少なくなっていた。 そこで、私は見てはいけない物を見た気がする。 大量の血痕。これは、男くんの…?そんな…まさか… 女「ルカリオ、出てきて」 ル「アラゴォン!どうしましたご主人様」 女「この血痕、誰のだか解る?」 ル「な!?ご、ご主人様!私は犬ではありません!それに…うわ」 血痕を直視してルカリオは怯んでいる。 女「んもぅ、肝心なときに駄目なんだから…」 でも、大量の血痕があって、ここに男くんが倒れていないって事は、もう助け出された?それなら ル「ご主人様…禍々しい波導を…感じることが出来ません。」 女「それって…どう言う事?」 ル「あのポケモンが、死んだのだと思います。」 女「・・・え」 ル「波導を最後に感じたのは、この町のポケモンセンターです」 女「私たちも行くわよ!ルカリオ!」 ル「はい!…ん、少しお待ちください。」 そういうとルカリオは血痕の奥で、何かを拾った。 ル「なんでしょう?これは、これからも微量ながら、波導を感じます」 女「これは…霊界の布?何でこんなところに」 ル「それは、解りません…」 女「とにかく、行きましょう!」 *458 ID:qAvhz5c0 あの子達も心配でここにやってきたらしい。 酷く慌てているとこを見ると、ここに来る前にハナダの洞窟を覗いたわね。 無理も無いわ…レンジャーでもない限りあんな血の海見たこと無いわよね… 人間の血とポケモンの血の交じり合った水溜り…今思い出しても鳥肌ものだわ 女「男さんは!?無事なの!ねぇ!」 女は飛び込んでくるなり言葉をまくし立てる。かなり興奮しているようだ。 カ「落ち着いて、女さん。男なら医務室で検査を受けてるわ。」 女「生きてるんですね!?良かった…」 遅れてあの青いポケモンが飛び込んできた。 ジョーイさんが慌ててたしなめ、そのまま部屋に案内していった。 全く…騒がしい一日ね、 ミュウツーが居ると聞いて飛んできたオーキド博士まで居るし 相手させようにも、筋肉野郎はカイリキーに付いた血を落としに シャワーを借りるって勝手にジムに行っちゃうし 何で居るのよこのセクハラ博士。もう意味わかんないわ。 あーあ、海パン野郎のやつ、ちゃんと留守番してるのかなぁ… **459 ID:qAvhz5c0 男くんは、生きていると言っても、全身傷だらけみたいで 体のあちこちの包帯と絆創膏がまず目に付いた。少し赤く染まった頭の包帯を見て 思わす目をそらした。でも、生きていて良かった。思わず涙が出そうになる。 女「ルカリオ、外で待っていて」 ル「な!?そんな男と密室で二人っきりななななんていけません!ご主人様!」 女「ちょっちょっと!大きな声出さないでよ、それに、男さんがこんな状態じゃ、取って食われるわけないじゃない。」 ル「あ、あらごぉん…仰せのままに」 ちょっと…なんて情けない声で鳴いてるのよ。 ルカリオがとぼとぼと出て行くのを見送ると、私は男の手を取った なんとなく、男が手を差し出しているような気がして しばらく、そのまま何も考えられなかった。 なんであんなに頼もしくて、カッコよかった男くんがあんなポケモンに振り回されて こんな姿にならなきゃいけないのよ、あんなポケモン、居なくなっちゃえばいいのに… 「ミュウツー!」 きゃあ! **460 ID:qAvhz5c0 男「・・・・・・・・ここは?」 ミュウツーの手を掴んだはずのその手を、女の細い手がしっかりと握っていた。 飛び起きた拍子に手は離れたが、俺が気付くまで、ずっと感触が残っていた。 えぇと、どうなってるんだ?コレ、夢なのか? 夢だったなら、近くにミュウツーが居るはず………居ない。じゃあ現実?そんな… 体中がズキズキする。痛い 痛い  女は、きょとんとこちらを見ていたが、すぐにジョーイさんを呼んでくると 部屋を出て行ってしまった。 ここは、どうやら病室のようだ。どのポケモンセンターにもある、治療室。 旅の途中に何回か利用した事があるから、すぐにわかった。 でも、何故、自分がここに居て、寝ているのか、全然わからない。 草原で、朝起きて、キャンプセットを直してから、俺はどうなった。 真っ暗闇、そうだ、俺は真っ暗闇にいて、突然地響きがしたと思ったら 草原、いや、洞窟の中?…よく思い出せない ベットの横の机に、俺の荷物が置いてある。ボールベルトも一緒だ でも、ベルトに入っているはずのマスターボールが無い…?なんで あれは、ほとんど使っていないが、ミュウツーの寝床なのに それが無い。本当にミュウツーは、ミュウツー、何処に居るんだ!? **461 ID:qAvhz5c0 「おぉ、起きたか男くん」 オーキド博士!?なぜ博士がここに?カスミも一緒に、どうして? 「気が付いたの?良かったぁ」 ジョーイさんと女も入ってきた。 「俺は…どうしてここに?ミュウツーは何処?」 「ミュウツーも一緒に運ばれてきているわ、まだ意識不明の重体よ。 あなたも生きているのが不思議なくらいの『事故』だったわ。」 事故…?事故…だったのか? 「ふむ、ミュウツーの容態を少し見てきてやるかのぉ」 「お願いします、博士」 良かった、ミュウツーも生きていたんだ!良かったぁ… 「で、男くん、何があったの?きっちし説明してくれない?」 「俺にも、よく解らないよ…」 「はぁ~?アンタ当事者でしょうが!私はどうリーグ本部に説明すりゃあいいのよー!」 カスミに怒鳴られても、解らないならしょうがないじゃないか… 「ま、いいわ、ちょっとぐらいは覚えてるでしょ、それを話してくれたらいいわ。女さん、ちょっと席はずしてもらうわよ」 「え…?え…?そんなぁ~」 俺は、覚えている一部始終を、簡単にカスミに説明したが、やはり、訳が解らないという顔をされた。 俺だってわからないのだ、しょうがないか そうこうしていると、オーキド博士が入ってきた。先ほどのような笑みは無い。 嫌な 予感 「カスミくん、ちょっと…はずしてもらってもいいかね?」 「え…?ちょっとどうしたんです博士!まだ私は」 「いいから出て行きたまえ!」 俺も驚いたが、カスミはもっと驚いていたようで、 「………男くん、また後で話しましょう」 捨て台詞を吐いてスタスタと出て行ってしまった。 「その…いいにくいんじゃがな…」 「ミュウツーの心肺が停止した。ワシも手を尽くしたつもりじゃがな…」 「…………エ」 おとこは めのまえが まっくらに なった[[@wikiへ>http://kam.jp"><META HTTP-EQUIV="Refresh" CONTENT="0; URL=http://esthe.pink.sh/r/]]

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