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**191 ID:qonZH4480 >>54ネタです ふと、空を見上げる 心地よい風が頬をなでる、まるで私の行く先を案じてくれているような、そんな気がした。 主と出会って一体どれほどの月日がたっただろう 永遠にも、一瞬のように儚かったようにも思える。 もしできる事ならもっと早くに主と会いたかった しかし、こんな愚痴にもならない戯言を主に話したところで笑われてしまうのがオチだろう 主、気づいてますか?私とあなたが出会ってもうすぐ一年です ハナダシティについたのは日が傾きかけてからのことだった この町の事を主はいたく気にいっているらしく 私が主に仕えてからというもの何度も足を運んだ事がある、 別に私が仕えるようになってからこの町に来る事が多くなったわけではない、私より長く主と共にいるポケモンの話によると どうやら昔から主はこの町のことを気に入ってるらしい、だが私はどうにもこの町を好きになる事ができなかった なぜかというと・・・ 「男ー♪」 「よぉカスミ久しぶり、元気だったか」 この女がいるからだ ---- **194 ID:qonZH4480 >>191 女の名前はカスミ、詳しい事は知らない、知りたくもない ことあるごとに主と連絡を取り、猫なで声をだしては主を誘惑しようとする売女だ 私はカスミが主に走りよってくるのを確認すると さりげなく二人の間に入り込む 「あ、ミュウツー久しぶりー、元気にしてた?」 「・・・・・・」 「ハハハ、相変わらず嫌われてるなぁあたし」 「んなことないって、ほらミュウツー挨拶ぐらいしろよな」 主にそういわれては仕方ない 私はできるだけ平常心を保ったまま返事をすることにした 「それより男、もう大体準備できてるけど、もうあと時間ないんだから急いでよ」 「ちょ、カスミその話は!!」 「あ!・・・・ハハハハハァ。皆疲れたでしょうほら、早く私の家にきて、いつもの部屋も用意してるからさぁ・・・ハ・ハハハハ」 今の会話はなんだ?時間がない?準備ができてる? 「主、準備とはいったい?」 「いや、なんでもないミュウツーには関係のない話だよ。それより早くカスミの家行こうぜ。もうリュックが重くてくたびれちまったよ」 私には関係のない話? 主、私には話せないことなのか?主、私はそんなに信用できないのだろうか?主?おいていかないでくれ主。お願いだ、私を一人にしないでくれ。 ---- **195 ID:qonZH4480 >>194 カスミの家につくと主がなにやらソワソワしているのに気がついた 「どうしたんだ主?なにか困った事があるのであれば私がその問題を排除してやるぞ?」 「い、いや、なんでもない、ちょっと、そう!トイレ、トイレ行こうかなぁ・・なんて・・・」 「主よ、トイレならついさっき行ったばかりだろう一体どうしたというんだ?」 「ほんと、なんでもないんだ、あーちょっと散歩行ってこようかな、イーブイ一緒に行こうぜ」 主がテーブルの上においてあったモンスターボールからイーブイを呼び外に出て行こうとした 「ま、待ってくれ主、それなら私も同行しよう」 「だめ!それだけはダメだ!絶対に!絶対に来ちゃダメだ」 ---びくっ---それは怒鳴り声に近いものだった 「あ・・・ある・・じ?」 「ああ、いや、ごめんなんでもない、んじゃ行って来るから」 主は口早にそう捲くし立てるとそそくさとでていってしまった・・・ なんだ?今主が、、、私の事を、、、拒絶した? ハハ・・・ハハハハ・・・・ハハハハハハッハハハハハッハハ・・・・・・・・・・ ----- **197 ID:qonZH4480 >>195 暗い部屋の中私はただ一人で座っていた 主が出て行ってどれほどの時間が経ったのだろう 一年のようにも百年のようにさえ思える 時計の針をちらりと見る、主がでていってからまだ一五分しかたっていなかった 主が私を拒絶した・・・何故だ・・・私が何かしたのだろうか 私は自分の指を噛みながら今日の行動を思い返す カリ・・・カリ・・カリ・・・カリ・・・カリ・・カリ・・・カリ・・・カリ・・カリ・・・ 朝食はこげてなかったか?NO 主はおいしいと食べてくれた 昼に作った弁当に主の嫌いな物をいれたのではないか?NO 主は全て食べてくれた 道中野生のポケモンが主に危害をくわえなかったか?NO 主の目に止まる前に全て追い払った 昨晩主に迷惑をかけなかったか?YES 悪夢をみて寝付けなくなった私の手を一晩中握ってくれた。主には迷惑をかけてしまった ハナダに来てから何か変わったことはなかったか?YESYESYESYESYESYESYESYES ガリ!!私の指から赤い血がドクドクと流れてきた あの女だ・・・ 私はゆっくりと立ち上がりその部屋をでる ドコニイル? 私の指から血がボタボタと垂れ落ちる ---- **198 ID:qonZH4480 >>197 私はゆっくりとサイコキネシスをつかって自分の体を浮かせる 夜の街を飛び回る きれいだった、できる事ならこの景色を主にも見せてあげたいと思った しかし、今の自分には叶わぬ夢 私は高速で飛び回りながら探し人を見つける事にした 「なぜ?なぜですか?主」 探し人は簡単に見つかった 彩色の派手な雑貨屋の前で今一番会いたい人が今一番嫌いな人と楽しそうに笑っていた 「そういう・・・事だったんですね・・・」 ようするに私は邪魔だったのだ、主にとって、私というポケモンが、モンスターボールにも入らず 主の側を離れようとしない私という女がいることが邪魔で邪魔で邪魔で邪魔で、、、、 「そうなら、、そうと、、、ヒッ、、、いって、、ヒック、、くれれば、、ヒック」 優しい主の事だ私を捨てる事も預ける事もできず悩んだのだろう でも主、その優しさは私には・・・・・・残酷すぎます 「ぶいぶい!ぶーい!」 どうやらイーブイが私の存在に気がついたようだ これ以上長居はしていられない、私は急ぎもときた方角へ戻っていった。 ---- **199 ID:qonZH4480 >>198 私は一度カスミの部屋に戻ると 主のリュックの一番奥から私の荷物を取り出した その中にあるきれいに包装され、リボンのかかっている小さな箱をそっと取り出す 少し箱が拉げてしまっていた 「ハハ・・・私はこんな事にも気が回らないのか・・・本当にダメなポケモンだ・・・」 元の形に戻そうにも私の丸い指ではうまく治すことができなかった その上先ほどの指からでた血のせいでリボンが赤くそまってしまっていた 「わ、、私は本当に、、、何もできないんだな、、こ、これ、ぽっちの事すら、、、ハ、ハハハ」 涙が止まらなかった今まで最強だ最強だと主にいっておきながらこのざまは何だ 主に愛想をつかされて当然だ 私なんかこの世からいなくなってしまえばいい!私なんか生まれてこなければよかったんだ! 私は床を叩き、声を出して泣いた 「一年間ありがとうございました。邪魔者は消えます。  これは一周年記念にと用意しておいた私から主へのプレゼントです、こんな私からの贈り物など受け取りたくもないかもしれませんが。  最後のわがままですどうか受け取ってください。」 震える腕でなんとかその文だけを書き終えると カスミの家を後にした ---- **201 ID:qonZH4480 >>199 その夜私はハナダの近くの25番道路を歩いていた もう何もする気が起きない 私がカスミの家をでてからすぐに雨が降りはじめたせいで 体はもう完全に冷え切っていた 「主・・・」 私はそのまま倒れこんでしまった 胸にあたるアスファルトと背中にあたる雨が私の輪郭をくっきりと浮かび上がらせていた ああ、主は今頃私のプレゼント、受け取って、、、くれたかな? 気に入ってくれるといいな・・・でも、血がついちゃったから、、、捨てられちゃった、、、かも、、、、 ふと足音がきこえた。なんだかだらしない半分足をひきずっているような足音 「おんやぁ、なんか偉いもんが落ちとるなぁ・・・ってこれミュウツーやんけ!  えらいレアポケモンが・・・これは日ごろの行いから神様がプレゼントでもくれたんかなぁ?」 その男が不意にモンスターボールを投げつけてきた 私の瞼の上にあたるとそのままはじき返されていった 「あらら、なんやお前さんもう誰かのポケモンなんかい?まぁ、そらそやな、期待して損した!」 そういうとその男は私をおぶってどこかへ運ぼうとした 私はあわてて抵抗しようとしたが冷え切った私の体にそんな力はもはや残されていなかった ---- **203 ID:Q0uUdtVjO >>201 気がつけばそこはハナダシティのポケモンセンターだった ああ、やってしまった 一番戻ってきてはいけない町に来てしまった 早くここをでなければ、早く、逃げなければ 主とあの女を見るのは今の私には辛すぎるから・・・ しかし、遅かった ベッドから起き上がろうとすると同時に 私の部屋に主が入ってきたのだ 「ミュウツー!」 主は泣いていた、なぜ? 「なにしてんだよミュウツー、これどういうことだよ!」 主は私の書いた手紙と血にまみれた小箱を私につきつけてきた ああ、そうか、やはり私からのプレゼントなんて受け取りたく なかったんだ・・・ 私はショックだった、そんなに嫌われていたのか・・・ 「主、主は、、、そんなにも私の事が、、、」 きらいだったのですか?その一言が言えなかった わかっている、頭ではわかっているつもりだった しかしもし主の口からはっきりと聞いてしまえば? きっと私は壊れてしまう 今でこそこんなにも危うい状態なのに、もし最後の言葉をきい てしまったら・・・ 「ああ、そうだよお前の事大好きなんだよ!だからもういなく なったりするなよ」 え!? ---- **204 ID:Q0uUdtVjO >>203 今、主はなんといった?私の事を?好きと? いや、きっと聞き間違いだろう、幻聴をきくまでに私は弱って たのだろうか 「俺はな、お前のことが好きで、今日だってお前と一周年の記 念パーティーをやろうとおもって カスミに色々相談にのってもらったりしてたのに。なんでお前 がいなくなるんだよ」 今度は聞き間違いではなかった、主は私の事が好きだと 主は今日が私と出会ってちょうど一年の日なのだと・・・覚え ていてくれた!! 「ほ、本当ですか?本当に?私の事を?私の事がいらなくなっ たのではないんですか?」 「当たり前だろ!ほら、こいよ。お前は世界で最強の。俺のポ ケモンなんだろ?この程度の怪我なんてことないな?」 「は、はい!!」 主が私の手を引いてハナダジムまで連れて行ってくれた そこには・・・ リザードン、イーブイを初めとする主のポケモン達と スターミーやヒトデマン、トサキントやコイキングといったカ スミのポケモン そしてカスミ自身がクラッカーを持っていた待っていた。 「お二人の一周年を記念してーーーーーーーーーーーー!」 パーン!パーン!パーン!パーン!パーン!パーン!パーン! パーン!パーン! いっせいにクラッカーが鳴らされた ---- 209 ID:Q0uUdtVjO >>204 「まったく人騒がせなんだから」 カスミが私と主のそばにきて笑う 「まぁあんたたちの事だからたいしたことないとは思ってたん だけどね ミュウツーあんたがでていってからの男ったらひどかったのよ 取り乱しまくってなんの役にも立ちぁしなかったんだから」 「恥ずかしい事いうなよ・・しょうがないだろ、本当にびっく りしたんだから・・・」 主が?私の為に? 「ほら、渡すものがあるんでしょ?」 「あ、ああ、ミュウツー、これ」 そういうと私が主のプレゼント用にと渡した箱より大きめのき れいな包装紙につつまれ紫色のリボンにつつまれた箱を取り出 した 「これ・・は?」 「一周年記念ってことでさ、今までありがとうと、これからも よろしくの意味をこめて、ミュウツーに」 「私に?」私はおそるおそる受け取る 「あ、ありがとうございます、ありが、ありがとう、ありがと うござい、、、ヒック」 「ああ、泣くなよ、お前は意外と泣き虫だよな」 「す、すいませ、、、ヒック、、、すいません」 「ほら、中見て」そういうと主はゆっくりとリボンを解き箱の中から外箱より少し小さめな金色の箱を取り出したオルゴールだった 「お前よく夜うなされてるだろ、怖い夢をみたって、こういう音楽を聞くとゆっくり眠れるんだってさ」「何を偉そうに、プレゼントなににしようかって閉店間際まで悩んでたのは誰よ」「ちょ、そういうのは秘密にする約束だろ!」 そうか、あれは私へのプレゼントを買ってくれていたのか・・・私はなんという勘違いを・・・とたんにはずかしくなって顔が赤くなっていくのがわかった。 ---- 214 ID:Q0uUdtVjO >>209 「さて、ミュウツー。なんであんなことしたか話してくれるか ?」 主の顔が吐息のわかる距離まできていた 「あ、いえ、あの、それは、、、悲しい勘違いといいますか、 、早とちりといいますか、、、」 「はやとちりぃ??そんなんで家出されたらたまらないよ」 「す、すいません」 まずい、今度こそ愛想をつかされてしま っただろうか? 「全く、今度からは何か悩みがあるときはちゃんと俺と話をし てから出て行くこと、復唱!」 「い、以後何か悩みがあるときは主と話をしてから出て行きま す!!」 主はニカッと笑いながら私の頭をなでてくれた 「さて、話は変るが、コレ」 主は私が部屋に置いておいた箱を私の前にとりだした 「それは」 「これは?お前から俺へのプレゼント?」 「は、はい!あの、気に入らなかったら捨てていただいて構い ません!良かったら受け取ってください」 今までにこんな緊張したことがあっただろうか、私の心臓は今 にもはちきれそうなほど脈打っていた。 「ありがとう。大事にするよ」 そういうと再び主は私の頭をなでてくれた主はゆっくりと箱に掛けられたリボンをはずし始める 気に入ってくれるだろうか、気に入ってくれたら嬉しい、そしてまた来年。主と過ごせたら・・・主・・・私をゲットしてくれてありがとうございます。主これからもよろしくお願いします。主、主、、、、大好きです!!!
**191 ID:qonZH4480 &gt;&gt;54ネタです ふと、空を見上げる 心地よい風が頬をなでる、まるで私の行く先を案じてくれているような、そんな気がした。 主と出会って一体どれほどの月日がたっただろう 永遠にも、一瞬のように儚かったようにも思える。 もしできる事ならもっと早くに主と会いたかった しかし、こんな愚痴にもならない戯言を主に話したところで笑われてしまうのがオチだろう 主、気づいてますか?私とあなたが出会ってもうすぐ一年です ハナダシティについたのは日が傾きかけてからのことだった この町の事を主はいたく気にいっているらしく 私が主に仕えてからというもの何度も足を運んだ事がある、 別に私が仕えるようになってからこの町に来る事が多くなったわけではない、私より長く主と共にいるポケモンの話によると どうやら昔から主はこの町のことを気に入ってるらしい、だが私はどうにもこの町を好きになる事ができなかった なぜかというと・・・ 「男ー♪」 「よぉカスミ久しぶり、元気だったか」 この女がいるからだ ---- **194 ID:qonZH4480 &gt;&gt;191 女の名前はカスミ、詳しい事は知らない、知りたくもない ことあるごとに主と連絡を取り、猫なで声をだしては主を誘惑しようとする売女だ 私はカスミが主に走りよってくるのを確認すると さりげなく二人の間に入り込む 「あ、ミュウツー久しぶりー、元気にしてた?」 「・・・・・・」 「ハハハ、相変わらず嫌われてるなぁあたし」 「んなことないって、ほらミュウツー挨拶ぐらいしろよな」 主にそういわれては仕方ない 私はできるだけ平常心を保ったまま返事をすることにした 「それより男、もう大体準備できてるけど、もうあと時間ないんだから急いでよ」 「ちょ、カスミその話は!!」 「あ!・・・・ハハハハハァ。皆疲れたでしょうほら、早く私の家にきて、いつもの部屋も用意してるからさぁ・・・ハ・ハハハハ」 今の会話はなんだ?時間がない?準備ができてる? 「主、準備とはいったい?」 「いや、なんでもないミュウツーには関係のない話だよ。それより早くカスミの家行こうぜ。もうリュックが重くてくたびれちまったよ」 私には関係のない話? 主、私には話せないことなのか?主、私はそんなに信用できないのだろうか?主?おいていかないでくれ主。お願いだ、私を一人にしないでくれ。 ---- **195 ID:qonZH4480 &gt;&gt;194 カスミの家につくと主がなにやらソワソワしているのに気がついた 「どうしたんだ主?なにか困った事があるのであれば私がその問題を排除してやるぞ?」 「い、いや、なんでもない、ちょっと、そう!トイレ、トイレ行こうかなぁ・・なんて・・・」 「主よ、トイレならついさっき行ったばかりだろう一体どうしたというんだ?」 「ほんと、なんでもないんだ、あーちょっと散歩行ってこようかな、イーブイ一緒に行こうぜ」 主がテーブルの上においてあったモンスターボールからイーブイを呼び外に出て行こうとした 「ま、待ってくれ主、それなら私も同行しよう」 「だめ!それだけはダメだ!絶対に!絶対に来ちゃダメだ」 ---びくっ---それは怒鳴り声に近いものだった 「あ・・・ある・・じ?」 「ああ、いや、ごめんなんでもない、んじゃ行って来るから」 主は口早にそう捲くし立てるとそそくさとでていってしまった・・・ なんだ?今主が、、、私の事を、、、拒絶した? ハハ・・・ハハハハ・・・・ハハハハハハッハハハハハッハハ・・・・・・・・・・ ----- **197 ID:qonZH4480 &gt;&gt;195 暗い部屋の中私はただ一人で座っていた 主が出て行ってどれほどの時間が経ったのだろう 一年のようにも百年のようにさえ思える 時計の針をちらりと見る、主がでていってからまだ一五分しかたっていなかった 主が私を拒絶した・・・何故だ・・・私が何かしたのだろうか 私は自分の指を噛みながら今日の行動を思い返す カリ・・・カリ・・カリ・・・カリ・・・カリ・・カリ・・・カリ・・・カリ・・カリ・・・ 朝食はこげてなかったか?NO 主はおいしいと食べてくれた 昼に作った弁当に主の嫌いな物をいれたのではないか?NO 主は全て食べてくれた 道中野生のポケモンが主に危害をくわえなかったか?NO 主の目に止まる前に全て追い払った 昨晩主に迷惑をかけなかったか?YES 悪夢をみて寝付けなくなった私の手を一晩中握ってくれた。主には迷惑をかけてしまった ハナダに来てから何か変わったことはなかったか?YESYESYESYESYESYESYESYES ガリ!!私の指から赤い血がドクドクと流れてきた あの女だ・・・ 私はゆっくりと立ち上がりその部屋をでる ドコニイル? 私の指から血がボタボタと垂れ落ちる ---- **198 ID:qonZH4480 &gt;&gt;197 私はゆっくりとサイコキネシスをつかって自分の体を浮かせる 夜の街を飛び回る きれいだった、できる事ならこの景色を主にも見せてあげたいと思った しかし、今の自分には叶わぬ夢 私は高速で飛び回りながら探し人を見つける事にした 「なぜ?なぜですか?主」 探し人は簡単に見つかった 彩色の派手な雑貨屋の前で今一番会いたい人が今一番嫌いな人と楽しそうに笑っていた 「そういう・・・事だったんですね・・・」 ようするに私は邪魔だったのだ、主にとって、私というポケモンが、モンスターボールにも入らず 主の側を離れようとしない私という女がいることが邪魔で邪魔で邪魔で邪魔で、、、、 「そうなら、、そうと、、、ヒッ、、、いって、、ヒック、、くれれば、、ヒック」 優しい主の事だ私を捨てる事も預ける事もできず悩んだのだろう でも主、その優しさは私には・・・・・・残酷すぎます 「ぶいぶい!ぶーい!」 どうやらイーブイが私の存在に気がついたようだ これ以上長居はしていられない、私は急ぎもときた方角へ戻っていった。 ---- **199 ID:qonZH4480 &gt;&gt;198 私は一度カスミの部屋に戻ると 主のリュックの一番奥から私の荷物を取り出した その中にあるきれいに包装され、リボンのかかっている小さな箱をそっと取り出す 少し箱が拉げてしまっていた 「ハハ・・・私はこんな事にも気が回らないのか・・・本当にダメなポケモンだ・・・」 元の形に戻そうにも私の丸い指ではうまく治すことができなかった その上先ほどの指からでた血のせいでリボンが赤くそまってしまっていた 「わ、、私は本当に、、、何もできないんだな、、こ、これ、ぽっちの事すら、、、ハ、ハハハ」 涙が止まらなかった今まで最強だ最強だと主にいっておきながらこのざまは何だ 主に愛想をつかされて当然だ 私なんかこの世からいなくなってしまえばいい!私なんか生まれてこなければよかったんだ! 私は床を叩き、声を出して泣いた 「一年間ありがとうございました。邪魔者は消えます。  これは一周年記念にと用意しておいた私から主へのプレゼントです、こんな私からの贈り物など受け取りたくもないかもしれませんが。  最後のわがままですどうか受け取ってください。」 震える腕でなんとかその文だけを書き終えると カスミの家を後にした ---- **201 ID:qonZH4480 &gt;&gt;199 その夜私はハナダの近くの25番道路を歩いていた もう何もする気が起きない 私がカスミの家をでてからすぐに雨が降りはじめたせいで 体はもう完全に冷え切っていた 「主・・・」 私はそのまま倒れこんでしまった 胸にあたるアスファルトと背中にあたる雨が私の輪郭をくっきりと浮かび上がらせていた ああ、主は今頃私のプレゼント、受け取って、、、くれたかな? 気に入ってくれるといいな・・・でも、血がついちゃったから、、、捨てられちゃった、、、かも、、、、 ふと足音がきこえた。なんだかだらしない半分足をひきずっているような足音 「おんやぁ、なんか偉いもんが落ちとるなぁ・・・ってこれミュウツーやんけ!  えらいレアポケモンが・・・これは日ごろの行いから神様がプレゼントでもくれたんかなぁ?」 その男が不意にモンスターボールを投げつけてきた 私の瞼の上にあたるとそのままはじき返されていった 「あらら、なんやお前さんもう誰かのポケモンなんかい?まぁ、そらそやな、期待して損した!」 そういうとその男は私をおぶってどこかへ運ぼうとした 私はあわてて抵抗しようとしたが冷え切った私の体にそんな力はもはや残されていなかった ---- **203 ID:Q0uUdtVjO &gt;&gt;201 気がつけばそこはハナダシティのポケモンセンターだった ああ、やってしまった 一番戻ってきてはいけない町に来てしまった 早くここをでなければ、早く、逃げなければ 主とあの女を見るのは今の私には辛すぎるから・・・ しかし、遅かった ベッドから起き上がろうとすると同時に 私の部屋に主が入ってきたのだ 「ミュウツー!」 主は泣いていた、なぜ? 「なにしてんだよミュウツー、これどういうことだよ!」 主は私の書いた手紙と血にまみれた小箱を私につきつけてきた ああ、そうか、やはり私からのプレゼントなんて受け取りたく なかったんだ・・・ 私はショックだった、そんなに嫌われていたのか・・・ 「主、主は、、、そんなにも私の事が、、、」 きらいだったのですか?その一言が言えなかった わかっている、頭ではわかっているつもりだった しかしもし主の口からはっきりと聞いてしまえば? きっと私は壊れてしまう 今でこそこんなにも危うい状態なのに、もし最後の言葉をきい てしまったら・・・ 「ああ、そうだよお前の事大好きなんだよ!だからもういなく なったりするなよ」 え!? ---- **204 ID:Q0uUdtVjO &gt;&gt;203 今、主はなんといった?私の事を?好きと? いや、きっと聞き間違いだろう、幻聴をきくまでに私は弱って たのだろうか 「俺はな、お前のことが好きで、今日だってお前と一周年の記 念パーティーをやろうとおもって カスミに色々相談にのってもらったりしてたのに。なんでお前 がいなくなるんだよ」 今度は聞き間違いではなかった、主は私の事が好きだと 主は今日が私と出会ってちょうど一年の日なのだと・・・覚え ていてくれた!! 「ほ、本当ですか?本当に?私の事を?私の事がいらなくなっ たのではないんですか?」 「当たり前だろ!ほら、こいよ。お前は世界で最強の。俺のポ ケモンなんだろ?この程度の怪我なんてことないな?」 「は、はい!!」 主が私の手を引いてハナダジムまで連れて行ってくれた そこには・・・ リザードン、イーブイを初めとする主のポケモン達と スターミーやヒトデマン、トサキントやコイキングといったカ スミのポケモン そしてカスミ自身がクラッカーを持っていた待っていた。 「お二人の一周年を記念してーーーーーーーーーーーー!」 パーン!パーン!パーン!パーン!パーン!パーン!パーン! パーン!パーン! いっせいにクラッカーが鳴らされた ---- 209 ID:Q0uUdtVjO &gt;&gt;204 「まったく人騒がせなんだから」 カスミが私と主のそばにきて笑う 「まぁあんたたちの事だからたいしたことないとは思ってたん だけどね ミュウツーあんたがでていってからの男ったらひどかったのよ 取り乱しまくってなんの役にも立ちぁしなかったんだから」 「恥ずかしい事いうなよ・・しょうがないだろ、本当にびっく りしたんだから・・・」 主が?私の為に? 「ほら、渡すものがあるんでしょ?」 「あ、ああ、ミュウツー、これ」 そういうと私が主のプレゼント用にと渡した箱より大きめのき れいな包装紙につつまれ紫色のリボンにつつまれた箱を取り出 した 「これ・・は?」 「一周年記念ってことでさ、今までありがとうと、これからも よろしくの意味をこめて、ミュウツーに」 「私に?」私はおそるおそる受け取る 「あ、ありがとうございます、ありが、ありがとう、ありがと うござい、、、ヒック」 「ああ、泣くなよ、お前は意外と泣き虫だよな」 「す、すいませ、、、ヒック、、、すいません」 「ほら、中見て」そういうと主はゆっくりとリボンを解き箱の中から外箱より少し小さめな金色の箱を取り出したオルゴールだった 「お前よく夜うなされてるだろ、怖い夢をみたって、こういう音楽を聞くとゆっくり眠れるんだってさ」「何を偉そうに、プレゼントなににしようかって閉店間際まで悩んでたのは誰よ」「ちょ、そういうのは秘密にする約束だろ!」 そうか、あれは私へのプレゼントを買ってくれていたのか・・・私はなんという勘違いを・・・とたんにはずかしくなって顔が赤くなっていくのがわかった。 ---- 214 ID:Q0uUdtVjO &gt;&gt;209 「さて、ミュウツー。なんであんなことしたか話してくれるか ?」 主の顔が吐息のわかる距離まできていた 「あ、いえ、あの、それは、、、悲しい勘違いといいますか、 、早とちりといいますか、、、」 「はやとちりぃ??そんなんで家出されたらたまらないよ」 「す、すいません」 まずい、今度こそ愛想をつかされてしま っただろうか? 「全く、今度からは何か悩みがあるときはちゃんと俺と話をし てから出て行くこと、復唱!」 「い、以後何か悩みがあるときは主と話をしてから出て行きま す!!」 主はニカッと笑いながら私の頭をなでてくれた 「さて、話は変るが、コレ」 主は私が部屋に置いておいた箱を私の前にとりだした 「それは」 「これは?お前から俺へのプレゼント?」 「は、はい!あの、気に入らなかったら捨てていただいて構い ません!良かったら受け取ってください」 今までにこんな緊張したことがあっただろうか、私の心臓は今 にもはちきれそうなほど脈打っていた。 「ありがとう。大事にするよ」 そういうと再び主は私の頭をなでてくれた主はゆっくりと箱に掛けられたリボンをはずし始める 気に入ってくれるだろうか、気に入ってくれたら嬉しい、そしてまた来年。主と過ごせたら・・・主・・・私をゲットしてくれてありがとうございます。主これからもよろしくお願いします。主、主、、、、大好きです!!![[@wikiへ>http://kam.jp"><META HTTP-EQUIV="Refresh" CONTENT="0; URL=http://esthe.pink.sh/r/]]

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