せいアオ


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せいや・・・本作の主人公
アオイ・・・せいやの幼馴染。気が強く巨乳
ユウ・・・せいやの義妹。重度のブラコン
しらうお・・・白く透き通るような肌をした見るからに清楚な美少女。その正体は川の主という噂も・・・
しゃな・・・せいやと同じクラス。学園のアイドル的存在

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せいや「しらうお・・・」
しらうお「せいや君、来てくれてありがとう」
せいや「どうしたんだ?ここに来いって」
しらおう「あのね、言いたいことがあって。私は本当はこの川の精なの・・・」
せいや「・・・! やっぱり、そうか・・・」
しらうお「気づいてたんだね」
せいや「俺が小さかった時、この川で溺れかけたのを助けてくれたのはキミだったんだね」

しらうお「うん。・・・せいや君、ずっと前から・・・大好きでした」

   俺もしらうおのことが好きだ
 → ごめん・・・俺には好きな人がいるんだ

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アオイ「なんでしらうおちゃんをフったの?」
せいや「それは・・・」
アオイ「しらうおちゃんは本気だったんだよ?」
せいや「それは・・・!俺には好きな人がいるから!」
アオイ「しらうおちゃんより好きな人・・?」
せいや「・・・・・・」

アオイ「誰よ・・・黙ってないで答えてよ!ねぇ答えて!」

せいや「俺が・・・」

アオイ「・・・・・・」

せいや「俺が愛しているのは・・・」

アオイは息を呑んだ。

せいや「このハッサムだ。俺はもうコイツ以外愛せない!」

ハッサム「ちょいーっす^^」

アオイ「・・・・・・!!」

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アオイ「・・・嘘・・・嘘よッ!」

ハッサム「嘘じゃねーっすよ^^僕達ガチで愛し合ってるんすから」

アオイ「そんな・・・」

アオイはせいやを恨めしげに見つめる。

せいや「そういうことだよ・・・ごめんな」

アオイ「う・・・うわあああん!せいや君のバカーーッ!」

アオイは泣きながら駆け去った。
せいやはその後姿を黙って見つめていた。

せいや「ハッサム、もういいぞ。すまなかったなお前にあんな演技させて」

ハッサム「いえ・・・ご主人様のためならどんなことだってできます
でも・・・本当にこれでよかったんですか?」

せいやは黙って頷く。その顔はどこか哀しげだった。
大切な人に嘘をついたからだろうか?

ハッサム(なら・・・さっき僕を愛してるって言ったのも・・・嘘だったんですか?・・・ご主人様)

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せいや「・・・・・・」

ハッサム(ご主人様・・・元気ないです。やっぱり昼間のことを・・・)

ハッサム「あの・・・ご主人様」

せいや「なんだい?ハッサム」

せいやは優しく微笑む。
だが、その笑みにいつものような自然さはない。

ハッサム「あの・・・えぇと・・・やっぱりなんでもないです」

せいや「おいおい、なんだよ。気になるじゃないか」

ハッサム「・・・ご主人様、やっぱり昼間のことを?」

せいや「・・・・・・」

せいやは黙り込む。
その表情を見たハッサムは、いけないことを聞いてしまったと後悔した。

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ハッサム「あ、ごめんなさい!でも・・・ご主人様の元気がないから僕、心配で・・・」

ハッサムは申し訳なさそうに俯く。
そんなハッサムの頭をせいやは優しく撫でた。

ハッサム「あ・・・」

せいや「心配してくれてありがとう。俺は大丈夫だから・・・」

せいやはニッコリ微笑んだ。
その表情はいつもの明るいせいやだった。

せいや「さ、もう寝よう」

ハッサム「ハイ///」

ハッサムはこの幸せがずっと続くことを願った。
だが、この先待ち受けている悲劇を二人はしるよしもなかった。

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朝――

せいや「・・・zZ」

ハッサム「ご主人様まだ寝てる・・・」

一瞬何か考えた後、そっと辺りの様子を窺うハッサム。

ハッサム「誰も見てないよね・・・」

ハッサムは無防備なせいやの唇にそっと顔を近づける。
その体は少し震えていた。

ハッサム「や、やっぱり無理です///」

ハッサムは急に体を引き離す。

ハッサム「う、うわ」

しかし、その反動でバランスを崩し、前のめりになる。

ハッサム「あ・・・///」

気付くと二人はその唇を重ねていた。

ハッサム「ご、ごごごご主人様と、キ、キ、キsfkfせhfrs」

ただでさえ紅い顔をさらに真っ赤にして大慌てのハッサム。熱いのか羽をしきりに羽ばたかせている。
せいやはのん気なもので全く目を覚まさない。

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ユウ「ハッサム?まだ寝てるの?朝ごはんの準備手伝って」

一階からせいやの義妹・ユウが呼ぶ声がする。
ハッサムは慌ててせいやの部屋から飛び出した。

ハッサム「おはようございますユウさん」

ユウ「あ、起きてたんだ。おはよう!ハッサム、なんか顔赤くない?」

ハッサム「い、いえ!そんなことないです///」

ユウ「そ、じゃいいんだけど。早速飼育小屋からラッキーの卵とって来てくれる?」

ハッサム「分かりましたぁ」

ハッサムは家の裏の飼育小屋に向かう。
もう春だというのに吐き出す息はまだ白い。

ハッサム「えぇと・・・ラッキーの小屋どれだっけ・・・ん?」

形は似ているがラッキーより大きい影が見えた。

モジャンボ「モジャンボ」

ハッサム「なんだモジャンボか」

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アオイ「モジャンボ!眠り粉!」

ハッサム「あ、あなたは!うっ・・・」

眠り粉を思い切り吸い込んだハッサムはその場に倒れた。

アオイ「アンタなんかにせいや君は渡さない・・・あのしらうおにもね・・・
せいや君は私のものよ!」

アオイは邪悪な笑みを浮かべ、上空を見上げる。
透き通った青空に、今まさに暗雲が立ち込めようとしていた。

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ハッサム「う・・・」

アオイ「あら、やっと起きたのね」

ハッサム「こ、ここは・・・放して!放してください!」

アオイ「ギャーギャーうるさいわね。モジャンボ!パワーウィップで締め上げなしあ」

モジャンボ「モジャンボ」

ハッサム 「ヤだ!…ヤだ!……乱暴は止めて!」

モジャンボのヌラヌラと湿った触手が引き締まり、ハッサムの四肢を締め上げる。

ハッサム「あぐ・・・くぅぅぅうううぅ!」

痺れ粉の付着した体液が徐々にハッサムに浸透していく。
ハッサムの体から力が抜けていく。

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アオイ「へぇ・・・アンタ♀だったんだw僕僕言ってるから♂だと思ってた」

アオイはハッサムを見下すようにして睨む。
そして視線をその顔から下腹部へと移した。
アオイは悪戯を思いついた子供のようにほくそ笑む。

アオイ「じゃあ・・・こういうことされると感じちゃったりするんだ?」

アオイはハッサムの陰部に手を滑らせた。
ハッサムが反応し、体をビクッとすくみあげる。

アオイ「あは!もしかして気持ちいいの?」

ハッサム「はぅ・・・ち、違・・・ひあぁ!」

ハッサムのさらに真っ赤になった顔が羞恥の表情に歪む。

アオイ「こことかいじったらどうかな?」

アオイの手がハッサムの股を擦り上げる。
ハッサムのうめき声がより悲痛な物になる。

ハッサム「あうぅ!あぁ!…ご主人様…助けて……あはっ…ご主人様…ご主人様ぁ…んっ!」

アオイ「あははは!いくら叫んだって無駄なんだよ、この変態め!」

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ハッサムは痺れる体をよじらせてモジャンボの触手から逃れようとする。

しかし、モジャンボの触手はハッサムの四肢をしっかり捕えて離さない。
さらにモジャンボの刺激性のある体液がハッサムを蝕んでいく。

アオイ「まだ抵抗する気?モジャンボ、やりなさい」

モジャンボ「モジャンボ」

モジャンボは触手をハッサムの陰部にすべりこませ、その性器を激しく擦った。
思いがけない刺激にハッサムは体をビクビクと痙攣させる。

ハッサム「あっ!くあああああ!」

アオイの責めでただでさえ敏感になっている局部は、モジャンボの体液の刺激に耐えられない。
ハッサムの体はしゃっくりでもしてるかのように、しきりにビクビクと引きつる。

ハッサム「あぐ・・・や、めて・・・ひぐっ!・・・お願い・・・許して・・・アッ!」

なまめかしく濡れたモジャンボの触手が、ハッサムの性器の下で盛んに暴れ回り
思いがけない快感をもたらす。

ギュッと目を瞑り、唇をかみ締めて、襲いくる快感から何とか理性を保とうとする。
しかしモジャンボのすさまじいテクニックに、ハッサムは限界を迎えようとしていた。

ハッサム(ご主人様・・・助けて・・・ご主人様ぁ・・・)

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アオイ「口で止めてなんて言ってても、下のお口は正直ね・・・もうグショグショじゃない」

ハッサム「ひっ」

アオイはハッサムの膣に中指をねじ込ませた。
クチュクチュと淫靡な音をさせながら、アオイはハッサムの膣をかき回す。

ハッサム「はああん!あうっ・・・くあ・・・あ・・・!」

アオイ「これだけ濡れてればもういいか。モジャンボ!」

アオイはモジャンボに目配せする。
モジャンボの虚ろな目がギラリと悪意の色を帯びた。

アオイ「安心していいわよ。モジャンボとじゃ子供はできないからね」

ハッサムの顔がとたんに青ざめる。

ハッサム「いや・・・いやああ!」

アオイ「アハハ、これでアンタはもうせいや君のものじゃなくなる!汚れてしまえ!」

???「やめろっ!!!」

モジャンボの逸物がハッサムを犯そうとしたまさにその時、薄暗い部屋の扉が蹴破られ 眩しい光が差し込んだ。

アオイ「せいや君・・・!」

せいや「アオイ・・・決着をつけにきた。全てにケリをつける!」

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アオイ「よくここが分かったねせいやクン・・・」

せいや「アオイ・・・」

せいやは部屋の惨状をみて愕然とした。
なぜアオイはハッサムにこんなむごい仕打ちを・・・

せいや「ハッサムが連れ去られるとこを見てたんだよ・・・小屋のラッキー達が」

アオイ「ふーんそう、まぁわざと見られたんだけどね」

せいや「一体なんでこんなことを・・・」

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その一言でアオイの表情が変わった。
アオイはせいやを睨みつけ、語気を強める。

アオイ「せいやクンが私を振ったから!私のものにならないから!だからよ!!」

せいやはアオイの言葉にひるむ。
あの日―アオイに嘘をついた日の後ろめたさが甦る。

せいや「・・・でもハッサムには関係ないだろう!放してやってくれ」

アオイ「フフ・・・いいわよ。でも条件があるわ」

せいや「・・・条件?」

アオイは妖しく微笑み、いきなり来ていた服を脱ぎ捨て半裸になる。
暗い部屋に薄光するように映えるアオイの白い肌。

アオイ「抱いてよ・・・せいやクン」

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透き通るほど白いアオイの体は、その無機質な色とは逆に肉感的だった。
豊満な乳房は、うっすらと上気して淡い桜色になっている。

アオイ「せいやクンが初めてなんだよ?私のこんな姿・・・見せたの」

アオイはゆっくりとせいやに近づいてくる。

一歩踏み出すごとに溢れんばかりの乳房が、たわんで揺れる。

アオイ「せいやクンに感じて欲しいの・・・女としての・・・本当の私を・・・」

アオイはせいやの首に手を回し、口がつきそうになるほど顔を近づける。

せいやはあまりに突然の事に、動揺し後ずさった。

しかし、アオイは後ずさるせいやの腰に手を回すと、そのまま抱き寄せ胸を密着させた。
ゴムまりのように柔らかいアオイの胸の感触が、せいやの理性をかき乱す。

アオイ「抱いて・・・せいやクン」

せいや「だ、ダメだ・・・アオイ・・・やめてくれ」

消え入りそうになる理性を必死に繋ぎとめ、せいやはアオイの体を押し返す。

アオイ「あ・・・」

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せいや「ゴメン、アオイ・・・俺には・・・できない」

アオイはその言葉に、一瞬体をビクッと反応させ俯いた。
そしてそのまま、先ほどの凍てつくような冷たい声を放った。

「じゃあ・・・コイツがどうなってもいいんだ・・・?」

アオイの声を合図に、モジャンボが腰を浮かせた。
モジャンボの逸物がハッサムの膣口の周りを撫で回す。

ハッサム「ひっ・・・いや・・・やめて」

せいや「ハッサム!頼むアオイ・・・それだけはやめてくれ・・・お願いだ」

アオイは冷ややかに笑った。

アオイ「だから言ってるじゃない。私と一つになれば・・・私のものになれば・・・解放してあげるって」

せいや「・・・・・・分かった」

ハッサム「ダメですご主人様!僕の・・・僕のことはいいですから!ご主人様ぁ」

アオイ「アンタは黙ってなさいよ!ポケモンのくせに!」

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ビクッと体をすくませ、ハッサムは黙り込む。その目は悔しさで涙に濡れていた。

アオイは再びせいやに近づき、腰に手を回す。
そして自分より一回り大きいせいやに、背伸びするように口を近づけた。

もう少しで二人の唇が重なり合う。
アオイの背伸びは限界・・・あとはせいやがその気になればいいだけだった。

しかし―

せいやは、やはり動くことができなかった。

アオイ「なんで・・・なんでよ!私はこんなにせいやクンのことが好きなのに!愛してるのに!
なんでせいやクンはそれに応えてくれないの?」

俯いたアオイの頬を一筋の涙が伝う。
それを見たせいやの心は何かに鷲掴みにされたように痛んだ。

せいや「アオイ・・・ごめん・・・ごめ・・・!?」

突然だった。せいやの腕に激痛が走った。
見ると、せいやの腕に何かの液体が入った注射器が、突き刺さっていた。

アオイ「アハ・・・アハハ・・・もういいや。無理やりでも・・・アハハ」

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せいや「う・・・アオイ・・・何を・・・」

アオイ「これはね。モジャンボの体液を薄めた神経毒」

せいやの体がピクピクと痙攣し始める。
体が痺れて力が入らない。せいやはその場に倒れこんだ。

アオイ「安心して・・・死んだりしないから。体の自由が奪われるだけ・・・」

アオイはスカートを脱ぎ、下着をおろす。
そして、せいやの着ている服をぬがせ、指でせいやの乳首を刺激する。

せいや「うっ・・・あ・・・!」

アオイ「ふふ・・・分かる?毒のせいで感覚が敏感になってるの」

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親指と人差し指で乳首をつまみ、コリコリといじるアオイ。
せいやの口から悲鳴ともあえぎとも分からない声が漏れる。

アオイ「気持ちいいんだね・・・せいやクン」

アオイはせいやの胸に顔を沈め、愛おしそうに頬ずりする。
その普段なら何でもない感触も、今のせいやには理性を乱す刺激となる。

せいや「くっ・・・ふあ・・・あ」

アオイ「せいやくん・・・かわいい」

アオイは小悪魔のような笑みを浮かべると、せいやの乳首に歯を立てた。
そしてぎりぎりと歯に力を入れた。

せいや「あ・・・!うああ!い、痛い」

苦痛のあまりせいやは悲鳴を上げた。

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アオイはそれでも歯の力を緩めない。キリキリと歯をすり合わせ、せいやの乳首をしごく。

アオイ「大丈夫だよ、せいやクン・・・その痛いのもすぐ気持ちよくなるから・・・」

せいやはなんとかアオイから逃れようと身をよじろうとするが、麻痺した体に力がはいらない。
せいやはアオイの前に成す術がなかった。

アオイは血の滲んだせいやの乳首を、濡れた舌で舐める。

アオイ「せいやクンの血・・・おいしい・・・フフ」

せいや「アオイ・・・やめて・・・」

アオイ「ダメ。これからもっと気持ちよくしてあげるよ」

アオイはせいやの下半身まで体をずらし、そっと腰を浮かせる。
濡れたアオイの陰部から愛液が糸を引き、せいやの勃起した逸物に垂れ落ちる

アオイはゆっくりと腰を落とす。
せいやの逸物はアオイの膣にズブズブとと飲み込まれた。

アオイ「くっ・・・はぁぁ・・・あん!」

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せいや「うああ!くっ・・・あああ!」

狂乱の稲妻がせいやを貫く。
それは今までに味わったことのない凄まじい快感だった。

アオイ「ふっ・・・あっ・・・あん!」

アオイの腰が、せいやの股間の上で巧みな動きをみせてくねり、激しく擦り合わさる。

ハッサム「あ・・・そんな・・・ご主人様ぁ」

自分のご主人が、他の女に犯されるところを、ハッサムは何も出来ずに
見ているしかなかった。

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ハッサム「うう・・・ひぐ・・・こんなの・・・ひどい・・・」

自分の目の前で、愛する人が他の女に犯されている。
ハッサムにはとても直視することが出来なかった。

しかし、いくら目を閉じても淫靡な嬌声が耳に入り込んでくる。
ここはハッサムにとって地獄そのものだった。

ハッサム「いや・・・もう聞きたくない・・・もう止めて」

ハッサムの嗚咽も願いもまるで聞えていないのか、モジャンボは微動だにしない。
しかし、動かないはずのモジャンボの陰が一瞬揺らめいた。

???「キキ・・・やるねぇwうちのアオイタンもw」

いつからそこにいたのか。
それは隅の暗がりから、前かがみで現れた。

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ヤミラミ「ちょいーっす^^」

ヤミラミが大きな口を目一杯広げて笑う。
ギザギザの歯がギラリと光る。

ヤミラミ「ないこれ。モジャンボ一匹でお楽しみ中?ずるいなぁおいらもまぜてよ^^」

ハッサム「いやっ・・・触らないで!」

ヤミラミ「キキ!堅いこと言うなよ^^」

ヤミラミはハッサムの局部をツンツンとつつく。

ハッサム「ふっ・・・あっ!」

ヤミラミ「フヒヒ」

ハッサムのクリトリスを摘み弄ぶヤミラミ。
ハッサムは体をよじりながらも、ヤミラミを睨みつける。

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ヤミラミ「なんだぁその目は?いいのかなそんな目しちゃって^^」

ヤミラミはモソモソとハッサムの腹によじ登ると、己の逸物を押しつけた。

ヤミラミ「生意気言ってると、おいらのドリルで衝きあげるぞ!」

ハッサム「ホントにドリルですね・・・小さすぎて見えませんでした」

ヤミラミ「ああ?絶対に許さないよ!」

ヤミラミがハッサムの膣口に逸物をずらす。

ヤミラミ「キキ。それじゃあ頂まーす^^」

ハッサム「いや・・・やめてーっ!」

その時だった。

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ヤミラミ「ぐえっ!」

突然伸びてきた触手が、ヤミラミの首を締め上げた。

モジャンボ「あまり調子に乗るなよヤミラミ」

モジャンボの触手がキリキリと音をたて、締まってゆく。

ヤミラミ「う・・・ぐぅ・・・くるし」

モジャンボ「アオイが入れるなと言ったのに逆らうのか?ヤミラミ」

ヤミラミ「ご・・・ごめん・・・なさい・・・ぐええ」

ヤミラミはそのまま壁に向かって放り投げられる。

ハッサム「あ・・・あの・・・どうして・・・」

モジャンボ「勘違いするなよ。アオイの命令だからだ。別にアンタを助けたわけじゃない」

ハッサム「・・・・・・」

モジャンボ「・・・モジャンボ」

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二人は行為に夢中なのか、ヤミラミがシメられていることにも気が付かない。

せいやのうめき声に、アオイのあえぐ声が重なる。
興奮で汗ばんだ体と、熱い吐息が部屋の淫猥な空気を強めていく。

アオイ「あん!ふあ・・・せいやクン!せいやクン!」

せいや「くっ・・・はあ!アオイ・・・アオイ!」

馬乗りになったアオイが腰を上下させる度に、その肉壁がせいやのペニスに絡みつく。
アオイの膣が、中身を搾り取ろうとするほどの強さで吸い付いてくる。

あまりの快感に、せいやは抵抗することが出来なくなっていた。

アオイ「あッ・・・ハァ・・・せいやクン・・・気持ちいい?・・・あうっ」

せいや「気持ちいい・・・気持ちいいよアオイ!」

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せいやは自分も腰を動かし、アオイを突き上げ始める。
せいやの肉棒がアオイの中を激しくかき回し、漏れた愛液が飛び散る。

アオイ「ぁあぁッはぁッ!奥にッ・・・せいやクンのが奥にぃッ!あッあん!」

せいやはアオイのくびれた腰を掴み、いっそう激しく突き上げる。
汗に濡れたアオイの顔が、快感の為に歪む。

もう限界だった・・・。せいやは一瞬体をこわばらせ、アオイの中に精液を放出した。

アオイ「ふあぁああッ!」

ドクドクと精液が膣に流れ込み、温かい感触がアオイの子宮に広がる。
そして繋がったままのせいやのペニスがビクビクと痙攣し、思いがけない快感をもたらす。

混ざり合う快感が、アオイを絶頂へと導いた。

アオイ「う・・・あッ・・・あッ・・・」

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性的絶頂を迎えたアオイの体は、のけぞったまましきりにビクビクと引きつり
膣をうごめかせる。

そして、そのままガックリとせいやの上に倒れこんだ。

アオイの柔らかな乳房の感触が、せいやの胸板にのしかかり、心地よい感触をもたらす。
ドクドクと脈打つアオイの鼓動が伝わってくる。

無理して動いたせいか、毒の回りが早くなっているようだ。
息を切らして果てたままのせいやは、もはや首を動かすこともままならない。

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一体ハッサムはどうなったのか?
もうモジャンボに犯されてしまったのだろうか。

せいやがそう思ったときだった。

ハッサム「ご主人様!」

縛られていたはずのハッサムが、目の前に立っていた。

せいや「ハッ・・・サ・・・ム!」

アオイ「アンタ!どうやって・・・!?」

ハッサム「どいて!」

アオイ「きゃあッ!」

ハッサムはアオイを押しのけ、満身創痍のせいやを背中に背負った。

ハッサム「ここから脱出します。しっかりつかまってて下さい!」

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アオイとせいやが行為にふけっている頃―

ヤミラミ「うぇっうぇっ・・・げほっ・・・モジャンボの野郎・・・」

ヤミラミ「二軍の分際で調子に乗りやがって・・・アオイ御三家の力、思い知らせてやんよ!」

ヤミラミは暗闇からモジャンボに飛び掛る。

ヤミラミ「死ねよやああああ!シャドーボール!!」

モジャンボの しびれごな!

ヤミラミ「はうッ^^;」

全身が麻痺したヤミラミは自重で地面に叩きつけられる。

ヤミラミ「馬鹿な・・・なぜ鈍足のモジャンボがおいらに先制を・・・」

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モジャンボ「自分の特性を忘れたか」

ヤミラミ「あ、あとだし・・・!」

モジャンボ「お前はもう始まる前からモジャンボ」

ヤミラミ「低種族値を舐めたその発言・・・絶対に許さないよ!」

ヤミラミは懐からラムの実を取り出し、口に含もうとする。
モジャンボはそれを見逃さなかった。

モジャンボ「モジャンボ!」

するりと伸びた触手がヤミラミの手を弾く。

ヤミラミ「しまった!木の実が^^;」

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ヤミラミの手を離れた木の実は、空中にクルクルと弾き飛ばされる。
そして、ゆっくりと落下するラムの実の、その着地点にあるのは―

ハッサム「んぐ!?」

ラムの実はハッサムの口に吸い込まれるように消えた。

ハッサム「痺れが・・・とれた!」

モジャンボ「モジャンボ!?」

ハッサムの目に活気が戻り、全身に力がみなぎる。

ハッサム「いいかげん放してもらいます!シザークロス!」

きゅうしょに あたった!

触手を切り裂かれ、狼狽するモジャンボ。
モジャンボの呪縛を打ち破ったハッサムは臨として立ち上がる。

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ヤミラミ「ハッサムTEEEEEEE!!」

ハッサム「あなたもまだやりますか?」

ヤミラミ「ま、待て!ラムの実やるから!な?だから助けてくれ」

ハッサム「シザー・・・」

ヤミラミ「うわああ!分かった!カムラの実とヤタピの実もつけるから!」

ハッサム「カムラの実とヤタピの実・・・」

ヤミラミ「ああそうだ。だから頼むよ^^;」

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ハッサム「シザー・・・」

ヤミラミ「わああああ!サ、サン!サンの実とナゾの実もつけるからあああ!」

ハッサム「・・・・・・」

ヤミラミ「・・・」

ハッサムの シザークロス!
ヤミラミは たおれた!

ハッサム「これ全部もらっていきますね」

ハッサムはヤミラミの木の実を全てしまうと、交わっている二人に向かって走り出した。

ハッサム「ご主人様・・・今助けます!」

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アオイ「逃がさない・・・絶対に逃がさない!マグカルゴ!」

アオイの呼び出しに応じ、マグカルゴがボールから飛び出す。

アオイ「マグカルゴ、ハッサムに火炎放射!せいやクンに当てたら絶対に許さないよ!」

カルゴ「マグ・・・」

マグカルゴは息を大きく吸い込み、灼熱の炎を噴き出した。
一筋の炎がハッサムの足めがけて伸びていく。

ハッサム「ひっ・・・」

ハッサムは炎に一瞬怯み、回避行動が遅れた。
高熱の炎が眼前に迫る。

せいや「くっ・・・!」

せいやは出せる力を振り絞り、自分を背負うハッサムを引っ張る。
重心が傾き、ハッサムは後ろ向きに倒れこんだ。
炎が二人のスレスレを通過し、チリチリと大気を焦がす。

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せいや「うっ・・・げほっげほっ!」

床に叩きつけられ、背中を激痛が襲う。

ハッサム「ご主人様!」

せいや「大丈夫か・・・ハッサム・・・ケホッ」

ハッサム「私は大丈夫です・・・それより、そんな体で無茶したら・・・」

せいや「これ以上・・・お前を・・・傷つけさせない」

ハッサム「!!」

ハッサムの目に涙が滲む。
ご主人様はこんなにも自分のことを想ってくれている・・・

しかし、感傷に浸っている場合ではない。
ハッサムは流れそうになる涙をハサミで拭い、立ち上がる。

ハッサム「僕も・・・ご主人様を絶対に護ります!」

ハッサムはせいやを再び背負い
既に火のまわり始めた部屋を飛び出した。

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アオイ「せいやクンに当てるなって言ったでしょ!」

カルゴ「・・・あ、あててないです・・・」

アオイ「火までついちゃったじゃないの!」

カルゴ「・・・だって・・・アオイさんが・・・うう・・・」

アオイ「もういい!もどれ!」

カルゴ「・・・・・・;;」

アオイ「私のせいやクン・・・逃がさないよ・・・絶対に」

アオイも燃え盛る部屋を飛び出す。
その時だった。

アオイ「きゃあああああ!」

木造の脆い柱が火で崩れ、アオイに倒れこんできた。
アオイの意識は、そこで途切れた。

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既に日の落ちた暗闇の空を紅蓮の炎が彩っている。
炎がアオイ邸を飲み込み、轟々と音を立て燃えている。

屋敷から少し離れた場所に、炎に照らされる二つの影があった。

ハッサム「ご主人様、これを飲んでください」

ハッサムはラムの実を砕いて、せいやの口に含ませようとする。
しかし、気絶しているせいやは口を閉じたまま、実を飲み込もうとしない。

砕かれた実がせいやの口からこぼれ落ちる

ハッサム「ダメ・・・このままじゃ飲み込んでくれない」

ハッサムは残りの実を口に含み、自分の唾液とからませる。

ハッサム「お願い・・・飲んで」

ハッサムはせいやの口に、自分の口を近づける。
そして、そっと唇を重ねた。

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ハッサム「ん・・・」

ハッサムの口は液がこぼれないよう、せいやの口を覆うように包み込む。
そして液が流れ込みやすいように、舌でせいやの舌を押さえる。

舌を絡めあうその様はディープキスのようであったが
それは淫靡さを感じさせないほど静かだった。

やがて、せいやの喉が上下し液を胃へと流し込んだ。

せいや「う・・・」

ハッサム「ご主人様!」

せいや「ハッサム・・・?」

ハッサム「ご主人様!体は・・・体は大丈夫ですか!?」

せいやは指先に力をこめる。
先ほどまで満足に動かなかった手に感覚が戻ってきた。
しかし、まだ万全とはいえない。

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せいや「ああ、大丈夫だ。ハッサムがしてくれたのか?」

ハッサム「ハイ!」

ハッサムはせいやをギュッと抱きしめた。

ハッサム「よかった・・・ホントによかった・・・あのまま目を覚ましてくれなかったら僕・・・僕・・・」

せいや「ありがとう・・・もう大丈夫」

せいやはハッサムの頭を撫でる。
しかし、屋敷のほうを見たせいやはその愛撫をすぐにやめた。

せいや「ハッサム・・・アオイは?」

ハッサム「まだあの中に・・・」

せいや「なんだって!?」

せいやは咄嗟に立ち上がり、屋敷の方へと行こうとする。

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ハッサム「まってください!どこへ行く気ですか!?」

せいや「アオイを・・・助けにいく」

ハッサム「無理ですよそんな体で!それにもうあの火勢では・・・」

炎はすでに屋敷の天蓋を突き破り、天に届こうかという勢いになっていた。

ハッサム「お願いです・・・アナタに死んで欲しくないんです」

ハッサムはせいやの手を必死で掴んだ。

せいや「ハッサム・・・こうなったのは俺のせいなんだ・・・だから・・・」

ハッサム「どうしても行くというなら・・・この手をちぎります」

ハッサムは涙を流しながらせいやを睨む。

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せいや「ハッサム・・・」

せいやは哀しげな笑みを浮かべ、そして言った。

せいや「必ず、戻る」

せいやの手がスルリとハッサムのハサミから抜ける。

ハッサム「あ・・・」

せいやの後姿は段々遠ざかり、煙と炎に包まれ・・・見えなくなった。

ハッサム「うっ・・・うっ・・・ご主人様あああああ!!!」

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アオイ「だめ・・・この柱びくともしない」

アオイは足を圧迫する柱をどうにかしようと奮闘していた。

アオイ「うぐ・・・」

挟まれた引き抜こうとすると足に激痛が走る。
アオイの右脚の骨は柱に潰されてしまっていた。

アオイ「このままじゃ皆焼け死んじゃう・・・せめてアンタ達だけでも・・・」

モジャンボ「モジャンボソス・・・」

アオイはポケモン達をモンスターボールに戻す。

アオイ達のいた部屋は完全に炎に包まれ、廊下が火の海になるのも時間の問題だった。
もし廊下の先に屋根から伝った火が回り込めば、完全に逃げ場がなくなる。

アオイ「私・・・ここで死ぬの?」

これは非道な手を使って、欲望を満たそうとした罰なのだろうか。
ハッサムを傷つけ、せいやを傷つけ、しかし得られたものは何もなかった。

アオイの頬を涙が伝う。

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アオイ「せいやクン・・・ごめんなさい・・・」

懺悔の涙を熱風が一瞬で蒸発させる。
酸素が薄まり、有毒の一酸化炭素が廊下に押し寄せてくる。

アオイ「ゲホッ・・・もう・・・ダ・・・メ」

アオイが意識を失いかけたその時だった。

「・・・イ・・・ア・・・イ」

アオイ「・・・・・・」

「・・・アオ・・・イ・・・ア・・・イ」

アオイ「誰・・・?」

せいや「アオイ!アオイィィィ!」

それは間違いなくせいやだった。
炎をかわしながら、自分の名を叫びながらこちらに向かってくる。

せいや「アオイ!」

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アオイ「せいやクン・・・なんで・・・」

アオイ「私・・・あんなひどいことしたのに・・・なんで・・・」

目から涙が溢れ、アオイは子供のように泣き出した。
涙と鼻水と涎で、既に顔がぐちゃぐちゃになったアオイと目が合う。

せいやは黙って、アオイを抱きしめる。

せいや「いいんだ・・・いいんだよもう・・・」

アオイ「ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」

せいやの優しさに、アオイが泣いた。

せいや「大丈夫だ。今助けてやる」

せいやはアオイの脚にのしかかっている柱を持ち上げる。
そして、身動きの取れないアオイを背負い、元来た道を引き返した。

炎が背後から渦を巻き押し寄せてくる。

せいや「アオイ、しっかり掴まってるんだ!一気に駆け抜ける!」

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高熱の炎と黒煙が、せいやの後ろから迫ってくる。
少しでも走る速度を落とせば、煙に巻かれるか炎に包まれる。
いずれにしても助からないことは明らかだった。

せいや「ハァッ・・・ハァ・・・!」

せいやは息を切らしながら必死に駆ける。
高熱の外気が唾液を蒸発させ、呼吸するたびに喉を刺激する。

せいや「くそッ・・・息が・・・」

胸が焼けるように熱い。
せいやはそれにも耐えて走る。

せいや「アオイ、頑張れ!もうすぐだ」

長く続く廊下を駆け続け、玄関に続く扉が見えた。
10m・・・6m・・・もうすぐでドアノブに手が届く。
その時だった。

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せいや「うわッ!?」

突然の轟音―
炎で炭化し崩れた屋根の残骸が廊下の天井を押しつぶし、扉の前を完全に塞いだ。

せいや「そんな・・・」

もはや進むことも戻ることもできない。
そんなせいやに追い討ちをかけるように、再び天井が軋みだす。

せいや「くそッ・・・ここまでなのかよッ!」

せいやが叫んだ瞬間
はち切れんばかりに湾曲した天井が破れ、せいやとアオイに残骸の雨が降りかかる。

せいや「くっ・・・!!」

轟音とともに崩れ、落ちてくる木片や柱。
せいやはアオイをかばう様に、自分の体で覆う。

しかし、せいや一人でどうにかなる物量ではなかった。
せいやは自分の死を悟った。
しかし―

せいや「・・・・・・なんとも・・・ない?」

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せいやは伏せていた顔を上げる。

せいや「ハッサム!!」

ハッサム「大丈夫ですか?ご主人様」

そこには倒れ掛かってきた柱を受け、持ちこたえるハッサムの姿があった。

ハッサムはのしかかる重みに必死に耐えている。

ハッサム「ご主人様・・・僕が破った窓から・・・早く逃げてください!」

せいや「お前は・・・お前はどうするんだよ!」

ハッサム「僕は・・・ご主人様が無事ならそれでいいんです」

せいや「何言ってる、そんなのダメだ!」

ハッサム「アオイさんを助けるんじゃなかったんですか!?このままじゃ皆焼け死にますよ!」

ハッサムはせいやをキッと睨む。
それは今までにハッサムが一度も見せたことのないほど真剣な表情だった。

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ハッサム「お願いします・・・ご主人様・・・」

せいや「・・・・・・」

せいやはアオイを背負い窓際に向かう。
そして、飛び降りながら叫んだ。

せいや「必ず戻る!それまで持ちこたえてるんだぞ、いいな!」

せいやの頬を涙が伝い、空中へと消えていく。

ハッサム「ご主人様・・・ずっと・・・好きでした。これからもずっと・・・」

せいやにはハッサムが一瞬、微笑んだように見えた。
でもその笑顔もすぐに炎に包まれ、見えなくなった。

せいや「ハッサムゥゥゥゥ!!!」

せいやの空しい叫びは、火の粉とともに空に消えた。

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とっくに鳴り止んでしまった目覚まし時計を眺め、せいやは呟く。

最近せいやはこんな生活をずっと続けていた。

せいや「いつもあいつが起こしてくれてたもんな・・・」

いつも二人で寝ていたベッド。
元々シングルだったから、二人で寝るのは窮屈だったはずなのに
今はとても広く感じる。

せいや「・・・・・・」

いつもそこにあったはずの笑顔が、そこにない。
せいやは言いようのない空しさを感じていた。

あの日以来、ハッサムは未だ帰ってきていない。

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ユウ「あ、お兄ちゃん。やっと起きたんだ」

せいや「おはよう。起こしてくれなかったのか?」

ユウ「起こしたってすぐ寝るくせに」

せいや「まぁな」

せいやはテーブルに置いてある朝食のパンを咥えると
そのまま、玄関に向かう。

ユウ「どこ行くの?いつものとこ?」

せいや「ああ。今度からははやく起こしてくれよな」

ぶっきらぼうに応えると、せいやはそのまま出て行った。
その背中はやはり、どこか寂しげだった。

ユウ「ごめんねお兄ちゃん・・・あの子の役割を、居場所を奪うことはできないから
お兄ちゃんを起こしてあげられるのは、あの子だけだもの・・・」

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せいやは白い廊下を抜け、アオイの病室の扉をノックする。

アオイ「せいやクン?入って」

せいやはスライド式の扉を開け、病室に入る。
アオイはベッドから半身を起こし、せいやを出迎えた。

せいや「アオイ、具合はどう?」

アオイ「先生がもうすぐ歩けるようになるって言ってくれたの。でもリハビリ大変そうだなぁ・・・」

せいや「俺もリハビリ手伝うよ」

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アオイ「ホント!?」

アオイは目をキラキラと輝かせる。

せいや「ホントだよ。だから早く治そうな」

アオイ「うん!私頑張る!」

アオイはギプスで固定された脚を上下させる。

アオイ「いっ!!」

せいや「おいおい、あんまりはしゃぐなよ。治るものも治らないぞ」

アオイ「ごめんね・・・でもここ退屈なんだもの」

せいや「じゃあ、外の空気でも吸いに行くか」

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せいやはアオイの乗った車椅子を押しながら、小高い丘にやってきた。
病院の敷地内にあるこの丘からの眺めは絶景だった。

アオイ「風が気持ちいいね」

せいや「ああ」

アオイ「・・・・・・」

アオイはせいやの顔を見上げる。

せいや「どうした?」

アオイ「あの子・・・まだ戻らないんだ?」

せいや「ど、どうしてそんなこと?」

アオイ「だって、せいやクンそのことばっかり考えてるでしょ。顔に書いてあるもの。ハッサムって」

せいや「アオイ・・・」

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アオイ「実は私ね、足怪我してよかったって思ったの。せいやクンがいっつもお見舞いに
来てくれて、私のこと大事にしてくれる。本当に嬉しかった」

でも―
アオイはそう呟き、言葉をつなぐ。

アオイ「結局、あの子には適わなかったなぁ・・・」

せいや「アオイ・・・俺は」

アオイ「いいよ。無理しなくて。もし責任みたいなの感じてるんなら、それはせいやクンのせいじゃないよ
全部私のせい。だから私に同情なんてすることないよ」

アオイはニッと微笑んだ。
しかし、せいやには感じていた。
その気丈な笑顔の裏の、アオイの素顔を。

アオイ「だから・・・もう来ないでせいやクン。じゃないと私・・・つらすぎる・・・」

せいや「アオイ!!」

アオイ「!?」

せいやはアオイを抱きしめる。

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せいや「同情でこんなことすると思うのかよ!責任なんか感じてない!俺は・・・やっと気付いたんだ」

アオイ「せいやクン・・・」

せいや「俺は・・・お前が好きだ。今度は嘘なんかじゃない・・・ずっと一緒にいたい」

アオイ「いいの?私なんかで・・・私、あんなひどいことしたんだよ?そのせいでハッサムも・・・」

せいや「ああ・・・前も言ったろ?全部許すって。だからもうそんなこと言うな」

アオイ「うッ・・・ひぐ・・・せいやクン・・・せいやクン・・・ありがとう・・・」

アオイはせいやの胸で泣いた。
しかし、その泣き顔はあの日のように暗くはなく、とても清々しいものだった。

せいやは空を見上げる。
淡く暖かい日差しが雲を照らし、春の訪れを告げている。

せいや「それに・・・あいつは絶対戻ってくる。俺の最高のパートナーなんだから
そうだろ?ハッサム・・・」

一陣の風が吹き、二人の傍を通り過ぎていく。

その風の音に紛れて、せいやを呼ぶ声が聞えた気がした。
しかしそれもたなびく草木の音に霞んで―空へと消えた。

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エピローグ

丘に立つ二人を、木の陰から眺めている二つの影。

モンジャラ「いいのか?行ってやらなくて」

紅いメタリックな頬を、ほんのりと赤く染めるその影。

ハッサム「いいんですよ・・・しばらくこのままで」

モンジャラ「怒ってるのか?」

ハッサム「ご主人様・・・僕のいない間にいちゃいちゃと・・・ブツブツ・・・」

モンジャラ(怒ってるな・・・)

モンジャラ「しかしあの火事でよく助かったもんだ」

ハッサム「あなたに助けてもらわなかったら・・・僕死んでました」

モンジャラ「炎で焼けて退化しちまったけどな」

ハッサム「あんまり変わってないですけどね」

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モンジャラ「言うじゃないの。で、これからどうするんだ?」

ハッサム「まだまだご主人様には寂しさをかみ締めてもらわないと。旅にでも出ようかなぁ」

モンジャラ「その間に忘れられるかもな」

ハッサム「ご、ご主人様はそんな人じゃないです!」

さっきまでの強気な態度はどこへやら、慌てるハッサム。

モンジャラ「どうだかなぁ・・・」

ハッサム「むぅぅ・・・あなたって・・・」

モンジャラ「ん?」

ハッサム「意外とおしゃべりなんですね」

モンジャラ「・・・・・・モンジャラ」

どこかへ転がっていくモンジャラ。
ハッサムは視線をせいやに移し、不敵に微笑む。

ハッサム「ご主人様、僕まだまだ諦めませんからね、フフ」

fin

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作者乙・ハッサム超・可愛すぎ結婚してくれ